JPH0738670Y2 - エンジンの補強構造 - Google Patents

エンジンの補強構造

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JPH0738670Y2
JPH0738670Y2 JP9943689U JP9943689U JPH0738670Y2 JP H0738670 Y2 JPH0738670 Y2 JP H0738670Y2 JP 9943689 U JP9943689 U JP 9943689U JP 9943689 U JP9943689 U JP 9943689U JP H0738670 Y2 JPH0738670 Y2 JP H0738670Y2
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cylinder block
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beam mounting
oil pan
block reinforcing
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正美 西田
昌博 調枝
弘和 松浦
公一 枦山
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Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、シリンダブロックの下面側にシリンダブロッ
ク補強部材を取り付け、これによってシリンダブロック
下部の補強を行うようにしたエンジンの補強構造に関す
るものである。
(従来の技術) 一般に、エンジンにおいてはシリンダブロックの下面側
にオイルパンを取り付けるが、その場合、該シリンダブ
ロックの下部を補強してその剛性を高めるという意味
で、該シリンダブロックの下面にその全域を覆うように
して所定の剛性をもつシリンダブロック補強部材を取付
け、該シリンダブロック補強部材の下面側に上記オイル
パンを固定するようにしたものがある(例えば、特開昭
63-61757号公報参照)。
また、オイルパンは、一般的にはシリンダブロックの下
面全域(即ち、シリンダブロック補強部材の下面全域)
を覆うようにして設けられるが、場合によっては、エン
ジン下方側に配置される他の部材との干渉防止の必要
上、該オイルパンをシリンダブロック下面の一部のみに
設けることも行なわれている(例えば、上掲公知例参
照)。
一方、エンジンにおいては、クランクシャフトの支持剛
性を高めるという観点から、該クランクシャフト軸方向
に所定間隔をもって配置される複数のベアリングキャッ
プ相互間を、これらと一体的に形成された左右一対のベ
アリングビームによって連結すること、さらにこのよう
にシリンダブロック補強部材とベアリングビームを備え
たものにおいて、エンジンの補強効果をより一層高める
という意味で、該シリンダブロック補強部材とベアリン
グビームとをさらに結合することも広く知られている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、このようにシリンダブロック補強部材とベア
リングビームとを相互に結合する場合、該シリンダブロ
ック補強部材の設けたビーム取付ボスに対してその下面
側からビーム取付ボルトを挿入して締着するのが一般的
である。
この場合、オイルパンがシリンダブロックの下面全域
(即ち、シリンダブロック補強部材の下面全域)に亘っ
て設けられている場合には、上記ビーム取付ボルトが全
てオイルパンの内側に位置するため該ビーム取付ボルト
とビーム取付ボスとの間のシール性は何等考慮する必要
はない。しかし、オイルパンがシリンダブロック下面の
一部にしか設けられていない場合には、該ビーム取付ボ
ルトがシリンダブロック補強部材の下面側に露出するた
めそのシール性を確保して外部へのオイル漏れを防止す
る必要があり、従来一般には、該ビーム取付ボスのボル
ト穴とビーム取付ボルトとの間にシール材を充填してい
る。
ところが、シリンダブロック補強部材は、補強効果の向
上という観点からは、各ビーム取付ボス部分の剛性をで
きるだけ高く且つほぼ均等とすることが有効であるもの
の、このようにした場合には、後述するような理由によ
って、オイルパンの外側に位置するビーム取付ボス部分
から外部にオイルが漏出するという新たな問題が生じる
おそれがあった。
即ち、エンジンの運転によりエンジン温度が上昇する
と、それに伴ってシリンダブロック補強部材が熱膨張し
て変形を生じる。この場合、シリンダブロック補強部材
の各ビーム取付ボス部分の剛性がほぼ均等であると、熱
膨張による変形の影響がオイルパンの外側に位置するビ
ーム取付ボス部分にも同様に及び、該ビーム取付ボスの
ボルト穴とビーム取付ボルトとの間にシール材を充填し
ていたとしてもこれらの間に隙間が生じ結果的に該ビー
ム取付ボス部分からオイルが漏出するおそれが生じるも
のである。
そこで本考案では、シリンダブロック補強部材とベアリ
