JPH0737586Y2 - 便座・便蓋の開閉機構 - Google Patents

便座・便蓋の開閉機構

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JPH0737586Y2
JPH0737586Y2 JP6441389U JP6441389U JPH0737586Y2 JP H0737586 Y2 JPH0737586 Y2 JP H0737586Y2 JP 6441389 U JP6441389 U JP 6441389U JP 6441389 U JP6441389 U JP 6441389U JP H0737586 Y2 JPH0737586 Y2 JP H0737586Y2
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JP
Japan
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toilet
toilet seat
hinge pin
toilet lid
lid
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JP6441389U
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JPH033294U (ja
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泰雄 山本
隆 福永
幸弘 小峰
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東陶機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、腰掛式便器の便座及び便蓋の開閉機構に関す
る。
〔従来の技術〕
腰掛式の水洗便器には、便器本体の上面に便座及び便蓋
が取り付けられている。これらの便座や便蓋は、従来で
は手で持ち上げて開く手動式のものが一般的であった
が、ヒンジ部分にダンパ機構を持たせて閉じるときに緩
やかに動作するソフト閉止式としたり、モータによって
自動開閉させるようにしたものも利用されるようになっ
た。
第9図は腰掛式水洗便器の斜視図であり、便器本体50に
局部洗浄機能及び洗浄水タンク等を一体収納したケーシ
ング51が固定され、このケーシング51に便座1及び便蓋
2が開閉自在に取り付けられている。ケーシング51の中
に収納した局部洗浄機能は、給水を加熱する温水タン
ク,バルブユニット及び局部洗浄位置まで進出するノズ
ル等を備えたもので、ケーシング51の側部に設けた操作
盤52またはリモートコントロールによって操作される。
便座1及び便蓋2はケーシング51の内部に設けた駆動装
置によって自動的に開閉動作し、この操作はリモートコ
ントロールによって行う。第10図は便座1及び便蓋2の
駆動部を示す断面図であり、ケーシング51の内部には、
便座用モータ3及び便蓋用モータ4がそれぞれ左右に一
対収納されている。これらの便座用,便蓋用モータ3,4
のそれぞれの出力軸にはヒンジピン5を連接し、これら
の回転によって便座1及び便蓋2を開閉させる構造とな
っている。
便座1と便蓋2とは同時に開いたり閉じたりする取り扱
いとするほか、便蓋2のみを開いたり便蓋2を立てたま
ま便座1を開いたり閉じたりする使い勝手となる。この
ため、便座1と便蓋2とはそれぞれ独立した駆動系に含
ませることが必要となる。このような駆動系の条件に対
し、ヒンジピン5は、便座用モータ3は便座1のみを回
転させ且つ便蓋用モータ4は便蓋2だけを回転させるよ
うに組み込まれる。
第11図はヒンジピン5と便座1及び便蓋2への枢着構造
を示す縦断面図である。便座1及び便蓋2の基端部には
それぞれ取付け座1a,2aが形成され、これにヒンジピン
5を差し込む枢着孔1b,2bを開けている。同図(a),
(b)は第10図の右側であって便座用モータ3のヒンジ
ピン5と便座1及び便蓋2の連接部を示している。ヒン
ジピン5は長円状の断面を持ち、便座1の枢着孔1bはこ
の断面に整合してヒンジピン5がきっちりと嵌まり込ん
でいる。また、便蓋2の枢着孔2bはヒンジピン5の円弧
部分の径に等しい内径を持った円形断面であり、ヒンジ
ピン5は枢着孔2bの中で回転自在である。したがって、
便座用モータ3が駆動してヒンジピン5を回転させる
と、便座2には回転力が伝達されて開閉動作するが、便
蓋2側の枢着孔2bの中では空転するので便蓋2には回転
力は伝達されない。
一方、便蓋用モータ4側では、第11図(c)及び(d)
に示すように便座用モータ3側とは逆に便座1の枢着孔
1bは円形であり、便蓋2の枢着孔2bはヒンジピン5が嵌
合する断面形状となっている。このため、便蓋用モータ
4が駆動すると便蓋2のみが開閉動作し、便座1は停止
状態を保つ。
このように、一対の便座,便蓋用モータ3,4によって便
座1及び便蓋2を独立して動作させることができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、ヒンジピン5は長円形の縦断面を持ち、この
