JP4998660B2 - 木製圧縮格子状材の発明 - Google Patents

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本発明は建材または家具に関し、扉・天井といった部材、格子状家具、家具の一部を構成する部品、あるいはインテリア小物などに関する。
従来の木製格子の製法は、1枚の板を刳り貫いて格子状にしていく方法、木材に欠き取り等の加工をし、木を組み合わせる木組みの方法、薄くスライスした薄板を編み込んでいく方法等がある。これらの方法ではコスト高となることや高度な技術や手間のかかる作業が必要であり、大量生産が難しかった。これらの欠点を改善するために、圧縮技術を用いて変形加工したものを編み込んでいく方法(特許文献1)が提案されているが、個々の板状物を変形作製し、曲げた薄板を編み込んでいく方法であり、コスト低減効果が不十分であること、さらに完成品の表面は凹凸状を形成しており美観的に不満足である。
又、安価に製作する方法としては、異なる2つ以上のパターンに並べた材料を重ね、接着やビス止めなどにより格子状に固定する方法(実用新案文献1)もあるが、この場合壊れやすく高級感に欠ける欠点があり、また仮に15mmの厚みの部材を2層に重ねると30mm、3層に重ねると45mmとなり、分厚く仕上がってしまうなどの問題がある。
特開2000−102908 実開平4−31975
木製の格子状物は、例えば家具やインテリア小物用に使用され又は提案されているが、いずれも高度な技術や手間のかかる作業が必要であり、製作コストが高いなど製作上の課題があった。さらに、従来の薄くスライスした薄板を編み込むなどの方法では、薄板がほどけてくるなど格子が崩れてしまう可能性があった。また、安価に製作する方法では、壊れやすく高級感に欠ける欠点があり、単純な工程でかつ美観的に優れ満足のいく格子状材はなかった。本発明は前記した製作上の課題と完成品の品位の向上を目的に新規な製品および製造方法を提案するものである。
前記課題は平板な直線状の木材を複数パターンに組み合わされてなる格子状材であって、各々の交点が圧縮率20%以上60%以下に圧縮されてなり、格子状材全体が略平坦である格子状材によって達成される。その製造方法としては平板な直線状の木材を複数パターンに重ねて並べ、各々の交点が圧縮率20%以上60%以下に圧縮されている格子状材である。
上述したように、本発明による木製圧縮格子状材は、従来の手仕事的な格子の製法とは異なり、木材を希望するパターンに並べ圧縮することによるもので、大量生産が可能でかつ、格子の美しさを実現することが可能である。また、圧縮プレスすることにより木材の重なる部分がつぶれることで、木材と木材の接合がより強くなり、薄さと家具や建材としても利用可能な強度をあわせもつ圧縮格子状材である。
また、本発明による格子状材は、どの部分を切断しても格子が崩れることはなく、1枚の板材のような感覚で扱うことが可能であり、希望するパターンに木材を並べる際に、細長い板状の木材を組み合わせる方向また、板状の木材の厚み・巾また、異素材との組み合わせにより、様々なパターンの木製圧縮格子状材を製作することができる。また、圧縮プレスの型を希望するかたちにセットすることで、3次元の木製格子状材を製作することも可能である。
パネルや扉といった建材から、扉・椅子といった家具、またコースターなどの小物まで製作可能な木製圧縮格子状材となる。
以下、本発明について詳細説明する。
本発明による圧縮格子状材は、木材を希望するパターンに並べ圧縮することによる格子状材である。本発明で言う格子とは複数本の木材を平行及び斜めに並べたものを1パターンとし、それらを複数パターン重ね合わせたものであって、少なくとも2パターンからなっている。重ね合わせるパターン数は2パターン以上あれば良く、好ましくは2パターン以上、5パターン以下である。各パターンが90度に交わっていることは勿論、隣接するパターン、即ち1層目と2層目または2層目と3層目のように隣接するパターンがなす角度が5度以上175度以下であれば特に限定されない。好ましくは30度以上150度以下であり、特に好ましくは45度以上、135度以下である。使用する木材は特に限定されないが、檜や杉などの軟質木材が好ましく、また、1種だけでなく複数種類の木材を組み合わせて使用しても良く、異素材との組み合わせも可能であり、より強度をもった材料を使用することで、より強度のある格子状材が可能となる。
使用する木材の断面形状は正方形を含む長方形であって、削るなどの加工を施して略平坦にしたものである。厚さは特に限定するものではないが1mm以上30mm以下が好ましく、特に2mm以上10mm以下のものが好ましい。木材の幅についても特に限定されないが、好ましくは3mm以上50mm以下であり、特に好ましくは5mm以上30mm以下である。
本発明の特徴は各木材の交点が圧縮接着されていることであり、接着剤にて固定後、圧縮することが好ましい。圧縮することにより、各木材の交点がつぶれることで、木材と木材の接合がより強くなり、薄さと強度をあわせ持つ圧縮格子状材が可能である。圧縮の程度は20%以上60%以下であることが必要であり、圧縮率が20%未満の場合は全体の厚みが厚くなることと、表面の凹凸感が顕著になってしまい、好ましくない。好ましい圧縮率は30%以上50%以下である。ここで定義する圧縮率とは各パターンを重ねたときの交点部分の厚みをL0とし、圧縮加工後の厚みをL1としたとき、圧縮率=1−(L1/L0)を百分率で表したものである。
