JPH07236845A - 塗装ブースの塗料ミスト除去装置 - Google Patents
塗装ブースの塗料ミスト除去装置Info
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- JPH07236845A JPH07236845A JP6030336A JP3033694A JPH07236845A JP H07236845 A JPH07236845 A JP H07236845A JP 6030336 A JP6030336 A JP 6030336A JP 3033694 A JP3033694 A JP 3033694A JP H07236845 A JPH07236845 A JP H07236845A
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- JP
- Japan
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- filter member
- paint mist
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- Pending
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B05—SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
- B05B14/00—Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material
- B05B14/40—Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths
- B05B14/46—Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths by washing the air charged with excess material
- B05B14/468—Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths by washing the air charged with excess material with scrubbing means arranged below the booth floor
Landscapes
- Separation Of Particles Using Liquids (AREA)
- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】円滑かつ経済的な装置運転を確保しつつ塗料ミ
ストの除去効率を大幅に向上できるようにする。 【構成】ベンチュリー部12内を移動可能に設けられた
多穴質のネット部材21と、このネット部材21に付着
した塗料を設定洗浄位置で除去する塗料除去装置30と
を備えた構成とした。
ストの除去効率を大幅に向上できるようにする。 【構成】ベンチュリー部12内を移動可能に設けられた
多穴質のネット部材21と、このネット部材21に付着
した塗料を設定洗浄位置で除去する塗料除去装置30と
を備えた構成とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装ブースの塗料ミス
ト除去装置に関する。
ト除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に塗装ブースの従来構成を示す。図
において、1は塗装ブース本体である。塗装ブース1本
体には、塗装室2,給気室5および塗料ミスト除去室6
が設けられている。
において、1は塗装ブース本体である。塗装ブース1本
体には、塗装室2,給気室5および塗料ミスト除去室6
が設けられている。
【0003】塗装室2へ搬送コンベヤ51によって送ら
れてきたワーク(例えば自動車車体)Wは、自動塗装機
や塗装ロボット等の塗料吹付手段(図示省略)で塗装さ
れる。この塗装室2内へは、上方の給気室5から外部空
気が供給される。また、塗装室2内で塗装中に発生した
塗料ミストを含んだ空気は、通気可能な床面4を介して
下方の塗料ミスト除去室6へ排気される。
れてきたワーク(例えば自動車車体)Wは、自動塗装機
や塗装ロボット等の塗料吹付手段(図示省略)で塗装さ
れる。この塗装室2内へは、上方の給気室5から外部空
気が供給される。また、塗装室2内で塗装中に発生した
塗料ミストを含んだ空気は、通気可能な床面4を介して
下方の塗料ミスト除去室6へ排気される。
【0004】塗料ミスト除去室6では、ベンチュリー型
の塗料ミスト除去装置10Pによって塗料ミストが気液
接触により捕集される。塗料ミストが捕集されて清浄化
