JPH0738796U - 組立カムシャフト - Google Patents
組立カムシャフトInfo
- Publication number
- JPH0738796U JPH0738796U JP039182U JP3918291U JPH0738796U JP H0738796 U JPH0738796 U JP H0738796U JP 039182 U JP039182 U JP 039182U JP 3918291 U JP3918291 U JP 3918291U JP H0738796 U JPH0738796 U JP H0738796U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hollow shaft
- cam piece
- hole
- polygonal
- cam
- Prior art date
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- Granted
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- Gears, Cams (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 環状のカム駒の通孔に中空軸を挿入し、該中
空軸をバルジ加工により拡径してカム駒と中空軸とを結
合したカムシャフトにおいて、前記カム駒の通孔に断面
多角形状の多角形孔部を設け、かつその多角形孔部の両
側に連接させて該カム駒側面に向けなだらかに広がる載
頭円錐形の面取り部を設けると共に、前記中空軸が前記
多角形孔部および前記載頭円錐形の面取り部に沿わせて
拡径されている。 【効果】 拡径された中空軸がカム駒の通孔の断面多角
形状の多角形孔部に設けられた載頭円錐形の面取り部の
ほぼ最大内径位置で該面取り部に密接し、中空軸外周と
面取り部との間に隙間が発生しないため、各カム駒等が
中空軸に回転不能かつ軸線方向に強固に固着されると共
に、カムシャフト組立前にその隙間に異物が侵入し、エ
ンジン組込み後にその異物を排出してカム駒表面等の摩
耗を異常に促進させることがない。
空軸をバルジ加工により拡径してカム駒と中空軸とを結
合したカムシャフトにおいて、前記カム駒の通孔に断面
多角形状の多角形孔部を設け、かつその多角形孔部の両
側に連接させて該カム駒側面に向けなだらかに広がる載
頭円錐形の面取り部を設けると共に、前記中空軸が前記
多角形孔部および前記載頭円錐形の面取り部に沿わせて
拡径されている。 【効果】 拡径された中空軸がカム駒の通孔の断面多角
形状の多角形孔部に設けられた載頭円錐形の面取り部の
ほぼ最大内径位置で該面取り部に密接し、中空軸外周と
面取り部との間に隙間が発生しないため、各カム駒等が
中空軸に回転不能かつ軸線方向に強固に固着されると共
に、カムシャフト組立前にその隙間に異物が侵入し、エ
ンジン組込み後にその異物を排出してカム駒表面等の摩
耗を異常に促進させることがない。
Description
【0001】
本考案は内燃機関のカムシャフトとして中空の管材を用い、これにバルジ加工 等を利用して別体のカム部および必要によりジャーナル部等を固着した組立カム シャフトに関する。
【0002】
この種のバルジ加工による組立カムシャフトとしては、実開昭56−1242 05号、実公昭56−966号などがある。および本件と同一出願人による特願 昭60−22293号等がある。
【0003】
図9に示すカムシャフト101の如く、バルジ加工により図11に示す中空軸 102を拡径して図12に示すカム駒106ジャーナル駒103等をそれぞれ固 着するためには、多大な拡管成形力を必要とする欠点がある。
【0004】 また、組立カムシャフト101は、カム駒106、ジャーナル駒103等を中 空軸102aに回転不能に、かつカム駒106、ジャーナル駒103等を中空軸 102の軸線方向に不動に強固に固着する必要がある。この点、カム駒106お よびジャーナル駒103の通孔120,122に多角形孔部121,123とそ の両側に多角形状の面取り部104,105,107,108を形成したものは 、結合強度において十分満足できるが、図9および図10に示される如く、膨張 変形した中空軸102aの外周面とそこに対向するカム駒106等の多角形状面 取り部107,108との間に隙間C3,C4・・・・が発生する。
【0005】 そしてこの隙間C3,C4は、その後の組立カムシャフト101の仕上げ研削 、カム駒表面の硬化処理において異物を収納し、エンジン組み込み後にその異物 を潤滑油中に排出し、カム駒表面等の摩耗を異常に促進させる問題を提供する。
【0006】
本考案は、次のような構成である。
