JPH0736331B2 - 電気化学素子 - Google Patents

電気化学素子

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JPH0736331B2
JPH0736331B2 JP62076901A JP7690187A JPH0736331B2 JP H0736331 B2 JPH0736331 B2 JP H0736331B2 JP 62076901 A JP62076901 A JP 62076901A JP 7690187 A JP7690187 A JP 7690187A JP H0736331 B2 JPH0736331 B2 JP H0736331B2
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silver
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輝寿 神原
和典 高田
正 外邨
繁雄 近藤
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/02Electrodes composed of, or comprising, active material
    • H01M4/36Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
    • H01M4/58Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic compounds other than oxides or hydroxides, e.g. sulfides, selenides, tellurides, halogenides or LiCoFy; of polyanionic structures, e.g. phosphates, silicates or borates
    • H01M4/581Chalcogenides or intercalation compounds thereof
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、銀イオン導伝性固体電解質を用いる可逆性銀
電極を用いた電気化学素子に関する。
従来の技術 最近、高い銀イオン導電率を持つ固体電解質がつぎつぎ
と見出されている。これらは銀イオン導電性の液体電解
液とほぼ同程度のイオン導電率と分解電圧を有する。そ
してこのような固体電解質を用いて固体状態でありなが
ら大電流を取り出すことの出来る電池あるいは電気二重
層キャパシタ等の電気化学素子が提案されている。しか
し、これらの素子の実用化に際し一つの問題点として、
次ぎの事が挙げられる。即ち、これらの素子を構成する
のに必要な電極性能において、優れた可逆性を有する銀
電極が得難いことが挙げられる。例えば金属銀を電極活
物質に用いた場合、銀の溶解析出反応が円滑に行われ
ず、溶解析出反応を繰り返していると金属銀が電極表面
上に樹状の銀となって成長し、これが正極と負極とを電
気的に短絡させる欠点があった。この問題を解決せんが
ため、銀粉にAg2Sを添加したものが提案されている。
発明が解決しようとする問題点 しかし、上記銀粉やAg2Sからなる銀電極では、電極表面
上における銀のイオン化エネルギーが大きく、したがっ
てこれらの電極を用いた二次電池等では、放電分極が大
きくなり可逆性が悪くなると言う問題点を有していた。
問題点を解決するための手段 電気化学装置の構成要素である可逆性銀電極として、Ag
xMo6S8-y(0<x<5,0≦y≦0.5)で表わされる化合物
を用いる。
作用 上記AgxMo6S8-y(0<x<5,0≦y≦0.5)で表わされる
化合物は、Mo6S8-yが作る三次元骨格の中をAg+イオンが
自由に出入りする。この際結晶格子内におけるAg+イオ
ンの移動に必要なエネルギーは非常に小さく、また材料
表面における銀のイオン化エネルギーも極めて小さいた
め、銀電極としての可逆性は非常によく、また可逆性銀
電極として用いた電気化学装置たとえば二次電池等の放
電分極も小さくなる。
実施例 以下具体的実施例について説明する。第1図は本発明の
一実施例の電気化学装置の断面図である。1は正極であ
り二次電池として用いる場合具体的には、例えばTiS2,N
bS2,MoS2,MnO2等の遷移金属の硫化物や酸化物を使用す
る。また電気二重層キャパシタとして用いる場合は、正
極,負極材料として、不活性なカーボン等が用いられ
る。2は銀イオン導電性固体電解質であり、AgIや、Ag3
SI,RbAg4I5等を用いる。3は負極であり、本発明による
可逆性銀電極であり化学式AgxMo6S8-yで表わされる材料
を系体としてなる負極である。4および5は集電体であ
り、グラファイトやステンレススチールおよび貴金属等
の電気化学的に不活性な材料を用いる。6は密封ケース
であり、正極,負極との短絡を阻止しうる材料又は構成
にして使用する。
以上が単セルの構成であり、この素子の出力電圧は約0.