ングビームとを取付ボルトによって結合するとともに、
該シリンダブロック補強部材の下面側の一部のみにオイ
ルパンを取り付けた構成のエンジンにおいて、該シリン
ダブロック補強部材によるエンジンの補強性能の低下を
可及的に抑えつつビーム取付ボス部からの外部へのオイ
ル漏れを確実に防止し得るようにしたエンジンの補強構
造を提案することを目的としてなされたものである。
(課題を解決するための手段) 本考案ではかかる課題を解決するための具体的手段とし
て、シリンダブロックの下面にその全域を覆うようにし
てシリンダブロック補強部材を締着するとともに、該シ
リンダブロック補強部材の下面に、該下面の一部を覆う
ようにしてオイルパンを取り付け、さらに上記シリンダ
ブロック側にほぼその全長に跨がるようにして設けたベ
アリングビームを、該シリンダブロック補強部材に設け
たビーム取付ボスを上下方向に貫通して配置されるビー
ム取付ボルトにより該シリンダブロック補強部材に対し
て締結固定するようにしたエンジンにおいて、上記シリ
ンダブロック補強部材の各ビーム取付ボス部分の剛性
を、上記オイルパンの内部位置に配置されるものの剛性
が、該オイルパンに外部位置に配置されるもののそれよ
りも高くなるように相対的に設定したことを特徴とす
る。
(作用) 本考案ではこのような構成であるから、 (1)熱膨張によりシリンダブロック補強部材が変形し
た場合、剛性の低いオイルパンの外側に位置する各ビー
ム取付ボス部分においては、シリンダブロック補強部材
そのものの変形が比較的許容されることから該各ビーム
取付ボス部分に対する熱変形の影響が可及的に吸収緩和
される、 (2)シリンダブロック補強部材は、その一部分の剛性
がその他の部分に比して低いだけであるため、該シリン
ダブロック補強部材全体としては依然として高水準の剛
性が維持される、 等の作用が得られる。
(考案の効果) 従って、本考案のエンジンの補強構造によれば、シリン
ダブロック補強部材の熱膨張の影響がシリンダブロック
補強部材のオイルパンより外側に位置するビーム取付ボ
ス部分に及ぶのが可及的に防止され、該ビーム取付ボス
のボルト穴とビーム取付ボルトとの間の高度のシール性
が維持されるところから、該ビーム取付ボス部分からの
オイル漏れが確実に防止されるとともに、該シリンダブ
ロック補強部材によるエンジン補強作用も十分に確保さ
れる等、オイル漏れ防止とエンジン補強性能維持という
相反する課題を両立させ得るという実用的な効果が得ら
れる。
(実施例) 以下、添付図面を参照して本考案の好適な実施例を説明
する。
第1図には、本考案の実施例にかかるエンジンの補強構
造が適用されたシリンダブロック補強部材1が示されて
いる。このシリンダブロック補強部材1は、V形6気筒
エンジンのシリンダブロック2の下端面2aに対してその
全域を覆うようにして取り付けられる(第2図及び第4
図参照)ものであって、該シリンダブロック2の下端面
2aの外形形状に沿うように略矩形状に周回する所定高さ
の周壁部11を備えている。そして、このシリンダブロッ
ク補強部材1の上面1aは、上記周壁部11の上面11aで構
成されるブロック締着面51が形成されている。また、シ
リンダブロック補強部材1の下面1bには、上記周壁部11
の下面11bの一部を利用して構成され上記ブロック締着
面51よりも狭い矩形形状をもって周回するオイルパン締
着面52が形成されている。従って、オイルパン3は、第
3図及び第4図に示すように、シリンダブロック補強部
材1の下面全域に跨って設けられるものでなく、該オイ
ルパン締着面52の形成部分、具体的にはシリンダブロッ
ク補強部材1の長手方向の一方側から約2/3付近までの
みに設けられている。
また、この周壁部11の内側は、底壁部13が設けられ、ま
た、この底壁部13の上記オイルパン3に対応する位置に
は、オイルストレーナ7組付用の開口14が形成されてい
る。尚、この場合、開口14は、第1図及び第2図に示す
ように、シリンダブロック補強部材1の長手方向中心線
に対して、クランクシャフトの回転により飛散されるオ
イルの飛散方向(具体的には、クランクシャフトの回転
方向を第2図において矢印Rで示す方向とした場合には
右側方向)と逆の方向にオフセットされている。
一方、底壁部13のしかも上記周壁部11の内側の幅方向両
側位置には、それぞれ6個のビーム取付ボス12A,12B,・
・が該シリンダブロック補強部材1の長手方向に所定間
隔で列状に配置されている。また、この6個のビーム取
付ボス12A,12B,・・の内、第1〜第4ビーム取付ボス12
A〜12Dは、上記オイルパン3の内部に臨んでいるが、第
5及び第6ビーム取付ボス12E,12Fは該オイルパン3の
外側に位置している。
尚、この各ビーム取付ボス12A,12B,・・の上面には、第
1図、第2図及び第4図に示すように、4個のベアリン
グキャップ5,5,・・をその両側に位置する左右一対のビ
ーム部6,6で一体的に連結してなるベアリングビーム4
が、該各ビーム取付ボス12A,12B,・・に対してその下側
から嵌挿されたビーム取付ボルト20,20,・・によって締
