JPH09329173A - 蓋等の開閉装置 - Google Patents

蓋等の開閉装置

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JPH09329173A
JPH09329173A JP8171827A JP17182796A JPH09329173A JP H09329173 A JPH09329173 A JP H09329173A JP 8171827 A JP8171827 A JP 8171827A JP 17182796 A JP17182796 A JP 17182796A JP H09329173 A JPH09329173 A JP H09329173A
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JP
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arm
opening
closing device
casing
rotary damper
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JP8171827A
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Kenji Takahashi
謙次 高橋
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TOTSUKU BEARING KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、蓋等の開閉部材の開閉に際して、
回転ダンパのダンピング効果とともに、閉める際にも開
ける際においても、開閉部材が開く方向に力が作用する
ような開閉装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 蓋等の開閉部材の内面との接触部を上端
部に有し軸回りに回転可能なアームと、該アームの回転
によってケーシングとケーシング内に設けられた回転部
材とが相対的に回転しこの回転方向によって発生トルク
が異なる回転ダンパと、前記開閉部材の支持体に固定さ
れ前記アーム又は回転ダンパを取付ける取付部と、前記
アームを前記取付部から離れる方向に付勢する弾性手段
とを備えることを特徴とする開閉装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転ダンパを備え
るとともに蓋等の開閉部材を開く方向に付勢する弾性手
段を備える蓋等の開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ピアノの鍵盤蓋等の開閉部材を閉
める際には重さによってこれが急激に落下し、開閉部材
とこの開閉部材の支持体である本体との間に手を挟まれ
たりする危険があった。また、ピアノの鍵盤蓋等の開閉
部材は重いために幼児等には開けるのが困難な場合もあ
った。このような不都合に対しては、回転ダンパから構
成される開閉装置が提案されている。すなわち、開閉部
材に回転ダンパを取付けることによって、開閉部材を降
ろして閉める際には回転ダンパに高トルクが発生するよ
うにして急激に閉まらないようブレーキがかかるように
し、開閉部材を持ち上げて開ける際には、回転ダンパに
発生するトルクを極力小さくすることにより、開けるの
に負荷がなるべくかからないようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
回転ダンパだけから構成される開閉装置では、開閉部材
がより重いタイプの場合や、取付けた回転ダンパのダン
ピング機能が低下しているような場合には、開閉部材が
急激に落下して閉じる危険が依然として解消しないで残
っていた。また、回転ダンパだけでは、開閉部材を開け
るのを軽くするように作用することはできなかった。そ
こで、開閉部材を閉める場合にも開ける場合において
も、これが開く方向に力が作用するような開閉装置が望
まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明に係る蓋等の開閉装置は、請求項1において、蓋
等の開閉部材の内面との接触部を上端部に有し軸回りに
回転可能なアームと、該アームの回転によってケーシン
