JPS6381726A

JPS6381726A - 避雷器内蔵カツトアウト

Info

Publication number: JPS6381726A
Application number: JP22922586A
Authority: JP
Inventors: 和明加藤; 渡辺　正臣; 芥子川　明義; 長瀬　光義
Original assignee: NGK Insulators Ltd; Energy Support Corp
Current assignee: NGK Insulators Ltd; Energy Support Corp
Priority date: 1986-09-26
Filing date: 1986-09-26
Publication date: 1988-04-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】発明の目的（産業上の利用分野）この発明は、配電用変圧器等の一次側に設置して過負荷
電流や短絡電流、あるいは、雷サージによる閃絡事故等
から変圧器等を保護するとともに電線の停電事故を防止
する避雷器内蔵力７トアウトに関するものである。

（従来の技術）従来、この種のカットアウトとして、本体碍子に収容部
を設け、その内部に非直線抵抗体及び電極、放電ギャッ
プ等を収納したＩＩＮ器内蔵カットアウトがある。

（発明が解決しようとする問題点）ところが、前記従来のカットアウトでは、前記収容部を
０リングやパツキン類等を用いて密閉したものがほとん
どであり、温度変化や経年により０リングやパツキン等
に劣化が生じると、収容部内に水分の侵入する虞れがあ
った。このような場合には、収容部の内周面、非直線抵
抗体の外周面及び放電ギャップ等に湿潤や結露が生じて
、避雷器の放電特性が低下したり、沿面喝洩電流が増加
して非直線抵抗体の劣化や破損を招き、続流遮断機能が
低下、喪失して地絡事故等の誘発を増大する虞れがあっ
た。カントアウトの設備数が膨大な今日では、故障検出
や取替等に係わる保守経費や労力負担も大きく、電線路
の安定的維持の面から無劣化の避雷器を備えたカットア
ウトの開発が望まれている。

一方、従来のカットアウトでは、前記収容部は本体碍子
に設けられていたが、本体碍子は固定電極用の二つの電
極室を備え複雑な形状で形成されているので、さらに、
前記収容部を設けることは製造上の制約が多く、又、避
雷器の点検や交換作業もその取付位置では面倒であった
。

この発明は前述した事情に鑑みてなされたものであって
、気密に非直線抵抗体等を収容できるとともに、収容部
の成形や避雷器の点検及び交換作業を容易にできる避雷
器内蔵カットアウトの提供を目的としている。

発明の構成（問題点を解決するための手段）この発明は前記問題点を解決するために、磁器製の絶縁
蓋にそのヒユーズ筒装着側に開口形成した空腔を設け、
その空腔に低融点ガラス等の無機質絶縁層を溶着形成し
て一体的に接合封着した非直線抵抗体を設けるという構
成を採用している。

（作用）非直線抵抗体等の避雷器部材は劣化のない無機質絶縁層
により絶縁蓋の空腔に対して一体的に接合封着されるの
で、空腔内の気密性が長期にわたって安定的に保持され
、非直線抵抗体等の湿潤や劣化が防止される。

又、避雷器は本体碍子とは別体の絶縁蓋に設けられるの
で、カットアウトの装着場所において絶縁蓋を本体碍子
から取り外せば、交換作業が容易に行われる。

（第一実施例）以下、この発明を具体化した第一実施例を第１図に基づ
いて詳細に説明する。

磁器製の本体碍子１の背面には、取付金具２が固着され
ている。前記本体碍子ｌの内部には、隔壁４により区画
形成した課電側電極室５及び負荷側電極室６が設けられ
ている。前記両電極室５゜６内の凹部７に接着剤３によ
り固着された支持ビン８及び支持金具９には、それぞれ
固定電極１０゜１１が取り付けられている。前記課電側
電極室５の固定電極ＩＯに接続した導体１２ａには消弧
室１３ａが締付支持されている。又、負荷側電極室６に
おいて接着剤３により支持固定された筒体１４には消弧
室１３ｂが嵌合固定されている。前記両固定電極１０．
１１に接続した側導体１２ａ。

１２ｂには、それぞれ接続端子１５ａ、１５ｂが取着さ
れ、図示しない課電側リード線及び負荷側リード線にそ
れぞれ接続されている。

本体碍子１の開放側には、磁器製の絶縁蓋１６が開閉自
在に軸１７着されている。前記絶縁蓋１６内側には、本
体碍子１の開放側に開放した収容部１８が形成され、そ
の収容部１８には前記両固定電極１０．１１間を接続又
は開放する一対の接触刃１９ａ、１９ｂを備えたヒユー
ズ筒１９が着脱可能に装着されている。以上は従来のカ
ットアウトの一般的な構造である。

