JPH0738356A - 音響機器 - Google Patents

音響機器

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Publication number
JPH0738356A
JPH0738356A JP20212593A JP20212593A JPH0738356A JP H0738356 A JPH0738356 A JP H0738356A JP 20212593 A JP20212593 A JP 20212593A JP 20212593 A JP20212593 A JP 20212593A JP H0738356 A JPH0738356 A JP H0738356A
Authority
JP
Japan
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sound
unit
speaker
signal
plug
Prior art date
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Withdrawn
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JP20212593A
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English (en)
Inventor
Takashi Toyoda
崇 豊田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH0738356A publication Critical patent/JPH0738356A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トーンコントロールやエコー音や残響音の効
果が、スピーカーからヘッドフォンに変えて聞いたよう
な場合に、自分で調整をし直さなくてもスピーカーで聞
いていた場合と同様の聴感が得られるようにする。 【構成】 ヘッドフォンジャック7にプラグが挿入され
たことを検出する挿入検出スイッチSW2 の検出情報に
基づき、プラグが挿入されている場合には、制御部9が
ユーザーが設定した操作値よりも所定率標準値に近付け
たデータにより実際のトーンコントロールを行うように
プリアンプ・トーンコントロール部2を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音響機器に関わり、特に
音声信号を増幅して内部あるいは外部のスピーカーやヘ
ッドフォン出力端子に出力することができ、さらに出力
すべき音声信号に対して所定の音響効果を与える処理を
行うことができるシグナルプロセッサ等を備えているオ
ーディオアンプ等の音響機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のオーディオアンプ等においては、
例えばプリアンプ部とパワーアンプ部に分けられ、プリ
アンプ部では先ず各種ソースから入力される音声信号が
選択され、この後トーンコントロール部により音声信号
の低音や高音の調整が可能とされる。また、更に必要な
場合にはL・Rバランス等の他の処理が行われてパワー
アンプ部に供給される。そしてパワーアンプ部ではプリ
アンプ部から入力された音声信号を増幅して、内部のス
ピーカーあるいは外部スピーカー用出力端子に供給する
と共に、例えばアッテネーターを介してヘッドフォン出
力端子に供給しており、これによりユーザーはスピーカ
ーあるいはヘッドフォンにより楽曲等の音声を聞くこと
ができる。
【0003】また近年、このようなオーディオアンプの
中には、例えばトーンコントロール等の信号処理だけで
なく、デジタルシグナルプロセッサ等を設けて音声信号
を原信号とする遅延信号(エコー音声)や残響信号(リ
バーブ音声)を生成して、これをいわゆるサラウンド音
声として元の音声信号に付加して出力するような機能が
設けられているものが知られている。ユーザーがこのよ
うな機能を利用する場合には、例えば機器側のノブやキ
ー、あるいはリモコン等により残響音のレベルや他の設
定値を任意に調節してスピーカーあるいはヘッドフォン
で楽曲等を聞けば、いわゆるサラウンドのような臨場感
のある効果などを楽しむことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ユーザーが
上記したような機能を利用している場合に、通常音声を
聞くのにスピーカーを利用しており、スピーカーから出