グとケーシング内に設けられた回転部材とが相対的に回
転しこの回転方向によって発生トルクが異なる回転ダン
パと、前記開閉部材の支持体に固定され前記アーム又は
回転ダンパを取付ける取付部と、前記アームを前記取付
部から離れる方向に付勢する弾性手段とを備えることを
特徴とする。
【0005】このような開閉装置では、蓋等の開閉部材
を開ける際には、弾性手段がアームを取付部から離れる
方向に、すなわち開閉部材を押し上げるように作用す
る。一方、開閉部材を閉める際には、回転ダンパによる
トルクと前記弾性手段による開閉部材を押し上げる作用
力とによって、開閉部材が閉じるのにブレーキがかかる
ようにできる。
【0006】請求項2では、弾性手段をコイルばね又は
コイルばねと連結部材からなるものとしたことにより、
ばねの復帰力を容易に調整することができる。また、弾
性手段の一端をアームに他端を取付部に固定するように
したことにより、弾性手段の抗張力又は復元力を直接ア
ームに作用させることができる。
【0007】請求項3では、回転ダンパとして、粘性流
体を充填したケーシング内に回転部材を収容し、この回
転部材をアーム又は取付部に形成した軸支持部によって
軸支し、ケーシング内の回転部材に弁部材を設けること
により回転部材の回転方向によって発生するトルクを異
なるようにした。このようにして、この弁部材によって
回転部材が一方向側に回転する際の発生トルクを大き
く、反対側に回転する際の発生トルクを小さくできる。
【0008】請求項4では、取付部の底面に両面接着テ
ープを貼り付けてこれを開閉部材の支持体に接着固定す
ることにより、例えばピアノの拍子木等に取付部を容易
に固定することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例につい
て添付した図面に基づき説明する。図1〜図3は本発明
に係る開閉装置の第1構成例を示し、図1は側面図、図
2は本開閉装置をピアノの拍子木に取付けた状態を示す
斜視図、図3は内部構造を示す縦断面図、図4はこの構
成例に用いられている回転ダンパ2の横断面図である。
【0010】図1〜図3に示すように、本開閉装置は、
開閉部材6との接触部11であるローラ11を上端部に
有するアーム1と、このアーム1を例えばピアノの拍子
木等51のような支持体5に固定的に取付けるための取
付部3を有している。この取付部3は舌状であり、一端
側には回転ダンパ2のケーシング21が一体に形成され
ている。回転ダンパ2は、アーム1の回転によってケー
シング21とケーシング21内に設けられた回転部材2
2とが相対的に回転し、開閉部材6が閉じる方向へアー
ム1が回転する場合に高トルクを発生するようになって
いる。
【0011】図2に示すように、アーム1は全体として
タワー形状をしており、上端部のローラ11はアーム1
の上端に切欠きを設けて軸を嵌め込むことによって容易
に取付けることができる。そして、ローラ11は開閉部
材6であるピアノの鍵盤蓋6の内面に接触しつつ、この
鍵盤蓋6の開閉に伴って回転するようになっている。鍵
盤蓋6が開ききっている状態では、開閉装置のアーム1
は図1に示すAの位置(図中の一点鎖線)にある。鍵盤
蓋6を閉める際には、アーム1はBの位置(図中の実
線)を経て鍵盤蓋6が完全に閉まる状態であるCの位置
(図中の二点鎖線)まで回転する。なお、このCの状態
では、アーム1の下部のくりぬき部分に取付部3が収容
されるようになっている。アーム1の下端部には二股に
分岐した軸支持部12、13設けられており、軸支持部
12には四角柱の嵌入孔12aが、軸支持部13には不
図示の円柱状の枢支孔13aがそれぞれ形成されてい
る。アーム1は後述するように、これらの軸支持部1
2、13によって回転ダンパ2の両端を挟み込むように
して取付部3に取付けられている。
【0012】図3に示すように、回転ダンパ2のケーシ
ング21内部には粘性流体Vが充填されているととも
に、回転部材22が収容されている。そして、この回転
部材22には弁部材23が設けられている。ケーシング
21の軸支持部12側の側面は開口しており、回転部材
22の四角形状の一端が嵌入孔12aに嵌入されて軸支
されるようになっている。具体的には、アーム1は以下
のようにして取付部3に取付けられている。図2におい
て、嵌入孔12aに面する回転部材22の側壁には内方
へ角孔が設けられており、この角孔と嵌入孔12aにコ
