JPH0738287B2 - 避雷碍子 - Google Patents

避雷碍子

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JPH0738287B2
JPH0738287B2 JP63223381A JP22338188A JPH0738287B2 JP H0738287 B2 JPH0738287 B2 JP H0738287B2 JP 63223381 A JP63223381 A JP 63223381A JP 22338188 A JP22338188 A JP 22338188A JP H0738287 B2 JPH0738287 B2 JP H0738287B2
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JP
Japan
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lightning protection
insulator
porcelain
lid
lightning
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JP63223381A
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JPH0272517A (ja
Inventor
啓治 若松
捷二 清家
敏之 美馬
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NGK Insulators Ltd
Tokyo Electric Power Co Inc
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Tokyo Electric Power Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は避雷素子を内蔵した避雷碍子に関し、特に異常
過電流短絡時の放圧特性が良好な避雷碍子に関するもの
である。
(従来の技術) 従来から、碍子に避雷機能を付加することにより、送電
線の把持機能を維持したまま雷直撃による故障事故を低
減する避雷碍子が使用されている。
一例として、本出願人は特開昭57-160555号公報におい
て、落雷時の過大電流から碍子自体を保護する手段とし
ての避雷素子を、碍子内部に無機ガラスで一体固着した
避雷碍子を開示している。この避雷碍子は、避雷素子周
囲と碍子が無機ガラスで一体化しているため、気密絶縁
性が非常に優れている特徴があった。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述した構造の避雷碍子では、ZnO素子
が劣化する等により内部が導通状態となり同部分に雷等
の異常大電流が印加された場合を模擬する防爆(放圧特
性)試験において、良好な防爆特性が得られない問題が
あった。すなわち、異常大電流通電時に、避雷素子の異
常温度上昇や内部圧力の増加により、避雷碍子が破壊し
た場合、避雷素子収納部のみならず、碍子の例えば笠部
または頭部へのクラック伸展が発生する問題があった。
本発明の目的は上述した課題を解消して、避雷機能およ
び気密絶縁性が良好で、さらに防爆時にも碍子本体への
クラック伸展を防止できる避雷碍子を提供しようとする
ものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の避雷碍子は、碍子と、この碍子の所定の位置に
あけた孔に接合して形成した磁器内筒と、この磁器内筒
内に接着することなく挿入した避雷素子と、この避雷素
子の上端部および下端部と電気的導通をとった状態で、
前記磁器内筒の上端部および下端部に無機ガラスで気密
に封着した上蓋および下蓋とからなることを特徴とする
ものである。
(作用) 上述した構成において、避雷素子を直接碍子本体に封着
せず、避雷素子上下部に配設する蓋のみを無機ガラスで
気密に磁器端部に封着することにより、放圧時の防爆位
置を避雷素子上下部に配設する蓋に局在化し、碍子本体
へのクラック伸展を防止して、異常過電流短絡時の放圧
特性を向上させている。
(実施例) 第1図は本発明の避雷碍子の一例として懸垂型の避雷碍
子を示す部分断面図である。本実施例では、懸垂碍子1
の笠部2に磁器円筒3を設け磁器内孔を形成し、この磁
器円筒3内にZnOを主成分とする円柱状の避雷素子4を
気密に設けた避雷部を笠部2に複数個設けて避雷碍子を
形成している。すなわち、避雷素子4を例えばアルミナ
製のセラミック円筒5と耐火質の無機繊維6とからなる
補強部材を介して磁器円筒3内に配置するとともに、磁
器円筒3のテーパ状の上端面7−1と下端面7−2に上
蓋8−1と下蓋8−2を無機ガラス9により気密に封着
している。
なお、本実施例では、上蓋8−1および下蓋8−2の外
側に、金属等の導電部材10-1,10-2、導電板11-1,11-2お
よび充填物12を介して金属等の導電体からなる外蓋13-
1,13-2を、外蓋13-1,13-2の端部を磁器円筒3の外周の
上端部および下端部に設けた溝14-1,14-2にかしめて装
着している。また、上蓋8−1と避雷素子4との間には
好ましくは導電性のバネ部材15を設け、上蓋8−1と避
雷素子4との間の導通をとるとともに、両者の間のガタ
を防止している。上蓋8−1および下蓋8−2の材料と
しては、金属または導電性セラミックスが好ましいが、
その一部に金属または導電性セラミックスを接合して導
電電極としたセラミックスを使用することもできる。そ
の後、上蓋8−1とキャップ16を図示しないリード線等
を用いて導通させるとともに、下蓋8−2とピン17を導
通させることにより、最終的に懸垂型の避雷碍子を得て
いる。
上述した構造の避雷碍子を得るには、懸垂碍子1の所定
位置に孔をあけ磁器円筒3を接合して磁器内孔を形成し
た後、もしくは磁器円筒3と懸垂碍子1とを一体に成形
して磁器内孔を形成した後、この磁器円筒3内の所定位
置に避雷素子4、セラミック円筒5と無機繊維6、バネ
