JP2000139773A - 便器用ダンパー装置および便座・便蓋ユニットならびに洋式便器 - Google Patents

便器用ダンパー装置および便座・便蓋ユニットならびに洋式便器

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JP2000139773A
JP2000139773A JP10330183A JP33018398A JP2000139773A JP 2000139773 A JP2000139773 A JP 2000139773A JP 10330183 A JP10330183 A JP 10330183A JP 33018398 A JP33018398 A JP 33018398A JP 2000139773 A JP2000139773 A JP 2000139773A
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toilet
toilet seat
hinge
lid
seat
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JP10330183A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Iwashita
浩之 岩下
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 2つの便器用ダンパー装置を使用する場合、
同一な形状および構造のものを左右に取り付け可能とす
る。 【解決手段】 便座・便蓋ユニット2は、便器用ダンパ
ー装置17,18と、便座11と、便蓋12と、便座に
設けられる2つの便座用ヒンジ13,14と、便蓋に設
けられる2つの便蓋用ヒンジ15,16とを備え、一方
の便器用ダンパー装置17のロータの両側に飛び出した
第1の支持軸19の一方を、便座用ヒンジに対し一体回
動可能に係合させ、第1の支持軸の他方を、便蓋用ヒン
ジ15が自由にその支持軸のまわりを回動できるように
便蓋用ヒンジ15に係合させ、他方の便器用ダンパー装
置18のロータの両側に飛び出した第2の支持軸20の
一方を、便蓋用ヒンジ16に対し一体回動可能に係合さ
せ、第2の支持軸の他方を、便座用ヒンジ14が自由に
その支持軸20のまわりを回動できるように便座用ヒン
ジ14に係合させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、便座や便蓋の落下
方向の回動を緩衝させる便器用ダンパー装置およびその
ダンパー装置が取り付けられた便座・便蓋ユニットなら
びに洋式便器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、高級な洋式便器には、便座や
便蓋の落下時の衝撃音を避けるため、便座や便蓋の回動
軸にその回動の勢いを和らげるダンパー装置(緩衝装
置)がつけられている。たとえば、特開平4−2594
24号公報に示される便座および便蓋の開閉装置では、
図18に示すように、便座201のヒンジ202,20
3と、便蓋204のヒンジ205,206をそれぞれ重
ね合わせ、それらの外側方にダンパー機能を有する開閉
装置207,208が設置される。
【0003】この開閉装置では、便座201の一方のヒ
ンジ202に角孔のような駆動力伝達孔210が形成さ
れ、他方のヒンジ203に駆動力を伝達しない孔のよう
な駆動力非伝達孔(図示省略)が形成される。また、便
蓋204については、一方のヒンジ205に駆動力非伝
達孔211が形成され、他方のヒンジ206に駆動力伝
達孔212が形成される。そして、一方のヒンジピン2
15が一方の開閉装置207と、便座201のヒンジ2
02とに係合し、他方のヒンジピン216が、他方の開
閉装置208と、便蓋204のヒンジ206と係合して
いる。この結果、一方の開閉装置207によって便座2
01の落下方向の回動が緩衝され、他方の開閉装置20
8によって便蓋204の落下方向の回動が緩衝されるよ
うになっている。
【0004】また、特開平8−117148号公報に示
される便器の便座や便蓋の開閉装置では、図19に示す
ように、便器221に取付部材222を固定し、取り付
け部材222の中に対称的な配置をもって開閉装置22
3,224を入れ込んでいる。そして、取り付け部材2
22の両側方に便座の取り付け部となるヒンジ225,
225を配置し、さらにそれらの両側方に、便蓋の取り
付け部となるヒンジ226,226を配置する構成とし
ている。開閉装置223側には取り付けピン227がヒ
ンジ225,226を挿通して取り付けられ、開閉装置
224側には取り付けピン228がヒンジ225,22
6を挿通して取り付けられている。
【0005】一方、一般的な洋式便器では、便座と便蓋
とが一体となった便座・便蓋ユニットを他の形状や他の
色合いのものに変更できるようになっている。特に、米
国では、そのような便座・便蓋ユニットが低価格で販売
されており、使用者は自分の好みに合った便座・便蓋ユ
ニットを購入し、古いユニットを廃却し、使用者自らが
購入したユニットを便器にねじで取り付けることが一般
的となっている。この取り付けは、便座のヒンジ部と便
蓋のヒンジ部の間に固定用のフランジと回動軸を保持す
る保持部とを有する取付部材を設け、この取り付け部材
を便器に固定することによって取り付けている。このよ
うな便座・便蓋ユニットを取り付けた便器では、取り付
けられる便器側にはダンパー機構が無いことから、便座
や便蓋の閉じ動作時に便座等から手を離すと、大きな衝
撃音が生じている。さらに、落下の衝撃によるヒンジ部
の破損や便座・便蓋の割れといった故障につながる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平4−25942
4号に示される便座および便蓋の開閉装置における開閉
装置207,208は、便器の側面に取り付ける方式と
なっている。この方式は、一般的には、便器の両側方に
配置される温水洗浄便座のベースカバーに取り付けるも
のとなっている。このため、温水洗浄便座でない便器の
場合、この開閉装置207,208を取り付けることが
難しい。また、便座201のヒンジ202と便蓋204
のヒンジ205とが隣接し、便座201のヒンジ203
と便蓋204のヒンジ206とが隣接しているため、便
座201のみを下方に回動させたいとき、摩擦力によっ
て便蓋204も下方に回動する危険性を有している。
【0007】さらに、開閉装置207,208は、鏡対
称に配置されることと、その緩衝方向を考慮すると、同
一のものとはできない。すなわち、ダンパー機能の作用
方向が反対となるものとせざるを得ず、構造的に異なる
ものとせざるを得ない。このため、開閉装置207,2
08のコストが上昇する。しかも、取り付けの場合に左
右を間違えないようにする必要があり、油断すると組立
ミスが生じ易いものとなっている。
【0008】また、特開平8−117148号公報に示
される便器の便座や便蓋の開閉装置における開閉装置2
23,224は、大きな取り付け部材222が必要であ
