JPH0738443Y2 - 排水ます用継手 - Google Patents
排水ます用継手Info
- Publication number
- JPH0738443Y2 JPH0738443Y2 JP1989071488U JP7148889U JPH0738443Y2 JP H0738443 Y2 JPH0738443 Y2 JP H0738443Y2 JP 1989071488 U JP1989071488 U JP 1989071488U JP 7148889 U JP7148889 U JP 7148889U JP H0738443 Y2 JPH0738443 Y2 JP H0738443Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- hollow body
- main body
- connecting pipe
- cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Sewage (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、排水ますに配管を接続するための排水ます用
継手に関する。
継手に関する。
〔従来の技術〕 下水管路などの埋設管路の施工に際し地中に埋設された
配管と排水ますの接続口(ソケットや円形開口によって
形成されている。)が位置ずれしている場合には、その
排水ますを位置ずれ吸収機能を備えた特殊な排水ますに
置き換えたりせずに、その位置ずれを吸収し得る構造の
継手を用いて両者を接続することが多い。この用途に用
いる継手として従来より第12a図に示した90度曲がりの
エルボ51や第12b図に示した45度の曲がりのエルボ52、
さらには第12c図に示した接続角度を自由に変えること
が可能な球形自在継手61などが知られている。
配管と排水ますの接続口(ソケットや円形開口によって
形成されている。)が位置ずれしている場合には、その
排水ますを位置ずれ吸収機能を備えた特殊な排水ますに
置き換えたりせずに、その位置ずれを吸収し得る構造の
継手を用いて両者を接続することが多い。この用途に用
いる継手として従来より第12a図に示した90度曲がりの
エルボ51や第12b図に示した45度の曲がりのエルボ52、
さらには第12c図に示した接続角度を自由に変えること
が可能な球形自在継手61などが知られている。
第12a図および第12b図のようにエルボ51,52を用いる方
法は、少なくとも2つのエルボ51……,52……を連結す
ることにより形成された略S字形の管(S字管とい
う。)50によって排水ます1の接続口2と配管3の端部
との位置ずれを吸収するものである。しかし、第12a図
に示した90度曲がりのエルボ51,51を用いたS字管50は
両端開口の軸線間距離hが比較的長くなり、上記接続口
2と配管3の端部との軸線のずれ幅が狭いときには採用
することができない。これに対し、第12b図に示した45
度曲がりのエルボ52,52よりなるS字管50にあっては、
軸線間距離hはやゝ改善されるもののやはり軸線のずれ
幅がこの距離hより狭いと採用することができず、さら
に両端開口の相互間の長さHが比較的長くなり、上記接
続口2と配管3の端部との間の水平間隔が狭いとき、す
なわち掘削場所が限られていて広くできないときには採
用することができず、しかもその水平間隔は配管施工上
の都合からできるだけ狭くすることが多いために採用で
きない場合が多い。さらに、第12c図に示した球形自在
継手61を用いるものは、二つの球形自在継手61,61を接
続する必要があるために第12b図のものと同様に球形自
在継手61,61の両端開口の相互間の長さHが長くなり同
図の場合と同様の不都合がある。また、球形自在継手61
を用いた場合にはその球形部分の底に不可避的に生じる
凹所に水や固形異物が溜まりやすいばかりでなく、材料
コストが高くつくという不都合もある。
法は、少なくとも2つのエルボ51……,52……を連結す
ることにより形成された略S字形の管(S字管とい
う。)50によって排水ます1の接続口2と配管3の端部
との位置ずれを吸収するものである。しかし、第12a図
に示した90度曲がりのエルボ51,51を用いたS字管50は
両端開口の軸線間距離hが比較的長くなり、上記接続口
2と配管3の端部との軸線のずれ幅が狭いときには採用
することができない。これに対し、第12b図に示した45
度曲がりのエルボ52,52よりなるS字管50にあっては、
軸線間距離hはやゝ改善されるもののやはり軸線のずれ
幅がこの距離hより狭いと採用することができず、さら
に両端開口の相互間の長さHが比較的長くなり、上記接
続口2と配管3の端部との間の水平間隔が狭いとき、す
なわち掘削場所が限られていて広くできないときには採
