JP3300129B2 - 塗装設備の塗料ミスト除去装置 - Google Patents

塗装設備の塗料ミスト除去装置

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JP3300129B2 JP24528093A JP24528093A JP3300129B2 JP 3300129 B2 JP3300129 B2 JP 3300129B2 JP 24528093 A JP24528093 A JP 24528093A JP 24528093 A JP24528093 A JP 24528093A JP 3300129 B2 JP3300129 B2 JP 3300129B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装設備の塗装ブース
内から排出される排気中の塗料ミストを除去するための
装置で、詳しくは、塗装ブースの床に、下方の排気空間
への排気口を形成し、前記排気空間の下方に洗浄液槽を
配置し、前記排気口から排気空間への排気を濾過してそ
の排気中の塗料ミストを捕捉する捕捉作用位置と、前記
洗浄液槽内の洗浄液中に浸漬して捕捉塗料ミストを除去
される被洗浄作用位置との間で循環移動するエンドレス
ベルト状のフィルターを設け、そのフィルターを循環移
動させる駆動手段を設けてある塗装設備の塗料ミスト除
去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の塗料ミスト除去装置として従来で
は、特公昭50‐37220号公報で開示されているも
のが知られている。これは、捕捉作用位置と被洗浄作用
位置との間でエンドレスベルト状のフィルターを循環移
動させることにより、フィルターのうち捕捉作用位置を
移動する部分で塗装ブースからの排気を濾過してその排
気中の塗料ミストを捕捉し、被洗浄作用位置を移動する
ときに捕捉した塗料ミストを洗浄によりフィルターから
離脱させて、塗装ブースからの排気中の塗料ミストを除
去するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来、この種の
塗料ミスト除去装置では、フィルターのうち捕捉作用位
置を移動する部分と排気口の口縁との間の隙間部からの
リークにより、塗装ブース内からの塗料ミスト含有排気
の一部がフィルターによる塗料ミスト除去処理を受けな
いままで排出されてしまう問題があった。
【0004】この実情に鑑み、本発明の目的は、合理的
な構成により、上記の如き塗料ミスト含有排気のリーク
を効果的に防止する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
塗装設備の塗料ミスト除去装置に係り、その特徴は、
装ブースの床に、下方の排気空間への排気口を形成し、
前記排気空間の下方 に洗浄液槽を配置し、前記排気口か
ら排気空間への排気を濾過してその排気中の塗料ミスト
を捕捉する捕捉作用位置と、前記洗浄液槽内の洗浄液中
に浸漬して捕捉塗料ミストを除去される被洗浄作用位置
との間で循環移動するエンドレスベルト状のフィルター
を設け、そのフィルターを循環移動させる駆動手段を設
ける構成において、 前記フィルターのうち捕捉作用位置
を移動する部分と前記排気口の口縁との間の隙間部に対
し前記洗浄液槽の洗浄液を液状シールとして作用させる
状態に供給する洗浄液供給手段を設けてある点にある。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その
特徴は、 前記洗浄液供給手段を、その洗浄液供給先であ
る前記隙間部から前記フィルターのうち捕捉作用位置を
移動する部分の全体に供給洗浄液を行き渡らせる状態に
洗浄液の供給を行なう構成にしてある点にある。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項2に係る発
明の実施に好適な実施形態を特定するものであり、その
特徴は、前記フィルターのうち被洗浄作用位置から捕捉
作用位置に移動する部分に空気を吹きつけてフィルター
に付着の洗浄液を除去する液切り手段を設けてある点に
ある。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の発明の実施に好適な実施形態を特定
するものであり、その特徴は、 前記洗浄液槽を、前記塗
装ブースにおける被塗物移動方向で前記排気空間のほぼ
全長にわたらせてその排気空間の下方に配置し、前記フ
ィルターのうち前記捕捉作用位置を移動する上側移動部
分とは移動向きが逆向きの下側移動部分のほぼ全長を前
