JPH0738701U - 油圧モータの油圧制御回路装置 - Google Patents
油圧モータの油圧制御回路装置Info
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- JPH0738701U JPH0738701U JP7216993U JP7216993U JPH0738701U JP H0738701 U JPH0738701 U JP H0738701U JP 7216993 U JP7216993 U JP 7216993U JP 7216993 U JP7216993 U JP 7216993U JP H0738701 U JPH0738701 U JP H0738701U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 油圧モータの入口側と出口側とを短絡するバ
イパス回路の開成を自動的に行えるようにする。 【構成】 油圧モータ3の回転数を検知する回転数検知
センサ18と、バイパス回路の開閉をする制御切換えバ
ルブ10とを、油圧モータの回転数が予め設定される低
速回転数範囲になったことの検知に基づいて制御切換え
バルブが開成するように接続してなる油圧モータの油圧
制御回路装置。
イパス回路の開成を自動的に行えるようにする。 【構成】 油圧モータ3の回転数を検知する回転数検知
センサ18と、バイパス回路の開閉をする制御切換えバ
ルブ10とを、油圧モータの回転数が予め設定される低
速回転数範囲になったことの検知に基づいて制御切換え
バルブが開成するように接続してなる油圧モータの油圧
制御回路装置。
Description
【0001】
本考案は、建設機械、産業機械等、各種機械に採用される油圧モータの油圧制 御回路装置に関するものである。
【0002】
一般に、油圧モータは、方向切換えバルブの切換えで駆動−停止の切換えがで きるようになっているが、駆動状態(圧油供給状態)から停止状態(圧油供給停 止状態)に切換えた場合に、油圧モータの出口側の油路は、逃げ場がないと異常 な高圧状態となって、油圧モータの慣性と負荷との影響でサージが発生し、衝撃 がでる。
【0003】 このため従来、油圧モータの油圧回路に、例えば、前記方向切換えバルブを駆 動状態から停止状態に切換えたとき、高圧となる油圧モータの出口側の圧油を、 該圧油をパイロット圧油として受けて開成するリリーフバルブを通して油タンク 側に排出する一方、負圧となる入口側には、油タンクまたはリリーフバルブから 排出される油を供給するように構成したブレーキ回路を設けている。
【0004】 ところで、油圧モータを停止状態から始動させる場合、当初入口側油路には高 圧がかかることになるが、前述したようなブレーキ回路を設けたものにおいて、 リリーフバルブのリリーフクラッキング圧を低く設定すると、油圧モータの始動 時に入口側油路の高圧の圧油によってリリーフバルブが開成し、該開成したリリ ーフバルブを経て入口側油路の圧油が油タンク側に排出されてしまうことになり 、油圧モータの迅速な始動が損なわれてしまう。このため、リリーフバルブのリ リーフクラッキング圧を、油圧モータの始動時に開成しない程度の圧力に設定す る必要があるが、この様にした場合、油圧モータの停止時に、出口側油路の圧力 が未だ高い状態でリリーフバルブが閉じてしまい、サージ圧が充分に吸収されず に油圧モータの揺れ戻し現象が発生して、円滑な停止が損なわれてしまうという 問題がある。
【0005】 そこで、油圧モータの油圧回路に、前記ブレーキ回路とは別個に、油圧モータ の入口側と出口側とを短絡するためのバイパス油路を設け、該バイパス油路に、 絞り手段とバイパス油路の開閉をするバイパス油路切換えバルブとを設けること が考えられ、その場合に、このバイパス油路切換えバルブの切換えは、オペレー タが専用のスイッチをON−OFF切換えすることで行うようになる。しかるに このものでは、油圧モータを停止させるときに、オペーレータがスイッチをON してバイパス油路切換えバルブを油路開成側に切換えることになるが、油圧モー タが停止した後もうっかりしてスイッチをONのままにしておくと、バイパス回 路が開成したままの状態となってしまう。そして、この様にバイパス回路が開成 したままの状態では、油圧モータが停止している状態であっても、該停止位置に 油圧モータを保持しておくことが難しく、負荷がかかると油圧モータが簡単に動 いてしまうという問題が有った。このため、バイパス油路切換えバルブの切換え を、前記スイッチで行うのではなく、圧力検知に基づいて自動的に行うようにす ることも考えられるが、この様にすると油圧回路に流れる油圧の圧力変動によっ て、不必要時にバイパス油路切換えバルブが不用意に切換わってしまう惧れが有 って、実用化にあたり調整が難しい。
【0006】