用することができず、しかもその水平間隔は配管施工上
の都合からできるだけ狭くすることが多いために採用で
きない場合が多い。さらに、第12c図に示した球形自在
継手61を用いるものは、二つの球形自在継手61,61を接
続する必要があるために第12b図のものと同様に球形自
在継手61,61の両端開口の相互間の長さHが長くなり同
図の場合と同様の不都合がある。また、球形自在継手61
を用いた場合にはその球形部分の底に不可避的に生じる
凹所に水や固形異物が溜まりやすいばかりでなく、材料
コストが高くつくという不都合もある。
本考案は以上の事情に鑑みてなされたもので、一般的な
構造の排水ますに具備されているソケットや円形開口で
なる接続口と配管の端部との水平間隔が狭くても、ま
た、それら相互の軸線のずれ幅の大小にかかわらず、そ
の位置ずれを吸収して排水ますの接続口と配管とを連通
させることが可能な排水ます用継手を提供することを目
的とする。
構造の排水ますに具備されているソケットや円形開口で
なる接続口と配管の端部との水平間隔が狭くても、ま
た、それら相互の軸線のずれ幅の大小にかかわらず、そ
の位置ずれを吸収して排水ますの接続口と配管とを連通
させることが可能な排水ます用継手を提供することを目
的とする。
第1請求項に記載した第1の考案の排水ます用自在継手
は、細長い中空体の外壁の長手方向の一端部にこの中空
体の長手方向に対して交差する方向に突出して排水ます
の接続口に差込み接続される接続管が設けられ、その接
続管が上記中空体に連通され、上記中空体の外壁にその
長手方向に長い開口が形成されてなる継手本体と、上記
開口の長さよりも長く形成されてその開口を塞ぐカバー
主体の長手方向の中間部に配管に接続される接続管が突
出されてなるカバーとを備え、上記中空体または上記カ
バー主体にこれら両者をそれらの長手方向に相対的にス
ライド自在に連結する係合部が形成されているものであ
る。
は、細長い中空体の外壁の長手方向の一端部にこの中空
体の長手方向に対して交差する方向に突出して排水ます
の接続口に差込み接続される接続管が設けられ、その接
続管が上記中空体に連通され、上記中空体の外壁にその
長手方向に長い開口が形成されてなる継手本体と、上記
開口の長さよりも長く形成されてその開口を塞ぐカバー
主体の長手方向の中間部に配管に接続される接続管が突
出されてなるカバーとを備え、上記中空体または上記カ
バー主体にこれら両者をそれらの長手方向に相対的にス
ライド自在に連結する係合部が形成されているものであ
る。
第2請求項に記載した第2の考案の排水ます用自在継手
は、細長い中空体の外壁の長手方向の一端部にこの中空
体の長手方向に対して交差する方向に突出する接続管が
設けられ、その接続管が上記中空体に連通され、上記中
空体の外壁にその長手方向に長い開口が形成されてなる
継手本体と、上記開口の長さよりも長く形成されてその
開口を塞ぐカバー主体の長手方向の中間部に接続管が突
出されてなるカバーとを備え、上記中空体が円筒状に形
成されていると共に、上記カバー主体が中空体に対して
長手方向にスライド自在でかつ摺動回転自在に嵌合可能
な円弧状断面形状に形成されているものである。
は、細長い中空体の外壁の長手方向の一端部にこの中空
体の長手方向に対して交差する方向に突出する接続管が
設けられ、その接続管が上記中空体に連通され、上記中
空体の外壁にその長手方向に長い開口が形成されてなる
継手本体と、上記開口の長さよりも長く形成されてその
開口を塞ぐカバー主体の長手方向の中間部に接続管が突
出されてなるカバーとを備え、上記中空体が円筒状に形
成されていると共に、上記カバー主体が中空体に対して
長手方向にスライド自在でかつ摺動回転自在に嵌合可能
な円弧状断面形状に形成されているものである。
第1の考案の排水ます用継手によれば、中空体とカバー
主体とをそれらの係合部を利用して連結することにより
継手本体とカバーとを長手方向に相対的にスライドさせ
ることができるようになり、また、そのようにスライド
させても継手本体の細長い中空体の内部空間を介して継
手本体側の接続管とカバー側の接続管との連通状態が保
たれる。
主体とをそれらの係合部を利用して連結することにより
継手本体とカバーとを長手方向に相対的にスライドさせ
ることができるようになり、また、そのようにスライド
させても継手本体の細長い中空体の内部空間を介して継
手本体側の接続管とカバー側の接続管との連通状態が保
たれる。
また、第2の考案の排水ます用継手によれば、中空体に
カバー主体を嵌合することによって継手本体とカバーと
を長手方向に相対的にスライドさせることができるよう
になる。
カバー主体を嵌合することによって継手本体とカバーと
を長手方向に相対的にスライドさせることができるよう
になる。