記洗浄液槽内の洗浄液中に浸漬させた状態で被塗物移動
方向に槽内移動させる構成にしてある点にある。
【0009】
【作用】請求項1に係る発明によれば、上記洗浄液供給
手段により供給される洗浄液の液状シール作用により、
フィルターのうち捕捉作用位置を移動する部分と排気口
の口縁との間の隙間部からの塗料ミスト含有排気のリー
クを防止できる。 また、液をもって隙間部をシールする
ことから、上記隙間部を通過しようとする排気中の塗料
ミストを液の塗料ミスト捕捉機能により極めて効果的に
捕捉することができ、この点からも、塗装ブース内から
の塗料ミスト含有排気が塗料ミスト除去処理を受けない
ままで排出されてしまうことを一層効果的かつ確実に防
止できる。 そしてまた、液によるシールであることか
ら、フィルターの移動によるシール部の摩損やシール抵
抗によるフィルターの移動障害も効果的に回避でき、さ
らには、フィルターを洗浄する洗浄液槽の洗浄液をシー
ル用液に利用することで、装置の複雑化を抑制して装置
コストを安価にすることができる。
【0010】請求項2に係る発明によれば、被洗浄作用
位置においてフィルターの捕捉塗料をフィルターから除
去する性能(すなわち、被洗浄作用位置でのフィルター
の洗浄再生性能)を効果的に高めることができる。 つま
り、捕捉作用位置においてフィルターにより塗料ミスト
を濾過捕捉する際、塗料ミストがフィルターの表面に直
に接触してその粘着力で強く付着することが多々発生し
易い。このような塗料ミストのフィルターへの強い付着
は、被洗浄作用位置での洗浄液中移動による洗浄でフィ
ルターから付着塗料ミストを確実に除去できずに塗料ミ
ストがフィルターに付着したままとなる事態を誘発し、
フィルターの目詰まりにつながり、このフィルターの目
詰まりは、濾過捕捉による塗料ミストの除去性能の低下
はもちろん、塗装ブースからの排気性能の低下を招来す
る。この点、請求項2に係る発明によれば、洗浄液供給
手段による供給洗浄液がその供給先である上記隙間部か
フィルターのうち捕捉作用位置を移動する部分〈以下
捕捉作用部分と称する。〉の全体に行き渡って、その捕
捉作用部分の排気と接触する表面を洗浄液で濡らすこと
から、捕捉作用部分のいずれの箇所においても、排気中
の塗料ミストは洗浄液で濡れた捕捉作用部分に衝突する
ことになる。その結果、塗料ミストは、捕捉作用部分表
面の洗浄液に接触することになって、その塗料ミストの
洗浄液との接触部分が洗浄液により溶かされるから、塗
料ミストの粘着力が弱くなって、塗料ミストが捕捉作用
部分に付着するものの、その付着力を小さくすることが
でき、これにより、フィルターの捕捉塗料を被洗浄作用
位置において洗浄液槽中の洗浄液によりフィルターから
効果的かつ効率的に除去することができる。しかも、被
洗浄作用位置での付着塗料ミストの除去性能を高める手
段として、フィルターのうち被洗浄作用位置で洗浄液中
を移動する部分をブラシなどで擦る手段を本発明者は考
えたが、これによるときは、フィルターの損傷を招来し
易い。これに対して、請求項2に係る発明では、塗料ミ
ストのフィルターへの付着力を弱くして付着塗料ミスト
の除去性能を向上するから、フィルターの損傷を招来す
るブラシによるフィルターの擦りが不要なる、或いは、
するとしてもフィルターを傷めない程度に軽く擦るだけ
でよく、付着塗料ミストの除去性能を向上するためにフ
ィルターを損傷することがない。
【0011】請求項3に係る発明によれば、上記請求項
2に係る発明によりフィルターの捕捉作用部分の全体に
洗浄液を行き渡らせるようにしたこと、つまり、洗浄液
槽内の洗浄液がフィルターに付いていなくても、捕捉作
用位置での塗料ミストの濾過捕捉において塗料ミストの
フィルターへの付着力を低減させることができることに
着目して、液切り手段を設けることにより、フィルター
のうち被洗浄作用位置から捕捉作用位置に移動する部分
に空気を吹きつけてフィルターに付着の洗浄液を除去す
るように構成してあるから、その洗浄液の除去に伴っ
て、被洗浄作用位置での洗浄液中移動による洗浄では除
去できずにフィルターに残留した塗料ミストを洗浄液と
ともにフィルターから除去することができる。
【0012】請求項4に係る発明によれば、被洗浄作用
位置を形成する洗浄液槽を、塗装ブースにおける被塗物
移動方向で排気空間のほぼ全長にわたらせてその排気空
間の下方に配置し、そして、フィルターのうち捕捉作用
位置を移動する上側移動部分 とは移動向きが逆向きの下
側移動部分のほぼ全長を洗浄液槽内の洗浄液中に浸漬さ
せた状態で被塗物移動方向に槽内移動させるから、一般
に被塗物搬送方向で長尺となる排気空間の下方領域を有
