JPH0738332U - 竹製複合板材 - Google Patents

竹製複合板材

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JPH0738332U
JPH0738332U JP7003493U JP7003493U JPH0738332U JP H0738332 U JPH0738332 U JP H0738332U JP 7003493 U JP7003493 U JP 7003493U JP 7003493 U JP7003493 U JP 7003493U JP H0738332 U JPH0738332 U JP H0738332U
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bamboo
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unit
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composite board
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JP7003493U
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家▼ニーング▲ 張
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて成長が早い竹材により製造され、強靱
かつ美麗で環境を損なうことなく製造、施工、使用及び
廃棄が可能な実用性の高い複合板材を提供する。 【構成】 上層、中層及び下層の三層構造と、四方に
隣接する同形の複合板材と連結するための契合部とを有
する広幅の複合板材に於いて、各層はそれぞれ細長い短
冊状に成形した単位竹材を横幅方向に連結して成り、か
つ、各層の単位竹材の継ぎ目が完全に重畳しないように
積層された竹製複合板材。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建築物の床や壁、天井などに使用される竹製複合板材に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、木製の複合板材は建築資材として広く用いられている。 然しながら、これらの複合板材に用いられる木材は、苗を植えてから伐採して 利用できるようになる迄に、少なくとも20〜30年の年月を必要とする貴重な資源 であり、これを妄りに伐採すると深刻な自然災害が発生する恐れがあるという問 題がある。
【0003】 又、合成樹脂や、石膏、おが屑、木質破砕材等を原料とする複合板材も提案さ れているが、これらは貴重な石油資源を利用するか、廃棄する際、環境を汚染す るゴミとなるものが多い。 短期間で大きく成育する植物を原料とした板材が提供されれば、これらの問題 が解決するが、今日迄、そのような板材は提案されていない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は叙上の問題点を解決するためなされたものであり、その目的とすると ころは、極めて成長が早い竹材を用いて構成され、強靱かつ美麗で、自然環境を 破壊することなく製造でき、施工、使用及び廃棄の各段階で環境を汚染する廃棄 物を発生しない、実用性の高い複合板材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
竹材を用いて複合板材を製造する場合、竹材の割れ易く、変色し易いと言う欠 点を解決する必要がある。 本考案によれば、極めて割れ難く、強靱、美麗で褪色しない複合板材を提供し 得るものである。
【0006】 本考案の目的は、 上層、中層及び下層の三層構造と、四方に隣接する同種の板材と連結するため の契合部とを有し、 各層はそれぞれ細長い短冊状に成形した単位竹材を横幅方向に連結して成り、 かつ、各層の単位竹材の継ぎ目が完全に重畳しないように積層された竹製複合板 材に依って達成される。
【0007】 この複合板材を製造する工程は次の通りである。 先ず、望ましくは直径20cm以上の肉厚の竹を伐採し、所定の寸法、例えば20cm 、30cm、45cm、60cm、90cmなどの規格寸法に切断する。尚、このときは、強度と 美観の観点から、できるだけ節の部分を用いるようにすることが望ましい。 その竹材を割り、所定の横幅及び長さを有する平らな短冊状の単位竹材に切削 、成形する。
【0008】 それから、その単位竹材を沸騰した食塩水溶液を満たした超音波洗浄槽に投入 して、超音波を当てながら煮沸し、青消(脱色)、殺菌、殺虫を行う。この工程 により害虫やその卵、かび及びその胞子などの有害物が死滅するので、建材材料 として好ましい資質が与えられる。
【0009】 次いで、上記の処理を終わった素材を漂白槽に入れ漂白する。 漂白には、過酸化水素を用いることが推奨される。 70℃、30%の過酸化水素水中に1時間浸漬し、漂白すると、竹材は美麗な淡黄 色となる。
【0010】 これらを、その継ぎ目が重ならないように、上層、中層及び下層の三層構造に 積層、接着して複合板材を得る。 継ぎ目が重ならないようにするためには、中層の単位竹材の横幅を上層及び下 層のものと変えることが推奨されるが、三層とも同じ横幅のものを用い千鳥に配 置しても良く、又、中層のものを上層及び下層のものと直角に配置し格子構造又 は井桁構造としても良く、更に又、斜交格子構造としても良い。
【0011】 使用する接着材は、特に限定されないが、エポキシ系アクリル樹脂を使用する ことが推奨される。 このようにして製造された複合板材の周辺部に相互連結用の凹凸契合部を形成 し、必要に応じて染色又は塗装を施し、完成品とする。 塗装には、各種のラッカー、特にエポキシ系アクリル樹脂ラッカーが用いられ る。
【0012】
【考案を実施するための最良の態様】
以下図面に依り本考案の一実施例を説明する。 図1は本考案に於いて用いる単位竹材の形状を示す斜視図、図2はその単位竹 材の積層法の一例を示す立体分解図、図3は図2に示した単位竹材を積層、接着 した状態を示す斜視図、図4は隣接する複合板材と接続する契合部を形成した状 態を示す斜視図、図5は図4に示した竹製複合板材の端面図、図6はその竹製複 合板材を前後左右に連結する方法を示す斜視図である。
【0013】 而して、図1中、11はやゝ広幅の上層及び下層用の単位竹材、12はやゝ幅の狭 い中層用の単位竹材である。 これらは前述の工程を経て、所定寸法の短冊形に成形されており、図2に示す 如く整列、積層、接着され、図3に示す如き板材10に形成され、次いで、図4に 示す如く、その四辺に隣接する同種の複合板材と連結し得るようにするための契 合部が形成され複合板材1とされるものである。 これらの複合板材1の断面は図5に示されており、多数の複合板材の連結状態 は図6に示されている。
【0014】 これらの複合板材1は、その上層及び下層が4枚の単位竹材11から成り、中層 が5枚の単位竹材12から成るため、各層の単位竹材の接合線が重ならないように なっているので、床材として使用され、一部に荷重が掛かったときでも、応力の 集中が起き難く、そのため、割れることがない。
【0015】 尚、各層を構成する単位竹材の数の組合せは、一般的には上層及び下層をN枚 としたとき、中層を(N±1)枚とすることが推奨されるものである。但し、例 えば、上層を(N+1)枚、中層をN枚、下層を(N−1)枚とするなど、三層 とも異なった枚数とすることもある。
【0016】 又、素材となる竹は、日射や、寒暑、乾湿の変化に強く、その上、積層構造と 接着剤及び表面の塗膜により保護、強化されているので、長期間使用しても、ひ び割れなどが発生することが少なく、建材として優れた資質を示すものである。
【0017】 本考案の要旨とするところは、竹を上記の如き工程を経て短冊状の単位竹材と し、その各層毎の継ぎ目が完全には重ならないように整列、積層、接着を行い強 固な竹製複合板材を得ることにあるので、単位竹材の組み合わせ方法は上記の実 施例に限定されるものでなく、例えば、三層とも同一幅の単位竹材を用い、中層 の単位竹材を上層及び下層のものに対し半幅ずらすなどして千鳥に配置して接合 しても良く、又、中層の単位竹材を竹製複合板材の横幅と同じ長さとしておき、 上層及び下層の単位竹材と直角に配列し、井桁構造としてもよく、又、三層の単 位竹材をそれぞれ斜交させて配置しても良く、更に又、これらの構成を採る場合 、各単位竹材の幅や長さはランダムとし寄木状としても良いものである。
【0018】 又、上記には、図3に示した板材の周囲に契合部の形成加工をするよう説明し たが、これは中層のものを板材の対角線方向に微小距離シフトして接着すれば、 自然にこの契合部が略完全な形に形成されるので、後加工が容易になるものであ る。 又、上記には、板材全体を竹で製造する例を示したが、その一部、例えば中層 又は下層の材料を木材などとすることもあり、又、板材の表面に合成樹脂製のフ ィルム状の加飾材を貼り付けたり、板材自身を染色したり、所望の印刷を施した りして使用に供することもある。
【0019】 又、この竹製複合板材の形状は、長方形又は正方形以外の適宜の形状とするこ ともあり、その寸法も、50mm角程度から、1000×2000mm又はそれ以上の各種サイ ズとするものである。 本考案は叙上の如く構成されるが、本考案の構成は、叙上のものに限定される ものでなく、本考案の目的の範囲内で、叙上の説明から容易に想到される全ての 変更例を包摂するものである。
【0020】
【考案の効果】
本考案は叙上の如く構成されるから、本考案によるときは、成長の早い竹材を 利用でき、自然環境を破壊することなく、かつ、貴重な石油資源を浪費すること なく極めて経済的に製造でき、施工時や廃棄時にも環境を汚染する廃棄物を発生 せず、然も使用時には自然の風合いを楽しめる優良な建築資材を安価かつ大量に 供給し得るので、実施すれば多大の利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に於いて用いる単位竹材の形状を示す斜
視図である。
【図2】その単位竹材の積層法の一例を示す立体分解図
である。
【図3】図2に示した単位竹材を積層、接着した状態を
示す斜視図である。
【図4】隣接する竹製複合板材と接続する契合部を形成
した状態を示す斜視図である。
【図5】図4に示した竹製複合板材の端面図である。
【図6】その竹製複合板材を前後左右に連結する方法を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・竹製複合板材 11、12・・・・・・・・・単位竹材

