JP3416717B2 - ワイヤロープの自動洗浄回収装置 - Google Patents

ワイヤロープの自動洗浄回収装置

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JP3416717B2
JP3416717B2 JP32106597A JP32106597A JP3416717B2 JP 3416717 B2 JP3416717 B2 JP 3416717B2 JP 32106597 A JP32106597 A JP 32106597A JP 32106597 A JP32106597 A JP 32106597A JP 3416717 B2 JP3416717 B2 JP 3416717B2
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JP
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cover
wire rope
cleaning liquid
cleaning
suction
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義人 二川
公二 西口
晴彦 平野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、水門巻上機，クレ
ーン，ケーブルカー等のワイヤロープの自動洗浄回収装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】水門巻上機等に用いられるワイヤロープ
には、防錆や減摩耗を計るという見地から給脂（グリー
ス塗布）が必要である。一方、一度塗布したグリースに
は塵芥の付着やグリース自体の経時劣化があることか
ら、古いグリースを除去して新しいグリースを塗布する
必要があり、これらの作業は従来、作業員による手作業
で行っていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従前からワイヤロープ
の自動洗浄装置は種々考案されているが、洗浄液の回収
が難しいことから、実用化に至っていない。
【０００４】その理由は、高圧液を吹き付ける一方飛散
防止のカバーを取り付けることで、目的を得ようとした
が、カバーの取り付けで空中飛散は防止できるが、カバ
ーを貫通するワイヤロープとカバーの貫通孔との隙間か
ら洗浄液が漏れることは防止できなかった。
【０００５】ワイヤロープはカバーの長さに比べ非常に
長いことから、カバーをワイヤロープの長手方向に摺動
させなければならない。従って、カバーの貫通孔におい
て、上記摺動を可能にし、かつ花型断面でねじ状になっ
ているワイヤロープをパッキン等でシールすることは非
常に困難である。
【０００６】因みに、カバーにドレン口を設け、カバー
内に貯溜した洗浄液を回収する試案が提案されている
が、これによるも上記貫通部からの漏洩は回避できな
い。
【０００７】そこで、本発明の目的は、高圧流体を吹き
付ける一方でカバー内を吸引することで流体の外部漏洩
を防止し、自動洗浄を可能にしたワイヤロープの自動洗
浄回収装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るワイヤロープの自動洗浄回収装置は、ワ
イヤロープが上下方向に相対移動可能に貫通するカバー
と、該カバー内で上記ワイヤロープに洗浄液を吹き付け
る手段とを有してワイヤロープを洗浄する装置におい
て、上記カバーに接続して同カバー内を吸引する手段を
具備し、該吸引する手段によりカバー内の洗浄液の漏洩
を防止することを特徴とする。
【０００９】また、ワイヤロープが上下方向に相対移動
可能に貫通するカバーと、該カバー内で上記ワイヤロー
プに洗浄液を吹き付ける手段とを有してワイヤロープを
洗浄する装置において、上記カバーに接続して同カバー
内を吸引する手段を具備し、該吸引する手段によりカバ
ー内の洗浄液の漏洩を防止すると共に、上記吸引する手
段によって吸引したものを濾過する手段と、上記濾過手
段によって濾過した洗浄液を上記洗浄液を吹き付ける手
段に供給する手段と、を具備したことを特徴とする。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るワイヤロープ
の自動洗浄回収装置を実施例により図面を用いて詳細に
説明する。
【００１１】［実施例］図１は本発明の一実施例を示す
ワイヤロープ洗浄装置の概略構成図、図２は図１のＡ−
Ａ線断面図、図３は図１のＢ−Ｂ線断面図である。
【００１２】図１に示すように、水門巻上機等のワイヤ
ロープ１は上下両端面閉塞の筒状カバー２に対し相対的
に上下方向へ摺動可能に貫通している。
【００１３】上記カバー２内には、加熱加圧機３で例え
ば温度が８０〜１００℃に、圧力が１００kgf/cm2 に加
熱加圧された洗浄液が圧力管４で送水され、カバー２内
に配された複数個（図中では６個）のノズル５でワイヤ
ロープ１に吹き付けられるようになっている。
【００１４】また、カバー２には、吸引管６の一端が連
通接続され、この吸引管６の他端が密閉された吸引タン
ク７に連通接続される。そして、この吸引タンク７に吸
引機８が接続される。
【００１５】従って、吸引タンク７の内部空気を吸引機
８で吸引することにより、吸引管６を介してカバー２内
が吸引されることになる。