力される音声を聞いた時にサラウンド音声あるいはトー
ンコントロール等が適正となるように調整をしていたと
する。ところが上記したままの調整状態の音声をヘッド
フォンで聞いた場合には、ヘッドフォンとスピーカーと
では音響的条件がかなり異なるため、ユーザーはスピー
カーから聞いていた時とはかなり異なる聞こえ方がする
ことになる。例えば、一般的にはスピーカーで聞く場合
よりもヘッドフォンで聞いた場合のほうがサラウンド音
声等は目立って聞こえ、またトーンコントロールの具合
も比較的極端に聞こえる傾向にある。そこでユーザーは
このような場合、例えば設定しておいたサラウンド音声
のレベルを低くしたり、トーンコントロール等の各種設
定値を修正して自分が望む聞こえ方となるように調整し
直さねばならないことになる。また、再びスピーカーで
聞こうとすればもう一度以前の設定にレベルを戻さねば
ならず、このような動作が面倒であるという問題を有し
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
問題点を解決するため、音声信号に対して所定の音響効
果処理を施すことができる音響効果部と、この音響効果
部を介した音声信号を増幅し、一体又は別体のスピーカ
ー部及びヘッドフォンジャックへ供給することができる
信号増幅部と、ヘッドフォンジャックにプラグが挿入さ
れたことを検出するプラグ挿入検出部と、このプラグ挿
入検出部から入力される検出信号に基づいて、ヘッドフ
ォンジャックにプラグが挿入されたと判別された場合に
は、音響効果部における設定値を変化させることができ
る制御手段を備えて音響機器を構成することとした。ま
た音響効果部については、前記制御手段の制御に基づい
て音声信号の周波数特性の設定値を変化させることがで
きるよう構成する、又は音声信号の遅延信号に関する設
定値を変化させることができるよう構成する、又は音声
信号の残響信号に関する設定値を変化させることができ
るよう構成することとした。そして、音響効果部におけ
る設定値は操作部により任意に設定されるようになされ
ると共に、制御部による設定値の変化は操作部により設
定された値から所定レベル下げる、あるいは操作部によ
り設定された値から所定レベルだけ標準値に近付けるよ
うな変化であるよう構成することとした。
【0006】
【作用】例えば、オーディオアンプ等においてヘッドフ
ォンジャックにプラグが挿入されたことを検出するプラ
グ挿入検出部からの情報に基づいて、プラグが挿入され
ている場合には例えばトーンコントロール、遅延信号、
残響信号音等の処理を行う音響効果処理部における特定
の調整値について、ユーザーが設定した操作値よりも所
定率下げる、あるいは標準値に近付けるような制御を行
うことで、ユーザーがスピーカーからヘッドフォンに変
えて聞くような場合には、実際の操作値よりも音響効果
の抑制された音声が出力されることとなり、聴感上はス
ピーカーを使用していた時とほぼ同様の音響効果を得る
ことができる。
【0007】
【実施例】図1のブロック図は本発明の一実施例を示す
ものであり、この場合にはオーディオアンプにおいて本
発明に係わる主要部を示すものとされる。なお、このよ
うなオーディオアンプ等は通常ステレオ対応でありL・
Rの2系統の信号経路を有しているが便宜上これらを一
括して示している。この図において、I1 〜I6 は音声
入力端子であり例えば機器の背面に設けられて、外部の
各種ソースからの音声出力が接続される。1は入力切換
部で、端子T1 〜T7 を有しており、これらの端子のう
ち端子T1 〜T6 に対しては音声入力端子I1 〜I6
それぞれ接続されていると共に、端子T1 〜T6 に対し
て端子T7 が択一的に切換えられる。2は入力切換部1
の端子T7 から供給された音声信号について、L・Rの
バランス調整やボリューム調整、及び周波数特性を可変
調整することのできるプリアンプ・トーンコントロール
部である。このプリアンプ・トーンコントロール部にお
けるトーンコントロールとはいわゆる音質調整であり、
例えば所定の周波数付近や、所定の周波数以上/以下に
おけるレベルの増減を行うことができるものとされる。
【0008】3はパワーアンプ部であり、この場合には
プリアンプ・トーンコントロール部2から入力された音
声信号を増幅してスピーカースイッチSW1 及びアッテ
ネータ6に出力する。なお、ボリューム調整はこのパワ
ーアンプの段階で調節するよう構成することも可能であ
る。このパワーアンプ部3により増幅されスピーカース
イッチSW1 を介した音声信号は、例えば機器背面に設
