JP3300434B2 - スイッチキートップ - Google Patents
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- H01H2229/047—Preformed layer in mould
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば自動車に設備
されるエアコン、オーディオ等の操作盤に配置使用され
る操作用スイッチのキートップに関するものである。
されるエアコン、オーディオ等の操作盤に配置使用され
る操作用スイッチのキートップに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の上記操作用スイッチに使用される
インジケータ部付きスイッチキートップ構造として図１
及び図２に示す如き構造のものがある。
インジケータ部付きスイッチキートップ構造として図１
及び図２に示す如き構造のものがある。
【０００３】すなわち、この従来構造のスイッチキート
ップは、透明なる樹脂で形成され、しかもインジケータ
表示用の透孔窓２を形成した基枠１の表面に白色塗料層
３を形成しさらにその白色塗料層３の表面に遮光性の黒
色塗料層４を施した後に、その黒色塗料層４の一部に、
透光性の文字・マーク等の表示部５を、レーザドリミン
グ手段による除去手段により形成してスイッチキートッ
プ本体を形成している。
ップは、透明なる樹脂で形成され、しかもインジケータ
表示用の透孔窓２を形成した基枠１の表面に白色塗料層
３を形成しさらにその白色塗料層３の表面に遮光性の黒
色塗料層４を施した後に、その黒色塗料層４の一部に、
透光性の文字・マーク等の表示部５を、レーザドリミン
グ手段による除去手段により形成してスイッチキートッ
プ本体を形成している。
【０００４】さらに、上記スイッチキートップ本体に設
けた透孔窓２には、透過平面部６を除く他の表面に遮光
層７を施してなるインジケータレンズ８を嵌着し、その
インジケータレンズ８の内部にインジケータ用の、例え
ばＬＥＤ９が嵌着されているものである。１０は前記の
表示部５を透過照明するための照明球を示す。
けた透孔窓２には、透過平面部６を除く他の表面に遮光
層７を施してなるインジケータレンズ８を嵌着し、その
インジケータレンズ８の内部にインジケータ用の、例え
ばＬＥＤ９が嵌着されているものである。１０は前記の
表示部５を透過照明するための照明球を示す。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のインジケータ部付きスイッチキートップ構造
にあっては、白色塗料層３及び黒色塗料層４を設けた基
枠１と、この基枠１に組合せられかつ遮光層７を施した
インジケータレンズ８との２部材が必要であった。つま
り遮光層７を施したインジケータレンズ８を必要とする
理由は、もしその遮光層７を施したインジケータレンズ
が無いと仮定すると、夜間において、照明球１０を点灯
するとその光で表示部５は透過照明されるが、照明球１
０の光の一部が、肉厚である透明基枠１の内部を経た透
孔窓２の内周面からの漏光が生じインジケータ用ＬＥＤ
の点灯、消灯に関係なく透孔窓２が発光表示されてしま
うという不具合が生じる。この不具合を解消するため
に、外周面全体に遮光層７を施して、照明球１０または
ＬＥＤ９による発光表示を区別するため、隔壁としても
機能するインジケータレンズ８の使用が採られているも
のである。
うな従来のインジケータ部付きスイッチキートップ構造
にあっては、白色塗料層３及び黒色塗料層４を設けた基
枠１と、この基枠１に組合せられかつ遮光層７を施した
インジケータレンズ８との２部材が必要であった。つま
り遮光層７を施したインジケータレンズ８を必要とする
理由は、もしその遮光層７を施したインジケータレンズ
が無いと仮定すると、夜間において、照明球１０を点灯
するとその光で表示部５は透過照明されるが、照明球１
０の光の一部が、肉厚である透明基枠１の内部を経た透
孔窓２の内周面からの漏光が生じインジケータ用ＬＥＤ
の点灯、消灯に関係なく透孔窓２が発光表示されてしま
うという不具合が生じる。この不具合を解消するため
に、外周面全体に遮光層７を施して、照明球１０または
ＬＥＤ９による発光表示を区別するため、隔壁としても
機能するインジケータレンズ８の使用が採られているも
のである。
【０００６】ところが、上記遮光層７を施したインジケ
ータレンズ８を、スイッチキートップ本体に組み付けな
ければならないことは、各部品の製造工程及びそれら部
品の組立工程等に手間がかかり、生産性、経済性が悪い
という問題点が生じていた。
ータレンズ８を、スイッチキートップ本体に組み付けな