そして、第1および第2の考案の排水ます用継手におい
て、継手本体とカバーとを長手方向に相対的にスライド
させると、継手本体の接続管とカバーの接続管との軸線
間距離が変わる。また、継手本体の接続管を排水ますの
接続口に差し込み、その接続管を中心として回転させる
ことによりカバーの接続管の位置が上記接続口の周りで
変化する。また、第2の考案の排水ます用継手におい
て、たとえばカバー主体を中空体の周りで摺動回転させ
ることによってカバー側の接続口に首振り運動を行わせ
ることができるため、カバー主体の摺動回転角度を変え
ることによりカバーの接続口の向きが変わる。
て、継手本体とカバーとを長手方向に相対的にスライド
させると、継手本体の接続管とカバーの接続管との軸線
間距離が変わる。また、継手本体の接続管を排水ますの
接続口に差し込み、その接続管を中心として回転させる
ことによりカバーの接続管の位置が上記接続口の周りで
変化する。また、第2の考案の排水ます用継手におい
て、たとえばカバー主体を中空体の周りで摺動回転させ
ることによってカバー側の接続口に首振り運動を行わせ
ることができるため、カバー主体の摺動回転角度を変え
ることによりカバーの接続口の向きが変わる。
第1図は第1の考案の実施例による排水ます用継手の分
解斜視図である。
解斜視図である。
Aは継手本体である。継手本体Aは細長い中空体5を有
し、この中空体5がその一方の外壁の長手方向の一端部
に突設された接続管6と連通され、かつ中空体5の底壁
と接続管6の底壁とが面一とされている。また、中空体
5の他方の外壁にはその長手方向に長い開口7が形成さ
れていると共に、開口7の周縁部に鍔部8が形成され、
この鍔部8の幅方向の両端部に突出片よりなる係合部9,
9が形成されている。第1図において接続管6の突出方
向は中空体5の長手方向に対して直交する方向になって
いるが、必ずしも直交する方向であることを要さず、た
とえば中空体5の長手方向に対して45度といったように
直角以外の任意の角度に傾斜していてもよく、要する
に、中空体5の長手方向に対して交差する方向であれば
よい。
し、この中空体5がその一方の外壁の長手方向の一端部
に突設された接続管6と連通され、かつ中空体5の底壁
と接続管6の底壁とが面一とされている。また、中空体
5の他方の外壁にはその長手方向に長い開口7が形成さ
れていると共に、開口7の周縁部に鍔部8が形成され、
この鍔部8の幅方向の両端部に突出片よりなる係合部9,
9が形成されている。第1図において接続管6の突出方
向は中空体5の長手方向に対して直交する方向になって
いるが、必ずしも直交する方向であることを要さず、た
とえば中空体5の長手方向に対して45度といったように
直角以外の任意の角度に傾斜していてもよく、要する
に、中空体5の長手方向に対して交差する方向であれば
よい。
Bはカバーである。カバーBは平板状のカバー主体10を
有し、このカバー主体10の長手方向の中間部に接続管11
が突出されていると共に、カバー主体10の幅方向の両端
部に爪片よりなる係合部12,12が形成されている。ま
た、カバー主体10の長さは上記中空体5の開口7の長さ
よりも長くなっており、カバー主体10を上記鍔部8に重
ね合わせた場合には、カバー主体10の長手方向の両端部
が上記中空体5の鍔部8の両端部から突き出るようにな
っている。さらに、カバー主体10の幅は上記鍔部8の幅
と同一または略同一になっている。
有し、このカバー主体10の長手方向の中間部に接続管11
が突出されていると共に、カバー主体10の幅方向の両端
部に爪片よりなる係合部12,12が形成されている。ま
た、カバー主体10の長さは上記中空体5の開口7の長さ
よりも長くなっており、カバー主体10を上記鍔部8に重
ね合わせた場合には、カバー主体10の長手方向の両端部
が上記中空体5の鍔部8の両端部から突き出るようにな
っている。さらに、カバー主体10の幅は上記鍔部8の幅
と同一または略同一になっている。
以上において、第2図および第3図のようにカバーBの
係合部12を継手本体Aの係合部9に係合させることによ
り鍔部8とカバー主体10とを重ね合わせた状態では、上
記開口7がカバー主体10によって塞がれるのに対し、継
手本体Aの細長い中空体5の内部空間を介して継手本体
A側の接続管6とカバーB側の接続管11とが連通され、
その状態で中空体5とカバー主体10とがそれらの長手方
向に相対的にスライド自在に連結され、カバー主体10を
スライドさせることによって継手本体Aの接続管6とカ
バーBの接続管11との軸線間距離gを変えることができ
るようになる。また、中空体5とカバー主体10とが連結
されている状態では、継手本体Aの接続管6を中心とし
て継手本体Aを第4図の矢印のように回転させることに
よりカバーBの接続管11の位置が継手本体Aの接続管6
