JPH0648790Y2 - 放電型サージ吸収素子 - Google Patents

放電型サージ吸収素子

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JPH0648790Y2
JPH0648790Y2 JP8023589U JP8023589U JPH0648790Y2 JP H0648790 Y2 JPH0648790 Y2 JP H0648790Y2 JP 8023589 U JP8023589 U JP 8023589U JP 8023589 U JP8023589 U JP 8023589U JP H0648790 Y2 JPH0648790 Y2 JP H0648790Y2
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discharge
lead wire
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discharge type
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、電話機等へ侵入しようとするサージを、気密
容器に封入した放電間隙の放電現象によって吸収する放
電型サージ吸収素子に係り、特に、リード線の構成に工
夫を凝らして開放故障モードとすることにより、故障時
の安全性を向上させた放電型サージ吸収素子に関する。
[従来の技術] 従来、ガスアレスタとして広く知られている其の種の放
電型サージ吸収素子1は、第3図に示す如く、一対の放
電電極2,2にリード線3,3を接続して略平行に対向配置
し、上記放電電極2,2間に放電間隙4を形成して、これ
を放電ガスと共にガラス製の気密容器5に封入し、上記
リード線3,3を気密容器5外へ導出した構造を有してい
る。
上記放電型サージ吸収素子は、電話回線等に接続されて
用いられており、これに誘電雷等のサージが印加された
場合には、放電間隙に放電が生成してサージを吸収し、
電話機等へのサージの侵入を阻止する機能を有するもの
である。上記サージ吸収は、放電間隙のアーク放電によ
るものであるため相当大きなサージをも吸収し得るもの
である。
[考案が解決しようとする課題] ところで、電話機にあってはCSAやUL等の安全規格によ
る過電圧試験が実施されている。
上記過電圧試験は、電話回線に電力線が接触した場合を
想定したものであり、放電型サージ吸収素子の定格電圧
(直流放電開始電圧)を上回る交流電圧を印加するもの
である。従って、上記過電圧試験が行なわれた場合、印
加された交流電圧によって放電電極間のアーク放電が持
続状態となり、放電電極が溶融して短絡することとな
る。更にこの熱によって気密容器も溶融して上記放電電
極に絡み付き、遂にはこの放電型サージ吸収素子を実装
してある回路基板が焼損するに至る。当然、試験には不
合格となる。また、上述の現象が使用状態に於いて発生
した場合には火災を生ずる恐れがある。
本考案は、上述の点に鑑み案出されたもので、安全規格
による過電圧試験や回線事故等によりアーク放電が持続
状態となった場合でも、放電電極が溶融短絡する前にア
ーク放電を遮断することによって焼損事故を未然に防止
し、安全規格に適合した安全性の高い放電型サージ吸収
素子の実現を目的とする。
[課題を解決するための手段] 上述の目的を達成するため、本考案の放電型サージ吸収
素子は、放電間隙を隔てて対向配置した一対の放電電極
を、放電ガスと共にガラス製部材を封止して形成した気
密容器内に封入し、且つ、上記放電電極にリード線の一
端部を接続すると共に、他端部を上記気密容器の封止部
を貫通させて気密容器外へ導出して成る放電型サージ吸
収素子に於いて、上記リード線の一部に過電圧が印加さ
れて放電が持続状態になると発熱する径細部材を溶接す
ることによって径細部を形成し、該径細部をリード線の
気密容器封止部を貫通する部分に配置したことを特徴と
するものである。
上記リード線と径細部材との溶接部を気密容器の封止部
に埋設した構造としても良い。
[作用] 本考案の放電型サージ吸収素子は、リード線の一部に過
電圧が印加されて放電が持続状態になると発熱する径細
部材を溶接することによって径細部を形成し、該径細部
をリード線の気密容器封止部を貫通する部分に配置して
いるので、過電圧の印加に伴って流れる電流と上記リー
ド線径細部の抵抗とによって上記径細部が急激に発熱す
ると共に、過電圧印加時に流れる電流とリード線と径細
部材との溶接部における接続抵抗とによって、上記溶接
部も急激に発熱するため、上記リード線径細部の発熱と
相俟って全発熱量が大きなものとなる。このため、気密
容器の封止部にクラックが生じ、放電ガス中に空気が混
入し、放電電極が溶融状態となる前に、放電間隙に於け
るアーク放電が遮断される。
また、リード線と径細部材との溶接部をも、気密容器の
封止部に埋設した構造とすれば、この溶接部からの発熱
も、上記封止部へ直接作用し、封止部にクラックを生じ
るまでの時間が更に短縮される。
[実施例] 以下、図面に基づいて本考案の一実施例を説明する。