ければならないことは、各部品の製造工程及びそれら部
品の組立工程等に手間がかかり、生産性、経済性が悪い
という問題点が生じていた。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる従来の
問題点に着目してなされたもので、上記課題を解決する
ための第１の発明は、背後に備えられた光源（１５、１
６）から発する光を透過して表示する複数の表示部（１
２、１３）が設けられた表示板（１９）と、前記光源
（１５、１６）に対応する透孔（１４）および該透孔
（１４）と区画された収納室（１７）を有し表面に前記
表示板（１９）が被着される遮光性樹脂で成形された基
枠（１８）とからなるスイッチキートップ（１１）であ
って、前記表示板（１９）は、極薄の樹脂製透明シート
（２０）の表面に、前記複数の表示部（１２、１３）の
うちインジケータ表示部（１３）を除いて半透過性の白
色塗料層（２１）を形成し、さらにその白色塗料層（２
１）の表面に、前記表示部（１２、１３）を除いて遮光
層（２２）を形成してなり、前記基枠（１８）は、前記
表示板（１９）をセットしたキャビティ型（２３）とコ
ア型（２６）との間に遮光性樹脂を射出して前記表示板
（１９）と一体的に成形したものであることを特徴とす
るスイッチキートップである。第２の発明は、背後に備
えられた光源（１５、１６）から発する光を透過して表
示する複数の表示部（１２、１３）が設けられた表示板
（１９）と、前記光源（１５、１６）に対応する透孔
（１４）および該透孔（１４）と区画された収納室（１
７）を有し、表面に前記表示板（１９）が被着される遮
光性樹脂で成形された基枠（１８）とからなるスイッチ
キートップ（１１）であって、前記表示板（１９）は、
所定の厚さを有する樹脂製透明シート（２０）の表面
に、前記複数の表示部（１２、１３）のうちインジケー
タ表示部（１３）を除いて半透過性の白色塗料層（２
１）を形成し、さらにその白色塗料層（２１）の表面
に、前記表示部（１２、１３）を除いて遮光層（２２）
を形成してなり、前記表示板（１９）をセットしたキャ
ビティ型（２３）とコア型（２６）との間に遮光性樹脂
を射出し、前記表示板（１９）の樹脂製透明シート（２
０）の裏面であって前記インジケータ表示部（１３）の
周縁近傍に、前記基枠の構成素材である遮光性樹脂が入
り込む凹溝（２７）を形成し、前記基枠（１８）と前記
表示板（１９）とを一体的に成形したものであることを
特徴とするスイッチキートップである。第３の発明は、
第１または第2の発明において、前記表示板（１９）の
樹脂製透明シートの裏面であって、インジケータ用ＬＥ
Ｄを収納する収納室の上部に微細なる凹凸を形成したこ
とを特徴とするものである。
問題点に着目してなされたもので、上記課題を解決する
ための第１の発明は、背後に備えられた光源（１５、１
６）から発する光を透過して表示する複数の表示部（１
２、１３）が設けられた表示板（１９）と、前記光源
（１５、１６）に対応する透孔（１４）および該透孔
（１４）と区画された収納室（１７）を有し表面に前記
表示板（１９）が被着される遮光性樹脂で成形された基
枠（１８）とからなるスイッチキートップ（１１）であ
って、前記表示板（１９）は、極薄の樹脂製透明シート
（２０）の表面に、前記複数の表示部（１２、１３）の
うちインジケータ表示部（１３）を除いて半透過性の白
色塗料層（２１）を形成し、さらにその白色塗料層（２
１）の表面に、前記表示部（１２、１３）を除いて遮光
層（２２）を形成してなり、前記基枠（１８）は、前記
表示板（１９）をセットしたキャビティ型（２３）とコ
ア型（２６）との間に遮光性樹脂を射出して前記表示板
（１９）と一体的に成形したものであることを特徴とす
るスイッチキートップである。第２の発明は、背後に備
えられた光源（１５、１６）から発する光を透過して表
示する複数の表示部（１２、１３）が設けられた表示板
（１９）と、前記光源（１５、１６）に対応する透孔
（１４）および該透孔（１４）と区画された収納室（１
７）を有し、表面に前記表示板（１９）が被着される遮
光性樹脂で成形された基枠（１８）とからなるスイッチ
キートップ（１１）であって、前記表示板（１９）は、
所定の厚さを有する樹脂製透明シート（２０）の表面
に、前記複数の表示部（１２、１３）のうちインジケー
タ表示部（１３）を除いて半透過性の白色塗料層（２
１）を形成し、さらにその白色塗料層（２１）の表面
に、前記表示部（１２、１３）を除いて遮光層（２２）
を形成してなり、前記表示板（１９）をセットしたキャ
ビティ型（２３）とコア型（２６）との間に遮光性樹脂
を射出し、前記表示板（１９）の樹脂製透明シート（２
０）の裏面であって前記インジケータ表示部（１３）の
