JPH0737354B2 - メタライズ用組成物 - Google Patents
メタライズ用組成物Info
- Publication number
- JPH0737354B2 JPH0737354B2 JP23227386A JP23227386A JPH0737354B2 JP H0737354 B2 JPH0737354 B2 JP H0737354B2 JP 23227386 A JP23227386 A JP 23227386A JP 23227386 A JP23227386 A JP 23227386A JP H0737354 B2 JPH0737354 B2 JP H0737354B2
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- JP
- Japan
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- metal layer
- weight
- metallized metal
- zirconia sintered
- sintered body
- Prior art date
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はセラミック体にメタライズ金属層を形成するた
めのメタライズ用組成物に関し、より詳細には部分安定
化ジルコニア約焼結体にメタライズ金属層を形成するた
めにのメタライズ用組成物に関するものである。
めのメタライズ用組成物に関し、より詳細には部分安定
化ジルコニア約焼結体にメタライズ金属層を形成するた
めにのメタライズ用組成物に関するものである。
従来、セラミックは高硬度、耐摩耗性、化学的安定性等
の特性に優れていることから各種機械部品に多用されて
おり、セラミック体の表面には該セラミック体を各種機
械にロウ付け固着するためのメタライズ金属層が被着形
成されている。かかるセラミック体表面のメタライズ金
属層は通常、Mo−Mn法、即ちモリブデン(Mo)、マンガ
ン(Mn)、タングステン(W)等の高融点金属粉末に有
機バインダー及び有機溶剤を添加混合し、ペースト状と
なしたものを生もしくは焼結セラミック体表面にスクリ
ーン印刷法により被着させ、しかる后、これを還元雰囲
気中、約1500℃の温度で焼成し、高融点金属とセラミッ
ク体とを焼結一体化させることによって形成されてい
る。
の特性に優れていることから各種機械部品に多用されて
おり、セラミック体の表面には該セラミック体を各種機
械にロウ付け固着するためのメタライズ金属層が被着形
成されている。かかるセラミック体表面のメタライズ金
属層は通常、Mo−Mn法、即ちモリブデン(Mo)、マンガ
ン(Mn)、タングステン(W)等の高融点金属粉末に有
機バインダー及び有機溶剤を添加混合し、ペースト状と
なしたものを生もしくは焼結セラミック体表面にスクリ
ーン印刷法により被着させ、しかる后、これを還元雰囲
気中、約1500℃の温度で焼成し、高融点金属とセラミッ
ク体とを焼結一体化させることによって形成されてい
る。
しかし乍ら、近時、各種機械部品に使用されるセラミッ
クとして部分安定化ジルコニア焼結体が強度、靱性等の
特性に優れることから注目されており、該部分安定化ジ
ルコニア焼結体に従来周知のMo−Mn法によりメタライズ
金属層を被着形成させた場合、メタライズ金属層の焼付
け温度が約1500℃と高いことからその熱によって部分安
定化ジルコニア焼結体に熱変態に起因する靱性の大きな
劣化を招来してしまい、その結果、部分安定化ジルコニ
ア焼結体が各種機械部品としての使用に供しなくなると
いう欠点を有していた。
クとして部分安定化ジルコニア焼結体が強度、靱性等の
特性に優れることから注目されており、該部分安定化ジ
ルコニア焼結体に従来周知のMo−Mn法によりメタライズ
金属層を被着形成させた場合、メタライズ金属層の焼付
け温度が約1500℃と高いことからその熱によって部分安
定化ジルコニア焼結体に熱変態に起因する靱性の大きな
劣化を招来してしまい、その結果、部分安定化ジルコニ
ア焼結体が各種機械部品としての使用に供しなくなると
いう欠点を有していた。
本発明者等は上記欠点に鑑み種々の実験の結果、メタラ
イズ用組成物としてモリブデン(Mo)とマンガン(Mn)
から成る金属成分にシリカ(SiO2)とチタニア(TiO2)
を所定量添加するとその焼付け温度を部分安定化ジルコ
ニア焼結体に熱変態を起こさせない低いものとなし、か
つメタライズ金属層を部分安定化ジルコニア焼結体に強
固に接合できることを知見した。
