JPH0511600Y2 - - Google Patents

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JPH0511600Y2
JPH0511600Y2 JP15999686U JP15999686U JPH0511600Y2 JP H0511600 Y2 JPH0511600 Y2 JP H0511600Y2 JP 15999686 U JP15999686 U JP 15999686U JP 15999686 U JP15999686 U JP 15999686U JP H0511600 Y2 JPH0511600 Y2 JP H0511600Y2
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rigid plate
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piano
damping
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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
  • Building Environments (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、ピアノ、スピーカなどの音響機器を
載置し、固体伝播音の階下への透過を防止する支
持パネルに関する。
従来技術とその問題点 従来、床面に据え置く大型音響機器、例えば、
ピアノから生ずる音には空気中を伝わる空気伝播
音と、それ自体の振動が床面を介して階下の部屋
に伝わるいわゆる固体伝播音とがあり、前者は気
密性の高い二重窓や遮音性の高い材質からなる天
井、壁体で防音されるている一方、後者は第2図
に示すように床面10とピアノ12の脚部との間
に介在するゴム製足受け部材11で防音されてい
る。なお、11aは金属板である。
しかしながら、従来のゴム製足受け部材11で
は、ピアノのような大重量物を載置すると、ゴム
製足受け部材11が大きな圧縮荷重を受けるの
で、ゴム本来の弾性が充分に発揮されない。この
ため、ゴム製足受け部材11だけでは振動を十分
に吸収できず、階下への透過音を約1ホーンだけ
低くできるにすぎないので、固体伝播音に対して
所望の防音性を得ることは困難であつた。
一方、前記ゴム製足受け部材の厚さを増大さ
せ、その内部損失で振動エネルギーの吸収量を大
きくすることも考えられるが、載置物の安定性が
悪くなり、例えば、ピアノの演奏の際に支障を来
たすという問題点がある。
問題点を解決するための手段 本考案は、前記問題点を解決するため、少なく
とも片面に制振材層を形成した剛性板の下面に、
緩衝材層を設けるとともに、前記剛性板の少なく
とも上面に、吸音性化粧材を設けた構成としてあ
る。
実施例 以下、本考案にかかる一実施例を第1図に示す
添付図面に従つて説明する。
本考案にかかる支持パネル1は、下面に制振材
層3を有する剛性板2の下面に、緩衝材層4を設
け、この緩衝材層4の下面に裏面材5を設ける一
方、前記剛性板2の外表面および緩衝材層4、裏
面材5の側面を吸音性化粧材6で被覆したもので
ある。
剛性板2は載置物の荷重を受けて分散させるも
ので、例えば、合板、パーテイクルボード、木質
セメント板、スレート板、セメントケイ酸カルシ
ウム板等の剛性を有する板状体の単体もしくは複
合板からなり、厚さ10mm以上のものが望ましい。
制振材層3は前記剛性板2の共振による振幅の
増大を抑制し、剛性板2自体から生ずる振動音を
小さくするもので、剛性板2に制振材を貼着また
は塗布して形成され、所望の制振性を得るために
はその厚さが1mm以上であることが好ましい。
制振材としては、SBR等の合成ゴムあるいは
可塑剤を添加した熱可塑性合成樹脂等のように粘
性および弾性を備えたシート状物、または、前述
のものに炭酸カルシウム、クレー、金属化合物等
の充填材を添加したもの等が挙げられる。
なお、制振材層3は剛性板2の上下面のいずれ
に設けてもよいが、剛性板2の下面に設ければ、
載置物の荷重にて生ずる緩衝材層4の反力によ
り、制振材層3が剛性板2の下面に密着し、優れ
た制振効果を得られるという利点がある。
緩衝材層4は剛性板2を弾性支持し、剛性板2
の共振による振動エネルギーが下方に伝播するの
を防止するもので、載置物を安定状態で支持する
ため、ばね定数を1×106〜10×10×106N/m3
するのが好ましい。
ばね定数1×106N/m3よりも小さいと、例え
ば、ピアノ演奏時における沈下量が大きくなり、
演奏の妨げになる一方、ばね定数が10×106N/
m3以上になると、剛性板2の固有振動周波数
が、 =1/2π√ (K;緩衝材のばね定数、M;剛性板の重量) の式から、大きくなるので、低周波振動に対する