周縁近傍に、前記基枠の構成素材である遮光性樹脂が入
り込む凹溝（２７）を形成し、前記基枠（１８）と前記
表示板（１９）とを一体的に成形したものであることを
特徴とするスイッチキートップである。第３の発明は、
第１または第2の発明において、前記表示板（１９）の
樹脂製透明シートの裏面であって、インジケータ用ＬＥ
Ｄを収納する収納室の上部に微細なる凹凸を形成したこ
とを特徴とするものである。
【０００８】 従って、第１の発明のスイッチキートップ
によれば、インジケータ表示部（１３）より漏光するこ
とのないスイッチキートップ（１１）が、樹脂で一体的
に成形されることから、スイッチキートップ（１１）の
構成が一部品であって、その組立作業が不要となり経済
性が向上され、また照明球（１６）の光がインジケータ
表示部（１３）へ導光されることなく、インジケータ表
示の誤認および視認性の低下を防止できるという効果が
得られる。また、表示部（１２、１３）は、表示板（１
９）についてはあらかじめ遮光層（２２）をスクリーン
印刷手段によって形成することができ、遮光性の樹脂で
成形した基枠（１８）については表示部（１２，１３）
に対応する位置に透光孔を設けているので、曲面に成形
された黒色塗料層（４）に透光性表示部をレーザートリ
ミングによって加工しなければならない従来例のものに
比して生産性に優れコストの安いスイッチキートップを
提供することができるという効果が得られる。また、第
２の発明のスイッチキートップによれば、照明球（１
６）からの光が導光されても凹溝（２７）内に入り込ん
でいる遮光性樹脂によって遮断され、樹脂製透明シート
（２０）の厚さが厚くても照明球（１６）の光がインジ
ケータ表示部（１３）へ導光されることなく、インジケ
ータ表示の誤認および視認性の低下を防止できる。ま
た、第３の発明のスイッチキートップによれば微細凹凸
（２８）によりインジケータ用ＬＥＤ（９）から発する
光が乱反射してインジケータ表示部（１３）全面が均一
に輝いて視認角が広がり視認性に優れたインジケータが
得られる。
によれば、インジケータ表示部（１３）より漏光するこ
とのないスイッチキートップ（１１）が、樹脂で一体的
に成形されることから、スイッチキートップ（１１）の
構成が一部品であって、その組立作業が不要となり経済
性が向上され、また照明球（１６）の光がインジケータ
表示部（１３）へ導光されることなく、インジケータ表
示の誤認および視認性の低下を防止できるという効果が
得られる。また、表示部（１２、１３）は、表示板（１
９）についてはあらかじめ遮光層（２２）をスクリーン
印刷手段によって形成することができ、遮光性の樹脂で
成形した基枠（１８）については表示部（１２，１３）
に対応する位置に透光孔を設けているので、曲面に成形
された黒色塗料層（４）に透光性表示部をレーザートリ
ミングによって加工しなければならない従来例のものに
比して生産性に優れコストの安いスイッチキートップを
提供することができるという効果が得られる。また、第
２の発明のスイッチキートップによれば、照明球（１
６）からの光が導光されても凹溝（２７）内に入り込ん
でいる遮光性樹脂によって遮断され、樹脂製透明シート
（２０）の厚さが厚くても照明球（１６）の光がインジ
ケータ表示部（１３）へ導光されることなく、インジケ
ータ表示の誤認および視認性の低下を防止できる。ま
た、第３の発明のスイッチキートップによれば微細凹凸
（２８）によりインジケータ用ＬＥＤ（９）から発する
光が乱反射してインジケータ表示部（１３）全面が均一
に輝いて視認角が広がり視認性に優れたインジケータが
得られる。
【０００９】
【実施例】以下に本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【００１０】実施例Ｉ 図３乃至図５において、１１は表面にエアコン用の表示
文字部１２と、インジケータ表示部１３を設けた本実施
例のスイッチキートップであって、このスイッチキート
ップ１１の構造は、上記表示文字部１２を照明球１６の
点灯により透過照明せしめるための透孔１４とインジケ
ータ用ＬＥＤ１５を収納する収納室１７とが遮光性樹脂
により射出成形される基枠１８と、この基枠１８の表面
に被着される表示板１９と、からなるものであって、そ
の表示板１９の構成は、図５に示すように、例えば０．
５ｍｍ〜０．４ｍｍ程度の樹脂製透明シート２０の表面
に、前記収納室１７との対応位置を除いて半透過性白色
塗料層２１をスクリーン印刷手段で施し、次いでその白
色塗料層２１の表面に、前記表示文字部１２を抜いて黒
色塗料による遮光層２２をスクリーン印刷手段で施した
ものである。
文字部１２と、インジケータ表示部１３を設けた本実施
