JPH07169554A - サージ吸収素子 - Google Patents

サージ吸収素子

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JPH07169554A
JPH07169554A JP31666293A JP31666293A JPH07169554A JP H07169554 A JPH07169554 A JP H07169554A JP 31666293 A JP31666293 A JP 31666293A JP 31666293 A JP31666293 A JP 31666293A JP H07169554 A JPH07169554 A JP H07169554A
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JP
Japan
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absorbing element
surge
surge absorbing
tube
glass tube
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP31666293A
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English (en)
Inventor
Mikio Harada
三喜男 原田
Fujio Ikeda
富士男 池田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、例えば電話機、FAX等の通信ライ
ン端末等として使用される電子機器に使用されるサージ
吸収素子に関し、従来の良好なサージ吸収特性はそのま
ま維持するとともに耐熱特性を向上させる。 【構成】マイクロギャップ13を隔てて塗膜された導電
性皮膜12を有する絶縁製基体11とガラス製外装管1
5との間にセラミックス管31を装入した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電話機、FAX
等の通信ライン端末等の電子機器に使用されるサージ吸
収素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図3に示す構造のサージ吸収
素子が広く使用されている(特公昭63−57918号
公報参照)。図3に示すサージ吸収素子10には、導電
性皮膜12を有し、その導電性皮膜12がレーザでカッ
トされて、幅が数10μm程度の環状に取り巻くマイク
ロギャップと呼ばれる間隙13が形成された、例えばセ
ラミックス製の絶縁性基体11が備えられている。
【0003】この絶縁性基体11の両端部には金属キャ
ップ14が被冠され、周囲をガラス製の外装管15で取
り巻かれ、内部の空間16にガスが封入され、両端が封
止電極17で封止され、その封止電極17からリード1
8が延びている。図1に示す構造のサージ吸収素子10
の封止電極17どうしの間にサージ電圧が印加される
と、間隙13を隔てた導電性皮膜12どうしの間にグロ
ー放電が発生し、次いで空間16全体に気体放電が発生
する。この気体放電の発生は極めて迅速であって放電遅
れはほとんどなく、印加されたサージが有効に吸収され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例は、サ
ージ吸収特性は極めて優れているが、放電管タイプのサ
ージ吸収素子であることから、一旦放電開始電圧以上の
直流電圧もしくは交流電圧が印加されると放電が持続
し、この放電に伴う発熱によりガラス製外装管15が溶
融し、発火の危険性がある。
【0005】図4は、この課題を解決すべく開発され
た、従来のサージ吸収器の模式図である(特願平2−2
4490号公報参照)。この図4に示すサージ吸収器2
0は、図3に示すサージ吸収素子10と、そのサージ吸
収素子10に密着して配置された低融点金属線21を備
えている。このサージ吸収器20は、放電が持続したと
きの発熱により低融点金属線21を溶断させ、これによ
り電流の流入を物理的に遮断し過度の発熱を回避するも
のである。
【0006】しかしこのサージ吸収器20は、部品点数
が多く、構造が複雑であり、したがって低コスト化に不
向きであるという問題を有している。また、図3に示す
構造のサージ吸収素子において、ガラス製の外装管15
に代えてセラミックス製の外装管を使用したサージ吸収
素子も知られている。このセラミックス外装管を使用し
たサージアブソーバは耐熱性には優れているが、セラミ
ックス外装管と封止電極とを直接封止するはセラミック
ス外装管にメタライズやろう付けが必要であり、工程が
複雑でありコスト高となるという問題を有している。
【0007】本発明は、上記事情に鑑み、従来の良好な
サージ吸収特性はそのまま維持するとともに耐熱特性を
向上させたサージ吸収素子を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のサージ吸収素子は、表面に、環状に取り巻く間隙を
残して塗膜された導電性皮膜を有する絶縁性基体と、そ
の絶縁性基体を、その絶縁性基体との間に所定の気体が
封入された空間を残して取り巻くガラス管と、上記間隙
