JPH0736212Y2 - ステアリング入力軸の密封装置 - Google Patents

ステアリング入力軸の密封装置

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JPH0736212Y2
JPH0736212Y2 JP1989124085U JP12408589U JPH0736212Y2 JP H0736212 Y2 JPH0736212 Y2 JP H0736212Y2 JP 1989124085 U JP1989124085 U JP 1989124085U JP 12408589 U JP12408589 U JP 12408589U JP H0736212 Y2 JPH0736212 Y2 JP H0736212Y2
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JP
Japan
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input shaft
steering input
sealing device
dust lip
lip
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直樹 宮澤
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キーパー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ステアリング入力軸に装着されて使用される
密封装置に関する。更に詳述すると、本考案はパワース
テアリングの入力軸に装着される密封装置例えばインプ
ットシャフトシールの改良に関する。
(従来の技術) 従来のインプットシャフトシールは、第4図に示すよう
に外部よりの泥水、ダストのベアリング及び油圧コント
ロールバルブへの浸入を防止するため主リップ部101の
後面にダストリップ102を設けると共に常用最高圧力の
サージ圧に耐えられるようにリップ面に補助リップ103
を追加し、リップ腰部肉厚も一般形オイルシールよりも
厚くしている。
(考案が解決しようとする課題) 斯様に従来のインプットシャフトシールは、油圧を密封
することを主目的としており、泥水の浸入防止に対して
はダストリップ102を設け、更にその上にカバーは104を
設けて直接泥水がかかることがないようにすることで対
処している。
しかしながら、カバー104とハウジング105の隙間から泥
水は浸入する。そして、一旦ハウジング内に浸入する
と、ダストリップ102上の入力軸106とハウジング105と
の間の凹所に溜り、やがてダストリップ内に浸入して、
浸入した泥水、ダストによって主リップ部が異常摩耗し
てオイル漏れを生じる危険がある。従来、この密封装置
の耐泥水性は、製品の品質補償期間内の一般的な使用に
対しては充分であったが、品質のより良い向上が絶えず
望まれることから、耐泥水性についても一層の向上が近
年要求されている。
本考案は、耐泥水性がはるかに高いステアリング入力軸
の密封装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成するため、本考案のパワーステアリン
グの入力軸の密封装置は、パワーステアリングの入力軸
の密封装置であって、ハウジングの上端付近に装着され
て密封装置の後面と隣接するストッパー部を備えると共
に、ハウジングの上端付近にありステアリング入力軸に
摺接するダストリップを軸方向に2枚設け、かつ外側に
位置するダストリップがステアリング入力軸に装着した
状態においてハウジングとダストリップとの間に溜まる
泥水の水面の外に先端が位置するようにしている。
また、本考案のステアリング入力軸の密封装置は、2枚
のダストリップのうちの外側のダストリップを内側のダ
ストリップより長く、かつステアリング入力軸と摺接す
る先端が根元部分よりも厚く形成するようにしている。
(作用) したがって、侵入した泥水がハウジングの上端縁あるい
は水抜き孔から溢流できずにハウジング内のダストリッ
プ上に残って溜まったとしても、ダストリップの先端は
泥水中に水没することなく泥水面の上に突き出るため、
ダストリップ内への泥水、ダストの浸入を防ぐ。また、
外側のダストリップを内側のダストリップよりも長く、
かつダストリップの先端よりも根元側を肉薄とする場
合、ダストリップの締め代を若干大きくしても緊迫力が
大きくなることはなく、またリップが動き易く入力軸の
動きに追従する。
(実施例) 以下、本考案の構成を図面に示す実施例に基づいて詳細
に説明する。
第1図に本考案のパワーステアリング入力軸の密封装置
の一実施例を示す。パワーステアリングの入力軸の密封
装置1は、圧力を受けるため、ハウジング10の外に押し
出されるのを阻止するストッパー部12によって後面側が
支持されている。ストッパー部12はハウジング10の内方
へ向けて突出するようにできるだけハウジング10の上端
付近に装着されている。このステアリング入力軸の密封
装置1は、主リップ部2の後面側に入力軸9の軸方向に
2枚のダストリップ3,4が設けられている。ダストリッ
プ3,4は、本実施例の場合、一方が短く、他方が長くな
るように、主リップ部2と一体に成形されている。尚、