イルばねを介装して係止部材が嵌挿されている。すなわ
ち、この係止部材が回転部材22の上記四角形状の一端
を形成しているものである。そして、上記の介装された
コイルばねによって回転部材22が軸支持部13側に付
勢されるようになっている。一方、回転部材22の不図
示の他端側はケーシング21の側壁内面に設けた軸支持
部によって枢支されており、この側壁の外面に設けた円
筒状の凸部が、アーム1の他方の軸支持部13に形成さ
れた円筒状の枢支孔13a(不図示)によって枢支され
ている。したがって、アーム1がその軸支持部12、1
3の内周面をケーシング21の外周面に沿って回転する
と、回転ダンパ2の回転部材22はこれに伴ってケーシ
ング21内において同方向に回転するようになってい
る。
【0013】図3に示すように、取付部3の底面は回転
ダンパ2の底部と面一であり、これに両面接着テープ7
を貼り付けてピアノの拍子木51に接着することにより
本開閉装置を支持体体であるピアノ本体に簡単に固定す
ることができる。なお、このような両面接着テープ7の
代わりに木ねじ等を用いて取付部3を拍子木51にねじ
止めするようにしてもよい。
【0014】この第1構成例では、弾性手段4はコイル
ばね41と連結部材42であるワイヤー42aとから構
成されており、図3のようにして開閉装置に取付けられ
ている。すなわち、コイルばね41の一端側のフックを
ローラ11の下でアーム1の内壁に取付け、コイルばね
41全体がアーム1の背面に位置するようにする。一
方、取付部3の底部内面にワイヤ42aの一端をねじ止
めし、他端側を回転ダンパ2のケーシング21の背部の
外周面に沿って渡すようにする。そして、ワイヤ42a
の他端を前記コイルばね41の他端側のフックに引っ掛
けてこれらを連結する。このようにして、回転ダンパ2
を介して、弾性手段4をアーム1と取付部3に掛け渡す
ようにする。
【0015】なお、図1に示すようにアーム1がAから
Cの位置に至る間においては、アーム1によりコイルば
ね41に抗張力が生じ、その結果、鍵盤蓋6が閉じるの
を妨げようとする力がはたらく。また、アーム1が逆に
CからAの位置に至る間においては、アーム1によりコ
イルばね41に復元力が生じ、その結果、鍵盤蓋6が開
くのを助けるようとする力がはたらく。
【0016】したがって、鍵盤蓋6を持ち上げて開ける
場合にはこれを助けて軽く開けられるように作用し、降
ろして閉める場合には蓋の落下にブレーキをかけて急激
に閉まらないように作用する。
【0017】なお、この第1構成例では弾性手段4とし
て、コイルばね41に連結部材としてワイヤ42aを接
続したものを用いたが、ワイヤ42aに代えて板ばねや
プラスチックテープ等を用いてもよい。例えば、板ばね
を用いる場合には、アーム1を取付部3から離れる方向
に付勢するように、この板ばねをコイルばね41に連結
する。このようにすると、コイルばね41の付勢力に加
えて板ばねによる付勢力も、鍵盤蓋6を押し上げるよう
に作用するため鍵盤蓋6を一層軽く開けることができ、
閉めるときには更に大きなブレーキがかかるようにな
る。また、弾性手段4を連結部材を用いずにコイルばね
41だけによって構成し、コイルばね41の両方のフッ
クをアーム1の内壁と取付部3の底部内面にそれぞれ取
付け、回転ダンパ2を掛け渡すようにしてもよい。
【0018】アーム1の回転角度は、この第1構成例に
おいては図1のAとCの位置で示されるようにほぼ11
5゜±5゜であるが、この角度は回転ダンパ2の有効角
によって自由に設定することができ特に制限されるもの
ではない。
【0019】次に、図4に基づき回転ダンパ2について
説明する。回転ダンパ2はケーシング21内の回転部材
22に弁部材23を設けた構造となっている。すなわ
ち、この弁部材23は、回転部材22の径方向外方に突
出する断面略円形状の凸条23bと、この凸条23bに
被せられた弁体23aから構成される。そして、この弁
体23aは、外周面において図中左側の大径部23a1
と同右側の小径部23a2を有しており、長手方向に沿
って断面形状が凸条23bと補完関係をなす略円形状の
凹条部23a3を備え、凹条部23a3を凸条23bに
嵌合させた状態で、凸条23bの円形中心部を基準にし
て所定角度分摺接しながら回転可能になっている。
【0020】また、この弁体23aの外面には、小径部
23a2から大径部23a1にかけて粘性流体Vが流動
