JPH0738212U - 境界ブロック - Google Patents
境界ブロックInfo
- Publication number
- JPH0738212U JPH0738212U JP073290U JP7329093U JPH0738212U JP H0738212 U JPH0738212 U JP H0738212U JP 073290 U JP073290 U JP 073290U JP 7329093 U JP7329093 U JP 7329093U JP H0738212 U JPH0738212 U JP H0738212U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water supply
- zone
- pavement
- boundary
- boundary block
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 舗装帯側の水を植樹帯側に給水可能な境界ブ
ロックを提供する。 【構成】 境界ブロック1は、ブロック本体2の下部に
給水溝10を備えている。この給水溝10は、ブロック
本体2の舗装帯80側を向く面11と植樹帯90側を向
く面12とに開口して、舗装帯80上の水Aを植樹帯9
0側に導くようになっている。
ロックを提供する。 【構成】 境界ブロック1は、ブロック本体2の下部に
給水溝10を備えている。この給水溝10は、ブロック
本体2の舗装帯80側を向く面11と植樹帯90側を向
く面12とに開口して、舗装帯80上の水Aを植樹帯9
0側に導くようになっている。
Description
【0001】
本考案は、車道や広場等の舗装帯と植樹帯との境界に敷設される境界ブロック に関する。
【0002】
従来、この種の境界ブロックは、コンクリートによって形成された無孔質の直 方体状ブロックであった。 この境界ブロック100は、図8に示すように、植樹帯101が設けられた歩 道102と車道等の舗装帯105との境界に複数敷設され、これらの境界ブロッ ク100によって、植樹帯101と舗装帯105とが仕切られている。 したがって、舗装帯105上に降った雨水等は、境界ブロック100によって せき止められ、集排水路106を伝わって、図示しない排水口から下水等に排出 されることとなる。
【0003】
しかし、上述した従来の境界ブロック100は、コンクリートによる無孔質の 直方体状ブロックで形成され、舗装帯105上の雨水等を全てせき止めてしまう ので、次のような問題あった。
【0004】 植樹帯101は、境界ブロック100と縁石103とによって囲まれているの で、雨が降った場合、植樹帯101上に降った雨水は植樹帯101に吸収されて 植樹104の給水に供されるが、舗装帯105の上に降った雨水は集排水路10 6を伝わって上記のごとく下水等に排出されてしまう。 すなわち、植樹104への水の供給は植樹帯101上に降った雨水だけに依存 しているので、植樹帯101に蓄えられる水量には限界があった。 このため、日照りが続くと、植樹帯101が短時間で干上がり、植樹104が 枯れてしまうおそれがあった。
【0005】 かかる事態を防止するために、日照り時に散水車を用いて植樹帯101内に散 水する方法がとられるが、日照りの都度、作業員を動員して散水車を動かさなけ らばならず、その作業費用の増大が問題となる。 本考案は上記従来の課題を解決するためになされたもので、舗装帯側の水を植 樹帯側に給水可能な境界ブロックを提供することを目的とする。
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の本考案は、 舗装帯と植樹帯との境界に配置される境界ブロックにおいて、 ブロック本体の下部に設けられ、ブロック本体の上記舗装帯側を向く面と上記 植樹帯側を向く面とに開口して舗装帯上の水を植樹帯側に導く一以上の給水溝を 備える構成とした。
【0007】 また、請求項2に記載の本考案は、請求項1において、 上記給水溝に、上記舗装帯側からの異物を止める多孔性部材を着脱自在に取り 付けた構成とした。
【0008】
上記請求項1に記載の境界ブロックによれば、ブロック本体の下部に一以上の 給水溝が設けられているので、境界ブロックの近傍に集った雨水等が、給水溝の 舗装帯側開口から流入し、植樹帯側開口から植樹帯へと流出して、植樹帯への給 水が行われる。
【0009】 また、請求項2に記載の境界ブロックによれば、給水溝に、多孔性部材が着脱 自在に取り付けられているので、舗装帯側から植樹帯側に入り込もうとするゴミ 等の異物が多孔性部材によって止められ、雨水等だけが植樹帯に流入する。した がって、この異物が引っ掛かった多孔性部材を給水溝から取外すことによって、 ゴミ等の異物を取り除くことができる。
【0010】
以下、本考案の実施例について図面を参照して説明する。 まず、本考案の第一実施例について説明する。 図1は本考案の第一実施例に係る境界ブロックを示す斜視図であり、図2は境 界ブロックの正面図であり、図3はその側断面図である。 図1において、符号1が本実施例の境界ブロックであり、この境界ブロック1 はブロック本体10に給水溝20を備えた構成になっている。
【0011】 ブロック本体10はコンクリートを略直方体状に固めて形成したものであり、 道路や公園広場等の舗装帯80側に向ける面11を正面とし、植樹帯90側に向 ける面12を背面としている。その両側面13は、図3に示すように、僅かに下 幅広の略台形状に形成されており、正面11の上部にはRを持った面取りがなさ れている。 このブロック本体10の外径寸法は、東京都規格に基づいて設定されている。 すなわち、図2に示すように、ブロック本体10の長さLが600mmに設定さ れ、高さHが200mmに設定されている。