り、便器221の人体が腰掛けるスペースが減少してし
まう。また、一方の側のヒンジ225,226が隣接
し、他方の側のヒンジ225,226も隣接しているた
め、便座のみを下方に回動させたいとき、摩擦力によっ
て便蓋も下方に回動する危険性がある。さらに、開閉装
置223,224は、鏡対称に配置されることと、その
緩衝方向を考慮すると、開閉装置207,208と同様
に左右同一のものとはできない。このため、取り付け部
材222に挿入するとき、左右のものを間違えないよう
にするための余分な注意が必要となり、組立ミスも生じ
易いものとなっている。また、開閉装置223,224
のコストも上昇する。
【0009】また、取り替え可能な便座・便蓋ユニット
は、自分の好みのものを簡単に取り付けることができる
が、緩衝機能が無いため、閉じる前に手を離すと大きな
衝撃音が発生し、他人、特にアパート等における隣人に
とって耳障りなものとなっている。
【0010】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたものであり、2つの便器用ダンパー装置を使用
する場合にも同一な形状および構造のものをそのまま左
右に取り付け可能とできる便器用ダンパー装置および便
座・便蓋ユニットならびに洋式便器を提供することを目
的とする。また、他の発明は、便座と便蓋のヒンジ間の
摩擦力による一体回動を阻止し得ると共にスペース的な
ロスも小さくでき、しかも緩衝作用も備えた便座・便蓋
ユニットおよび洋式便器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の便器用ダンパー装置は、便器用回動部材の
回動支点となる支持軸が一体回転可能に係合するロータ
と、このロータの動きを規制することによって回動部材
の落下方向の回動を緩衝する緩衝手段とを有する便器用
ダンパー装置において、支持軸を挿入するためロータに
設けられる挿入孔を貫通させ、支持軸を挿入孔の両側に
飛び出し可能としている。
【0012】このように支持軸を入れる挿入孔が貫通さ
れているので、同じ便器用ダンパー装置を左右に使用し
たときで、支持軸を入れる方向が左右で違っているとき
でも、支持軸の挿入が可能となる。このため、各種の形
状的な条件があっても左右同一形状の便器用ダンパー装
置の使用が可能となる。同じ形状の便器用ダンパー装置
の使用ができると、取り付けの際に余分な注意が不要と
なり、取り付けミスもなくなる。また、便器用ダンパー
装置のコストも低減する。
【0013】また、他の発明の便器用ダンパー装置は、
便器用回動部材の回動支点となる支持軸が係合するロー
タと、このロータの動きを規制することによって回動部
材の落下方向の回動を緩衝する緩衝手段とを有する便器
用ダンパー装置において、ロータに支持軸を固定すると
共にロータの両側にその支持軸を飛び出させている。
【0014】このように、ロータの両側に支持軸が飛び
出ているので、便器用ダンパー装置を2個使う場合、両
方を同じ形状と構造のダンパー装置とすることができ
る。同じ形状のダンパー装置の使用ができると、取り付
けの際に余分な注意が不要となり、取り付けミスもなく
なる。また、便器用ダンパー装置のコストも低減する。
【0015】また、本発明の便座・便蓋ユニットは、請
求項1または2記載の便器用ダンパー装置を2つと、便
座と、便蓋と、便座に設けられる2つの便座用ヒンジ
と、便蓋に設けられる2つの便蓋用ヒンジとを備え、一
方の便器用ダンパー装置のロータの両側に飛び出した第
1の支持軸の一方を、便座用ヒンジの一方に対し一体回
動可能に係合させ、第1の支持軸の他方を、便蓋用ヒン
ジの一方が自由にその支持軸のまわりを回動できるよう
に便蓋用ヒンジに係合させ、他方の便器用ダンパー装置
のロータの両側に飛び出した第2の支持軸の一方を、便
蓋用ヒンジの他方に対し一体回動可能に係合させ、第2
の支持軸の他方を、便座用ヒンジの他方が自由にその支
持軸のまわりを回動できるように便座用ヒンジに係合さ
せている。
【0016】このため、便器に取り付けたとき、便座と
便蓋がそれぞれ便器用ダンパー装置によって落下方向の
回動を緩衝させられ、便座や便蓋を閉じるとき、途中で
手を離しても便器に強く衝突することがなくなり、大き
なぶつかり音を発生することがない。また、従来の取り
替え可能な便座・便蓋ユニットと同様な構成となり、互
換性を維持させることができる。さらに、便座のみを回
動させたいときに、便座と便蓋が一体に回動するような
現象も生じにくいものとなる。
【0017】他の発明の便座・便蓋ユニットは、便座お
よび便蓋と、これらの便座および便蓋を開閉自在に取り
付けるため便座および便蓋にそれぞれ設けられた便座用
ヒンジと便蓋用ヒンジからなる2対の取り付け用ヒンジ
と、2対の取り付け用ヒンジのそれぞれ一方側どうしお
よび他方側どうしの回転軸線方向の中間位置に具備され
る便座および便蓋の閉鎖時にダンパー作用を発揮する便
器用ダンパー装置とを有し、一方の便器用ダンパー装置
により便座の閉鎖時にダンパー作用を有するように支持
させると共に、他方の便器用ダンパー装置により便蓋の
閉鎖時にダンパー作用を有するように支持させている。
【0018】このように、2つの便器用ダンパー装置が
2対の取り付け用ヒンジ間にそれぞれ配置されるので、
便座と便蓋に対してダンパー作用を働かせることができ
る。この結果、便座等が便器に衝突し、大きなぶつかり
音を発生することがない。また、従来の取り替え可能な
便座・便蓋ユニットと同様な構成となり、互換性を維持
させることができる。さらに、便座のみを回動させたい
ときに、便座と便蓋が一体に回動するような現象も生じ
にくいものとなる。
【0019】さらに、他の発明の便座・便蓋ユニット
は、便座と、便蓋と、便座に設けられる2つの便座用ヒ
ンジと、便蓋に設けられる2つの便蓋用ヒンジとを有
し、一方の便座用ヒンジと一方の便蓋用ヒンジとの間
に、便座の落下方向の回動を緩衝する第1の便器用ダン
パー装置を設け、他方の便座用ヒンジと他方の便蓋用ヒ
ンジとの間に、便蓋の落下方向の回動を緩衝する第2の
便器用ダンパー装置を設けている。
【0020】このため、便器に取り付けた場合で、便座
のみを回動させたいときに、便座と便蓋が一体回動する
ような現象を防止することができる。また、2つの便器
用ダンパー装置によって便座と便蓋の落下方向の回動を
それぞれ緩衝させることができる。
【0021】また、他の発明では、上述の各発明の便座
・便蓋ユニットに加え、便器用ダンパー装置には、回転
軸方向の両端面に便座用ヒンジおよび便蓋用ヒンジが支
持される支持部を形成している。このように、支持部に
よって便座用ヒンジおよび便蓋用ヒンジが支持されるの
で、便座と便蓋の支持が確実となる。
【0022】さらに、他の発明では、上述の各発明の便
座・便蓋ユニットに加え、便器用ダンパー装置には、便
座用ヒンジおよび便蓋用ヒンジを支持する支持軸を挿入
するための挿入孔を形成し、この挿入孔を貫通させてい
る。このため、支持軸を挿入する際、挿入孔を貫通して
設置できるので、支持軸を入れる方向が左右の便器用ダ
ンパー装置によって違っているときでも、支持軸の挿入
を可能に構成することができる。この結果、ヒンジ部分