本考案は、上記の如き実情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる油圧モ ータの油圧制御回路装置を提供することを目的として創案されたものであって、 第一の考案は、油圧ポンプ側からの圧油供給で回転する油圧モータの回転数検知 をする回転数検知手段を設ける一方、油圧モータの圧油供給回路には、絞り機能 を備えたバイパス油路切換え手段を有するバイパス油路を、油圧モータの入口側 と出口側とを短絡するようにして設けると共に、前記バイパス油路切換え手段を 回転数検知手段に接続して、回転数検知手段の検知に基づいてバイパス油路切換 え手段の開成をするように構成したことを特徴とするものである。 さらに第一の考案は、油圧ポンプ側からの圧油供給で回転する油圧モータの回 転数を検知する回転数検知手段を設ける一方、油圧モータの圧油供給回路には、 該油路に設けた方向切換えバルブを停止状態に切換えたとき、油圧モータの出口 側油路の圧油をパイロット油として受けて開成し、出口側油路の圧油を油タンク 側に排出するリリーフバルブを備えたモータブレーキ回路手段を設けると共に、 油圧モータの圧油供給回路には、絞りバルブとバイパス油路の開閉をするバイパ ス油路切換えバルブとが設けられたバイパス油路を、油圧モータの入口側と出口 側とを短絡するようにして設け、さらに前記バイパス油路切換え手段を回転数検 知手段に接続し、モータブレーキ回路手段によって油圧モータが停止する前の予 め設定される低速回転数以下になったことの回転数検知に基づいてバイパス油路 切換えバルブを開成するように構成したことを特徴とすることができる。
【0007】 また第二の考案は、操作レバーに対し、油圧ポンプ側から油圧モータへの圧油 供給油路の圧油切換えをする方向切換えバルブと、油圧モータに停車時制動を与 えるパーキングブレーキ手段の切換えをするパーキング制御用切換えバルブとを 、方向切換えバルブがモータ停止位置にシフトした後にパーキング制御用切換え バルブが制動位置にシフトするよう連繋させると共に、油圧モータの圧油供給回 路には、絞り機能を備えたバイパス油路切換え手段を有するバイパス油路を、油 圧モータの入口側と出口側とを短絡するようにして設け、前記バイパス油路切換 え手段を、方向切換えバルブとパーキング制御用切換えバルブとのあいだのレバ ーシフト位置で切換わるよう操作レバーに連繋させたことを特徴とするものであ る。 さらに第二の考案は、操作レバーに対し、油圧ポンプ側から油圧モータへの圧 油供給油路に圧油切換えをする方向切換えバルブと、油圧モータに停車時制動を 与えるパーキングブレーキ手段の切換えをするパーキング制御用切換えバルブと を、方向切換えバルブがモータ停止位置にシフトした後にパーキング制御用切換 えバルブが制動位置にシフトするよう連繋させると共に、油圧モータの圧油供給 回路には、絞りバルブおよびバイパス油路切換えバルブを有するバイパス油路と 、方向切換えバルブを停止状態に切換えたとき、油圧モータの出口側油路の圧油 をパイロット油として受けて開成し、出口側油路の圧油を油タンク側に排出する リリーフバルブを備えたモータブレーキ回路とを、油圧モータの入口側と出口側 とを短絡するようにして設け、さらに、前記バイパス油路切換えバルブを、方向 切換えバルブとパーキング制御用切換えバルブとのあいだのレバーシフト位置で 切換わるよう操作レバーに連繋させたことを特徴とすることもできる。
【0008】 そして本考案は、この構成によって、バイパス油路切換えバルブを、必要に応 じて自動的に切換わるようにしたものである。
【0009】
次に、第一考案の実施例を、第一実施例として図1に基づいて説明する。図1 において、1は油圧ポンプであって、該油圧ポンプ1からの圧油が、正逆転およ び停止切換えを行う方向切換えバルブ2を経由して油圧モータ3に供給される油 路構成になっているが、方向切換えバルブ2と油圧モータ3とのあいだの油路に は、後述するモータブレーキ回路およびバイパス回路が設けられている。
【0010】 前記方向切換えバルブ2は、六ポート三位置切換え弁であって、このもののポ ート2aは油圧ポンプ1に、ポート2b、2eは油タンク4に、ポート2cは前 記油圧モータ3の正転側ポート3aに、ポート2dは油圧モータ3の逆転側ポー ト3bに、またポート2fは、後述するパイロットポンプ5にそれぞれ連結され ている。そして、この方向切換えバルブ2は、図示しない操作レバーの操作に基 づくパイロット圧油の供給に基づいて、ポート2a、2b、2c、2dが閉成し 、かつポート2fからポート2eに至る弁路が開成している停止位置と、ポート 2aからポート2cに至る弁路およびポート2dからポート2bに至る弁路がそ れぞれ開成し、かつポート2f、2eが閉成する正転位置と、ポート2aからポ ート2dに至る弁路およびポート2cからポート2bに至る弁路がそれぞれ開成 し、かつポート2f、2eが閉成する逆転位置とに切換えられるように構成され ている。そして、方向切換えバルブ2を正転位置に切換えたときには、油圧ポン プ1から正転側ポート3aに至る油路、および逆転側ポート3bから油タンク4 に至る油路がそれぞれ開成して油圧モータ3は正転駆動し、また方向切換えバル ブ2を逆転位置に切換えたときには、油圧ポンプ1から逆転側ポート3bに至る 油路、および正転側ポート3aから油タンク4に至る油路がそれぞれ開成して油 圧モータ3は逆転駆動するようになっている。また、パイロットポンプ5から油 タンク4に至る油路は、方向切換えバルブ2が停止位置のときには開成している が、方向切換えバルブ2を正逆転位置どちらに切換えた場合でも閉成するように なっている。