の回りで変化する。そのため上記接続管6に対する他の
接続管11の位置ずれ方向を任意の方向に設定することが
できるようになる。したがって、排水ます1の接続口2
に継手本体Aの接続管6の根元まで差し込んだ後に、接
続管6,11の相互の位置ずれ方向を接続管6を回転させて
上記接続口2と配管3の端部との位置ずれ方向に合わせ
ることと、カバーBの接続管11が中空体5の開口7に連
通する範囲内でカバー主体10をスライドさせることによ
って上記軸線間距離gを上記接続口2と配管3の端部と
の位置ずれ幅に合わせることとを行い、接続管6を配管
3側に引き抜いてカバーBの接続管11を配管3の端部に
接続することによって上記接続口2と配管3との位置ず
れが吸収され、両者が継手本体AとカバーBとを介して
連通される。カバーBは鍔部8から突き出た部分が完工
後に切除されて鍔部8の端部と合わされる。また、接続
管6の余剰部分も切除される。第3図のイ−イ線および
第2図のロ−ロ線は切断位置を示している。上記接続口
2と接続管6との間の水密性は接続管6を接続口2の周
縁部に接着剤で接合したり、あるいは第2図および第3
図のように接続管6と接続口2の周縁部との間にゴムパ
ッキン14を介在させることによって確保される。同様
に、鍔部8とカバー主体10との間の水密性は接着剤によ
り接合したりゴムパッキンを介在させることによって確
保される。
係合部12を継手本体Aの係合部9に係合させることによ
り鍔部8とカバー主体10とを重ね合わせた状態では、上
記開口7がカバー主体10によって塞がれるのに対し、継
手本体Aの細長い中空体5の内部空間を介して継手本体
A側の接続管6とカバーB側の接続管11とが連通され、
その状態で中空体5とカバー主体10とがそれらの長手方
向に相対的にスライド自在に連結され、カバー主体10を
スライドさせることによって継手本体Aの接続管6とカ
バーBの接続管11との軸線間距離gを変えることができ
るようになる。また、中空体5とカバー主体10とが連結
されている状態では、継手本体Aの接続管6を中心とし
て継手本体Aを第4図の矢印のように回転させることに
よりカバーBの接続管11の位置が継手本体Aの接続管6
の回りで変化する。そのため上記接続管6に対する他の
接続管11の位置ずれ方向を任意の方向に設定することが
できるようになる。したがって、排水ます1の接続口2
に継手本体Aの接続管6の根元まで差し込んだ後に、接
続管6,11の相互の位置ずれ方向を接続管6を回転させて
上記接続口2と配管3の端部との位置ずれ方向に合わせ
ることと、カバーBの接続管11が中空体5の開口7に連
通する範囲内でカバー主体10をスライドさせることによ
って上記軸線間距離gを上記接続口2と配管3の端部と
の位置ずれ幅に合わせることとを行い、接続管6を配管
3側に引き抜いてカバーBの接続管11を配管3の端部に
接続することによって上記接続口2と配管3との位置ず
れが吸収され、両者が継手本体AとカバーBとを介して
連通される。カバーBは鍔部8から突き出た部分が完工
後に切除されて鍔部8の端部と合わされる。また、接続
管6の余剰部分も切除される。第3図のイ−イ線および
第2図のロ−ロ線は切断位置を示している。上記接続口
2と接続管6との間の水密性は接続管6を接続口2の周
縁部に接着剤で接合したり、あるいは第2図および第3
図のように接続管6と接続口2の周縁部との間にゴムパ
ッキン14を介在させることによって確保される。同様
に、鍔部8とカバー主体10との間の水密性は接着剤によ
り接合したりゴムパッキンを介在させることによって確
保される。
ところで、実際の施工では諸般の事情により排水ます1
の接続口2と配管3の端部との水平間隔をできるだけ狭
くすることが望ましいとされている。しかし、その水平
間隔が狭い場合には、第2図および第3図のようにカバ
ー主体10の接続管11を外向きに突出させておくとカバー
主体10をスライドさせてその接続管11のレベルを配管3
に合わせるときに配管3がじゃまになり、接続管11のレ
ベル合わせを行うことができない場合が起こり得る。こ
のような場合には、上記開口7の幅を接続管11の外径
(図例のように受口11aが設けられているときは受口11a
の外径)よりもやゝ(数mm)広くしておき、第5図のよ
うにカバーBを裏返した状態で、接続管11を開口7から
中空体5の内部空間Sに差し込んで鍔部8にカバー主体
10を重ね合わせ、同時に第6図のように突出片13,13を
継手本体Aの係合部9,9の外側に嵌めてスライドさせる
とよい。このようにすると、配管3にじゃまされずに接
続管11のレベルを目でみながら確実に合わせることが可
能になる。また、このようなレベル合わせを行う場合、
レベル合わせがなされた時点でカバーBをイ′−イ′線
に沿って切断して鍔体8から突き出している部分を切除