けられているスピーカー出力端子4に供給される。な
お、このスピーカースイッチSW1 については後述す
る。5は例えばスピーカー出力端子4に接続される外部
のスピーカーであり、このスピーカー5からスピーカー
出力端子4を介した増幅後の音声信号が供給されて音声
が出力されることになる。6はアッテネータで、パワー
アンプ部3で増幅された音声信号をヘッドフォン出力と
して適当なレベルになるように減衰させるものである。
7はヘッドフォンジャックであり、アッテネータ6から
レベルが減衰された音声信号が供給される。そして、ユ
ーザーはこのヘッドフォンジャック7にプラグを挿入し
てヘッドフォンにより音声等を聞くことができる。
【0009】このオーディオアンプではスピーカースイ
ッチSW1 によりヘッドフォン使用時には、通常不要と
なるスピーカーの音声が自動的にミュートされるように
なされている。すなわち、このスピーカースイッチSW
1 は、図の破線に示すようにヘッドフォンジャック7の
プラグ挿入状態と連動しており、ヘッドフォンジャック
7にプラグが挿入されていない場合には閉じているが、
挿入されると開くようにされている。そして、このスピ
ーカースイッチSW1 が上記のように動作することで、
ヘッドフォンジャック7にプラグが接続されておらずに
ユーザーがスピーカー5を利用して聴取するような場合
は、パワーアンプ部3からの音声信号がスピーカースイ
ッチSW1 →スピーカー出力端子4を介してスピーカー
5に供給されて音声が出力されている状態となるが、ユ
ーザーがヘッドフォンで聴取しようとしてヘッドフォン
のプラグをヘッドフォンジャック7に挿入した場合に
は、スピーカースイッチSW1 がオフとなってスピーカ
ー5側への音声出力が自動的にミュートされることにな
る。なお、スピーカースイッチSW1 の連動方式は機械
的であっても電子的であっても構わない。
【0010】8は、例えば機器前面のパネルに設けられ
てユーザーが各種操作を行うことのできる操作部を示し
ており所要のノブやキー等が設けられている。9は、マ
イクロコンピュータ等からなりオーディオアンプにおけ
る各種機能回路部の動作を制御することのできる制御部
であり、この場合には操作部8からの操作情報に基づい
て、例えば入力切換部1の端子の切換や、プリアンプ・
トーンコントロール部2のボリューム、L・Rバラン
ス、トーンコントロールレベル等の制御を行うことがで
きるものとされる。10はRAMであり、この場合には
操作部9により入力されたトーンコントロールを始めと
する各種操作値が記憶保持される。
【0011】SW2 はヘッドフォンジャック7にプラグ
が挿入されたかどうかを検出する挿入検出スイッチであ
り、その両端が制御部9に接続されていることで制御部
9では挿入検出スイッチSW2 の導通の検出が可能とさ
れている。そして、この挿入検出スイッチSW2 は、図
の破線に示すようにヘッドフォンジャック7のプラグ挿
入状態と連動しており、この場合にはプラグが挿入され
ていない場合にはオフ、挿入されるとオンとなるように
されている。従って制御部9では、挿入検出スイッチS
2 がオフとされて導通が得られていない場合には、ヘ
ッドフォンジャック7にプラグが挿入されていないと判
別し、挿入検出スイッチSW2 がオンとされて導通が得
られた場合にはヘッドフォンジャック7にプラグが挿入
されたと判別することになる。
【0012】そこで、上記構成によるオーディオアンプ
においては、ヘッドフォンジャック7にプラグが挿入さ
れていない状態、すなわちユーザーがスピーカー5によ
り聴取をしているような場合には、ユーザーが操作部8
により任意に設定したトーンコントロールレベルの操作
値に基づく音声出力がなされるための制御が行われる
が、ヘッドフォンジャック7にプラグが挿入されてユー
ザーがヘッドフォンにより聴取するような場合には、例
えば設定されているトーンコントロールレベルの操作値
よりも所定率だけ標準値に近付けたレベルに基づいて信
号処理を行い、ヘッドフォンで聴取した際にスピーカー
で聞いていた時と同様の音質の聴感が得られるよう構成
される。
【0013】例えば、ヘッドフォンジャック7にプラグ
を挿入しておらず、ユーザーがスピーカー5により聴取
をするような場合には、前述のようにスピーカースイッ
チSW1 がオン状態とされ、挿入検出スイッチSW2
オフ状態とされている。この状態において、本実施例の
オーディオアンプを利用して聴取する場合には、例えば
ユーザーは操作部6の操作により音声入力端子I1 〜I
6 に接続されている入力ソースの中から任意のソースを