また、全体の表面形状が略平坦であることが必要であり、ここで表面形状が略平坦とは最も表面に存在する各材料の表面を線で結ぶとき凹凸がなく平坦であることを意味する。これは従来の編み込み方法による格子では不可能であった技術である。
また、表面形状が平面であるとは前記各材料の表面を線で結ぶときに略直線であることを意味し、縦・横方向共に略平面であることを意味している。他方、表面形状が曲面であるとは前記各材料の表面を線で結ぶとき曲線になることを意味し、縦方向あるいは横方向一方のみ曲線であっても良く、2方向共に曲線であっても良い。曲面であるものはイスの背もたれやその他インテリア小物など多彩な形状であることが好ましいものに適用できる。
以下、本発明の実施の形態になる好ましい一例を図に基づいて説明する。勿論、本発明は次の説明に限定されるものではない。本発明の構成を示す説明図(図1)とその断面図(図2)で示される上層aには、比重が0.4g/cm程度の厚み4.5mmの軟質木材である杉材を希望するパターンに並べ、中間層bには、比重が0.7g/cm程度の厚み3mmの硬木材であるブナ材をaとは異なるパターンに並べたものを重ね合わせ、下層cには、また更にその上からaと同一の杉材を重なるよう同じパターンに並べる。部材が重なる部分に接着材を塗布し、加湿熱処理等を行い圧縮プレスにより45%の圧縮率で圧縮する。圧縮プレスされた状態を示す図(図3)とその断面図(図4)に示されるように部材が重なる部分の杉材のみがbで示されるブナ材を挟み込むようにつぶされ、一体化された格子状材が製作される。杉材がブナ材を挟み込むようにつぶされることで、杉材とブナ材の接合がより強くなり、圧縮率45%の圧縮により総厚が8mmとなり薄く、家具やパネル等の建材としても利用可能な強度もあわせもつ圧縮格子状材が可能となる。また、bに示される部材に、異素材を用いることで、様々なパターンの圧縮格子状材が可能となる。より強度が必要とされる場合には、厚みまた巾のある部材を用いることや、bで示される部材により強度のある素材を使用すること、また高圧縮率で圧縮することにより、より強度のある圧縮格子状材が製作可能となる。
また、(図1)で示されるa・b・cすべてに杉材等の軟質木材を使用する場合、すべての重なる部分が圧縮されるため、できあがる格子状材は両面ともに平らな面をもつ圧縮格子状材が製作できる。
(図5)から(図9)に示されるように、格子状に木材を並べる際に、細長い板状の木材を組み合わせる方向、また、板状の木材の厚み、巾等の組み合わせにより様々なパターンの木製圧縮格子状材が製作できる。
また(図10)で示されるように、異なる3方向に並べ、組み合わされた圧縮格子状材や、(図11)で示されるように異なる4方向に並べ、組み合わされた圧縮格子状材も製作可能である。また、(図12)で示されるように、木材を希望するパターンに並べ、部材が重なる部分に接着剤を塗布し、加湿熱処理等を行い、圧縮プレスの型を希望するかたちにセットすることで、3次元の木製格子状材を製作することも可能である。
この図は、本発明の構成を示す説明図である。(斜視図) この図は、本発明の構成を示す(図1)の断面図である。 この図は、(図1)の圧縮プレスされた状態を示す説明図である。(斜視図) この図は、(図1)の圧縮プレスされた状態を示す(図3)の断面図である。 この図は、縦方向に並べる板材を交互になるように並べた圧縮格子状材。(平面図) この図は、材料の並べる間隔を変えた圧縮格子状材。(平面図) この図は、材料の巾が異なる木材で製作した圧縮格子状材。(平面図) この図は、Vの字状に縦横組み合わせた圧縮格子状材。(平面図) この図は、斜めに組み合わされた圧縮格子状材。(平面図) この図は、3方向の木材を組み合わせた圧縮格子状材。(平面図) この図は、4方向の木材を組み合わせた圧縮格子状材。(平面図) この図は、3次元の型を用いて圧縮された圧縮格子状材。
a・・・上層に並べられる木材
b・・・中間層に並べられる木材
c・・・下層に並べられる木材

Claims (4)

  1. 平板な直線状である複数本の木材を並べたものを1パターンとし、該パターンを少なくとも2つ積層してなる格子状材であって、各々の交点が接着剤で接着され、圧縮率20%以上、60%以下に圧縮されてなり、かつ格子状全体の表面が略平面である格子状材。
  2. 全体の表面が略平面であることを特徴とする請求項第1項に記載の格子状材。
  3. 全体の表面形状が略平坦でかつ曲面であることを特徴とする請求項第1項または請求項第2項に記載の格子状材。
  4. 平板な直線状である複数本の木材を並べたものを1パターンとし、該パターンを少なくとも2つ積層してなり、各交点に接着剤を塗布して加湿熱処理した後、交点の圧縮率が20%以上、60%以下に圧縮加工することを特徴とする格子状材の製造方法。
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