JPH073779U - 細孔内面の真空洗浄器 - Google Patents

細孔内面の真空洗浄器

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JPH073779U
JPH073779U JP3421793U JP3421793U JPH073779U JP H073779 U JPH073779 U JP H073779U JP 3421793 U JP3421793 U JP 3421793U JP 3421793 U JP3421793 U JP 3421793U JP H073779 U JPH073779 U JP H073779U
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JP
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cleaning
pores
cleaned
cleaning liquid
vacuum cleaner
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Withdrawn
Application number
JP3421793U
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English (en)
Inventor
公禧 伊藤
Original Assignee
株式会社エフエスケー
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 付着物の種類や被洗浄物の形状等にかかわら
ず、被洗浄物の細孔の内面を十分に洗浄することができ
る細孔内面の真空洗浄器を提供する。 【構成】 細孔を有する被洗浄体Wが収納される密閉可
能な洗浄槽1と、この洗浄槽1内の被洗浄体Wの隅々ま
で洗浄液を充満させるノズル手段と、洗浄槽1内を減圧
する真空ポンプ8とからなる。被洗浄体Wの細孔内に洗
浄液を充満させた後に減圧すると、細孔内の洗浄液が沸
騰して細孔の外部へ流出し、細孔内の付着物を洗浄す
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、細孔(細隙を含む)を持つ機械部品等の洗浄に使用される細孔内面 の真空洗浄器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
細孔を持つ機械部品等は、加工の際に細孔の内部に入った切り粉、切削油、防 錆油等の付着物を除去することが必要であり、このような目的のために従来から 主として超音波洗浄機が使用されてきた。しかし超音波洗浄機は細孔内面の付着 物の種類によっては十分な洗浄効果を得ることができず、実用性からみても限定 的な使用しかできないという問題があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記した従来の問題点を解決して、付着物の種類や被洗浄物の形状等 にかかわらず、被洗浄物の細孔の内面を十分に洗浄することができる細孔内面の 真空洗浄器を提供するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本考案は、細孔を有する被洗浄体が収納 される密閉可能な洗浄槽と、この洗浄槽内の被洗浄体の隅々まで洗浄液を充満さ せる手段と、洗浄槽内を減圧することにより被洗浄体の細孔内の洗浄液を蒸発さ せる手段とを備えたことを特徴とするものである。なお、被洗浄体の隅々まで洗 浄液を充満させる手段として、超音波洗浄装置、混気ジェットポンプ装置、加圧 空気の噴出ノズル、動力付きの洗浄バスケット、動力付きスクリューまたは揺動 装置、動力付き洗浄槽等を用いることができる。また洗浄液を加熱する熱発生機 を組み合わせて使用することもできる。
【0005】
【作用】 本考案の細孔内面の真空洗浄器を用いて被洗浄物を洗浄するには、まず被洗浄 体を密閉可能な洗浄槽の内部に収納し、例えば揮発性溶剤等の洗浄液を洗浄槽の 内部に供給して被洗浄体の隅々まで洗浄液を充満させる。その後、洗浄槽を密閉 してその内部を減圧すれば、洗浄液の沸点が低下するために洗浄液の沸騰、蒸発 が急激に促進され、細孔の内部から洗浄液及びその蒸気が噴出する。このときに 生ずる急激な流れにより細孔の内部の付着物は除去され、細孔内面の洗浄が行わ れることとなる。
