JPH0737116A - 文字列表示方法と装置および図形情報管理システム - Google Patents

文字列表示方法と装置および図形情報管理システム

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JPH0737116A
JPH0737116A JP5179678A JP17967893A JPH0737116A JP H0737116 A JPH0737116 A JP H0737116A JP 5179678 A JP5179678 A JP 5179678A JP 17967893 A JP17967893 A JP 17967893A JP H0737116 A JPH0737116 A JP H0737116A
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宏 菅野
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明彦 由良
Yasue Nomoto
野本  安栄
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クリッピングにより判読不能な文字列を、表示
領域に再配置して視認性を向上する図形表示方法と装置
をを提供する。 【構成】入力装置10から指示された対象範囲の図形情
報と文字列情報を読出し、図形情報は設定された表示対
象領域(ウインドウ)以外をクリッピングして表示装置
に表示する。一方、文字列情報は文字列配置位置決定手
段4により、文字列情報毎に予め設定されている配置可
能範囲が、表示対象領域と部分的に重畳するものを検索
し、当該文字列が境界または境界外にあって、クリッピ
ングにより判読不能となる場合は、表示対象領域内の配
置可能範囲に再配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CADシステムや地図
システムなどのように、広域の情報が展開される世界座
標系上で、ウインドウを通して画面表示する図形情報管
理システムに係わり、特に設定するウインドウの大きさ
によって再配置が必要になる文字列の表示方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータグラフイックスによる図形
情報管理システムにおいては、電子化された図形と文字
の情報を組合わせて、図面や地図などの対象を表現して
いる。この場合の図形は、形状や他の図形との相関関係
が定まっているので、その配置位置は固定され自由度は
ない。一方、文字列の配置位置は、図形との相対関係を
有しながらも自由度があり、その範囲内で操作員が任意
に決めている。
【0003】このような配置位置をもつ図形や文字列情
報は、一旦、世界座標系と呼ばれる仮想的な空間に展開
され、操作員がその座標系上で目的とする表示対象領域
(ウインドウ)を設定し、その内部に展開される図形や
文字列が画面上の表示領域(ビューポート)に表示され
る。画面上の表示情報は、ウインドウを平行移動(スク
ロール)すると、座標系上の展開情報にしたがって連続
的に変更される。これらについては、例えば、W.M.
ニューマン/R.F.スプロール著(大須賀節雄訳)の
文献「対話型コンピュータグラフィックス」などに詳し
い。
【0004】ところで、ウインドウの境界にまたがった
図形や文字列のうち、ウインドウ範囲外の情報は刈り込
み(クリッピング)されて表示されず、判読できなくな
ることがある。また、表示対象範囲の設定を広げるにし
たがって、世界座標系上のウインドウも広がる。それに
伴い、画面上の図形と文字列は相対的に小さくなり、文
字列がつぶれてしまうこともある。このような文字情報
の視認性の低下は、拡大表示または縮小表示に際してし
ばしば見られる。
【0005】図形情報の縮小表示に際して、文字情報を
拡大(または固定文字サイズ)表示して視認性を向上す
ることが行われる。この場合に、拡大する文字情報が他
の文字や図形と重ならないかをチエックし、重なる場合
には当該文字情報を、可能な範囲で平行移動して再配置
する。このような例に、特開昭61−138375号や
特開平3−62084号に記載のものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術における