する。そして、排水ます1の接続口2と配管3とを連通
させるときには、上記接続口2に継手本体Aの接続管6
をその根元まで一旦差し込んで継手本体Aを配管3から
引き離し、次にカバーBを表裏反転して継手本体Aに連
結すると共に、カバーBの接続管11のレベルを配管3に
合わせ、その後、継手本体Aの接続管6を上記開口7か
ら引き出してカバーBの接続管11を配管3の端部に接続
する。この方式は所謂やりとり方式である。
の接続口2と配管3の端部との水平間隔をできるだけ狭
くすることが望ましいとされている。しかし、その水平
間隔が狭い場合には、第2図および第3図のようにカバ
ー主体10の接続管11を外向きに突出させておくとカバー
主体10をスライドさせてその接続管11のレベルを配管3
に合わせるときに配管3がじゃまになり、接続管11のレ
ベル合わせを行うことができない場合が起こり得る。こ
のような場合には、上記開口7の幅を接続管11の外径
(図例のように受口11aが設けられているときは受口11a
の外径)よりもやゝ(数mm)広くしておき、第5図のよ
うにカバーBを裏返した状態で、接続管11を開口7から
中空体5の内部空間Sに差し込んで鍔部8にカバー主体
10を重ね合わせ、同時に第6図のように突出片13,13を
継手本体Aの係合部9,9の外側に嵌めてスライドさせる
とよい。このようにすると、配管3にじゃまされずに接
続管11のレベルを目でみながら確実に合わせることが可
能になる。また、このようなレベル合わせを行う場合、
レベル合わせがなされた時点でカバーBをイ′−イ′線
に沿って切断して鍔体8から突き出している部分を切除
する。そして、排水ます1の接続口2と配管3とを連通
させるときには、上記接続口2に継手本体Aの接続管6
をその根元まで一旦差し込んで継手本体Aを配管3から
引き離し、次にカバーBを表裏反転して継手本体Aに連
結すると共に、カバーBの接続管11のレベルを配管3に
合わせ、その後、継手本体Aの接続管6を上記開口7か
ら引き出してカバーBの接続管11を配管3の端部に接続
する。この方式は所謂やりとり方式である。
第7図にカバー主体10の長さをL、接続管11の内径を
d、鍔部8の突出幅をa、開口7の長さをlとして示し
てある。ここで、接続管11が開口7に連通する範囲内で
カバー主体10をスライドさせた場合、カバー主体10の長
さLによっては開口7が部分的に開かれたままになる場
合が起こり得る。そのような事態を回避するには、接続
管11の両側におけるカバー主体10の長さを十分に長くし
ておき、接続管11を開口7の一端に寄せたときにも他端
に寄せたときにもカバー主体10によって開口7が完全に
塞がれるようにしておくとよい。しかし、そのようにす
ると、カバー主体10の長さLが長くなりすぎて材料コス
トが高騰するばかりか、カバー主体1が排水ますや配管
を埋設する溝の底につかえないようにその溝の深さを極
端に深くしなければならない場合が起こり得る。このよ
うな事態はカバー主体10の長さLを次式に従って定めて
おけば解消される。
d、鍔部8の突出幅をa、開口7の長さをlとして示し
てある。ここで、接続管11が開口7に連通する範囲内で
カバー主体10をスライドさせた場合、カバー主体10の長
さLによっては開口7が部分的に開かれたままになる場
合が起こり得る。そのような事態を回避するには、接続
管11の両側におけるカバー主体10の長さを十分に長くし
ておき、接続管11を開口7の一端に寄せたときにも他端
に寄せたときにもカバー主体10によって開口7が完全に
塞がれるようにしておくとよい。しかし、そのようにす
ると、カバー主体10の長さLが長くなりすぎて材料コス
トが高騰するばかりか、カバー主体1が排水ますや配管
を埋設する溝の底につかえないようにその溝の深さを極
端に深くしなければならない場合が起こり得る。このよ
うな事態はカバー主体10の長さLを次式に従って定めて
おけば解消される。
上式に従えば、接続管11がカバー主体10の偏った箇所に
位置するようになり、かつ、接続管11を開口7の中央に
配置したときに接続管11の片側の短い側のカバー主体10
の端部が鍔部8の上端または下端に一致する。したがっ
て、カバー主体10を上下反転して用いることにより接続
管11を開口7の一端寄りに位置させたときも他端寄りに
位置させたときもカバー主体10によって開口7を完全に
塞ぐことができるようになる。
位置するようになり、かつ、接続管11を開口7の中央に
配置したときに接続管11の片側の短い側のカバー主体10
の端部が鍔部8の上端または下端に一致する。したがっ
て、カバー主体10を上下反転して用いることにより接続
管11を開口7の一端寄りに位置させたときも他端寄りに
位置させたときもカバー主体10によって開口7を完全に
塞ぐことができるようになる。
第8図は第2の考案の実施例による排水ます用継手の分
