JPH0738989U - 放射線ビーム位置決め装置 - Google Patents

放射線ビーム位置決め装置

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JPH0738989U
JPH0738989U JP6864393U JP6864393U JPH0738989U JP H0738989 U JPH0738989 U JP H0738989U JP 6864393 U JP6864393 U JP 6864393U JP 6864393 U JP6864393 U JP 6864393U JP H0738989 U JPH0738989 U JP H0738989U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放射線解析装置等の放射線ビーム位置決め装
置において、シャッタ機構8又は絞り調整機構9の駆動
源数を減少し、かつ駆動機構を簡素化することにより、
装置の小型化を図る。 【構成】 放射線位置決め装置において、ハーフシャッ
タ83〜86が周縁に沿って複数形成されたシャッタ回
転板80に前記ハーフシャッタを切り換えるシャッタ回
転駆動手段87及び801を連結する。すなわち、複数
のハーフシャッタに対して1つの駆動源を装備すればよ
い。また、前記放射線位置決め装置に、複数の絞り91
〜98を有する絞り調整機構9を備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、位置決め装置に関し、特に放射線発生源からの放射線ビームの位置 決めを行う放射線ビーム位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
結晶体(結晶物質)の結晶構造の解析に4軸X線解析装置(又はX線回折装置 、例えば4軸X線自動回折計)が使用される。このX線解析装置においては、X 線発生源で発生させたX線ビームがターゲット(解析する結晶体)の表面に照射 され、この時に回折や散乱されるX線ビームがX線検出器で検出される。X線検 出器としては例えばシンチレーションカウンタが使用される。また、一般にター ゲットはX軸、Y軸及びZ軸の3軸方向において回転させることができ、X線検 出器をθ軸において走査(スキャン)することができる。
【0003】 一般的な結晶体の結晶構造の解析においては、まず、X線ビームの回折方向や 散乱方向を予め予測し、適当な位置にX線検出器が配置される。そして、回折や 散乱されたX線ビームとX線検出器の受光中心軸(中心位置)との間を一致させ 、回折や散乱されたX線ビームを正確にX線検出器に入射させるピークサーチが 行われる。このピークサーチのため、X線解析装置は可変開口シャッタ機構を装 備したX線ビーム位置決め装置を有する。
【0004】 前記可変開口シャッタ機構は、X線発生源とX線検出器との間、例えばターゲ ットとX線検出器との間においてX線検出器の直前に配置される。従来の一般的 な可変開口シャッタ機構は、X線ビームを透過させる透過領域を可変できる2個 のスリットを有する。一方のスリットは中心から左右の水平方向に開閉し、他方 のスリットは中心から上下の垂直方向に開閉する。このため、可変開口シャッタ 機構においては、一方のスリットの右側の開閉動作、左側の開閉動作、他方のス リットの上側の開閉動作及び下側の開閉動作を行うために各々に駆動源及び駆動 機構が必要となる。このため、可変開口シャッタ機構は、各々独立に駆動される 合計4個の駆動源及び4個の駆動機構を装備している。
【0005】 また、X線ビーム位置決め装置には回折や散乱されたX線ビームのうち解析に 必要なX線ビームをX線検出器で検出することを目的として、前記可変開口シャ ッタ機構と併せて又は単独で絞り調整機構が装備される。前記絞り調整機構は、 シャッタ機構が装備される場合、シャッタ機構で兼用されることがある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
前述のX線ビーム位置決め装置は以下の問題点を有する。
【0007】 (1)可変開口シャッタ機構、絞り調整機構のいずれかを装備した場合、最低限 4個の駆動源及び4個の駆動機構を必要とする。このため、多数の駆動源及び多 数の駆動機構の装備に伴い、X線ビーム位置決め装置が大型化し、結果的にX線 解析装置が大型化する。
【0008】 (2)また、多数の駆動源及び多数の駆動機構の装備は、X線ビーム位置決め装 置の製作価格を増大し、結果的にX線解析装置の製作価格を増大する。