例のスイッチキートップであって、このスイッチキート
ップ１１の構造は、上記表示文字部１２を照明球１６の
点灯により透過照明せしめるための透孔１４とインジケ
ータ用ＬＥＤ１５を収納する収納室１７とが遮光性樹脂
により射出成形される基枠１８と、この基枠１８の表面
に被着される表示板１９と、からなるものであって、そ
の表示板１９の構成は、図５に示すように、例えば０．
５ｍｍ〜０．４ｍｍ程度の樹脂製透明シート２０の表面
に、前記収納室１７との対応位置を除いて半透過性白色
塗料層２１をスクリーン印刷手段で施し、次いでその白
色塗料層２１の表面に、前記表示文字部１２を抜いて黒
色塗料による遮光層２２をスクリーン印刷手段で施した
ものである。
【００１１】スイッチキートップ１１の構成は以上の如
くであるが、次にそのスイッチキートップ１１の製法を
図６に基づいて述べる。先ずスイッチキートップ１１を
射出成形すべきキャビティ型２３内に、図５に示した予
備賦形した表示板１９をセットし、しかる後、その表示
板１９に設けられている表示文字部１２及びインジケー
タ表示部１３に対応する頂面２４及び２５を有するコア
型２６で型閉めし、次いで該コア型２６と表示板１９と
の間に遮光性を有する例えば黒色の樹脂を圧入して、図
３に示す如き、表示板１９と一体の基枠１８を射出成形
し、スイッチキートップ１１を完成するものである。
くであるが、次にそのスイッチキートップ１１の製法を
図６に基づいて述べる。先ずスイッチキートップ１１を
射出成形すべきキャビティ型２３内に、図５に示した予
備賦形した表示板１９をセットし、しかる後、その表示
板１９に設けられている表示文字部１２及びインジケー
タ表示部１３に対応する頂面２４及び２５を有するコア
型２６で型閉めし、次いで該コア型２６と表示板１９と
の間に遮光性を有する例えば黒色の樹脂を圧入して、図
３に示す如き、表示板１９と一体の基枠１８を射出成形
し、スイッチキートップ１１を完成するものである。
【００１２】このように、本実施例によって得られるス
イッチキートップ１１は、印刷手段によって透過性の表
示文字部１２及びインジケータ表示部１３が形成されて
いる薄形の表示板１９をキャビティ型２３内にセットし
た後、その表示板１９と一体構造となる遮光性の基枠１
８を射出成形して透光性の表示文字部１２とインジケー
タ表示部１３を有するスイッチキートップ１１を簡単に
成形することができる。
イッチキートップ１１は、印刷手段によって透過性の表
示文字部１２及びインジケータ表示部１３が形成されて
いる薄形の表示板１９をキャビティ型２３内にセットし
た後、その表示板１９と一体構造となる遮光性の基枠１
８を射出成形して透光性の表示文字部１２とインジケー
タ表示部１３を有するスイッチキートップ１１を簡単に
成形することができる。
【００１３】従って、透光性表示部をレーザートリミン
グによって加工しなければならないスイッチキートップ
構造、さらには、スイッチキートップ本体に隔壁として
も機能するインジケータレンズを組合せて構成する従来
例のものに比して生産性に優れコストの安いスイッチキ
ートップを提供することができる。
グによって加工しなければならないスイッチキートップ
構造、さらには、スイッチキートップ本体に隔壁として
も機能するインジケータレンズを組合せて構成する従来
例のものに比して生産性に優れコストの安いスイッチキ
ートップを提供することができる。
【００１４】また、本実施例により構成されているスイ
ッチキートップの表面に被着されている表示板１９のベ
ースとなる樹脂製透明シート２０は、０．５ｍｍ以下の
極薄のシートであることから、照明球１６の点灯時に、
該照明球１６からの光が樹脂製透明シート２０の内部を
導光してインジケータ表示部１３より漏光するという不
具合もなく、インジケータ表示がされているか否かの視
認性を高めることができる。
ッチキートップの表面に被着されている表示板１９のベ
ースとなる樹脂製透明シート２０は、０．５ｍｍ以下の
極薄のシートであることから、照明球１６の点灯時に、
該照明球１６からの光が樹脂製透明シート２０の内部を
導光してインジケータ表示部１３より漏光するという不
具合もなく、インジケータ表示がされているか否かの視
認性を高めることができる。
【００１５】実施例ＩＩ 本実施例は前記実施例Ｉと同様に、表示板１９をインサ
ートした射出成形型内に遮光性の樹脂を圧入して、表示
板１９と一体構造となるの基枠１８を射出成形してスイ
ッチキートップ１１を完成することには変りないが、こ
の実施例における表示板１９の構成は、図７に示すよう
に、その表示板１９を構成している樹脂製透明シート２
０の裏面、すなわち基枠１８形成樹脂との接合面におい
て、インジケータ表示部１３の周縁近傍位置に、凹溝２
