JPH0741115Y2 - 放電型サージ吸収素子 - Google Patents

放電型サージ吸収素子

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JPH0741115Y2
JPH0741115Y2 JP1986090086U JP9008686U JPH0741115Y2 JP H0741115 Y2 JPH0741115 Y2 JP H0741115Y2 JP 1986090086 U JP1986090086 U JP 1986090086U JP 9008686 U JP9008686 U JP 9008686U JP H0741115 Y2 JPH0741115 Y2 JP H0741115Y2
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JP
Japan
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discharge
electrodes
airtight container
type surge
discharge type
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JP1986090086U
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敏元 稲葉
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Okaya Electric Industry Co Ltd
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Okaya Electric Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、気密容器に封入した電極間の放電現象を利
用した放電型サージ吸収素子に係り、特に、沿面放電と
間隙放電との両放電現象を併用することにより、応答特
性の向上を図った放電型サージ吸収素子に関する。
[従来の技術] 従来、電子機器に加わる過渡的な異常電圧や誘導雷等の
サージから電子回路素子を保護するため、電圧非直線抵
抗体よりなるバリスタや、気密容器中に封入した放電間
隙の放電現象を利用した放電型サージ吸収素子等、種々
のサージ吸収素子が用いられている。
第5図は、従来の放電型サージ吸収素子の一例を示すも
のであり、該放電型サージ吸収素子1はニッケルやアル
ミニウム等よりなる電極3,3を対向させて放電間隙4を
形成し、これに外部端子2,2を接続し、ガラス管を加工
して形成した気密容器5内に収納し、放電ガスを封入し
た構造となされている。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、この種サージ吸収素子は、放電ガス中におけ
る電極間のグロー放電及びアーク放電によってサージを
吸収するものであるため、電流耐量は大きいものの、放
電開始には初期電子やイオンを必要とする。このため、
サージが印加された場合における放電遅れ時間が大き
く、急峻な立ち上がり特性を有するインパルス性のサー
ジに対しては、残留サージが発生してサージ防護を十分
に行い得ないという問題がある。
この考案は、上述の点に鑑み案出されたもので、放電現
象を利用したサージ吸収素子の長所を生かし、且つ欠点
を改良することにより、電流耐量が大きく、しかも放電
遅れ時間が小さくて急峻なサージに対しても十分な防護
機能を発揮し得る放電型サージ吸収素子を実現すること
を目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上述の目的を達成するため種々検討の結果、沿面放電
が、電流耐量は小さいものの放電遅れ時間が極めて小さ
い放電現象であることに着目し、これをトリガーとして
用い、更に放電がグロー放電を経てアーク放電に移行す
る構成とすることにより本考案の完成に至ったものであ
る。
従って、本考案に係る放電型サージ吸収素子は、一端に
外部端子が接続された複数の棒状あるいは板状の電極を
相対向させて各電極間に放電間隙を形成し、これらをガ
ラス管の両端開口を溶融封止して形成した気密容器内に
所定の放電ガスと共に封入し、上記外部端子の中途部を
上記気密容器の溶融封止部に埋設して固定すると共に、
該外部端子の遊端部を上記溶融封止部を貫通させて気密
容器外に導出してなる放電型サージ吸収素子において、
各電極の一端及び他端の少なくとも一方を上記気密容器
の溶融封止部に埋設し、もって上記電極間が上記溶融封
止部の内壁面を介して連結されるよう構成したことを特
徴とするものである。なお、上記「溶融封止」とは、ガ
ラス管の開口付近を加熱し、ガラス管を溶融変形させて
その開口を気密に閉塞することを広く意味し、溶融した
ガラス管を外側に引き延ばしてねじ切る場合や、内側に
圧潰する場合等を含むものである。
[作用] 上記気密容器は誘電体であるガラス管を加工して形成さ
れているため、この放電型サージ吸収素子にサージが印
加されると、直ちに電極間を連結している気密容器の溶
融封止部内壁面に沿面放電が生じ、該沿面放電を通じて
サージ吸収が開始される。さらに、この沿面放電によっ
て生じたイオン及び電子のプライミング効果によって、
瞬時に、放電間隙に放電が転移して電極間にグロー放電
を経て大電流を通ずるアーク放電が生成し、上記沿面放
電と間隙放電との両放電現象によってサージが吸収され
る。
[実施例] 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
[実施例1] 第1図は、本考案の一実施例に係る放電型サージ吸収素
子を示す断面図である。図において放電型サージ吸収素
子1は、下端に外部端子2,2が接続された一対の棒状あ
るいは板状電極3,3を略平行に対向配置して上記電極3,3
間に放電間隙4を形成し、これをガラス管の両端開口を
溶融封止して形成した気密容器5に封入した構造となさ