解斜視図である。このものは、中空体5が円筒状に形成
され、カバー主体10が上記中空体5に対して長手方向に
スライド自在でかつ摺動回転自在に嵌合可能な円弧状断
面形状に形成されている。
解斜視図である。このものは、中空体5が円筒状に形成
され、カバー主体10が上記中空体5に対して長手方向に
スライド自在でかつ摺動回転自在に嵌合可能な円弧状断
面形状に形成されている。
この継手によると、第9図のように中空体5にカバー主
体10を嵌合させた状態でカバー主体10を中空体5の周囲
で摺動回転させることが可能であり、そのように摺動回
転させることによってカバー主体10側の接続管11が首振
り運動を行う。したがって、カバー主体10を摺動回転さ
せれば、その摺動回転角度に応じた向きに接続管11が向
くことになる。そのため、配管と排水ます1の接続口の
軸線同士が平行になっていなくても排水ますの接続口と
配管とを連通させることが可能になる。たとえば第10図
のように排水ます1の接続口2に対して配管3が斜め下
向きに延びている場合には、中空体5を倒伏姿勢とし、
カバー主体10の摺動回転角度とスライド位置とを適切に
調節して接続管11の軸心と配管3の軸心とを合致させる
ことにより、排水ます1の接続口2と配管3とを連通さ
せることが可能になる。なお、カバー主体10は接続管11
が開口7に連通している範囲内でのみ摺動回転させる必
要があり、その範囲を超える摺動回転を阻止するにはカ
バー主体10の周方向の端部が継手本体Aの接続管6に当
たるようにする方法や、あるいは中空体5にカバー主体
10の回転範囲を規制する突起(ストッパ)を形成してカ
バー主体10が必要以上に回転しないようにする方法を好
適に採用することができる。カバー主体10をスライドさ
せて接続管11のレベル合わせを行うことが可能である
点、および中空体5を回転させて継手本体Aの接続管6
とカバーBの接続管11との位置ずれ方向を任意の方向に
設定することができる点は第1図で説明した継手と同様
である。
体10を嵌合させた状態でカバー主体10を中空体5の周囲
で摺動回転させることが可能であり、そのように摺動回
転させることによってカバー主体10側の接続管11が首振
り運動を行う。したがって、カバー主体10を摺動回転さ
せれば、その摺動回転角度に応じた向きに接続管11が向
くことになる。そのため、配管と排水ます1の接続口の
軸線同士が平行になっていなくても排水ますの接続口と
配管とを連通させることが可能になる。たとえば第10図
のように排水ます1の接続口2に対して配管3が斜め下
向きに延びている場合には、中空体5を倒伏姿勢とし、
カバー主体10の摺動回転角度とスライド位置とを適切に
調節して接続管11の軸心と配管3の軸心とを合致させる
ことにより、排水ます1の接続口2と配管3とを連通さ
せることが可能になる。なお、カバー主体10は接続管11
が開口7に連通している範囲内でのみ摺動回転させる必
要があり、その範囲を超える摺動回転を阻止するにはカ
バー主体10の周方向の端部が継手本体Aの接続管6に当
たるようにする方法や、あるいは中空体5にカバー主体
10の回転範囲を規制する突起(ストッパ)を形成してカ
バー主体10が必要以上に回転しないようにする方法を好
適に採用することができる。カバー主体10をスライドさ
せて接続管11のレベル合わせを行うことが可能である
点、および中空体5を回転させて継手本体Aの接続管6
とカバーBの接続管11との位置ずれ方向を任意の方向に
設定することができる点は第1図で説明した継手と同様
である。
第11図は排水ますの接続口と配管の端部との水平間隔が
狭い場合に、接続管11のレベル合わせを行う方法を説明
的に示してある。すなわち、カバーBを裏返して開口7
から中空体5の内部空間Sに接続管11を挿入し、接続管
11の軸線が配管の軸線と一致するようにカバーBを変位
させる。この場合、受口11aによって接続管11の根元部
分に括れ部が形成されているため、その括れ部を利用し
てカバーBの変位幅を大きくとることが可能である。接
続管11のレベル合わせの方法や接続管6に対する接続管
11の位置ずれ方向を設定する方法は第5図および第6図
で説明したところと同様である。
狭い場合に、接続管11のレベル合わせを行う方法を説明
的に示してある。すなわち、カバーBを裏返して開口7
から中空体5の内部空間Sに接続管11を挿入し、接続管
11の軸線が配管の軸線と一致するようにカバーBを変位
させる。この場合、受口11aによって接続管11の根元部
分に括れ部が形成されているため、その括れ部を利用し
てカバーBの変位幅を大きくとることが可能である。接
続管11のレベル合わせの方法や接続管6に対する接続管
11の位置ずれ方向を設定する方法は第5図および第6図
で説明したところと同様である。