効に活用した状態で、洗浄液中におけるフィルターの移
動距離(すなわち、被洗浄作用位置の有効長さ)、及
び、被洗浄作用位置でのフィルタ洗浄時間を大きく確保
できる。
【0013】
【発明の効果】以上の作用により、請求項1に係る発明
によれば、シール部の摩損やフィルターの移動障害を効
果的に回避し、また、装置構成の複雑化を抑止して装置
コストを安価にしながら、塗料ミスト含有排気の一部が
フィルターによる塗料ミスト除去処理を受けないままで
排出されてしまう不都合を効果的に防止することができ
る。
【0014】また、請求項2に係る発明によれば、捕捉
作用位置でのフィルターによる塗料ミストの濾過捕捉時
における塗料ミストのフィルターへの付着力を弱くする
ことで、被洗浄作用位置での洗浄液中移動に伴う付着塗
料ミストのフィルターからの離脱を行いやすくして、フ
ィルターの耐久性を良好に維持した状態でフィルターか
らの塗料ミストの除去性能を優れたものにできる。
【0015】また、請求項3に係る発明によれば、液切
り手段により洗浄液とともに付着塗料ミストをフィルタ
ーから除去することができることで、より一層、フィル
ターからの塗料ミスト除去性能を優れたものにでき、フ
ィルターの捕捉作用部分を、常に付着塗料ミスト量が少
なくて塗料ミスト濾過捕捉性能に優れた状態に維持でき
る。
【0016】そしてまた、請求項4に係る発明によれ
ば、排気空間の下方領域を有効に活用した状態で、洗浄
液中におけるフィルターの移動距離(すなわち、被洗浄
作用位置の有効長さ)、及び、被洗浄作用位置でのフィ
ルタ洗浄時間を大きく確保できることで、より一層、フ
ィルターからの塗料ミスト除去性能を優れたものにでき
る。
【0017】
【実施例】塗装設備は、図1及び図2に示すように、被
塗物Aを移動させながら塗装するための塗装ブース1
と、塗料ミストを含むその塗装ブース1内の排気中から
塗料ミストを一括的に除去して排出する塗料ミスト除去
装置とを有する。
【0018】前記塗装ブース1内には、被塗物Aを移動
するためチェーンコンベア2が設置されており、天井に
は、空調機3から送られてくる塗料捕捉用空気を塗装ブ
ース1内に吹き出す吹出チャンバー4が形成され、床に
は、塗装ブース1内の空気を下方に排出するための排気
口5が形成されている。前記排気口5の上方部には、多
数の孔が形成されたグレーチングなどの多孔板からなる
作業床6が配置されている。
【0019】前記塗料ミスト除去装置は、塗装ブース1
の下方に、排気ファン7の作動に伴い前記排気口5を介
して塗装ブース1内の空気を吸引するための排気空間8
を形成し、その排気空間8の下方に洗浄液槽9を配置
し、排気を濾過してその排気中の塗料ミストを捕捉する
エンドレスベルト状のフィルター10を、前記排気口5
から排気空間8への排気を濾過してその排気中の塗料ミ
ストを捕捉する捕捉作用位置と、前記洗浄液槽9内の洗
浄液中に浸漬して捕捉塗料ミストを除去される被洗浄作
用位置との間で循環移動する状態に設け、そのフィルタ
ー10を一方向に循環移動させる駆動手段と、洗浄液供
給手段と、液切り手段とを設けて構成されている。
【0020】図2に示すように、洗浄液槽9は、塗装ブ
ース1における被塗物移動方向で排気空間8のほぼ全長
にわたらせてその排気空間8の下方に配置してあり、そ
して、フィルター10のうち前記捕捉作用位置を移動す
る上側移動部分とは移動向きが逆向きの下側移動部分の
ほぼ全長を洗浄液槽9内の洗浄液中に浸漬させた状態で
被塗物移動方向に槽内移動させる構成にしてある。
【0021】前記排気空間8と洗浄液槽9とは仕切り板
11により仕切られており、仕切り板11には、前記フ
ィルター10のうち捕捉作用位置から被洗浄作用位置に
移動する部分を通過させる下り通過口12と、被洗浄作
用位置から捕捉作用位置に移動する部分を通過させる上
り通過口13とが形成されている。
【0022】前記洗浄液は、塗料を溶かすとともに、溶
かした塗料を分離できる性状を有する液体であって、高
沸点又は不揮発性であることが好ましい。この実施例で
は、洗浄液として洗浄オイルを設けてあるが、オイルエ
マルションであっても良い。つまり、捕捉作用位置にお
いてフィルター10で捕捉されてそのフィルター10に
付着した塗料ミストは、フィルター10とともに被洗浄
作用位置を移動するとき、洗浄液に溶かされてフィルタ
ー10から除去されるのである。
【0023】前記フィルター10は、耐油性に優れた発
泡セラミックを濾材とするものであり、圧力損失が60
mmAq程度で、フィレドンフィルター(プレフィルタ
ー)程度の粉塵捕集性能を備え、空隙率が約70〜90
%のものである。そして、フィルター10の捕捉作用位