視認性の向上対策は、第一に、画面表示範囲の情報に限
られて、クリッピングによって切断された文字列にたい
する考慮がない。したがって、ウインドウの境界ないし
近傍(ウインドウ外)の文字情報を自動的に可視化する
手立てがなく、操作員はしばしば画面をスクロールして
確認している。
【0007】第二に、文字列の意味ないし用途にたいす
る配慮がない。文字列には、寸法値のように特定の図形
に組み合わされて意味を持つものや、地名等のように特
定範囲に対して意味を持つものがある。前者は特定図形
の近傍に限られるので、配置位置の自由度はあまり大き
くない。一方、後者は特定図形に割り付けられないので
自由度は大きい。
【0008】しかし、従来は文字情報の意味による配置
位置の考慮がなされず、一律に扱われてるために自由度
が小さく、再配置する文字情報の移動可能な範囲は狭く
なる。この結果、高密度の図形情報においては、重複の
ない再配置位置の取得に困難が多い。
【0009】第三に、文字情報の属性情報にたいする考
慮がない。このため再配置は平行移動に限られ、やはり
重複のない再配置位置の取得が制限される。
【0010】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を克服し、文字列の切断やつぶれを回避し、視認性の
高い文字列を含む図形情報表示方式を提供することにあ
る。
【0011】本発明の他の目的は、広域かつ高密度の情
報にたいし、拡大、縮小、スクロール等の処理を頻繁に
行う地図システムやCADシステム等において、表示文
字列を高品質に自動管理する図形情報管理システムを提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的
は、図形情報と関係のある文字列情報が展開する座標系
上に表示対象領域を設定し、その領域内の文字列を表示
する文字列表示方法において、予め現在配置位置を含む
配置可能範囲が定義されている文字列毎に、前記表示対
象領域と当該文字列の前記配置可能範囲の重畳関係を調
べ、重畳する文字列について再配置の要否を判定するこ
とにより達成される。
【0013】さらに、重畳領域に当該文字列の全領域が
包含されていないときは、全てが包含されるように再配
置する。
【0014】また、文字列の再配置は、前記重畳領域に
他の情報がある場合は、その情報と重ならない領域を求
め、平行移動または文字属性の変更により行う。
【0015】
【作用】各文字列の前記配置可能範囲は、その文字列に
応じた自由度により任意の広さの範囲が操作員によって
予め設定され、当該文字列の配置位置(占有領域)は配
置可能範囲の適当な部位(中央部など)に初期設定され
る。
【0016】図形情報の表示対象領域(ウインドウ)が
設定または変更されると、各文字列についてその配置可
能範囲と表示対象領域の重畳領域を求め、その重畳関係
を調べる。重畳はするが、文字列の一部または全部が表
示対象外となる場合は、その文字列の配置位置を自由に
変更できかつ、表示対象領域でもある前記重畳領域内に
当該文字列を再配置する。
【0017】これによれば、拡大表示やスクロールによ
って、その一部はもちろん全部が表示されない文字列で
も、その配置可能範囲が表示対象領域にある表示に意味
のあるものは、自動的に再配置して表示されるので、操
作員がスクロールによって確認する必要がなくなる。ま
た、画面をハードコピーした図面の境界部文字列の判読
性が向上できる。
【0018】上記した文字列の再配置は、前記重畳領域
に他の文字列や図形情報の有無を調べ、存在する場合は
その配置位置(占有領域)と重ならない矩形の再配置領
域を求め、当該文字列を平行移動(縦、横、斜め方向)
する。
【0019】最も広い再配置領域に平行移動しても、当
該文字列の一部しか配置できないとき、または、縮小表
示によって文字列がつぶれて判読性が低下する場合は、
当該文字列の文字属性であるサイズ、間隔、傾き、展開
方向などの少なくとも1を変更して配置する。
【0020】また、各文字列は初期配置状態を記憶して
いて、拡大/縮小により変更された現在配置位置からの
再配置の処理前に、初期配置に戻して再配置が可能かを
チエックする。これにより処理のオーバーヘッドを低減
できる。
【0021】なお、上記の各再配置処理によっても表示
領域への配置が困難で、再配置を実施しない場合は重畳
領域またはその近傍をデフォルメなど識別表示して、操