部材15を上蓋8−1と下蓋8−2との間に設ける。この
際、磁器円筒3の上端面7−1および下端面7−2と上
蓋8−1および下蓋8−2との接触面には、無機ガラス
9を種々の方法により塗布する必要がある。塗布の方法
としては、従来から公知のガラス粉末を直接介在させる
方法、スプレーにより介在させる方法、ペースト状また
はテープ状として介在させる方法等を使用できる。その
後、上蓋8−1と下蓋8−2とを両側から押圧した状態
で加熱して、無機ガラス9を熔融することにより、上蓋
8−1と磁器上端面7−1および下蓋8−2と磁器下端
面7−2とを気密に封着している。なお、上述した製造
法において、予じめ酸化雰囲気で800〜1000℃の温度で
加熱して上蓋および下蓋に酸化被膜を形成した金属製の
蓋を使用するとさらに好ましいとともに、蓋の接合部分
に予じめ無機ガラスを塗布し焼成してガラス薄膜を形成
した蓋を使用すると特に好ましい。
以下、実際に懸垂型の本発明の避雷碍子に対して放圧特
性を調べた結果について説明する。
実施例 第1図に示す懸垂碍子1において、複数個の避雷素子4
を笠部2に収納した避雷碍子で封着構造を種々変えて、
第1表に示す本発明の試料No.1〜9と、避雷素子4の全
周を無機ガラスで封着した従来例の試料を準備した。
準備した本発明および従来例の懸垂碍子に対して、15KA
×0.2秒,30KA×0.2秒および50KA×0.2秒の放圧試験を行
ない、その結果を調べた。結果を第1表に示す。第1表
中、×は15KA×0.2秒の放圧試験で笠欠けが生じかつ頭
部へのクラック発生があったものを、△は15KA×0.2秒
の放圧試験で封着端部のみ破壊するとともに、30KA×0.
2秒の放圧試験で笠部の一部のみに笠欠けが生じたもの
を、○は50KA×0.2秒の放圧試験で封着端部のみ破壊し
笠部に損傷がないものをそれぞれ示している。
第1表の結果から、本発明の避雷素子の両端で蓋と磁器
とを無機ガラスを用いて封着した場合は50KA×0.2秒の
放圧試験においても笠部に損傷が生じないのに対し、従
来例の避雷素子の全面をガラスで封着した場合は15KA×
0.2秒の放圧試験で笠欠けが生じ頭部へクラックが伸展
する場合がある。
本発明は上述した実施例にのみ限定されるものではな
く、幾多の変形、変更が可能である。例えば上述した実
施例では、上蓋および下蓋と磁器円筒の接着端面をテー
パ状としたが、他の形状でも良いことはいうまでもな
い。また、補強部材は前述の構成以外にも補強効果のあ
る構成であれば勿論よい。また、本発明は懸垂型の避雷
碍子だけでなく、他の形状の碍子にも適用できることは
明らかである。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明の避雷碍子によ
れば、避雷素子上下部に配設される蓋の外周部のみを碍
子本体と無機ガラスで気密封着することにより、放圧時
に避雷素子を気密収納する蓋に破壊位置に局在化でき、
その結果碍子本体へのクラックの伸展を防止して、異常
過電流短絡時の放圧特性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の避雷碍子の一例として懸垂型の避雷碍
子を示す部分断面図である。 1……懸垂碍子、2……笠部 3……磁器円筒、4……避雷素子 5……セラミック円筒、6……無機繊維 7−1……上端面、7−2……下端面 8−1上蓋、8−2下蓋 9……無機ガラス 10-1,10-2……金属部材 11-1,11-2……導電板、12……充填物 13-1,13-2……外蓋、14-1,14-2……溝 15……バネ部材、16……キャップ 17……ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−226511(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】碍子と、この碍子の所定の位置にあけた孔
    に接合して形成した磁器内筒と、この磁器内筒内に接着
    することなく挿入した避雷素子と、この避雷素子の上端
    部および下端部と電気的導通をとった状態で、前記磁器
    内筒の上端部および下端部に無機ガラスで気密に封着し
    た上蓋および下蓋とからなることを特徴とする避雷碍
    子。
  2. 【請求項2】前記避雷素子の側部と前記磁器内筒との間
    に補強部材を設けた請求項1記載の避雷碍子。
JP63223381A 1988-09-08 1988-09-08 避雷碍子 Expired - Lifetime JPH0738287B2 (ja)

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JP63223381A JPH0738287B2 (ja) 1988-09-08 1988-09-08 避雷碍子

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JP63223381A JPH0738287B2 (ja) 1988-09-08 1988-09-08 避雷碍子

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JPH0272517A JPH0272517A (ja) 1990-03-12
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JP63223381A Expired - Lifetime JPH0738287B2 (ja) 1988-09-08 1988-09-08 避雷碍子

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JPS62226511A (ja) * 1986-03-26 1987-10-05 東京電力株式会社 避雷碍子

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JPH0272517A (ja) 1990-03-12

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