【0011】 一方、前記方向切換えバルブ2と油圧モータ3とのあいだの油路に設けられる モータブレーキ回路は、リリーフバルブ6、7、チェックバルブ8、9を用いて 構成されているが、これらバルブ6、7、8、9は次のように配設されている。 つまり、リリーフバルブ6は、前記ポート2cと正転側ポート3aとを結ぶ油路 中の接続点Aから分岐して油タンク4に至る油路中に配設されている。またリリ ーフバルブ7は、ポート2dと逆転側ポート3bとを結ぶ油路中の接続点Bから 分岐して、前記リリーフバルブ6から油タンク4に至る油路中の接続点Cに合流 する油路中に配設されている。一方、チェックバルブ8は、ポート2cと接続点 Aとを結ぶ油路中の接続点Dから分岐して、前記接続点Cから油タンク4に至る 油路中の接続点Eに合流する油路中に配設されている。またチェックバルブ9は 、ポート2dと接続点Bとを結ぶ油路中の接続点Fから分岐して、前記接続点E に合流する油路中に配設されている。
【0012】 そして、例えば方向切換えバルブ2を正転位置から停止位置に切換えた場合に は、油圧モータ3の逆転側ポート3b(出口側)から排出される圧油の圧力がリ リーフバルブ7のリリーフクラッキング圧よりも高圧となるとリリーフバルブ7 が開成し、これによって逆転側ポート3bからの圧油がリリーフバルブ7を経て 油タンク4に排出される一方で、正転側ポート3a(入口側)には、油タンク4 あるいはリリーフバルブ7からの油がチェックバルブ8を経て供給されるように なっている。このときチェックバルブ9は、逆転側ポート3bから排出される圧 油がリリーフバルブ7を経ることなく油タンク4、正転側ポート3aに流れるこ とを阻止するようになっている。
【0013】 また、方向切換えバルブ2と油圧モータ3とのあいだの油路に設けられるバイ パス回路、つまり、正転側ポート3aと方向切換えバルブ2とを結ぶ油路中の接 続点Gと、逆転側ポート3bと方向切換えバルブ2とを結ぶ油路中の接続点Hと を結ぶ回路には、制御切換えバルブ(第一考案のバイパス油路切換えバルブに相 当する。)10と絞りバルブ11とからなるバイパス油路切換え手段が設けられ ている。この制御切換えバルブ10は、五ポート二位置切換え弁であって、この もののポート10aは、後述するブレーキ切換えバルブ12のパイロットポート 12dに連結されている。また、ポート10bは前記接続点Gに連結されている が、該ポート10bと接続点Gとを結ぶ油路中に、前記絞りバルブ11が配設さ れている。さらに、ポート10cは接続点Hに連結されており、ポート10dは 、前記パイロットポンプ5とポート2fとを結ぶ油路中の接続点Iに連結されて いる。またポート10eは、パイロットポンプ5と前記接続点Iとを結ぶ油路中 の接続点Jに連結されているが、該接続点Jと接続点Iとのあいだには、絞り弁 13が配設されている。
【0014】 そして、前記制御切換えバルブ10は、後述する制御部14からの指令に基づ いて、ポート10aとポート10dとを連通する弁路が開成し、かつポート10 b、10c、10eが閉成している第一位置と、ポート10bとポート10cと を連通する弁路およびポート10eからポート10aに至る弁路がそれぞれ開成 し、かつポート10dが閉成している第二位置とに切換えられるように構成され ている。そして、第一位置に位置しているときには、接続点Gと接続点Hとを結 ぶバイパス回路は閉成しているが、第二位置に切換えられるとバイパス回路が開 成し、これによって油圧モータ3の入口側油路と出口側油路とが短絡した状態と なるように構成されている。
【0015】 一方、15は油圧モータ3のパーキングブレーキ装置であって、該パーキング ブレーキ装置15を構成するブレーキライニング板15aは、油圧モータ3に一 体的に固定されるブレーキディスク16に押圧状に接当する制動位置と、ブレー キディスク16から離間する解除位置とに移動自在に設けられている。そしてこ のブレーキライニング板15aは、弾機15bによって常時制動位置側に付勢さ れているが、パーキングブレーキ装置15の解除側油室15cに圧油が供給され ると、弾機15bの付勢力に抗して解除側に移動するように構成されている。
【0016】 さらに、前記ブレーキ切換えバルブ12は、三ポート二位置切換え弁であって 、該ブレーキ切換えバルブ12のポート12aは、前記パーキングブレーキ装置 15の解除側油室15cに、ポート12bはパイロットポンプ5に、ポート12 cは油タンク4にそれぞれ連結されているが、ポート12cと油タンク4とのあ いだには、制動速度調整弁17が配設されている。さらに、ブレーキ切換えバル ブ12のパイロットポート12dには、前述したように制御切換えバルブ10の ポート10aが連結されている。
【0017】 そして、前記ブレーキ切換えバルブ12は、パイロットポート12dにパイロ ット圧油が供給されることに基づいて、ポート12aからポート12cに至る弁 路が開成し、かつポート12bが閉成している第一位置から、ポート12bから ポート12aに至る弁路が開成し、かつポート12cが閉成する第二位置に切換 えられるように構成されている。そして、該ブレーキ切換えバルブ12が第一位 置に位置しているときには、解除側油室15cの油が、ブレーキ切換えバルブ1 2、制動速度調整弁17を経て油タンク4に排出されるようになっており、第二 位置に位置しているときには、パイロットポンプ5からの圧油が、ブレーキ切換 えバルブ12を経て解除側油室15cに供給されるようになっている。
