JPH0735601B2 - ヘルメットにおけるシールド板取付構造 - Google Patents

ヘルメットにおけるシールド板取付構造

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JPH0735601B2
JPH0735601B2 JP2336586A JP33658690A JPH0735601B2 JP H0735601 B2 JPH0735601 B2 JP H0735601B2 JP 2336586 A JP2336586 A JP 2336586A JP 33658690 A JP33658690 A JP 33658690A JP H0735601 B2 JPH0735601 B2 JP H0735601B2
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栄太郎 鎌田
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昭栄化工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、帽体の外側面に固着される取付基板にシール
ド板を、それが帽体の窓を全開にする全開位置と全閉位
置にする全閉位置との間を回動し得るように取付けるた
めの、ヘルメットにおけるシールド板取付構造に関す
る。
(2)従来の技術 従来、この種のシールド板取付構造では、シールド板の
取付基板からの外れ止めにビスやカバーが用いられてい
る(例えば実公昭63−15314号公報参照)。
(3)発明が解決しようとする課題 ところで、一般にヘルメットにおいては、使用者の好み
や使用状態に応じてシールド板をクリヤ型、サンシェー
ド型等と交換することがあり、従来の前記構造によれ
ば、その交換の都度、ビスやカバーの脱着を行わなけれ
ばならないため、その作業が面倒であるのみならず、ビ
スを紛失させたり、カバーを落下させて傷つけたりする
惧れがある。
そこでビス等のねじ類を用いずにシールド板の帽体に対
する脱着を行い得るようにした係脱機構を備えるヘルメ
ットも既に提案(例えば特開昭63−309611号公報参照)
されているが、この提案のものでは、シールド板の端部
にリベット止めされた不透明なブラケット板と帽体との
対向面間に上記係脱機構を配設しているため、シールド
板の脱着作業を行うに当り上記係脱機構がブラケット板
の陰に隠れて十分には見えず、該係脱機構の位置合わせ
等の作業を迅速且つ的確には行い得ず、また上記ブラケ
ット板外面とシールド板の端部外面との境界部に段差又
は凹部が形成されてしまい、体裁が悪いばかりか、風切
り音発生の原因となる等の別の問題がある。
本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたもので、ビス等
のねじ類やブラケット板、カバー板等の支持板を用いず
にシールド板の取付基板に対する脱着を簡単且つ的確に
行い得るようにした、前記シールド板取付構造を提供す
ることを目的とする。
B.発明の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するため本発明によれば、帽体の左右外
側にそれぞれ固着される取付基板にシールド板の左右両
端部を、該シールド板が帽体の窓を全開にする全開位置
と全閉にする全閉位置との間を回動し得るように取付け
るための、ヘルメットにおけるシールド板取付構造にお
いて、シールド板端部および取付基板の一方と他方と
に、互いに回動可能に嵌合し得る支筒と枢軸とをそれぞ
れ形成し、またシールド板端部および取付基板間に、そ
の両者をそれらの相対回動により分離可能に連結するバ
ヨネット機構を設け、シールド板端部を通して前記支
筒、枢軸及びバヨネット機構を外部から透視し得るよう
シールド板全体を透光性合成樹脂で成形し、そのシール
ド板の端部外面は、凹凸の無い平滑面に形成されて外部
に常に露出している。
(2)作用 上記構成によれば、支筒及び枢軸を互いに嵌合してシー
ルド板を回動することによりバヨネット機構を連結状態
におくことができるため、シールド板は、ビス等のねじ
類やカバー板等を特別に用いずとも取付基板に確実に取
付けられ、またその取付けの際にシールド板端部を通し
て支筒、枢軸及びバヨネット機構をシールド板外面側か
ら直接透視することができるため、それらの位置合せが
頗る容易である。