【0009】 (3)4軸X線解析装置の場合、X線ビーム位置決め装置はX線検出器の直前に 配置される。このため、位置決め装置の大型化に伴い、回折角度(2θ)及び回 転角(θ)の走査範囲が狭くなり、この走査範囲に制限が生じる。
【0010】 (4)また、前記走査範囲の拡大を目的としてX線検出器を4軸ゴニオメータよ り遠く離した場合には、回折又は散乱されたX線の検出計数が減少し、若しくは 計測時間が長くなる。更に、インターフェイス及び制御機構に無駄が生じる。
【0011】 本考案は、このような問題点を解決することを課題としてなされたものであり 、放射線ビームの位置決め装置において、駆動源及び駆動機構を簡易化し、小型 化を図ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本考案は、放射線透過領域及び放射線遮蔽 領域の仕切り向きが互いに異なる複数のハーフシャッタを用いて、放射線発生源 からの放射線ビームの位置決めを行う放射線ビーム位置決め装置であって、前記 放射線ビーム上に配置され、前記ハーフシャッタが周縁に沿って複数形成された シャッタ回転板と、前記シャッタ回転板を回転させて前記複数のハーフシャッタ を切り換えるシャッタ回転駆動手段と、を含むことを特徴とする。
【0013】 また、本考案は、前記放射線ビーム位置決め装置において、前記シャッタ回転 板と部分的に重ね合わされて前記放射線ビーム上に配置され、口径サイズが互い に異なる複数の絞りを周縁に沿って形成した絞り回転板と、前記絞り回転板を回 転させて前記複数の絞りを切り換える絞り回転駆動手段と、を含むことを特徴と する。
【0014】
【作用】
本考案は、放射線ビーム位置決め装置において、放射線ビームの位置決めを行 う複数個のハーフシャッタを1つの共通のシャッタ回転板に配列し、この1つの シャッタ回転板を1つのシャッタ回転駆動源によって回転制御し、複数のハーフ シャッタの切り換えを行う。従って、駆動源数を減少し、かつ駆動機構を簡素化 できるので、放射線位置決め装置の小型化が図れる。
【0015】 また、本考案は、放射線位置決め装置において、複数個の絞りを1つの共通の 絞り回転板に配列し、この1つの絞り回転板を1つの絞り回転駆動源によって回 転制御し、複数の絞りの切り換えを行う。従って、駆動源数を減少し、かつ駆動 機構を簡素化できるので、放射線位置決め装置の小型化が図れる。
【0016】
【実施例】 以下、本考案の好適な実施例について図面に基づき説明する。
【0017】 まず、本考案に係る放射線ビーム位置決め装置が含まれるX線解析装置のシス テム構成を図1に示す。
【0018】 図1に示すように、X線解析装置は、X線発生源1、ターゲット(測定結晶体 )2、X線検出器3、シャッタ機構8、絞り調整機構9、計測部4、位置算出部 5、駆動制御部6、検出器移動体10及び検出器移動駆動源7で構成される。こ のX線解析装置においては、X線発生源1で発生させたX線ビームがターゲット 2に照射され、このターゲット2で回折や散乱されるX線ビーム(回折X線ビー ム又は散乱X線ビーム)がX線検出器3において検出される。
【0019】 前記シャッタ機構8は、図1、図2及び図3に示すように、ターゲット2とX 線検出器3との間においてX線検出器3の直前に配置される。このシャッタ機構 8は、複数個のハーフシャッタ83〜86が配列されたシャッタ回転板80、シ ャッタ回転駆動源87及びシャッタ制御部801で構成される。なお、本実施例 のシャッタ回転板80には、ハーフシャッタ83〜86の他にシャッタ81及び 82が形成されている。
【0020】 前記シャッタ81、82及び複数個のハーフシャッタ83〜86はシャッタ回 転板80の周縁に沿って規則的に配列される。本実施例のシャッタ機構8は2個 のシャッタ81、82及び4個のハーフシャッタ81〜86を有し、これらのシ ャッタ81〜86は中心角度60度毎にシャッタ回転板80に配列される。シャ ッタ回転板80は本実施例において円板形状で形成される。なお、シャッタ回転 板80は、必ずしもこの形状に限定されず、例えば多角形状で形成してもよい。 前記シャッタ81、82及びハーフシャッタ83〜86は本実施例において円 形状で形成される。これらのシャッタ81〜86の各中心位置はシャッタ回転板 80の段階的回転の各段階で(シャッタの切り換え毎に)X線検出器3の中心軸 に一致する。
【0021】 前記シャッタ81のすべての領域はX線透過領域として構成される(図2中及 び図3中、斜線で塗り潰されていない部分が透過領域に相当する)。シャッタ8 2のすべての領域は遮蔽領域として構成される(図2中及び図3中、斜線で塗り 潰された部分が遮蔽領域に相当する)。