選択する。この操作情報に基づいて制御部9は入力切換
部1に制御信号を出力して指定のソースが入力されるよ
う端子T1 〜T6 の何れかに対して端子T7 を切換える
こととなる。そして、入力切換部1を介した音声信号は
プリアンプ・トーンコントロール部2に入力された後パ
ワーアンプ部3にて増幅され、アッテネーター6を介し
てヘッドフォンジャック7に供給される一方、スピーカ
ースイッチSW1 (オン状態)からスピーカー出力端子
4を介してスピーカー5に供給されて音声として出力さ
れることになるが、この際ユーザーは、操作部8の操作
により、ボリューム、L・Rバランス、そしてトーンコ
ントロールレベルの調整を行うことができる。
【0014】そして特に、トーンコントロールの調整を
行う場合においては、ユーザーがスピーカー5から出力
される音声を聞きながら、あらかじめ設定された帯域ご
とのレベルの増減を操作部8のノブやキー等により行
う。すると、制御部9はこの操作情報に基づく調整値の
データをRAM10にセットする。この際、制御部9で
は挿入検出スイッチSW2 がオフであることから、ヘッ
ドフォンが使用されてない状態であることを判別してお
り、従って制御部9は操作部8でユーザーが設定した操
作値をデータとしてRAM10にセットすると共に、こ
の操作値に基づく制御信号をプリアンプ・トーンコント
ロール部2のトーンコントロール部に相当する回路部に
出力して所定の周波数帯域の特性のレベルの増減の制御
をすることとなる。このようにしてユーザーは好みに応
じた音質を作ることができる。なお、ボリューム、L・
Rバランスも操作部8からのデータに基づいて制御部9
がプリアンプ・トーンコントロール部2における所要の
回路部に制御信号を出力するよう構成することでこれら
の調整を行うことが可能とされる。
【0015】次に、上述していた状態からユーザーがヘ
ッドフォンで聴取するために、ヘッドフォンジャック7
にヘッドフォンのプラグを挿入した場合について説明す
る。ヘッドフォンジャック7にプラグが挿入されると、
これに連動して前述のようにスピーカースイッチSW1
が開くこととなり、これによりスピーカーからは音声が
出力されなくなる。また、この場合には挿入検出スイッ
チSW2 がオンとなり、制御部9ではヘッドフォンジャ
ック7にプラグが挿入されたことを判別する。そこで、
制御部9は例えば現在設定されているトーンコントロー
ルの調整値をRAM10から読み出して、この設定値よ
りも所定率だけ標準値に近い値を算出する。そして、算
出された値に基づいて実際のトーンコントロールが行わ
れるようにプリアンプ・トーンコントロール部2に制御
信号を出力することとなる。
【0016】例えば、プリアンプ・トーンコントロール
部2において所定帯域以下の低域と所定帯域以上の高域
のトーンコントロールが可能とされ、ユーザーがスピー
カーで聞きながら図2に示す実線の特性となるように各
々の操作値を設定していたとすると、ヘッドフォンで聞
く場合(プラグ挿入時)には図の破線に示すように所定
率で標準値に近付けて変化させた特性に基づくトーンコ
ントロールが実際に行われる。つまりこの場合には、低
域側は標準値よりもマイナス側に操作値が設定されてい
るので所定の割合で特性を上げ、一方高域側は標準値よ
りもプラス側に設定されているので所定の割合で特性を
下げることになる。
【0017】前述のように、同じトーンコントロールの
調整値でスピーカーとヘッドフォンを聞き比べた場合ヘ
ッドフォンのほうが極端に聞こえる傾向にあるが、上記
のように所定率で標準値に近付けた特性のトーンコント
ロールが行われることで、ユーザーはヘッドフォンに変
えた際にトーンコントロールの調整をし直さなくてもス
ピーカーで聞いていた時と同様の聴感を得ることができ
ることとなる。なお、この操作値の可変率は、実際にス
ピーカーとヘッドフォンでの聴感上の差が平均的にもっ
とも少なくなるよう設定されればよい。
【0018】そして、上記の状態から再びヘッドフォン
からスピーカーに変えて聞く場合には、ヘッドフォンの
プラグを抜くことによりスピーカースイッチSW1 が閉
じてスピーカーから音声が出力されると共に、挿入検出
スイッチSW2 がオフとなって制御部9がヘッドフォン
ジャック7にプラグが挿入されていないことを判別して
設定値どうりのトーンコントロールが行われるように制
御を行うことになり、このときもユーザーはトーンコン
トロールの調整をし直す必要がない。
【0019】図3は、上記してきたオーディオアンプの
動作時における制御部9の処理動作を示すフローチャー
トである。このルーチンでは場合、制御部9はヘッドフ
