JPH073823U - 鉄筋折り曲げ機 - Google Patents

鉄筋折り曲げ機

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JPH073823U
JPH073823U JP3469293U JP3469293U JPH073823U JP H073823 U JPH073823 U JP H073823U JP 3469293 U JP3469293 U JP 3469293U JP 3469293 U JP3469293 U JP 3469293U JP H073823 U JPH073823 U JP H073823U
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reinforcing bar
roller shaft
bending roll
bar bending
roll
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沼 豊 浅
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄筋曲げロールと鉄筋受けスリーブとの鉄筋
挟持間隔を簡易迅速に変更する。 【構成】 鉄筋受けスリーブ5と、鉄筋受けスリーブ5
のまわりを旋回可能に設けられたローラ軸1と、ローラ
軸1に取付けられた鉄筋曲げロール2とからなり、鉄筋
曲げロール2のローラ軸1への取付穴21を多角形状に
するとともに、鉄筋曲げロール2の中心から偏心した位
置に形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、鉄筋等の棒部材を所定角度に折り曲げるための鉄筋折り曲げ機の改 良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
土木建設の工事現場等で使用される鉄筋を所定の角度に折り曲げる鉄筋折り曲 げ機として、施工現場に搬送して作業を行なう可搬式の鉄筋折り曲げ機が知られ ている。
【0003】 図10はこのような可搬式鉄筋折り曲げ機として、本件出願人が先に開発した ものの一例を示す外観図、図11はその平面図、図12はその内部構造の一例を 示す正面断面図である。この可搬式鉄筋折り曲げ機は、ほぼ立方形のケース本体 51の側面の4隅に折り畳み式の把手52を設け、持ち運び可能とされている。 ケース本体51の上面板66には、円弧状の長孔65が穿設され、この長孔65 を通してローラ軸59が上方に突出するように設けられている。そして、このロ ーラ軸59は鉄筋曲げロール60の中心を回転支持している。また、この長孔6 5を形成する円弧の中心位置には、鉄筋Pを受ける鉄筋受けスリーブ63が回転 支持されている。さらに、上面板66上には、折り曲げ時に鉄筋Pを受けるため の受け具67が、締結ボルト68により移動調節可能に固定されている。
【0004】 この可搬式鉄筋折り曲げ機においては、図11に示すように、鉄筋Pの基部側 が鉄筋受けスリーブ63と受け具67との間に、折曲部が鉄筋受けスリーブ63 と鉄筋曲げロール60との間にそれぞれ装填される。そして、ケース本体51内 に設けられた電動モータ53を駆動し、伝達機構54,55,56を介して鉄筋 受けスリーブ63の下方に支承されている回転軸57ひいては該回転軸57に取 付けられた旋回アーム58を回転させる。そうすると、旋回アーム58に立設さ れたローラ軸59は鉄筋受けスリーブ63を中心として所定角度まで長孔65に 沿って旋回移動(公転移動)し、ローラ軸59に支受された鉄筋曲げロール60 が鉄筋Pを押圧しながら長孔65に沿って所定の角度まで前進移動し、鉄筋Pを 所望の角度に折り曲げる。
【0005】 ところで、この種の鉄筋折り曲げ機においては、鉄筋Pの径寸法に合せて、鉄 筋受けスリーブ63と受け具67との間の鉄筋P挟持間隔および鉄筋受けスリー ブ63と鉄筋曲げロール60との間の鉄筋P挟持間隔を調節しなければならない 。鉄筋受けスリーブ63と受け具67との間の鉄筋P挟持間隔の調節は、受け具 67を固定している締結ボルト68を緩めて受け具67を矢印方向に移動するこ とによって行うことができる。そして、鉄筋受けスリーブ63と鉄筋曲げロール 60との間の鉄筋P挟持寸法は、異なる半径の鉄筋曲げロール60を複数個用意 しておき、鉄筋Pの径寸法に合ったものをローラ軸59に交換装着することによ って行っている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このように鉄筋曲げロール60を鉄筋の径(太さ)に合せてその都度 交換することは手間が掛かりすぎる。また、このように径寸法の異なる鉄筋曲げ ロール60を複数個用意しておくと、その管理が煩雑になるばかりか、本体が可 搬式であるため、持ち運びの際に不便であると共に、紛失のおそれもある。