ヒンジピンの回転に対して便座1及び便蓋2をフリーと
するために枢着孔1b,2bを円形としているので、ヒンジ
ピン5の摺動面はその円弧部分のみとなる。すなわち、
第11図(b),(c)に示したように、便座1及び便蓋
2へヒンジピン5の回転が伝達されないようにしている
ので、便座1と便蓋2のそれぞれの一方の枢着孔1b,2b
の内壁にはヒンジピン5の両端の円弧面だけが摺接して
回転する。
したがって、ヒンジピン5周りに便座1及び便蓋2が回
転するとき、ヒンジピン5が部分的にしか枢着孔1b,2b
の内壁面を摺動いないので、安定性がわるくびびりやが
たつきを伴いやすい。このため、開閉させるときに音が
発生する等の問題があるほか、便座用,便蓋用モータ3,
4への負荷も変動して開閉動作に脈動を生じる。
そこで、本考案は、ヒンジピン周りの便座,便蓋の回転
動作を更に円滑にして音の発生等がなく軽快な開閉動作
を可能とすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、以上の目的を達成するため、便座及び便蓋の
それぞれの基端部に一対の枢着孔を設け、これらの枢着
孔が整合するように前記便座及び便蓋を配置すると共に
整合し合った枢着孔のそれぞれにヒンジピンを差し込
み、一方の前記ヒンジピンを便座用モータに連接すると
共に他方の前記ヒンジピンを便蓋用モータに連接し、前
記便座用モータに連接した前記ヒンジピンを、前記便座
の枢着孔に嵌合すると共に前記便蓋の枢着孔内で回転自
由とし、前記便蓋用モータに連接した前記ヒンジピン
を、前記便蓋の枢着孔に嵌合すると共に前記便座の枢着
孔内で回転自由とした開閉機構であって、前記便座及び
便蓋の枢着孔のうち、前記ヒンジピンを回転自由とした
枢着孔には、これらの枢着孔の内周面の全周に接触して
摺動するスリップリングを前記ヒンジピンと一体回動可
能に備えてなることを特徴とする。
〔実施例〕
以下、図面に示す実施例により本考案の特徴を具体的に
説明する。なお、従来例で示したものと同じ部材につい
ては共通の符番で指示し、その詳細な説明は省略する。
第1図において、便座用モータ3の駆動ユニット3aに連
接するヒンジピン5が便座1の取付け座1aから便座2の
取付け座2aを付き抜けて差し込まれ、それぞれの枢着孔
1b,2bを同軸配置として便座1及び便蓋2が取付けられ
ている。また、第2図に示すように便蓋用モータ4側に
おいても、ヒンジピン5が同様の構造によって駆動ユニ
ット4aに連接され、便座1及び便蓋2を回転自在に支持
している。
第3図(a)はヒンジピン5の正面図、第3図(b)は
同図(a)のI−I線矢視断面図である。ヒンジピン5
は一端にフランジ5aを備えると共に、その軸部は円形断
面の部分的にカットした円弧部5b及び直線部5cを持って
いる。
第4図(a)及び(b)はそれぞれ便座用モータ3側の
便蓋2及び便座1の枢着孔2b,1bの形状を示す側面図で
ある。図示のように、便蓋2の枢着孔2bは円形断面であ
り、これに対し便座1の枢着孔1bは長円状となってい
る。枢着孔2bの内径はヒンジピン5の円弧部5bの外径に
ほぼ等しく、便座1側の枢着孔1bはヒンジピン5の縦断
面にほぼ等しい。また、第5図(a)及び(b)は便蓋
用モータ4側の枢着孔2b,1bの形状を示すもので、便座
用モータ3側とは逆に便座1の枢着孔1bが円形であり、
便蓋2の枢着孔2bは長円状となっている。
便座用モータ3側の便蓋2の枢着孔2b及び便蓋用モータ
4側の便座1の枢着孔1bには、第6図のようにそれぞれ
ヒンジピン5と間の隙間を無くすためのスリップリング
6が嵌め込まれる。このスリップリング6はポリプロピ
レン等の合成樹脂を素材とし、第7図のように長円状の
断面を持つ嵌合孔6aを軸線方向に貫設している。この嵌
合孔6aはヒンジピン5の軸部がきっちり嵌まり込む断面
形状を持ち、その外径は円形断面の枢着孔1b,2bの内周
壁の全体に摺接して回転できる程度の大きさを持ってい
る。
第8図(a)は第1図のII-II線矢視断面図及び第8図
(b)は第2図のIII-III線矢視断面図である。スリッ
プリング6は、長円断面のヒンジピン5と円形断面の枢
着孔1b,2bとの間の隙間を埋めるように組み込まれてい
る。このため、ヒンジピン5が回転すると、このヒンジ
ピン5との嵌合によってスリップリング6も一体になっ
て回転する。そして、スリップリング6は枢着孔1b,2b
の中で回転自在なので、便座1及び便蓋2に回転力を伝
達することのない動作が可能である。すなわち、便蓋2
を開くときには便蓋用モータ4が作動し、長円断面部分
が係合している便蓋2の左側の枢着孔2bに対するヒンジ
ピン5の回転によって、便蓋2が回転する。このとき、
便座1の枢着孔1bにはスリップリング6が嵌まり込んで
いるので、ヒンジピン5の回転は伝達されず、閉じたま
まの位置に保持される。なお、便蓋2を開くとき、便座
用モータ3側では便蓋2の枢着孔2bにはスリップリング
6を備えているので、停止しているヒンジピン5周りに
回転自在である。このため、便蓋2は左側の取付け座2a
が回転駆動され、右側の取付け座2aは自由回転して開閉
操作される。