図中符号5は金属環、6はガータースプリングである。
外側のダストリップ4は、内側のダストリップよりも長
くかつ先端7よりも根元部分8を肉薄とすることによっ
てリップ全体が動き易く弾力性を持つように設けられて
いる。この外側のダストリップ4の形状は特に限定を受
けるものではないが、同じ締め代でも摩擦トルクを小さ
くできる形状、例えば第1図に示すようなものが好まし
い。
また、内側のダストリップ3は先端7側が根元部分8よ
りも肉薄に形成され、先端7側が入力軸9に沿って優先
的に変形するように設けられている。
また、外側のダストリップ4は、ステアリング入力軸9
に装着した状態において、ダストリップ4上のハウジン
グ10と入力軸9との間に溜まる泥水11の水面より上に突
出した位置に常に先端7が位置するように設けられてい
る。
尚、上述の実施例は本考案の好適な実施の一例ではある
がこれに限定されるものではなく本考案の要旨を逸脱し
ない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本
実施例ではオイルシール部分とダストシール部分とを一
体に成形した密封装置として構成しているが、第2図に
示すようにオイルシール部とダストシール部とを別々に
構成し、同軸上に装着するようにしても良い。また、外
側のダストリップ4は場合によっては内側のダストリッ
プ3と同様に先端7側を根元8側より肉薄に形成するこ
ともある。更に、ダストリップ3,4は双方とも同じ長さ
に形成して軸方向に配置することもある。
(考案の効果) 以上の説明より明らかなように、本考案のステアリング
入力軸の密封装置は、パワーステアリングの入力軸の密
封装置であって、ハウジングの上端付近に装着されて密
封装置の後面と隣接するストッパー部を備えると共に、
ハウジングの上端付近にありステアリング入力軸に摺接
するダストリップを軸方向に2枚設け、かつ外側に位置
するダストリップがステアリング入力軸に装着した状態
においてハウジングとダストリップとの間に溜まる泥水
の水面の外に先端が位置するようにしたので、ダストリ
ップの先端が水没することがなく、耐泥水性が大幅に向
上する。更に外側のダストリップを内側のダストリップ
より長く形成し、かつリップ先端を根元部分よりも厚く
した場合、同じ締代でも緊迫力が小さくなって、摩擦ト
ルクも小さくなるのでダストリップの摩耗が小さくなり
耐泥水性が向上する。
更に、外側のダストリップのステアリング入力軸と摺接
する先端を根元部分よりも厚くした場合、リップが動き
易く弾力性を発揮するので、耐偏心性能が向上し、泥水
の浸入を防ぐ。
これらの効果は本考案者が行なった泥水試験によって以
下の如く確認された。
試験方法及び試験条件 試験方法 第3図に示すパワーステアリング用揺動試験機を使用す
る。
試験条件 揺動角度:±1.5回転 揺動速度:90r.p.m. 泥水流量:2.5l/min 泥水仕様:関東ローム粉JIS8種を5wt%混入 注水パターン:104回毎に泥水注水と乾燥を繰返す。
偏 心:0.3mmT.I.R. 回 数:泥水漏れ発生まで 試験結果 その試験結果を表1に示す。
斯様に、表1よりも明らかなように、ダストリップの内
径残存締め代は従来品が残存していないのに対し本考案
品は残存している。このダストリップ残存締め代の差は
ダストリップの剛性に起因したリップの摩耗によるもの
と判断する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のステアリング入力軸の密封装置の一実
施例を示す半截中央縦断面図、第2図は本考案の他の実
施例を示す断面図、第3図は泥水試験の説明図、第4図
は従来のステアリング入力軸の密封装置の一例を示す半
截中央縦断面図である。 1……密封装置、2……主リップ部、3,4……ダストリ
ップ、4……外側のダストリップ、7……ダストリップ
の先端部、8……ダストリップの根元部、9……ステア
リング入力軸、10……ハウジング、11……泥水。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パワーステアリングの入力軸の密封装置で
    あって、ハウジングの上端付近に装着されて密封装置の
    後面と隣接するストッパー部を備えると共に、ハウジン
    グの上端付近にありステアリング入力軸に摺接するダス
    トリップを軸方向に2枚設け、かつ外側に位置するダス
    トリップがステアリング入力軸に装着した状態において
    ハウジングとダストリップとの間に溜まる泥水の水面の
    外に先端が位置することを特徴とするステアリング入力
    軸の密封装置。
  2. 【請求項2】2枚のダストリップのうち、外側のダスト
    リップを内側のダストリップより長く、かつステアリン
    グ入力軸と摺接する先端を根元部分よりも厚く形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のステアリング入力軸の
    密封装置。
JP1989124085U 1989-10-25 1989-10-25 ステアリング入力軸の密封装置 Expired - Fee Related JPH0736212Y2 (ja)

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