【0022】 ハーフシャッタ83〜86は、各々X線透過領域及び遮蔽領域を有する。この X線透過領域と遮蔽領域との間の境界部分、すなわち仕切りの向きは各ハーフシ ャッタ83〜86において相互に異なる。本実施例において、ハーフシャッタ8 3の中心位置とX線検出器3の中心位置とを一致させてこのハーフシャッタ83 を選択したときに、ハーフシャッタ83において中心位置から左側が遮蔽領域と なり、かつ右側が透過領域となる。ハーフシャッタ84においては、前記同様に 選択されたとき、前記中心位置から右側が遮蔽領域となり、左側が透過領域とな る。ハーフシャッタ85が選択されたときには、前記中心位置から上側が遮蔽領 域となり、下側が透過領域となる。ハーフシャッタ86が選択されたときは、前 記中心位置から下側が遮蔽領域となり、上側が透過領域となる。
【0023】 シャッタ81、82及び複数のハーフシャッタ83〜86が配列されたシャッ タ回転板80は、シャッタ回転駆動源87によって段階的に回転駆動され、シャ ッタの切り換えが行われる。本実施例において、シャッタ回転板80は60度毎 に回転する。シャッタ回転駆動源87としては例えばステッピングモータが使用 される。シャッタ回転板80の回転中心は、ステッピングモータ(シャッタ回転 駆動源87)の回転駆動軸87Sに連結される。シャッタ回転駆動源87による シャッタ回転板80の段階的回転の制御は、シャッタ制御部801を介して例え ば人為的に行われる。
【0024】 前記絞り調整機構9は、図1、図2及び図4に示すように、ターゲット2とX 線検出器3との間、詳細にはシャッタ機構8のシャッタ回転板80とX線検出器 3との間においてX線検出器3の直前に配置される。この絞り調整機構9は、複 数個の絞り91〜98が配列された絞り回転板90、絞り回転駆動源99及び絞 り制御部901で構成される。
【0025】 前記複数個の絞り91〜98は、絞り回転板90の周縁に沿って等間隔に配列 されている。すなわち、本実施例の絞り調整機構9は8個の絞り91〜98を有 し、この絞り91〜98の各々は中心角度45度毎に絞り回転板90に配列され る。絞り91〜98は本実施例においてX線ビームが透過する透過領域が円形状 で構成され、この透過領域のサイズは順次小さく形成される。前記絞り91〜9 8のうち、絞り91は例えば前記シャッタ機構8のシャッタ81のサイズとほぼ 等しいサイズで構成される。以下、絞り92〜98の各々は絞り91よりも順次 小さいサイズで構成される。この絞り91〜98の各中心位置は絞り回転板90 の段階的回転の各段階でX線検出器3の中心位置に一致する。
【0026】 絞り回転板90は絞り回転駆動源99によって段階的、つまり本実施例におい て45度毎に回転駆動される。絞り回転駆動源99としては例えばステッピング モータが使用される。絞り回転板90の回転中心はステッピングモータ(絞り回 転駆動源99)の回転駆動軸99Sに連結される。絞り回転駆動源99による絞 り回転板90の段階的回転の制御は絞り制御部901を介して例えば人為的に行 われる。
【0027】 次に、本実施例のX線解析装置において、図1〜図6を用いてX線ビームの位 置決め手順を説明する。
【0028】 まず、X線解析装置において、X線発生源1を起動させることにより、X線が 発生される(S101)。X線発生源1において発生させたX線ビームはターゲ ット2の表面に照射される。このターゲット2の表面で回折又は散乱されたX線 ビーム(以下、回折X線ビームという)はシャッタ機構8を通してX線検出器3 において検出される。
【0029】 この時、回折X線ビームの中心軸とX線検出器3の中心位置とを一致させるた めに、シャッタ機構8及び絞り調整機構9が使用される。まず、図5(A)に示 すように、シャッタ81及び絞り91が使用される(S102)。シャッタ81 の透過領域内に回折X線ビームの中心軸Xcが存在するように、X線検出器3を 矢印3a方向に移動する。実際は、ターゲット2を中心としたθ軸回りにX線検 出器3を走査させ、又はターゲット2をθ軸を中心に回転させる(S103)。 前記シャッタ81の中心位置81cは、予めシャッタ制御部801からの制御命 令に基づいてシャッタ回転駆動源87を介在してシャッタ回転板80を段階的に 回転させることにより、X線検出器3の中心位置に一致させておく。絞り91の 中心位置も同様の手順で予めX線検出器3の中心位置に一致させておく。