【0012】 一方、給水溝20は、図1に示す舗装帯80側の水を植樹帯90側に導くため の溝であり、ブロック本体10の中央下部に切り欠き形成されている。 この給水溝20は、ブロック本体10の中央下部を正面11から背面12にか けて直状に切り欠いて形成したもので、正面と背面には断面略逆U字の開口21 ,22が開口している。 具体的には、図2に示すように、給水溝20は、下側に若干広がるように傾斜 した両側壁23,23と半円状の天壁24とで構成されており、その高さNは8 0mmに設定され、天壁24の直径Pは40mmに設定されている。
【0013】 次に、このような構成の境界ブロック1が示す作用について説明する。 図1に示すように、まず、正面11を舗装帯80側に向けた状態で、複数の境 界ブロック1を舗装帯80と植樹帯90との境界に直列に敷設する。 そして、隣接する境界ブロック1の側面13の当接部分にメジモルタル等を充 填し、境界ブロック1間の液密性を保持する。 しかる後、境界ブロック1の正面11に向かって下降傾斜するように舗装帯8 0の舗装を形成し、舗装帯80の集排水路81を境界ブロック1の正面11近傍 に形成する。このとき、図2及び図3に示すように、集排水路81の表面が境界 ブロック1下面からQの高さ(例えば30mm)の位置で突き当たるように、集 排水路81を形成する。また、植樹帯90内には土が盛られる。 これにより、背面12の大半が植樹帯90の土の中に埋った状態で、境界ブロ ック1が舗装帯80と植樹帯90の境界上に位置し、給水溝20内にはモルタル 等が下降進入する。
【0014】 このように境界ブロック1を舗装帯80と植樹帯90との境界に敷設すると、 降雨時には、舗装帯80上の雨水Aが傾斜面に沿って流れ、集排水路81に集る 。 このとき、図1及び図3に示すように、境界ブロック1の給水溝20の正面開 口21が集排水路81側を向いているので、集排水路81に集った雨水Aは、矢 印で示すように、正面開口21から給水溝20内に流入する。 そして、この雨水Aは、給水溝20を通って背面開口22から植樹帯90内に 流出する。
【0015】 すなわち、境界ブロック1の給水溝20によって、舗装帯80上に降った大量 の雨水Aが植樹帯90に導かれるので、植樹帯90には、植樹帯90に直接降っ た雨水だけでなく、舗装帯80上に降った大量の雨水Aも供給される。 したがって、この境界ブロック1が敷設された植樹帯90においては、上述し た従来の植樹帯101に蓄えられる水量に比べてはるかに多くの水量が蓄えられ るので、日照りが続いた場合においても、土中の水を絶やすことなく、植樹91 に供給し続けることができる。 この結果、日照りの都度、作業員を動員して散水車を動かす作業を省くことが でき、作業費用の削減を図ることができる。
【0016】 次に、本考案の第二実施例について説明する。 図4は本考案の第二実施例に係る境界ブロックを示す斜視図であり、図5は本 実施例に係る境界ブロックの側断面図である。 本実施例の境界ブロック2は、給水溝20に、多孔性部材30が挿入されてい る点が上記第一実施例と異なる。
【0017】 多孔性部材30は、ナイロン線を絡めて形成した透水性棒状体であり、ブロッ ク本体10の給水溝20内に取外し可能に挿入されている。 このような構成により、舗装帯80側からの雨水Aだけが多孔性部材30内を 通過し、雨水Aによって運ばれてきた葉っぱ等のゴミBは多孔性部材30の先端 に引っ掛かる。 したがって、ある程度の量のゴミBが多孔性部材30に引っ掛かった時点で、 多孔性部材30を給水溝20内から取り出して、付着したゴミBを多孔性部材3 0から取り除くことにより、植樹帯90への円滑な給水を維持することができる 。
【0018】 すなわち、図5に示すように、給水溝20の背面開口22が植樹帯90の土に 覆われているので、給水溝20内に多孔性部材30が挿入されていない場合には 、雨水Aによって運ばれてきたゴミBが背面開口22側に溜まって、給水溝20 が詰ってしまうおそれがある。 しかし、本実施例のように多孔性部材30を設けることで、多孔性部材30に ゴミBを引っ掛けて取り除くことができ、給水溝20の目詰りを防止することが できる。 その他の構成、作用効果は上記第一実施例と同様であるので、その記載は省略 する。
【0019】 最後に、本考案の第三実施例について説明する。 図6は本考案の第三実施例に係る境界ブロックを示す斜視図であり、図7は本 実施例に係る境界ブロックの側断面図である。 本実施例は、多孔性部材40を給水溝20の正面開口21に着脱自在に取り付 けた点が上記第一及び第二実施例と異なる。
【0020】 本実施例の境界ブロック3に設けられた多孔性部材40は、外形が正面開口2 1の形状に合せて設定された格子状の金具である。この多孔性部材40の両側に は、給水溝20の側壁23に係合する一対の板バネ41が突設されている。 一方、境界ブロック3の正面開口21の周縁には、この多孔性部材40を嵌め 込むための取付溝25が凹設されている。 そして、図7に示すように、板バネ41が正面開口21内に圧入された状態で 、多孔性部材40が取付溝25に嵌め込まれている。
【0021】 このような構成により、ゴミBの給水溝20内への侵入を多孔性部材40で止 めて、給水溝20の目詰りを防止することができ、しかも、多孔性部材40が正 面開口21に取り付けられているので、迅速に多孔性部材40を取外すことがで きる。 その他の構成、作用効果は上記第一実施例及び第二実施例と同様であるので、 その記載は省略する。