作員に注意を喚起する。
【0022】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明
する。
【0023】図1は、本発明の一実施例である図形情報
管理装置の構成を示す。中央処理装置(CPU)1は、
ディスク装置8から図示しない入出力制御手段を介し
て、表示用データを主メモリ2のデータエリアに読み込
む。
【0024】ディスク8に格納されている表示用データ
は、地図システムや図面管理システムにおいては、図形
と文字列を図形情報ファイルと文字列情報ファイルに分
けて管理している。図形情報には、位置情報をもつベク
トルデータと、位置情報をもたないイメージデータがあ
り、通常はその両方を管理しているが、本実施例はいず
れにも適用可能である。
【0025】主メモリ2は、処理プログラムの記憶領域
や処理のためのワークエリアを有している。図形描画手
段3は図形情報を世界座標系(二次元座標系)に展開
し、ワークエリアに記憶する。
【0026】本実施例の要部である文字列配置位置決定
手段4は、設定される表示対象領域を元に、後述する配
置位置決定処理によって各文字列の配置位置を決定す
る。文字列描画手段5は、各文字列を図形情報と同じ世
界座標系に展開する。クリッピング処理手段7は、世界
座標系に展開されている図形情報と文字列情報を表示対
象領域内のデータにクリッピングし、画面表示装置9に
よって表示する。入力装置10は、ディスク8から読み
込む表示用データ範囲の指示や表示対象領域の設定ある
いは拡大、縮小、スクロールなど表示処理の要求を行う
キーボードやポインテイングデバイスである。
【0027】図2は、本実施例の図形や文字列の情報が
展開される世界座標系と、表示対象領域の関係を説明す
る概念図である。世界座標系21上に展開される図形デ
ータ(点線部)と、表示対象領域となるウインドウ22
が示されている。ウインドウ22は表示対象範囲決定手
段6により設定される。このウインドウ22内の図形が
表示装置9の表示領域(視野領域)24に表示される。
ウインドウを小さく設定すると、表示領域24の図形が
拡大して見え、ウインドウを大きく設定すると縮小して
見え、ウインドウを平行移動するとスクロールして見え
る。
【0028】地図など大量のデータを扱うシステムにお
いては、主メモリの制約などから、図形データは複数個
の所定範囲23を隣接して展開するのが一般的である。
各範囲23はウインドウ22を通して連続したデータと
して表示できるので、操作員は拡大、縮小、スクロール
の操作を行って、広範囲の図形を連続して見ることがで
きる。
【0029】図3は、文字列情報のデータ構成で、主メ
モリ2に読み込まれた所定範囲23の文字列情報31が
1〜N個ある例を示す。そのインデックスM番目の1文
字列情報32は、文字列配置可能範囲321、初期配置
情報322、現配置情報323および文字コードなどか
ら構成されている。
【0030】文字列配置可能範囲321は、その文字列
のもつ意味に依存する影響範囲で、文字列ごとに相違す
る。寸法値等はあまり自由度がないが、地名等は比較的
広い範囲をとり得る。配置可能範囲321は初期配置情
報322を含む方形座標により、他の文字列や図形の占
有領域を含まないよう操作員によって任意に与えられ
る。なお、配置可能範囲は方形に限られず円形などでも
よい。
【0031】また、図形情報がイメージデータの場合で
も、画面上で確認しながら配置可能範囲321に図形を
含まないよう設定すれば、本実施例による文字列再配置
処理は実行可能である。
【0032】初期配置情報322は、その文字列の初期
データデで、占有領域、基準点などの座標と、文字サイ
ズ、間隔、傾き、展開方向などの属性情報が設定され
る。現配置情報323は、初期配置情報322と同じ要
素からなり、後述する文字列配置処理によって変更され
る情報であり、再配置をしない場合は初期配置情報と同
一データになる。図4に、これら配置可能範囲、占有領
域および属性情報の関係を概念的に示す。
【0033】次に、図5に示すフローチャートにしたが
い、世界座標系に展開した文字列情報を、設定された表
示対象領域に対応して変更し、再配置する文字列配置処
理について説明する。この処理は概ね、対象文字列の検
索S101とその再配置要否確認S102、再配置領域
を決定する配置位置特定処理S103および再配置処理