【0007】 カム駒の通孔に断面多角形状の多角形孔部を設けかつその多角形孔部の両側に 連接させて該カム駒側面に向けなだらかに広がる載頭円錐形の面取り部を設ける と共に、中空軸を前記多角形孔部および前記面取り部に沿わせて拡径させる。
【0008】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】 図1は組立カムシャフト1の一実施例を表わすもので、2aは鋼管等の中空軸 で、拡径前の形状は図2に示されている。6はカム駒で、あらかじめ鋳造、鍛造 あるいは焼結成形によって、図3に示される如く所望のカムプロフィールが略形 成されていると共に、拡径前の中空軸2の挿通可能な通孔22が設けられている 。
【0010】 その通孔22には、その軸線方向略中央に断面六角形状の多角形孔部23が設 けられ、かつその多角形孔部23の両側に滑らかに連接されて該カム駒側面に向 けなだらかに広がる載頭円錐形の面取り部7,8が設けられている。
【0011】 このカム駒6の面取り部7,8は、図4に示される如くそのほぼ最大内径位置 において多角形孔部23が内接する寸法関係に形成されている。 。
【0012】 なお、面取り部7,8は、直線的なテーパ形状に限らず図7,図8に示される 様に面取り部7a,7bが円弧状など丸味を帯びていても良く、しかもその最大 内径位置より小径側で多角形孔部23bが内接する寸法関係であっても良い。
【0013】 3はジャーナル駒で、上記カム駒6,6bと同様の通孔20を有する。また、 カム駒6およびジャーナル駒3には必要により高周波焼入れ、または浸炭処理な どの表面処理が施される。
【0014】 この組立カムシャフト1の中空軸2とカム駒6との結合方法としては、先ずカ ム駒6およびジャーナル駒3を中空軸2の所定位置に▲かん▼合する。
【0015】 そしてこれを所定のカムシャフト形状の型面を有する分割バルジ金型(図示せ ず)内にセットし、型閉めする。それによって互いに隣接するカム駒の互いに対 向する一対の面取り部7,8は、両者の対向する面取り部投影面の中に一体の拡 径空間をもたらす。
【0016】 ついで型閉め状態にて、上記中空軸2内に乳化液等を注入し、かつこの乳化液 を圧縮加圧する。すると上記中空軸2は外方へ膨張し、カム駒の通孔22内周面 やジャーナル駒の通孔20内周面およびバルジ金型の型面に沿って塑性変形する 。特に対向する一対の面取り部には、図1に示される如く当該面取り部に共通の なだらかな膨出部10,11,12・・・・が形成される。そして拡径された中 空軸2aは、図6にも示される如く、カム駒6の載頭円錐形の面取り部7,8の ほぼ最大内径位置で対向する面取り部に密接し、中空軸外周と面取り部との間に は異物の侵入する隙間が発生しない。
【0017】 これにより各カム駒等が中空軸に堅固に固定される。そして、バルジ金型から 取り出した後、カム面およびジャーナル部を研削仕上げし、油穴等を加工して所 望のカムシャフト1が完成する。
【0018】
以上のように本考案によれば、拡径された中空軸がカム駒の通孔α断面多角形 状の多角形孔部に設けられた載頭円錐形の面取り部のほぼ最大内径位置で該面取 り部に密接し、中空軸外周と面取り部との間に隙間が発生しないため、各カム駒 等が中空軸に回転不能かつ軸線方向に強固に固着されると共に、カムシャフト組 立前にその隙間に異物が侵入し、エンジン組込み後にその異物を排出してカム駒 表面等の摩耗を異常に促進させることがない。
【図1】本考案の実施例による組立カムシャフトの一部
断面平面図である。(図6のA−A断面図を表わす。)
断面平面図である。(図6のA−A断面図を表わす。)
【図2】本考案の実施例による組立カムシャフトに用い
られる中空軸を表わす一部断面平面図である。
られる中空軸を表わす一部断面平面図である。
【図3】本考案の実施例による組立カムシャフトに用い
られるカム駒を表わす一部断面平面図である。
られるカム駒を表わす一部断面平面図である。
【図4】図3のカム駒の側面図である。
【図5】図1とは異なる角度で表わす本考案の実施例に
よる組立カムシャフトの一部断面平面図である。
よる組立カムシャフトの一部断面平面図である。
【図6】図5のF−F断面図である。
【図7】本考案の他の実施例によるカム駒の側面図であ
る。
る。
【図8】図7のG−G線断面図である。
【図9】従来の組立カムシャフトの一部断面平面図であ
る。
る。
【図10】図7のJ−J線断面図である。
【図11】従来の組立カムシャフトに用いられる中空軸
を表わす一部断面平面図である。
を表わす一部断面平面図である。
【図12】従来の組立カムシャフトに用いられるカム駒
を表わす一部断面平面図である。
を表わす一部断面平面図である。
1 組立カムシャフト 2,2a 中空軸 3 ジャーナル駒 6 カム駒 7,8 面取り部 22 通孔 23 多角形孔部
Claims (1)
- 【請求項1】 環状のカム駒(6)の通孔(22)に中