ォンジャック7にプラグが挿入されたかどうか、つまり
挿入検出スイッチSW2 がオンであるかオフであるかを
判別しており(F101) 、ここでヘッドフォンジャックに
プラグが挿入されていないと判別された場合には、ステ
ップF102に進みRAM10からユーザーが調整したトー
ンコントロールの操作値を読み出し、このまま読み出し
た操作値に基づく制御信号をプリアンプ・トーンコント
ロール部2に出力するという処理を行い(F103) 、メイ
ンのルーチンに戻ることとなる。一方、ステップF101で
ヘッドフォンジャックにプラグが挿入されたと判別され
た場合には、F104に進みRAM10からユーザーが調整
したトーンコントロールの設定値を読み出し、ステップ
F105に進む。このステップF105では読み出されたトーン
コントロールの設定値について予め設定された係数k
(この場合にはk<1)を乗算する。この係数kが操作
値を標準値に近付ける割合となる。例えば、係数k=
0.8であれば操作値の80%の標準値に対する変化量
の値が算出されることになり、図3に示す高域の操作値
のトーンコントロールのデータが5であるとするならば
0.8×5=4が算出され、低域の操作値が−4である
とするならば0.8×−4=−3.2が算出されること
になる。そしてステップF106に進み、ステップF105で算
出された値に基づく制御信号をプリアンプ・トーンコン
トロール部2に出力して、メインのルーチンに戻ること
となる。
【0020】なお、上記実施例において操作値の変化率
は共通の係数kにより一律とされているが、必要があれ
ば各操作値に対して異なる値の係数を設定することも考
えられる。つまり、本実施例においては低域側と高域側
ではヘッドフォン使用時に聴感上の強調のされ方が違う
ような場合、各々のトーンコントロールの操作値にそれ
ぞれ異なる係数を設定すれば、さらにスピーカーでの聴
感に近くすることができる。
【0021】図4は本発明の他の実施例を示すブロック
回路図であり、図1と同一部分は同一符合を付して説明
を省略する。なお、この場合において2はプリアンプ部
とされて例えばボリューム等の各種信号処理を行うもの
とされる。この図において11は、プリアンプ部2から
の音声信号を入力して、これを原信号としてエコー音の
信号成分を生成するエコー音生成部であり、ここでエコ
ー音とはいわゆる原信号を遅延させたいわゆるディレイ
信号の成分をいうものとし、このエコー音のリピート回
数やディレイタイムは固定でも良いし、あるいは操作部
8及び制御部9等の構成により任意に設定するようにす
ることもできる。12はエコー音生成部から出力された
エコー音信号の利得を可変する利得調整部であり、ここ
で原信号に対するディレイ信号の成分の加算量を調整す
ることができ、この利得の調整はユーザーが操作部8の
操作により行うことが可能とされる。そして、入力切換
え部1の後段に設けられている13が元の音声信号とエ
コー音信号を加算して合成し、この合成信号をプリアン
プ・トーンコントロール部2に出力する合成器である。
【0022】上記のような構成では、音声に対してエコ
ー音を付加してスピーカー5あるいはヘッドフォンに出
力することができ、これにより例えばサラウンドのよう
な臨場感のある音響効果を得ることが可能となる。ユー
ザーがこの機能を利用する場合には、スピーカーから音
声が出力される状態、すなわちヘッドフォンジャック7
にプラグを挿入しない状態とした上で、例えば操作部8
によりエコー機能をオンとするためのキー操作を行う。
制御部9はこの指示に基づき制御信号を出力してエコー
音生成部11を動作させる。そして、スピーカーから出
力される音声を聞きながら操作部8によりエコー音のゲ
イン調整を行うと、制御部はこの調整値をユーザーの操
作値としてRAM10にセットすると共に利得調整部1
2に操作値のデータに基づく制御信号を出力して利得を
可変させる。これにより元の音声に対するエコー音の加
算量が変化するので、スピーカーから出力される音声に
おけるエコー音の量も変化してユーザーの好みに合わせ
た音響効果を得ることができる。
【0023】ところで、上記のようにスピーカーから聞
いた音声をもとにエコー音量を調整した後にヘッドフォ
ンでこれをそのまま聞いた場合には、前述のようにスピ
ーカーで聞いた場合よりもエコー音が際立って聞こえる
傾向にある。この場合通常ならばスピーカーで聞いてい
たのと同様の聴感のエコー音を得る場合ため、例えばユ
ーザーはエコー音のゲイン等を幾分下げる操作をする必
要がある。
【0024】そこで本実施例においては、ヘッドフォン