S104〜S107からなる。文字列の再配置には、初
期位置への復旧、再配置領域への平行移動および文字属
性変更の3態様がある。
【0034】ステップS101の対象文字列検索は、拡
大、縮小、スクロール操作により新たに設定された表示
対象領域と、文字列毎に設定されている配置可能範囲が
一部でも重畳しているものを、展開されている全文字列
から検索し、処理候補テーブルに文字列ID(インデッ
クス)を記憶する。図6に示す具体例で説明すると、表
示対象対象領域abcdにたいし、文字列61(ABC
D)の配置可能範囲efghは4隅の一点以上が入って
いる(e,f)ので、文字列61を処理対象として抽出
する。
【0035】ステップS102では、処理候補文字列毎
に、再配置処理の要否を確認し、再配置の必要な文字列
には、図7に示す処理候補文字列テーブルの処理要否欄
にフラッグ(○)を設定し、実際の再配置候補とする。
なお、テーブルの実行可否欄は、後述の再配置処理の過
程で配置変更が実行できると判定されるきに、フラッグ
を設定される。
【0036】図8は、要否確認処理S102の詳細を示
すフローチャートである。ステップS201で、対象文
字列の現配置情報323の占有領域が初期配置情報32
2と同じかチエックする。同じでなければステップS2
02で、初期配置の占有領域の4隅の点が表示対象領域
に包含されるか判定する。4点とも包含される場合に
は、ステップS203で、現配置情報を初期状態に更新
して再配置する。
【0037】それ以外の場合はステップS204に移
り、現配置の占有領域の4隅が表示対象領域に包含され
るか判定する。完全包含されない場合に、ステップS2
05で、再配置処理候補として、処理候補文字列テーブ
ルの処理要否欄にフラッグを設定する。図6の例では、
文字列61と63が再配置処理候補で、文字列62は処
理不要となる。
【0038】次に、ステップS103〜108(図5)
による再配置処理について説明する。まず、S103の
配置位置特定処理とS104の平行移動可否判定を、図
9の文字列61を再配置処理候補として説明する。
【0039】図9(a)に示すように、文字列61の配
置可能範囲efghは、表示対象領域22と矩形efi
jで重畳している。この重畳領域efijには、再配置
処理候補の文字列61の一部が含まれる。この重畳領域
efijの座標を求め、この重畳領域efijに含まれ
る他の文字列62、63の重なりを各々の現配置情報3
23の占有領域から求める。
【0040】つぎに、図9(b)のように、重畳領域e
fij内で、文字列62を含まない矩形81と82を求
め、さらに同図(c)のように、矩形81または82内
で文字列63を含まない矩形83と84を求める。通常
は、面積大または展開方向長大のいずれか一方を再配置
候補領域とする。この例では、面積の大きい矩形83を
候補とする。
【0041】このように再配置候補領域の特定後に、対
象文字列の平行移動の可否を判定する。すなわち、文字
列61の占有領域を縦または横または斜め方向へ平行移
動して、再配置候補領域83に完全に含まれるか判定す
る。図9(d)は平行移動可能の場合を示している。実
行可能の場合は候補テーブルの文字列61の実行可否欄
にフラッグ(○)が設定され、ステップS103で、文
字列61の新たな配置位置(占有領域)が、現配置また
は初期配置から最も近い候補領域83内の位置に求めら
れる。同図(e)は再配置後の展開を示したものであ
る。
【0042】一方、ステップS104で平行移動が実行
否と判定された場合は、S105の文字属性変更処理と
S106の変更配置可否判定を行う。図10はこの詳細
を説明するフローチャートである。
【0043】まず、ステップS301で、変更文字サイ
ズを算出する。図11に、この処理例を示す。対象文字
列101の占有領域の展開方向長さl1と、上記した再
配置候補領域83の展開方向長さl2の比から、拡大率
k(=l1/l2)を求める。この場合k<1.0である
から、縮小される文字サイズが適正範囲内にあるかS3
02でチエックする。
【0044】適正範囲内であれば、S309で実行可の
フラッグが設定され、S107の配置位置変更処理で、
変更文字サイズによる文字列101の新たな占有領域
を、再配置候補領域83内において求める。
【0045】画面上の文字の大きさは、表示領域(視野