の形状が特殊な場合等、各種の形状的条件があっても左
右同一形状の便器用ダンパー装置をほとんどの場合に使
用可能となる。
【0023】また、他の発明では、上述の各発明の便座
・便蓋ユニットに加え、各便器用ダンパー装置のケース
に便器へ固定するための固定フランジを設けている。こ
のよに、各便器用ダンパー装置のケースに固定フランジ
を設けているので、大きなスペースを有する取り付け部
材を設ける必要がなく、スペースロスが小さなものとな
る。
【0024】加えて、他の発明の便座・便蓋ユニットで
は、上述の便座・便蓋ユニットに加え、ケースを、便器
用ダンパー装置を構成する便器用ダンパー部のケースと
は別体に設けた取り付け用ケースとしている。このよう
に、固定フランジを設けたケースを、便器用ダンパー装
置を構成する便器用ダンパー部のケースとは別体に設け
た取り付け用ケースとしているので、便座、便蓋、取り
付けケースからなるユニットを多種類用意し、一方、便
器用ダンパー部は1種類のみとすることができる。すな
わち、便器用ダンパー部は1種類のみで、多種類の便座
・便蓋ユニットへの対応が可能となり、緩衝作用を有す
る便座・便蓋ユニットの低価格化を実現できる。
【0025】さらに、他の発明では、上述の各発明の便
座・便蓋ユニットに加え、支持軸が便器用ダンパー装置
と係合する部分を断面略角形とすると共に、少なくとも
その角部を円形状の曲線としている。このように挿入孔
に挿入される支持軸の角部を円形状の曲線としているの
で、ダンパー作用が働かない側のヒンジがその支持軸の
まわりを回動し易くなる。
【0026】さらに、他の発明では、上述の各発明の便
座・便蓋ユニットに加え、2つの便器用ダンパー装置の
形状を同一外観形状としている。このように、便座・便
蓋ユニット内の2つの便器用ダンパー装置が同一外観形
状となっているので、量産性に優れたものとでき、低コ
スト化を達成できる。
【0027】また、本発明の洋式便器は、請求項1また
は2記載の便器用ダンパー装置を便座もしくは便蓋のヒ
ンジ部分または便座もしくは便蓋の少なくとも一方のヒ
ンジ部分に取り付け、その落下方向の回動を緩衝させて
いる。
【0028】このため、便蓋が無い洋式便器において
は、便座に緩衝作用をもたらすことができる。また、便
座と便蓋を有する洋式便器においては、便座のみに緩衝
作用を効かせたり、便蓋のみに緩衝作用を効かすことが
できる。さらに、便座のみにこの構造の便器用ダンパー
装置を設け、便蓋には他の構造の便器用ダンパー装置を
設けたり、また、逆の関係にしたりすることができる。
【0029】また、本発明の洋式便器は、請求項3から
11のいずれか1項記載の便座・便蓋ユニットを、便器
用ダンパー装置のケースに設けた固定フランジを介して
便器に取り付け、便座と便蓋の落下方向の回動を緩衝さ
せている。このように、緩衝作用を有する便座・便蓋ユ
ニットを便器用ダンパー装置の固定フランジを介して便
器に取り付けることができる。このため、便器側に緩衝
機構を有しない単純な洋式便器であっても、今までのユ
ニットの代わりにこのユニットを取り付けることによっ
て便座と便蓋に緩衝機能を持たせることができ、閉じた
ときの緩衝音が発生しない洋式便器とすることができ
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の便
器用ダンパー装置および便座・便蓋ユニットならびに洋
式便器について、図1から図20に基づき説明する。な
お、便器用ダンパー装置については、図1から図11に
第1の実施の形態を、図12および図13に第2の実施
の形態をそれぞれ示す。
【0031】この洋式便器は、便器本体1と、便座・便
蓋ユニット2とから構成される。便器本体1は、便座・
便蓋ユニット2が載置固定される本体部5と、洗浄水が
溜められているタンク6とから主に構成されている。
【0032】便座・便蓋ユニット2は、便座11と、便
蓋12と、取り付け用ヒンジとなる2つの便座用ヒンジ
13,14と、各便座用ヒンジ13,14の内側に配置
される取り付け用ヒンジとなる2つの便蓋用ヒンジ1
5,16と、一方の便座用ヒンジ13と一方の便蓋用ヒ
ンジ15との間に設けられる第1の便器用ダンパー装置
17と、他方の便座用ヒンジ14と他方の便蓋用ヒンジ
16との間に設けられる第2の便器用ダンパー装置18
と、第1の便器用ダンパー装置17に係合する第1の支
持軸19と、第2の便器用ダンパー装置18に係合する
第2の支持軸20とから主に構成される。なお、今後、
第1の支持軸19と第2の支持軸20を、それぞれ単に
支持軸19および支持軸20と呼ぶ。
【0033】便器用回動部材となる便座11は、中央に
大きな孔21を有し、その孔12を囲む4カ所に支持部
22を有している。便器用回動部材となる便蓋12は、
閉じたとき、便座11の上側に重ねられるように配置さ
れる。便蓋12の先端側で便座11に対向する部分に、
半円球状の支持台座部23が2個設けられている。
【0034】一方の便座用ヒンジ13は、樹脂材で形成
され、便蓋12側にわずかに曲げられた腕状に形成され
ている。そして、便座用ヒンジ13は、便座11にねじ
(図示省略)で固定されるための複数のねじ穴25と、
支持軸19と一体回転可能に係合するための断面長方形
状の穴部26とを有している。なお、この実施の形態で
は、この穴部26に連続し、この穴部26を他方側に連
通させる小孔部27が設けられているが、この小孔部2
7は必ずしも設ける必要がない。
【0035】他方の便座用ヒンジ14も、樹脂材で形成
され、全体形状は便座用ヒンジ13と同様に形成されて
いる。そして、便座用ヒンジ14は、便座11にねじ
(図示省略)で固定されるための複数のねじ穴28と、
支持軸20が回転可能に係合し断面円形の孔部29を有
するカラー30と、カラー30が嵌合する断面円形の穴
部31とを有している。なお、この実施の形態では、カ
ラー30を設けているが、カラー30を設けず、その部
分を便座用ヒンジ14の本体と一体形成するようにして
も良い。また、穴部31に連続する貫通した小孔部32
を設けているが、この小孔部32も必ずしも設ける必要
はない。
【0036】一方の便蓋用ヒンジ15は、同様に樹脂材
で形成され、便座用ヒンジ13,14と反対方向にわず
かに曲げられた腕状に形成されている。そして、便蓋用
ヒンジ15は、便蓋12にねじ(図示省略)で固定され
るための複数のねじ穴35と、支持軸19が回転可能に
係合し、断面円形の孔部36を有するカラー37と、カ
ラー37が嵌合する断面円形の穴部38とを有してい
る。なお、この実施の形態では、カラー37を設けてい
るが、カラー37を設けず、便蓋用ヒンジ15の本体と
一体形成するようにしても良い。また、カラー37に孔
部36に連通する小孔部39を設けているが、この小孔
部39は必ずしも設ける必要がない。
【0037】他方の便蓋用ヒンジ16も樹脂材で形成さ
れ、便蓋用ヒンジ15と同様の形状に形成されている。
そして、便蓋用ヒンジ16は、便蓋12にねじ(図示省
略)で固定されるための複数のねじ穴41と、支持軸2
0と一体回転可能に係合するための断面長方形状の穴部
42と、支持軸20が挿入された後の穴部42を塞ぐ塞
