JPH05258630A - 避雷碍子 - Google Patents

避雷碍子

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JPH05258630A
JPH05258630A JP5094492A JP5094492A JPH05258630A JP H05258630 A JPH05258630 A JP H05258630A JP 5094492 A JP5094492 A JP 5094492A JP 5094492 A JP5094492 A JP 5094492A JP H05258630 A JPH05258630 A JP H05258630A
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JP
Japan
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electrode
hole
gas
porcelain
current limiting
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Pending
Application number
JP5094492A
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English (en)
Inventor
Isamu Matsui
勇 松井
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 封入ガス圧が低くならず、かつ大気湿気の侵
入がなく電気的絶縁破壊特性を向上できる避雷碍子を提
供することにある。 【構成】 本避雷碍子は磁器製の筒部8内に電圧−電流
特性が非直線性の限流素子9を収容している。その筒部
8の両端は磁器蓋13、15により閉鎖され、電極2
4、25は電極板21、22、23を介して前記限流素
子9に電気的に接続される。又、電極24、25が磁器
蓋13、15に貫通支持されている。前記電極25には
外端を閉塞した貫通孔10が形成されるとともに前記電
極板23にスリット29が形成され、前記貫通孔10と
スリット29が接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雷サージ電流を大地に
放電して、送電線の雷サージ電位上昇を抑制し、地絡事
故による停電を防止するようにした避雷碍子に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】笠部に形成した収容筒内に酸化亜鉛より
なる限流素子を収容した避雷碍子では、一般に収容筒体
内の電気絶縁性を向上させるために、同収容筒体内にS
6 ガス又は窒素ガスを封入している。
【0003】収容筒体に対するSF6 ガス等の従来のガ
ス封入方法を図6、図7に示す。磁器蓋50を収容筒体
51に無機接着剤を用いて封着した後、別の磁器蓋52
を無機接着剤を用いて封着する前に、ガス置換治具蓋5
3を使用して収容筒体51の空気を抜く。続いて、SF
6 ガス又は窒素ガスを収容筒体51内に充填した後、磁
器蓋52を収容筒体51に載せる。その後高周波誘導加
熱装置54により硝子等の無機接着剤を用いて封着を行
い、磁器蓋52と収容筒体51を接合していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の方法
では封入ガス圧が低くなるとともに、大気湿気が侵入し
て絶縁低下が懸念されるという問題があった。すなわ
ち、前述したようにSF6等のガスの封入は空気抜出し
及びガス注入用の口金55を有する治具蓋53を用いて
行われる。ガスの注入後、この治具蓋53が所要の磁器
蓋52と交換されるが、この交換時に湿気が収容筒体5
1内に侵入する。又、治具蓋53と交換された磁器蓋5
2が加熱接合される際、その熱により収容筒体51内の
ガスが膨張して外部に放出される。従って、加熱時の熱
が冷却されると収容筒体51内のガス圧が低くなる。
【0005】これを防止するためには、収容筒体51の
両端に磁器蓋52を加熱接合した後に、電極56の貫通
孔から空気の抜出しとガスの注入を行うことも考えられ
る。ところが、電極56と限流素子9との間にはそれら
の間の電気的接続を確保するための電極板22が設けら
れるため、前記貫通孔が電極板22によって完全ではな
いが塞がれる。このため、空気の抜出し及びガスの注入
を円滑に行うことができず、この作業は非能率的であ
る。
【0006】本発明は上記従来技術に存在する問題点に
着目してなされたもので、その目的とするところは、封
入ガス圧が低くならず、かつ大気湿気の侵入がなく電気