【００１６】上記吸引タンク７内には、ポンプ９が設置
され、吸引タンク７内の回収物（グリース，塵芥を含ん
だ洗浄液）が濾過器１０に圧送されるようになってい
る。
【００１７】また、上記濾過器１０で濾過された洗浄液
は、所定の手段で加熱加圧機３に戻され、再使用される
ようになっている。
【００１８】このように構成されるため、ワイヤロープ
１とカバー２を相対移動させることで、ワイヤロープ１
は連続且つ自動的に洗浄される。
【００１９】この際、ワイヤロープ１の表面に付着した
グリースや塵芥がノズル５より吹き出される洗浄液で除
去され、用済みの洗浄液と共にカバー２内に貯溜される
が、これが吸引管６を介して吸引機８で強制吸引され、
吸引タンク７内に回収される。
【００２０】同時に、カバー２内は大気圧より低圧にな
るので、ワイヤロープ１の貫通部に生じる隙間１１より
カバー２内に空気が流入し、依って、グリース，塵芥を
含んだ洗浄液が上記隙間１１よりカバー２外に漏洩する
ことが防止される。
【００２１】従って、上記隙間１１を可及的に小さくす
れば、上記空気の流入速度が増大し、当該隙間１１から
外部へ漏洩しようとする用済みの洗浄液は逆にカバー２
内に押し戻されることになり、完全回収が可能となる。
【００２２】尚、本発明は、上記実施例に限定されず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種変更が可能であ
ることは言うまでもない。
【００２３】
【発明の効果】請求項１においては、ワイヤロープが上
下方向に相対移動可能に貫通するカバーと、該カバー内
で上記ワイヤロープに洗浄液を吹き付ける手段とを有し
てワイヤロープを洗浄する装置において、上記カバーに
接続して同カバー内を吸引する手段を具備し、該吸引す
る手段によりカバー内の洗浄液の漏洩を防止するので、
ワイヤロープの貫通部に生じる隙間からの漏洩を防止し
て、飛散させれば環境被害を招きかねない回収物の完全
回収が図れる。
【００２４】請求項２においては、ワイヤロープが上下
方向に相対移動可能に貫通するカバーと、該カバー内で
上記ワイヤロープに洗浄液を吹き付ける手段とを有して
ワイヤロープを洗浄する装置において、上記カバーに接
続して同カバー内を吸引する手段を具備し、該吸引する
手段によりカバー内の洗浄液の漏洩を防止すると共に、
上記吸引する手段によって吸引したものを濾過する手段
と、上記濾過手段によって濾過した洗浄液を上記洗浄液
を吹き付ける手段に供給する手段と、を具備したので、
請求項１の効果に加えて洗浄液の再使用ができ、省資源
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示すワイヤロープ洗浄装置
の概略構成図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】図１のＢ−Ｂ線断面図である。
【符号の説明】
１ ワイヤロープ ２ カバー ３ 加熱加圧機 ４ 圧力管 ５ ノズル ６ 吸引管 ７ 吸引タンク ８ 吸引機 ９ ポンプ
フロントページの続き (72)発明者 西口 公二 東京都文京区大塚二丁目15番６号 財団 法人 先端建設技術センター内 (72)発明者 平野 晴彦 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重 工業株式会社 横浜製作所内 (56)参考文献 特開 昭61−200888（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−79242（ＪＰ，Ａ) 実開 昭59−93783（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−61686（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B08B 5/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ワイヤロープが上下方向に相対移動可能
    に貫通するカバーと、該カバー内で上記ワイヤロープに
    洗浄液を吹き付ける手段とを有してワイヤロープを洗浄
    する装置において、 上記カバーに接続して同カバー内を吸引する手段を具備
    し、該吸引する手段によりカバー内の洗浄液の漏洩を防
    止することを特徴とするワイヤロープの自動洗浄回収装
    置。
  2. 【請求項２】 ワイヤロープが上下方向に相対移動可能
    に貫通するカバーと、該カバー内で上記ワイヤロープに
    洗浄液を吹き付ける手段とを有してワイヤロープを洗浄
    する装置において、 上記カバーに接続して同カバー内を吸引する手段を具備
    し、該吸引する手段によりカバー内の洗浄液の漏洩を防
    止すると共に、 上記吸引する手段によって吸引したものを濾過する手段
    と、 上記濾過手段によって濾過した洗浄液を上記洗浄液を吹
    き付ける手段に供給する手段と、 を具備したことを特徴とするワイヤロープの自動洗浄回
    収装置。
JP32106597A 1997-11-21 1997-11-21 ワイヤロープの自動洗浄回収装置 Expired - Lifetime JP3416717B2 (ja)

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