6(V)が得られる。この素子を利用し高電圧を得るた
めには、複数の単セルを導電性グラファイト接着剤等、
公知の手段で電子的に直列接続することにより得ること
が出来る。
こゝで使用した化合物AgxMo6S8-yは、銀,モリブデン,
イオウの粉末を所定量のモル比となるよう秤量混合した
後、その混合材料を金型を用いペレット状に、プレス成
型した後、該ペレットを石英ガラス管に真空封入した
後、これを400℃で12時間、次いで1000℃で24時間電気
炉にて加熱することにより作製した。
以下、実施例をもとに本発明を説明する。
〔実施例1〕 正極材料として、活物質TiS2(200mg)と固体電解質Ag3
SI(300mg)の混合物を用い正極を作成した。また電解
質として、RbAg4I5(500mg)を固体電解質材料として用
い、該材料を加圧成型し板状にして用いた。負極とし
て、本発明による材料Ag4Mo6S8(250mg)と前記固体電
解質(250mg)の混合物を用い、3ton/cm2の圧力で三層
一体になるようにプレス成型し、第1図に示す構成で直
径10mmの電池Aを作製した。
本発明の効果を調べるための比較例として負極に銀粉末
(200mg)と前記固体電解質(200mg)の混合物を用いた
以外は電池Aと同一構成の電池Bと銀粉(100mg)とAg2
S(100mg)及び前記固体電解質(200mg)の混合物を負
極に用いた電池Cを作製した。
第2図は、これら電池を1mA/cm2の電流密度で放電し、
その時の電極端子4及び5の間の電圧変化を示したもの
である。この図から分かるように、電池Aは、比較例の
電池B,Cに較べ電池電圧の低下の極めて小さい分極特性
に優れたものであると言える。
第3図は、0.5mA/cm2の電流密度で充電、次に同じ電流
密度で放電し電極端子4及び5の間の電圧が初期電圧か
ら0.3ボルトに減少するまでの時間と、上記充放電の繰
り返し数との関係を示したものである。これを見ると分
かるように、本実施例の電池は、1000サイクル程度の充
放電に十分耐える。
〔実施例2〕 次に上記可逆性銀電極となる化合物を二次電池の正極お
よび負極の双方に用いた実施例を示す。
電解質には固体電解質RbAg4I5(500mg)を用い、正極お
よび負極としてAg2Mo6S8(200mg)と前記固体電解質(3
00mg)との混合物を用いた。上記材料を正極,電解質,
負極の順で3ton/cm2のプレス圧で一体成型し、第1図に
示す構成の直径10mmのセルを作製した。このセルに対し
て予め1mA/cm2の電流密度で充電を行い、上記化合物Ag2
Mo6S8が、正極ではMo6S8に、また負極ではAg4Mo6S8にな
るようにし、電池Dを作成した。
比較例として正極にTiS2(200mg)と前記固体電解質(3
00mg)の混合物、負極にはAg4Mo6S8(200mg)と前記固
体電解質(300mg)との混合物を用いた電池Eを作成し
た。これらの電池を0.5mA/cm2の放電密度で放電したと
きの、電池電圧と放電時間との関係を示したものが第4
図である。この図を見ると分かるように、本実施例の電
池は比較例に較べ放電分極の極めて小さいものであると
いえる。
発明の効果 以上のように、本発明の電気化学装置は、放電分極が小
さく、長寿命の二次電池等の電気化学装置の実現を可能
にするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例の電気化学装置の断面図、
第2図,第3図および第4図はその特性図である。 1……正極、2……電解質、3……負極、4……正極集
電体、5……負極集電体、6……密封ケース。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】AgxMo6S8-y(0<x<5、0≦y≦0.5)
    で表わされる化合物よりなる可逆性銀電極を構成要素と
    する電気化学素子。
  2. 【請求項2】可逆性銀電極と電解質としてAgI,Ag3SI,Rb
    Ag4I5より選ばれる固体電解質を用いることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の電気化学素子。
  3. 【請求項3】可逆性銀電極を正極または負極の少なくと
    も一方に用いることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    または第2項記載の電気化学素子。
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