する切欠き溝23a4が形成されており、粘性流体Vの
流動路を確保する。一方、大径部23a1に近い外周面
はケーシング21の内周面に密着して粘性流体Vの流動
を阻止するようになっている。
【0021】このような弁部材23において、図4に示
すように、回転部材22が図中時計方向に回転すると、
弁体23aは粘性流体Vによって反時計方向の力を受け
るため反時計方向に回転し、ケーシング21の内面と接
する部分に切欠き溝23a4が位置するようになってい
る。したがって、この切欠き溝23a4によって粘性流
体Vの流動路が形成されるため発生するトルクが小さ
い。逆に、回転部材22が図中反時計方向に回転すると
(不図示)、弁体23aは今度は時計方向に回転し、大
径部23a1に近い外周面がケーシング21の内周面に
密着して粘性流体Vの流動を阻止するため発生するトル
クが大きい。
【0022】また、弁部材23の変形例として図5、図
6に示すような構造のものを用いてもよい。図5に示す
弁部材23は、断面が方形状の溝部分を有する凸条23
bと、この溝部分に嵌合する弁体23aからなる。弁体
23aは、側面が回転部材22の中心Oと一直線上にな
るような傾斜角度を有する大径部23a1を備えてい
る。なお、この大径部23a1の側面の傾斜角度は、図
中時計方向の回転においてこの側面が粘性流体Vから抵
抗力を受けるようになっていれば特に制限はない。 こ
のような弁部材23は、回転部材22が時計方向に回転
する場合には上方に移動し、その逆方向に回転する場合
には下方に移動する。このようにして、ケーシング21
の内面と弁体23aの外周面との間に形成される粘性流
体Vの流動路を開閉することにより、発生するトルクを
異なるようにできる。
【0023】また、図6に示す弁部材23は、軸方向の
中間部に切欠きを設けた凸条23bと、この凸条23b
に回転方向に遊びをもって被せられる断面略コの字型の
弁体23aからなり、弁体23aの左右の垂下壁23a
5、23a5のうち一方側には切欠き部が形成されてい
る。そして、弁体23aが切欠き部のない側の垂下壁2
3a5を凸条23bに押圧して回転すると高トルクが発
生し、逆に切欠き部のある側の垂下壁23a5を凸条2
3bに押圧して回転すると低トルクが発生するようにな
っている。
【0024】また、図4〜図6に示すように、ケーシン
グ21の内面には軸方向に沿った突起部24が設けられ
ている。この突起部24によって、ケーシング21内は
弁部材23によって仕切られる高圧側と低圧側の部分に
区分され制動トルクが発生するものである。なお、図5
に示すように、突起部24の突起面と回転部材22の外
周面との間に僅かな隙間25を設けてもよく、この部分
においても粘性流体Vの流動に伴う発生トルクを調節し
てもよい。さらに、回転部材22の外周面に不図示の溝
を形成して、この溝が前記突起部24を通過する際に、
粘性流体Vの流路を確保して発生トルクを軽減するよう
にしてもよい。
【0025】以上のように構成した本発明の開閉装置を
ピアノの拍子木51に固定する際に、まず回転ダンパ2
については、弁体23aを回転部材22の凸条23bに
取付けるのに、その向きを、鍵盤蓋6を降ろして閉める
ときに、弁部材23により高トルクが発生するようにし
て取付ければよい。また、弾性手段4については、鍵盤
蓋6を降ろして閉めるときにはコイルばね41の抗張力
が発生し、鍵盤蓋6を上げて開けるときにはコイルばね
41の復元力が発生するように取付ければよい。このよ
うにして開閉装置を拍子木51に固定することによっ
て、鍵盤蓋6を開閉する際には、以下のように回転ダン
パ2と弾性手段4の作用が共にはたらくようにできる。
【0026】鍵盤蓋6を持ち上げて開けるときは、まず
回転ダンパ2においては、図4に示す例では切欠き溝2
3a4に形成される流動路を粘性流体Vが流動するため
発生するトルクは小さい。そして、これに加えて、弾性
手段4によってアーム1を開く方向に付勢する力が作用
するため鍵盤蓋6を開けるのが軽くなる。一方、鍵盤蓋
6を降ろして閉めるときは、図4の例では大径部23a
1に近い弁体23aの外周面とケーシング21内周面の
密着によりこの間において粘性流体Vの流動が阻止され
るため発生するトルクは大きい。さらに、開けるときと
同様にアーム1は弾性手段4から開く方向への付勢力を
受けるため、鍵盤蓋6の落下にブレーキがかかり急激に
