JPH073498A - 浸漬処理装置 - Google Patents
浸漬処理装置Info
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- JPH073498A JPH073498A JP16867193A JP16867193A JPH073498A JP H073498 A JPH073498 A JP H073498A JP 16867193 A JP16867193 A JP 16867193A JP 16867193 A JP16867193 A JP 16867193A JP H073498 A JPH073498 A JP H073498A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 床面の無駄がなく、しかも搬送台車の稼働効
率が100%であるような浸漬処理装置を提供する。 【構成】 複数の浸漬処理液槽を直列してなる2本の処
理ラインを、同一の床面上に並列設置し、かつ各処理ラ
インの両端部に、一方の処理ラインの被処理物を他方の
処理ラインへ受渡し可能な転換手段を設けることによ
り、搬送台車の往路と復路の両方に処理ラインを配設
し、搬送台車の稼働効率が100%となるようにした。
率が100%であるような浸漬処理装置を提供する。 【構成】 複数の浸漬処理液槽を直列してなる2本の処
理ラインを、同一の床面上に並列設置し、かつ各処理ラ
インの両端部に、一方の処理ラインの被処理物を他方の
処理ラインへ受渡し可能な転換手段を設けることによ
り、搬送台車の往路と復路の両方に処理ラインを配設
し、搬送台車の稼働効率が100%となるようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、金属、軽金属材料、
及び樹脂材料などの被処理物に一連の表面処理を行う浸
漬処理装置に関し、特に、多品種少量の被処理物を効率
よく処理するのに好適な浸漬処理装置に関するものであ
る。
及び樹脂材料などの被処理物に一連の表面処理を行う浸
漬処理装置に関し、特に、多品種少量の被処理物を効率
よく処理するのに好適な浸漬処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】浸漬処理装置は、金属、軽金属材料(例
えば、アルミニウム型材やアルミニウム合金型材)、金
属フレーム、及び樹脂材料などの被処理物に、洗浄、メ
ッキ、電解、着色、電着などによって、クリア、有色、
つや消しなどの表面皮膜を形成するためのものである。
えば、アルミニウム型材やアルミニウム合金型材)、金
属フレーム、及び樹脂材料などの被処理物に、洗浄、メ
ッキ、電解、着色、電着などによって、クリア、有色、
つや消しなどの表面皮膜を形成するためのものである。
【0003】一般に、この種の装置は、パレットにより
供給された被処理物を所定の姿勢でキャリアバーに懸吊
するロード部と、被処理物を浸漬処理する浸漬処理槽群
を直線状に配列してなる処理ラインと、被処理物を懸吊
したキャリアバーを該処理ラインに沿って搬送する搬送
台車とを備えている。そして、キャリアバーを搬送台車
で所定の浸漬処理液槽に順次搬送して、その処理内容に
応じた浸漬処理を順次行うことができるようになってい
る。こうした構成の浸漬処理装置では、浸漬処理液槽の
個数が10〜20以上にも及び、処理ラインの長さが、
20m〜50mに達することもめずらしくない。
供給された被処理物を所定の姿勢でキャリアバーに懸吊
するロード部と、被処理物を浸漬処理する浸漬処理槽群
を直線状に配列してなる処理ラインと、被処理物を懸吊
したキャリアバーを該処理ラインに沿って搬送する搬送
台車とを備えている。そして、キャリアバーを搬送台車
で所定の浸漬処理液槽に順次搬送して、その処理内容に
応じた浸漬処理を順次行うことができるようになってい
る。こうした構成の浸漬処理装置では、浸漬処理液槽の
個数が10〜20以上にも及び、処理ラインの長さが、
20m〜50mに達することもめずらしくない。
【0004】また、この場合、処理ラインの上方に敷設
された軌道上を走行する搬送台車により、被処理物を取
り付けたキャリアバーが搬送されるが、この被処理物を
処理ラインの終端部から、始端部へ復帰させるには、 処理ラインの上方に設けられた搬送路に複数の搬送台
車を設け、各搬送台車間でキャリアバーを受け渡ししな