【0006】
【実施例】
以下に本考案を実施例によって更に詳細に説明する。 図1に示す第1の実施例において、1は密閉可能な洗浄槽であり、その内部に はモータ2によって駆動される洗浄バスケット3が設けられ、被洗浄体Wに対し て揺動、回転、振動を与えることができるようになっている。4は洗浄液タンク であり、送液ポンプ5及びジェット液バルブ6を介して供給された洗浄液が、洗 浄槽1に設けられたジェットノズル7から被洗浄体Wに対して噴出されるように なっている。
【0007】 8は真空ポンプであり、真空バルブ9を介して洗浄槽1の内部を減圧すること ができる。10は真空開放バルブである。このほか、洗浄槽1にはエアブローノ ズル11が設けられており、エアバルブ12を開くと圧縮空気が洗浄槽1の内部 の被洗浄体Wに対して噴出されるようになっている。さらに13は熱風発生機で あって、熱風バルブ14を開くと熱風が洗浄槽1の内部に導入されるようになっ ている。なお、15はオーバーフロー管、16はドレンバルブである。
【0008】 この第1の実施例の真空洗浄器を用いて被洗浄物Wを洗浄するには、まず被洗 浄体Wを洗浄槽1の洗浄バスケット3に入れ、ドレンバルブ16を閉じたうえで 送液ポンプ5を運転してジェットノズル7から洗浄液を噴出し、ジェット洗浄を 行う。これと同時に洗浄槽1の液位が上昇するが、オーバーフロー管15によっ て一定液量が保たれる。この段階で液中におけるジェット洗浄が行われるので、 被洗浄物Wの隅々まで洗浄液を充満させることができるが、洗浄バスケット3を 揺動、回転、振動させることにより一層確実に細孔内部へ洗浄液を充満させるこ とができる。次に送液ポンプ5を止め、ジェット液バルブ6を閉じた後にドレン バルブ16を開き、洗浄液を洗浄液タンク4に戻す。
【0009】 次にドレンバルブ16を閉じた後、熱風発生機13を駆動して熱風バルブ14 を開き、洗浄槽1の内部に熱風を循環させて被洗浄物W及びその細孔の内部の洗 浄液を加熱する。
【0010】 次に熱風バルブ14を閉じ、真空ポンプ8を駆動する。そして真空バルブ9ま での配管内部が十分に減圧された後、真空バルブ9を開いて洗浄槽1の内部を短 時間で減圧する。この際に真空バルブ9以外のバルブはすべて閉じておくことが 必要である。この急速な減圧に伴って洗浄液の沸点が低下するため、細孔内部の 洗浄液は沸騰して細孔の外部へ噴出し、これと同時に細孔内部の付着物も除去さ れる。この後、真空バルブ9を閉じ、真空開放バルブ10を開いて洗浄槽1の内 部を常圧に戻す。以上の工程を1サイクルとして、必要な回数だけ繰り返す。
【0011】 このようにして洗浄工程が終了した後、第1の実施例の真空洗浄器ではエアバ ルブ12を開いて圧縮空気を被洗浄体Wに対して噴出し、被洗浄体Wの表面に付 着している洗浄液の分離を行うことができる。更にこのような加熱の後に減圧す る工程を繰り返せば、同一洗浄槽1において乾燥処理を行うことも可能である。
【0012】 図2は本考案の第2の実施例を示すもので、第1の実施例から洗浄バスケット 3、ジェットノズル7、熱風発生機13等を省いて簡素化された形態となってい る。しかしその使用法は第1の実施例とほとんど同じであるので、対応する部分 に同一の番号を付して説明を省略する。
【0013】 図3は本考案の第3の実施例を示すもので、洗浄槽1に超音波洗浄装置17を 設けた点と、洗浄液を洗浄液タンク4に循環させる経路を省略した点と、熱風発 生機13を設けた点で第2の実施例と相違している。この第3の実施例では、洗 浄槽1に洗浄液を充たした後に超音波洗浄装置17を作動させ、被洗浄体の隅々 まで洗浄液を充満させることができる。
【0014】 なおこのほか、被洗浄体の隅々まで洗浄液を充満させる手段として、空気と洗 浄液とを同時に噴射させ得る混気ジェットポンプ装置を洗浄槽1に設けたり、被 洗浄体の隅々まで洗浄液を充満させる手段として、加圧空気の噴出ノズルを洗浄 槽1に設けることもできる。
【0015】