ぎ部材43とを有している。
【0038】なお、ねじ穴25,28,35,41は、
各3個づつ形成されているが、1個や2個や4個等他の
個数としても良い。また、カラー30,37は樹脂材で
形成されているが、金属材等他の材質のものとしても良
い。
【0039】第1の便器用ダンパー装置17と第2の便
器用ダンパー装置18とは、同一部材で外観形状を含め
全く同一の構造となっている。よって、以下、第1の便
器用ダンパー装置17の構造について説明し、第2の便
器用ダンパー装置18の構造についての説明は省略す
る。
【0040】第1の便器用ダンパー装置17は、中央に
孔51を有する樹脂材からなるケース52と、ケース5
2と嵌合すると共に中央に孔53を有する樹脂材からな
るカバー54と、孔51,53に嵌入すると共にケース
52およびカバー54とで挟み込まれる樹脂材からなる
ロータ55と、ケース52、カバー54およびロータ5
5で囲まれる空間に入れられた粘性オイル56と、ロー
タ55に取り付けられ粘性オイル56の移動を制御する
樹脂材からなる2つのバルブ57,57と、ロータ55
に設けられた溝58,58に入れられ粘性オイル56を
封止するためのゴム材からなるオーリング59,59
と、ケース52とカバー54とで挟み込まれることで粘
性オイル56を封止するゴム材からなるオーリング60
とから構成される。
【0041】ケース52は、便器本体1の本体部5にね
じ(図示省略)で固定されるための固定用孔61を備え
る固定フランジ62と、ケース52およびカバー54を
一体化するねじ63が挿入される4つのねじ用孔64
と、ロータ55の胴部81に当接させるため中心方向に
突出した2つの突出部65,65と、粘性オイル56を
保持するための空間を形成するためのオイル空間形成用
孔66とを有している。なお、孔51の外方側には、便
蓋用ヒンジ15との接触面積を小さくし、便蓋用ヒンジ
15の回動をスムーズにするため外方にわずかに突出し
た突堤部67が設けられている。また、ねじ63は、セ
ルフタッピング(ねじ溝自己形成)を行うねじとなって
いる。なお、ケース52とカバー54の固定は、ねじ止
めに限らず超音波溶着により固定させても良い。
【0042】ここで、突出部65,65の先端は、ロー
タ55の胴部81に面接触可能となるように筒状面とさ
れている。また、オイル空間形成用孔66は、その孔径
が大でバルブ57との間に隙間が形成される大孔径部6
8,68と、バルブ57と密接可能とされ大孔径部68
より小径となる小孔径部69,69とを有している。な
お、大孔径部68,68と小孔径部69,69は、共
に、ロータ55の回転軸線を中心として点対称に配置さ
れている。
【0043】カバー54は、孔53の他に、その外周に
ねじ63を取り付けるための4つのねじ穴71と、便座
用ヒンジ13との接触面積を小さくし、便座用ヒンジ1
3の回動をスムーズにするため外方にわずかに突出した
突堤部72と、オーリング60とケース52の開放端側
の細厚部73が入り込む円形溝74とを有している。
【0044】ロータ55は、オーリング59,59が入
れられる溝58,58と、ケース52の突出部65,6
5が当接可能とされる円柱状の胴部81と、胴部81に
設けられバルブ57,57が係合する2対の係止部8
2,82,82,82と、胴部81の軸線方向中央に設
けられ支持軸19が挿入される挿入孔83と、ケース5
2が突き当たる第1の突き当たり段部84と、カバー5
4が突き当たる第2の突き当たり段部85と、各係止部
82に設けられバルブ57の切り欠き凹部94に入り込
みバルブ57の外れを阻止する係止突起86とを有して
いる。
【0045】ロータ55の胴部81は、図10に示すよ
うに、それぞれがロータ55の回転軸線を中心として点
対称に配置される、小径部87,87、中径部88,8
8、大径部89,89の3つの異なる径を有する部分に
分かれる。小径部87,87は、もっとも径が小さな部
分で、便座11が開かれた状態(=立ち上がった状態)
のときに突出部65,65と対向する部分である。この
とき、突出部65,65と小径部87,87との間には
わずかな隙間が形成され、粘性オイル56は、その隙間
を通過可能になっている。
【0046】中径部88,88は、小径部87,87よ
りわずかに大きな径とされている部分で、便座11が閉
じ方向にある程度傾いたときに突出部65,65と対向
する部分である。このとき、突出部65,65と中径部
88,88との間には隙間はなく、設計上、突出部6
5,65の内径と中径部88,88の外径とは同一長と
されている。なお、ロータ55の係止部82がケース5
2の大孔径部68から小孔径部69へ移動する前後の間
で、突出部65が中径部88に対向するように形成され
ている。
【0047】大径部89,89は、中径部88,88よ
りわずかに大きな径とされている部分で、便座11が閉
じる直前から完全に閉じるまでの間に突出部65,65
と対向する部分である。この大径部89,89では、突
出部65,65が大径部89,89に食い込み大きな制
動力をロータ55に付与する。
【0048】ロータ55の挿入孔83は、ロータ55を
回転軸線方向に貫通する貫通孔となっている。また、挿
入孔83の段面形状は、長方形でかつ4つの角部がすべ
て円形状の曲線とされている。この形状は、支持軸19
の断面形状と略同一となっている。
【0049】粘性オイル56は、第1の便器用ダンパー
装置17にダンパー作用、すなわち緩衝作用をもたらす
ためのもので、ロータ55の回転に対し抵抗力を付与す
ることでその作用を実現している。この実施の形態で
は、粘性オイル56としてシリコンオイルを採用してい
るが、他の種類のオイルを使用しても良い。
【0050】2つのバルブ57,57は、同一形状で、
ロータ55の回転軸線を中心として点対称に設置され
る。バルブ57は、断面三角状のオイル衝突部91と、
バルブ57の周方向の動きによって係止部82からバル
ブ57が外れるのを阻止する爪部92をそれぞれ先端に
有する2つの腕部93とから構成される。腕部93には
さらにロータ55の係止突起86が入り込む切り欠き凹
部94が設けられている。
【0051】バルブ57を係止部82に取り付けるとき
は、まず一方の腕部93の切り欠き凹部94に一方の係
止部82の係止突起86を入れ込む。その後、他方の腕
部93を一方の腕部93側にたわませて、他方の係止突
起86にぶつからないようにし腕部93を胴部81側に
移行させる。その後、手を離すことにより、他の切り欠
き凹部94の中に他方の係止突起86が入り込む。もう
一方のバルブ57も同様にしてロータ55に取り付け
る。
【0052】このバルブ57は、ロータ55の周方向に
わずかに前後動可能とされる。この移動は、係止突起8
6が切り欠き凹部94内を相対移動することにより行わ
れる。ロータ55が図7で矢示C方向に回動するとき、
すなわち、便座11が閉じ方向に回動するとき、バルブ
57のオイル衝突部91の前方面が粘性オイル56に突
き当たり、オイル衝突部91が係止部82に当接する。
すると、オイル衝突部91の回転方向前方に存在する粘
性オイル56は逃げ場がなくなり、ロータ55の回動を