れている。また、上記気密容器5中には、所望される放
電開始電圧に応じて、希ガス(He,Ne,Ar等)や窒素ガス
等の不活性ガスあるいは六弗化硫黄ガス等より適宜選定
された放電ガスが封入されている。
上記電極3,3は、ニッケルやアルミニウム等の金属材料
よりなり、外部端子2,2が接続されていない上端が、気
密容器5の溶融封止部5aに埋設されている。その結果、
放電電極3,3間が、その上端側において、誘電体(ガラ
ス)である溶融封止部5aの内壁面を介して連結された状
態となされている。
これは、ガラス管の上端開口を溶融封止するために、従
来の放電型サージ吸収素子の製造に際しても用いられて
いる加熱用炎の位置を若干下方へ移動させ、ガラス管の
電極上端に対応する部分に炎が当たるようにし、気密容
器5上端の溶融封止部5a内に電極3,3の上端を位置させ
ることによって容易に形成し得るものである。
また、上記外部端子2,2は、ジュメット線や42−6合金
線等よりなり、その中途部が気密容器5下端の溶融圧潰
封止部5b内に埋設・固定されると共に、その遊端部(電
極3,3に接続されていない方の端部)が該溶融圧潰封止
部5bを貫いて気密容器5外へ導出されている。
[実施例2] 第2図は、本考案の他の実施例を示す断面図である。本
実施例は、電極3,3の上端及び下端を気密容器5の上端
に形成された溶融封止部5a内及び下端に形成された溶融
圧潰封止部5b内にそれぞれ埋設したものであり、他の構
成は、実施例1と同様である。この場合にも、ガラス管
の下端開口を溶融圧潰してこれを封止する際に、電極3,
3の下端を外部端子2,2と共に該溶融圧潰封止部5b内に埋
設すれば、従来とほとんど同様の工程で製造できる。
[実施例3] 第3図は、本考案の更に他の実施例を示す断面図であ
る。本実施例は、一方の電極3の上端と他方の電極3の
下端にそれぞれ外部端子2,2を接続し、上記一方及び他
方の電極3,3の上端及び下端を気密容器5の上端及び下
端に形成された溶融圧潰封止部5b,5b内にそれぞれ埋設
して外部端子2,2を気密容器5から反対方向に導出した
ものであり、他の構成は実施例1と同様である。
[実施例4] 第4図は、本考案の更に他の実施例を示す断面図であ
る。本実施例は、一対の電極3,3を下端方向に広がるよ
うな略ハの字形状に配置し、上記電極3,3の上端部分を
気密容器5の溶融封止部5a内に埋設してなる。その結
果、上記電極3,3間に形成される放電間隙4の間隙長
(幅)のうち、上記電極3,3の上端側部分(上記溶融封
止部5aの内壁面と接する部分)の間隙長が、他の部分の
間隙長と比較して、最小となるよう構成されるものであ
り、他の構成は実施例1と同様である。
[考案の効果] 本考案の放電型サージ吸収素子は、誘電体であるガラス
管を加工して気密容器を形成すると共に、各電極間にか
かる気密容器の溶融封止部内壁面を介装してなるため、
これにサージが印加された場合、直ちに気密容器の溶融
封止部内壁面に沿面放電が発生し、これがトリガーとな
って、放電は更に放電間隙におけるグロー放電を経てア
ーク放電へと転移される。従って、本考案の放電型サー
ジ吸収素子のサージ吸収特性は、沿面放電の速応性とア
ーク放電の大電流耐量性を合わせ持つものとなり、急峻
な大電流サージに対し、十分な防護機能を発揮し得るも
のとなる。
このように、電極間に誘電体を介装することを、各電極
の端部を気密容器の溶融封止部に埋設することによって
実現しているため、沿面放電生成用の誘電体部材を別個
に用意する必要がなく、しかも、ガラス管の両端開口を
溶融封止して気密容器を形成する際に、併せて各電極の
端部を気密容器の溶融封止部に埋設することができる。
したがって、その製造に際しては、特別な材料や工程を
ほとんど要しないため、安価に提供できる利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す断面図、第2図乃至
第4図は、それぞれ本考案の他の実施例を示す断面図、
第5図は、従来の断面図である。 1……放電型サージ吸収素子、3……電極、4……放電
間隙、5……気密容器、5a……溶融封止部、5b……溶融
圧潰封止部。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端に外部端子が接続された複数の棒状あ
    るいは板状の電極を相対向させて各電極間に放電間隙を
    形成し、これらをガラス管の両端開口を溶融封止して形
    成した気密容器内に所定の放電ガスと共に封入し、上記
    外部端子の中途部を上記気密容器の溶融封止部に埋設し
    て固定すると共に、該外部端子の遊端部を上記溶融封止
    部を貫通させて気密容器外に導出してなる放電型サージ
    吸収素子において、各電極の一端及び他端の少なくとも
    一方を上記気密容器の溶融封止部に埋設し、もって上記
    電極間が上記溶融封止部の内壁面を介して連結されるよ
    う構成したことを特徴とする放電型サージ吸収素子。
  2. 【請求項2】上記電極間に形成される放電間隙の間隙長
    のうち、上記溶融封止部の内壁面に接する部分の間隙長
    が、他の部分の間隙長と比較して、最小となるよう構成
    したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項に
    記載の放電型サージ吸収素子。
JP1986090086U 1986-06-13 1986-06-13 放電型サージ吸収素子 Expired - Lifetime JPH0741115Y2 (ja)

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JPS5637355Y2 (ja) * 1972-01-27 1981-09-01
JPS52112764U (ja) * 1976-02-23 1977-08-26

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