さらに、前記絶縁蓋１６には、前記収容部１８に開口す
るとともに、絶縁蓋１６の外側に開口する空腔２０を備
えた収容筒２１が一体形成されている。前記空腔２０内
には、放電ギャップＧを備えた放電体２２を挟んで、酸
化亜鉛（Ｚ　ｎ　Ｏ）を主体として焼結された２個の非
直線抵抗体２３゜２３が嵌装されるとともに、前記両非
直線抵抗体２３．２３の端面には集電板２４，２５がそ
れぞれ接合されて一組の内蔵避雷器２６が構成されてい
る。前記内蔵避雷器２６の外周面と空腔２０の内周面と
の間には、無機質絶縁ｒｉｆ２７が設けられている。前
記無機質絶縁層２７は硼硅酸鉛ガラスの粉末材料等、低
融点の無機質絶縁材料が前記内蔵避雷器２６とともに空
腔２０内に充填された後、絶縁蓋１６とともに４００℃
〜６００℃の温度テ加熱されて、内蔵避雷器２６がそれ
ぞれ絶縁Ｍ１６に対して隙間なく一体的に溶着接合され
ている。

なお、前記放電体２２は磁器などのセラミックスよりな
る絶縁筒２２ａと、その絶縁筒２２ａを挾持して所定の
放電ギャップＧをもって対向配置した合圧材料よりなる
一対の放電電極２２ｂ、２２ｂとにより構成されている
。前記各部材２２ａ２２ｂは銀ペイントによる焼付けや
螺着等により接合され予めユニット化しておくか、両部
直線抵抗体２３．２３とともに、空腔２ｏ内へ個々に収
納することもできる。

又、両放電電極２２ｂ、２２ｂは、金兄材料の他に、電
気抵抗の小さいセラミックス体、例えばＴ　＋　Ｂ−ｚ
−：熱膨張係数４．６Ｘ１０．比抵抗２〜３×１０Ω・
備）等、高温強度や熱的衝撃抵抗に優れ、熱膨張係数が
磁器（熱膨張係数４〜６．５ｘｌ０）に近い材料を使用
することもできる。

前記一方の集電板２４は、絶縁蓋１６へのヒユーズ筒１
９の装着によってヒユーズ筒１９の基端部に設けたヒユ
ーズ接続部２８に連接した接触導体２８ａに当接されて
いる。すなわち、ヒユーズ筒１９において、図面上メツ
シュで図示した部分は導電体りこより形成され、前記集
電板２４と通電状態になっている。

又、前記収容筒２１の外側開口端面には、接地線２９に
接続されたキャップ金具３ｏがクソシジン部材３１を介
してかしめ着されている。そのキャップ金具３０は接触
導体３２を介して集電板２５に接続されている。

次に、前記のように構成した避雷器内蔵カントアウトの
作用について説明する。

さて、前記カットアウトは従来のカットアウトと同様、
高圧配電線路や一般高圧受電設備で、取付金具２を介し
て取着され、両固定電極ｉｏ、ｉ１に投入された両接触
刃１９ａ、１９ｂにヒユーズ筒１９内で接続したヒユー
ズの過電流溶断により変圧器が保護される。なお、絶縁
蓋１６を開放操作すると、両接触刃１９ａ、１９ｂと両
固定電極ｉｏ、ｚとが離れて開路される。以上は従来一
般のカットアウトに準する。

一方、雷サージが浸入すると、ヒユーズ筒１９の接触導
体２８ａより接地線２９に至る間では、放電体２２の放
電ギャップＧで閃絡、放電されるとともに、両部直線抵
抗体２３．２３の非直線抵抗作用により電圧の上昇が抑
制され、カットアウトや変圧器用ブッシングでの閃絡や
絶縁劣化及び続流放電が阻止され、変圧器等を保護する
ことができる。

又、内蔵避雷器２６を構成する放電体２２及び両部直線
抵抗体２３，２３、画集電板２４．２５は、それぞれ絶
縁蓋１６の空腔２０に無機質絶縁層２７を介して一体的
に接合封着され気密性が厳重に、かつ、安定的に保持さ
れている。従って、前記内蔵ａ電器２６の課電側と接地
側との間には、従来の内蔵避電器のように連続した空隙
部がないので、温度変化や経年による接合部の劣化がな
いので気密性が低下・喪失することはない。このため、
内蔵避雷器２６の湿潤や結露等が防止され、その放電体
２２の放電特性の低下や非直線抵抗体２３の劣化を長期
にわたって防止でき、内蔵避雷器２６の信頼性を向上す
ることができる。

