JPS633316B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、導光体を使用した表示装置に係り、
特に自動車用ヒータコントロールインジケータに
採用して好適な表示装置に関する。

一般に自動車内のインテリア向上に伴ない、ヒ
ータパネル等、エアコン表示装置や内外気コント
ロール装置の車輌装備品は、例えば第１図および
第２図に示す如く導光体を用いた表示装置によつ
て各装置の表面パネルおよび操作ノブ設定位置を
照明することにより、夜間における視認性の向上
を計つている。

すなわち、第１図ａないしｄにおいて、１は表
示装置、２は表示装置１の前面に取付けられた表
面パネル、３はレバー挿通孔、４はレバー挿通孔
３に摺動自在に挿通されたレバー、５は操作ノ
ブ、６は導光体を示し、この導光体６を略くの字
形に形成してその垂直片６ａを表面パネル２の裏
面に密着もしくは近接対向させ、上方の傾斜片６
ｂの後端縁に切欠凹部９を設けてヒータパネルの
光源７を配設すると共に操作ノブ５とレバー４と
を導光体レバー１０で連結したものである。そし
て前記光源７からの光を導光体６を介して前記導
光体レバー１０に導びき、操作ノブ５の設定位置
を視認し得るようにしている。

一方、第２図はヒータパネル１１の後方に配設
された光源７を用いてパツド１２の背面に組込ま
れたラジオ１３、灰皿１４、エアコン表示装置あ
るいは内外気コントロール装置の表面パネル２等
を同時に照射させるようにしたものである。なお
１５はフロントウインドである。

しかるに、前者の表示装置にあつては、表面パ
ネル２に導びかれた光を利用して導光体レバー１
０の一部を間接的に照明するものであるため、該
レバー１０の位置の視認に難点があると共にレバ
ー１０の移動範囲が認識できないという欠点があ
つた。

一方、第２図に示した表示方法においては、ヒ
ータパネル１１によつて光の一部が吸収された
上、更に光源７との距離の２乗に逆比例して照度
が低下するため、より遠くに配設されたパネル２
および操作ノブ５等に対する十分な照明は困難で
あると共に必要以上の広範囲を照明することとな
るため、逆に特定の必要とするレバーもしくは計
器の視認が困難であつた。

本発明は上述したような従来の欠点を解消すべ
くなされたもので、その目的とするところは、導
光体に設けたレバー用孔の周縁部を突出させて表
面パネルの開口部に嵌合してその先端面に光拡散
機能を持たせることにより、操作ノブの夜間にお
ける視認性を向上させるようにした表示装置を提
供するものである。

以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第３図は本発明に係る表示装置を自動車に装備
されたエアコンおよび内外気コントロール装置に
実施した場合の一実施例を示し、ａは表面パネル
の正面図、ｂおよびｃはａ図の―線および
―線断面図である。なお、図において第１図お
よび第２図と同一構成要素のものは同一符号を以
つて示し、その説明を省略する。同図において、
透明な表面パネル２の表面は文字、記号等の表示
部Ａを除いて暗黒色の外表面と白色、銀色、金色
等の反射率の大きい内表面より成る遮光膜２ａで
被われている。この遮光膜２ａは周知のシルク印
刷、塗装等の適宜な手段によつて形成される。

前記表面パネル２の後方に配設される導光体６
は無色透明な合成樹脂で一体に形成され、この導
光体６に前記表面パネル２のレバー挿通孔３に対
応して設けられるレバー用孔２０を前記レバー挿
通孔３よりも小さく形成し、かつその前面側開口
部周縁を全周に亘つて前方に突出させている。こ
の前方に突出された短形枠状の突出部２１は表面
パネル２のレバー挿通孔３に挿入され、その前端
面に第４図に拡大して示す如く面取加工を施して
光拡散部２２を設けている。そして、この光拡散
部２２はシボ加工、フロスト等により粗面を以つ
て構成される。一方、前記レバー用孔２０の後面
側開口部周縁は斜めに面取加工されて光反射部２
３を構成している。

かくして、このような導光体６を用いた表示装
置によれば、光源７から出た光２４が導光体６の
内部に導びかれて表面パネル２の表示部Ａを照明
すると同時に光反射部２３によつて反射された光
２４が光拡散部２２で反射、屈折、拡散されるの
で、直接レバー４および操作ノブ５を良好に照明
することができる。

すなわち、本発明は、従来の表示装置が導光体
６を介して表示パネル２に導びかれた光を利用し
てレバー４および操作ノブ５を照明していたのに
対して導光体６に導びかれた光２４を直接用いて
レバー４および操作ノブ５を照明するように構成
したので、光の吸収が著しく少なく、したがつて
より明るい照明によりノブ設定位置の視認を容易
に行なえるようにしたものである。また、装置全
体が大型化した場合においても、導光体６からの
光を利用しているので、操作ノブ５の照明が良好
に行なえるほか、突出部２１をレバー用孔２０の
全周に亘つて形成し、これを光拡散部２２で明る
く照明しているので、操作ノブ５の移動範囲が一
目で視認でき、かつノブ設定位置の確認に役立
つ。

なお、この場合、突出部２２はかならずしもレ
バー用孔２０の全周に亘つて形成する必要がな
く、例えば光源７に近く操作ノブ５の照明が確実
に行なえる部分を除いたりあるいはまた不連続に
設けたりしてもよい。

さらにまた、本発明は自動車に装備されたエア
コンおよび内外気コントロール装置に適用した場
合について説明したが、これに何ら限定されるこ
となく、音響機器等種々の装置に実装される表示
装置に対しても実施し得ることは勿論である。

さらにまた、本発明は導光体の突出部を表面パ
ネルのレバー挿通孔に臨ませたが、表面パネルに
設けられ、表示部分の枠を構成する開口部等種々
の開口部に臨ませて表示部分の輪郭を照明させる
ようにしてもよい。

また、第５図に示すように操作ノブ５の一部に
着色透光部３０を設ければノブ５の異色光輝によ
り認識が一層容易となる。

以上説明したように、本発明は導光体を用いた
タイプの表示装置において、導光体の一部を突出
させて表面パネルの開口部もしくはノブ挿通孔内
に臨ませ、この突出部に光拡散部を設けてレバー
および操作ノブを照明するように構成したので、
光の吸収による損失が少なく、良好な照明が行な
え、夜間における視認性を飛躍的に向上させるこ
とができるほか、操作ノブの移動範囲およびノブ
設定位置の確認に便利であるなど、その効果は非
常に大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のエアコン表示装置の一例を示
し、ａは要部正面図、ｂは平面図、ｃは分解斜視
図、ｄはＩ−Ｉ線断面図、第２図は従来の表示装
置の他の一例を示す概略構成図、第３図は本発明
に係る表示装置を自動車用エアコン表示装置に実
施した場合の一実施例を示し、ａは正面図、ｂお
よびｃはａ図の―線および―線断面図、
第４図は第３図の要部拡大断面図、第５図は本発
明の他の実施例を示す要部断面図である。 ２…表面パネル、３…レバー挿通孔、４…レバ
ー、５…操作ノブ、６…導光体、７…光源、２０
…レバー用孔、２１…突出部、２２…光拡散部、
２３…光反射部、２４…光。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 光源からの光を導光体を介して表面パネルに
   導き、該表面パネルを照明する表示装置におい
   て、前記表面パネルに開口部を形成し、この開口
   部に操作ノブのレバーを摺動自在に挿通し、前記
   導光体の表面に前記開口部に嵌合する枠状の突出
   部を一体に突設してその先端面に光拡散部を設け
   たことを特徴とする表示装置。