的絶縁破壊特性を向上できる避雷碍子を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では磁器製の筒部内に電圧−電流特性が非直
線性の限流素子を収容し、その筒部の両端を磁器蓋によ
り閉鎖し、電極を電極板を介して前記限流素子に電気的
に接続するとともに、その電極を磁器蓋に貫通支持して
なる避雷碍子において、前記電極に外端を閉塞した貫通
孔を形成し、前記電極板にスリットを形成し、前記貫通
孔とスリットを接続したことをその要旨としている。
【0008】
【作用】上記構成により、電極の貫通孔と電極板のスリ
ットでガス置換路を形成する。従って、磁器蓋を収容筒
の両端に接合した後に電極の貫通孔を介して空気の抜出
し及びガスの注入、すなわちガス置換を行うことができ
る。従ってガス置換時筒部に外気中の湿気が侵入するお
それはない。
【0009】
【実施例】以下に本発明を懸垂型避雷碍子に具体化した
一実施例について図1〜5に従って説明する。
【0010】図2に示すように、碍子本体1の中央上部
には有蓋円筒状の頭部2が一体に形成され、その頭部2
の外周部にはセメント3を介してキャップ金具4が嵌合
固定されている。又、前記頭部2に内部にはピン金具5
が嵌入され、セメント3により接着固定されている。前
記碍子本体1の笠部6の下面にはひだ部7が形成され、
笠部6には上下に貫通するように筒部を構成する収容筒
体8が一体に形成されている。そして、前記ピン金具5
の端部を他の避雷碍子のキャップ金具4に係合すること
によって、複数の避雷碍子を縦方向に直列に連結するこ
とができる。
【0011】収容筒体8には一対の限流素子9が収容さ
れている。収容筒体8の上端面には低融点ガラス12を
介して上部磁器蓋13が下端面には同じく低融点ガラス
14を介して下部磁器蓋15が加熱接合固定されてい
る。前記収容筒体8の内部にはアルミナ等よりなる保護
筒16が無機繊維層17を介して配置されている。前記
限流素子9は保護筒16内に収容配置され、電圧−電流
が非直線性の酸化亜鉛を主材とする抵抗体で形成されて
いる。一対の中間電極18、19は限流素子9間に配設
され、この中間電極18、19間には限流素子9を上下
両端側に向かって付勢するためのバネ20が介装されて
いる。限流素子9の上端側には一枚の電極板21、下端
側には二枚の電極板22、23が配置され、それらは前
記バネ20の反発力により上下部磁器蓋13、15に当
接されている。
【0012】前記磁器蓋13、15には銅あるいはコバ
ール等の金属材料よりなる上下一対の電極24、25が
貫通して設けられている。それらの電極24、25には
磁器蓋13、15に設けられた貫通孔11との隙間を塞
ぐキャップ26が嵌合されている。この両電極24、2
5は磁器蓋13、15外において鍔を有し、また、両電
極24、25の内端は前記電極板21、22と銀蝋によ
り接合固定されている。
【0013】従って、限流素子9は電極板21、22及
び電極24、25と導通している。上部リード線27は
上部電極24とキャップ金具4との間に取り付けられ、
この上部リード線27及び上部電極24を介して、限流
素子9とキャップ金具4とが電気的に接続されている。
下部リード線28は下部電極25とピン金具5との間に
取り付けられ、この下部リード線28及び下部電極25
を介して、限流素子9とピン金具5とが電気的に接続さ
れている。
【0014】下部電極25はその中心に軸線方向に延び
るガス抜き用の貫通孔10が形成されている。一方図3
に示すように、下部磁器蓋15に当接されている電極板
23にはほぼ放射方向に延びるスリット29が形成され
ている。このスリット29の中心側端部は円状に形成さ
れており、その円状部と電極25の貫通孔10とが合致
している。電極板23はもう一枚の電極板22と下部磁
器蓋15に挟まれ、前記スリット29が電極25の貫通
孔10とともにガス置換用の通路を形成することにな
る。
【0015】次に、前記のように構成された避雷碍子に
おいて、ガス置換方法について説明する。図1に示すよ
うに、上部の磁器蓋13が底融点ガラス14により収容
筒体8の上端に接合固定されるとともに、碍子本体1を
上下逆向きにした状態で、収容筒体8の内部に限流素子
9、中間電極18、19及び電極板21、22、23を
収容し、下部電極25を備えた磁器蓋15を低融点ガラ
ス14を介して収容筒体8の下端(図1では上端)を支
持し、この磁器蓋15の上面に黒鉛サセプター30とそ
の外周に巻装した誘導コイル31とからなる局部加熱装
置32を載せて加熱する。なお、保護筒16は限流素子
9等の収容にさきだって収容筒体8の内側に固定され
る。
【0016】次に、前記加熱装置32を作動させ、黒鉛