【0018】 また、前記ブレーキ切換えバルブ12のパイロットポート12dへのパイロッ ト圧油の供給は、方向切換えバルブ2が正転または逆転位置に位置していてポー ト2f、2eが閉じているとき、つまり、パイロットポンプ5から油タンク4に 至る油路が閉成しているときに、パイロットポンプ5から前記制御切換えバルブ 10を経てパイロットポート12dに供給されるようになっているが、この場合 、制御切換えバルブ10が第一、第二の何れの位置に位置しても、パイロットポ ンプ5からパイロットポート12dに至る油路は開成するよう設定されている。 つまり、制御切換えバルブ10が第一位置に位置しているときには、パイロット ポンプ5からのパイロット圧油は、接続点J、絞り弁13、接続点I、ポート1 0d、ポート10aを経てパイロットポート12dに供給され、また、制御切換 えバルブ10が第二位置に位置しているときには、接続点J、ポート10e、ポ ート10aを経てパイロットポート12dに供給されるようになっている。
【0019】 一方、18は油圧モータ3の回転数を検知するための回転数検知センサであっ て、該回転数検知センサ18の検知信号は、前記制御部14に入力されるように なっている。そして制御部14は、回転数検知センサ18からの検知値が、高速 回転数から低速回転数に減少する過程において、予め設定される低速回転数範囲 内であるときに、前記制御切換えバルブ10に対し、第一位置から第二位置に切 換わるように切換え指令を出力するようになっている。つまり、油圧モータ3を 停止状態から駆動させると、油圧モータ3の回転数は徐々に増加して一定の高速 回転数となるが、この状態では制御切換えバルブ10は第一位置に位置している 。一方、油圧モータ3を駆動状態から停止させると、油圧モータ3の回転数は徐 々に減少していくが、この減少していく過程で、前記予め設定される低速回転数 範囲となったときに、制御部14からの指令に基づいて制御切換えバルブ10が 第二位置に切換わり、これによってバイパス回路が開成するようになっている。 そして、さらに油圧モータ3の回転数が減少して前記低速回転数範囲以下となっ たときには、制御部14からの指令で制御切換えバルブ10は再び第一位置に切 換わって、バイパス回路が閉成するようになっている。この場合に、予め設定さ れる低速回転数範囲、つまりバイパス回路が開成する回転数の範囲は、油圧モー タ3の出口側油路の圧力がリリーフバルブ6、7のリリーフクラッキング圧と略 等しくなって、リリーフバルブ6、7が閉じようとするときの油圧モータ3の回 転数が略上限で、出口側油路が封鎖された状態となっても油圧モータ3の揺れ戻 しが生じることのない油圧モータ3の回転数が略下限となるように設定されてい る。 因みに、バイパス回路の閉成は、油圧モータ3の回転数が低速回転数範囲 以下となったことに伴うものではなく、回転数検知がゼロとなった油圧モータ停 止後、あるいはバイパス回路が開成した後、一定時間経過後に閉成する時間的な ものとすることもできる。
【0020】 叙述の如く構成された第一考案の実施例において、方向切換えバルブ2を正逆 転位置から停止位置に切換えた場合に、油圧モータ3の出口側から排出される圧 油は、モータブレーキ回路に設けたリリーフバルブ6、7を経て油タンク4に排 出される一方で、入口側には、油タンク4の油あるいはリリーバルブ6、7から 排出される油が供給されることになる。
【0021】 このものにおいて、出口側油路の圧力が低くなってリリーフバルブ6、7が閉 じようとするとき、つまり、油圧モータ3の回転数が予め設定される低速回転数 範囲になると、制御部14からの指令に基づいて制御切換えバルブ10が第二位 置に切換わり、これによって出口側油路と入口側油路とを短絡するバイパス回路 が開成することになる。そして、該開成したバイパス回路は、油圧モータ3の回 転数が設定される低速回転数範囲以下となったときに、制御部14からの指令に 基づいて制御切換えバルブ10が第一位置に切換わることによって閉成すること になる。
【0022】 この様に、第一考案が実施されたものは、油圧モータ3を駆動状態から停止さ せるときに、モータブレーキ回路のリリーフバルブ6、7が開成状態から閉成状 態となろうとするときに略タイミングを合わせて自動的にバイパス回路が開成す ることになる。この結果、油圧モータ3の始動時に開成する惧れがないようリリ ーフクラッキング圧の高いリリーフバルブ6、7を採用しても、油圧モータ3を 停止させるときには、リリーフバルブ6、7が閉成した後にはバイパス回路が開 成していることになって、油圧モータ3の揺れ戻しを確実に回避でき、円滑な停 止を行えることになる。
【0023】 しかも、前記開成したバイパス回路は、油圧モータ3の回転数が低速回転数以 下となると自動的に閉成するため、専用のスイッチを用いてバイパス回路の開閉 を行うもののように、オペレータの操作忘れ等によってバイパス回路が開成した ままの状態となってしまうことがなく、油圧モータ3の確実な停止を行えると共 に、該停止位置に油圧モータ3を保持できることになる。さらに、油圧モータ3 の始動時や駆動中において、バイパス回路が閉成したままの状態となっているこ とに起因する油圧のロスの発生も、確実に回避することができる。
【0024】 尚、第一考案は前記第一実施例に限定されないことは勿論であって、バイパス 油路切換え手段としては、バイパス油路の開度量を可変に調整できる可変絞りバ ルブのみで構成することもできる。そしてこのようにした場合には、方向切換え バルブを停止状態に切換えたとき、油圧モータの出口側油路の圧油を絞る状態で 入口側に流すようにして油圧モータの回転にブレーキをかけるようにし、そして 回転数の低下と共に絞り量を大きくなるように制御すれば、第一実施例のような モータブレーキ回路を省略することができるが、勿論、モータブレーキ回路を備 えたものでも実施することができる。この場合に、モータブレーキ回路が、出口 側油路の圧油を油タンク側に排出するための油路を閉鎖する少し前の段階から絞 りバルブを開成し、回転数が少なくなるに従い絞り量が大きくなるよう制御すれ ば、より揺れ戻しのないモータ停止ができることになる。 また、モータブレーキ回路としては、油圧モータの出口側油路に背圧を与えて ブレーキをかけながら油圧モータを停止させるものであれば、前記第一実施例の ように油圧モータの出口側油路の圧油をパイロット油として受けて開成し、出口 側油路の圧油を油タンクに排出するリリーフバルブのないものであっても勿論良 い。