阻止する力を発生する。これがダンパー力の一部とな
る。
【0053】一方、ロータ55が図7で矢示D方向に回
動するとき、すなわち便座11を開き方向に回動させる
とき、バルブ57のオイル衝突部91の後方面が粘性オ
イル56の抵抗力を受ける。これにより、オイル衝突部
91が係止部82から離れるため、オイル衝突部91の
回転方向前方に存在する粘性オイル56は、オイル衝突
部91を通過し、回転方向後方側へ移動していく。この
結果、ダンパー力はほとんど発生せず、便座11は軽い
力で開き方向に動作させられる。
【0054】支持軸19,20は、同一部材となってい
ると共に、図11に示すように、長尺状となっている。
各支持軸19,20の断面形状は、長方形で、4つの角
部は円形状の曲線となっている。各支持軸19,20の
両端には、全周にわたって面取りがされた面取り部95
が設けられ、各先端は、断面の長方形よりわずかに小径
の長方形となっている。各支持軸19,20の両端部9
6,96は、それぞれ便座用ヒンジ13と便蓋用ヒンジ
15の支持部となり、また、便座用ヒンジ14と便蓋用
ヒンジ16の支持部となる。
【0055】第1の便器用ダンパー装置17および第2
の便器用ダンパー装置18を組み込む場合、各種の方法
があるが、典型的な2つの方法について説明する。
【0056】第1の方法は、便座用ヒンジ13,14
と、便蓋用ヒンジ15,16をそれぞれ便座11、便蓋
12に取り付けた後に、両便器用ダンパー装置17,1
8を組み込むものである。この場合、両便器用ダンパー
装置17,18を、それぞれ便座用ヒンジ13と便蓋用
ヒンジ15の間および便座用ヒンジ14と便蓋用ヒンジ
16の間に入れ、支持軸19を図3の矢示A方向に挿入
し、支持軸20を図3の矢示B方向に挿入する。なお、
便座用ヒンジ14にはカラー30が嵌入済となってい
る。
【0057】この後、支持軸19が挿入された側につい
ては、便蓋用ヒンジ15の穴部38にカラー37を嵌入
させる。一方、支持軸20が挿入された側については、
便蓋用ヒンジ16の穴部42を塞ぐように塞ぎ部材43
が嵌合される。これによって便座・便蓋ユニット2がで
き上がる。
【0058】第2の方法は、1対のヒンジと1個の便器
用ダンパー装置を組み立ててから、便座11または便蓋
12に取り付けるものである。この場合、支持軸19を
有する側については、まず支持軸19を第1の便器用ダ
ンパー装置17の挿入孔83に入れ貫通させる。その
後、貫通部分、すなわち支持部96を便座用ヒンジ13
の穴部26に入れる。次に、カラー37を嵌合済みの便
蓋用ヒンジ15を支持軸19の他端、すなわち他方側の
支持部96に係合させる。その後、便座用ヒンジ13を
便座11にねじ固定し、便蓋用ヒンジ15を便蓋12に
ねじ固定する。
【0059】一方、支持軸20を有する側については、
まず支持軸20を第2の便器用ダンパー装置18の挿入
孔83に入れ貫通させる。その後、一方の支持部96に
カラー30が嵌合済みの便座用ヒンジ14を係合させる
と共に他方の支持部96を便蓋用ヒンジ16の穴部42
に挿入することによって係合させる。次に、塞ぎ部材4
3を穴部42に入れる。最後に、便座用ヒンジ14を便
座11ににねじ固定し、便蓋用ヒンジ16を便蓋12に
ねじ固定する。このようにして、便座・便蓋ユニット2
が構成される。
【0060】以上のように構成される便座・便蓋ユニッ
ト2は、便器本体1の本体部5に、その固定フランジ6
2の部分がねじ固定されることによって取り付けられ
る。
【0061】便座・便蓋ユニット2が取り付けられた洋
式便器の動作ならびに便座11および便蓋12の回動動
作に伴う第1および第2の便器用ダンパー装置17,1
8の動作について以下に説明する。
【0062】当初、便座11と便蓋12は、図2に示す
ように閉じられているとする。洋式便器を使用したい人
が、便座11と便蓋12をタンク6方向に回動させ開け
ようとすると、両便器用ダンパー装置17,18のロー
タ55,55は、共に図7の矢示D方向に回動する。こ
のため、粘性オイル56は、バルブ57によって阻止さ
れず抵抗力が働かない。この結果、便座11と便蓋12
は、軽い力で開いていく。
【0063】洋式便器の使用後、便座11と便蓋12を
共に閉じ方向に回動させようとすると、各ロータ55,
55は共に図7の矢示C方向に回動する。このとき、回
動当初は、バルブ57,57がケース52の大孔径部6
8に対向し、バルブ57との間に隙間が発生しているこ
とおよび突出部65,65と小径部87,87とが対向
し両者間に隙間が生じていることによって、便座11と
便蓋12は、共に軽く動く。
【0064】その後、各ロータ55に設けられたバルブ
57は、ケース52の小孔径部69に対向し、両者間の
隙間が小さくなり、粘性オイル56の抵抗力が増大す
る。このため、便座11と便蓋12にダンパー力(緩衝
力)が作用し始める。すなわち、この段階で便座11や
便蓋12から手を離しても、それ程急激には落下(閉じ
方向に回動)しない。なお、このとき、ロータ55,5
5の各中径部88,88は、突出部65,65に隙間な
く当接している。
【0065】この後、便座11と便蓋12がさらに回動
し、各ロータ55,55がさらに矢示C方向に回動して
いくと、ロータ55,55の大径部89,89が突出部
65,65とかみ合い始め、粘性オイル56によるダン
パー力に加え、この部分での制動力も作用し始める。こ
れによって、強いダンパー力が働き、便座11と便蓋1
2は手を離してもきわめてゆっくりと落下していき、便
器本体1に強くぶつかることがない。このため、用をた
した後、便座11と便蓋12を閉じる際、手を離したと
しても、従来生じていた衝撃音は発生しない。
【0066】また、便座11と便蓋12を開いた後に、
便座11のみを閉じようとする場合、便座用ヒンジ1
3,14が回動するが、支持軸20に対して便座用ヒン
ジ14は自由に回動できるため、第2の便器用ダンパー
装置18は、便座11を緩衝させるものとしては機能し
ない。一方、便座用ヒンジ13は、支持軸19に対して
一体回転可能に係合しているので、便座11の閉じ方向
の回動に対して、第1の便器用ダンパー装置17のみが
ダンパー力を作用させることとなる。このときの第1の
便器用ダンパ装置17の動作は、上述の便座11と便蓋
12を同時に閉じさせる場合の第1の便器用ダンパー装
置17の動作と同様となる。
【0067】便座11が閉じた状態で、さらに便蓋12
を閉じようとすると、今度は、便蓋用ヒンジ15は、支
持軸19に対して自由に回動可能とされているので、第
1の便器用ダンパー装置17は、便蓋用ヒンジ15に対
してはダンパー力を発生しない。他方の便蓋用ヒンジ1
6は、支持軸20に対して一体回転可能に係合してお
り、便蓋12の閉じ方向の回動に対しては第2の便器用
ダンパー装置18のみがダンパー力を作用させることと
なる。このときの第2の便器用ダンパー装置18の動作
は、先に示した、便座11と便蓋12を同時に閉じさせ
る場合の第2の便器用ダンパー装置18の動作と同様と
なる。
【0068】次に、便器用ダンパー装置の他の構成例
を、図12および図13に基づいて説明する。なお、図