がらロード部からアンロード部へ被処理物を順次移送す
る(図6) 処理ラインの上方に設けられた搬送用軌道に対し、該
搬送用軌道と同一の平面内で、かつ平行な返送軌道を設
置し、両軌道間に搬送台車を循環走行させる(図7) といった構成が知られている。
された軌道上を走行する搬送台車により、被処理物を取
り付けたキャリアバーが搬送されるが、この被処理物を
処理ラインの終端部から、始端部へ復帰させるには、 処理ラインの上方に設けられた搬送路に複数の搬送台
車を設け、各搬送台車間でキャリアバーを受け渡ししな
がらロード部からアンロード部へ被処理物を順次移送す
る(図6) 処理ラインの上方に設けられた搬送用軌道に対し、該
搬送用軌道と同一の平面内で、かつ平行な返送軌道を設
置し、両軌道間に搬送台車を循環走行させる(図7) といった構成が知られている。
【0005】また、の変形例として、1本の軌道に沿
って走行可能な走行クレーン2台を一対で同期運転する
ことにより、キャリアバーの両端を懸吊して搬送できる
ように構成し、 各クレーンの返送軌道を、処理ラインの外側に平行に
設置するといった構成も提案されている(図示せず)。
って走行可能な走行クレーン2台を一対で同期運転する
ことにより、キャリアバーの両端を懸吊して搬送できる
ように構成し、 各クレーンの返送軌道を、処理ラインの外側に平行に
設置するといった構成も提案されている(図示せず)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の浸漬処理装
置において、返送軌道上の搬送台車は空送されるだけで
あり、実質的なロスタイム発生によって、システム全体
の効率を低下させるという問題点があった。また、処理
ライン外に返送用の軌道を設置するために、床面積も無
駄になっていた。この発明は上記の点に鑑み、床面の無
駄がなく、しかも搬送台車の稼働効率が100%である
ような浸漬処理装置を提供することを目的としている。
置において、返送軌道上の搬送台車は空送されるだけで
あり、実質的なロスタイム発生によって、システム全体
の効率を低下させるという問題点があった。また、処理
ライン外に返送用の軌道を設置するために、床面積も無
駄になっていた。この発明は上記の点に鑑み、床面の無
駄がなく、しかも搬送台車の稼働効率が100%である
ような浸漬処理装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め第1の発明は、複数の浸漬処理液槽を直列してなる2
本の処理ラインを、同一の床面上に並列設置し、かつ各
処理ラインの両端部に、一方の処理ラインの被処理物を
他方の処理ラインへ受渡し可能な転換手段を設け、搬送
台車の往路と復路の両方に処理ラインを配設し、搬送台
車の稼働効率が100%となるようにしたものである。
め第1の発明は、複数の浸漬処理液槽を直列してなる2
本の処理ラインを、同一の床面上に並列設置し、かつ各
処理ラインの両端部に、一方の処理ラインの被処理物を
他方の処理ラインへ受渡し可能な転換手段を設け、搬送
台車の往路と復路の両方に処理ラインを配設し、搬送台
車の稼働効率が100%となるようにしたものである。
【0008】また、第2の発明は、複数の浸漬処理液槽
を直列してなる2本の処理ラインを、一方は1階の床面
上に、他方は2階の床面上にそれぞれ設置し、かつ各処
理ラインの両端部に、一方の処理ラインの被処理物を他
方の処理ラインへ受渡し可能な転換手段を設け、1階の
往路と2階の復路の両方に処理ラインを配設し、搬送台
車の稼働効率が100%となるようにしたものである。
を直列してなる2本の処理ラインを、一方は1階の床面
上に、他方は2階の床面上にそれぞれ設置し、かつ各処
理ラインの両端部に、一方の処理ラインの被処理物を他
方の処理ラインへ受渡し可能な転換手段を設け、1階の
往路と2階の復路の両方に処理ラインを配設し、搬送台
車の稼働効率が100%となるようにしたものである。
【0009】また、第1と第2の発明において、前記転
換手段に、前記被処理物を、前記2本の処理ライン以外
へ搬出する搬出手段を設け、周辺システムとの連係を可
能にしたものである。
換手段に、前記被処理物を、前記2本の処理ライン以外
へ搬出する搬出手段を設け、周辺システムとの連係を可
能にしたものである。
【0010】
【作用】第1の発明において、搬送台車の軌道は長円の
