JPH0736390Y2 - ピアノ用制振・遮音台 - Google Patents

ピアノ用制振・遮音台

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JPH0736390Y2
JPH0736390Y2 JP3817391U JP3817391U JPH0736390Y2 JP H0736390 Y2 JPH0736390 Y2 JP H0736390Y2 JP 3817391 U JP3817391 U JP 3817391U JP 3817391 U JP3817391 U JP 3817391U JP H0736390 Y2 JPH0736390 Y2 JP H0736390Y2
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JP
Japan
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piano
vibration
sound insulation
sound
floor
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JP3817391U
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JPH04124294U (ja
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徹 佐野
洋二 林
克己 黛
徹 早川
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Nippon Mining Holdings Inc
Original Assignee
Nippon Mining and Metals Co Ltd
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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ピアノから発生する騒
音と振動を低減させるピアノ用制振・遮音台に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ピアノを演奏すると、空気伝播音が発生
するとともにキャスタからは振動がでる。空気伝播音の
一部は床、壁、天井の部材を固体振動させ、この振動が
伝わって固体伝播音(騒音)となったり、隣室の機材等
を振動させる。一方キャスタからの振動は固体伝播し、
固体伝播音(騒音)や不快な振動となって現れる。
【0003】ピアノから床方向に伝わるこの種の騒音と
振動を防止するため、従来はインシュレータが用いられ
ていた。インシュレータは、一般に木や硬質樹脂等から
成る受け皿状の部材であり、ピアノのキャスタを固定す
るものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】小さなインシュレータ
のみで、ピアノのキャスタに伝わる大きな振動エネルギ
を遮断又は吸収することはきわめて難しく、実際にはほ
とんど制振効果はなかった。また、空気伝播音について
も全く効果はなかった。そこで、ピアノの下にゴムマッ
トを敷いて前記インシュレータと併用する方法も提案さ
れたが、ゴムマットの変形によってピアノが安定しにく
いため、実用には至らなかった。また、ピアノの騒音・
振動を防止するために、ピアノを設置する部屋の床を防
振防音構造にすることもできるが、そのためには煩雑な
工事を行なわねばならず、要する費用が大きいという問
題があった。
【0005】本考案の目的は、前述したようなピアノの
底部から床方向にでる空気伝播音と、キャスタから床方
向にでる振動に起因する騒音と不快な振動を、大がかり
な床工事をする事なく防止することができるピアノ用制
振・遮音台を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案のピアノ用制振・
遮音台は、ピアノの下に敷いてピアノから発生する騒音
及び振動を防止するピアノ用制振・遮音台において、少
なくとも2枚の遮音材によって少なくとも1枚の制振シ
ートを挟んで一体化し、載設するピアノの前面側に相当
する辺部に一対の切欠き部を形成したことを特徴として
いる。
【0007】
【作用】ピアノ底部からの空気伝播音は、制振シートを
挟んでいる遮音材の面密度により遮断される。キャスタ
の振動は、制振シートの剪断変形のエネルギロスによっ
て熱エネルギに変わって床に伝達されなくなる。ピアノ
の前面側に対応する側には一対の切欠き部が形成されて