1から図11で示した部材と同一部材については、同じ
用語および符号を用いることとする。
【0069】この便器用ダンパー装置101は、便器本
体1に取り付けるための固定フランジ102を有する取
り付け用ケース103に、便器用ダンパー部104が挿
入可能に構成されている。このため、取り付け用ケース
103が種々な色や形状であっても便器用ダンパー部1
04は、共通に1種類またはわずかな種類とすることが
できる。
【0070】取り付け用ケース103には、固定フラン
ジ102と、固定フランジ102に設けられる取り付け
用孔105と、便器用ダンパー部104が嵌入する嵌合
孔106と、便器用ダンパー部104の外周側方に突出
した4つのねじ固定部が嵌合する4つの凹部107と、
1つの位置決め用凹部108とが設けられている。
【0071】便器用ダンパー部104は、先に示した第
1および第2の便器用ダンパー装置17,18と基本的
に同一構造となっている。このため、相違する部分を主
として説明し、同一構成部分については、説明を省略ま
たは簡略化することとする。
【0072】便器用ダンパー部104は、中央に孔11
1を有する樹脂材からなるケース112と、ケース11
2と嵌合すると共に中央に孔113を有する樹脂材から
なるカバー114と、孔111,113に嵌入すると共
にケース112およびカバー114とで挟み込まれる樹
脂材からなるロータ115と、ケース112、カバー1
14およびロータ115とで囲まれる空間に入れられた
粘性オイル56と、ロータ115に取り付けられ粘性オ
イル56の移動を制御する樹脂材からなるバルブ57
(図13では省略)と、ロータ115に設けられた溝1
16,116に入れられ粘性オイル56を封止するため
のゴム材からなるオーリング117,117と、ケース
112とカバー114とで挟み込まれることで粘性オイ
ル56を封止するゴム材からなるオーリング118とか
ら構成される。
【0073】ケース112とカバー114は、それぞれ
のねじ固定部に挿入される4つのねじ121で一体化さ
れている。また、ケース112には、取り付け用ケース
103の位置決め用凹部108に嵌入する位置決め用突
起部122が設けられている。この位置決め用突起部1
22と位置決め用凹部108とで、便器用ダンパー部1
04を所定位置状態で確実に取り付け用ケース103に
挿入できるようにしている。なお、ケース112には、
突出部65,65(図13では省略)やオイル空間形成
用孔66等も設けられている。
【0074】ロータ115には、先のロータ55の構成
に加え、各1対の係止部82,82の間に各1対の外れ
防止用の小突起部125,125が設けられている。こ
の小突起部125と係止部82の間に、バルブ57の腕
部93が配置される。この構成によって、腕部93が内
側方向にたわみ、その爪部92が係止部82から外れて
しまうのが防止されている。
【0075】このように構成される便器用ダンパー装置
101は、便座用ヒンジ13と便蓋用ヒンジ15との間
および便座用ヒンジ14と便蓋用ヒンジ16との間に配
置される。このときの組み立ては先に示した第1および
第2の便器用ダンパー装置17,18の場合と同様であ
る。便器用ダンパー装置101を有する便座・便蓋ユニ
ット2は、固定フランジ102を便器本体1の本体部5
にねじ固定することによって便器本体1に取り付けられ
る。
【0076】上述の各実施の形態は、本発明の好適な実
施の形態の例であるが、これに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形
実施可能である。たとえば、便座用ヒンジ13,14を
便座11と別体に設け、かつ便座用ヒンジ15,16を
便蓋12と別体に設けているが、図14に示すように、
便座11に便座用ヒンジ131を一体化させ、便蓋12
に便蓋用ヒンジ132を一体化させた構造としても良
い。
【0077】また、支持軸としては、図15に示すよう
に、断面正方形状として、4つの角部142を曲線状に
大きく面取りした支持軸141としたり、断面の上下の
辺を半円形状とし、左右の辺を直線状として断面全体を
小判形状とした支持軸としても良い。また、図16に示
すような支持軸145としても良い。この支持軸145
は、断面円形状の円柱部146と、断面小判状の偏平部
147とから構成される。
【0078】支持軸141を使用する場合、便座用ヒン
ジ13の穴部26、便蓋用ヒンジ16の穴部42および
第1および第2の便器用ダンパー装置17,18の挿入
孔83,83は、それぞれ支持軸141が挿入係合でき
るように支持軸141の断面形状と同じ形状とする。一
方、カラー30の孔部29とカラー37の孔部36は、
共に支持軸141に対して便座用ヒンジ14と便蓋用ヒ
ンジ15が自由に回動できるように断面円形とされてい
る。
【0079】支持軸145を使用する場合、便座用ヒン
ジ13の穴部26、便蓋用ヒンジ16の穴部42および
第1および第2の便器用ダンパー装置17,18の挿入
孔83,83は、それぞれ円柱部146も偏平部147
も共に挿入可能となる図17(A)に示す特殊穴形状1
48とされる。一方、カラー30の孔部29とカラー3
7の孔部36は、共に、支持軸145の円柱部146に
対して便座用ヒンジ14と便蓋用ヒンジ15が自由に回
動できるように、図17(B)に示す断面円形状149
とされている。
【0080】特殊穴形状148を採用することによっ
て、支持軸145を図3に示す矢示Aと矢示B方向から
挿入することが可能となる。なお、支持軸145を共に
図3に示す矢示A方向から挿入させる場合は、便座用ヒ
ンジ13の穴部26、便蓋用ヒンジ16の穴部42およ
び第1および第2の便器用ダンパー装置17,18の挿
入孔83,83は、それぞれ偏平部147が挿入係合で
きるように偏平部147の断面形状と同じとする。
【0081】この支持軸141を使用した便座・便蓋ユ
ニット150を図18に示す。なお、先に示した実施の
形態における部材と同一の部材には同一符号を付し、そ
の説明を簡略または省略する。また、構造を分かり易く
するため、一体回動可能に係合している部分には、図1
8中の支持軸141に縦線を付した。さらに、図19、
図20も同様としている。
【0082】この便座・便蓋ユニット150の便座15
1には、ヒンジ部152,153が一体的に形成されて
いる。一方のヒンジ部152には、断面略四角形で4つ
の角部が曲線状とされた穴部154が設けられ、他方の
ヒンジ部153には、断面円形状の穴部155が設けら
れている。便座・便蓋ユニット150の便蓋156に
は、ヒンジ部157,158が一体的に形成されてお
り、一方のヒンジ部157には、断面円形状の穴部15
9が設けられ、他方のヒンジ部158には断面略四角形
で4つの角部が曲線状とされた穴部160が設けられて
いる。なお、便座151と便蓋156は共にプラスチッ
クで形成されている。
【0083】便座151のヒンジ部152と便蓋156
のヒンジ部157との間および便座151のヒンジ部1
53と便蓋156のヒンジ部158との間には、それぞ
れ便器用ダンパー装置161,161が設けられてい
る。各便器用ダンパー装置161,161は、先に示し