された空気は、排気ファン7によって大気中へ放出され
る。
の塗料ミスト除去装置10Pによって塗料ミストが気液
接触により捕集される。塗料ミストが捕集されて清浄化
された空気は、排気ファン7によって大気中へ放出され
る。
【0005】ここにおいて、塗料ミスト除去装置10P
は、一対のフロープレート(11,11),ベンチュリ
ー部12および液留槽(15,15)を含み構成されて
いる。両フロープレート(11,11)は、液留槽(1
5,15)の溢液部(16,16)から中央に向かうに
従って次第に傾斜するように形成されている。また、両
フロープレート(11,11)の各内端部間には、所定
の開口面積を有するベンチュリー部12が設けられてい
る。ベンチュリー部12は、所定距離だけ離れて対向配
設された一対のスリット板(13,13)より形成され
ている。
は、一対のフロープレート(11,11),ベンチュリ
ー部12および液留槽(15,15)を含み構成されて
いる。両フロープレート(11,11)は、液留槽(1
5,15)の溢液部(16,16)から中央に向かうに
従って次第に傾斜するように形成されている。また、両
フロープレート(11,11)の各内端部間には、所定
の開口面積を有するベンチュリー部12が設けられてい
る。ベンチュリー部12は、所定距離だけ離れて対向配
設された一対のスリット板(13,13)より形成され
ている。
【0006】したがって、図示しない洗浄液供給手段を
駆動して液留槽(15,15)に洗浄液を供給し、当該
液留槽(15,15)の溢液部(16,16)から洗浄
液を溢液させると、当該洗浄液は両フロープレート(1
1,11)上を一定水膜の水流となってベンチュリー部
12へ向けて流下する。
駆動して液留槽(15,15)に洗浄液を供給し、当該
液留槽(15,15)の溢液部(16,16)から洗浄
液を溢液させると、当該洗浄液は両フロープレート(1
1,11)上を一定水膜の水流となってベンチュリー部
12へ向けて流下する。
【0007】一方、給気室5側の給気ファン(図示省
略)および排気ファン7が駆動された状態では、外部空
気が塗装室2に供給され、当該塗装室2内の空気が塗料
ミストを含んだ状態でベンチュリー部12へ送り込まれ
る。すると、上記した両フロープレート(11,11)
からベンチュリー部12へ流下してきた洗浄液は、当該
ベンチュリー部12を通過する塗装室2からの空気(排
出空気)のエジェクタ効果により霧状となる。この際、
排出空気中の塗料ミストは霧化された洗浄液と接触し当
該洗浄液に捕集される。
略)および排気ファン7が駆動された状態では、外部空
気が塗装室2に供給され、当該塗装室2内の空気が塗料
ミストを含んだ状態でベンチュリー部12へ送り込まれ
る。すると、上記した両フロープレート(11,11)
からベンチュリー部12へ流下してきた洗浄液は、当該
ベンチュリー部12を通過する塗装室2からの空気(排
出空気)のエジェクタ効果により霧状となる。この際、
排出空気中の塗料ミストは霧化された洗浄液と接触し当
該洗浄液に捕集される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現今では、
大気汚染防止の見地から、塗装室2内でいかなる塗装作
業が行われても塗装ブース外部に放出される塗料ミスト
濃度が許容範囲内に収まることが求められている。
大気汚染防止の見地から、塗装室2内でいかなる塗装作
業が行われても塗装ブース外部に放出される塗料ミスト
濃度が許容範囲内に収まることが求められている。
【0009】そこで、塗料ミスト除去装置10Pの塗料
ミストの捕集効率を極限的に高めることが要請されてい
る。しかし、かかる捕集効率を向上させる技術の開発に
あたっては、ベンチュリー部12の圧損増大により排気
ファン7等に過負荷が掛からないよう配慮する必要があ
る。
ミストの捕集効率を極限的に高めることが要請されてい
る。しかし、かかる捕集効率を向上させる技術の開発に
あたっては、ベンチュリー部12の圧損増大により排気
ファン7等に過負荷が掛からないよう配慮する必要があ
る。
【0010】また、ベンチュリー部12において気液接
触により塗料ミストを補集した洗浄液は塗料ミスト除去
室6に溜められるが、当該室6内から塗料分を分離回収
するには手間が掛かり、その負担軽減も要請されてい
る。
触により塗料ミストを補集した洗浄液は塗料ミスト除去
室6に溜められるが、当該室6内から塗料分を分離回収
するには手間が掛かり、その負担軽減も要請されてい
る。
【0011】本発明の目的は、上記事情に鑑み、円滑か
つ経済的な装置運転を確保しつつ塗料ミストの除去効率
を大幅に向上することができる塗装ブースの塗料ミスト
除去装置を提供することにある。
つ経済的な装置運転を確保しつつ塗料ミストの除去効率
を大幅に向上することができる塗装ブースの塗料ミスト
