JPH0738190U - カンバス汚れ防止装置 - Google Patents

カンバス汚れ防止装置

Info

Publication number
JPH0738190U
JPH0738190U JP7244293U JP7244293U JPH0738190U JP H0738190 U JPH0738190 U JP H0738190U JP 7244293 U JP7244293 U JP 7244293U JP 7244293 U JP7244293 U JP 7244293U JP H0738190 U JPH0738190 U JP H0738190U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
canvas
spray
width
spraying
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7244293U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2601636Y2 (ja
Inventor
徹 椎名
Original Assignee
株式会社堀河製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社堀河製作所 filed Critical 株式会社堀河製作所
Priority to JP1993072442U priority Critical patent/JP2601636Y2/ja
Publication of JPH0738190U publication Critical patent/JPH0738190U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2601636Y2 publication Critical patent/JP2601636Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 抄紙機のドライパートで使用するカンバス汚
れ防止装置において、噴射ノズルからの散布効率の向上
を図るとともに、信頼性の高い散布を達成する。 【構成】 カンバス1表面の全幅が散布面となるよう
に、その幅方向に配列された複数の噴射ノズル2と、カ
ンバス裏面に設置されカンバス幅Lを吸引幅とする吸引
装置3と、を具備し、前記各噴射ノズル2の散布面積X
を細長状とするとともに、散布面積の長手方向が前記カ
ンバス幅方向に対して傾斜角度θを設け、各噴射ノズル
2による散布面積が前記カンバス幅方向において重なり
合うように噴射ノズル2を配置する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、抄紙機のドライパートにおけるカンバスの汚れを防止するカンバス 汚れ防止装置に関し、特に、カンバス表面にコーティングを施して不純物タール 等が表面に付着することを防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、抄紙機のドライパートにおいては、ドライヤー表面に汚れ防止剤を散布 したり、カンバス表面に汚れ防止剤を散布することにより、タール等の不純物が ドライヤー表面やカンバス表面に付着することを防止していた。 走行中のカンバス表面に汚れ防止剤を散布する装置としては、図4に示すよう に、カンバス41の表面の幅方向(走行方向に直交する方向)に複数の噴射ノル ズ42を配設し、各噴射ノズル42からカンバス表面を保護するコーティング剤 を散布するものがあった。上記装置によれば、複数の噴射ノズル42の散布面積 Xの合計でカンバス幅Lをカバーし、カンバス表面全体にわたりコーティング剤 を散布できるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上記装置によれば、カンバス41は走行しているので、カンバス 表面に風圧が生じ、散布されたコーティング剤がカンバス表面に付着せずに霧状 になる現象が生じる。そのため、コーティング剤が無駄になり散布効率が悪いと いう問題点があった。
【0004】 また、カンバス表面全体を散布するため、隣接する噴射ノズル42の散布面積 X同士に重なり合う部分を存在させているが、例えば何等かの理由により噴射ノ ルズ42aに目詰りを起こした場合、噴射ノルズ41aに隣接する噴射ノルズ4 2b,42cによりコーティング剤が散布されない部分が発生するという問題点 があった。
【0005】 本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、噴射ノズルからの散布効率の向上 を図るとともに、信頼性の高い散布を行なうことができるカンバス汚れ防止装置 を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1のカンバス汚れ防止装置は、カンバス表面の 全幅が散布面となるように、その幅方向に配列された複数の噴射ノズルと、カン バス裏面に設置されカンバス幅を吸引幅とする吸引装置と、を具備し、前記各噴 射ノズルの散布面積を細長状とするとともに、散布面積の長手方向が前記カンバ ス幅方向に対して傾斜角度を設け、各噴射ノズルによる散布面積が前記カンバス 幅方向において重なり合うように噴射ノズルを配置することを特徴としている。
【0007】 請求項2のカンバス汚れ防止装置は、請求項1において、各噴射ノズルによる 散布面積において重なり合う部分が、長手方向の長さの1/2となるように噴射 ノズルを配置することを特徴とする。
【0008】 請求項3のカンバス汚れ防止装置は、請求項1若しくは請求項2において、前 記傾斜角度を30〜45度としたことを特徴としている。
【0009】
【作用】
