JPH06283067A - 避雷碍子 - Google Patents

避雷碍子

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JPH06283067A
JPH06283067A JP6827493A JP6827493A JPH06283067A JP H06283067 A JPH06283067 A JP H06283067A JP 6827493 A JP6827493 A JP 6827493A JP 6827493 A JP6827493 A JP 6827493A JP H06283067 A JPH06283067 A JP H06283067A
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JP
Japan
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gas
lid
cylinder
gas replacement
hole
Prior art date
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Pending
Application number
JP6827493A
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English (en)
Inventor
Isamu Matsui
勇 松井
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 収容筒部内に絶縁ガスを封入する際に、大気
中の湿気が侵入したり、封入ガス圧が低下したりするお
それを防ぐ。 【構成】 磁器製の碍子本体2の収容筒部12内に電圧
−電流特性が非直線性の限流素子15を収容し、収容筒
部12の両端を蓋体19,20により閉鎖する。一方の
蓋体19にガス置換用孔23を形成し、このガス置換用
孔23を通して収容筒部12内の空気をSF6 ガス等の
絶縁ガスに置換する。ガス置換後に、ガス置換用孔23
にピン24を挿入して溶着し、そのガス置換用孔23を
目封止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、雷サージ電流を大地
に放電して、送電線の雷サージ電位の上昇を抑制し、地
絡事故による停電を防止できるようにした避雷碍子に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁器製の碍子本体の笠部に形成
された収容筒部内に、酸化亜鉛よりなる限流素子を収容
してなる懸垂型避雷碍子においては、収容筒部内の電気
絶縁性を向上させるために、その収容筒部内にSF6
スや窒素ガス等の絶縁ガスを封入していた。そして、従
来では収容筒部内に絶縁ガスを封入する場合、例えば図
8及び図9に示すような方法が採られていた。
【0003】すなわち、この従来方法においては、まず
図8に示すように、碍子本体41に設けられた収容筒部
42の一端にガラス等の無機接着剤を用いて蓋体43を
封着固定するとともに、収容筒部42内に限流素子44
等を収容する。次に、収容筒部42の他端にガス置換用
治具蓋45を接合配置し、その治具蓋45の口金46に
アダプタ47を介して真空ポンプ48及びガスボンベ4
9を接続する。
【0004】この状態で、真空ポンプ48により口金4
6及びアダプタ47を介して収容筒部42内の空気を抜
いた後、ガスボンベ49から収容筒部42内にSF6
スや窒素ガス等の絶縁ガスを注入する。その後、図9に
示すように、収容筒部42上の治具蓋45を蓋体50と
交換し、高周波誘導加熱装置51によりガラス等の無機
接着剤を用いて蓋体50を収容筒部42に封着固定す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来方
法においては、絶縁ガスの注入後に治具蓋45を蓋体5
0と交換する際、収容筒部42内へ湿気が侵入して、そ
の湿気により絶縁ガスが分解されるとともに、その絶縁
ガスの分解に伴い無機接着剤が劣化することがあった。
このため、周囲の空間の空気を乾燥させる必要があっ
た。また、絶縁ガスの注入状態で、蓋体50が収容筒部
42に加熱接合されるため、その熱により収容筒部42
内の絶縁ガスが膨脹して外部に放出され、その後の冷却
に伴い収容筒部42内のガス圧が低下することがあっ
た。このため、収容筒部42内の電気絶縁性が著しく低
下するという問題があった。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その第1の
目的は、収容筒部内に絶縁ガスを封入する際に、大気中
の湿気が侵入したり、封入ガス圧が低下したりするおそ
れを防止することができて、収容筒部内の電気絶縁性能
を高めることができる避雷碍子を提供することにある。
【0007】また、この発明の第2の目的は、蓋体上の
ガス置換用孔の目封止を容易かつ確実に行うことができ
る避雷碍子を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、請求項1に記載の発明では、磁器製の碍子
本体の収容筒部内に電圧−電流特性が非直線性の限流素
子を収容し、その収容筒部の両端を蓋体により閉鎖して
なる避雷碍子において、前記蓋体には収容筒部内のガス
を置換するためのガス置換用孔を形成し、そのガス置換
用孔をガス置換状態で目封止したものである。
【0009】また、上記の第2の目的を達成するため
に、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の避雷