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案の細孔内面の真空洗浄器によれば、細孔内部の 洗浄液が沸騰して細孔の外部へ噴出する流れを利用して細孔内部の付着物を洗浄 するようにしたので、従来の超音波洗浄機によっては洗浄することができなかっ た付着物をも確実に洗浄することができる利点がある。また本考案によれば同一 の洗浄槽内において被洗浄物の乾燥処理をも行えるので、作業能率を高めること ができる。更に本考案においては減圧を利用するため、洗浄液として揮発性溶剤 等の可燃性の洗浄液を使用しても危険性が低く、適用可能な範囲が広い。このた め、細孔内面の洗浄を必要とする各産業分野に広く寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示す配管系統図であ
る。
【図2】本考案の第2の実施例を示す配管系統図であ
る。
【図3】本考案の第3の実施例を示す配管系統図であ
る。
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 モータ 3 洗浄バスケット 4 洗浄液タンク 5 送液ポンプ 6 ジェット液バルブ 7 ジェットノズル 8 真空ポンプ 9 真空バルブ 10 真空開放バルブ 11 エアブローノズル 12 エアバルブ 13 熱風発生機 14 熱風バルブ 15 オーバーフロー管 16 ドレンバルブ 17 超音波洗浄装置 W 被洗浄物

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細孔を有する被洗浄体が収納される密閉
    可能な洗浄槽と、この洗浄槽内の被洗浄体の隅々まで洗
    浄液を充満させる手段と、洗浄槽内を減圧することによ
    り被洗浄体の細孔内の洗浄液を蒸発させる手段とを備え
    たことを特徴とする細孔内面の真空洗浄器。
  2. 【請求項2】 被洗浄体の隅々まで洗浄液を充満させる
    手段として、超音波洗浄装置を洗浄槽に設けた請求項1
    記載の細孔内面の真空洗浄器。
  3. 【請求項3】 被洗浄体の隅々まで洗浄液を充満させる
    手段として、空気と洗浄液とを同時に噴射させ得る混気
    ジェットポンプ装置を洗浄槽に設けた請求項1記載の細
    孔内面の真空洗浄器。
  4. 【請求項4】 被洗浄体の隅々まで洗浄液を充満させる
    手段として、加圧空気の噴出ノズルを洗浄槽に設けた請
    求項1記載の細孔内面の真空洗浄器。
  5. 【請求項5】 被洗浄体の隅々まで洗浄液を充満させる
    手段として、被洗浄体に対して揺動、回転、振動を与え
    ることができる動力付きの洗浄バスケットを洗浄槽に設
    けた請求項1記載の細孔内面の真空洗浄器。
  6. 【請求項6】 被洗浄体の隅々まで洗浄液を充満させる
    手段として、この洗浄液に対して流れや振動を与えるこ
    とができる動力付きスクリューまたは揺動装置を洗浄槽
    に設けた請求項1記載の細孔内面の真空洗浄器。
  7. 【請求項7】 被洗浄体の隅々まで洗浄液を充満させる
    手段として、この洗浄液に対して揺動、回転、振動を与
    えることができる動力付き洗浄槽を用いた請求項1記載
    の細孔内面の真空洗浄器。
  8. 【請求項8】 被洗浄体の隅々まで充満された洗浄液を
    加熱する熱発生機を備えた請求項1記載の細孔内面の真
    空洗浄器。
  9. 【請求項9】 洗浄後の被洗浄体の減圧乾燥を同一の洗
    浄槽内で行う請求項1記載の細孔内面の真空洗浄器。
  10. 【請求項10】 熱発生機による被洗浄体の加熱と洗浄
    槽内の減圧の2工程を1サイクルとして繰り返す請求項
    8記載の細孔内面の真空洗浄器。
  11. 【請求項11】 乾燥に先立ち、被洗浄体から洗浄液を
    強制的に分離させる加圧エアーノズルを洗浄槽に設けた
    請求項9または請求項10記載の細孔内面の真空洗浄
    器。
JP3421793U 1993-06-24 1993-06-24 細孔内面の真空洗浄器 Withdrawn JPH073779U (ja)

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Effective date: 19971106