本考案によれば、カンバス裏面に設置されカンバス幅を吸引幅とする吸引装置 を設けたので、噴射ノズルからの散布は裏面側に吸引され、効率よく散布させる ことができる。更に、噴射ノズルの散布面積の長手方向がカンバス幅方向に対し て傾斜角度を設けてので、散布の際のカンバス走行による風圧による抵抗を減少 させることができ、効率のよい散布を図ることができる。
【0010】 また、カンバス表面の幅方向に配列された各噴射ノズルの散布面積を細長状と し、散布面積の長手方向が前記幅方向に対して傾斜角度を設け、各噴射ノズルに よる散布面積が前記幅方向において重なり合うようにしたので、信頼性の高い散 布を得ることができる。更に、前記の重なり合う部分が、長手方向の長さの1/ 2となるように噴射ノズルを配置すれば、一の噴射ノズルが動作しない場合にお いても、隣接する噴射ノズルの散布面積で動作しない噴射ノズルの散布面積をカ バーすることができる。
【0011】
【実施例】
以下、図1ないし図3に基づいて本考案の実施例について詳細に説明する。 本考案に係るカンバス汚れ防止装置は、カンバス1表面の全幅が散布面となる ように、その幅方向に複数の噴射ノズル2が配列されている。各噴射ノズル2の 散布面積Xは、図3に示すように、細長の楕円形状とし、散布面積の長手方向が カンバス幅方向に対して傾斜角度θを設けるとともに、各噴射ノズル2による散 布面積がカンバス幅方向において重なり合うように噴射ノズル2を配置している 。各噴射ノズル2による散布面積Xのカンバス幅方向において重なり合う部分の 長さbは、散布面積Xの長手方向の長さをaとすると、acosθ/2となってい る。
【0012】 噴射ノズル2は、コーティング剤としての薬品(液体)が吐出圧力により霧状 となって噴射するようになっている。すなわち、例えば、噴射ノズル2に薬品用 管と空気用管を連通させ(図示せず)、噴射口において空気用管からのエアーの 吐出圧力により薬品を散布させる。また、予め薬品とエアーとを混合し、混合液 が噴射ノズル2に導かれるようにして噴射口から散布するようにしてもよい。
【0013】 カンバス裏面側には、カンバス幅Lを吸引幅とする吸引装置3が設置され、カ ンバス表面に各噴射ノズル2により散布された薬品をカンバス内部に通過させ、 更に裏面側より吸引するようになっている。
【0014】 上記実施例によれば、カンバス表面に薬品をコーティングするので、湿紙に含 有している不純物タール、ピッチ、ビニール塗料の付着によってカンバス表面が 汚れることを防止することができる。
【0015】 また、カンバス裏面に設置されカンバス幅Lを吸引幅とする吸引装置3を設け たので、噴射ノズル2からの散布は裏面側に吸引され、効率よく散布させること ができる。すなわち、吸引装置3がない場合においては、散布された薬品は、カ ンバス1の走行による風圧による抵抗を受け、カンバス表面に付着することなく ミストとして浮遊する場合がある。これに対して吸引装置3を設けた場合には、 散布された薬品はカンバス裏面側に導かれ、カンバス表面を確実にコーティング するとともに、カンバス内部においても薬品を付着させることができる。また、 前記ミストの発生を防ぐことができるので、カンバスの走行速度を速くすること ができる。 更に、吸引装置3に溜まった薬品を再度噴射ノズル2側に供給するようにすれ ば、薬品を再利用することができ、薬品の有効利用を図ることができる。
【0016】 更に、噴射ノズル2の散布面積Xの長手方向がカンバス幅方向に対して傾斜角 度θを設け、散布面積Xの長手方向とカンバス走行方向とが直角に交差すること を防止したので、図4のように噴射ノズル42の散布面積Xの長手方向とカンバ ス走行方向とを直角に交差させて散布させるのに対して、カンバス走行による風 圧による抵抗を減少させることができ、前記ミストの発生を少なくして効率のよ い散布を図ることができる。
【0017】 特に、散布面積の長手方向におけるカンバス幅方向の長さの1/2が重なり合 うように噴射ノズルを配置したので、例えば、噴射ノズル2aが故障により動作 しないような場合においても、隣接する噴射ノズル2b,2cの散布面積で前記 噴射ノズル2aの散布面積を完全にカバーできるので、信頼性の高い散布を得る ことができる。
【0018】 上記実施例における噴射ノズル2の傾斜角度θは、θが小さいほどカンバス幅 方向に設定する噴射ノズル2の個数を少なくすることができるが、その一方、散 布面積Xの長手方向とカンバス走行方向との交差が直角に近づくので、カンバス 走行の風圧の影響を受けやすくなる。従って、風圧の影響を少なくし且つ噴射ノ ズル2の個数の軽減を図るためには、前記傾斜角度θは30〜45度が好ましい 。
【0019】
【考案の効果】
本考案によれば、カンバス裏面に設置されカンバス幅を吸引幅とする吸引装置 を設けて噴射ノズルからの散布を裏面側に導くことができるので、カンバス表面 に効率よく散布させることができる。 更に、噴射ノズルの散布面積の長手方向がカンバス幅方向に対して傾斜角度を 設けたので、散布の際のカンバス走行による風圧による抵抗を減少させることが でき、より効率のよい散布を図ることができる。
【0020】 また、カンバス表面の幅方向に配列された各噴射ノズルの散布面積を細長状と し、散布面積の長手方向が前記幅方向に対して傾斜角度を設け、各噴射ノズルに よる散布面積が前記幅方向において重なり合うようにしたので、一の噴射ノルズ が動作しないような場合において、信頼性の高い散布を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係るカンバス汚れ防止装置の全体構
成を示す平面説明図である。
【図2】 実施例に係るカンバス汚れ防止装置の全体構
成を示す側面説明図である。
【図3】 噴射ノズルの散布面積を説明する概略説明図
である。
【図4】 従来のカンバス汚れ防止装置の全体構成を示
す平面説明図である。
【符号の説明】
1…カンバス、 2…噴射ノズル、 3…吸引装置、
L…カンバス幅、 X…散布面積