除去装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る塗装ブース
の塗料ミスト除去装置は、塗装室の下方に所定の開口面
積を有するベンチュリー部が設けられた塗装ブースの塗
料ミスト除去装置において、前記ベンチュリー部内を移
動可能に設けられた多穴質のフィルター部材と、このフ
ィルター部材に付着した塗料を設定洗浄位置で除去する
塗料除去手段とを備えたことを特徴とする。
の塗料ミスト除去装置は、塗装室の下方に所定の開口面
積を有するベンチュリー部が設けられた塗装ブースの塗
料ミスト除去装置において、前記ベンチュリー部内を移
動可能に設けられた多穴質のフィルター部材と、このフ
ィルター部材に付着した塗料を設定洗浄位置で除去する
塗料除去手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】上記構成による本発明では、ベンチュリー部内
に設けられたフィルター部材によって当該ベンチュリー
部の開口面積が減少する。そのため、ベンチュリー部を
通過する排出空気の風速が増大され、当該ベンチュリー
部に流下する洗浄液は一段と微粒化される。そのため、
気液接触がより一層活発化して捕集効率が高まる。この
際、フィルター部材にも塗料が付着し、そのろ過機能が
発揮される。このように、フィルター部材の有する気液
接触促進機能およびろ過機能により塗料ミストの除去効
率を大幅に向上することができる。
に設けられたフィルター部材によって当該ベンチュリー
部の開口面積が減少する。そのため、ベンチュリー部を
通過する排出空気の風速が増大され、当該ベンチュリー
部に流下する洗浄液は一段と微粒化される。そのため、
気液接触がより一層活発化して捕集効率が高まる。この
際、フィルター部材にも塗料が付着し、そのろ過機能が
発揮される。このように、フィルター部材の有する気液
接触促進機能およびろ過機能により塗料ミストの除去効
率を大幅に向上することができる。
【0014】また、フィルター部材に付着した塗料は、
設定洗浄位置で洗浄して除去することができる。したが
って、フィルター部材の目詰まりによりベンチュリー部
の開口面積を過度に減少させて圧損の大幅増大を招くこ
ともなく、排気ファン等に過負荷をかけずに円滑かつ経
済的な装置運転を確保することができる。
設定洗浄位置で洗浄して除去することができる。したが
って、フィルター部材の目詰まりによりベンチュリー部
の開口面積を過度に減少させて圧損の大幅増大を招くこ
ともなく、排気ファン等に過負荷をかけずに円滑かつ経
済的な装置運転を確保することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本塗装ブースの塗料ミスト除去装置10は、図1
および図2に示す如く、基本的構成が従来例(図7)と
同様とされており、フィルター部材(21)を設けて、
気液接触を一段と活発化するとともにろ過効果により塗
料ミストの除去効率の大幅向上を達成可能とし、かつ塗
料除去手段(30)によりフィルター部材(21)の目
詰まりを防止して円滑かつ経済的な運転を確保可能に構
成されている。なお、従来例(図7)と共通する構成要
素については同一の符号を付し、その説明を省略もしく
は簡略化する。
する。本塗装ブースの塗料ミスト除去装置10は、図1
および図2に示す如く、基本的構成が従来例(図7)と
同様とされており、フィルター部材(21)を設けて、
気液接触を一段と活発化するとともにろ過効果により塗
料ミストの除去効率の大幅向上を達成可能とし、かつ塗
料除去手段(30)によりフィルター部材(21)の目
詰まりを防止して円滑かつ経済的な運転を確保可能に構
成されている。なお、従来例(図7)と共通する構成要
素については同一の符号を付し、その説明を省略もしく
は簡略化する。
【0016】フィルター部材(21)は、多穴質とされ
ベンチュリー部12内を移動可能に設けられている。本
実施例では、フィルター部材は、図3に示す如く、ベン
チュリー部12内をワーク搬送方向に渡設されたネット
コンベヤ20のネット部材21より形成されている。ネ
ットコンベヤ20は、ネット部材21の他にスプロケッ
ト(26,27)および駆動モータ29を含み構成され
ている。
ベンチュリー部12内を移動可能に設けられている。本
実施例では、フィルター部材は、図3に示す如く、ベン
チュリー部12内をワーク搬送方向に渡設されたネット
コンベヤ20のネット部材21より形成されている。ネ
ットコンベヤ20は、ネット部材21の他にスプロケッ
ト(26,27)および駆動モータ29を含み構成され
ている。
【0017】ネット部材21は、図5に示す如く、鋼線
23を網目上に組込んで形成されており、多数の穴部2
2を有している。
23を網目上に組込んで形成されており、多数の穴部2
2を有している。