【0007】 本考案はこのような点を考慮してなされたものであり、鉄筋曲げロールと鉄筋 受けスリーブとの鉄筋挟持寸法を簡易迅速に変更でき、しかも、複数の鉄筋曲げ ロールを用意することなく、鉄筋曲げロールの管理の容易化を図ることのできる 鉄筋折り曲げ機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、鉄筋受けスリーブと、該鉄筋受けスリーブのまわりを旋回可能に設 けられたローラ軸と、該ローラ軸に取付けられた鉄筋曲げロールとを備えた鉄筋 折り曲げ機において、鉄筋曲げロールをローラ軸に偏心して取付け可能としたこ とを特徴とする。
【0009】
【作用】
本考案によると、鉄筋曲げロールをローラ軸の軸心に対し偏心して取付けるの で、鉄筋曲げロールのローラ軸に対する取付け角度位置を変更するだけで、鉄筋 曲げロールと鉄筋受けスリーブとの間の距離を自由に変更することができ、一つ の鉄筋曲げロールで鉄筋の径寸法の大小に対応することができる。
【0010】
【実施例】
以下、添付の図面を参照して本考案の実施例について説明する。図1及び図2 は本考案の第1の実施例におけるローラ軸1と鉄筋曲げロール2との関係を示し た縦断面及び横断面図であり、図3は第1実施例の平面図である。これらの図に 示すように、鉄筋受けスリーブ5を回転中心として旋回移動(公転移動)するロ ーラ軸1の下端部10は、従来例と同様に回転駆動伝達機構たる旋回アームまた はこれに代るものに固定的に立設されている。ローラ軸1の鉄筋曲げロール2を 挿嵌支持する挿嵌部11は径寸法が小さくなって上面段差部12が形成されてお り、この段差部12で挿嵌部11に挿嵌された鉄筋曲げロール2を載置するもの となっている。
【0011】 ローラ軸1の挿嵌部11は軸断面が6角形をした角柱となっており、また、円 形外周を有する鉄筋曲げロール2の中心から偏心した位置には、前記ローラ軸1 の挿嵌部11に挿嵌される6角形の挿嵌孔21が穿設されている。ローラ軸1の 挿嵌部11に偏心して挿嵌された鉄筋曲げロール2は、ローラ軸1の上端に螺合 された締結ボルト3及び座金3aによってローラ軸1に固定保持される。鉄筋曲 げロール2はローラ軸1に対して回転不可能に係合しているため、鉄筋曲げロー ル2の外周には、該鉄筋曲げロール2に対して相対的に回転するロールカラー4 が軸受部材4aを介して取付けられている。このロールカラー4の存在によって 、鉄筋Pと接触する部分に自転することを許容し、折曲時における鉄筋曲げロー ル2の公転移動をスムースにする。
【0012】 図3において、破線は鉄筋曲げロール2と鉄筋受けスリーブ5との間隔を最大 にした場合の状態を示し、実線はこの間隔を最小にした場合の状態を示している 。すなわち、本実施例によれば、鉄筋曲げロール2のローラ軸1への装着位置を 180°変更することにより、実線と破線で示す範囲で間隔を調整することがで きる。
【0013】 図3に示すように細径の鉄筋Pを折り曲げ加工する場合には、ボルト3及び座 金3aを外し、鉄筋曲げロール2をローラ軸1から抜き出し、所定角度回転し、 鉄筋曲げロール2の外周縁が鉄筋受けスリーブ5に近づく方向に向けて再度ロー ラ軸1に嵌挿する。
【0014】 これにより、実線で示すように、鉄筋曲げロール2と鉄筋受けスリーブ5との 間隔が短くなり、細径の鉄筋Pが好適な状態で挟持される。
【0015】 鉄筋受け具67の位置は、従来と同様ボルト68を緩めて調整することができ る。
【0016】 このように本実施例によれば、鉄筋曲げロール2に6角形状の挿嵌孔21が、 ロール2の中心とは偏心した位置に形成され、この6角形状の挿嵌孔21を6角 柱状に形成されたローラ軸1に着脱自在とされているので、相互の嵌合位置を変 更することにより、6種類の距離調整を行うことができる。