剛性板2の共振が小さくなり、例えば、ピアノの
脚部から伝わる振動エネルギーがほとんど吸収さ
れず、下方にそのまま伝播されやすくなるためで
ある。
緩衝材としてはグラスウールマツト、合成ゴ
ム、発泡ゴム、発泡プラスチツク、繊維板、ロツ
クウールマツトの単体あるいはこれらの複合体が
あげられる。
なお、低密度の繊維質マツトを用いる場合に
は、その厚さを30mm以上とするのが好ましく、特
に、第1図に示すように比重0.2〜0.4の木質繊維
板4aのような剛性と緩衝性の両方を有するもの
と、密度48〜90Kg/m3のグラスウールマツト4b
のような軟かいものとを、前記木質繊維板4aを
上に、前記グラスウールマツト4bを下にして重
ね合わせれば、剛性板2に対する安定性と緩衝性
とを確保できると共に、緩衝材層の密度差によつ
て振動の伝播速度が変化し、緩衝材層内部におい
て振動の反射が生じ、この振動の反射によつても
振動エネルギーが消費されるので、振動の伝播が
大巾に軽減されて好ましい。
裏面材5は緩衝材層4の下面を保護するもの
で、例えば、合板、フエルト、布等が適してい
る。
吸音性化粧材6は、例えば、ピアノの響板から
生ずる音が剛性板2の表面で反射することによ
り、ピアノの音質が低下するのを防止するもの
で、例えば、ニードルパンチカーペツト等の布状
物、織物等が適している。
なお、前述の実施例では、例えば、ピアノを載
置する場合について説明したが、必ずしもこれに
限らず、ドラムあるいは大型スピーカボツクスを
載置してもよい。
また、多数板の支持パネルの端面を突き合わせ
て床面に敷設し、簡易ステージとして使用しても
よいことは勿論である。
試験例 剛性板2に厚さ20mmのパーテイクルボードを、
制振材層3に厚さ2mmの特殊制振マツトを、緩衝
材層4に厚さ7mmのインシユレシヨンボードと厚
さ80mmのグラスウールとからなる複合板を、裏面
材5に厚さ5.5mmの合板を使用し、同一平面形状
を有するこれらを順次積層一体し、その露出面を
厚さ3mmのニードルパンチカーペツトからなる吸
音性化粧材6で被覆し、幅750mm、長さ800mm、厚
さ52.5mmの支持パネル1を得た。
この支持パネル1に、従来例にかかるゴム製足
受け部材と同様な試験を行なつたところ、透過音
が5ホーン低下することを確認できた。
考案の効果 以上の説明から明らかなように、本考案にかか
る支持パネルは、ピアノなどの音響機器自体が発
する振動エネルギーを剛性板で受けて分散し、こ
れを剛性板の制振材層および緩衝材層が吸収、緩
和するので、固体伝播音が透過しにくいととも
に、剛性板の少なくとも上面に吸音性化粧材を設
けてあるので、不快な反響音の発生がない。
しかも、従来例にかかるゴム製足受け部材より
も広い面積で載置物の荷重を受けるので、単位面
積当りの圧縮荷重が小さくなる。このため、例え
ば、ピアノ等の演奏の際においても、その脚部が
沈下することがなく、演奏に支障を来たすことが
ない。
さらに、本考案にかかる支持パネルは、上面が
平滑な平面であるので、載置物を横滑りさせるこ
とができ、位置調整が容易である。
又、緩衝材層の上層部に比較的密度の高いもの
を用い、その下層部に低密度のものを用いると、
剛性板がさらに安定支持されると共に、緩衝材層
内部で振動の反射が生じ、振動エネルギーがより
一層効率よく消費され、振動の伝播がより一層軽
減されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる一実施例を示す断面
図、第2図は従来例にかかる一実施例を示す断面
図である。 1……支持パネル、2……剛性板、3……制振
材層、4……緩衝材層、5……裏面材、6……吸
音性化粧材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 少なくとも片面に制振材層を形成した剛性板
    の下面に、緩衝材層を設けるとともに、前記剛
    性板の少なくとも上面に、吸音性化粧材を設け
    たことを特徴とする支持パネル。 (2) 前記緩衝材層が密度の異なる緩衝材の積層体
    で、その上層部が下層部よりも密度の大きい緩
    衝材からなることを特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の支持パネル。
JP15999686U 1986-10-17 1986-10-17 Expired - Lifetime JPH0511600Y2 (ja)

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JPS6365099U JPS6365099U (ja) 1988-04-28
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