サセプター30に発生する熱を下部磁器蓋15に伝達さ
せると、磁器蓋15が加熱され、低融点ガラス14がそ
の熱により溶融され、収容筒体8と磁器蓋15が気密的
に接合される。
【0017】続いて、図4に示すように、電極25にガ
ス置換用のアダプタ33を取り付け真空ポンプ34で空
気抜きをする。この時、同時にアダプタ33には置換ガ
ス用のボンベ35が接続されているが、ガスが流入しな
いように止栓されている。収容筒体8内の空気は前述し
た電極25の貫通孔10及び電極板23のスリット29
を通り外部へ排出される。所定時間真空ポンプ34で吸
引した後その吸引を停止し、ボンベ35を開き置換ガス
を収容筒体8内部に充填する。この場合、ガスは貫通孔
10及びスリット29を介して収容筒体8内に注入され
る。
【0018】最後に図5に示すように、アダプタ33を
取り去り、貫通孔10をプラズマ溶接により目封止す
る。上記貫通孔10はその径が小さく、置換ガス圧を大
気圧以上にしておけば、アダプタ33を取り去り、貫通
孔10を目封止する程度の短時間では収容筒体8内に空
気が流入するおそれはない。従って、大気中の湿気が収
容筒体8の内部に侵入することはない。又、下部磁器蓋
15を加熱溶着し冷却した後に、ガス置換することが可
能なため、温度変化によるガス圧の減少は起こらない。
すなわち、封入ガス圧は大気圧以下になることはない。
よって、この実施例の避雷碍子においては、絶縁性能が
低下するおそれはない。
【0019】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例え
ば以下のように構成することもできる。 (1)アダプタ33に圧力計を接続し、その圧力計の指
示に従って吸引時間を決定する。また置換ガスの圧力を
この圧力計で計測しながらガス充填してもよい。
【0020】(2)下部電極25の貫通孔10の目封止
について、プラズマ溶接する代わりに、ピン等で栓をす
る構成としてもよい。 (3)貫通孔10は下部電極25に形成する代わりに、
上部電極24に形成して、スリット29を有する電極板
23を上部電極24に当接させてもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、ガス置換時、空気が取
付筒体に流入することがなく、空気中の湿気侵入を防ぐ
ことができるとともに、封入ガスが低くならないため電
気絶縁破壊特性を向上できるという効果を奏する。さら
に、前記のように湿気が侵入しないので、その湿気によ
るガスの分解と、同ガスの分解による無機接着剤の劣化
を防止できるという効果も発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した懸垂型避雷碍子の一実施例
を示す断面図である。
【図2】本発明を具体化した懸垂型避雷碍子の半縦断面
図である。
【図3】電極板の平面図である。
【図4】ガス置換方法を示す懸垂型避雷碍子の断面図で
ある。
【図5】ガス貫通孔目封止法を示す懸垂型避雷碍子の断
面図である。
【図6】従来例のガス置換方法を示す懸垂型避雷碍子の
断面図である。
【図7】同じく磁器蓋封着方法を示す懸垂型避雷碍子の
断面図である。
【符号の説明】 8 筒部を構成する収容筒体、9 限流素子、10 貫
通孔、13、15 磁器蓋、21、22、23 電極
板、24、25 電極、29 スリット。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁器製の筒部内に電圧−電流特性が非直
    線性の限流素子を収容し、その筒部の両端を磁器蓋によ
    り閉鎖し、電極を電極板を介して前記限流素子に電気的
    に接続するとともに、その電極を磁器蓋に貫通支持して
    なる避雷碍子において、 前記電極に外端を閉塞した貫通孔を形成し、前記電極板
    にスリットを形成し、前記貫通孔とスリットを接続した
    ことを特徴とする避雷碍子。
JP5094492A 1992-03-09 1992-03-09 避雷碍子 Pending JPH05258630A (ja)

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JP5094492A JPH05258630A (ja) 1992-03-09 1992-03-09 避雷碍子

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JPH05258630A true JPH05258630A (ja) 1993-10-08

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