碍子において、前記ガス置換用孔にピンを挿入溶着し
て、そのガス置換用孔を目封止したものである。
【0010】
【作用】上記のように構成された避雷碍子において、収
容筒部内に絶縁ガスを封入する際には、収容筒部内に限
流素子等を収容するとともに、収容筒部の両端に無機接
着剤を用いて蓋体を封着固定する。この状態で、一方の
蓋体に設けられたガス置換用孔にアダプタを介して真空
ポンプ及びガスボンベを接続する。そして、真空ポンプ
によりガス置換用孔及びアダプタを介して収容筒部内の
空気を抜いた後、ガスボンベから収容筒部内にSF6
スや窒素ガス等の絶縁ガスを注入する。
【0011】その後、ガス置換用孔にピンを挿入して、
プラズマ溶接又はTIG溶接等によりガス置換用孔を目
封止する。従って、このガス封入時には、収容筒部内に
大気中の湿気が侵入したり、収容筒部内の封入ガス圧が
低下したりするおそれを防止することができて、収容筒
部内の電気絶縁性能を高めることができる。
【0012】
【実施例】以下、この発明を具体化した懸垂型避雷碍子
の第1実施例を、図1〜図4に基づいて詳細に説明す
る。
【0013】図1に示すように、避雷碍子1の碍子本体
2は磁器により一体に形成され、有蓋円筒状の頭部3
と、その頭部3の外周に形成された笠部4と、その笠部
4の内面に同心状に形成された複数のひだ部5とを備え
ている。キャップ金具6は碍子本体2の頭部3にセメン
ト7を介して嵌着固定され、その頂部には嵌合凹部8が
形成されている。ピン金具9はセメント10により碍子
本体2の頭部3内に固定され、その下端には嵌合部11
が形成されている。そして、このピン金具9の嵌合部1
1を他の避雷碍子1のキャップ金具6上の嵌合凹部8に
係合することによって、複数の避雷碍子1を縦方向へ直
列に連結することができる。
【0014】複数の収容筒部12は前記碍子本体2の笠
部4に一体に形成され、その内部にはFRPやアルミナ
等よりなる保護筒13が配置されている。複数の限流素
子15は保護筒13内に収容配置され、電圧−電流特性
が非直線性の酸化亜鉛を主材とする抵抗体で形成されて
いる。一対の中間電極16,17は限流素子15の中間
部に配設され、この中間電極16,17間には限流素子
15を上下両端側に向かって付勢するためのバネ18が
介装されている。
【0015】上下一対の蓋体としての内部封止電極1
9,20は低融点ガラス等の無機接着剤により、前記収
容筒部12の上下両端の開口部に封着固定され、コバー
ル等の導電材から形成されている。接合部21は各電極
板19,20の中央にテーパ部22を介して凹設され、
限流素子15の上下両端面に接合されている。ガス置換
用孔23は上側内部封止電極19のテーパ部22に形成
され、このガス置換用孔23を通して収容筒部12内の
空気がSF6 ガスや窒素ガス等の絶縁ガスに置換され
る。コバール等の導電材よりなるピン24はガス置換用
孔23に挿入して溶着され、これによりガス置換用孔2
3が目封止されている。
【0016】コバール等の導電材よりなる上下一対の外
部封止電極25,26は、シール27を介して収容筒部
12の上下両端に嵌着固定され、中間リード線28を介
して内部封止電極19,20に電気的に接続されてい
る。上部リード線29は上側外部封止電極25とキャッ
プ金具6との間に架設され、この上部リード線29及び
中間リード線28等を介して、限流素子15とキャップ
金具6とが電気接続されている。下部リード線30は下
側外部封止電極26とピン金具9との間に架設され、こ
の下部リード線30及び中間リード線28等を介して、
限流素子15とピン金具9とが電気接続されている。
【0017】次に、前記のように構成された懸垂型避雷
碍子において、収容筒部12内にSF6 ガス等の絶縁ガ
スを封入する方法について説明する。さて、この場合に
は、図1及び図2に示すように、まず収容筒部12内に
限流素子15等を収容する。次に、高周波誘導加熱装置
31により低融点ガラス等の無機接着剤を用いて、収容
筒部12の上下両端に蓋体としての内部封着体19,2
0を封着固定する。
【0018】その後、図3に示すように、上側内部封止
電極19のガス置換用孔23にアダプタ32を介して真
空ポンプ33及びガスボンベ34を接続する。この状態
で、真空ポンプ33を吸引作動させ、ガス置換用孔23
及びアダプタ32を介して収容筒部12内の空気を外部
に排出する。その後、真空ポンプ33の吸引を停止する
とともに、ガスボンベ34を開いて収容筒部12内にS
6 ガスや窒素ガス等の絶縁ガスを注入する。
【0019】最後に、図4に示すように、アダプタ32
を上側内部封止電極19上から取り除き、ガス置換用孔
23にコバール等よりなるピン24を挿入する。そし
て、この状態でプラズマ溶接機35又はTIG溶接機に
よりピン24を溶融して、ガス置換用孔23を目封止す
る。このとき、ガス置換用孔23が小径であるととも
に、そのガス置換用孔23を目封止する時間が短いた
め、収容筒部12内のガス圧を大気圧以上にしておけ
ば、収容筒部12内に大気中の湿気が侵入するおそれは
ない。そのため、周囲空間の空気を予め乾燥させておく
必要がない。
【0020】また、この実施例においては、収容筒部1
2の両端に蓋体としての内部封止電極蓋体19,20を
加熱接着した後、所定の冷却時間をおいて、収容筒部1
2内に絶縁ガスを封入することができる。このため、絶
縁ガスの封入後に一方の蓋体を加熱接着していた従来方
法のように、温度変化により収容筒部12内の封入ガス
圧が低下することはない。従って、収容筒部12内の電
気絶縁性能を高めることができる。