７を形成したことが本実施例の特長であり、基枠１８の
素材となる遮光性樹脂を射出して表示板１９と基枠１８
とを一体的に成形するとき、基枠１８の遮光性の樹脂が
図８に示すように凹溝２７内に入り込む。
ートした射出成形型内に遮光性の樹脂を圧入して、表示
板１９と一体構造となるの基枠１８を射出成形してスイ
ッチキートップ１１を完成することには変りないが、こ
の実施例における表示板１９の構成は、図７に示すよう
に、その表示板１９を構成している樹脂製透明シート２
０の裏面、すなわち基枠１８形成樹脂との接合面におい
て、インジケータ表示部１３の周縁近傍位置に、凹溝２
７を形成したことが本実施例の特長であり、基枠１８の
素材となる遮光性樹脂を射出して表示板１９と基枠１８
とを一体的に成形するとき、基枠１８の遮光性の樹脂が
図８に示すように凹溝２７内に入り込む。
【００１６】従って、この実施例によれば、表示板１９
を作製するに使用される樹脂製透明シート２０の厚さが
例えば０.５ｍｍ以上の厚さであっても、例えば照明球
１６の点灯時において、該照明球１６からの光が、樹脂
製透明シート２０内に導光されても凹溝２７内に入り込
んでいる遮光性樹脂による光遮蔽作用で、光がインジケ
ータ表示部１３へ導光されることがなく、インジケータ
表示の誤認が防止できるという効果が得られる。
を作製するに使用される樹脂製透明シート２０の厚さが
例えば０.５ｍｍ以上の厚さであっても、例えば照明球
１６の点灯時において、該照明球１６からの光が、樹脂
製透明シート２０内に導光されても凹溝２７内に入り込
んでいる遮光性樹脂による光遮蔽作用で、光がインジケ
ータ表示部１３へ導光されることがなく、インジケータ
表示の誤認が防止できるという効果が得られる。
【００１７】実施例ＩＩＩ 本実施例は、図９に示す如く基枠１８を射出成形するた
めのコア型２６において、インジケータ用のＬＥＤ収納
室１７を成形するコア型２６の頂面２５に、微細な凹凸
２８を形成し、スイッチキートップ１１の成形時に上記
微細凹凸２８をキャビティ型２３内にインサートされて
いる表示板１９の樹脂製透明シート２０に圧接させて、
樹脂製透明シート２０のインジケータ表示部１３裏側に
微細な凹凸２９を形ち付けたものである。
めのコア型２６において、インジケータ用のＬＥＤ収納
室１７を成形するコア型２６の頂面２５に、微細な凹凸
２８を形成し、スイッチキートップ１１の成形時に上記
微細凹凸２８をキャビティ型２３内にインサートされて
いる表示板１９の樹脂製透明シート２０に圧接させて、
樹脂製透明シート２０のインジケータ表示部１３裏側に
微細な凹凸２９を形ち付けたものである。
【００１８】従って、この実施例によれば、樹脂製透明
シート２０の裏面に形成された凹凸２９によりインジケ
ータ用ＬＥＤ９から発する光が乱反射し、その結果イン
ジケータ表示部１３全面が均一に輝いて視認角が広がり
視認性に優れたインジケータが得られる。
シート２０の裏面に形成された凹凸２９によりインジケ
ータ用ＬＥＤ９から発する光が乱反射し、その結果イン
ジケータ表示部１３全面が均一に輝いて視認角が広がり
視認性に優れたインジケータが得られる。
【００１９】また、この実施例による樹脂製透明シート
２０への凹凸２９加工は、基枠１８の射出成形時におけ
る樹脂製透明シート２０の加熱を利用して基枠１８の射
出成形と同時に成形しているものであって、樹脂製透明
シート２０には、凹凸２９を予め形成する必要もないの
で、表示板１９の生産経済性が高められるという特長も
ある。
２０への凹凸２９加工は、基枠１８の射出成形時におけ
る樹脂製透明シート２０の加熱を利用して基枠１８の射
出成形と同時に成形しているものであって、樹脂製透明
シート２０には、凹凸２９を予め形成する必要もないの
で、表示板１９の生産経済性が高められるという特長も
ある。
【００２０】
【発明の効果】 請求項１に係る発明は、背後に備えられ
た光源（１５、１６）から発する光を透過して表示する
複数の表示部（１２、１３）が設けられた表示板（１
９）と、前記光源（１５、１６）に対応する透孔（１
４）および該透孔（１４）と区画された収納室（１７）
を有し表面に前記表示板（１９）が被着される遮光性樹
脂で成形された基枠（１８）とからなるスイッチキート
ップ（１１）であって、前記表示板（１９）は、極薄の
樹脂製透明シート（２０）の表面に、前記複数の表示部
（１２、１３）のうちインジケータ表示部（１３）を除
いて半透過性の白色塗料層（２１）を形成し、さらにそ
の白色塗料層（２１）の表面に、前記表示部（１２、１
３）を除いて遮光層（２２）を形成してなり、前記基枠
（１８）は、前記表示板（１９）をセットしたキャビテ
ィ型（２３）とコア型（２６）との間に遮光性樹脂を射