ループを構成してなり、2本の処理ラインが長円の直線
部に対応して設けられている。従って、ロード部を出発
した搬送台車は、往路と復路の両方で、被処理物を処理
ラインの浸漬処理液槽に搬送し、アンロード部に到達し
た後、ロード部へと復帰する。このため、搬送台車は、
所定の床面積内に集約配置された処理ラインに対して、
無駄なく循環搬送することができる。
ループを構成してなり、2本の処理ラインが長円の直線
部に対応して設けられている。従って、ロード部を出発
した搬送台車は、往路と復路の両方で、被処理物を処理
ラインの浸漬処理液槽に搬送し、アンロード部に到達し
た後、ロード部へと復帰する。このため、搬送台車は、
所定の床面積内に集約配置された処理ラインに対して、
無駄なく循環搬送することができる。
【0011】第2の発明において、搬送台車の軌道は1
階と2階に跨がるループを構成してなり、1階の処理ラ
インの直上に2階の処理ラインが配設されている。ロー
ド部を出発した搬送台車は、1階の往路で、被処理物を
処理ラインの浸漬処理液槽に搬送した後、被処理物を懸
吊したまま第1の転換装置で2階に移動し、2階の復路
の処理ラインに被処理物を搬送して、アンロード部に到
達する。そして、搬送台車は第2の転換装置で1階に移
動し、再び往路での搬送を開始する。このため、搬送台
車は、所定の空間内に集約配置された処理ラインに対し
て、無駄なく循環搬送することができる。
階と2階に跨がるループを構成してなり、1階の処理ラ
インの直上に2階の処理ラインが配設されている。ロー
ド部を出発した搬送台車は、1階の往路で、被処理物を
処理ラインの浸漬処理液槽に搬送した後、被処理物を懸
吊したまま第1の転換装置で2階に移動し、2階の復路
の処理ラインに被処理物を搬送して、アンロード部に到
達する。そして、搬送台車は第2の転換装置で1階に移
動し、再び往路での搬送を開始する。このため、搬送台
車は、所定の空間内に集約配置された処理ラインに対し
て、無駄なく循環搬送することができる。
【0012】第3の発明において、転換装置内の被処理
物は、処理ライン内の搬送装置の故障や、運行間隔の稠
密化などに応じて、適時、処理ライン外へ搬出される。
これにより、処理ライン全体のフレキシビリティが向上
し、運行プログラムの効率改善、メンテナンス作業の簡
素化などが促進されることとなる。
物は、処理ライン内の搬送装置の故障や、運行間隔の稠
密化などに応じて、適時、処理ライン外へ搬出される。
これにより、処理ライン全体のフレキシビリティが向上
し、運行プログラムの効率改善、メンテナンス作業の簡
素化などが促進されることとなる。
【0013】
【実施例】以下、この発明を添付の図面に示す実施例に
基づいて説明する。まず、第1の発明に関わる本願浸漬
処理装置を、図1に示す第1実施例の上面図(a)と正
面図(b)により説明する。
基づいて説明する。まず、第1の発明に関わる本願浸漬
処理装置を、図1に示す第1実施例の上面図(a)と正
面図(b)により説明する。
【0014】図1において、第1の発明の浸漬処理装置
は、1階の床面上にて、 ロード部→処理ライン(往路)→処理ライン(復路)→
アンロード部 なる順序でループを形成する搬送経路を備えている。
は、1階の床面上にて、 ロード部→処理ライン(往路)→処理ライン(復路)→
アンロード部 なる順序でループを形成する搬送経路を備えている。
【0015】即ち、所定の作業エリアに設けられたロー
ド部1は、パレット(図示せず)に積載された被処理物
100(図2参照)を所定の姿勢にセット(例えば、9
0度回転して直立)し、キャリアバーKに懸吊できるよ
うに構成されている。該ロード部1は、後述の処理ライ
ンとは直角方向に設けられている。
ド部1は、パレット(図示せず)に積載された被処理物
100(図2参照)を所定の姿勢にセット(例えば、9
0度回転して直立)し、キャリアバーKに懸吊できるよ
うに構成されている。該ロード部1は、後述の処理ライ
ンとは直角方向に設けられている。
【0016】2は前記ロード部1に隣接設置された往路
処理ラインで、該往路処理ライン2は、ロード部1側よ
り順に(図の左から右へ)、浸漬処理液槽21、22、
23、24を直列に備えている。該処理液槽21〜24
は、例えば、水洗、ディスマット、電解、湯洗、着色、
電着などの処理を行うための液槽である。尚、往路処理