なお、第8図の継手本体Aの変形例としてパイプをL字
形に曲げたものを使用することが可能である。
形に曲げたものを使用することが可能である。
以上のように本考案の排水ます用継手によれば、継手本
体の接続管とカバーの接続管との軸線間距離やそれら双
方の接続管の位置ずれ方向を自由に変えることができる
ため、排水ますの接続口と配管の端部との軸線間距離の
長短にかかわらず、また、それらの位置ずれ方向の如何
にかかわらず両者の位置ずれを吸収してその両者を連通
させることが可能である。
体の接続管とカバーの接続管との軸線間距離やそれら双
方の接続管の位置ずれ方向を自由に変えることができる
ため、排水ますの接続口と配管の端部との軸線間距離の
長短にかかわらず、また、それらの位置ずれ方向の如何
にかかわらず両者の位置ずれを吸収してその両者を連通
させることが可能である。
さらに、第2の考案の排水ます用継手によれば、一方の
接続管に対して他方の接続管の向きを自由に変えられる
ため、排水ますの接続口の軸線と配管の軸線とが平行で
あっても交差する状態になっていてもそれらの位置ずれ
を吸収して両者を連通させることが可能になる。
接続管に対して他方の接続管の向きを自由に変えられる
ため、排水ますの接続口の軸線と配管の軸線とが平行で
あっても交差する状態になっていてもそれらの位置ずれ
を吸収して両者を連通させることが可能になる。
特に上記した第1及び第2の考案によれば、継手本体と
カバーとを相対的にスライドさせたときに、排水ますの
接続口に差込み接続される継手本体側の接続管と配管に
接続されるカバー側の接続管との連通状態が、継手本体
の細長い中空体の内部空間を介して常に保たれるので、
一般的な構造の排水ますの接続口と配管の端部との軸線
相互間の位置ずれを広い範囲に亘って吸収できるように
なり、そのような一般的な構造の排水ますを位置ずれ吸
収機能を備えた特殊な排水ますに置き換えたりする必要
がまったくないという卓越した効果がある。
カバーとを相対的にスライドさせたときに、排水ますの
接続口に差込み接続される継手本体側の接続管と配管に
接続されるカバー側の接続管との連通状態が、継手本体
の細長い中空体の内部空間を介して常に保たれるので、
一般的な構造の排水ますの接続口と配管の端部との軸線
相互間の位置ずれを広い範囲に亘って吸収できるように
なり、そのような一般的な構造の排水ますを位置ずれ吸
収機能を備えた特殊な排水ますに置き換えたりする必要
がまったくないという卓越した効果がある。
第1図は第1の考案の実施例による排水ます用継手の分
解斜視図、第2図は上記継手の使用状態を示す一部破断
平面図、第3図は同状態を示す縦断側面図、第4図は作
用説明図、第5図は接続管のレベル合わせの要領を説明
するための縦断側面図、第6図は同要領を説明するため
の横断部分平面図、第7図は説明図、第8図は第2の考
案の実施例による排水ます用継手の分解斜視図、第9図
は同継手の断面図、第10図は同継手の使用状態の断面
図、第11図は接続管のレベル合わせの要領を説明するた
めの縦断側面図、第12a図ないし第12c図は従来の継手の
使用状態を示す説明図である。 A……継手本体、B……カバー、1……排水ます、3…
…配管、5……中空体、6,11……接続管、7……開口、
9,12……係合部、10……カバー主体、S……中空体の内
部空間。
解斜視図、第2図は上記継手の使用状態を示す一部破断
平面図、第3図は同状態を示す縦断側面図、第4図は作
用説明図、第5図は接続管のレベル合わせの要領を説明
するための縦断側面図、第6図は同要領を説明するため
の横断部分平面図、第7図は説明図、第8図は第2の考
案の実施例による排水ます用継手の分解斜視図、第9図
は同継手の断面図、第10図は同継手の使用状態の断面
図、第11図は接続管のレベル合わせの要領を説明するた
めの縦断側面図、第12a図ないし第12c図は従来の継手の
使用状態を示す説明図である。 A……継手本体、B……カバー、1……排水ます、3…
…配管、5……中空体、6,11……接続管、7……開口、
9,12……係合部、10……カバー主体、S……中空体の内
部空間。
Claims (2)
- 【請求項1】細長い中空体の外壁の長手方向の一端部に
この中空体の長手方向に対して交差する方向に突出して
排水ますの接続口に差込み接続される接続管が設けら
れ、その接続管が上記中空体に連通され、上記中空体の
外壁にその長手方向に長い開口が形成されてなる継手本
体と、 上記開口の長さよりも長く形成されてその開口を塞ぐカ
バー主体の長手方向の中間部に配管に接続される接続管
が突出されてなるカバーとを備え、 上記中空体または上記カバー主体にこれら両者をそれら
の長手方向に相対的にスライド自在に連結する係合部が
形成されていることを特徴とする排水ます用継手。 - 【請求項2】細長い中空体の外壁の長手方向の一端部に