いるので、ピアノ用の椅子を収納することができる。
【0008】
【実施例】本考案は、空気伝播音を遮音により防止し、
キャスタの振動を制振により防止するために、遮音と制
振の2つの機能を有するピアノの載置台を提案するもの
である。
【0009】まず、遮音は音を反射させることにより音
を防ぐもので、面密度の大きいものがよい。硬さ、ピア
ノの荷重に耐え得る強度、室内で使用することを考慮す
ると、例えば木質の板が好適である。
【0010】制振は、振動エネルギを制振材の働きによ
り熱エネルギに変換して振動を防ぐ手段である。その使
用方法は拘束、非拘束の二つに大別される。ピアノは床
上に設置するので、拘束で用いるのが適当であり、具体
的には前記木質の板に挟んで用いるのがよいと考えられ
る。ピアノ低部からの空気伝播音は制振シートを挟んだ
木質板の面密度により遮断され、キャスタの振動は板の
間の制振シートの剪断変形のエネルギロスにより熱エネ
ルギに変わり、床に伝わらなくなる。エネルギロスの大
小は制振シートの制振性能と面積で決まってくるので、
制振性能の良いものを選択し、かつ面積を充分にとるこ
とが重要である。
【0011】木質板の材質と厚みを変え、これに損失係
数(η)が0.05〜0.1の制振シートを挟んで接着
した4角形の複合板を作り、ピアノの下に敷いて制振、
遮音性能を調べたところ、木質板は、その材質にかかわ
らず板厚約5mm以上(上板、下板共)、複合板の面密
度が9kg/m2 以上あると充分な制振、遮音効果が得
られることが判った。
【0012】図1〜図3は、アップライト型のピアノ1
に適用される第1実施例のピアノ用制振・遮音台(以
下、台2と呼ぶ。)である。図3に示すように、この台
2は、遮音材である12mm厚のラワン合板3と9mm
厚のラワン合板4によって1.3mm厚の制振シート5
を挟んで接着した構造になっている。そして、ラワン合
板3の上面には3mm厚のカーペット6が、ラワン合板
4の下面には1.5mm厚の不織布7がそれぞれ接着さ
れている。
【0013】図1に示すように、この台2は、ピアノ1
の前面側に相当する辺部に一対の切欠き部8,8が形成
されている。
【0014】このような切欠き部8を設けたのは、形状
を単純な四角にすると、使用中に複合板が反り、ベダル
の部分が持ち上がって演奏できなくなってしまうからで
あり、又ピアノを使用しないとき、台2と床の段差によ
り、椅子を鍵盤ふたの下に収納出来なくなってしまうか
らである。
【0015】特にアップライトピアノにおいては、後ろ
側のキャスタ(後足)の方が荷重が大で、前足の方が小
さくなっており、この荷重差によって反りが出やすくな
り、またペダルの下は荷重がかからないのでこの部分が
浮き上がると考えられる。そこで、ペダル下の部分の両
側に切欠き部8を設けてその中間部分を前方に突出さ
せ、同時に荷重が小さい前足が載る部分9の板の面積を
狭くすることにより、後足と前足の下にかかる荷重がほ
ぼ等しくなるようにした。即ち台2の平面形状を図1に
示すような山の字形にした。
【0016】上述したような形状にした結果、台2には
反りが生じず、ベダル下の部分は浮き上がることはな
く、ペダル下の突出部分10上に椅子を納めることがで
きた。なお突出部分10はベダルを踏むときに足を載せ
る必要上、山の字の両側の部分9よりも約200mm程
度出すのが望ましい。
【0017】本実施例で用いられる木質の板としては、
前述したラワン合板のほか、各種集木材(木粉、木くず
を接着剤で固めた人工木材)を用いることができる。ま
た、木質ではないが、遮音材としてコンクリートパネル
も用いうる。また、遮音材と制振シートからなる複合材
の表面には、前述したカーペット6や不織布7のほか、
塩ビシート等からなる各種化粧材を張り合わせるように
してもよい。
【0018】本実施例で用いる制振シートとしては、ゴ
ム・アスファルト系、ゴム系、樹脂系の物を用いること
が出来る。さらに、キャスタを確実に固定するために市
販のインシュレータを併用するのが望ましい。またピア
ノの背後に防音性能を持つパネルを設置し、この台と併
用すると、さらに高い防音効果が得られる。
【0019】本実施例の台2を、騒音、振動が問題とな
っていた木造家屋(2階がピアノ室、階下が寝室、在来
工法)のピアノの下に敷いて効果を調べた。台の設置前
は、防振ゴム製のインシュレータ(口径約150mm、
有効高さ約12mm)を介して板の間の床上にピアノが
設置されていた。演奏時の階下の騒音値は75dB
(A)で、部屋内の調度品が振動する等の現象がみられ
た。台の設置後は72dB(A)となり、振動は感じら
れなくなった。
【0020】図4〜図6は、アップライトピアノに適用
される第2実施例の台20である。この台の基本的な構