【0022】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、考案の要旨の範囲にお いて種々の変形が可能である。 例えば、上記実施例において、ブロック本体10の外径寸法を東京都の規格に 合せて設定したが、建設省の規格に合せて大きめに設定しても良い。 また、ブロック本体10をコンクリートで形成したが、これに限るものではな く、コンクリートの強度と同程度以上の強度を保持可能な材料でブロック本体1 0を形成しても良い。 さらに、給水溝20をブロック本体10の中央部に形成したが、給水溝20を ブロック本体10中央部からずらした位置に形成しても良い。 また、給水溝20の高さを80mmに設定し、天壁24の直径を40mmに設 定したが、ブロック本体10の強度を保持可能な範囲で、種々の寸法に設定する ことができる。 また、給水溝20の断面を略逆U字にしたが、三角形状、四角形状等種々の断 面形状にすることができることは勿論である。 また、上記実施例では1つの給水溝20を設けたが、ブロック本体10の強度 を保持可能な範囲で、複数の給水溝20を形成することができることは勿論であ る。
【0023】
以上説明したように、請求項1に記載の本考案によれば、境界ブロックの舗装 帯側の面近傍に集った雨水等を給水溝を介して植樹帯へと給水することができる ので、植樹帯の土壌を十分潤わせることができ、植樹が土中の水分を長期間享受 することができるという優れた効果がある。
【0024】 また、請求項2に記載の境界ブロックによれば、多孔性部材によって異物を止 め、異物を給水溝から排除することができるという優れた効果がある。
【図1】本考案の第一実施例に係る境界ブロックを示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】第一実施例に係る境界ブロックの正面図であ
る。
る。
【図3】第一実施例に係る境界ブロックの側断面図であ
る。
る。
【図4】本考案の第二実施例に係る境界ブロックを示す
斜視図である。
斜視図である。
【図5】第二実施例に係る境界ブロックの側断面図であ
る。
る。
【図6】本考案の第三実施例に係る境界ブロックを示す
斜視図である。
斜視図である。
【図7】第三実施例に係る境界ブロックの側断面図であ
る。
る。
【図8】従来例に係る境界ブロックを示す植樹帯外観図
である。
である。
1 境界ブロック 10 ブロック本体 11 正面 12 背面 20 給水溝 21 正面開口 22 背面開口 80 舗装帯 90 植樹帯 A 水 B ゴミ
Claims (2)
- 【請求項1】 舗装帯と植樹帯との境界に敷設される境
界ブロックにおいて、 ブロック本体の下部に設けられ、ブロック本体の上記舗
装帯側を向く面と上記植樹帯側を向く面とに開口して舗
装帯上の水を植樹帯側に導く一以上の給水溝を備えるこ
とを特徴とする境界ブロック。 - 【請求項2】 上記給水溝に、上記舗装帯側からの異物
を止める多孔性部材を着脱自在に取り付けたことを特徴
とする請求項1記載の境界ブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993073290U JP2546842Y2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 境界ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993073290U JP2546842Y2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 境界ブロック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0738212U true JPH0738212U (ja) | 1995-07-14 |
JP2546842Y2 JP2546842Y2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=13513879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993073290U Expired - Lifetime JP2546842Y2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 境界ブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2546842Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63100513U (ja) * | 1986-12-19 | 1988-06-30 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP1993073290U patent/JP2546842Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63100513U (ja) * | 1986-12-19 | 1988-06-30 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2546842Y2 (ja) | 1997-09-03 |
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