【0017】 本実施例によれば、鉄筋曲げロール2を単に抜き出して、鉄筋Pの径寸法に応 じてローラ軸1に対する嵌合位置を調整するだけで、鉄筋曲げロール2と鉄筋受 けスリーブ5との間隔を調整できるので、従来の装置と比べ調整操作がきわめて 簡単である。
【0018】 なお第1実施例においてローラ軸1の挿嵌部11を6角柱にし、鉄筋曲げロー ル2の偏心位置に穿設された挿嵌孔21を6角形としたが、本実施例はこれに限 定されるものではなく、8角形、10角形など他の多角形としておいてもよい。
【0019】 図4及び図5は、本考案の第2の実施例を示すもので、ローラ軸1の挿嵌部1 3は円柱状をしており、この挿嵌部13の所定の位置に外周から突出するキー1 4が上下方向に延在するように設けられている。鉄筋曲げロール2には、ローラ 軸1の挿嵌部13に嵌合可能な円形状の挿嵌孔24が鉄筋曲げロール2の中心か ら偏心した位置に形成されている。この鉄筋曲げロール2の挿嵌孔24には所定 の間隔(図4に示す実施例では60°ごとに)をおいて複数個のキー溝25が形 成されており、このキー溝25には前記ローラ軸1のキー14が挿嵌可能とされ ている。
【0020】 本実施例においては、鉄筋曲げロール2をローラ軸1の挿嵌部13から抜き出 し、前記した実施例を同様に所定の角度回転し、再度ローラ軸1に嵌合すること により、鉄筋受けスリーブ5と鉄筋曲げロール2との間隔を好適な寸法に調整す ることができる。そしてローラ軸1と鉄筋曲げロール2との調整装置は、キー1 4とキー溝25の係合により維持することができる。
【0021】 本実施例によれば、鉄筋曲げロール2の挿嵌孔24に複数(本実施例では6個 )のキー溝25を設け、このキー溝25とローラ軸1のキー14との組合せを選 択的に係合させることにより、複数(本実施例では6)種類の間隔調整を簡単容 易に行うことができる。
【0022】 図6は、本考案の第3の実施例を示すもので、ローラ軸1の挿嵌部16の外周 に等間隔にスプライン歯15が形成されている。鉄筋曲げロール2の中心から偏 心した位置に形成された挿嵌孔26の内周面には、前記ローラ軸1の挿嵌部16 のスプライン歯15に噛合係合するスプライン溝27が形成されている。そして 、ローラ軸1の挿嵌部16に鉄筋曲げロール2の挿通孔26を挿嵌したときに、 ローラ軸1と鉄筋曲げロール2との相対的回転が阻止され、位置決めがなされる 。
【0023】 この第3の実施例においても、スプライン溝27とスプライン歯15との係合 位置を選択変更することにより簡単容易に間隔調整を行うことができる。
【0024】 図8は、本考案の第4の実施例を示すもので、ローラ軸1の挿嵌部17を円柱 状とし、この挿嵌部17の所定の高さ位置には周方向に等間隔をおいてネジ止め 孔18が複数個(本実施例では6個)穿設されている。そして、鉄筋曲げロール 2の中心から偏心した位置には、前記挿嵌部17に嵌合する挿嵌孔28が形成さ れている。また鉄筋曲げロール2の外周からは前記ネジ止め孔18に向けて進入 する高さ位置にネジ9が螺合されている。
【0025】 本実施例によれば、ネジ9を回動してその先端部をネジ止め孔18から抜き出 し、鉄筋曲げロール2をローラ軸1の挿嵌部17に対し相対回転して、鉄筋曲げ ロール2と鉄筋受けスリーブ5との間隔を調整する。好適の位置で鉄筋曲げロー ル2の回転を停止し、再びネジ9を回転してその先端部をネジ止め孔18に挿入 することにより、鉄筋曲げロール2の位置決め固定がなされる。
【0026】 本実施例においては、鉄筋曲げロール2をローラ軸1から抜き出すことなく、 間隔調整を行うことができる。
【0027】 なお、本実施例ではストッパ部材としてネジを用いたが、ネジの代わりにスト ッパーピンを進退可能に取付けてもよい。
【0028】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、鉄筋受けスリーブと協働して鉄筋など棒 状部材を挟持する鉄筋曲げロールが、鉄筋受けスリーブを回動中心として旋回移 動するローラ軸に偏心位置で取付けられているので、鉄筋曲げロールのローラ軸 に対する取付け角度位置を変更するだけで、鉄筋受けスリーブと鉄筋曲げロール との距離を簡単容易に選択変更できる。このため、一つの鉄筋曲げロールを用意 しておくだけで、鉄筋受けスリーブと協働して径寸法の異なる鉄筋を挟持して、 鉄筋を折曲加工することが可能となる。