置での移動方向は、塗装ブース1内での被塗物Aの移動
方向に沿った方向となっており、フィルター10は、捕
捉作用位置の移動方向の両端に配置した主ガイドローラ
14A,14Bと、移動方向に間隔を隔てて配置した複
数の補助ガイドローラ15とにより、循環移動自在に支
持されている。
【0024】そして、排気口5からの排気が、フィルタ
ー10のうち捕捉作用位置を移動する部分〈以下捕捉作
用部分と称する。〉を厚さ方向で通過して排気空間8内
に流入することにより、排気が濾過されて排気中の塗料
ミストが捕捉部分に捕捉されるのである。
【0025】前記排気口5の縁には、フィルター10の
循環移動を許容する状態でフィルター10の上面に接触
して縁とフィルター10との隙間を塞ぐことにより排気
口5からの排気がフィルター10の捕捉作用部分を通過
せずに排気空間8内に移入することを防止するシール1
6が付設されている。
【0026】前記駆動手段は、捕捉作用位置において移
動始端側に位置する主ガイドローラ14Aをチェーン1
7を介して回転させるモータ18を設けて構成されてい
る。
【0027】前記洗浄液供給手段は、前記フィルター1
0の捕捉作用部分に洗浄液槽9内の洗浄液を供給する手
段であって、塗装ブース1底部の排気口5の全周に、洗
浄液をオーバーフローさせて前記シール16をガイドと
してフィルター10の捕捉作用部分の上面に四周から供
給する洗浄液供給樋19を設け、前記洗浄液槽9内の洗
浄液を取り出して洗浄液供給樋19に供給するポンプ2
1と配管22とを設けて構成されている。前記配管22
には、洗浄液槽19から取り出した洗浄液中の塗料を分
離する塗料分離装置20と、それに並列接続するバイパ
ス配管28と、それらに取り出した洗浄液を選択供給す
るための供給制御弁29Aが介装されており、塗料分離
装置20を通すことにより塗料が分離された清浄な洗浄
液を供給する状態を現出し、バイパス配管28を通すこ
とにより洗浄液槽19内の洗浄液をそのまま供給する状
態を現出するように構成されているなお、洗浄液供給
樋19からフィルター10の捕捉作用部分に供給された
洗浄液は、フィルター10とともに循環移動して洗浄液
槽9内に回収される。つまり、洗浄液は、洗浄液槽9・
塗料分離装置20・洗浄液供給樋19・フィルター10
・洗浄液槽9と順に循環する。23は、塗料分離装置2
0で分離された塗料液の回収槽である。
【0028】従ってこの洗浄液供給手段によれば、排気
口5の四周から洗浄液を供給するから、その洗浄液が液
状シールとして作用し、排気口5とフィルター10との
間のシール性を向上することができる。
【0029】つまり、この洗浄液供給手段は、フィルタ
ー10のうち捕捉作用位置を移動する部分と前記排気口
5の口縁との間の隙間部に対し洗浄液槽9の洗浄液を液
状シールとして作用させる状態に供給するものであり、
また、その洗浄液供給先である前記隙間部からフィルタ
ー10のうち捕捉作用位置を移動する部分の全体に供
洗浄液を行き渡らせる状態に洗浄液の供給を行なうもの
である。
【0030】前記洗浄液供給手段の配管22には、前記
移動終端側に位置する主ガイドローラ14B及び補助ガ
イドローラ15の周面それぞれに洗浄液を噴射してそれ
らへの塗料ミストの付着を防止するための洗浄ノズル2
4への洗浄液供給配管25が分岐接続されており、か
つ、洗浄液槽9内の洗浄液中で洗浄液をフィルター10
のうち被洗浄作用位置を移動する部分に向けて噴射して
洗浄液によるフィルター10に対する洗浄を促進する洗
浄促進ノズル26への洗浄液供給配管27が分岐接続さ
れている。前記洗浄促進ノズル26は、移動方向に間隔
を隔てた複数箇所それぞれに複数個づつフィルター10
の幅方向に分散配置する状態で設置されている。なお、
各配管には供給制御用の弁29が介装されている。
【0031】前記液切り手段は、前記フィルター10の
うち被洗浄作用位置から捕捉作用位置に移動する部分に
空気を吹きつけてフィルター10に付着の洗浄液を除去
する手段であって、ファン30と、そのファン30から
の送風をフィルター10に向けて吹き出すダクト31
と、風量制御用のダンパ32とから構成されている。従
って、この実施例によれば、洗浄液供給手段により、フ
ィルター10の捕捉作用部のそれの四周から全体に行き
渡る状態に洗浄液が供給されて、フィルター10の排気
と接する表面が洗浄液で覆われるから、濾過により排気
中から捕捉した塗料ミストのフィルター10への付着が
抑制され、その結果、被洗浄作用位置での移動におい
て、捕捉した塗料ミストがフィルター10から分離し易
い。しかも、洗浄促進ノズル26を設けて洗浄液の流れ
をフィルター10に当てるようにしてあるから、フィル