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上層、中層及び下層の三層構造と、四方に
    隣接する同形の複合板材と連結するための契合部とを有
    する複合板材に於いて、 各層はそれぞれ細長い短冊状に成形した単位竹材を横幅
    方向に連結して成り、かつ、各層の単位竹材の継ぎ目が
    完全に重畳しないように積層、接着して成る竹製複合板
    材。
  2. 【請求項2】各層の単位竹材が全て互いに平行に配置さ
    れており、上層及び下層の単位竹材が同一の横幅を有
    し、中層の単位竹材がそれと異なった横幅を有する請求
    項1に記載の竹製複合板材。
  3. 【請求項3】上層及び下層がN枚の単位竹材から成り、
    中層が(N±1)枚の単位竹材から成る請求項2に記載
    の竹製複合板材。
  4. 【請求項4】各層の単位竹材がその最外側のものを除い
    て何れも等しい横幅を有し、かつ、互いに平行に千鳥に
    配置されている請求項1に記載の竹製複合板材。
  5. 【請求項5】上層及び下層の単位竹材が互いに平行に配
    置されており、中層の単位竹材がそれらと直交する方向
    に配置されている請求項1に記載の竹製複合板材。
  6. 【請求項6】各層の単位竹材が各層内では互いに平行に
    配置されており、各層毎の単位竹材が互いに斜交するよ
    う配置されている請求項1に記載の竹製複合板材。
JP7003493U 1993-12-27 1993-12-27 竹製複合板材 Pending JPH0738332U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020109244A (ja) * 2018-12-29 2020-07-16 福建和其祖林業科技有限公司 竹製建物カーテンウォール板及びその製造方法
CN115070885A (zh) * 2022-05-20 2022-09-20 国际竹藤中心 一种竹木复合胶合材的制造方法及应用

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