JPS592281Y2 - 扉等の蝶番 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、扉の開閉等に使用する蝶番、更に詳しくは
、二枚のヒンジ板を結合する支軸に設けた掛合窪み部と
ヒンジに取付けた掛合機構によって、ヒンジ板の開閉度
を所定角度に保持するようにし、又自動的に閉じられる
ような構造の蝶番において、支軸とヒンジ板の抜止を行
う止め座部骨の構造に関するものである。

この考案は、上記のような蝶番において、支軸とヒンジ
板の固定及び支軸に対する抜止が簡単な構造で行える蝶
番を提供することを目的とする。

以下、この考案の実施例を添附図面に基づいて説明する
。

図示のように二枚のヒンジ板１と２は支軸３で開閉自在
となるよう結合されている。

第１図右側の一方のヒンジ板１は、結合側の中央に切欠
き４と、この切欠き４の上下近接位置に支軸３にロール
５を介して外嵌する嵌合筒６が設けられ、前記切欠き４
の部分に収納面７が取付けられている。

他方のヒンジ板２は、結合側の中央に、一方のヒンジ板
１を重ねたとき、収納面７が納まる切欠き８と、両端部
に支軸１へ外嵌する嵌合筒９が設けられている。

前記両ヒンジ板１と２は、各々の嵌合筒６と９を同軸芯
となるよう内外に位置させ、各嵌合筒を順に嵌入する支
軸３によって結合される。

なお嵌合筒６と９の対応端面間には、摩耗防止用のリン
グ１０が嵌め込まれている。

前記支軸３の外周面には第４図のように、掛合窪み部１
１と１２及び１３が縦設され、両ヒンジ板１と２を閉鎖
したとき収納面７の端面が対応する窪み部１１は、最も
深く形威し、この窪み部１１と次の窪み部１２との間に
窪み部１１に行くに従い深くなる案内部１４が形成され
ている。

前記の収納面１の両端には、支軸３の窪み部に対する掛
合機構１５が設けられ、両ヒンジ板１と２の開閉量を所
定の角度に保持するようになっている。

上記掛合機構１５は、収納面７に設けられた孔１６内に
嵌挿するコイルばね１７と、このコイルばね１７の先端
に取付けられた圧接部材１８並びにボール１９とで構成
され、ボール１９が支軸３の周面に圧接し、窪み部１１
，１２．１３に対する掛合によってヒンジ板１をヒンジ
板２に対して所定の角度に保持すると共に、案内部１４
に臨むとき閉鎖位置に向けてヒンジ板１を回動させるよ
うに構成されている。

なお、掛合機構のボール１９は、図示のような球形ばか
りでなく、ロールを用いる等化の構造にしてもよい。

前記支軸３の両端部には、支軸３に対するヒンジ板２の
回り止めと、抜は止めを行う合成樹脂の止め座２１が取
付けられている。

止め座２１は第２図及び第３図のように、嵌合体９の外
径とほぼ等しい外径を有する止め座本体２２と、この本
体２２の裏面に設けた径方向のキ一部２３と、このキ一
部２３の中央に突設した軸部２４とで形成されている。

前記止め座２１を取付ける支軸３の端部には、キ一部２
３が嵌合する径方向の凹溝２５と、この凹溝２５の底部
中央に軸部２４が嵌入するよう設けられた中心孔２６と
が形成され、ヒンジ板２の嵌合筒９における端部に、凹
溝２５と連通してキ一部２３が嵌合する切欠２７が設け
られている。

この考案は、上記のような構造であり、両ヒンジ板１と
２の嵌合筒６と９を同軸芯に並べ、各嵌合筒にわたって
支軸３を挿入した後、第１図のように止め座２１を支軸
３の両端に取付け、両ヒンジ板１と２を結合し、支軸１
を中心に開閉自在とする。

前記止め座２１の取付けは、支軸３と嵌合筒９を凹溝２
５と切欠２７が連通するように位置合せを行つた後、キ
一部２３を凹溝２５から切欠２７にわたって嵌挿し、軸
部２４を中心孔２６に嵌合することにより、止め座２１
と支軸３は固定され、嵌合筒９はキ一部２３によって支
軸３と完全に回り止となり、抜止状態が保持される。

このようにして組立てられた蝶番は、第５図のように扉
Ａの開閉に用いるもので、支軸３に設けられた窪み部１
１．１２．１３とヒンジ板１に取付けられた掛止機構１
５によって扉Ａは、同図実線のような閉鎖と、同一点鎖
線の如き半開と、同二点鎖線の如き全開の各々の位置を
保持されることになる。

以上のように、この考案によると、止め座にキ一部と軸
部を設け、支軸の端部にキ一部の嵌合する凹溝と軸部の
嵌入する中心孔を形成し、ヒンジ板の嵌合筒における端
部にキ一部の嵌合する切欠を設けたので、支軸とヒンジ
の回り止め及び支軸とヒンジの抜は止め座を嵌着する極
めて簡単な操作と構造で行え、しかも支軸とヒンジの位
置合せが同時に行えるようになり、組立後における各部
の取換等も止め座の取り外しが行えるので可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係る蝶番の要部切欠正面図、第２
図は同上要部を拡大した縦断側面図、第３図は同上要部
の分解斜視図、第４図は第１図における矢印ＩＶ−ＩＶ
での拡大断面図、第５図は蝶番の使用状態を示す説明図
である。 １．２・・・・・・ヒンジ板、３・・・・・・支軸、９
・・・・・・嵌合筒、１１．１２．１３・・・・・・掛
合窪み部、１５・・・・・・掛合機構、２１・・・・・
・止め座、２２・・・・・・本体、２３・・・・・・キ
一部、２４・・・・・・軸部、２５・・・・・・凹溝、
２６・・・・・・中心孔、２７・・・・・・切り欠き。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 二枚のヒンジ板を、支軸を中心に開閉するよう結合し、
   支軸に設けられた掛合窪み部と、一方のヒンジ板に取付
   けられた掛合機構との関連によって両ヒンジ板の開閉度
   を所定の角度に保持するようにし、又自動的に扉が閉じ
   られるような構造の蝶番において、支軸の端部に径方向
   の凹溝と、この凹溝の底部に中心孔とを設け、ヒンジ板
   の支軸に外嵌する嵌合筒の端部に前記凹溝と通じる切欠
   を形成し、嵌合筒端面に係合する径を有する止め座本体
   の裏面に設けたキ一部を、支軸端部の凹溝と、嵌合筒端
   面の切欠に嵌合し、キ一部の中央下面に形成した軸部を
   凹溝底部の中心孔に嵌入したことを特徴とする扉等の蝶
   番のヒンジ板連結支軸。