造は第1実施例と同じであり、図5又は図6に示すよう
に一対の遮音材である合板21,22によって制振シー
ト23をはさんで接着してある。
【0021】遮音材として合板を用いれば、ムク板を使
った場合に比べて反りは生じにくいが、反りを確実に防
ぐために本実施例では床面側の合板22に溝24,25
が形成してある。溝の断面形状は図5及び図6のいずれ
でもよく、設ける位置は反りの生じやすい所を選ぶとよ
い。例えば図4に破線で示すように、ピアノのペダルに
対応する中央の突出部分26と本体の境や、該突出部の
両側に沿う本体の中央などに設ける。
【0022】図7〜図9はグランドピアノ37に適用す
る第3実施例の台30を示している。図9に示すよう
に、この台30は、遮音材である厚さ12mmの2枚の
インシュレーションボード31,31によって1mm厚
の制振シート32を挟んで接着した構成になっている。
そして、上面にはカーペット33が接着され、外周端面
は熱可塑性ゴムのコーナー材34で覆われている。
【0023】図7に示すように、この台30の平面形状
はほぼグランドピアノ37の外形に沿っている。グラン
ドピアノ37の場合は3本足がほぼ等荷重となっている
ので、台30は比較的そりにくいが、椅子の収納も考え
てピアノ37の前面側の辺には第1実施例と同様に一対
の切欠き部35,35と突出部分36を設けてある。本
実施例によれば、グランドピアノ37に関し、第1実施
例と同様の作用・効果が得られる。
【0024】
【考案の効果】本考案の台は2枚の遮音材で制振シート
を挟んだ構造になっている。このため、この台をピアノ
の下に設置すれば騒音が少なくなり、不快な振動も出な
くなり、従来必要であった床あるいは階下の天井の防音
防振の工事が不要となる。また本考案の台は山の字型に
なっているために遮音材の反りが防止され、中央部が盛
り上がることはなく、突出部分に椅子を収めることが出
来る。台は二重構造となっており、又広い面積でピアノ
の荷重を受けるので、畳の上にピアノを置いても畳が沈
み込む事なく、グラつくこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の平面図である。
【図2】第1実施例の側面図である。
【図3】第1実施例の部分拡大断面図である。
【図4】第2実施例の平面図である。
【図5】第2実施例の部分拡大断面図である。
【図6】第2実施例の部分拡大断面図である。
【図7】第3実施例の平面図である。
【図8】第3実施例の正面図である。
【図9】第3実施例の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ピアノ 2,20,30 ピアノ用制振・遮音台(台) 3,4 遮音材としてのラワン合板 5,23,32 制振シート 8,35 切欠き部 21,22 遮音材としての合板 31 遮音材としてのインシュレーションボード 37 グランドピアノ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 黛 克己 東京都世田谷区池尻3丁目21番28号 株式 会社サン楽器内 (72)考案者 早川 徹 東京都世田谷区池尻3丁目21番28号 株式 会社サン楽器内 (56)参考文献 実開 昭59−66290(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピアノの下に敷いてピアノから発生する
    騒音及び振動を防止するピアノ用制振・遮音台におい
    て、少なくとも2枚の遮音材によって少なくとも1枚の
    制振シートを挟んで一体化し、載設するピアノの前面側
    に相当する辺部に一対の切欠き部を形成したピアノ用制
    振・遮音台。
JP3817391U 1991-04-26 1991-04-26 ピアノ用制振・遮音台 Expired - Lifetime JPH0736390Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3817391U JPH0736390Y2 (ja) 1991-04-26 1991-04-26 ピアノ用制振・遮音台

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Publication Number Publication Date
JPH04124294U JPH04124294U (ja) 1992-11-12
JPH0736390Y2 true JPH0736390Y2 (ja) 1995-08-16

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