一方、所定の期間が経過したり、過大な雷サージ等によ
り劣化した内蔵避雷器２６の交換作業を行う場合には、
本体碍子１を取付状態のままにして、絶縁蓋１６を軸１
７がら取り外して取り替えることにより容易に行うこと
ができる。

さらに、本体碍子１や絶縁蓋１６の製造においては、内
蔵避雷器２６用の空腔２ｏを、本体碍子ｌよりも小型で
両電極室５，６を設けない絶縁蓋１６側に形成している
ので、従来の避雷器内蔵カッ）・アウトのように、本体
碍子側に空腔を形成する必要がなく、容易に成形するこ
とができる。

（第二実施例）次に、この発明の第二実施例を第２図に基づいて説明す
る。なお、以下の説明において、第一実施例と同様の機
能を備えた部材については同様の符号を付して説明を省
略する。

絶縁Ｍ１６には、その収容部１８の長手方向に収容筒２
１が一体形成されている。前記収容筒２１には、その外
部と収容部１８内に開口する空腔２０が形成され、その
空腔２ｏ内には無機質絶縁層２７を介して絶縁蓋１６と
一体的に溶着接合された放電体２２及び一対の非直線抵
抗体２３．２３、一対の集電板２４．２５等よりなる内
蔵避雷器２６が収納されている。又、前記内蔵避雷器２
６の上端の集電板２４は導体１２ａ、１２ｂ及び接触子
３３を介してヒユーズ筒１９のメソシュで図示した導電
体部分に接合されている。前記接触子３３はばね３４、
一対の平座金３５．３５、割ビン３６より構成され、前
記導体１２ａの端部が両手座金３５．３５により挾持さ
れるとともに、ばね３４の付勢力により常には接触子３
３がヒユーズ筒１９の接触導体２８ａに圧接している。

又、前記接触子３３の他方端において空腔２０内にはベ
ークライト等よりなる絶縁隔壁３７が設けられて前記導
体１２ｂを保持するとともに空腔２０の一端部が封鎖さ
れている。

従うて、この実施例の場合も前記第一実施例と同様に、
内蔵避雷器２６を気密に保持できるとともに、交換作業
を容易にできる。

（第三実施例）第３図に示すように、この実施例では収容筒２１の空腔
２０内に非直線抵抗体２３と集電板２４゜２５のみで構
成された内蔵避雷器２６を収納したギャップレス避雷器
内蔵カットアウトにすることもできる。

発明の効果以上詳述したように、この発明は無劣化の無機質材料の
溶着により気密に避雷器を封入しているので、放電特性
を安定させ、又、劣化を防止して、耐久性、信頼性を向
上できるとともに、避雷器の点検や交換作業を容易にで
きる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を具体化した第一実施例を示す縦断面
図、第２図は第二実施例を示す縦断面図、第３図は第三
実施例を示す縦断面図である。１・・・本体碍子、５・・・課電側電極室、６・・・負
荷側電極室、１０．１１・・・固定電極、１６・・・絶
縁蓋、１８・・・収容部、１９ａ、１９ｂ・・・接触刃
、１９・・・ヒユーズ筒、２０・・・空腔、２２・・・
放電体、２３・・・非直線抵抗体、２４．２５・・・集
電板、２６・・・内蔵避雷器、２７・・・無機質絶縁層
、Ｇ・・・放電ギャップ。

Claims

【特許請求の範囲】

１、本体碍子（１）内の課電側及び負荷側の電極室（５
）、（６）のそれぞれに固定電極（１０）、（１１）を
設けるとともに、前記本体碍子（１）に磁器製の絶縁蓋
（１６）を軸（１７）着し、その絶縁蓋（１６）に前記
両固定電極（１０）、（１１）間を接続又は開放するた
めのヒューズ筒（１９）を装着したカットアウトにおい
て、前記絶縁蓋（１６）にそのヒューズ筒装着側に開口
形成した空腔（２０）を設け、その空腔（２０）に低融
点ガラス等の無機質絶縁層（２７）を溶着形成して一体
的に接合封着した非直線抵抗体（２３）を設けたことを
特徴とする避雷器内蔵カットアウト。