JPH0736333U - スイッチのノブ照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数及び製作工数を増加することなく、
スイッチケース内の照明用光源からの照明光がノブの操
作部の周囲から洩れることを防止し得るスイッチのノブ
照明装置を提供する。 【構成】 パネル２に取り付けられるスイッチケース１
に変位自在に保持されたノブ本体７と、このノブ本体７
の一端に連続されてパネル２から突出する操作部８と
を、透光性の材料により一体に形成してなるノブ６を設
け、スイッチケース１内に設けた照明用光源５からの照
明光１１の透過を許容する表示部９を操作部８に形成
し、操作部８の表面に表示部９を囲繞する遮光層１０を
形成し、遮光層１０の周辺部で反射されてパネル２に向
かう照明光１１を遮光する遮光片１３をスイッチケース
１に一体に形成することにより、パネル２の反射作用に
よる光洩れを防止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、暗所で使用されるスイッチのノブ照明装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えば、夜間の自動車の室内等の暗所で使用されるスイッチには、そのスイッ チの所在を示すために、スイッチケースに内蔵された照明用光源からの照明光を ノブの一部から透過させている。以下、その従来例を図２に基づいて説明する。 １はポリアセタール等の非透光性の合成樹脂により形成されたスイッチケースで ある。このスイッチケース１は自動車の運転席のパネル２に形成された開口部３ に嵌合されたときに、その開口部３の周縁に弾性的に係止される係止爪４を両側 に有している。また、このスイッチケース１には、照明用光源５と固定接点（図 示せず）と可動接点（図示せず）とが設けられている。照明用光源５と固定接点 とは絶縁性のターミナルベース（図示せず）に保持されている。６はポリカーボ ネート等の透光性の合成樹脂により形成されたノブで、このノブ６は、スイッチ ケース１に変位（摺動）自在に保持されてスイッチケース１内の可動接点を変位 させるノブ本体７と、このノブ本体７の一端に連続されて前記パネル２から突出 する操作部８とよりなる。この操作部８の中央部にはスイッチの機能を示す凹状 の表示部９が形成され、操作部８の表面には表示部９を囲繞する遮光層１０が塗 装により形成されている。

【０００３】 したがって、照明用光源５からの照明光１１が操作部８の表示部９から透過さ れ、これにより、暗所においてもスイッチの所在が確認される。しかし、照明光 １１の一部は遮光層１０の内面の周辺部からとパネル２に向けて反射され、続い てパネル２の表面で反射されるため、操作部８の周囲から光が洩れ、意匠上好ま しくない。ノブ６は二点鎖線で示すようにノブ６を押し込み、或いは実線で示す ように引き出すことにより接点の開閉をするが、ノブ６を引き出した状態では特 に照明光１１が洩れ易い。このために、図３に示すように、操作部８の表面に遮 光層１０を形成するだけでなく、操作部８の周囲の内面及びノブ本体７の周囲に も遮光層１２を形成し、操作部８の遮光層１０の周辺に向かう照明光１１を遮光 層１２により遮光している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

遮光層１０，１２は、透光性の材料で形成したノブ６に塗装を施すことにより 形成し、或いは、二色成型法により形成している。何れの方法で遮光層１０，１ ２を形成しても、遮光層１０，１２の範囲が広範囲に及ぶと作業が極めて大変で あり、歩留まりも悪くなる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、固定接点と可動接点と照明用光源とを内蔵してパネルに取り付けら れるスイッチケースを設け、このスイッチケースに変位自在に保持されて前記可 動接点を変位させるノブ本体とこのノブ本体の一端に連続されて前記パネルから 突出する操作部とを透光性の材料により一体に形成してなるノブを設け、前記操 作部に前記照明用光源からの照明光の透過を許容する表示部を形成し、前記操作 部の表面に前記表示部を囲繞する遮光層を形成し、前記スイッチケースの一端に 前記遮光層の周辺部と前記パネルとの間に位置する遮光片を一体に形成した。

【０００６】

【作用】

操作部の表面に形成した遮光層の周辺部で反射する照明光を遮光片で遮光する ことにより、パネルの反射によるノブの操作部の周囲からの光洩れを防止するこ とができる。

【０００７】

【実施例】

本考案の一実施例を図１に基づいて説明する。スイッチケース１の一端には、 操作部８の遮光層１０の周辺部とパネル２との間に位置する遮光片１３が一体に 形成されている。他の構成は図２及び図３において説明した部分と同一であるの で、その同一部分は同一符号を用い説明も省略する。

【０００８】 このような構成において、照明用光源５からの照明光１１は遮光層１０の周辺 部にも照射されるが、その遮光層１０からの反射光を遮光片１３により遮光する ことができる。これにより、パネル２の反射による照明光１１がノブ６の操作部 ８の周囲から洩れることを防止することができる。このような作用を示す遮光片 １３はスイッチケース１に一体に形成されるため、部品点数及び製作工数が増加 することがなく、これにより生産性を高めることができる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、上述のように、照明光の透過を許容する表示部が形成されたノブの 操作部の表面に表示部を囲繞する遮光層を形成し、スイッチケースの一端に遮光 層の周辺部とパネルとの間に位置する遮光片を一体に形成したので、操作部の遮 光層の周辺部で反射する照明光を遮光片で遮光することにより、パネルの反射に よるノブの操作部の周囲からの光洩れを防止することができ、また、光洩れを防 止するための遮光片はスイッチケースに一体に形成されるため、部品点数及び製 作工程が増加することがなく、これにより生産性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すもので一部を切欠した
平面図である。

【図２】従来例を示すもので一部を切欠した平面図であ
る。

【図３】従来の他の例を示すもので一部を切欠して平面
図である。

【符号の説明】

１ スイッチケース ２ パネル ５ 照明用光源 ６ ノブ ７ ノブ本体 ８ 操作部 ９ 表示部 １０ 遮光層 １１ 照明光 １３ 遮光片

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 固定接点と可動接点と照明用光源とを内
   蔵してパネルに取り付けられるスイッチケースと、この
   スイッチケースに変位自在に保持されて前記可動接点を
   変位させるノブ本体とこのノブ本体の一端に連続されて
   前記パネルから突出する操作部とを透光性の材料により
   一体に形成してなるノブと、前記操作部に形成されて前
   記照明用光源からの照明光の透過を許容する表示部と、
   前記操作部の表面に形成されて前記表示部を囲繞する遮
   光層と、前記スイッチケースの一端に一体に形成されて
   前記遮光層の周辺部と前記パネルとの間に位置する遮光
   片とよりなることを特徴とするスイッチのノブ照明装
   置。