の両側の上記導電性皮膜とそれぞれ電気的に接続される
とともに、上記ガラス管とともに上記空間を密封する封
止電極とを備えたサージ吸収素子において、上記絶縁性
基体と上記ガラス管との間に、絶縁性基体との間および
ガラス管の内壁との間の双方にそれぞれ間隙を残して装
入されたセラミックス管を備えたことを特徴とするもの
である。
【0009】ここで、上記絶縁性基体は、比誘電率が6
〜10の絶縁体であることが好ましく、具体的にはムラ
イト磁器、フォルステライト磁器、アルミナ磁器および
ステアタイト磁器よりなる群の中から選ばれた一種であ
ることが好ましい。また、上記導電性皮膜は、導電性金
属酸化物および侵入型窒化物よりなる群の中から選ばれ
た一種の化合物、具体的には、酸化錫、酸化ニオブ、酸
化モリブデン、酸化タングステン、窒化チタン、窒化タ
ンタルよりなる群の中から選ばれた一種であることが好
ましい。
【0010】さらに、上記気体として、アルゴンガス、
もしくはアルゴンガスおよびネオンガスよりなる混合ガ
スを用いることが好ましい。また、上記セラミックス管
は、上記絶縁性基体と同様に、比誘電率が6〜10の絶
縁体であることが好ましく、具体的にはムライト磁器、
フォルステライト磁器、アルミナ磁器およびステアタイ
ト磁器よりなる群の中から選ばれた一種であることが好
ましい。
【0011】
【作用】サージ吸収素子の耐熱特性を向上させるために
は、このサージ吸収素子に使用されるガラス管を軟化点
まで上昇させないことである。その理由は、軟化点以上
ではガラスの電気的抵抗値が低下し、ガラス全体に電流
が流れるため発熱量が急増するからである。ガラス管を
軟化点まで上昇させないようにするためには、放電が生
じている導電性皮膜からガラス管をできる限り離すこと
が考えられるが、製造方法その他の問題よりその大きさ
には制限がある。そこで、ガラス管の内側に熱的緩衝材
となりうる物質を装入する方法を検討した。その物質と
して考えたのがセラミックスであり、熱伝導性、耐熱
性、入手の容易さ等で他の材質より優位である。これを
装入することにより、局所的に発生する熱を広範囲に分
散される。
【0012】本発明は、絶縁性基体との間、およびガラ
ス管との間の双方に間隙を残してセラミックス管を装入
したことに特徴を有し、これにより、従来ガラス管に直
接放熱されていた熱がセラミックス管を経由することに
なり、ガラス管の直接的な急加熱が避けられ、またセラ
ミックス管の熱伝導により熱がガラス管全面に分散され
るため局所的な加熱も避けられ、これにより耐熱特性が
大幅に向上し、例えば放電持続時の電流容量500mA
程度まで耐え得るサージ吸収素子が構成される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の実施例に用いたサージ吸収素子の構造を
示した模式図である。図3に示す従来例の構成要素と対
応する構成要素には図3に付した番号と同一の番号を付
して示す。
【0014】この図からもわかるように、この図1に示
すサージ吸収素子30は、導電性皮膜12を有する絶縁
性基体11および金属キャップ14と、ガラス管15と
の間にセラミックス管31体が挿入され、ガラス管15
と封止電極17がガス中にて封止されたものである。こ
のセラミックス管31は他の部品とは独立しており、従
来ものと比較して、放電特性に影響を与えるものではな
い。このサージ吸収素子30に継続的な過電圧が加わっ
たときには、金属キャップ14間において放電が持続
し、局所的な発熱が生じるが、この熱の一部は封止電極
17を通じてリード18に放熱され、他の部分は、セラ
ミックス管31を通じてガラス管15に放熱される。こ
のうち、ガラス管15に放熱されるものはセラミックス
管31を経由するため直接的な吸熱が避けら、また、セ
ラミックス管31の熱伝導により、ガラス管全面に放熱
されるため局所的な加熱も避けられる。
【0015】図2は、サージ吸収素子を過電圧保護回路
に使用した場合の例である。ここに示される限流素子と
しては、ヒューズ管やPTC素子等が用いられる。従来
のサージ吸収素子(図3参照)を使用した場合、継続的
な過電圧による過熱発火の問題があるため、限流素子の
動作開始電流を低い電流値に設定する必要があり、この
ため、従来は、使用できる限流素子が限定されること
や、動作開始電流の低い限流素子は大きなエネルギーを
有するサージが侵入した場合破壊されてしまうという問
題を有していた。そこで、図1に示すサージ吸収素子を
用いることにより、継続的な過電圧印加時に流せる限界
電流値を上げることができ、したがって過電圧保護回路
全体としてのサージ耐量を上げることができる。
【0016】また図1に示すサージ吸収素子の製造にあ
たっては、従来のガラス管の封止技術がそのまま利用で
き、製造方法が簡便であり、製造コストの低減も図られ
る。尚、以下に説明する実施例1においては、図1に示
す構造のサージ吸収素子30であって、絶縁性基体11
としてムライト磁器、導電性皮膜12として酸化錫、金
属キャップ14としてジュメット合金、封入ガスとして
アルゴンガス、セラミックス管31としてアルミナを使
用したサージ吸収素子を採用した。
【0017】また寸法的には、図1に示す通りであり、
セラミックス管31は、外径2.6mmφ、内径1.4
mmφ、長さ3.0mmのものを用いた。また比較例1