【0018】このネット部材21は、無端状とされてお
り、その両端部にはスプロケット(26,27)の各歯
と噛合可能な係合穴部(28,28)が所定ピッチ間隔
で設けられている。そして、ネット部材21は、その係
合穴部(28,28)を介してスプロケット26,27
に掛け渡されている。スプロケット26は、準備室8の
下方にベンチュリー部12に対応して回転自在に設けら
れている。また、スプロケット27は、セッティング室
9Aの下方にスプロケット26に対向して回転自在に設
けられている。このスプロケット27は、駆動モータ2
9により回転駆動される構成とされている。
り、その両端部にはスプロケット(26,27)の各歯
と噛合可能な係合穴部(28,28)が所定ピッチ間隔
で設けられている。そして、ネット部材21は、その係
合穴部(28,28)を介してスプロケット26,27
に掛け渡されている。スプロケット26は、準備室8の
下方にベンチュリー部12に対応して回転自在に設けら
れている。また、スプロケット27は、セッティング室
9Aの下方にスプロケット26に対向して回転自在に設
けられている。このスプロケット27は、駆動モータ2
9により回転駆動される構成とされている。
【0019】したがって、駆動モータ29を駆動する
と、ネット部材21の上側部分21aはベンチュリー部
12内を図3中左方向へ移動するとともに下側部分21
bは右方向へ移動する。
と、ネット部材21の上側部分21aはベンチュリー部
12内を図3中左方向へ移動するとともに下側部分21
bは右方向へ移動する。
【0020】また、塗料除去手段(30)は、フィルタ
ー部材(ネット部材21)に付着した塗料を設定洗浄位
置で除去可能に形成されている。本実施例においては、
塗料除去手段は、セッティング室9Aの下方に設けられ
た塗料除去装置30より形成されている。
ー部材(ネット部材21)に付着した塗料を設定洗浄位
置で除去可能に形成されている。本実施例においては、
塗料除去手段は、セッティング室9Aの下方に設けられ
た塗料除去装置30より形成されている。
【0021】塗料除去装置30は、高圧ジェット装置3
1および苛性処理槽38を含み構成されている。高圧ジ
ェット装置31は、圧力120〜150kg/cm2 程
度の高圧洗浄液(この実施例では水)をネット部材21
に向けて噴射して当該ネット部材21に付着した塗料を
除去する装置で、高圧ジェットノズル32,高圧ポンプ
33,給水タンク34,配管35およびスラッジ受け槽
36を含み構成されている。
1および苛性処理槽38を含み構成されている。高圧ジ
ェット装置31は、圧力120〜150kg/cm2 程
度の高圧洗浄液(この実施例では水)をネット部材21
に向けて噴射して当該ネット部材21に付着した塗料を
除去する装置で、高圧ジェットノズル32,高圧ポンプ
33,給水タンク34,配管35およびスラッジ受け槽
36を含み構成されている。
【0022】すなわち、給水タンク34内の水は、高圧
ポンプ33で高圧とされ配管35を通して高圧ジェット
ノズル32に供給される。そして、高圧ジェットノズル
32から下方のネット部材21に向けて高圧水が噴射さ
れる。高圧ジェットノズル32の下方には、高圧噴射水
およびネット部材21から除去された塗料を受けるため
のスラッジ受け槽36が設けられている。なお、スラッ
ジ受け槽36には、塗料分を水より分離するための濾布
37が取り付けられている。かかる濾布37により一段
とスラッジ処理を容易に行うことができる。
ポンプ33で高圧とされ配管35を通して高圧ジェット
ノズル32に供給される。そして、高圧ジェットノズル
32から下方のネット部材21に向けて高圧水が噴射さ
れる。高圧ジェットノズル32の下方には、高圧噴射水
およびネット部材21から除去された塗料を受けるため
のスラッジ受け槽36が設けられている。なお、スラッ
ジ受け槽36には、塗料分を水より分離するための濾布
37が取り付けられている。かかる濾布37により一段
とスラッジ処理を容易に行うことができる。
【0023】また、苛性処理槽38は、上記した高圧洗
浄に先立ちネット部材21に付着した塗料を予備的に剥
離させるもので、高圧ジェット装置30の上流側に設け
られている。加勢処理槽38内には、苛性ソーダが収容
されており、この苛性ソーダ中に、ネット部材21は高
圧ジェット装置30に向けて移動しつつ浸漬される。
浄に先立ちネット部材21に付着した塗料を予備的に剥
離させるもので、高圧ジェット装置30の上流側に設け
られている。加勢処理槽38内には、苛性ソーダが収容
されており、この苛性ソーダ中に、ネット部材21は高
圧ジェット装置30に向けて移動しつつ浸漬される。
【0024】次に、この実施例の作用について説明す
る。ベンチュリー部12内に設けられたネット部材21
によって当該ベンチュリー部12の開口面積が減少す