ジャック7にプラグが挿入された場合には、例えば先の
実施例で説明したトーンコントロールの設定値の補正に
加え、エコー音に関する設定値も可変に構成すること
で、ヘッドフォンで聞いた場合にスピーカーで聞いてい
た場合と同様のエコー感を自動的に得ることができるよ
うに構成される。
【0025】例えば、ユーザーが本実施例のオーディオ
アンプでスピーカにより聴取しており、この時点でエコ
ー音がユーザーの好みに設定されている状態から、ヘッ
ドフォンのプラグをヘッドフォンジャック7に挿入した
とする。すると、これに連動してスピーカースイッチS
1 が開いてスピーカー5からの音声出力がミュートさ
れると共に、挿入検出スイッチSW2 がオンとなって制
御部9はヘッドフォンジャック7にプラグが挿入された
ことを判別する。これに基づいて、制御部9は例えば利
得調整部12におけるゲインについて、操作値よりも所
定レベル低くしたデータに基づいて制御を行うようにさ
れる。つまり、制御部9は現在設定されているゲインの
操作値をRAM10から読み出し、このデータに対して
予めスピーカ使用時と同様の聴感が得られるように設定
された係数を乗算(又は所定の定数を減算)して操作値
よりも所定率低減されたデータを算出する。そして、こ
のデータに基づいて利得調整部12の動作を制御するこ
とで元の音声信号に対するエコー信号の加算量が減るこ
ととなる。そして、このようにして得られる音声をユー
ザーがヘッドフォンで聞いた場合には、スピーカーで聞
いていた場合と同様のエコー感が得られることになる。
なお、上記機能が実行される際の制御部9の処理動作
は、先の実施例における図3のフローチャートと同様の
プロセスにより行われればよいものとされる。
【0026】なお、エコー音調整部11、利得調整部1
2、合成器13からなるループが接続される位置は任意
である。また、上記説明ではエコー音については利得調
整部12におけるゲインを可変して元の音声信号に対す
るエコー音の量を調整することで効果を得ているが、結
果的にスピーカと聞き比べてほぼ同様の聴感が得られる
のであれば、例えばエコー音生成部11に制御信号を出
力してエコー信号のリピート回数あるいはディレイタイ
ム等を可変することも当然可能である。この際、エコー
音生成部11におけるこれらのパラメータは、ユーザー
により可変可能であっても固定値とされていてもどちら
でもよい。また、これらの要素のうちから任意に複数を
選択してこれらの値を可変可能なように構成することも
考えられる。
【0027】図5は本発明における更に他の実施例を示
すブロック回路図であり、図4と同一部分は同一符合を
付して説明を省略する。この図において14は、プリア
ンプ部1からの音声信号を入力して、これを原信号とし
て残響音の信号成分を生成する残響音生成部14であ
り、ここで残響音とはいわゆるリバーブ音をいうものと
し、例えばこの残響音の持続時間(リバーブタイム)は
固定でも良いし、あるいは操作部8及び制御部9等の構
成により任意に設定するようにすることもできる。ま
た、いわゆるホールモードやルームモードなど異なる残
響音のタイプが設定されたモードを複数設けて、これら
のモードがユーザーにより任意に選択可能なように構成
されても良い。また、この場合の利得調整部12は残響
音生成部から出力された残響音信号の利得を可変するこ
ととなり、ここで原信号に対する残響音信号の加算量を
調節することができる。そして、この利得の調整は先の
実施例と同様ユーザーが操作部8の操作により行うこと
が可能とされる。
【0028】そして、このような構成により音声に対し
て残響音を付加してスピーカー5あるいはヘッドフォン
に出力することが可能となり、臨場感のある音響効果を
得ることが可能となる。そこで、ユーザーがこの機能を
利用する場合には、スピーカー5から音声が出力される
状態、すなわちヘッドフォンジャック7にプラグを挿入
しない状態とした上で、例えば操作部8により残響機能
をオンとするためのキー操作を行う。制御部9はこの指
示に基づき制御信号を出力して残響音生成部14を動作
させる。そして、スピーカーから出力される音声を聞き
ながら操作部8により残響音のゲイン調整を行うと、制
御部はこの調整値をユーザーの操作値としてRAM10
にセットすると共に利得調整部12に調整データに基づ
く制御信号を出力して利得を可変させる。これにより元
の音声に対する残響音の加算量の変化により、スピーカ
ーから出力される音声における残響音の量も変化してユ
ーザーの好みに合わせた音響効果を得ることができる。
【0029】そこで、例えば上記のようにしてスピーカ