【0025】 次に、第二考案の実施例を、第二実施例として図2に基づいて説明するが、第 二実施例において、第一実施例と同一のものについては、同一の符号を付してあ る。これらは、1は油圧ポンプ、3は油圧モータ、3a、3bはそのポート、4 は油タンク、5はパイロットポンプ、6、7はリリーフバルブ、8、9はチェッ クバルブ、11は絞りバルブ、12はブレーキ切換えバルブ、12a〜12dは そのポート、15はパーキングブレーキ装置、15aはブレーキライニング板、 15bは弾機、15cは解除側油室、16はブレーキディスク、17は制動速度 調整弁バルブである。
【0026】 一方、20は方向切換えバルブであって、該方向切換えバルブ20は四ポート 三位置切換え弁であるが、第一実施例におけるポート2f、2eが形成されてい ないことを除けば第一実施例の方向切換えバルブ2と同様のものである。そして 、そのポート20a、20b、20c、20dは、第一実施例のポート2a、2 b、2c、2dにそれぞれ相当しており、全てのポート20a〜20dが閉成し ている停止位置と、油圧ポンプ1から正転側ポート3aに至る油路が開成する正 転位置と、油圧ポンプ1から逆転側ポート3bに至る油路が開成する逆転位置と に切換えられる構成になっているが、この方向制御バルブ20の切換えは、後述 するように操作レバー(図示せず)の操作に基づいて行われるようになっている 。
【0027】 また、21はバイパス油路切換えバルブであって、該バイパス油路切換えバル ブ21は二ポート二位置切換え弁であるが、そのポート21aは、正転側ポート 3aと方向切換えバルブ20とを結ぶ油路中の接続点Gに、ポート21bは、逆 転側ポート3bと方向切換えバルブ20とを結ぶ油路中の接続点Hにそれぞれ連 結されており、さらに、前記ポート21aと接続点Gとを結ぶ油路中には、絞り バルブ11が配設されている。そしてこの絞りバルブ11と前記バイパス油路切 換えバルブ21とで第二考案のバイパス油路切換え手段が構成されているが、バ イパス油路切換えバルブ21は、後述するように操作レバーの操作に基づいて、 ポート21a、21bがそれぞれ閉成している第一位置と、ポート21aとポー ト21bとを連通する弁路が開成する第二位置とに切換えられる構成になってい る。そして、第一位置に位置しているときには、接続点Gと接続点Hとを結ぶバ イパス回路は閉成しているが、第二位置に切換えられるとバイパス回路が開成す るようになっている。
【0028】 さらに、22はパーキング制御用切換えバルブであって、該パーキング制御用 切換えバルブ22は三ポート二位置切換え弁であるが、そのポート22aはパイ ロットポンプ5に、ポート22bは油タンク4に、またポート22cは、ブレー キ切換えバルブ12のパイロットポート12dにそれぞれ連結されている。この パーキング制御用切換えバルブ22は、後述するように操作レバーの操作に基づ いて、ポート22cからポート22bに至る弁路が開成し、かつポート22aが 閉成している第一位置と、ポート22aからポート22cに至る弁路が開成し、 かつポート22bが閉成する第二位置とに切換えられる構成になっている。そし て、第一位置に位置しているときには、パイロットポート12dから油タンク4 に至る油路が開成し、また第二位置に位置しているときには、パイロットポンプ 5からパイロットポート12dに至る油路が開成して、パイロットポート12d にパイロット圧油が供給されるようになっている。そして、パーキングブレーキ 装置15は常時制動側に付勢されているが、パイロットポート12dにパイロッ ト圧油が供給されると、パイロットポンプ5からの圧油がパーキングブレーキ装 置15の解除側油室15cに供給され、これによってブレーキ解除されるように 構成されていることは、第一実施例と同様である。
【0029】 一方、操作レバーは、前述したように方向切換えバルブ20、バイパス油路切 換えバルブ21、パーキング制御用切換えバルブ22を切換えることができるも のであるが、これらのバルブ20、21、22と操作レバーとは次のように連繋 されている。つまり、操作レバーが中立位置に位置している状態では、方向切換 えバルブ20は停止位置に位置していて油圧モータ3は停止している。一方、バ イパス油路切換えバルブ21は第一位置に位置していてバイパス回路は閉成して おり、またパーキング制御用切換えバルブ22は第一位置に位置していて、パー キングブレーキ装置15は制動状態となっている。
【0030】 そして、例えば油圧モータ3を正転駆動させる場合には、前記中立位置の操作 レバーを正転側駆動位置までシフトせしめれば良いが、このレバーシフト操作に 伴い、前記各バルブ20、21、22は次の順序で段階的に切換えられるように 設定されている。つまり、操作レバーの正転側位置側へのシフト操作に伴い、ま ず、パーキング制御用切換えバルブ22が第二位置に切換わって、パーキングブ レーキ装置15が解除状態となる。次いで、バイパス油路切換えバルブ21が第 二位置に切換わって、バイパス回路が開成する。しかる後、方向切換えバルブ2 0が正転位置に切換わって、油圧モータ3が正転駆動するようになっている。