しかもそのシールド板の外面は、凹凸の無い平滑面に形
成されているため、外部に常に露出していても外観上の
体裁を損なう虞れがないばかりか、シールド板外面に沿
う走行風の流れを乱す虞れもない。
(3)実施例 以下、図面により本発明の一実施例について説明する。
先ず第1図において、フルフェース型ヘルメット1の帽
体2の左右両側壁には、その前壁に開口する窓3を開閉
するために、シールド板4の左右両端部が本発明の取付
構造5により上下方向回動可能に取付けられる。シール
ド板4は両端部を含む全体が透明若しくは透光性の合成
樹脂を材料として成形されており、そのシールド板4の
外面は、図面からも明らかな如く凹凸の無い平滑面に形
成されて外部に常に露出している。
第2図ないし第6図により前記取付機構5について説明
する。第2図及び第4図に示すように帽体2の左右外側
面には浅い凹部6が形成されており、この凹部6底面に
合成樹脂製の取付基板7が上下二個所をビス8,9により
固着される。
第2図及び第6図に示すように、この取付基板7の表面
に支筒10が上部のビス8を囲繞するように一体に形成さ
れる。この支筒10の内壁上部には幅広の第1切欠11が、
また同内壁下部には幅狭の第2切欠12がそれぞれ設けら
れ、第1切欠11の中央部上縁には庇状の小突起13(第4
図参照)が形成される。さらに支筒10の内壁には、第1
切欠11の前端から下方へ延びる第1係止溝17と、第2切
欠12の後端から上方へ延びる第2係止溝18とが設けられ
る。
また取付基板7の表面には、第2切欠12を挟んで支筒10
から下方へ真直ぐ延出する一対の案内壁14,14′が突設
され、これら案内壁14,14′の中間部は連結壁15により
相互に連結される。
両案内壁14,14′間には、これらによって上下摺動を案
内される仮止め部材16が配設される。この仮止め部材16
は、第2切欠12に臨むと共に支筒10の底部側に曲った爪
16aを上端に備え、また取付基板7の外側方へ立上る撮
み16bを下端に備える。爪16aは先端上縁部が斜面19(第
4図参照)に形成されている。
第4図に示すように、さらに仮止め部材16には、連結壁
15の突起21が挿入される上下に長い長孔22が穿設されて
おり、この長孔22の下端壁に前記突起21が当接すること
により、爪16aの上縁を支筒10の内壁に一致させる仮止
め部材16の作動位置が規制され、また爪16aが連結壁15
に当接することにより、爪16aを支筒10から退去させる
仮止め部材16の解除位置が規制される。この仮止め部材
16及び連結壁15間には、仮止め部材16を前記作動位置へ
向って付勢するコイルばね23が縮設される。
再び第2図及び第6図において、取付基板7には、さら
に、支筒10と同心でそれより大径の円弧状突壁24が前記
案内壁14の前側で形成され、この突壁24の前端は支筒10
の外周面から延出するリブ25に連結し、後端は前記案内
壁14に連結する。この円弧状突壁24の外周面には第3係
止溝26が設けられる。
この第3係止溝26は、前記リブ26側端部が入口として開
放されており、この入口に近接する小円弧状の仮止め爪
27が取付基板7に突設される。この仮止め爪27の爪部は
半径方向外方を向いており、且つ上縁に斜面27aが形成
されている。上記突壁24及び仮止め爪27を囲むように前
記リブ25と平行に延びるリブ25′と、突壁24と同心の円
弧状囲壁29とが取付基板7に形成される。
さらに囲壁29の半径方向外側で前記案内壁14から前方へ
延出する弾性腕30が取付基板7に設けられ、この弾性腕
30は、その自由端部外側面に一枚または複数枚のクリッ
ク歯31を備えている。
さらにまた取付基板7の表面には、弾性腕30の外側にお
いて前方に位置する第1固定ストッパ32と、後方に位置
する第2固定ストッパ33とが突設される。第1固定スト
ッパ32は前側が斜面32a、後側が垂直面32bになってお
り、第2固定ストッパ33は前後に斜面33a,33bを有す
る。
一方、シールド板4の左右各端部内面には、前記支筒10
に遊嵌し得る枢軸35が一体に突設される。
この枢軸35の外周には、前記第1及び第2切欠11,12を
通して前記第1及び第2係止溝17,18に係合し得る鍔状
の第1及び第2係止爪36,37が形成され、これら係止爪3
6,37の外周縁部は斜面36a,37aになっている。
而して、枢軸35の第1,第2係止爪36,37、並びに前記支