【0030】 また、X線検出器3の移動は自動又は手動で行う。X線検出器3の移動を自動 で行う場合は、まず、X線検出器3において検出される回折X線ビームを計測部 4で測定する(この場合、回折X線ビームが検出されないことを認識する)。次 に、この計測部4の測定結果が駆動制御部6に伝達され、駆動制御部6は位置算 出部5に回折X線ビームの中心軸とX線検出器3の中心位置との間の寸法差を算 出する命令を出力する。次に、前記位置算出部5での算出結果に基づき検出器移 動駆動源7を駆動し、この検出器移動駆動源7によって検出器移動体10が移動 する。この検出器移動体10の移動により、検出器移動体10に配置されたX線 検出器3は、前述のシャッタ81の透過領域内に回折X線ビームの中心軸Xcが 存在するまで移動する(S104)。なお、X線検出器3の移動に代えて、ター ゲット2を移動させてもよい。
【0031】 次に、回折X線ビームがX線検出器3において計測されると(S104)、シ ャッタ機構8においてシャッタ81からハーフシャッタ83に切り換える。そし て、図5(B)に示すように、このハーフシャッタ83を使用し、X線検出器3 で回折X線ビームを検出し、計測部4で回折X線を計測する(S105)。この 後、シャッタ機構8においてハーフシャッタ83からハーフシャッタ84に変更 する。図5(C)に示すように、このハーフシャッタ84を使用し、X線検出器 3で回折X線ビームを検出し、計測部4で回折X線ビームを計測する(S105 )。そして、前記ハーフシャッタ83で計測された回折X線ビームの計測数Ia とハーフシャッタ84で計測された回折X線ビームの計測数Ibとを比較し(S 106)、両者の計測数が一致するまでX線検出器3(又はターゲット2)を微 小変位させる(S107)。つまり、図5(B)に示すように、ハーフシャッタ 83の透過領域と遮蔽領域との間の仕切り部分(中心位置83bを通る垂線と一 致する境界部分)に回折X線ビームの光軸Xcが移動するように、X線検出器3 を矢印3bの水平方向に移動する。ハーフシャッタ83への変更及びX線検出器 3の移動は基本的には前述のように行われる。同様に、図5(C)に示すように 、ハーフシャッタ84の透過領域と遮蔽領域との仕切り部分(中心位置84cを 通る垂線と一致する境界部分)に回折X線ビームの光軸Xcが移動するように、 X線検出器3を矢印3cの水平方向に移動する。
【0032】 次に、回折X線ビームの光軸Xcが中心位置を通る垂線と一致する仕切り部分 において確認されると、シャッタ機構8においてハーフシャッタ84からハーフ シャッタ85に変更する。そして、図5(D)に示すように、このハーフシャッ タ85を使用し、X線検出器3で回折X線ビームを検出し、計測部4で回折X線 ビームを計測する(S108)。この後、シャッタ機構8においてハーフシャッ タ85からハーフシャッタ86に変更する。図5(E)に示すように、このハー フシャッタ86を使用し、X線検出器3で回折X線ビームを検出し、計測部4で 回折X線ビームを計測する(S108)。そして、前記ハーフシャッタ85で計 測された回折X線ビームの計測数Icとハーフシャッタ86で計測された回折X 線ビームの計測数Idとを比較し(S110)、両者の計測数が一致するまで微 量にX線検出器3(又はターゲット2)を移動する(S109)。つまり、図5 (D)に示すように、ハーフシャッタ85の透過領域と遮蔽領域との間の仕切り 部分(中心位置85dを通る水平線と一致する境界部分)に回折X線ビームの光 軸Xcが移動するように、X線検出器3を矢印3dの垂直方向に移動する。ハー フシャッタ85への変更及びX線検出器3の移動は、基本的には前述のように行 われる。同様に、図5(E)に示すように、ハーフシャッタ86の透過領域と遮 蔽領域との間の仕切り部分(中心位置86eを通る水平線と一致する境界部分) に回折X線ビームの光軸Xcが移動するように、X線検出器3を矢印3eの垂直 方向に移動する。この段階において、位置決めが終了する。
【0033】 次に、X線検出器3及びターゲット2の方位を算出する(S111)。
【0034】 そして、シャッタ機構8はシャッタ81を選定し、絞り調整機構9は絞り91 〜98のうち適当なものを選定する(S112)。
【0035】 この後、ターゲット2から回折X線ビームの光軸が一致した状態において、タ ーゲット2の結晶構造を解析することを目的として回折X線ビームが測定される (S113)。
【0036】 これらの一連の操作により、未知なるターゲット2の解析を行う際に回折X線 ビームの光軸Xcに対してX線検出器3の中心位置を簡単に一致でき、この後に 即座に解析が行える。また、適切な絞りを即座にしかも適切に選択でき、この後 に即座に解析が行える。
【0037】 このように、本考案のX線ビーム位置決め装置において、位置決めのための複 数のハーフシャッタ83〜86を1つの共通のシャッタ回転板80に配列し、こ の1つのシャッタ回転板80を1つのシャッタ回転駆動源87によって回転制御 する。これにより、駆動源数を減少し、かつ駆動機構を簡素化できるので、装置 の小型化が図れる。