ライン2内の液槽の数は、この例に示すような4個に限
るものでないことはもちろんである(2〜数十個ま
で)。
処理ラインで、該往路処理ライン2は、ロード部1側よ
り順に(図の左から右へ)、浸漬処理液槽21、22、
23、24を直列に備えている。該処理液槽21〜24
は、例えば、水洗、ディスマット、電解、湯洗、着色、
電着などの処理を行うための液槽である。尚、往路処理
ライン2内の液槽の数は、この例に示すような4個に限
るものでないことはもちろんである(2〜数十個ま
で)。
【0017】3は復路処理ラインで、該復路処理ライン
3は、浸漬処理液槽31、32、33を直列してなり、
前記往路処理ライン2と同一の床面上に、往路処理ライ
ン2と平行に配設されている。但し、該復路処理ライン
3の各液槽31、32、33は、前記往路処理ライン2
と逆順(図の右から左)に配列されている。
3は、浸漬処理液槽31、32、33を直列してなり、
前記往路処理ライン2と同一の床面上に、往路処理ライ
ン2と平行に配設されている。但し、該復路処理ライン
3の各液槽31、32、33は、前記往路処理ライン2
と逆順(図の右から左)に配列されている。
【0018】4はアンロード部で、該アンロード部4
は、該復路処理ライン3の終端部に設けられている。こ
のため、該アンロード部4は、前記ロード部1に隣接設
置されているが、復路処理ライン3と同方向、即ち、ロ
ード部1とは直角方向に配設されている。
は、該復路処理ライン3の終端部に設けられている。こ
のため、該アンロード部4は、前記ロード部1に隣接設
置されているが、復路処理ライン3と同方向、即ち、ロ
ード部1とは直角方向に配設されている。
【0019】5は搬送路で、該搬送路5は、前記ロード
部1、往路処理ライン2、復路処理ライン3、アンロー
ド部4の各々の中央上方を通過する循環搬送経路からな
っている。該搬送路5は、全体として長円形をなしてお
り、一方の直線部が往路処理ライン2に対応、他方の直
線部が復路処理ライン3に対応している。また、該搬送
路5の一方の屈曲部はロード部1に対応している。該搬
送路5の他方の屈曲部は特に対応する工程を有しない
が、この屈曲部に、例えば、修理点検エリアを対応させ
るようにしてもよい。
部1、往路処理ライン2、復路処理ライン3、アンロー
ド部4の各々の中央上方を通過する循環搬送経路からな
っている。該搬送路5は、全体として長円形をなしてお
り、一方の直線部が往路処理ライン2に対応、他方の直
線部が復路処理ライン3に対応している。また、該搬送
路5の一方の屈曲部はロード部1に対応している。該搬
送路5の他方の屈曲部は特に対応する工程を有しない
が、この屈曲部に、例えば、修理点検エリアを対応させ
るようにしてもよい。
【0020】搬送台車の構成を示す図2の側面図におい
て、6は搬送台車で、該搬送台車6は、搬送路5に敷設
されたレールRに沿って走行可能な車輪Sを備えてな
り、かつ台車の下部に搬送クレーンHを備えている。こ
こで、該搬送クレーンHは、バスケットBを係合するこ
とによりキャリアバーKを懸吊できるように構成され、
懸吊したキャリアバーKを上下動できるようになってい
る。M1はクレーンHを昇降させる昇降モータ、M2は
搬送台車6を走行させるための走行モータである。
て、6は搬送台車で、該搬送台車6は、搬送路5に敷設
されたレールRに沿って走行可能な車輪Sを備えてな
り、かつ台車の下部に搬送クレーンHを備えている。こ
こで、該搬送クレーンHは、バスケットBを係合するこ
とによりキャリアバーKを懸吊できるように構成され、
懸吊したキャリアバーKを上下動できるようになってい
る。M1はクレーンHを昇降させる昇降モータ、M2は
搬送台車6を走行させるための走行モータである。
【0021】上述した第1の実施例において、ロード部
1にて被処理物100を懸吊したキャリアバーKは、搬
送台車6の搬送クレーンHに懸吊され、搬送路6の屈曲
部から出発して90度旋回し、搬送路5に沿って往路処
理ライン2上に搬送される。そして、被処理物100
は、浸漬処理液槽21、22、23、24に順次搬送さ
れる。
1にて被処理物100を懸吊したキャリアバーKは、搬
送台車6の搬送クレーンHに懸吊され、搬送路6の屈曲
部から出発して90度旋回し、搬送路5に沿って往路処
理ライン2上に搬送される。そして、被処理物100
は、浸漬処理液槽21、22、23、24に順次搬送さ