【0021】さらに、この実施例においては、ガス置換
用孔23にピン24を挿入溶着することにより、ガス置
換用孔23を目封止しているため、その目封止を容易か
つ確実に行うことができる。また、ガス置換用孔23が
上側内部封止電極19の接合部21から離間してテーパ
部22に形成されているため、ガス置換用孔23の目封
止に際して、溶接熱が限流素子15に伝達されるおそれ
を防止することもできる。
【0022】
【別の実施例】次に、この発明を具体化した懸垂型避雷
碍子の第2実施例を、図5〜図7に基づいて説明する。
【0023】さて、この実施例においては、蓋体として
の上下一対の磁器蓋36,37が収容筒部12の両端に
封着固定され、その一部にはコバール等の導電材よりな
る電極38が貫設されている。一対の電極板39は磁器
蓋36,37と限流素子15との間に介装され、この電
極板39を介して限流素子15が両電極38に電気接続
されている。そして、ガス置換用孔23は上側磁器蓋3
6の電極38に形成され、収容筒部12内のガス置換後
に目封止されている。
【0024】そして、この第2実施例の避雷碍子におい
て、収容筒部12内に絶縁ガスを封入する際には、前述
した第1実施例の場合とほぼ同様に、まず収容筒部12
内に限流素子15等を収容する。次に、図5に示すよう
に、高周波誘導加熱装置31により無機接着剤を用いて
収容筒部12の両端に磁器蓋36,37を封着固定す
る。
【0025】この状態で、図6に示すように、上側磁器
蓋36のガス置換用孔23にアダプタ32を介して真空
ポンプ33及びガスボンベ34を接続する。そして、真
空ポンプ33により収容筒部12内の空気を抜いた後、
ガスボンベ34から収容筒部12内にSF6 ガス等の絶
縁ガスを注入する。その後、図7に示すように、プラズ
マ溶接機35又はTIG溶接機によりガス置換用孔23
を目封止する。
【0026】従って、この第2実施例においても、前述
した第1実施例の場合と同様に、ガス封入時に収容筒部
12内へ大気中の湿気が侵入したり、収容筒部12内の
封入ガス圧が低下したりするおそれを防止することがで
きる。このため、収容筒部12内の電気絶縁性能を高め
ることができる。
【0027】なお、この発明は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、例えば以下のように、この発明の
趣旨から逸脱しない範囲で、各部の構成を任意に変更し
て具体化してもよい。 (a)第1実施例で、ガス置換用孔23を突出形成し、
ピン24を用いることなく、ガス置換後に溶着して目封
止すること。 (b)ガス置換用孔23を下側内部封止電極20や下側
磁器蓋37に形成すること。
【0028】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、次のような優れた効果を奏する。
【0029】請求項1に記載の発明によれば、収容筒部
内に絶縁ガスを封入する際に、大気中の湿気が侵入した
り、封入ガス圧が低下したりするおそれを防止すること
ができて、収容筒部内の電気絶縁性能を高めることがで
きる。
【0030】また、請求項2に記載の発明によれば、蓋
体上のガス置換用孔の目封止を容易かつ確実に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した懸垂型避雷碍子の第1実
施例を、部分的に断面にして示す要部正面図である。
【図2】その懸垂型避雷碍子における収容筒部の端面に
蓋体を封着する方法を示す部分断面図である。
【図3】同じく収容筒部内のガスを置換する方法を示す
部分断面図である。
【図4】同じく蓋体のガス置換用孔を目封止する方法を
示す部分断面図である。
【図5】この発明を具体化した懸垂型避雷碍子の第2実
施例を示すもので、特に収容筒部の端面に蓋体を封着す
る方法を示す部分断面図である。
【図6】同じく収容筒部内のガスを置換する方法を示す
部分断面図である。
【図7】同じく蓋体のガス置換用孔を目封止する方法を
示す部分断面図である。
【図8】従来の懸垂型避雷碍子において、収容筒部内の
ガスを置換する方法を示す部分断面図である。
【図9】同じく収容筒部の端面に蓋体を封着する方法を
示す部分断面図である。
【符号の説明】
1…避雷碍子、2…碍子本体、12…収容筒部、15…
限流素子、19…蓋体としての上側内部封止電極、20
…蓋体としての下側内部封止電極、23…ガス置換用
孔、24…ピン、36…蓋体としての上側磁器蓋、37
…蓋体としての下側磁器蓋。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁器製の碍子本体の収容筒部内に電圧−
    電流特性が非直線性の限流素子を収容し、その収容筒部
    の両端を蓋体により閉鎖してなる避雷碍子において、 前記蓋体には収容筒部内のガスを置換するためのガス置
    換用孔を形成し、そのガス置換用孔をガス置換した状態
    で目封止したことを特徴とする避雷碍子。
  2. 【請求項2】前記ガス置換用孔にピンを挿入溶着して、
    そのガス置換用孔を目封止したことを特徴とする請求項
    1に記載の避雷碍子。
JP6827493A 1993-03-26 1993-03-26 避雷碍子 Pending JPH06283067A (ja)

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JP6827493A JPH06283067A (ja) 1993-03-26 1993-03-26 避雷碍子

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