出して前記表示板（１９）と一体的に成形したものであ
ることを特徴とするスイッチキートップ（１１）である
から、このインジケータ付きスイッチキートップ（１
１）は、第１に射出成形により一体化した一部品構造で
あり、スイッチキートップ本体に隔壁としても機能する
インジケータレンズを組合せて構成する従来例のものに
比して生産性に優れコストの安いスイッチキートップを
提供することができるという効果が得られる。また、表
示部（１２、１３）は、表示板（１９）についてはあら
かじめ遮光層（２２）をスクリーン印刷手段によって形
成することができ、遮光性の樹脂で成形した基枠（１
８）については表示部（１２，１３）に対応する位置に
透光孔を設けているので、曲面に形成された黒色塗料層
（４）に透光性表示部をレーザートリミングによって加
工しなければならない従来例のものに比して生産性に優
れコストの安いスイッチキートップを提供することがで
きるという効果が得られる。第２にスイッチキートップ
（１１）の基枠（１８）は、従来例と異なり遮光性の樹
脂で成形されているのでこの基枠（１８）を導光して露
光することがなく、またスイッチキートップ（１１）の
表面に被着されている表示板（１９）のベースとなる樹
脂製透明シート（２０）は０.５ｍｍ以下の極薄のシー
トであり、照明球（１６）の点灯時に、該照明球（１
６）からの光が樹脂製透明シート（２０）の内部を導光
してインジケータ表示部（１３）より露光するという不
具合がなく、インジケータの誤認および視認性の低下を
防止できるという効果が得られる。請求項２に係る発明
は、所定の厚さを有する表示板（１９）の樹脂製透明シ
ート（２０）の裏面であって、前記インジケータ表示部
（１３）の周縁近傍に、前記基枠の構成素材である遮光
性樹脂が入り込む凹溝（２７）を形成したことを特徴と
するものであるから、樹脂製透明シート（２０）の厚さ
が厚くて照明球（１６）からの光が導光されても凹溝
（２７）内に入り込んでいる遮光性樹脂によって遮断さ
れ、照明球（１６）の光がインジケータ表示部（１３）
へ導光されることなく、インジケータ表示の誤認および
視認性の低下を防止できるという効果が得られる。請求
項３に係る発明は、請求項１または２に係る発明におい
て、前記表示板（１９）の樹脂製透明シート（２０）の
裏面であって、インジケータ用ＬＥＤ（１５）を収納す
る収納室（１７）の上部に微細なる凹凸を形成したこと
を特徴とするものであるから、この微細凹凸（２８）に
よりインジケータ用ＬＥＤ（９）から発する光が乱反射
してインジケータ表示部（１３）全面が均一に輝いて視
認角が広がり視認性に優れたインジケータが得られる。
また、この微細な凹凸（２９）の加工を、基枠（１８）
の射出成形と同時に基枠の樹脂材の熱を利用して行う場
合には、経済性に優れ安価なスイッチキートップ（１
１）が製造できるという効果が得られる。
た光源（１５、１６）から発する光を透過して表示する
複数の表示部（１２、１３）が設けられた表示板（１
９）と、前記光源（１５、１６）に対応する透孔（１
４）および該透孔（１４）と区画された収納室（１７）
を有し表面に前記表示板（１９）が被着される遮光性樹
脂で成形された基枠（１８）とからなるスイッチキート
ップ（１１）であって、前記表示板（１９）は、極薄の
樹脂製透明シート（２０）の表面に、前記複数の表示部
（１２、１３）のうちインジケータ表示部（１３）を除
いて半透過性の白色塗料層（２１）を形成し、さらにそ
の白色塗料層（２１）の表面に、前記表示部（１２、１
３）を除いて遮光層（２２）を形成してなり、前記基枠
（１８）は、前記表示板（１９）をセットしたキャビテ
ィ型（２３）とコア型（２６）との間に遮光性樹脂を射
出して前記表示板（１９）と一体的に成形したものであ
ることを特徴とするスイッチキートップ（１１）である
から、このインジケータ付きスイッチキートップ（１
１）は、第１に射出成形により一体化した一部品構造で
あり、スイッチキートップ本体に隔壁としても機能する
インジケータレンズを組合せて構成する従来例のものに
比して生産性に優れコストの安いスイッチキートップを
提供することができるという効果が得られる。また、表
示部（１２、１３）は、表示板（１９）についてはあら
かじめ遮光層（２２）をスクリーン印刷手段によって形
成することができ、遮光性の樹脂で成形した基枠（１
８）については表示部（１２，１３）に対応する位置に
透光孔を設けているので、曲面に形成された黒色塗料層
（４）に透光性表示部をレーザートリミングによって加
工しなければならない従来例のものに比して生産性に優
れコストの安いスイッチキートップを提供することがで
きるという効果が得られる。第２にスイッチキートップ
（１１）の基枠（１８）は、従来例と異なり遮光性の樹