【0038】 また、本考案のX線ビーム位置決め装置において、複数の絞り91〜98を1 つの共通の絞り回転板90に配列し、この1つの絞り回転板90を1つの絞り回 転駆動源99によって回転制御する。これにより、駆動源数を減少し、かつ駆動 機構を簡素化できるので、装置の小型化が図れる。
【0039】 なお、本考案は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな い範囲において種々変更できる。
【0040】 例えば、本考案は、前述のシャッタ機構8のシャッタ回転板80のハーフシャ ッタの配置数に限らず、もっと増やした又は若干減らした数のハーフシャッタを 配置してもよい。また、本考案は、ハーフシャッタの半分の領域が遮蔽領域のも のに限らず、3分の1、4分の1、3分の2、4分の3等の領域が遮蔽領域とし て形成されてもよい。また、本考案は、ハーフシャッタの配置数、ハーフシャッ タの遮蔽領域(又は透過領域)の形状等が相互に異なる複数種類のシャッタ回転 板80を準備しておき、適宜取り換えるようにしてもよい。同様に、本考案は、 絞り調整機構9の回転板9においても変更を加えることができる。
【0041】 また、本考案は、X線解析装置若しくはその位置決め装置に限らず、α線、β 線、γ線等の放射線を取扱う装置の位置決め装置に適用できる。
【0042】 また、本考案は、電子線、レーザ光線等の各種ビームの位置決め装置に適用で きる。
【0043】 また、本考案は、X線解析装置において、シャッタ機構8、絞り調整機構9の いずれか一方だけを備えていてもよい。
【0044】 また、本考案は、X線解析装置において、シャッタ機構8のハーフシャッタの 形状、絞り調整機構9の絞りの形状を、各々正方形、長方形、楕円等の異なる形 状で構成してもよい。
【0045】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、放射線ビームの位置決め装置において 、駆動源数を減少し、かつ駆動機構を簡易化できるので、小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の放射線ビーム位置決め装置を含むX線
解析装置のシステム構成を示す概略図である。
【図2】前記放射線ビーム位置決め装置の要部構成図で
ある。
【図3】前記放射線ビーム位置決め装置の要部正面図で
ある。
【図4】前記放射線ビーム位置決め装置の要部正面図で
ある。
【図5】前記放射線ビーム位置決め装置の位置決め手順
を示すシャッタの要部正面図である。
【図6】前記放射線ビーム位置決め装置の位置決め手順
を示すフローである。
【符号の説明】
1 X線発生源 2 ターゲット 3 X線検出器 4 計測部 5 位置算出部 6 駆動制御部 7 検出器移動駆動源 8 シャッタ機構 9 絞り調整機構 10 検出器移動体 80,90 回転板 81,82 シャッタ 83〜86 ハーフシャッタ 87,99 回転駆動源 801 シャッタ制御部 901 絞り制御部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線透過領域及び放射線遮蔽領域の仕
    切り向きが互いに異なる複数のハーフシャッタを用い
    て、放射線発生源からの放射線ビームの位置決めを行う
    放射線位置決め装置であって、 前記放射線ビーム上に配置され、前記ハーフシャッタが
    周縁に沿って複数形成されたシャッタ回転板と、 前記シャッタ回転板を回転させて前記複数のハーフシャ
    ッタを切り換えるシャッタ回転駆動手段と、 を含むことを特徴とする放射線ビーム位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記シャッタ回転板と少なくとも部分的
    に重ね合わされて前記放射線ビーム上に配置され、口径
    サイズが互いに異なる複数の絞りを周縁に沿って形成し
    た絞り回転板と、 前記絞り回転板を回転させて前記複数の絞りを切り換え
    る絞り回転駆動手段と、 を含むことを特徴とする請求項1に記載の放射線ビーム
    位置決め装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002534675A (ja) * 1999-01-07 2002-10-15 ユーロペーイシェ ラボラトリウム フュール モレキュラーバイオロジー(イーエムビーエル) 試料精密回転装置
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