この中空体の長手方向に対して交差する方向に突出する
接続管が設けられ、その接続管が上記中空体に連通さ
れ、上記中空体の外壁にその長手方向に長い開口が形成
されてなる継手本体と、 上記開口の長さよりも長く形成されてその開口を塞ぐカ
バー主体の長手方向の中間部に接続管が突出されてなる
カバーとを備え、 上記中空体が円筒状に形成されていると共に、上記カバ
ー主体が中空体に対して長手方向にスライド自在でかつ
摺動回転自在に嵌合可能な円弧状断面形状に形成されて
いることを特徴とする排水ます用継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989071488U JPH0738443Y2 (ja) | 1989-06-19 | 1989-06-19 | 排水ます用継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989071488U JPH0738443Y2 (ja) | 1989-06-19 | 1989-06-19 | 排水ます用継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0312988U JPH0312988U (ja) | 1991-02-08 |
JPH0738443Y2 true JPH0738443Y2 (ja) | 1995-09-06 |
Family
ID=31608562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989071488U Expired - Lifetime JPH0738443Y2 (ja) | 1989-06-19 | 1989-06-19 | 排水ます用継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0738443Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5780799B2 (ja) * | 2011-03-28 | 2015-09-16 | アロン化成株式会社 | 排水ます |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS556852U (ja) * | 1978-06-28 | 1980-01-17 | ||
JPH0452281Y2 (ja) * | 1986-05-01 | 1992-12-09 |
-
1989
- 1989-06-19 JP JP1989071488U patent/JPH0738443Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0312988U (ja) | 1991-02-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7185894B2 (en) | Watertight corrugated pipe gasket | |
US4483643A (en) | Canal bed shell | |
JPH0738443Y2 (ja) | 排水ます用継手 | |
KR100841718B1 (ko) | 좌변기의 배수관과 하수관의 이음관 | |
JPS6117093Y2 (ja) | ||
JP4130902B2 (ja) | 自在管継手 | |
JP4542771B2 (ja) | 排水配管構造および排水配管構造の施工方法 | |
JP6180829B2 (ja) | 継手及びそれを備えた排水マス | |
JP2002089753A (ja) | 交叉配管用管 | |
JPH0339666Y2 (ja) | ||
JP3569024B2 (ja) | 竪樋と排水管との接続構造 | |
JPH0735898Y2 (ja) | 排水ます | |
JP6228396B2 (ja) | 継手及びそれを備えた排水マス | |
JP2593179Y2 (ja) | 排水桝 | |
JPH0510070Y2 (ja) | ||
JPH10266323A (ja) | 合成樹脂製排水桝 | |
JPH0414702Y2 (ja) | ||
JPH0746664Y2 (ja) | 角度調整自在エルボ | |
JPS627914Y2 (ja) | ||
JPH0355037Y2 (ja) | ||
JPS6227588Y2 (ja) | ||
JP6062808B2 (ja) | 排水設備の施工方法、排水マス及び排水設備 | |
JPS5848462Y2 (ja) | コンクリ−ト管の接続装置 | |
JPS5915302Y2 (ja) | 樋曲り継手 | |
JP2569004Y2 (ja) | 排水桝用継手 |