イズ用組成物としてモリブデン(Mo)とマンガン(Mn)
から成る金属成分にシリカ(SiO2)とチタニア(TiO2)
を所定量添加するとその焼付け温度を部分安定化ジルコ
ニア焼結体に熱変態を起こさせない低いものとなし、か
つメタライズ金属層を部分安定化ジルコニア焼結体に強
固に接合できることを知見した。
本発明は上記知見に基づき、部分安定化ジルコニア焼結
体に十分な靱性を保持させつつ表面にメタライズ金属層
を強固に接合させることができるメタライズ用組成物を
提供とすることをその目的とするものである。
体に十分な靱性を保持させつつ表面にメタライズ金属層
を強固に接合させることができるメタライズ用組成物を
提供とすることをその目的とするものである。
本発明のメタライズ用組成物はモリブデン70乃至90重量
%、マンガン2乃至15重量%、酸化シリコン5乃至20重
量%及び酸化チタン1乃至10重量%から成ることを特徴
とするものである。
%、マンガン2乃至15重量%、酸化シリコン5乃至20重
量%及び酸化チタン1乃至10重量%から成ることを特徴
とするものである。
本発明のメタライズ用組成物において、モリブデン(M
o)及びマンガン(Mn)はメタライズ金属層の主成分で
あり、モリブデン(Mo)の量が70重量%未満あるいは90
重量%以上、マンガン(Mn)の量が2重量%未満あるい
は15重量%以上であるとメタライズ金属層をジルコニア
焼結体の表面に該ジルコニア焼結体の靱性に劣化を来た
すことなく均一に被着させることができない。
o)及びマンガン(Mn)はメタライズ金属層の主成分で
あり、モリブデン(Mo)の量が70重量%未満あるいは90
重量%以上、マンガン(Mn)の量が2重量%未満あるい
は15重量%以上であるとメタライズ金属層をジルコニア
焼結体の表面に該ジルコニア焼結体の靱性に劣化を来た
すことなく均一に被着させることができない。
また酸化シリコン(SiO2)はメタライズ金属層を焼付け
る際の温度を低下させるための成分であり、その量が5
重量%未満であると前記性質は付与されず、20重量%以
上であるとメタライズ金属層の接合強度が低下してしま
う。
る際の温度を低下させるための成分であり、その量が5
重量%未満であると前記性質は付与されず、20重量%以
上であるとメタライズ金属層の接合強度が低下してしま
う。
更に、酸化チタン(TiO2)はメタライズ用ペーストのジ
ルコニア焼結体に対する濡れ性を改善するための成分で
あり、その量が1重量%未満あるいは10重量%以上であ
ると前記性質は付与されず、メタライズ金属層の接合強
度が低下する。
ルコニア焼結体に対する濡れ性を改善するための成分で
あり、その量が1重量%未満あるいは10重量%以上であ
ると前記性質は付与されず、メタライズ金属層の接合強
度が低下する。
よって、本発明のメタライズ用組成物はモリブデン(M
o)は70乃至90重量%の範囲に、マンガン(Mn)は2乃
至15重量%の範囲に、酸化シリコン(SiO2)は5乃至20
重量%の範囲に、酸化チタン(TiO2)は1乃至10重量%
の範囲に夫々、特定される。
o)は70乃至90重量%の範囲に、マンガン(Mn)は2乃
至15重量%の範囲に、酸化シリコン(SiO2)は5乃至20
重量%の範囲に、酸化チタン(TiO2)は1乃至10重量%
の範囲に夫々、特定される。
次に、本発明を実施例に基づき説明する。
まず、モリブデン(Mo)、マンガン(Mn)、酸化シリコ
ン(SiO2)及び酸化チタン(TiO2)の粉末を下表に示す
ように秤量し、これに有機バインダー、溶剤を添加する
とともに混練機で10時間混練し、メタライズ用ペースト
試料を得た。
ン(SiO2)及び酸化チタン(TiO2)の粉末を下表に示す
ように秤量し、これに有機バインダー、溶剤を添加する
とともに混練機で10時間混練し、メタライズ用ペースト
試料を得た。
なお、試料番号29及び30は本発明品と比較するための比
較試料であり、従来一般に使用されているメタライズ用
ペーストである。
較試料であり、従来一般に使用されているメタライズ用
ペーストである。
かくして得られたメタライズ用ペーストを長さ40mm、幅
4mm、厚さ3mmから成る20個のジルコニア焼結体の一主面
全面に印刷塗布し、次にこれを還元雰囲気(窒素−水素
雰囲気)中で焼成し、ジルコニア焼結体表面にメタライ
ズ金属層を被着させた。
4mm、厚さ3mmから成る20個のジルコニア焼結体の一主面
全面に印刷塗布し、次にこれを還元雰囲気(窒素−水素
雰囲気)中で焼成し、ジルコニア焼結体表面にメタライ
ズ金属層を被着させた。
そして次にこれをJIS−R−1601に規定の曲げ強さ試験