領域)24のピクセル数と表示対象領域22との比率
に、当該文字列に設定されている文字サイズを乗算する
ことで得られる。しかし、文字つぶれなど視認性の制約
から表示装置の解像度を元に、適正な範囲が設定されて
いる。たとえば、1280×1024ピクセルの画面で
は、文字高さは通常、16ピクセル以上となる。
【0046】変更文字サイズが適正外の場合、ステップ
S303で当該文字列の展開方向の変更が可能か判定す
る。この変更は一般に、数字や英文字などでは不可とな
る。
【0047】図12の文字列は、展開方向の変更が可能
の一例である。この場合、ステップS304で、平行移
動による配置可否をチエックし、対象文字列102の展
開方向(水平)長さl1と、再配置候補領域83の展開
方向(垂直)長さl2を比較し、l1≦l2であれば、平
行移動による展開方向変更が可能とる。l1>l2の場合
は、さらに、ステップS305、306で上記したS3
01、S302と同様の文字サイズの変更処理が必要と
なる。
【0048】展開方向の変更による再配置ができない場
合は、ステップS307で、図13に示すように、配置
可能な文字傾きを算出する。すなわち、対象文字列10
3の展開方向長さl1を、再配置候補領域83の長さl2
に対して傾けて展開する場合の傾き角度θ(≒cos~1
2/l1)を求め、ステップS308で、角度θが適正
範囲かチエックする。この適正範囲は任意であるが、あ
まり傾けると視認性が悪くなるので、±30°以内程度
にとるのがよい。なお、傾きの変更と文字サイズの変更
を組合せることも可能である。
【0049】ステップS309で、処理候補文字列テー
ブルの実行可否欄にフラッグの立てられた文字列は、S
107による配置位置変更処理を行う。一方、S104
の平行移動およびS106の属性変更によっても、再配
置が困難な場合は、配置位置の変更は行わない。この場
合、当該文字列の重畳領域efij近傍を強調表示する
などして、表示の必要な文字列のクリッピングを操作員
に知らせるようにしてもよい。
【0050】ステップS107の配置位置変更処理は、
S104やS106で確定された再配置の態様にしたが
い、新たな文字列配置位置(占有領域)を求め、当該文
字列の現配置情報323を更新する。そして、ステップ
S108で、再配置処理候補とされた全ての文字列の処
理終了が確認したのち、現表示対象領域22での文字列
描画およびクリッピング処理が実行され、画面表示装置
9の表示領域24には再配置された文字列を含んで表示
される。
【0051】本実施例によれば、拡大表示やスクロール
によって、その一部はもちろん全部が表示されない文字
列でも、その配置可能範囲が表示対象領域にある表示に
意味のあるものは、自動的に再配置して表示されるので
視認性が向上できる。また、操作員がスクロールによっ
て確認する必要もなくなる。
【0052】上記実施例における文字サイズの変更は縮
小表示の例であったが、これに限定されるものではな
い。すなわち、ステップS101で表示対象領域との重
畳が確認された処理候補文字列は、現配置情報の文字サ
イズが小さくて判読できない場合は、文字列に設定され
ている配置可能範囲に包含できる範囲で文字サイズを拡
大し、再配置するようにしてもよい。この場合の拡大文
字サイズは、視認可能な10〜16ピクセル程度または
それ以上としてもよい。なお、この拡大配置の必要か
ら、文字間隔や傾きあるいは展開方向の変更が生じる場
合は、上記と同様に行えばよく詳細は省略する。
【0053】これによれば、文字列が縮小によりつぶれ
る場合も、視認可能な文字サイズに拡大でき、かつ、他
の情報との重畳も生じないので、視認性が一段と向上で
きる。
【0054】上記の実施例では、重畳領域efgh内に
存在する他の情報は、図6のように文字列のみを対象と
している。しかし、図形情報であっても、ベクトル図形
のように位置情報をもつ場合には、文字列の場合と同様
に処理できる。図14に示す地図情報を例に説明する。
【0055】図14(a)は、表示対象領域abcdの
境界または境界外にある文字列141、142、143
が、クリッピングにより判読の困難な状態を示してい
る。世界座標での展開状態は、文字列141の配置可能
範囲と表示対象領域の重畳領域efijには、図形14
4が含まれている。文字列142、文字列143にも境
界線145、146が含まれている。しかし、図形14