【0029】 しかも、本考案によれば、上述したように、一つの鉄筋曲げロールで、鉄筋曲 げロールと鉄筋受けスリーブとの対向間距離、即ち鉄筋挟持間隔を変更できるが 、ローラ軸と鉄筋曲げロールとの相対的回転(自転)は阻止されているので、鉄 筋曲げロールが鉄筋受けスリーブを中心とした旋回移動(公転)中に、即ち、鉄 筋の曲折作動時に、鉄筋受けスリーブと鉄筋曲げロールとの距離が変動すること がなく、鉄筋の曲げ精度を低下させるおそれはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例におけるローラ軸と鉄筋
曲げロールとの関係を示す縦断面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】本考案の第1の実施例を示す部分平面図。
【図4】本考案の第2の実施例におけるローラ軸と鉄筋
曲げロールとの関係を示す縦断面図。
【図5】図4のV−V線断面図。
【図6】本考案の第3の実施例におけるローラ軸と鉄筋
曲げロールとの関係を示す縦断面図。
【図7】図6のVII −VII 線断面図
【図8】本考案の第4の実施例におけるローラ軸と鉄筋
曲げロールとの関係を示す縦断面図。
【図9】図8のIX−IX線断面図。
【図10】従来の鉄筋折り曲げ機の一例を示す外観斜視
図。
【図11】図10に示した鉄筋折り曲げ機の平面図。
【図12】従来の鉄筋折り曲げ機の正面断面図。
【符号の説明】
1 ローラ軸 2 鉄筋曲げロール 4 ロールカラー 5 鉄筋受けスリーブ 9 ネジ 11、13、16、17 挿嵌部 14 キー 21、24、26、28 挿嵌孔 25 キー溝 27 スプライン溝

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄筋受けスリーブと、この鉄筋受けスリー
    ブを中心として旋回移動するローラ軸と、このローラ軸
    に装着された鉄筋曲げロールとを備えた鉄筋折り曲げ機
    において、前記鉄筋曲げロールには、前記ローラ軸に挿
    嵌される挿嵌孔が、鉄筋曲げロールの中心とは偏心した
    位置に形成され、鉄筋曲げロールをローラ軸に対し鉄筋
    曲げロールの円周方向の所定位置に選択的に固定する固
    定手段が設けられていることを特徴とする鉄筋折り曲げ
    機。
  2. 【請求項2】鉄筋曲げロールの挿嵌孔は多角形状に形成
    され、ローラ軸には前記多角形状挿嵌孔に係合する多角
    形断面部が形成されている請求項1記載の鉄筋折り曲げ
    機。
  3. 【請求項3】鉄筋曲げロールの挿嵌孔には、その内周縁
    に円周方向に複数のキー溝が形成され、ローラ軸には、
    前記キー溝に結合するキーが固着されている請求項1記
    載の鉄筋折り曲げ機。
  4. 【請求項4】鉄筋曲げロールの挿嵌孔はスプライン孔状
    に形成され、ローラ軸には前記スプライン孔に係合する
    スプライン軸部が形成されている請求項1記載の鉄筋折
    り曲げ機。
  5. 【請求項5】ローラ軸には円周方向に複数の凹部が形成
    され、鉄筋曲げロールには前記凹部に挿入可能なストッ
    パ部材が進退可能に取付けられている請求項1記載の鉄
    筋折り曲げ機。
  6. 【請求項6】鉄筋曲げロールの外周にはロールカラーが
    回転可能に装着されている請求項1記載の鉄筋折り曲げ
    機。
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JPH073823U true JPH073823U (ja) 1995-01-20
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012016719A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Ogura:Kk 棒状部材折り曲げ装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0647447A (ja) * 1992-07-30 1994-02-22 Sone Kogu Seisakusho:Kk 鉄筋ベンダー

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JP2592024Y2 (ja) 1999-03-17

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