空軸(2)を挿入し、該中空軸(2)をバルジ加工によ
り拡径してカム駒(6)と中空軸(2)とを結合したカ
ムシャフトにおいて、前記カム駒(2)の通孔(22)
に断面多角形状の多角形孔部(23)を設け、かつその
多角形孔部(23)の両側に連接させて該カム駒側面に
向けなだらかに広がる載頭円錐形の面取り部(7),
(8)を設けると共に、前記中空軸(2)が前記多角形
孔部(23)および前記面取り部(7),(8)に沿わ
せて拡径されていることを特徴とする組立カムシャフ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991039182U JPH089479Y2 (ja) | 1991-04-27 | 1991-04-27 | 組立カムシャフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991039182U JPH089479Y2 (ja) | 1991-04-27 | 1991-04-27 | 組立カムシャフト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0738796U true JPH0738796U (ja) | 1995-07-14 |
JPH089479Y2 JPH089479Y2 (ja) | 1996-03-21 |
Family
ID=12545973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991039182U Expired - Lifetime JPH089479Y2 (ja) | 1991-04-27 | 1991-04-27 | 組立カムシャフト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH089479Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001334316A (ja) * | 2000-05-25 | 2001-12-04 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 異形管状製品およびその製造方法 |
JP2003505245A (ja) * | 1999-03-03 | 2003-02-12 | エス エー ゼキジシェ エレクトロネンシュトラール ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | カムシャフトを製造するための方法及び、この方法に従って製造されたカムシャフト |
WO2017176015A1 (ko) * | 2016-04-05 | 2017-10-12 | 자동차부품연구원 | 캠 샤프트 장치 및 캠 샤프트 장치의 제작 방법 |
JP2020059044A (ja) * | 2018-10-10 | 2020-04-16 | 住友重機械工業株式会社 | 中空構造物及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-04-27 JP JP1991039182U patent/JPH089479Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003505245A (ja) * | 1999-03-03 | 2003-02-12 | エス エー ゼキジシェ エレクトロネンシュトラール ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | カムシャフトを製造するための方法及び、この方法に従って製造されたカムシャフト |
JP2001334316A (ja) * | 2000-05-25 | 2001-12-04 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 異形管状製品およびその製造方法 |
JP4631130B2 (ja) * | 2000-05-25 | 2011-02-16 | 住友金属工業株式会社 | 異形管状製品およびその製造方法 |
WO2017176015A1 (ko) * | 2016-04-05 | 2017-10-12 | 자동차부품연구원 | 캠 샤프트 장치 및 캠 샤프트 장치의 제작 방법 |
JP2020059044A (ja) * | 2018-10-10 | 2020-04-16 | 住友重機械工業株式会社 | 中空構造物及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH089479Y2 (ja) | 1996-03-21 |
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