た便器用ダンパー装置101と同じ構造で、挿入孔16
2が先の挿入孔83とは異なり、断面略四角形で4つの
角部が曲線状とされている。また、両便器用ダンパー装
置161,161は、外観形状を含め全く同一構造とな
っている。
【0084】一方の支持軸141は、ヒンジ部152の
穴部154および隣接する便器用ダンパー装置161の
挿入孔162と同一の断面形状となっているため、便座
151の回動をヒンジ部152を介して緩衝可能とな
る。なお、このとき便蓋156は、ヒンジ部157の穴
部が一方の支持軸141の自由回転を許容する断面円形
状とされているので、一方の支持軸141は、便蓋15
6に対してフリーに回転する。また、他方の支持軸14
1は、ヒンジ部158の穴部160および隣接する便器
用ダンパー装置161の挿入孔162と同一の断面形と
されているため、便蓋156の回動をヒンジ部158を
介して緩衝可能となっている。なお、このとき、ヒンジ
部153は、他方の支持軸141に対しフリーとなって
いる。
【0085】図19に、支持軸141を使用した他の便
座・便蓋ユニット170を示す。説明に当たって、先に
示した実施の形態における部材と同一の部材には同一符
号を付し、その説明を簡略または省略する。
【0086】この便座・便蓋ユニット170は、先に示
した便座・便蓋ユニット150と基本的には同一である
が、次の点が異なる。第1は、便座171がウッドコン
パウンド(木製)となっていること、第2は、ヒンジ部
が一体形の便座・便蓋ユニット150とは異なり、ヒン
ジ部が別体(便座171のヒンジ172,172、便蓋
173のヒンジ174,174)で、ねじ175によっ
て取り付けるようにしたこと、第3は、便蓋173のヒ
ンジ174,174の穴部176,176が貫通孔とな
っていることである。その他の構造は同一であり、動作
も同一である。
【0087】また、便器用ダンパー装置17,18,1
01,161を両ヒンジ間に設けるのではなく、図20
に示すように、各ヒンジの内側に設けたり、逆に外側
(両最側方)に設けても良い。図20の便座・便蓋ユニ
ット190では、便座191のヒンジ部192,192
が、便蓋156のヒンジ部158,158と便器用ダン
パー装置161,161の間に挟まれるように配置され
ている。また、便座191が閉じ方向に動作するとき、
その動きが便蓋156に影響しないように、両ヒンジ部
158,192の隙間gを広くしている。
【0088】なお、図18、図19、図20に示す便器
用ダンパー装置161には、ロータ115に小突起部1
25を設けているが、図示においては省略している。た
だし、この小突起部125を設けないようにしても良
い。また、図18、図19、図20の便座・便蓋ユニッ
ト150,170,190では、取付け用ケース103
を有する便器用ダンパー装置161を採用しているが、
第1、第2の便器用ダンパー装置17,18のような取
付け用ケースを有しない便器用ダンパー装置としても良
い。
【0089】さらに、便器用ダンパー装置17,18,
101,161では、ダンパー力を得るため粘性オイル
56を使用したオイルダンパーとしているが、コイルス
プリングを利用したり、ゴムの回転摩擦力を利用したり
したメカ式ダンパーとしても良い。さらに、支持軸19
を図3の矢示A方向に、一方、支持軸20を矢示B方向
に挿入するのではなく、共に矢示A方向や共に矢示B方
向に挿入するように構成しても良い。同様に2つの支持
軸141を共に矢示A方向または共に矢示B方向から挿
入するように構成しても良い。加えて、支持軸19,2
0,141,145をロータ55,115に挿通させる
のではなく、少なくともその両端側が飛び出るように、
ロータ55,115に固定した支持軸としても良い。
【0090】また、第1の便器用ダンパー装置17のみ
を設けて便座11のみにダンパー力を作用させたり、第
2の便器用ダンパー装置18のみを設けて便蓋12のみ
にダンパー力を作用させても良い。さらには、便蓋12
を設けないようにしても良い。便蓋12を設けない場
合、便座11の一方の便座用ヒンジ部分のみに便器用ダ
ンパー装置を設ける構造と、両側の便座用ヒンジを対称
形状にし、それぞれの側方に便器用ダンパー装置を設け
る構造と、両側の便座用ヒンジの間隔を狭くし、その間
に1個の便器用ダンパー装置を設け、支持軸の両端また
は一端でダンパー作用を効かせる構造の3種類の構成が
考えられる。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、2つ
の便器用ダンパー装置を使用する場合にも、同一な形状
および構造のものをそのまま左右に取り付け可能とでき
る便器用ダンパー装置および便座・便蓋ユニットならび
に洋式便器を得ることができる。また、他の発明では、
便座と便蓋のヒンジ間の摩擦力による一体回動を阻止し
得ると共にスペース的なロスも小さくでき、しかも緩衝
作用も備えた便座・便蓋ユニットおよび洋式便器を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の洋式便器および便座・便
蓋ユニットを示す平面図である。
【図2】図1の洋式便器および便座・便蓋ユニットの矢
示II方向から見た側面図である。
【図3】図1の便座・便蓋ユニットのヒンジ部周辺の構
造を示す一部断面平面図である。
【図4】図1の便座・便蓋ユニットに使用されている便
器用ダンパー装置の平面図である。
【図5】図4の便器用ダンパー装置の矢示V方向から見
た側面図である。
【図6】図5のVI−VI断面線による断面図である。
【図7】図6のVII−VII断面線による断面図である。
【図8】図1の便座・便蓋ユニットに使用されている便
器用ダンパー装置におけるケースとカバーとを固定する
ためのねじ周辺を断面で示す一部断面側面図である。
【図9】図1の便座・便蓋ユニットに使用されている便
器用ダンパー装置の内部のロータとバルブを示す分解斜
視図である。
【図10】図1の便座・便蓋ユニットに使用されている
便器用ダンパー装置のロータの胴部の詳細構成を説明す
るための図である。
【図11】図1の便座・便蓋ユニットに使用されている
便器用ダンパー装置を貫通する支持軸を示す図で、
(A)は平面図、(B)は(A)の矢示B方向から見た
正面図、(C)は(A)のC−C断面線による断面図、
(D)は(A)の矢示D方向から見た側面図である。
【図12】図1の便座・便蓋ユニットに使用されている
便器用ダンパー装置に代えて使用可能な他の便器用ダン
パー装置を示す図である。
【図13】図12のXIII−XIII断面線による断面図であ
る。
【図14】図1の便座・便蓋ユニットに使用される便座
用ヒンジおよび便蓋用ヒンジのそれぞれ変更例を示す図
である。
【図15】図1の便座・便蓋ユニットに使用される支持
軸の変更例を示す図で、(A)は平面図、(B)は
(A)の矢示B方向から見た側面図である。
【図16】図1の便座・便蓋ユニットに使用される支持
軸のさらなる変更例を示す図で、(A)は平面図、
(B)は(A)の矢示B方向から見た側面図、(C)は
(A)の矢示C方向から見た側面図である。
【図17】図16の支持軸を使用した場合の挿入孔、穴