4、境界線145、146はベクトルデータであるた
め、その位置情報から重畳領域内における占有領域を求
めることができる。
【0056】図14(b)は、本発明の文字列配置処理
に従い、これらの図形情報との重なりを回避して再配置
候補領域を求め、文字列141は水平方向の平行移動、
文字列142は文字サイズ縮小と右斜め方向の平行移
動、文字列143は展開方向変更と文字サイズ縮小によ
り、表示対象領域内に再配置した状態を示している。
【0057】地図情報処理システムにおいては、操作員
やドライバーが広範囲の地図情報から目的の範囲を頻繁
に切替ながら、拡大、縮小、スクロール表示しているの
で、判読できない文字がしばしば発生し、そのつど微調
整による確認が求められていた。しかし、本実施例によ
れば、その表示領域に必要な文字列は自動的に再配置さ
れて表示できるので、画面の視認性が向上し、操作も簡
単になる。
【0058】
【発明の効果】本発明の文字列表示方法によれば、文字
列に応じた再配置可能範囲の設定により再配置の自由度
が大きく、さらに平行移動と文字属性変更が適宜組み合
わされた柔軟な再配置ができるので、表示対象領域付近
でクリッピングされる文字列を可視化し、画面や図面の
視認性を著しく向上できる効果がある。
【0059】本発明の図形情報処理システムによれば、
表示対象領域の頻繁な切替に際し、画面境界付近の文字
列が自動的に移動表示されるので、微調整による文字列
の確認が不要となり、画面表示の操作性を向上できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であある図形情報管理装置の
構成図である。
【図2】世界座標系に展開される図形情報と表示対象領
域の関係を説明する概念図である。
【図3】文字列情報の構成を示すフォーマットである。
【図4】文字列の配置可能範囲、占有領域および属性情
報の関係を説明する概念図である。
【図5】文字列配置処理を説明するフローチャートであ
る。
【図6】表示対象領域、配置可能範囲および重畳領域の
関係を説明する概念図である。
【図7】処理対象候補文字列を管理するテーブルであ
る。
【図8】処理要否の確認処理と、初期配置への復旧処理
を説明するフローチャートである。
【図9】配置位置特定処理と平行移動による再配置の説
明図である。
【図10】文字属性変更による再配置を説明するフロー
チャートである。
【図11】文字サイズ変更処理の説明図である。
【図12】展開方向変更処理の説明図である。
【図13】傾き変更処理の説明図である。
【図14】地図情報における文字列の再配置を説明する
説明図である。
【符号の説明】
1…中央処理装置(CPU)、2…記憶手段(主メモ
リ)、3…図形描画手段、4…文字列配置位置決定手
段、5…文字列描画手段、6…表示対象範囲決定手段、
7…クリッピング処理手段、8…ディスク装置(補助記
憶装置)、9…表示装置、10…入力装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G06T 11/00 9192−5L G06F 15/72 380 (72)発明者 野本 安栄 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】図形情報と関係のある文字列情報が展開す
    る座標系上に表示対象領域を設定し、その領域内の文字
    列を表示する文字列表示方法において、 予め現在配置位置を含む配置可能範囲が定義されている
    文字列毎に、前記表示対象領域と当該文字列の前記配置
    可能範囲の重畳関係を調べ、重畳する文字列について再
    配置の要否を判定することを特徴とする文字列表示方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記再配置が要と判定
    された文字列の再配置が困難な場合は、前記重畳関係の
    重畳範囲またはその近傍を識別可能に表示することを特
    徴とする文字列表示方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記重畳関係の重畳範
    囲に、当該文字列の現在配置位置(占有領域)の全部を
    包含し得ない場合は、当該文字列に所定の再配置処理を
    行うことを特徴とする文字列表示方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記所定の再配置処理