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カンバス表面の全幅が散布面となるよう
    に、その幅方向に配列された複数の噴射ノズルと、 カンバス裏面に設置されカンバス幅を吸引幅とする吸引
    装置と、を具備し、 前記各噴射ノズルの散布面積を細長状とするとともに、
    散布面積の長手方向が前記カンバス幅方向に対して傾斜
    角度を設け、各噴射ノズルによる散布面積が前記カンバ
    ス幅方向において重なり合うように噴射ノズルを配置す
    ることを特徴とするカンバス汚れ防止装置。
  2. 【請求項2】 各噴射ノズルによる散布面積において重
    なり合う部分が、長手方向の長さの1/2となるように
    噴射ノズルを配置した請求項1に記載のカンバス汚れ防
    止装置。
  3. 【請求項3】 前記傾斜角度を30〜45度とした請求
    項1若しくは請求項2に記載のカンバス汚れ防止装置。
JP1993072442U 1993-12-17 1993-12-17 カンバス汚れ防止剤散布装置 Expired - Lifetime JP2601636Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993072442U JP2601636Y2 (ja) 1993-12-17 1993-12-17 カンバス汚れ防止剤散布装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993072442U JP2601636Y2 (ja) 1993-12-17 1993-12-17 カンバス汚れ防止剤散布装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0738190U true JPH0738190U (ja) 1995-07-14
JP2601636Y2 JP2601636Y2 (ja) 1999-11-29

Family

ID=13489414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993072442U Expired - Lifetime JP2601636Y2 (ja) 1993-12-17 1993-12-17 カンバス汚れ防止剤散布装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2601636Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007520638A (ja) * 2003-09-25 2007-07-26 チェ,グァン−ヨン 製紙工場のカンバス洗滌装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5215097U (ja) * 1975-07-21 1977-02-02
JPH01239185A (ja) * 1988-03-10 1989-09-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 抄紙機用ワイヤ洗浄装置
JPH0217598U (ja) * 1988-07-21 1990-02-05

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5215097U (ja) * 1975-07-21 1977-02-02
JPH01239185A (ja) * 1988-03-10 1989-09-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 抄紙機用ワイヤ洗浄装置
JPH0217598U (ja) * 1988-07-21 1990-02-05

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007520638A (ja) * 2003-09-25 2007-07-26 チェ,グァン−ヨン 製紙工場のカンバス洗滌装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2601636Y2 (ja) 1999-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6616768B2 (en) Method in processing gypsum boards or tiles
EP1541242B1 (en) Liquid spray unit of a paper making machine and method for spraying liquid using it
US4611553A (en) Suction nozzle
JP5456956B2 (ja) ノズル装置、それを用いた薬液の付与方法及び薬液
JPH0738190U (ja) カンバス汚れ防止装置
GB2026667A (en) Moisture stripping device for film cleaning apparatus
JPWO2003071594A1 (ja) 搬送式基板処理装置
JPS61277542A (ja) 連続紙の紙粉除去方法及び連続紙の紙粉除去装置
JPH05345162A (ja) 塗布装置
KR100684048B1 (ko) 유체분사장치
KR20120033498A (ko) 기판의 건조장치
JPH07211683A (ja) 基板の洗浄装置
JPH11300249A (ja) 粉体塗装ブースのエアーブロー装置
CN1325173C (zh) 具有弯曲风洞的喷涂室
JP3395118B2 (ja) 転写インクの活性化方法並びにその装置
JP2501724Y2 (ja) 塗工機のファウンテン装置
JPH09225420A (ja) 基板処理装置
JP3058313B2 (ja) 自動車の塗装面にストリパブルペイントを塗布する方法
JP3621836B2 (ja) 抄紙機フォーマのワイヤ洗浄装置
JPH0522283Y2 (ja)
JPS6143569Y2 (ja)
JPS6020446Y2 (ja) 建築用板の裏面塗装装置
JPS5932637Y2 (ja) 布帛の脱液装置
JPH05162842A (ja) コンベヤベルト表面の付着物除去装置
JPH031054Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071001

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081001

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001