れる。
【0022】次に、搬送台車6は搬送路5の屈曲部で1
80度転回して、復路処理ライン3上に進入する。そし
て、被処理物100は、浸漬処理液槽31、32、33
に順次搬送され、アンロード部4に到達する。搬送台車
6は、このアンロード部4でキャリアバーKを離脱させ
た後、搬送路5の屈曲部で90度旋回し、再びロード部
1に復帰する。
80度転回して、復路処理ライン3上に進入する。そし
て、被処理物100は、浸漬処理液槽31、32、33
に順次搬送され、アンロード部4に到達する。搬送台車
6は、このアンロード部4でキャリアバーKを離脱させ
た後、搬送路5の屈曲部で90度旋回し、再びロード部
1に復帰する。
【0023】しかして、搬送台車6は、2つの処理ライ
ン2、3に被処理物100を循環搬送することができ
る。このため、浸漬処理の内容に応じて、処理ライン
2、3のうちの一方に搬送台車をより多く集中させたり
することができ、多品種少量生産に好適な浸漬処理シス
テムを構築することができる。
ン2、3に被処理物100を循環搬送することができ
る。このため、浸漬処理の内容に応じて、処理ライン
2、3のうちの一方に搬送台車をより多く集中させたり
することができ、多品種少量生産に好適な浸漬処理シス
テムを構築することができる。
【0024】次に、この第1発明の変形例である第2実
施例を、図3の上面図(a)と正面図(b)により説明
する。図3において、ロード部1と往路処理ライン2を
直線状に配列してなる第1の処理ライン20と、復路処
理ライン3とアンロード部4を直線状に配列してなる第
2の処理ライン30は、同一床面上にて互いに平行に配
設されている。ここで、両ライン20、30の両端部に
は、搬送台車6を他の処理ラインにシフトする転換装置
40、50が設けられ、搬送台車6によって循環搬送が
できるようになっている。この場合、搬送台車6は、往
路と復路の処理ライン20、30で、逆向きに走行する
こととなるため、前述のバスケットBはキャリアバーK
に対していずれの向きからも係合して、懸吊できるよう
に構成されていなければならない。
施例を、図3の上面図(a)と正面図(b)により説明
する。図3において、ロード部1と往路処理ライン2を
直線状に配列してなる第1の処理ライン20と、復路処
理ライン3とアンロード部4を直線状に配列してなる第
2の処理ライン30は、同一床面上にて互いに平行に配
設されている。ここで、両ライン20、30の両端部に
は、搬送台車6を他の処理ラインにシフトする転換装置
40、50が設けられ、搬送台車6によって循環搬送が
できるようになっている。この場合、搬送台車6は、往
路と復路の処理ライン20、30で、逆向きに走行する
こととなるため、前述のバスケットBはキャリアバーK
に対していずれの向きからも係合して、懸吊できるよう
に構成されていなければならない。
【0025】次に、この第2実施例の変形例である第3
実施例を、図4の上面図(a)と正面図(b)により説
明する。図4において、2本の処理ライン20、30の
構成は、図3の第2実施例と全く同様である。但し、各
処理ライン20、30の両端に設けられた転換装置6
0、70は、床面上を走行する転換台車によりキャリア
バーKを搬送するように構成されている。従って、この
場合、両処理ライン20、30間の天井に、搬送台車6
を走行させるためのレールを架設する必要はない。
実施例を、図4の上面図(a)と正面図(b)により説
明する。図4において、2本の処理ライン20、30の
構成は、図3の第2実施例と全く同様である。但し、各
処理ライン20、30の両端に設けられた転換装置6
0、70は、床面上を走行する転換台車によりキャリア
バーKを搬送するように構成されている。従って、この
場合、両処理ライン20、30間の天井に、搬送台車6
を走行させるためのレールを架設する必要はない。
【0026】尚、上記第1〜第3実施例において、両処
理ライン20、30内の被処理物100を、状況に応じ
てライン外へ搬出するために、転換台車とは別個に被処
理物100を搬送可能な搬出手段90を、転換装置6
0、70の一方または両方に設けてもよい。この場合、
搬出手段90は、床面上を走行する台車であってもよい
し、天井のレールを走行する台車であってもよい。ま
た、搬出先としては、例えば、バッファエリア(処理ラ
イン内の混雑度調整用)やメンテナンスエリア(キャリ