方法により曲げ強度を測定し、その平均値を算出した。
方法により曲げ強度を測定し、その平均値を算出した。
また前記メタライズ金属層に長さ40mm、幅4mm、厚み10m
mのコバール(Fe−Ni−Co合金)から成る金属体を銀ロ
ウ(Ag72%,Cu28%)を介してロウ付けし、しかる后、
コバール金属体を垂直方向に引っ張り、単位面積当りの
接合強度を調べ、その平均値を算出した。
mのコバール(Fe−Ni−Co合金)から成る金属体を銀ロ
ウ(Ag72%,Cu28%)を介してロウ付けし、しかる后、
コバール金属体を垂直方向に引っ張り、単位面積当りの
接合強度を調べ、その平均値を算出した。
上記の結果を下表に示す。
〔発明の効果〕 上記実験結果からも判るように従来のメタライズ用組成
物を使用したメタライズ金属層はその焼き付け温度が高
く、ジルコニア焼結体に熱変態に起因する曲げ強度の劣
化を招来し、各種機械部分としてその使用に供しなくな
るのに対し、本発品のメタライズ用組成物を使用したメ
タライズ金属層はその焼付け温度が低く、ジルコニア焼
結体の曲げ強度を95kg/mm2以上に維持しつつメタライズ
金属層の接合強度も15kg/mm2以上となすことができる。
物を使用したメタライズ金属層はその焼き付け温度が高
く、ジルコニア焼結体に熱変態に起因する曲げ強度の劣
化を招来し、各種機械部分としてその使用に供しなくな
るのに対し、本発品のメタライズ用組成物を使用したメ
タライズ金属層はその焼付け温度が低く、ジルコニア焼
結体の曲げ強度を95kg/mm2以上に維持しつつメタライズ
金属層の接合強度も15kg/mm2以上となすことができる。
したがって、本発明のメタライズ用組成物は各種機械部
分に使用されるジルコニア焼結体へのメタライズ金属層
の形成に極めて有用である。
分に使用されるジルコニア焼結体へのメタライズ金属層
の形成に極めて有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】ジルコニア焼結体にメタライズ金属層を形
成するためのメタライズ用組成物であって、モリブデン
70乃至90重量%、マンガン2乃至15重量%、酸化シコン
5乃至20重量%、及び酸化チタン1乃至10重量%から成
ることを特徴とするメタライズ用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23227386A JPH0737354B2 (ja) | 1986-09-30 | 1986-09-30 | メタライズ用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23227386A JPH0737354B2 (ja) | 1986-09-30 | 1986-09-30 | メタライズ用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6389481A JPS6389481A (ja) | 1988-04-20 |
JPH0737354B2 true JPH0737354B2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=16936656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23227386A Expired - Fee Related JPH0737354B2 (ja) | 1986-09-30 | 1986-09-30 | メタライズ用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0737354B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6068912A (en) | 1998-05-01 | 2000-05-30 | International Business Machines Corporation | Platible non-metallic filler material for metallurgical screening paste |
-
1986
- 1986-09-30 JP JP23227386A patent/JPH0737354B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6389481A (ja) | 1988-04-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |