JPH05268726A - サージ吸収器 - Google Patents

サージ吸収器

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JPH05268726A
JPH05268726A JP9166892A JP9166892A JPH05268726A JP H05268726 A JPH05268726 A JP H05268726A JP 9166892 A JP9166892 A JP 9166892A JP 9166892 A JP9166892 A JP 9166892A JP H05268726 A JPH05268726 A JP H05268726A
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surge
electrodes
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tube
gap
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Fujio Ikeda
富士男 池田
Masatoshi Abe
政利 阿部
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サージ電圧を吸収することに加えて継続的
な過電圧又は過電流の侵入があった場合にサージ吸収素
子及び電子部品の熱的損傷、発火等を防止する。また構
造が簡単で、小型になる。 【構成】 ギャップ型サージ吸収素子10と金属管、
金属板のような導電性材料24とにより構成される。ギ
ャップ型サージ吸収素子は両端にリード線18,19が
接続された電極21,22を有し、これらの電極間にギ
ャップ12が形成され、かつギャップを包むように電極
21,22の外周に溶融状態で導電性を有し非溶融状態
で絶縁性を有するガラス管のような管体23が封着され
る。導電性材料24は両端の電極21,22を含む管体
の外周に密着して設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電話機、ファクシミリ、
電話交換機、モデム等の通信機器用の電子部品に適する
サージ吸収器に関する。更に詳しくは電子部品に印加さ
れるサージ電圧の吸収機能に加えて、過電圧又は過電流
が継続して侵入した時のサージ吸収素子の異常発熱の防
止機能を有するサージ吸収器に関するものである。本明
細書で、過電圧又は過電流とは、サージ吸収素子の放電
開始電圧を上回る異常電圧とこれに伴う異常電流をい
う。
【0002】
【従来の技術】この種のサージ吸収素子は電子部品の一
対の入力線路にこの電子部品に並列に接続され、電子部
品の使用電圧より高い電圧で動作するように構成され
る。即ち、サージ吸収素子はその放電開始電圧より低い
電圧では抵抗値の高い抵抗体であるが、印加電圧がその
放電開始電圧以上のときには数10Ω以下の抵抗値の低
い抵抗体になる。このため、この種のサージ吸収素子は
雷サージのような大電流が瞬間的に侵入すると、サージ
吸収素子が放電してサージ電圧を吸収し電子部品を保護
する。しかし、不慮の事故等によりサージ吸収素子に数
秒間にわたって連続的に過電圧又は過電流が加わると、
サージ吸収素子に電流が流れ続け、サージ吸収素子は極
度に発熱する特性を有している。特に通信回線に放電開
始電圧以上の電圧を有するAC電源線が何等かの原因で
混触した場合には、電話機内に使用されているサージ吸
収素子が発熱し発火の原因となる。通常、このような過
電圧又は過電流が回路に継続して侵入することは考えら
れないが、不慮の事故を想定して最大限の安全対策を施
していく考えが広まってきている。例えば、米国のUL
(Underwriter's Laboratories Inc.)では、このよう
な継続的な過電圧又は過電流の侵入時にサージ吸収器が
通信機器に火災や電撃の危険を与えてはならないよう
に、サージ吸収器に対して所定の安全規格を制定してい
る。
【0003】従来、こうした安全規格に適合し、継続的
な過電圧又は過電流に起因した電子機器の発火を防止し
得るサージ吸収器として、ヒューズや低融点金属部材を
サージ吸収素子の表面に密着させ、このヒューズや低融
点金属部材をサージ吸収素子に直列に接続したものが開
示されている(特開昭63−11022、63−189
23)。また、図4に示すように通信機器の電子部品5
の一対の入力線路1,2に電子部品5に並列にサージ吸
収器3を接続し、このサージ吸収器3の前段の一方の入
力線路1に低融点金属部材或いはヒューズ4を接続した
ものが知られている。これらのサージ吸収器では過電圧
又は過電流が侵入した場合にはヒューズや低融点金属部
材が溶断してサージ吸収素子の異常発熱を防止してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来のサージ
吸収器に用いられるヒューズや低融点金属部材にはサー
ジ電圧が瞬間的に印加されたときに溶断しないサージ耐
量を有し、かつ過電圧又は過電流が連続して流れたとき
に溶断して回路をオープンにする2つの機能が要求され
る。しかし、これらの機能を兼備するようにヒューズや
低融点金属部材の材質、寸法等を的確に選定することは
容易でなかった。更に、ヒューズや低融点金属部材を備
えたサージ吸収器は構造が複雑になり、大型化する不具
合があった。
【0005】本発明の目的は、雷サージのような瞬間的
なサージ電圧を吸収する機能に加えて、継続的な過電圧
又は過電流の侵入があった場合にはサージ吸収素子の異
常発熱を防止して周辺の電子機器を保護する機能を有す
るサージ吸収器を提供することにある。本発明の別の目
的は、上記2つの機能を簡単な構造で兼備し、小型のサ
ージ吸収器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成を実施例に対応する図1に基づいて説
明する。本発明のサージ吸収器25はギャップ型サージ
吸収素子10と金属管、金属板のような導電性材料24
とにより構成される。ギャップ型サージ吸収素子10は
両端にリード線18,19が接続された電極21,22
を有し、これらの電極21,22間にギャップ12が形
成され、かつギャップ12を包むように電極21,22
の外周に溶融状態で導電性を有し非溶融状態で絶縁性を
有するガラス管のような管体23が封着される。管体2
3内には不活性ガスが封入される。導電性材料24は両
端の電極21,22を含む管体23の外周に密着して設
けられる。ギャップ型サージ吸収素子には、図1に示す
ようなマイクロギャップ式放電管又は図2に示すような
ギャップ式放電管が例示される。導電性材料は、銅、ス
テンレススチール等の金属管又は金属板が耐熱性があ
り、管体の外周への密着加工が容易であるため好まし
い。溶融状態で導電性を有し非溶融状態で絶縁性を有す
る管体は、ホウケイ酸ガラス、鉛ガラス等のガラス管が
封着性に優れるため好ましい。
【0007】
【作用】雷サージの侵入時にはギャップ型サージ吸収素
子10に電流が流れ通信機器を保護する。継続して過電
圧又は過電流が加わった時にはサージ吸収素子10がア
ーク放電により異常発熱し、この発熱により管体23が
溶融する。溶融状態の管体23は導電性を有するため、
両端の電極21,22は溶融状態の管体23を介して導
電性材料24に電気的に接続され、過電流は一方の電極
21と、溶融した管体23と、導電性材料24と、溶融
した管体23と、他方の電極22をこの順序で流れ、両
電極21,22を短絡させる。この結果、電極間のアー
ク放電は停止し、異常発熱は止む。
【0008】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳し
く説明する。本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。 <実施例1>図1に示すように、この例ではギャップ形
サージ吸収素子10は放電開始電圧が300Vのマイク
ロギャップ式放電管である。このサージ吸収素子10は
表面が導電性皮膜11で被覆され、中央部分の周方向に
数10μmのマイクロギャップ12が形成された円柱状
のセラミック素体13を備える。この素体13の両端に
はキャップ電極16,17が冠着され、これらのキャッ
プ電極16,17の端面には外面にリード線18,19
をそれぞれ溶着した封止電極21,22が当接される。
この例では封止電極21,22は直径約1.5mmのジ
ュメット線(Du-met wire)を長さ約2mmに輪切りにし
たものである。キャップ電極16,17付きのセラミッ
ク素体13と、リード線18,19付きの封止電極2
1,22は図示するようにガラス管23に挿入され、こ
の状態でガラス管23内に不活性ガスを満たし、ガラス
管23を電極21,22に封着してサージ吸収素子10
は作られる。この例ではガラス管23はガラス厚約0.
5mmの鉛ガラスであって、約2.5mmの外径を有す
る。
【0009】このサージ吸収素子10の両端の電極2
1,22を含むガラス管23の外周にはステンレススチ
ール製の金属管24が密着して設けられる。具体的には
金属管24の内径は約2.5mmであって、本実施例の
サージ吸収器25は上述したサージ吸収素子10を金属
管24に圧入することにより作られる。このように構成
されたサージ吸収器25はプリント基板26上に実装さ
れる。即ち、リード線18,19をL字状に曲げた後、
金属管24の外周面を基板26の表面に接触させた状態
でリード線18,19を基板26のスルーホール27,
28に挿入し、はんだ31,32により固定する。
【0010】<実施例2>図2に示すように、この例で
はギャップ型サージ吸収素子40は放電開始電圧が30
0Vのギャップ式放電管である。図1と同一符号は同一
構成部品を示す。サージ吸収素子40は一対のリード線
38,39が溶着されたステンレススチール製の封止電
極41,42と、これらの電極41,42を被包するガ
ラス管43とにより構成される。電極41,42間には
ギャップ46が形成され、ガラス管43内には不活性ガ
スが封入される。本実施例のサージ吸収器35はプリン
ト基板26の上面に予め金属板45を接着剤で固定して
おき、この金属板45の上面にサージ吸収素子40のガ
ラス管43を接触させて、はんだ31,32により固定
される。
【0011】実施例1及び実施例2のサージ吸収器25
及び35をそれぞれ図3に示すように電子部品30の入
力線路31,32に電子部品30に対して並列に接続し
た。また比較例として金属管24のないサージ吸収素子
10のみからなるサージ吸収器3を図4に示すように
0.5Aのヒューズ4が設けられた入力線路1と別の入
力線路2との間に接続した。 <過電圧過電流試験>これらの試験回路の入力線路にそ
れぞれAC600Vで2.2Aの電流を30分間流し
た。比較例の試験回路では600V印加後、数秒でヒュ
ーズ4が溶断し、回路には電流は流れなかった。30分
経過後、サージ吸収器3及び電子部品5は熱損傷や発火
等は認められなかった。これに対して実施例1及び実施
例2の試験回路では600V印加後、数秒でガラス管2
3及び43が溶融状態になり、電極電極21,22及び
41,42が互いに短絡し、これらの電極間ではアーク
放電は止んだ。30分の印加中及び印加後、サージ吸収
器25,35は多少発熱するが、サージ吸収器25,3
5及びこれを実装したプリント基板26は発火すること
はなく、電子部品30は熱損傷を受けなかった。
【0012】<疑似サージ応答試験>更に、図3及び図
4に示す回路の入力線路に(8×20)μsec−50
0Aの疑似サージ電流をそれぞれ流した。比較例では、
1回目のサージ電流を流した時にヒューズが溶断し、回
路が遮断された。これに対して実施例1及び実施例2で
は上記疑似サージ電流を繰返し5回流したが、サージ吸
収素子は5回とも動作し、かつ電子部品も保護されてい
た。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ギ
ャップ型サージ吸収素子の両端の電極を含んで、溶融状
態で導電性を有し非溶融状態で絶縁性を有するガラス管
のような管体の外周に、金属管、金属板のような導電性
材料を密着して設けたので、雷サージのような瞬間的な
サージ電圧を吸収する機能に加えて、継続的な過電圧又
は過電流の侵入があった場合には、サージ吸収素子自体
の発熱により両端の電極間が溶融した管体及び導電性材
料を介して短絡し、周辺の電子機器を熱損傷や発火等か
ら保護する機能を持つことができる。また、本発明のサ
ージ吸収器は上記2つの機能を簡単な構造で兼備し、小
型である特長がある。更に、従来のヒューズを用いたサ
ージ吸収器と異なり、大電流のサージの侵入に対しても
繰返し使用できる特長もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のサージ吸収器の断面図。
【図2】本発明の別の実施例のサージ吸収器の断面図。
【図3】本発明実施例のサージ吸収回路の構成図。
【図4】比較例のサージ吸収器が接続されるサージ吸収
回路の構成図。
【符号の説明】
10,40 サージ吸収素子 12,46 ギャップ 18,19,38,39 リード線 21,22,41,42 電極 23,43 ガラス管(管体) 24 金属管(導電性材料) 25,35 サージ吸収器 45 金属板(導電性材料)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端にリード線(18,19,38,39)が接続さ
    れた電極(21,22,41,42)を有し、前記電極間にギャップ
    (12,46)が形成され、かつ溶融状態で導電性を有し非溶
    融状態で絶縁性を有する管体(23,43)が前記ギャップを
    包んで不活性ガスを満たして前記電極の外周に封着され
    たギャップ型サージ吸収素子(10,40)と、 前記両端の電極(21,22,41,42)を含む前記管体(23,43)の
    外周に密着して設けられた導電性材料(24,45)とを備え
    たサージ吸収器。
  2. 【請求項2】 ギャップ型サージ吸収素子(10)がマイク
    ロギャップ式放電管である請求項1記載のサージ吸収
    器。
  3. 【請求項3】 導電性材料(24)が金属管である請求項1
    記載のサージ吸収器。
  4. 【請求項4】 導電性材料(45)が金属板である請求項1
    記載のサージ吸収器。
  5. 【請求項5】 管体(23,43)がガラス管である請求項1
    記載のサージ吸収器。
JP9166892A 1992-03-17 1992-03-17 サージ吸収器 Expired - Lifetime JPH0748928B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007329040A (ja) * 2006-06-08 2007-12-20 Mitsubishi Materials Corp サージアブソーバ
JP2015216178A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 日本電信電話株式会社 サージ保護装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007329040A (ja) * 2006-06-08 2007-12-20 Mitsubishi Materials Corp サージアブソーバ
JP2015216178A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 日本電信電話株式会社 サージ保護装置

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