JPH0735421Y2 - 電気機器のシヤーシー - Google Patents

電気機器のシヤーシー

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JPH0735421Y2
JPH0735421Y2 JP1988108371U JP10837188U JPH0735421Y2 JP H0735421 Y2 JPH0735421 Y2 JP H0735421Y2 JP 1988108371 U JP1988108371 U JP 1988108371U JP 10837188 U JP10837188 U JP 10837188U JP H0735421 Y2 JPH0735421 Y2 JP H0735421Y2
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power transformer
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electric circuit
chassis
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は電気機器、たとえば、オーデイオアンプなどの
オーデイオ機器に適用して有用なシヤーシー構造に関す
る。
[従来の技術] 電気機器、たとえば、オーデイオアンプなどのオーデイ
オ機器のシヤーシーは第3図に示すような構造であつ
た。
図において説明すると、1は底板、4a、4bはサイドアン
グル、5はフロントパネル、6はリアパネルで、電源ト
ランス2、所定の電気的機能を実現した電気回路基板3
は底板1に直接的またはサブシヤーシ(図示せす)を介
して間接的にそれぞれ配設され、電源トランス2および
複数の電気回路基板3は配線によつて相互に接続されて
いる。
[考案が解決しようとする課題] 電源トランス2の漏洩磁束が底板1に鎖交するため、底
板1、特に、その電源トランス2の配設部分に電磁誘導
による起電力が発生する。そして、電源トランス2の配
設部分の誘導電流は他の部分(電気回路基板3の配設部
分)に流れ込み、誘導電流分布は底体1全体に分布して
いる。
第4図は、底板1の図面で左上方に電源トランス2を配
置し、誘導電流の分布を測定したもので、誘導電流は電
源トランス2の近傍のみならず、底体1全体に分布して
いることが確認できる。
このような底板1に流れる誘導電流によつて、電気回路
基板3や配線に電磁誘導による起電力が発生し、それれ
によつて、ハム、ノイズなどが発生し、音質劣化を引き
起こす。
[課題を解決するための手段] 本考案の代表的な実施例を示す第1図において説明する
と、本考案は、 底板1に直接的または間接的に電源トランス2、電気回
路基板3を配設した構造において、上記底板1を少なく
とも2以上に分割するとともに、この分割した第1、第
2の底板1a、1bを所定の間隔を隔てて配置し、この第
1、第2の底板1a、1bのうち一方の第1の底板1aに直接
的または間接的に電源トランス2を配設し、かつ、他方
の第2の底板1bに直接的または間接的に電気回路基板3
を配設した、 ことを特徴とする。
[作用] 電源トランス2を配設した一方の第1の底板1aと電気回
路基板3を配設した他方の第2の底板1bとが所定の間隔
を隔てて配置され、電気的に分離されているので、電源
トランス2の漏洩磁束に起因して、電源トランス2を配
設した一方の第1の底板1aに電磁誘導によつて発生する
起電力によつて流れる誘導電流が他方の第2の底板1bへ
流れ込まない。
なお、電源トランス2の漏洩磁束に起因して、他方の第
2の底板1bに発生する起電力は、電源トランス2と第2
の底板1bとの間の空間的距離が大きいので、実際上、ほ
とんど無視できる。
したがって、第2図に示すように、第1、第2の底板1
a、1bにおける誘導電流分布は、電源トランス2を配設
した第1の底板1a部分に集中し、この第1の底板1aから
電気的に分離された第2の底板1b部分のそれは著しく小
さくなる。
そのため、第2の底板1b部分の誘導電流による電気回路
基板3への影響は著しく低減される。
[実施例] 本考案の代表的な実施例を示す第1図において説明す
る。図中、第3図の従来例と同等部分には同一符号を付
し、その説明は省略する。
1は底板で、この底板1を少なくとも2以上に、本実施
例では2個に分割し、この分割した第1、第2の底板1
a、1bを所定の間隔を隔てて配置することにより、第
1、第2の底板1a、1bを電気的に分離する。そして、こ
の第1、第2の底板1a、1bのうち一方の第1の底板1aに
電源トランス2を直接配設するか、あるいは、サイドア
ングル4a、4cに取り付けたサブシヤーシ7を介して間接
的に配設する。
そして、他方の第2の底板1bには電気回路基板3を直接
配設するか、あるいは、サイドアングル4bに取り付けた
サブシヤーシ(図示せず)を介して間接的に配設する。
ここで、サブシヤーシ7を図示のように、断面L型にし
て、電源トランス2を取り付けた底部に対して垂直に起
立する起立部を電気回路基板3との間の磁気シールド板
としての機能を兼備させることにより、本考案の第2の
底板1b部分における誘導電流による電気回路基板3への
影響低減効果に加えて、磁気シールド板による空間的な
磁気遮蔽効果がある。
[考案の効果] 本考案は、電源トランス2を配設した一方の第1の底板
1aと電気回路基板3を配設した他方の第2の底板1bとが
電気的に分離されているので、第1、第2の底板1a、1b
における誘導電流分布は、電源トランス2を配設した第
1の底板1a部分に集中し、第2の底板1b部分のそれは著
しく小さくなり、そのため、第2の底板1b部分の誘導電
流による電気回路基板3への影響は著しく低減されて、
それによつて、ハム、ノイズなどの発生が低減され、音
質劣化もなくなる。また、電源トランス2を第1の底板
1aに断面L型のサブシヤーシー7を介して間接的に取り
付けた構造においては、このサブシヤーシ7の底部に対
して垂直に起立する起立部を電気回路基板3との間の磁
気シールド板としての機能を兼備させることにより、本
考案の第2の底板1b部分における誘導電流による電気回
路基板3への影響低減効果に加えて、磁気シールド板に
よる空間的な磁気遮蔽効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の電気機器のシヤーシの代表的な実施例
の構成を示す図、第2図は同、誘導電流分布図、第3図
は従来の電気機器のシヤーシの構成を示す図、第4図は
同、誘導電流分布図である。 1……底板、1a、1b……分割した第1、第2の底板、2
……電源トランス、3……電気回路基板、4a、4b、4c…
…サイドアングル、5……フロントパネル、6……リア
パネル、7……サブシヤーシー。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】底板(1)に直接的または間接的に電源ト
    ランス(2)、電気回路基板(3)を配設した構造にお
    いて、上記底板(1)を少なくとも2以上に分割すると
    ともに、この分割した第1、第2の底板(1a)、(1b)
    を所定の間隔を隔てて配置し、この第1、第2の底板
    (1a)、(1b)のうち一方の第1の底板(1a)に直接的
    または間接的に電源トランス(2)を配設し、かつ、他
    方の第2の底板(1b)に直接的または間接的に電気回路
    基板(3)を配設したことを特徴とする電気機器のシヤ
    ーシー。
  2. 【請求項2】上記一方の第1の底板(1a)に断面L型の
    サブシヤーシー(7)を取り付け、このサブシヤーシー
    (7)の底部に電源トランス(2)を取り付けるととも
    に、上記底部に対して起立する起立部を磁気シールド板
    として機能させることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項に記載の電気機器のシヤーシー。
JP1988108371U 1988-08-17 1988-08-17 電気機器のシヤーシー Expired - Fee Related JPH0735421Y2 (ja)

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JPS587324U (ja) * 1981-07-03 1983-01-18 松下電器産業株式会社 複合高圧電源
JPS58148989U (ja) * 1982-03-31 1983-10-06 株式会社東芝 シヤ−シ装置

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JPH0229581U (ja) 1990-02-26

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