また、便座用モータ3を作動させると、第1図において
ヒンジピン5が回転し、枢着孔1bとヒンジピン5の長円
状断面の係合によって右側の取付け座1aが回転力を受
け、便座1が開閉動作する。このとき、便蓋2の枢着孔
2bにはスリップリング6を設けているので、ヒンジピン
5の回転は便蓋2側へは伝達されず、便蓋2はそのまま
の位置に保持される。
なお、便座1及び便蓋2を同時に閉じたり開いたりする
ときでも、以上の要領によって便座1及び便蓋2を同時
に開閉させることができる。
以上の構成において、ヒンジピン5と円形断面の枢着孔
1b,2bの間にスリップリング6を嵌めているので、便座
1及び便蓋2のそれぞれの取付け座1a,2aとヒンジピン
5との一体回転の際、びびりや騒音の発生が防止され
る。すなわち、便座用及び便蓋用モータ3,4の駆動系に
対してそれぞれ便蓋2及び便座1を無縁とする枢着孔1
b,2bの中で、スリップリング6が枢着孔1b,2bの内周の
全体に摺接して一体回転するので、回転を安定化させる
ことができる。このため、びびりやこれに基づくきしみ
等の騒音の発生もなく、軽快な開閉動作が可能となる。
また、びびり等による負荷変動もなくなるので、便座
用,便蓋用モータ3,4への障害も解消される。
〔考案の効果〕
以上に説明したように、本考案においては、便座及び便
蓋の枢着孔のうち、ヒンジピンを回転自由とした枢着孔
には、これらの枢着孔の内周面の全周に接触して摺動す
るスリップリングをヒンジピンと一体回動可能に備えて
いる。このため、従来のように長円状断面のヒンジピン
を枢着孔に差し込んで回転させていたのに比較すると、
ヒンジピン周りが安定支持されるのでびびりやがたつき
をなくすことができる。このため、軽快な開閉動作が可
能となると共に、騒音の発生も防止される。また、びび
り等による負荷変動もないので、駆動系に与える障害も
抑えることができ、耐久性の向上も図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は便座駆動側の要部を示す平面断面図、第2図は
便蓋駆動側の要部を示す平面断面図、第3図(a)はヒ
ンジピンの正面図、第3図(b)は同図(a)のI−I
線矢視断面図、第4図は便座駆動側の便座及び便蓋のそ
れぞれの枢着孔の形状を示す側面図、第5図は便蓋駆動
側の便座及び便蓋のそれぞれの枢着孔の形状を示す側面
図、第6図は便座及び便蓋へのスリップリングの組み込
みを示す平面図、第7図(a)はスリップリングの正面
図、第7図(b)はその縦断面図、第8図(a)は第1
図のII-II線矢視断面図、第8図(b)は第2図のIII-I
II線矢視断面図、第9図は水洗便器の全体斜視図、第10
図はモータ駆動による便座,便蓋の駆動系を示す図、第
11図は従来のヒンジピンと枢着孔の関係を示す断面図で
ある。 1:便座、1a:取付け座 1b:枢着孔、2:便蓋 2a:取付け座、2b:枢着孔 3:便座用モータ、3a:駆動ユニット 4:便蓋用モータ、4a:駆動ユニット 5:ヒンジピン、5a:フランジ 5b:円弧部、5c:直線部 6:スリップリング、6a:嵌合孔 50:便器本体、51:ケーシング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】便座及び便蓋のそれぞれの基端部に一対の
    枢着孔を設け、 これらの枢着孔が整合するように前記便座及び便蓋を配
    置すると共に整合し合った枢着孔のそれぞれにヒンジピ
    ンを差し込み、 一方の前記ヒンジピンを便座用モータに連接すると共に
    他の前記ヒンジピンを便蓋用モータに連接し、 前記便座用モータに連接した前記ヒンジピンを、前記便
    座の枢着孔に嵌合すると共に前記便蓋の枢着孔内で回転
    自由とし、 前記便蓋用モータに連接した前記ヒンジピンを、前記便
    蓋の枢着孔に嵌合すると共に前記便座の枢着孔内で回転
    自由とした開閉機構であって、 前記便座及び便蓋の枢着孔のうち、前記ヒンジピンを回
    転自由とした枢着孔には、これらの枢着孔の内周面の全
    周に接触して摺動するスリップリングを前記ヒンジピン
    と一体回動可能に備えてなる便座・便蓋の開閉機構。
JP6441389U 1989-05-31 1989-05-31 便座・便蓋の開閉機構 Expired - Lifetime JPH0737586Y2 (ja)

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JP6441389U JPH0737586Y2 (ja) 1989-05-31 1989-05-31 便座・便蓋の開閉機構

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JPH033294U JPH033294U (ja) 1991-01-14
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JPH033294U (ja) 1991-01-14

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