【0031】 一方、前記正転側駆動位置の操作レバーを中立位置にシフトさせる場合には、 該操作レバーの中立位置側へのシフト操作に伴い、まず、方向切換えバルブ20 が中立位置に切換わって油圧モータ3への圧油供給が断たれ、次いで、バイパス 油路切換えバルブ21が第一位置に切換わってバイパス回路が閉成し、しかる後 、パーキング制御用切換えバルブ22が第一位置に切換わって、パーキングブレ ーキ装置16が制動状態となるようになっている。
【0032】 尚、油圧モータ3を逆転駆動させるべく操作レバーを中立位置から逆転側駆動 位置側にシフトさせる場合も、該操作レバーのシフト操作に伴って、前記正転駆 動させるときと全く同様に、パーキング制御用切換えバルブ22、バイパス油路 切換えバルブ21、方向切換えバルブ20の順で段階的に切換えられるようにな っている。一方、逆転側駆動位置の操作レバーを中立位置側にシフトさせる場合 も、前記正転側駆動位置から中立位置にシフトされるときと同様に、方向切換え バルブ20、バイパス油路切換えバルブ23、パーキング制御用切換えバルブ2 2の順で段階的に切換えられるようになっている。
【0033】 叙述の如く構成された第二考案の実施例において、駆動状態の油圧モータ3を 停止すべく操作レバーをシフト操作した場合に、前述したように、操作レバーの 中立位置側へのシフト操作に伴って、まず方向切換えバルブ20がモータ停止側 に切換わり、次いでバイパス油路切換えバルブ21がバイパス回路閉成側に切換 わる。そして、オペレータが、方向切換えバルブ20がモータ停止側に切換わり 、バイパス油路切換えバルブ21がバイパス回路閉成側に切換わるあいだの位置 に操作レバーを保持しておけば、絞りバルブ11を有したバイパス回路が作用し て油圧モータ3はブレーキ圧が立つことなく自然な減速をして停止することにな り、この停止を確認後、オペレータがさらにシフト操作して操作レバーを中立位 置とすることにより、バイパス回路が閉じた後にパーキング制御用切換えバルブ 22がパーキングブレーキ制動側に切換わることになる。
【0034】 この結果、油圧モータ3を停止すべく操作レバー21を操作することに伴って 、バイパス回路の閉成、およびパーキングブレーキ制動側へのセットが順次自動 的に行われることになって、専用のスイッチを用いてバイパス回路の開閉を行う もののように、オペレータの操作忘れ等によってバイパス回路が開成したままの 状態となってしまうことがなく、油圧モータ3の確実な停止を行えると共に、該 停止位置に油圧モータ3を保持できることになる。しかもこのものでは、パーキ ングブレーキの制動側へのセットも自動的に行われて都合が良い。
【0035】 尚、第二考案は前記第二実施例に限定されないことは勿論であって、前記第二 実施例においては、操作レバーの中立位置へのシフト操作に伴って順次バルブが 切換えられるように構成したが、操作レバーの中立位置へのシフト操作では方向 切換えバルブのみをモータ停止側に切換え、操作レバーが中立位置に位置せしめ られてから所定時間後に、バイパス油路切換えバルブ、パーキング制御用切換え バルブを、それぞれバイパス回路閉成側、パーキングブレーキ制動側に切換える ように構成しても良い。 また、バイパス油路切換えバルブは、第二実施例では図2に示すように油圧パ イロット作動弁で構成されているが、このものを電磁切換え弁とすると共に、操 作レバーのレバーシフト圧をプレッシャスイッチ等の検知手段で検知し、該検知 手段からの検知信号に基づいてバイパス油路切換えバルブの切換えを行うように 構成しても良い。勿論、方向切換えバルブ20、パーキング制御用切換えバルブ 22についても電磁切換え弁としてレバー操作検知等で切換わるようにすること もできる。 さらに、第二実施例では、方向切換えバルブ20とパーキング切換えバルブ2 2とを別個のものとしたが、一つのスプールに対し、前記二つのバルブ機能を備 えるようにして一体化したものを用いて構成することもでき、この様にしても勿 論良い。
【0036】 またさらに、モータブレーキ回路としては、油圧モータの出口側油路に背圧を 与えてブレーキをかけながら油圧モータを停止させるものであれば、前記第一実 施例のように油圧モータの出口側油路の圧油をパイロット油として受けて開成し 、出口側油路の圧油を油タンクに排出するリリーフバルブのないものであっても 勿論良い。
【0037】
以上要するに、第一考案は叙述の如く構成されたものであるから、回転数検知 手段の回転数検知に基づいて絞り機能を備えたバイパス油路切換え手段が開成し 、これによって、油モータの入口側と出口側とを短絡するバイパス油路が絞り調 整される状態で自動的に開成することになる。この結果、バイパス回路による油 圧モータの始動時に開成する惧れがないよう設定したモータブレーキ回路を採用 したとしても、油圧モータを停止させる場合に、モータブレーキ回路が閉成した 後もバイパス回路が開成していることになって、油圧モータの揺れ戻しを確実に 回避でき、円滑な停止を行えることになる。 しかも、前記開成したバイパス回路は、油圧モータの回転数が低速回転数以下 となったとき自動的に閉成するようにしておけば、専用のスイッチを用いてバイ パス回路の開閉を行うもののように、オペレータの操作忘れ等によってバイパス 回路が開成したままの状態となってしまうことがなく、油圧モータの確実な停止 を行えると共に、該停止位置に油圧モータを保持できることになる。