(実施例1) 第1図は、本考案の一実施例に係る放電型サージ吸収素
子を示すもので、第1図(A)には概略断面図、第1図
(B)は要部拡大側面図である。
図に於いて放電型サージ吸収素子1は、ニッケル等より
成る放電特性の良好な金属の表面をBaOやBaO・Al2O3
のエミッタ物質で覆って形成した一対の棒状放電電極2,
2のそれぞれの一端部に、ジュメット線より成るリード
線3,3のそれぞれの一端部を接続し、これを略平行に対
向させて上記放電電極2,2間に放電間隙4を形成し、更
に、これをNe、Ar、He等の希ガスや窒素ガス等の不活性
ガスを主体とした放電ガスと共に気密容器5に封入し
て、上記リード線3,3の他端部を上記気密容器6外へ導
出した構造を有している。
上記気密容器5は、ガラス管の一端を加熱圧潰すること
によって封止して、該封止部5a内にリード線3,3の中途
部を固定し、更に上記ガラス管の他端部から真空排気後
放電ガスを充填し、この他端部を加熱して封じ切って形
成したものである。
上記リード線3,3は、第1図(B)に示す如く、直径φ1
が0.45mmのジュメット線の中途部に直径φ2が0.35mmの
長さ2〜5mmのジュメット線を溶接して径細部3a,3aを形
成した構造を有しており、上記径細部3a,3aが気密容器
5の封止部5aに埋設される。
上記リード線3,3に於ける径の太い部分3b,3bの直径φ1
に対する径細部3a,3aの直径φ2の割合(φ2/φ1)は上
記φ2がφ1にくらべて小さ過ぎる場合には、径細部3a,3
aの発熱が急激すぎて気密容器が破裂して危険であり、
またφ1とφ2の寸法がさほど違わない場合には、径細部
3a,3aの発熱が緩慢で気密容器にクラックを生じさせる
ことが困難なため、0.7≦φ2/φ1≦0.9の範囲が好適で
ある。
(実施例2) 第2図は、本考案の他の実施例を示す要部概略断面図で
ある。本実施例の放電型サージ吸収素子1は、リード線
3,3の径細部3a,3aと共に、リード線3,3の一端部側の溶
接部3c,3c及び他端部側の溶接部3d,3dをも気密容器5の
封止部5aに埋設したものであり、他の構成は実施例1と
同様である。本実施例の場合、径細部3a,3aの発熱に加
え、溶接部3c,3c、3d,3dの発熱が直接気密容器5の封止
部5aに作用するため、封止部5aのクラックに至るまでの
時間が極めて短いものとなる。
[考案の効果] 以上詳述の如く、本考案の放電型サージ吸収素子は、リ
ード線の一部に過電圧が印加されて放電が持続状態にな
ると発熱する径細部材を溶接することによって、径細部
を形成し、該径細部をリード線の気密容器封止部を貫通
する部分に配置しているので、過電圧が印加されて放電
が持続状態となった場合、過電圧の印加に伴って流れる
電流と上記リード線径細部の抵抗とによって上記径細部
が急激に発熱すると共に、過電圧印加時に流れる電流と
リード線と径細部材との溶接部における接続抵抗とによ
って、上記溶接部も急激に発熱するため、これら発熱に
よって気密容器の封止部がクラックし、放電電極が溶融
短絡する前に放電が遮断される。このため、安全規格に
基づく試験あるいは通常の使用状態に於いて、焼損事故
を未然に防止でき、高い安全性が得られるものである。
また、リード線と径細部材との溶接部をも気密容器の封
止部へ埋設すれば、径細部の発熱及び溶接部の発熱が共
に封止部を直接加熱するため、更に短時間で封止部にク
ラックが生じて放電が遮断され、安全性が一層向上する
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示し、第1図(A)は概略
断面図、第1図(B)は要部拡大側面図、第2図は他の
実施例の要部概略断面図であり、第3図は従来例の概略
断面図である。 1……放電型サージ吸収素子、2……放電電極、3……
リード線、3a……径細部、3c,3d……溶接部、4……放
電間隙、5……気密容器、5a……封止部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電間隙を隔てて対向配置した一対の放電
    電極を、放電ガスと共にガラス製部材を封止して形成し
    た気密容器内に封入し、且つ、上記放電電極にリード線
    の一端部を接続すると共に、他端部を上記気密容器の封
    止部を貫通させて気密容器外へ導出して成る放電型サー
    ジ吸収素子に於いて、上記リード線の一部に過電圧が印
    加されて放電が持続状態になると発熱する径細部材を溶
    接することによって径細部を形成し、該径細部をリード
    線の気密容器封止部を貫通する部分に配置したことを特
    徴とする放電型サージ吸収素子。
  2. 【請求項2】リード線と径細部材との溶接部を気密容器
    の封止部に埋設したことを特徴とする請求項1に記載の
    放電型サージ吸収素子。
JP8023589U 1989-07-07 1989-07-07 放電型サージ吸収素子 Expired - Fee Related JPH0648790Y2 (ja)

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