筒10の第1,第2切欠11,12及び第1,第2係止溝17,18は、
取付基板7及びシールド板4を相互に分離可能に連結す
る第1バヨネット機構B1を構成する。
さらにシールド板4の各端部には、前記仮止め爪27及び
第3係止溝26に順次係合し得る第3係止爪38と、前記弾
性腕30のクリック歯31と協働する多数のクリック歯39,3
9…と、前記第1及び第2固定ストッパ32,33と協働する
可動ストッパ40とが一体形成される。第3係止爪38は爪
部に斜面38aを有する。
而して、取付基板7の第3係止溝26及びシールド板4の
第3係止爪38は、取付基板7及びシールド板4を相互に
分離可能に連結する第2バヨネット機構B2を構成する。
多数のクリック歯39,39…は、枢軸35を中心として円弧
状に配列されると共に、シールド板4と一体の円弧状連
結壁41により相互に連結される。
可動ストッパ40は、断面L字状に形成されると共に、一
端が上記連結壁41に連結される。
次にこの実施例の作用について説明する。
シールド板4を帽体2に装着するには、先ず第3図に示
すように、L字状の可動ストッパ40内に第1固定ストッ
パ32を受容させた状態でシールド板4の枢軸35及び取付
基板7の支筒10の中心を互いに合致させると、第1,第2
係止爪36,37が支筒10の第1,第2切欠11,12への進入可能
位置にくる。また第3係止爪38は仮止め爪27との係合可
能位置にくる。そこで、枢軸35を支筒10に嵌入させるよ
うにシールド板4の端部外側面を取付基板7に向って強
く押圧すると、第1係止爪36は第1切欠11に進入すると
共に斜面36aを滑らせながら小突起13に係合し、また第
2係止爪37は、第2切欠12に進入しつゝ斜面37aで仮止
め部材16の斜面19を押圧することにより仮止め部材16を
ばね23の付勢力に抗して一旦非作動位置へ後退させ、第
2係止爪37が第2切欠12に完全に嵌入すると仮止め部材
16はばね23の付勢力により作動位置に復帰して爪16aを
第2係止爪37に係合させる。
またシールド板4端部の取付基板7に対する押圧力は第
3係止爪38にも作用するので、該爪38は、その斜面38a
を仮止め爪27の斜面27aに押圧して相互に弾性変形を生
じつゝ仮止め爪27に係合する。こうしてシールド板4は
取付基板7に仮止めされる。
次いで、支筒10に支承される枢軸35周りにシールド板4
を下方へ回動すれば、可動ストッパ40が第1固定ストッ
パ32の斜面32aを登るとき、シールド板4の端部は外側
方へ僅かに弾性変形を生じるが、シールド板4の仮止め
状態は維持される。そして、可動ストッパ40が第1固定
ストッパ32を乗越えるとシールド板4の端部は原形に復
して可動ストッパ40を第1固定ストッパ32の垂直面32b
に対向させるようになる(第7図参照)。
この間に第1,第2係止爪36,37は支筒10の第1,第2係止
溝17,18にそれぞれ係合し、また第3係止爪38は仮止め
爪27に誘導されつゝ第3係止溝26との係合位置へと運ば
れる。第3係止溝26に係合した第3係止爪38は、囲壁29
によって半径方向外方への変位が阻止され、第3係止溝
26からの離脱が防止される。こうして、第1,第2両バヨ
ネット機構B1,B2は連結状態となり、シールド板4の取
付作業は完了する。
シールド板4の取付完了後、帽体2の窓3を全開にすべ
くシールド板4を上方へ回動すれば、可動ストッパ40が
第1固定ストッパ32の垂直面32bに当接してシールド板
4の全開位置が規制される。このような規制により係止
爪36,37,38の係止溝17,18,26からの脱出が防止され、シ
ールド板4の取付状態が確保される。
窓3を全閉にすべくシールド板4を最下方の全閉位置ま
で回動すれば(第1図参照)、可動ストッパ40は第2固
定ストッパ33の前部斜面33aを乗越えた後、シールド板
4端部の内方への復元力で後部斜面33bに係合するの
で、その係合力によりシールド板4は全閉位置に保持さ
れる。
またシールド板4の全開位置ないし全閉位置の回動範囲
では、弾性腕30の弾力により、そのクリック歯31が多数
のクリック歯39,39…の任意のものと係合し、その係合
力によりシールド板4を任意の回動位置に保持すること
ができる。
シールド板4を帽体2から取外す場合には、先ずシール
ド板4の側部を外側方へ変形させて可動ストッパ40と第
1固定ストッパ32との干渉を避けながら、シールド板4
を全開位置より僅かに上方へ回動し、L字状の可動スト