【0038】 また、第二考案は叙述の如く構成されたものであるから、操作レバーの中立位 置へのシフト操作に伴って、まず方向切換えバルブがモータ停止側に切換わり、 次いでバイパス油路切換え手段がバイパス回路閉成側に切換わり、それからパー キング制御用切換えバルブがパーキングブレーキ制動側に切換わることになる。 この結果、油圧モータを停止すべく操作レバーを操作する際に、該操作レバーを 、方向切換えバルブは停止側に切換えられるが、バイパス油路切換え手段は開成 状態となる位置に保持することで、バイパス回路に設けられる絞り機能が有効に 発揮されて、ブレーキ圧を立たせることなく油圧モータに働く慣性を自然な状態 で吸収しながら停止させることができ、そして停止の確認後、操作レバーを中立 位置に操作すれば、バイパス回路の閉成、およびパーキングブレーキの制動側へ のセットが順次自動的に行われることになって、バイパス回路が開成したままの 状態となってしまうことがなく、油圧モータの確実な停止を行えると共に、該停 止位置に油圧モータを保持できることになる。しかもこのものでは、パーキング ブレーキの制動側へのセットも自動的に行われて都合が良い。
【図1】第一実施例における油圧回路図である。
【図2】第二実施例における油圧回路図である。
1 油圧ポンプ 2 方向切換えバルブ 3 油圧モータ 4 油タンク 6 リリーフバルブ 7 リリーフバルブ 10 制御切換えバルブ 11 絞りバルブ 15 パーキングブレーキ装置 18 回転数検知センサ 20 方向切換えバルブ 21 バイパス油路切換えバルブ 22 パーキング制御用切換えバルブ
Claims (13)
- 【請求項1】 油圧ポンプ側からの圧油供給で回転する
油圧モータの回転数検知をする回転数検知手段を設ける
一方、油圧モータの圧油供給回路には、絞り機能を備え
たバイパス油路切換え手段を有するバイパス油路を、油
圧モータの入口側と出口側とを短絡するようにして設け
ると共に、前記バイパス油路切換え手段を回転数検知手
段に接続して、回転数検知手段の検知に基づいてバイパ
ス油路切換え手段の開成をするように構成したことを特
徴とする油圧モータの油圧制御回路装置。 - 【請求項2】 請求項1において、バイパス油路切換え
手段は、バイパス油路の開度量を可変に調整できる可変
絞りバルブで構成されていることを特徴とする油圧モー
タの油圧制御回路装置。 - 【請求項3】 請求項1において、バイパス油路切換え
手段は、絞りバルブとバイパス油路の開閉をするバイパ
ス油路切換えバルブとで構成されることを特徴とする油
圧モータの油圧制御回路装置。 - 【請求項4】 請求項1、2または3において、油圧モ
ータの圧油供給回路には、該油路に設けた方向切換えバ
ルブを停止状態に切換えたとき、油圧モータの出口側油
路に背圧を与えてブレーキをかけながら油圧モータを停
止させるモータブレーキ回路手段が設けられていること
を特徴とする油圧モータの油圧制御回路装置。 - 【請求項5】 請求項4において、モータブレーキ回路
手段は、前記方向切換えバルブを停止状態に切換えたと
き、油圧モータの出口側油路の圧油をパイロット油とし
て受けて開成し、出口側油路の圧油を油タンク側に排出
するリリーフバルブを備えたものであることを特徴とす
る油圧モータの油圧制御回路装置。 - 【請求項6】 請求項4または5において、バイパス油
路切換え手段が開成するのは、モータブレーキ回路手段
によって油圧モータが停止する前の予め設定される低速
回転数以下となったときであることを特徴とする油圧モ
ータの油圧制御回路装置。 - 【請求項7】 油圧ポンプ側からの圧油供給で回転する
油圧モータの回転数を検知する回転数検知手段を設ける
一方、油圧モータの圧油供給回路には、該油路に設けた
方向切換えバルブを停止状態に切換えたとき、油圧モー
タの出口側油路の圧油をパイロット油として受けて開成
し、出口側油路の圧油を油タンク側に排出するリリーフ
バルブを備えたモータブレーキ回路手段を設けると共
に、油圧モータの圧油供給回路には、絞りバルブとバイ
パス油路の開閉をするバイパス油路切換えバルブとが設
けられたバイパス油路を、油圧モータの入口側と出口側
とを短絡するようにして設け、さらに前記バイパス油路
切換え手段を回転数検知手段に接続し、モータブレーキ
回路手段によって油圧モータが停止する前の予め設定さ
れる低速回転数以下になったことの回転数検知に基づい
てバイパス油路切換えバルブを開成するように構成した
ことを特徴とする油圧モータの油圧制御回路装置。 - 【請求項8】 請求項1乃至7において、開成したバイ
パス油路切換え手段の閉成は、バイパス油路を閉鎖して
も油圧モータの揺れ戻しがないとして予め設定される回
転数以下になったときに設定されていることを特徴とす
る油圧モータの油圧制御回路装置。 - 【請求項9】 操作レバーに対し、油圧ポンプ側から油
圧モータへの圧油供給油路の圧油切換えをする方向切換
えバルブと、油圧モータに停車時制動を与えるパーキン
グブレーキ手段の切換えをするパーキング制御用切換え
バルブとを、方向切換えバルブがモータ停止位置にシフ
トした後にパーキング制御用切換えバルブが制動位置に
シフトするよう連繋させると共に、油圧モータの圧油供
給回路には、絞り機能を備えたバイパス油路切換え手段
を有するバイパス油路を、油圧モータの入口側と出口側