閉まらないようにすることができる。
【0027】次に、図7〜図9に基づき、本発明の開閉
装置の第2構成例について説明する。ここで、図7は内
部構造を示す縦断面図、図8は図7のD−D線に沿った
横断面図、図9は本開閉装置をピアノの拍子木に取付け
た状態を示す斜視図である。
【0028】この第2構成例も、上記の第1構成例と同
様にアーム1、回転ダンパ2、取付部3、及び弾性手段
4とを有しているが、アーム1と回転ダンパ2の取付部
3への取付方法と弾性手段4の構成が第1構成例と異な
るものである。以下の説明においては、第1構成例と重
複する部分は省略して説明する。
【0029】図9に示すようにこの構成例では、取付部
3の縦中央部分は凹部になっており、ピアノの鍵盤蓋等
6が閉まり切った状態(図1のCの位置)でこの凹部に
アーム1を収容するようになっている。また、アーム1
の下端部には回転ダンパ2のケーシング21が一体に成
形されている。取付部3の一端側には、回転ダンパ2を
両端で挟み込むように軸支持部31、32が設けられて
いる。軸支持部31には四角柱の嵌入孔31aが形成さ
れており、これに回転ダンパ2の回転部材22の一端側
が嵌入されて回転ダンパ2とアーム1が取付部3に取付
けられている。具体的には、前記第1構成例と同様にし
て取付けられている。なお、取付部3の他端側の軸支持
部32には円形状の嵌入孔32a(不図示)が形成され
ており、回転ダンパ2の側壁に設けられた同形状の凸部
が枢支されるようになっている。したがって、この構成
例では、アーム1が回転するとこれと一体のケーシング
21も同方向に回転する。一方、回転部材22は上述の
ように取付部3の一端側において、これに回り止め状態
で固定されているため回転しない。すなわち、固定され
た回転部材22の回りをケーシング21が回転すること
によって、制動トルクが発生するようになっている。
【0030】弾性手段4は、図7のようにして開閉装置
に取付けられている。板ばね42bの一端をアーム1の
内壁にねじ止めし、板ばね42bの略中央部分をケーン
グ21の背部の外周面に沿うようにして取付部3の底部
に渡して、他端もこの底部において固定する。具体的に
は図8に示すように、取付部3の底部内面において、コ
イルばね41、41の一端側のフックを取付部3の先端
側の内面に並列に2本取付け、コイルばね41全体が取
付部3の底部に位置するようにする。そして、取付部3
の底部の横方向に係止具43を渡してこの両端部に上記
フックの他端側をそれぞれ固定する。さらに、係止具4
3の中央部分には上記板ばね42bの他端を取付けて固
定する。このように、二本のコイルばね41、41と板
ばね42aとを係止具43を介して連結して弾性手段4
を形成する。係止具43には二本のコイルばね41、4
1と板ばね42bが取付けられているが、取付部3や回
転ダンパ2に対してはフリーな状態になっているため、
アーム1の回転に伴ってコイルばね41が伸縮するよう
になっている。
【0031】この第2構成例においても、二本のコイル
ばね41、41の抗張力又は復元力によってアーム1が
開く方向に付勢されるように作用する。また、板ばね4
2b自体もアーム1を開く方向に付勢するような状態で
取付けられている。
【0032】図9に示すように、この構成例の開閉装置
をピアノの拍子木51に固定して用いると、第1構成例
の場合と同様に、弾性手段4によるアーム1への付勢力
が、鍵盤蓋6に作用してこれを軽く開けられる。また、
閉めるときは、回転ダンパ2の制動トルクとともに弾性
手段4によるアーム1への付勢力が鍵盤蓋6にブレーキ
をかけて急激に閉まらないようにできる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明の蓋等の開閉装置
は、請求1項において、開閉部材の内面との接触部を上
端部に有し軸回りに回転可能なアームと、該アームの回
転方向によって発生トルクが異なる回転ダンパと、開閉
部材の支持体に固定されアーム又は回転ダンパを取付け
る取付部と、アームを取付部から離れる方向に付勢する
弾性手段とを備えるようにしたため、例えばピアノの鍵
盤蓋等の重量の重い開閉部材を開閉するに際して、回転
ダンパによるダンピング作用がはたらくとともに、弾性
手段によって開閉部材を開ける際にはこれを押し上げて
軽く開くように作用し、一方、閉める際にもこれを押し
上げるように作用して開閉部材の落下にブレーキがかか