脂で成形されているのでこの基枠（１８）を導光して露
光することがなく、またスイッチキートップ（１１）の
表面に被着されている表示板（１９）のベースとなる樹
脂製透明シート（２０）は０.５ｍｍ以下の極薄のシー
トであり、照明球（１６）の点灯時に、該照明球（１
６）からの光が樹脂製透明シート（２０）の内部を導光
してインジケータ表示部（１３）より露光するという不
具合がなく、インジケータの誤認および視認性の低下を
防止できるという効果が得られる。請求項２に係る発明
は、所定の厚さを有する表示板（１９）の樹脂製透明シ
ート（２０）の裏面であって、前記インジケータ表示部
（１３）の周縁近傍に、前記基枠の構成素材である遮光
性樹脂が入り込む凹溝（２７）を形成したことを特徴と
するものであるから、樹脂製透明シート（２０）の厚さ
が厚くて照明球（１６）からの光が導光されても凹溝
（２７）内に入り込んでいる遮光性樹脂によって遮断さ
れ、照明球（１６）の光がインジケータ表示部（１３）
へ導光されることなく、インジケータ表示の誤認および
視認性の低下を防止できるという効果が得られる。請求
項３に係る発明は、請求項１または２に係る発明におい
て、前記表示板（１９）の樹脂製透明シート（２０）の
裏面であって、インジケータ用ＬＥＤ（１５）を収納す
る収納室（１７）の上部に微細なる凹凸を形成したこと
を特徴とするものであるから、この微細凹凸（２８）に
よりインジケータ用ＬＥＤ（９）から発する光が乱反射
してインジケータ表示部（１３）全面が均一に輝いて視
認角が広がり視認性に優れたインジケータが得られる。
また、この微細な凹凸（２９）の加工を、基枠（１８）
の射出成形と同時に基枠の樹脂材の熱を利用して行う場
合には、経済性に優れ安価なスイッチキートップ（１
１）が製造できるという効果が得られる。
【図１】従来例のスイッチキートップを示した構造説明
図。
図。
【図２】従来例のスイッチキートップを示した平面説明
図。
図。
【図３】本発明実施例のスイッチキートップを示した構
造説明図。
造説明図。
【図４】本発明実施例のスイッチキートップを示した平
面説明図。
面説明図。
【図５】本発明実施例のスイッチキートップに使用する
表示板の構造説明図。
表示板の構造説明図。
【図６】本発明実施例のスイッチキートップ製造説明
図。
図。
【図７】本発明第２実施例のスイッチキートップに使用
する表示板の構造説明図。
する表示板の構造説明図。
【図８】本発明第２実施例の要部構造拡大断面図。
【図９】本発明第３実施例のスイッチキートップ製造説
明図。
明図。
１１・・・スイッチキートップ １２・・・表示文字
部 １３・・・インジケータ表示部 １４・・・透孔 １５・・・インジケータ用ＬＥＤ １６・・・照明球 １７・・・収納室 １８・・・基枠 １９・・・表示板 ２０・・・樹脂製透
明シート ２１・・・白色塗料層 ２２・・・遮光層 ２３・・・キャビティ型 ２４・・・頂面 ２５・・・頂面 ２６・・・コア型 ２７・・・凹溝 ２８・・・微細凹凸 ２９・・・凹凸
部 １３・・・インジケータ表示部 １４・・・透孔 １５・・・インジケータ用ＬＥＤ １６・・・照明球 １７・・・収納室 １８・・・基枠 １９・・・表示板 ２０・・・樹脂製透
明シート ２１・・・白色塗料層 ２２・・・遮光層 ２３・・・キャビティ型 ２４・・・頂面 ２５・・・頂面 ２６・・・コア型 ２７・・・凹溝 ２８・・・微細凹凸 ２９・・・凹凸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01H 13/14 H01H 13/02
Claims (3)
- 【請求項１】 背後に備えられた光源（１５、１６）か
ら発する光を透過して表示する複数の表示部（１２、１
３）が設けられた表示板（１９）と、前記光源（１５、
１６）に対応する透孔（１４）および該透孔（１４）と
区画された収納室（１７）を有し、表面に前記表示板
（１９）が被着される遮光性樹脂で成形された基枠（１
８）とからなるスイッチキートップ（１１）であって、 前記表示板（１９）は、極薄の樹脂製透明シート（２
０）の表面に、前記複数の表示部（１２、１３）のうち
インジケータ表示部（１３）を除いて半透過性の白色塗
料層（２１）を形成し、さらにその白色塗料層（２１）
の表面に、前記表示部（１２、１３）を除いて遮光層
（２２）を形成してなり、 前記基枠（１８）は、前記表示板（１９）をセットした
キャビティ型（２３）とコア型（２６）との間に遮光性
樹脂を射出して前記表示板（１９）と一体的に成形した
ものであることを特徴とするスイッチキートップ。 - 【請求項２】 背後に備えられた光源（１５、１６）から
発する光を透過して表示する複数の表示部（１２、１