ーから出力される音声により残響音の調整をした後、ユ
ーザーがヘッドフォンで聞くためにヘッドフォンのプラ
グをヘッドフォンジャック7に挿入した場合には、先の
実施例と同様にこれに連動してスピーカースイッチSW
1 はオフとされてスピーカー5からの音声出力が停止さ
れると共に、挿入検出スイッチSW2 はオンとなるの
で、制御部9ではヘッドフォンジャック7にプラグが挿
入されたことを判別する。
【0030】これにより、制御部9は現在設定されてい
るゲインの操作値をRAM10から読み出し、このデー
タに対して所定の係数を乗算(又は所定の定数を減算)
して操作値よりも所定の割合分低減されたデータを算出
する。そして、このデータに基づいて利得調整部12の
動作を制御することで元の音声信号に対する残響信号の
加算量が減ることとなる。そして、このようにして得ら
れる音声をユーザーがヘッドフォンで聞いた場合には、
スピーカーで聞いていた場合と同様の残響感が得られる
ことができる。なお、本実施例においても上記機能が実
行される際の制御部9の処理動作は図3のフローチャー
トと同様のプロセスにより行われればよい。
【0031】また、本実施例においても結果的にスピー
カと聞き比べてほぼ同様の聴感が得られるのであれば、
例えば残響音のゲインを可変する代わりに残響音生成部
14に制御信号を出力して残響信号のリバーブタイム等
を可変することは当然可能である。更には、例えば残響
音生成部14において通常の残響音のタイプのモードに
対応させてヘッドフォンで聞いた場合にスピーカーと同
様の聴感が得られるようにあらかじめ設定された残響音
のモードを設け、ヘッドフォンジャック7にプラグが挿
入された場合には現在ユーザーにより選択されていた残
響音モードに対応したヘッドフォン用残響音モードに切
換えるよう構成することも考えられる。また、これらの
要素のうちから任意に複数を選択してこれらの値を可変
可能なように構成することも考えられる。
【0032】また、上記各実施例におけるオーディオア
ンプの回路構成は本発明の効果を有するのであれば各種
変更可能であり、例えばトーンコントロール、エコー
音、リバーブ音について上記各実施例を組み合わせて発
明を実現することができる。一例を上げれば、図4の構
成のエコー音生成部11、利得調整部12の回路構成に
対して直列あるいは並列に残響音生成部14と利得調整
部からなる回路を付加してより複雑な音響効果が得られ
るようにして、ヘッドフォン使用時にはこれらの回路部
における所定のパラメータが可変可能とされるよう構成
されることも考えられる。また、トーンコントロール、
エコー音、リバーブ音の各調節部が設けられているよう
な場合において、その中の一部のみがヘッドフォン接続
に応じて可変制御されるようにしても良い。また、可変
量が固定のもの(例えばユーザーはリバーブ音等のオン
/オフのみを選択でき、リバーブ効果量等を調節できな
いような機器)においてもヘッドフォン接続時にはその
固定の効果量を変化させることで本発明を実現すること
ができる。
【0033】更に、上記各実施例においては本発明をオ
ーディオアンプに適用した場合について説明したが、本
発明が目的とする効果を有するかぎりこれに限定される
ものではなく、例えば、プリアンプや映像ソースにも対
応するいわゆるAVアンプをはじめ単体のプリアンプや
サラウンドプロセッサ、また各種シグナルプロセッサに
応用可能であり、またスピーカーが内蔵されて、かつヘ
ッドフォンジャックも設けられているようなラジオ(ラ
ジオカセット)や、磁気ディスク、光ディスク、光磁気
ディスク、およびテープカセット等に対応するプレーヤ
ー・レコーダーやこれらの機能が複合された機器にも応
用が可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明の音響機器
は、ヘッドフォンジャックにプラグが挿入されたことを
検出するプラグ挿入検出部からの情報に基づいて、プラ
グが挿入されている場合には、ユーザーが設定した操作
値よりも所定率標準値に近付けたデータによりトーンコ
ントロールの制御を行うようにすることで、スピーカー
からヘッドフォンに変えて聞いたような場合に、聴感上
同様の音質で聞くことができる状態となっているので、
自分で音質調整をし直すような面倒なことをしなくてす
むという利点を有している。さらに、音声にエコー音や
残響音を付加して出力するような音響効果処理部を有し
ている場合には、例えばエコー音や残響音のゲインにつ
いてユーザーが設定した操作値よりも所定率レベルを下
げたデータにより、プラグ挿入時の実際のゲインの制御