とを短絡するようにして設け、前記バイパス油路切換え
手段を、方向切換えバルブとパーキング制御用切換えバ
ルブとのあいだのレバーシフト位置で切換わるよう操作
レバーに連繋させたことを特徴とする油圧モータの油圧
制御回路装置。 - 【請求項10】 請求項9において、バイパス油路切換
え手段は、絞りバルブとバイパス油路の開閉をするバイ
パス油路切換えバルブとで構成されることを特徴とする
油圧モータの油圧制御回路装置。 - 【請求項11】 請求項9または10において、油圧モ
ータの圧油供給回路には、該油路に設けた方向切換えバ
ルブを停止状態に切換えたとき、油圧モータの出口側油
路に背圧を与えて油圧モータにブレーキをかけながら停
止させるモータブレーキ回路手段が設けられていること
を特徴とする油圧モータの油圧制御回路装置。 - 【請求項12】 請求項11において、モータブレーキ
回路手段は、前記方向切換えバルブを停止状態に切換え
たとき、油圧モータの出口側油路の圧油をパイロット油
として受けて開成し、出口側油路の圧油を油タンク側に
排出するリリーフバルブを備えたものであることを特徴
とする油圧モータの油圧制御回路装置。 - 【請求項13】 操作レバーに対し、油圧ポンプ側から
油圧モータへの圧油供給油路に圧油切換えをする方向切
換えバルブと、油圧モータに停車時制動を与えるパーキ
ングブレーキ手段の切換えをするパーキング制御用切換
えバルブとを、方向切換えバルブがモータ停止位置にシ
フトした後にパーキング制御用切換えバルブが制動位置
にシフトするよう連繋させると共に、油圧モータの圧油
供給回路には、絞りバルブおよびバイパス油路切換えバ
ルブを有するバイパス油路と、方向切換えバルブを停止
状態に切換えたとき、油圧モータの出口側油路の圧油を
パイロット油として受けて開成し、出口側油路の圧油を
油タンク側に排出するリリーフバルブを備えたモータブ
レーキ回路とを、油圧モータの入口側と出口側とを短絡
するようにして設け、さらに、前記バイパス油路切換え
バルブを、方向切換えバルブとパーキング制御用切換え
バルブとのあいだのレバーシフト位置で切換わるよう操
作レバーに連繋させたことを特徴とする油圧モータの油
圧制御回路装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7216993U JPH0738701U (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 油圧モータの油圧制御回路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7216993U JPH0738701U (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 油圧モータの油圧制御回路装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0738701U true JPH0738701U (ja) | 1995-07-14 |
Family
ID=13481471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7216993U Pending JPH0738701U (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 油圧モータの油圧制御回路装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0738701U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09126204A (ja) * | 1995-10-31 | 1997-05-13 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 油圧モータの油圧制御回路装置 |
JP2018112303A (ja) * | 2017-03-10 | 2018-07-19 | 川崎重工業株式会社 | 建設機械の油圧駆動システム |
WO2019224877A1 (ja) * | 2018-05-21 | 2019-11-28 | 川崎重工業株式会社 | 建設機械の油圧駆動システム |
-
1993
- 1993-12-14 JP JP7216993U patent/JPH0738701U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09126204A (ja) * | 1995-10-31 | 1997-05-13 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 油圧モータの油圧制御回路装置 |
JP2018112303A (ja) * | 2017-03-10 | 2018-07-19 | 川崎重工業株式会社 | 建設機械の油圧駆動システム |
WO2019224877A1 (ja) * | 2018-05-21 | 2019-11-28 | 川崎重工業株式会社 | 建設機械の油圧駆動システム |
CN111936751A (zh) * | 2018-05-21 | 2020-11-13 | 川崎重工业株式会社 | 建筑机械的油压驱动系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19981216 |