る。そのため、ベンチュリー部12を通過する塗装室2
からの排出空気の風速が増大され、フロープレート(1
1,11)から当該ベンチュリー部12に流下する洗浄
液は一段と微粒化される。そのため、気液接触がより一
層活発化して捕集効率が高まる。この際、ネット部材2
1にも塗料が付着し、そのろ過効果が十分に発揮され
る。したがって、塗料ミストの除去効率を大幅に向上す
ることができる。
る。ベンチュリー部12内に設けられたネット部材21
によって当該ベンチュリー部12の開口面積が減少す
る。そのため、ベンチュリー部12を通過する塗装室2
からの排出空気の風速が増大され、フロープレート(1
1,11)から当該ベンチュリー部12に流下する洗浄
液は一段と微粒化される。そのため、気液接触がより一
層活発化して捕集効率が高まる。この際、ネット部材2
1にも塗料が付着し、そのろ過効果が十分に発揮され
る。したがって、塗料ミストの除去効率を大幅に向上す
ることができる。
【0025】また、ネット部材21に付着した塗料は、
塗料除去装置30で洗浄して除去することができる。し
たがって、ネット部材21の目詰りによりベンチュリー
部12の開口面積を過度に減少させて圧損の大幅増大を
招くこともなく、排気ファン7等に過負荷をかけずに円
滑かつ経済的な装置運転を確保することができる。
塗料除去装置30で洗浄して除去することができる。し
たがって、ネット部材21の目詰りによりベンチュリー
部12の開口面積を過度に減少させて圧損の大幅増大を
招くこともなく、排気ファン7等に過負荷をかけずに円
滑かつ経済的な装置運転を確保することができる。
【0026】しかして、この実施例によれば、ベンチュ
リー部12内を移動可能に設けられた多穴質のネット部
材21と、このネット部材21に付着した塗料をベンチ
ュリー部12外の洗浄位置で除去する塗料除去装置30
とを備えた構成としたので、円滑かつ経済的な装置運転
を確保しつつ塗料ミストの除去効率を大幅に向上するこ
とができる。
リー部12内を移動可能に設けられた多穴質のネット部
材21と、このネット部材21に付着した塗料をベンチ
ュリー部12外の洗浄位置で除去する塗料除去装置30
とを備えた構成としたので、円滑かつ経済的な装置運転
を確保しつつ塗料ミストの除去効率を大幅に向上するこ
とができる。
【0027】また、高圧ジェット装置31で洗浄する前
にネット部材21を苛性ソーダで予備的に剥離する構成
としたので、完全にネット部材21に付着した塗料を除
去することができる。そのため、ネット部材21が見詰
りするのを完全防止して円滑に塗料ミストの補集効率を
向上させることができる。
にネット部材21を苛性ソーダで予備的に剥離する構成
としたので、完全にネット部材21に付着した塗料を除
去することができる。そのため、ネット部材21が見詰
りするのを完全防止して円滑に塗料ミストの補集効率を
向上させることができる。
【0028】なお、上記実施例においては、苛性処理槽
38を設けた構成としたが、塗料ミストの性状によって
は当該苛性処理槽38を設けなくとも塗料ミストの除去
効率向上を十分に図ることができる。
38を設けた構成としたが、塗料ミストの性状によって
は当該苛性処理槽38を設けなくとも塗料ミストの除去
効率向上を十分に図ることができる。
【0029】また、ネットコンベヤ20のネット部材2
1を、その上側部分21aおよび下側部分21bのいず
れもがベンチュリー部12内に入るように配設したが、
図6(A),(B)に示す如く、下側部分21bをベン
チュリー部12内に入れた状態で上側部分21aをベン
チュリー部12の上方に位置するように配設したり、逆
に上側部分21aをベンチュリー部12内に入れた状態
で下側部分21bをベンチュリー部12の下方に位置す
るように配設してもよい。また、フィルター部材をネッ
ト部材21より形成したが、その他の多穴質部材より形
成してもよい。さらに、塗料除去手段(30)をセッテ
ィング室9Aの下方位置に設定したが、隣接する塗装ス
テージ間の無塗装領域においてベンチュリー部12と対
応する位置に設置〔例えば高圧ジェットノズル(3
2),スラッジ受け槽(36)をベンチュリー部12を
挟んで上下方向に対向するように設置〕しても、塗料ミ
ストの除去効率を大幅に向上させることができ、部品選
定およびレイアウトの自由度を一段と拡大することがで
きる。
1を、その上側部分21aおよび下側部分21bのいず
れもがベンチュリー部12内に入るように配設したが、
図6(A),(B)に示す如く、下側部分21bをベン
チュリー部12内に入れた状態で上側部分21aをベン
チュリー部12の上方に位置するように配設したり、逆
に上側部分21aをベンチュリー部12内に入れた状態
で下側部分21bをベンチュリー部12の下方に位置す
るように配設してもよい。また、フィルター部材をネッ
