JPH0738456U - パイプサポートの受け治具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パイプサポートによる型枠等の斜め支持を安
定して安全かつ確実に行うことができ、しかも斜め支持
の角度調整を容易に行うことが可能なパイプサポートの
受け治具を提供する。 【構成】 型枠３等の被支持面に当てる当板１１と、該
当板１１に固定されている箱状の収納体１２と、該収納
体１２内に出入可能なように収納体１２の端部に枢着さ
れた回動体１４と、該回動体１４の端面に固定されたサ
ポート受板１５と、該サポート受板１５にパイプサポー
ト１の端板２を着脱可能に固定するロック部材１６と、
前記回動体１４を所望の角度で収納体１２に固定するた
めのピン孔１７，１８及びロックピン１９を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えばコンクリート施工における型枠等を斜めに支持するパイプサ ポートの受け治具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、コンクリート施工時に型枠を側面から支持するために、伸縮可能なパイ プサポートを型枠と床面との間に斜めに設置している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の場合、図６に示すようにパイプサポート１の端板２と、型枠３あるいは 床面との接触は、パイプサポート端板２の角部のみが接触する線接触となるため 、極めて不安定で、サポート１のずれが生じ易く危険であった。

【０００４】 そこで、型枠３あるいは床面と、サポート端板２との間のスペースに、さん木 やバタ角等を介在させることが行われているが、この場合でも支持の不安定さは 残り、かつまたサポート１の角度調整を簡単に行えないという不便があった。

【０００５】 本考案はこのような実情に鑑みてなされたもので、パイプサポートによる型枠 等の斜め支持を安定して安全かつ確実に行うことができ、しかも斜め支持の角度 調整を容易に行うことが可能なパイプサポートの受け治具を提供することを目的 とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、型枠等の被支持面に当てる当板と、該当 板に固定されている箱状の収納体と、該収納体内に出入可能なように収納体の端 部に枢着された回動体と、該回動体の端面に固定されたサポート受板と、該サポ ート受板にパイプサポートの端板を着脱可能に固定するロック部材と、前記回動 体を所望の角度で収納体に固定するための角度調整手段と、から成る。

【０００７】

【作用】

使用時には、パイプサポートの端板をサポート受板に当て、ロック部材により 固定する。そして、パイプサポートを所望の角度に傾斜させ、回動体をその角度 で収納体に固定する。しかる後、当板全面を型枠、床面等の被支持面に当て、釘 等で固定する。

【０００８】

【実施例】

本考案の実施例を図１〜図５により説明する。受け治具１０は、型枠３等の被 支持面に当てる当板１１と、該当板１１に固定されている箱状の収納体１２と、 該収納体１２内に出入可能なように収納体１２の端部に軸１３を介して枢着され た側面扇形の回動体１４と、該回動体１４の端面に固定されたサポート受板１５ と、該サポート受板１５にパイプサポート１の端板２を着脱可能に固定するロッ ク金具１６と、から構成されている。

【０００９】 上記回動体１４の両側板には、軸１３を中心とする同一円周上に所定間隔をも って複数のピン孔１７が設けてあり、また収納体１２の両側板にも該ピン孔１７ に対応する位置に各１個のピン孔１８が設けてある。 そして、回動体１４を回動させて、その所望のピン孔１７と収納体１２のピン 孔１８とを合致させ、ロックピン１９をそれらのピン孔１８，１７に挿入、ロッ クすることにより、サポート受板１５、即ちパイプサポート１を所望の角度に調 整することができる。 なお、この角度調整手段では、サポート受板１５を当板１１に対して約３０° 〜６０°の範囲で調整可能に設定するのが良い。

【００１０】 サポート受板１５は、その受面の周縁に周壁２０が立設してあると共に、受面 には、パイプサポート１の端板２に設けた孔に対応する位置に４本のピン２１が 突設してあり、パイプサポート１の装着時にこのピン２１を端板２の孔に挿入す ることにより、サポート１のズレを防止する。

【００１１】 また、周壁２０の端面には一対のロック金具１６が枢着してあり、サポート１ の装着時には、このロック金具１６の先端を受面の中心方向へ回転させることに より端板２の裏面に圧着させ、サポート１を固定する（図１、図２）。

【００１２】 前記当板１１は、４隅に釘打孔が穿設してあると共に、表面はすべり止め用の ギザ面２２に形成されている。サポート１の設置時には、釘２３により当板１１ を型枠３等の所定位置に固定する。

【００１３】 本考案の受け治具１０は、図４に示した型枠３の斜め支持のみならず、例えば 図５のように屋根などの勾配スラブ２４の支持等にも使用することができる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案によれば、被支持面を当板全面で支持できるので、パイプサポートによ る型枠等の斜め支持を安定して安全・確実に達成できると共に、斜め支持の角度 調整を極めて容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す側面図である。

【図２】同、底面図である。

【図３】同、平面図である。

【図４】本考案の使用例を示す側面図である。

【図５】本考案の他の使用例を示す側面図である。

【図６】従来の型枠支持例を示す側面図である。

【符号の説明】

１ パイプサポート ２ 端板 ３ 型枠 １０ 受け治具 １１ 当板 １２ 収納体 １４ 回動体 １５ サポート受板 １６ ロック金具 １７，１８ ピン孔 １９ ロックピン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 型枠等の被支持面に当てる当板と、該当
   板に固定されている箱状の収納体と、該収納体内に出入
   可能なように収納体の端部に枢着された回動体と、該回
   動体の端面に固定されたサポート受板と、該サポート受
   板にパイプサポートの端板を着脱可能に固定するロック
   部材と、前記回動体を所望の角度で収納体に固定するた
   めの角度調整手段と、から成るパイプサポートの受け治
   具。