    は、前記重畳範囲に当該文字列の初期配置位置の全部が
    包含可能な場合は、初期配置へ復旧することを特徴とす
    る文字列表示方法。
  5. 【請求項5】請求項3において、前記所定の再配置処理
    は、前記重畳範囲でかつ、他の情報の存在しない配置候
    補領域へ平行移動することを特徴とする文字列表示方
    法。
  6. 【請求項6】請求項3または5において、前記所定の再
    配置処理は、前記重畳範囲でかつ、他の情報の存在しな
    い配置候補領域へ属性変更により移動することを特徴と
    する文字列表示方法。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記属性変更による移
    動は、当該文字列の文字サイズ、文字間隔、文字傾きお
    よび展開方向の少なくとも一つを変更することによって
    行うことを特徴とする文字列表示方法。
  8. 【請求項8】図形情報と関係のある文字列情報が展開す
    る座標系上に表示対象領域を設定し、その領域内の文字
    列を表示する文字列表示方法において、 予め現在配置位置を含む配置可能範囲が定義されている
    文字列毎に、前記表示対象領域と当該文字列の前記配置
    可能範囲の重畳関係を調べ、重畳する文字列の文字サイ
    ズが所定値未満の場合に、前記配置可能範囲の許容する
    範囲内で拡大して再配置することを特徴とする文字列表
    示方法。
  9. 【請求項9】図形情報と関係のある文字列情報を読出
    し、クリッピング手段を介して表示対象領域を画面上に
    表示する文字列表示装置において、 予め現在配置位置を含む配置可能範囲が定義されている
    文字列情報を記憶する情報記憶手段と、 読み出された文字列情報の展開される座標系上に前記表
    示対象領域を設定する表示対象領域設定手段と、 文字列毎に、前記表示対象領域と当該文字列の前記配置
    可能範囲の重畳範囲を調べ、その重畳範囲に当該文字列
    の現在配置位置(占有領域)の全部を包含し得ない場合
    は、当該文字列を前記重畳範囲に包含するように再配置
    する文字列配置処理手段を備えることを特徴とする文字
    列表示装置。
  10. 【請求項10】所定範囲の図形情報と文字列情報を読み
    出して画面上に表示する図形情報管理システムにおい
    て、 図形情報ファイルと文字列情報ファイルを記憶する情報
    記憶装置と、 拡大、縮小、スクロールなどの表示要求にしたがって表
    示対象領域を設定する表示対象領域設定手段と、 前記図形情報ファイルから読出した図形情報を二次元座
    標系に展開する図形描画手段と、 前記二次元座標系に設定される表示対象領域にしたがっ
    て情報のクリッピングを行うクリッピング処理手段と、 予め現在配置位置を含む配置可能範囲が定義されている
    文字列情報を前記文字列情報ファイルから読出し、前記
    二次元座標系に展開するとともに、展開される文字列毎
    に、前記表示対象領域と当該文字列の前記配置可能範囲
    の重畳範囲を調べ、その重畳範囲に当該文字列の現在配
    置位置(占有領域)の全部を包含し得ない場合は、当該
    文字列を前記重畳範囲に包含するように再配置する文字
    列配置処理手段と、を備えることを特徴とする図形情報
    管理システム。
  11. 【請求項11】請求項10において、前記文字列配置処
    理手段は、 前記重畳範囲でかつ、前記図形情報および/または他の
    文字列情報の存在しない配置候補領域へ再配置すること
    を特徴とする図形情報管理システム。
  12. 【請求項12】請求項10において、前記配置可能範囲
    は、 前記図形情報を含まないように設定されていることを特
    徴とする地図情報管理システム。
  13. 【請求項13】請求項10において、前記配置可能範囲
    は、 前記文字列が地名等の名称の場合は相対的に広く、距離
    や寸法等の数値の場合は相対的に狭く設定されているこ
    とを特徴とする図形情報管理システム。
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