ト部材21より形成したが、その他の多穴質部材より形
成してもよい。さらに、塗料除去手段(30)をセッテ
ィング室9Aの下方位置に設定したが、隣接する塗装ス
テージ間の無塗装領域においてベンチュリー部12と対
応する位置に設置〔例えば高圧ジェットノズル(3
2),スラッジ受け槽(36)をベンチュリー部12を
挟んで上下方向に対向するように設置〕しても、塗料ミ
ストの除去効率を大幅に向上させることができ、部品選
定およびレイアウトの自由度を一段と拡大することがで
きる。
【0030】
【発明の効果】以上、本発明によれば、ベンチュリー部
内を移動可能に設けられた多穴質のネット部材と、この
ネット部材に付着した塗料を設定洗浄位置で除去する塗
料除去手段とを備えた構成としたので、円滑かつ経済的
な装置運転を確保しつつ塗料ミストの除去効率を大幅に
向上することができる。
内を移動可能に設けられた多穴質のネット部材と、この
ネット部材に付着した塗料を設定洗浄位置で除去する塗
料除去手段とを備えた構成としたので、円滑かつ経済的
な装置運転を確保しつつ塗料ミストの除去効率を大幅に
向上することができる。
【図1】本発明の実施例を説明するための図である。
【図2】同じく、ネットコンベヤとベンチュリー部との
位置関係を説明するための横断面図である。
位置関係を説明するための横断面図である。
【図3】同じく、ベンチュリー部とネットコンベヤと塗
料除去装置との位置関係を説明するための側断面図であ
る。
料除去装置との位置関係を説明するための側断面図であ
る。
【図4】同じく、塗料除去装置を説明するための図であ
る。
る。
【図5】同じく、ネット部材を説明するための図であ
る。
る。
【図6】同じく、ネット部材の配設態様の変形例を説明
するための図である。
するための図である。
【図7】塗装ブースの塗料ミスト除去装置の従来構成を
説明するための図である。
説明するための図である。
2 塗装室 10 塗料ミスト除去装置 12 ベンチュリー部 21 ネット部材(フィルター部材) 30 塗料除去装置(塗料除去手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 塗装室の下方に所定の開口面積を有する
ベンチュリー部が設けられた塗装ブースの塗料ミスト除
去装置において、 前記ベンチュリー部内を移動可能に設けられた多穴質の
フィルター部材と、このフィルター部材に付着した塗料
を設定洗浄位置で除去する塗料除去手段とを備えたこと
を特徴とする塗装ブースの塗料ミスト除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6030336A JPH07236845A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 塗装ブースの塗料ミスト除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6030336A JPH07236845A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 塗装ブースの塗料ミスト除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07236845A true JPH07236845A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12300986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6030336A Pending JPH07236845A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 塗装ブースの塗料ミスト除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07236845A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014100640A (ja) * | 2012-11-19 | 2014-06-05 | Panasonic Corp | 塗装ミスト処理装置 |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP6030336A patent/JPH07236845A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014100640A (ja) * | 2012-11-19 | 2014-06-05 | Panasonic Corp | 塗装ミスト処理装置 |
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