るようにできる。したがって、開閉部材と本体との間に
手を挟まれるような危険を回避できるるとともに、幼児
等にも容易に開閉部材が開けられるという格別の効果を
奏する。
【0034】また請求項2のように、弾性手段をコイル
ばね又はコイルばねと連結部材からなるものとしたこと
により、ばねの復帰力を容易に調整可能である。特に、
連結部材として板ばね等の弾性体を用いることによっ
て、弾性手段の抗張力又は復元力を増大できる。また、
弾性手段の一端をアームに他端を取付部に取付けるよう
にしたことにより、弾性手段の抗張力又は復元力をアー
ムへ直接作用させることができる。
【0035】また請求項3のように、回転ダンパの構造
を、粘性流体を充填したケーシング内に回転部材を収容
し、この回転部材をアーム又は取付部に形成した軸支持
部によって軸支し、ケーシング内の回転部材に弁部材を
設けたものとした。これにより、回転部材が一方向側に
回転する際の発生トルクを大きく、その反対側に回転す
る際の発生トルクを小さくするようにできるため、例え
ばピアノの鍵盤蓋等を開ける方向に発生トルクが小さく
なるようにし、かつ、反対に閉める方向に発生トルクが
大きくなるようにすることによって開閉部材を安全かつ
容易に開閉することができる。
【0036】さらに請求項4のように、底面に両面接着
テープを貼り付けた取付部を支持体に接着することによ
り、取付部を例えばピアノの拍子木等に容易に接着固定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本開閉装置の第1構成例の概略を示す側面図
【図2】第1構成例をピアノの鍵盤蓋に取付けた状態を
示す斜視図
【図3】第1構成例の内部構造を示す縦断面図
【図4】第1構成例に用いられる回転ダンパの縦断面図
【図5】弁部材の変形例を示す回転ダンパの縦断面図
【図6】弁部材の変形例を示す回転ダンパの縦断面図
【図7】本開閉装置の第2構成例の内部構造を示す縦断
面図
【図8】図7のD−D線に沿った横断面図
【図9】第2構成例をピアノの鍵盤蓋に取付けた状態を
示す斜視図
【符号の説明】
1・・アーム、11・・接触部、12,13・・軸支持
部、2・・回転ダンパ、21・・ケーシング、22・・
回転部材、23・・弁部材、3・・取付部、4・・弾性
手段、41・・コイルばね、42a,42b・・連結部
材、5・・支持体、6・・開閉部材、7・・両面接着テ
ープ、V・・粘性流体。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋等の開閉部材の内面との接触部を上端
    部に有し軸回りに回転可能なアームと、該アームの回転
    によってケーシングとケーシング内に設けられた回転部
    材とが相対的に回転しこの回転方向によって発生トルク
    が異なる回転ダンパと、前記開閉部材の支持体に固定さ
    れ前記アーム又は回転ダンパを取付ける取付部と、前記
    アームを前記取付部から離れる方向に付勢する弾性手段
    とを備えることを特徴とする蓋等の開閉装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の開閉装置において、前
    記弾性手段はコイルばね又はコイルばねと連結部材から
    なり、一端を前記アームに他端を前記取付部にそれぞれ
    取付けたことを特徴とする蓋等の開閉装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の開閉装置
    において、前記回転ダンパは、粘性流体を充填したケー
    シング内に回転部材を収容し、該回転部材を前記アーム
    又は取付部に形成された軸支持部によって軸支し、前記
    ケーシング内の回転部材に弁部材を設けることにより前
    記回転部材の回転方向によって発生トルクを異なるよう
    にしたことを特徴とする蓋等の開閉装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3に記載の開閉装置
    において、前記取付部の底面に両面接着テープを貼り付
    け、該取付部を前記支持体に接着固定するようにしたこ
    とを特徴とする蓋等の開閉装置。
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