を行うようにすることで、自分で調整し直さなくともス
ピーカで聞いた場合と同様の聴感の音響効果で聞くこと
ができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるオーディオアンプを
示すブロック回路図である。
【図2】ヘッドフォン使用時のトーンコントロールの調
整値の特性変化を示す説明図である。
【図3】本実施例のオーディオアンプにおける制御部の
処理動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施例におけるオーディオアンプ
を示すブロック回路図である。
【図5】本発明の更に他の実施例におけるオーディオア
ンプを示すブロック回路図である。
【符号の説明】
1 入力切換部 2 プリアンプ・トーンコントロール部 3 パワーアンプ部 5 スピーカー 7 ヘッドフォンジャック 8 操作部 9 制御部 10 RAM 11 エコー音生成部 12 利得調整部 13 合成器 14 残響音生成部 SW2 挿入検出スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号に対して所定の音響効果処理を
    施すことができる音響効果部と、 前記音響効果部を介した音声信号を増幅し、一体又は別
    体のスピーカー部及びヘッドフォンジャックへ供給する
    ことができる信号増幅部と、 前記ヘッドフォンジャックにプラグが挿入されたことを
    検出するプラグ挿入検出手段と、 前記プラグ挿入検出手段から入力される検出信号に基づ
    いて、前記ヘッドフォンジャックにプラグが挿入された
    と判別された場合には、前記音響効果部における設定値
    を変化させることができる制御手段と、 を備えていることを特徴とする音響機器。
  2. 【請求項2】 前記音響効果部は、前記制御手段の制御
    に基づいて音声信号の周波数特性の設定値を変化させる
    ことができるよう構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の音響機器。
  3. 【請求項3】 前記音響効果部は、前記制御手段の制御
    に基づいて音声信号の遅延信号に関する設定値を変化さ
    せることができるよう構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の音響機器。
  4. 【請求項4】 前記音響効果部は、前記制御手段の制御
    に基づいて音声信号の残響信号に関する設定値を変化さ
    せることができるよう構成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の音響機器。
  5. 【請求項5】 前記音響効果部における前記設定値は、
    操作手段により任意に設定されるようになされると共
    に、前記制御部による前記設定値の変化は、前記操作手
    段により設定された値から所定レベル下げる、あるいは
    前記操作手段により設定された値から所定レベルだけ標
    準値に近付けるような変化とされることを特徴とする、
    請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4に記載
    の音響機器。
JP20212593A 1993-07-23 1993-07-23 音響機器 Withdrawn JPH0738356A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7583809B2 (en) 2003-11-28 2009-09-01 Sony Corporation Sound signal processing device and sound signal processing method
US7693290B2 (en) 2004-08-16 2010-04-06 Denso Corporation Sound reproduction device

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US7583809B2 (en) 2003-11-28 2009-09-01 Sony Corporation Sound signal processing device and sound signal processing method
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