３）が設けられた表示板（１９）と、前記光源（１５、
１６）に対応する透孔（１４）および該透孔（１４）と
区画された収納室（１７）を有し、表面に前記表示板
（１９）が被着される遮光性樹脂で成形された基枠（１
８）とからなるスイッチキートップ（１１）であって、 前記表示板（１９）は、所定の厚さを有する樹脂製透明
シート（２０）の表面に、前記複数の表示部（１２、１
３）のうちインジケータ表示部（１３）を除いて半透過
性の白色塗料層（２１）を形成し、さらにその白色塗料
層（２１）の表面に、前記表示部（１２、１３）を除い
て遮光層（２２）を形成してなり、 前記表示板（１９）をセットしたキャビティ型（２３）
とコア型（２６）との間に遮光性樹脂を射出し、前記表
示板（１９）の樹脂製透明シート（２０）の裏面であっ
て前記インジケータ表示部（１３）の周縁近傍に、前記
基枠の構成素材である遮光性樹脂が入り込む凹溝（２
７）を形成し、前記基枠（１８）と前記表示板（１９）
とを一体的に成形したものであることを特徴とするスイ
ッチキートップ。 - 【請求項３】 前記表示板（１９）の樹脂製透明シート
（２０）の裏面であって、インジケータ用ＬＥＤ（１
５）を収納する収納室（１７）の上部に微細なる凹凸を
形成したことを特徴とする請求項１または２に記載のス
イッチキートップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29534192A JP3300434B2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | スイッチキートップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29534192A JP3300434B2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | スイッチキートップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06150770A JPH06150770A (ja) | 1994-05-31 |
| JP3300434B2 true JP3300434B2 (ja) | 2002-07-08 |
Family
ID=17819365
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29534192A Expired - Fee Related JP3300434B2 (ja) | 1992-11-04 | 1992-11-04 | スイッチキートップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3300434B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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|---|---|---|---|---|
| KR100462106B1 (ko) * | 2002-06-17 | 2004-12-17 | 우리산업 주식회사 | 자동차 히터 컨트롤부의 이중사출버튼 및 그 제조방법 |
| KR101108042B1 (ko) * | 2004-07-21 | 2012-01-25 | 엘지전자 주식회사 | 세탁기용 버튼 및 그 제조방법 |
| US8411038B2 (en) | 2008-09-16 | 2013-04-02 | Angell-Demmel North America Corporation | Multi-layer integral keypad |
| JP7384026B2 (ja) * | 2019-12-25 | 2023-11-21 | Toto株式会社 | 表示ｌｅｄ付きの光電センサを備えた吐水装置 |
| KR20210108618A (ko) * | 2020-02-26 | 2021-09-03 | 현대자동차주식회사 | 스위치 구조 및 이의 제작 방법 |
-
1992
- 1992-11-04 JP JP29534192A patent/JP3300434B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JPH06150770A (ja) | 1994-05-31 |
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|---|---|---|---|
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