ッパ40内に第1固定ストッパ32を受容させる。こうして
シールド板4は前述の仮止め状態(第3図の状態)に戻
される。
次いで撮み16bに指を掛けて仮止め部材16を引き下げ、
それの爪16aを第2係止爪37から離脱させる。この状態
でシールド板4の端部を外側方へ強く引き寄せれば、第
1係止爪36は小突起13から、第3係止爪38は仮止め爪27
からそれぞれ強制的に離脱させられる。こうしてシール
ド板4の端部は取付基板7から取外される。
ところで、シールド板4は、その中央部は勿論、左右両
端部までが透明若しくは透光性であるから、シールド板
4の着脱に際し、取付構造5各部の相対位置関係をシー
ルド板4を透して目視することができ、したがってその
着脱作業を容易、的確に行うことができる。また、シー
ルド板4を取付けたまゝで、取付構造5の故障の有無を
目視チェックし得る利便もある。
尚、本発明は、フルフェース型ヘルメットに限らず、他
の形式、例えばジェット型のものに適用可能である。
前記実施例における取付構造5の取付基板7側要素をシ
ールド板4に、シールド板4側要素を取付基板7にそれ
ぞれ設けるようにしてもよい。
C.発明の効果 以上のように本発明によれば、シールド板端部および帽
体側取付基板の一方と他方とにそれぞれ形成した支筒と
枢軸とを互いに嵌合してシールド板を回動することによ
りバヨネット機構を連結状態におくことができるから、
シールド板を、ねじ類やカバー板等を特別に用いずとも
取付基板に確実に取付けることができ、またその取付け
の際にシールド板端部を通して支筒、枢軸及びバヨネッ
ト機構をシールド板外面側から直接透視することができ
るため、それらの位置合せを容易、的確に行うことがで
き、シールド板の取付性向上に大いに寄与し得る。
しかもそのシールド板の端部外面は、凹凸の無い平滑面
に形成されているため、外部に常に露出していても外観
上の体裁を損なう虞れがないばかりか、シールド板外面
に沿う走行風の流れを乱す虞れもなく、風切り音の発生
防止に有効である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図はシール
ド板を全閉状態にしたヘルメットの側面図、第2図はシ
ールド板を外した状態でのヘルメットの要部拡大側面
図、第3図はシールド板の仮止め状態でのヘルメットの
要部拡大側面図、第4図及び第5図は第3図のIV−IV線
及びV−V線断面図、第6図はシールド板取付構造の分
解斜視図、第7図はシールド板の全開状態でのヘルメッ
トの要部拡大側面図である。 B1,B2…バヨネット機構 1…ヘルメット、2…帽体、3…窓、4…シールド板、
5…取付構造、7…取付基板、10…支筒、35…枢軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帽体(2)の左右外側にそれぞれ固着され
    る取付基板(7)にシールド板(4)の左右両端部を、
    該シールド板(4)が帽体(2)の窓(3)を全開にす
    る全開位置と全閉にする全閉位置との間を回動し得るよ
    うに取付けるための、ヘルメットにおけるシールド板取
    付構造において、 シールド板(4)端部および取付基板(7)の一方と他
    方とに、互いに回動可能に嵌合し得る支筒(10)と枢軸
    (35)とをそれぞれ形成し、またシールド板(4)端部
    および取付基板(7)間に、その両者をそれらの相対回
    動により分離可能に連結するバヨネット機構(B1,B2
    を設け、シールド板(4)端部を通して前記支筒(1
    0)、枢軸(35)及びバヨネット機構(B1,B2)を外部
    から透視し得るようシールド板(4)全体を透光性合成
    樹脂で成形し、そのシールド板(4)の端部外面は、凹
    凸の無い平滑面に形成されて外部に常に露出しているこ
    とを特徴とする、ヘルメットにおけるシールド板取付構
    造。
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US10786032B2 (en) * 2019-01-18 2020-09-29 Cookie Composites Group Pty Ltd. Skydiving helmet and visor mounting system

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