JPH03143581A - 超音波洗浄方法およびその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、洗浄液と共に被洗浄物が収容される洗浄槽と
、その洗浄液を介して被洗浄物にキャビテーションを付
与するための超音波振動子とを備えた洗浄装置による超
音波洗浄方法及びその装置に関するものである。

［従来技術］ 従来、この種の洗浄装置においては、洗浄液としてフロ
ン等の溶剤を使用し、洗浄槽を開放した状態で被洗浄物
を洗浄するものが一般的であった。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、従来の超音波洗浄で機械部品や電子部品
等を洗浄する場合、超音波振動の効果が十分で無く洗浄
液そのものの洗浄効果に委ねる割合が多く、汚れの除去
に多大の時間を要したり、汚れの種類によっては除去し
切れず、洗浄後手拭き等の手作業を行なわねばならない
等の問題点があった。

また、殊に深穴や細大のある部品では、それらの底部ま
で洗浄することは不可能であった。

本発明は、上述した問題点を解決するためになされたも
のであり、超音波振動による洗浄効果を向上し、被洗浄
物の汚れを短時間でしかも確実に除去できる超音波洗浄
方法およびその装置を提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ この目的を達成するために本発明の超音波洗浄方法にお
いては、適宜の手段によって洗浄槽内を大気圧よりも高
圧に保ちつつ超音波振動子を作動させて洗浄作業を実行
するものである。

また、本発明の超音波洗浄装置においては、洗浄液とと
もに被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記洗浄液を介して
被洗浄物にキャビテーションを付与するための超音波振
動子と、前記洗浄槽を密閉するための密閉手段と、前記
洗浄槽を前記密閉手段による密閉後、加圧するための手
段とを備え、前記加圧手段による加圧中に前記超音波振
動子を作動させて洗浄作業を実行するものである。

［作用］ 上記の構成を有する本発明は、被洗浄物が洗浄槽内の洗
浄液に直接浸るように収容され、その状態で洗浄槽内の
圧力が高められて、洗浄液に含有した空気に圧力が加わ
り気泡が取り去られる。従って、キャビテーション閾値
が高くなり、この状態で洗浄液に超音波振動が伝播され
るとキャビテーションの発生及び破壊時のエネルギが地
太し、キャビテーションの撃力が常圧時に比較して大き
くなったり、直進流や洗浄液中の成れも激化して、被洗
浄物に付着した汚れを有効に除去でき、被洗浄物が複雑
な形状の部材であって、その内側縁等に汚れが付着して
いる場合においてもより一層洗浄効果を向上し、被洗浄
物の汚れを容易且つ短時間に確実に除去することができ
る。

［実施例］ 以下に本発明を具体化した一実施例を図面を参照して説
明する。

超音波洗浄装置１は上部に開口部２を有する円筒状の洗
浄Ｗｉ３を有し、その洗浄槽３の内面下部にはヒータ１
６が取付けられている。該洗浄槽３の内周面には同一平
面上に複数の突出部３ａが形成され被洗浄物１４を収容
した網目状のかご１５が該突出部３ａに係止される。

前記洗浄槽３の上部には、その開口部２を遮蔽するため
の蓋体４が複数のボルト５及び略コ字型の締付具６を介
して取付けられている。その蓋体４と洗浄槽３との間に
は、洗浄槽３内と外気とを完全に密閉するためのパツキ
ン７が介神されている。

また、前記洗浄槽３の側面には空気取入口１１が形成さ
れ、その空気取入口１１には圧力コントロール手段とし
ての空気量調整弁１２を介して空気圧縮機１３が接続さ
れている。更に、前記洗浄槽３の下面には超音波発振器
８に接続された超音波振動子９が取付けられている。

前記洗浄槽３内には、液面が前記空気取入口１１より下
方に位置するように洗浄液１０が収容され、前記かご１
５に収容された被洗浄物１４がそのかご１５と共に浸漬
されて洗浄が行われる。

本尖施例は以上のように構成され、その作用を次に説明
する。

洗浄液１０が収容された洗浄槽３内に、被洗浄物１４が
収容されたかご１５を収納して突出部３ａに係止した後
、蓋体４をパツキン７を介して上方より載置する。そし
てその蓋体４をボルト５及び締付具６により洗浄槽３に
固定して洗浄槽３内を密閉した後、空気圧縮機１３を作
動させる。次に、空気量調整弁１２を調整しながら洗浄
槽３内に所定量の空気を送ることにより、洗浄槽３内を
所定圧力まで加圧して洗浄槽３内の沸点を上昇させる。

その後、超音波発振器８を所定時間作動させ、超音波振
動子９から発生する超音波により洗浄液１０中にキャビ
テーションを発生させると共に、ヒータ１６を作動させ
て洗浄液１０を洗浄効果が最も向上する最適の温度まで
加熱する。そしてそのキャビテーションにより深穴や細
穴のある部品等の被洗浄物１４に付着した汚れでも確実
に洗浄することができる。

尚、前記ヒータ１６による洗浄液１０の加熱により、医
療器具等のように殺菌が必要な被洗浄物に対して洗浄と
殺菌を行うこともできる。

［発明の効果コ 以上詳述したことから明らかなように、本発明によれば
、洗浄槽内を加圧状態にすることによりキャビテーショ
ンの発生及び破裂時のエネルギが増大し、キャビテーシ
ョンの撃力が常圧時に比較して大きくなり、また直進流
や洗浄液中の流れも激化し、機械部品や電子部品の洗浄
においては、容易且つ短時間にしかも確実に除去するこ
とができ、被洗浄物に付着した汚れを確実に除去し、よ
り一層洗浄効果を向上するという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明を具体化した一実施例を示す説明図である
。 図中、１は超音波洗浄装置、２は開口部、３は洗浄槽、
４は蓋体、５はボルト、６は締付具、７はパツキン、９
は超音波振動子、１０は洗浄液、１３は空気圧縮機、１
４は被洗浄物、１６はヒータである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、洗浄液とともに被洗浄物の収容された洗浄槽と、前
   記洗浄液を介して被洗浄物にキャビテーションを付与す
   るための超音波振動子とを備えた洗浄装置による超音波
   洗浄方法において、適宜の手段によって前記洗浄槽内を
   大気圧よりも高圧に保ちつつ前記超音波振動子を作動さ
   せて洗浄作業を実行することを特徴とする超音波洗浄方
   法。 ２、少なくとも前記洗浄作業の実行中、前記洗浄液の温
   度を常温またはそれよりも高温に保つことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項に記載の超音波洗浄方法。 ３、洗浄液とともに被洗浄物を収容する洗浄槽と、前記
   洗浄液を介して被洗浄物にキャビテーションを付与する
   ための超音波振動子と、前記洗浄槽を密閉するための密
   閉手段と、前記洗浄槽を前記密閉手段による密閉後、加
   圧するための加圧手段とを備え、前記加圧手段による加
   圧中に前記超音波振動子を作動させて洗浄作業を実行す
   るようにしたことを特徴とする超音波洗浄装置。 ４、前記加圧手段を制御し、洗浄槽内の圧力を任意の圧
   力にコントロールするための圧力コントロール手段を備
   えたことを特徴とする特許請求の範囲第３項に記載の超
   音波洗浄装置。 ５、前記洗浄液を加熱するための加熱手段を備え、少な
   くとも前記洗浄作業の実行中、前記洗浄液を常温または
   それよりも高温に保つようにしたことを特徴とする特許
   請求の範囲第３項または第４項に記載の超音波洗浄装置
   。