として図3に示す構造のサージ吸収素子10を採用し
た。実施例と比べセラミックス管31が装入されていな
いことのみが異なる。また比較例2として、図4に示す
構造のサージ吸収器20を採用した。このサージ吸収器
20は、比較例1のサージ吸収素子10を用いてさらに
組み立てたものである。
【0018】ここでは、過電圧試験として、実施例,比
較例1,2をそれぞれ紙フェノール基板に実装した状態
でAC600V,1Aを30min印加し、基板の発火
発煙の有無を確認した。その結果、実施例1では、試験
中、基板の発火・発煙は確認されなかった。また比較例
1では、過電圧印加直後に基板が発煙し、印加2min
以内に発火した。また、比較例2では、過電圧印加1m
in以内に低融点金属線が溶断した。発煙・発火等確認
されなかった。
【0019】また、サージ試験として(8×20)μs
ec,1000Aサージを5回印加した。ただし、ここ
では、上記実施例1のサージ吸収素子と1A管ヒューズ
の組み合わせを実施例2とし、上記比較例1と0.5A
管ヒューズの組み合わせを比較例るとし、実施例2,比
較例3,および上述の比較例2についてサージ試験を行
った。
【0020】サージ印加後の過電圧保護回路の状態の変
化の有無を確認した結果、実施例2では、試験後、状態
変化は確認されなかった。また比較例3では、試験後、
管ヒューズが断線した。また比較例2では、試験後、低
融点金属線が断線した。
【0021】
【発明の効果】以上の結果により、従来のサージ吸収素
子の封止ガラス管の内側にセラミックス管を装入するこ
とにより、継続的な過電圧が印加されたときの放電によ
る発熱に耐え得る電流容量をあげることができた。ま
た、このサージ吸収素子を使用した過電圧保護回路では
サージ耐量が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いたサージ吸収素子の構造
を示した模式図である。
【図2】図1に示すサージ吸収素子を過電圧保護回路に
使用した場合の例を示すブロック図である。
【図3】従来のサージ吸収素子の構造を示す模式図であ
る。
【図4】従来のサージ吸収器の模式図である。
【符号の説明】
10,30 サージ吸収素子 11 絶縁性基体 12 導電性皮膜 13 間隙 14 金属キャップ 15 ガラス製外装管 16 空間 17 封止電極 18 リード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に、環状に取り巻く間隙を残して塗
    膜された導電性皮膜を有する絶縁性基体と、前記絶縁性
    基体を、該絶縁性基体との間に所定の気体が封入された
    空間を残して取り巻くガラス管と、前記間隙の両側の前
    記導電性皮膜とそれぞれ電気的に接続されるとともに、
    前記ガラス管とともに前記空間を密封する封止電極とを
    備えたサージ吸収素子において、 前記絶縁性基体と前記ガラス管との間に、該絶縁性基体
    との間および該ガラス管の内壁との間の双方にそれぞれ
    間隙を残して装入されたセラミックス管を備えたことを
    特徴とするサージ吸収素子。
JP31666293A 1993-12-16 1993-12-16 サージ吸収素子 Withdrawn JPH07169554A (ja)

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JP31666293A JPH07169554A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 サージ吸収素子

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JP31666293A JPH07169554A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 サージ吸収素子

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JPH07169554A true JPH07169554A (ja) 1995-07-04

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ID=18079516

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JP31666293A Withdrawn JPH07169554A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 サージ吸収素子

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JP (1) JPH07169554A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005071974A (ja) * 2003-08-06 2005-03-17 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd サージアブソーバ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010306