部および孔部の形状を示す図で、(A)は挿入孔と穴部
の形状を示し、(B)は孔部の形状を示す図である。
【図18】図15の支持軸を使用した便座・便蓋ユニッ
トの例を示す図である。
【図19】図15の支持軸を使用した便座・便蓋ユニッ
トの他の例を示す図である。
【図20】図15の支持軸を使用した便座・便蓋ユニッ
トのさらに他の例を示すと共に、便器用ダンパー装置の
配置関係を変更した例を示す図である。
【図21】従来の便座および便蓋の開閉装置を示す図
で、(A)は開閉装置の要部分解斜視図で、(B)はヒ
ンジ部分の孔形状を説明するための図である。
【図22】従来の他の便座や便蓋の開閉装置を示す分解
斜視図である。
【符号の説明】
1 便器本体 2 便座・便蓋ユニット 5 本体部 6 タンク 11 便座(便器用回動部材) 12 便蓋(便器用回動部材) 13,14 便座用ヒンジ(取り付け用ヒンジ) 15,16 便蓋用ヒンジ(取り付け用ヒンジ) 17 第1の便器用ダンパー装置 18 第2の便器用ダンパー装置 19 第1の支持軸 20 第2の支持軸 52 ケース 54 カバー 55 ロータ 56 粘性オイル 57 バルブ 62 固定フランジ 83 挿入孔 96 支持部 101 便器用ダンパー装置 102 固定フランジ 103 取り付け用ケース 104 便器用ダンパー部 112 ケース

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器用回動部材の回動支点となる支持軸
    が一体回転可能に係合するロータと、このロータの動き
    を規制することによって上記回動部材の落下方向の回動
    を緩衝する緩衝手段とを有する便器用ダンパー装置にお
    いて、上記支持軸を挿入するため上記ロータに設けられ
    る挿入孔を貫通させ、上記支持軸を上記挿入孔の両側に
    飛び出し可能としたことを特徴とする便器用ダンパー装
    置。
  2. 【請求項2】 便器用回動部材の回動支点となる支持軸
    が係合するロータと、このロータの動きを規制すること
    によって上記回動部材の落下方向の回動を緩衝する緩衝
    手段とを有する便器用ダンパー装置において、上記ロー
    タに上記支持軸を固定すると共にロータの両側にその支
    持軸を飛び出させたことを特徴とする便器用ダンパー装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の便器用ダンパー
    装置を2つと、便座と、便蓋と、上記便座に設けられる
    2つの便座用ヒンジと、上記便蓋に設けられる2つの便
    蓋用ヒンジとを備え、一方の便器用ダンパー装置の前記
    ロータの両側に飛び出した第1の支持軸の一方を、便座
    用ヒンジの一方に対し一体回動可能に係合させ、上記第
    1の支持軸の他方を、便蓋用ヒンジの一方が自由にその
    支持軸のまわりを回動できるように便蓋用ヒンジに係合
    させ、他方の便器用ダンパー装置の前記ロータの両側に
    飛び出した第2の支持軸の一方を、便蓋用ヒンジの他方
    に対し一体回動可能に係合させ、上記第2の支持軸の他
    方を、便座用ヒンジの他方が自由にその支持軸のまわり
    を回動できるように便座用ヒンジに係合させたことを特
    徴とする便座・便蓋ユニット。
  4. 【請求項4】 便座および便蓋と、これらの便座および
    便蓋を開閉自在に取り付けるため上記便座および上記便
    蓋にそれぞれ設けられた便座用ヒンジと便蓋用ヒンジか
    らなる2対の取り付け用ヒンジと、上記2対の取り付け
    用ヒンジのそれぞれ一方側どうしおよび他方側どうしの
    回転軸線方向の中間位置に具備される上記便座および上
    記便蓋の閉鎖時にダンパー作用を発揮する便器用ダンパ
    ー装置とを有し、上記一方の便器用ダンパー装置により
    上記便座の閉鎖時にダンパー作用を有するように支持さ
    せると共に前記他方の便器用ダンパー装置により上記便
    蓋の閉鎖時にダンパー作用を有するように支持させるこ
    とを特徴とする便座・便蓋ユニット。
  5. 【請求項5】 便座と、便蓋と、上記便座に設けられる
    2つの便座用ヒンジと、上記便蓋に設けられる2つの便
    蓋用ヒンジとを有し、一方の便座用ヒンジと一方の便蓋
    用ヒンジとの間に上記便座の落下方向の回動を緩衝する
    第1の便器用ダンパー装置を設け、他方の便座用ヒンジ
    と他方の便蓋用ヒンジとの間に上記便蓋の落下方向の回
    動を緩衝する第2の便器用ダンパー装置を設けたことを
    特徴とする便座・便蓋ユニット。
  6. 【請求項6】 前記便器用ダンパー装置には、回転軸方
    向の両端面に前記便座用ヒンジおよび前記便蓋用ヒンジ
    が支持される支持部を形成したことを特徴とする請求項
    4または5記載の便座・便蓋ユニット。
  7. 【請求項7】 前記便器用ダンパー装置には、前記便座
    用ヒンジおよび前記便蓋用ヒンジを支持する支持軸を挿
    入するための挿入孔を形成し、この挿入孔を貫通させて
    いることを特徴とする請求項3、4、5または6記載の
    便座・便蓋ユニット。
  8. 【請求項8】 前記各便器用ダンパー装置のケースに便
    器へ固定するための固定フランジを設けたことを特徴と
    する請求項3、4、5、6、または7記載の便座・便蓋
    ユニット。
  9. 【請求項9】 前記ケースを、前記便器用ダンパー装置
    を構成する便器用ダンパー部のケースとは別体に設けた
    取り付け用ケースとしたことを特徴とする請求項8記載
    の便座・便蓋ユニット。
  10. 【請求項10】 前記支持軸が前記便器用ダンパー装置
    と係合する部分を断面略角形とすると共に、少なくとも
    その角部を円形状の曲線としたことを特徴とする請求項
    7、8または9記載の便座・便蓋ユニット。
  11. 【請求項11】 前記2つの便器用ダンパー装置の形状
    を同一外観形状としたことを特徴とする請求項3から1
    0のいずれか1項記載の便座・便蓋ユニット。
  12. 【請求項12】 請求項1または2記載の便器用ダンパ
    ー装置を便座もしくは便蓋のヒンジ部分または便座もし
    くは便蓋の少なくとも一方のヒンジ部分に取り付け、そ
    の落下方向の回動を緩衝させたことを特徴とする洋式便
    器。
  13. 【請求項13】 請求項3から11のいずれか1項記載
    の便座・便蓋ユニットを、便器用ダンパー装置のケース
    に設けた固定フランジを介して便器に取り付け、便座と
    便蓋の落下方向の回動を緩衝させたことを特徴とする洋
    式便器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015184671A1 (zh) * 2014-06-04 2015-12-10 陈樑 一种易装卸缓降器

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