ター10からの塗料ミストの分離除去、つまり、洗浄液
によるフィルター10の洗浄を確実に行える。その上、
液切り手段を設けて、洗浄液槽9での洗浄で除去できな
かった塗料ミストを洗浄液とともに除去したのちに捕捉
作用位置にフィルター10を進入させるようにしてある
から、フィルター10の捕捉作用部での濾過による塗料
ミスト捕捉性能を常に良好に維持することができる。
【0032】〔別実施例〕 上記の実施例では、塗装ブース1からの排気中の塗料ミ
ストを一括的に除去するように構成したが、図3に示す
ように、塗装ブース1を被塗物移動方向に沿って並置す
る複数の塗装ブース部分に分け、各塗装ブース部分それ
ぞれで、排気中の塗料ミストの除去を独立して行うよう
にしても良い。つまり、各塗装ブース部分毎に、排気口
5・排気空間8・洗浄液槽9・フィルター10、駆動手
段・洗浄液供給手段・液切り手段をそれぞれ独立した状
態に設ける。この実施例によるときは、各塗装ブース部
分からの排気流量や排気流速などの排気条件に応じて、
フィルター10の循環移動速度・濾材の材質・圧力損失
などといったフィルター10の濾過性能を適宜選定する
ことができるから、各塗装ブース部分に対して最適な状
態で排気からの塗料ミスト除去を行える。
【0033】上記実施例では、フィルター10として、
発泡セラミックを濾材とするものを示したが、フィルタ
ー10は、排気を濾過してその排気中の塗料ミストを捕
捉できるものであれば何でも良く、材質、構造は不問で
ある。
【0034】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】塗装設備の概略縦断正面図
【図2】塗装設備の概略縦断側面図
【図3】別実施例を示す塗装設備の概略縦断側面図
【符号の説明】
1 塗装ブース 8 排気空間 5 排気口 9 洗浄液槽 10 フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 15/04 104

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装ブース(1)の床に、下方の排気空
    間(8)への排気口(5)を形成し、前記排気空間
    (8)の下方に洗浄液槽(9)を配置し、前記排気口
    (5)から排気空間(8)への排気を濾過してその排気
    中の塗料ミストを捕捉する捕捉作用位置と、前記洗浄液
    槽(9)内の洗浄液中に浸漬して捕捉塗料ミストを除去
    される被洗浄作用位置との間で循環移動するエンドレス
    ベルト状のフィルター(10)を設け、そのフィルター
    (10)を循環移動させる駆動手段を設けてある塗装設
    備の塗料ミスト除去装置であって、前記フィルター(1
    0)のうち捕捉作用位置を移動する部分と前記排気口
    (5)の口縁との間の隙間部に対し前記洗浄液槽(9)
    の洗浄液を液状シールとして作用させる状態に供給する
    洗浄液供給手段を設けてある塗装設備の塗料ミスト除去
    装置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄液供給手段を、その洗浄液供給
    先である前記隙間部から前記フィルター(10)のうち
    捕捉作用位置を移動する部分の全体に供給洗浄液を行き
    渡らせる状態に洗浄液の供給を行なう構成にしてある
    求項1記載の塗装設備の塗料ミスト除去装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルター(10)のうち被洗浄作
    用位置から捕捉作用位置に移動する部分に空気を吹きつ
    けてフィルター(10)に付着の洗浄液を除去する液切
    り手段を設けてある請求項記載の塗装設備の塗料ミス
    ト除去装置。
  4. 【請求項4】 前記洗浄液槽(9)を、前記塗装ブース
    (1)における被塗物移動方向で前記排気空間(8)の
    ほぼ全長にわたらせてその排気空間(8)の下方に配置
    し、前記フィルター(10)のうち前記捕捉作用位置を
    移動する上側移動部分とは移動向きが逆向きの下側移動
    部分のほぼ全長を前記洗浄液槽(9)内の洗浄液中に浸
    漬させた状態で被塗物移動方向に槽内移動させる構成に
    してある請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗装設備
    の塗料ミスト除去装置。
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