結固定される。また、第5及び第6ビーム取付ボス12E,
12Fにおいては、ビーム取付ボルト20の回りにシール材
が充填される。
そして、この実施例のものにおいては、上記各ビーム取
付ボス12A,12B,・・をリブによって補強する場合に、本
考案を適用して、上記オイルパン3の内側に位置する第
1〜第4ビーム取付ボス12A〜12Dはこれを強固に補強
し、該オイルパン3の外側に位置する第5及び第6ビー
ム取付ボス12E,12Fはこれを上記第1〜第4ビーム取付
ボス12A〜12Dに比してやや軟弱な補強とし、これら両者
間の剛性に所定の差を設けている。
具体的には、第1〜第3ビーム取付ボス12A〜12Cは上記
周壁部11との間に跨って配置された複数の補強リブ15,1
5で連結し、また第4ビーム取付ボス12Dは一つの補強リ
ブ15を上記オイルパン締着面52と重合させることによ
り、それぞれ強固に補強されている。これに対して、第
5及び第6ビーム取付ボス12E,12Fは、上記周壁部11と
の間に跨って設けた一つの補強リブ15のみで補強してい
る。
このように、各ビーム取付ボス12A,12B,・・の内、オイ
ルパン3の内側に対応するものと外側に対応するものと
でその補強性能に差を付けて剛性を異ならせることによ
り、シリンダブロック補強部材1全体としての剛性、即
ち、該シリンダブロック補強部材1によるシリンダブロ
ック2の補強性能を大きく損ねることなく、第5及び第
6ビーム取付ボス12E,12Fからのオイル漏れを防止する
ことができるものである。
即ち、エンジンの運転によりシリンダブロック補強部材
1が熱膨張して変形する場合、該シリンダブロック補強
部材1の変形の影響が各ビーム取付ボス12A,12B,・・に
及び、該各ビーム取付ボス12A,12B,・・も同じように変
形することとなる。ところが、この実施例のように、第
5及び第6ビーム取付ボス12E,12F部分の剛性を他のビ
ーム取付ボス12A〜12D部分の剛性よりも低く設定してい
ると、該第5及び第6ビーム取付ボス12E,12Fにおいて
は、剛性が低い分だけシリンダブロック補強部材1が大
きく変形しシリンダブロック補強部材1の熱膨張の影響
がこれらに及ぶのが吸収緩和される。このため、この第
5及び第6ビーム取付ボス12E,12F部分においては、こ
れに設けたボルト穴とビーム取付ボルト20との相対関係
の崩れが可及的に小さく抑えられ、これらの部分からの
オイル漏れが確実に防止されるものである。
また、クランクシャフトからの飛散オイルがオイルパン
3内のオイル中に落下するとこの部分にオイルの泡立ち
現象が生じる。従って、この泡立ち部分に近い位置にオ
イルストレーナ7が配置されていると該オイルストレー
ナ7から泡立ちオイルが吸入され、油圧低下によるメタ
ル焼付き等の不具合が発生するおそれがある。ところ
が、この実施例においては、クランクシャフトの回転に
よるオイル飛散の方向と逆方向にオイルストレーナ7を
配置し該オイルストレーナ7を泡立ち部分からできるだ
け遠ざけるようにしているため、泡立ちオイルの吸入が
確実に防止され、油圧低下に伴うメタル焼付き等の不具
合の発生が未然に防止されることとなる。
尚、第1図において、符号16はオイルリターン穴であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例にかかる補強構造を備えたシリ
ンダブロック補強部材の平面図、第2図は第1図のII−
II縦断面図、第3図は第1図のIII−III縦断面図、第4
図は第1図のIV−IV縦断面図である。 1……シリンダブロック補強部材 2……シリンダブロック 3……オイルパン 4……ベアリングビーム 7……オイルストレーナ 11……周壁部 12A〜12F……ビーム取付ボス 15……補強リブ 20……ビーム取付ボルト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダブロックの下面にその全域を覆う
    ようにしてシリンダブロック補強部材を締着するととも
    に、該シリンダブロック補強部材の下面に、該下面の一
    部を覆うようにしてオイルパンを取り付け、さらに上記
    シリンダブロック側にほぼその全長に跨がるようにして
    設けたベアリングビームを、該シリンダブロック補強部
    材に設けたビーム取付ボスを上下方向に貫通して配置さ
    れるビーム取付ボルトにより該シリンダブロック補強部
    材に対して締結固定するようにしたエンジンにおいて、
    上記シリンダブロック補強部材の各ビーム取付ボス部分
    の剛性を、上記オイルパンの内部位置に配置されるもの
    の剛性が、該オイルパンに外部位置に配置されるものの
    それよりも高くなるように相対的に設定したことを特徴
    とするエンジンの補強構造。
JP9943689U 1989-08-24 1989-08-24 エンジンの補強構造 Expired - Lifetime JPH0738670Y2 (ja)

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