アバーや被処理物の補修用)などが好適である。
理ライン20、30内の被処理物100を、状況に応じ
てライン外へ搬出するために、転換台車とは別個に被処
理物100を搬送可能な搬出手段90を、転換装置6
0、70の一方または両方に設けてもよい。この場合、
搬出手段90は、床面上を走行する台車であってもよい
し、天井のレールを走行する台車であってもよい。ま
た、搬出先としては、例えば、バッファエリア(処理ラ
イン内の混雑度調整用)やメンテナンスエリア(キャリ
アバーや被処理物の補修用)などが好適である。
【0027】次に、第2の発明に関わる本願浸漬処理装
置の第4実施例を、図5の上面図(a)と正面図(b)
により説明する。図5において、第2の発明の浸漬処理
装置は、1階と2階を通して、 ロード部→転換装置→往路処理ライン→転換装置→ (1階) 転換装置→復路処理ライン→アンロード部→転換装置 (2階) なる順序でループ状の搬送経路を構成するようになって
いる。
置の第4実施例を、図5の上面図(a)と正面図(b)
により説明する。図5において、第2の発明の浸漬処理
装置は、1階と2階を通して、 ロード部→転換装置→往路処理ライン→転換装置→ (1階) 転換装置→復路処理ライン→アンロード部→転換装置 (2階) なる順序でループ状の搬送経路を構成するようになって
いる。
【0028】即ち、ロード部11と往路処理ライン12
は、転換装置51を挟んで、1階の床面上で、直線状に
配設されている。また、該往路処理ライン12の終端部
にも、転換装置52が設けられている。ここで、該転換
装置51、52は、搬送台車16を1階から2階、また
は2階〜1階へ移動させるためのもので、キャリアバー
Kを懸吊したまま上昇・下降することができるように構
成されている。但し、該転換装置51、52は、台車自
体を移動させることなく、キャリアバーKのみを1階と
2階で受け渡しできるように構成してもよい。
は、転換装置51を挟んで、1階の床面上で、直線状に
配設されている。また、該往路処理ライン12の終端部
にも、転換装置52が設けられている。ここで、該転換
装置51、52は、搬送台車16を1階から2階、また
は2階〜1階へ移動させるためのもので、キャリアバー
Kを懸吊したまま上昇・下降することができるように構
成されている。但し、該転換装置51、52は、台車自
体を移動させることなく、キャリアバーKのみを1階と
2階で受け渡しできるように構成してもよい。
【0029】一方、2階の床面上には、前記転換装置5
2を始端として、復路処理ライン13が、2階の床を介
して前記往路処理ライン12の直上に設けられ、該往路
処理ライン12の終端には、前記転換装置51を挟ん
で、アンロード部14が直線状に配設されている。ここ
で、該復路処理ライン13と往路処理ライン12は、空
間専有率が最小となるように縦ループを構成しているた
め、空間の使用効率は最大となる。該復路処理ラインの
液槽の配列順が往路処理ライン12と逆になっている点
は、第1の発明と同様である。
2を始端として、復路処理ライン13が、2階の床を介
して前記往路処理ライン12の直上に設けられ、該往路
処理ライン12の終端には、前記転換装置51を挟ん
で、アンロード部14が直線状に配設されている。ここ
で、該復路処理ライン13と往路処理ライン12は、空
間専有率が最小となるように縦ループを構成しているた
め、空間の使用効率は最大となる。該復路処理ラインの
液槽の配列順が往路処理ライン12と逆になっている点
は、第1の発明と同様である。
【0030】搬送路15は、1階ではロード部11と往
路処理ライン12の直上に、2階では、復路処理ライン
13とアンロード部14の直上に、それぞれ配設され、
転換装置51、52を介して、ループ状の搬送経路を構
成するようになっている。尚、前述の第1〜第3実施例
と同様に、転換台車とは別個に被処理物100を搬送可
能な搬出手段90を、転換装置51、52の一方または
両方に設けてもよい。
路処理ライン12の直上に、2階では、復路処理ライン
13とアンロード部14の直上に、それぞれ配設され、
転換装置51、52を介して、ループ状の搬送経路を構
成するようになっている。尚、前述の第1〜第3実施例
と同様に、転換台車とは別個に被処理物100を搬送可
能な搬出手段90を、転換装置51、52の一方または
両方に設けてもよい。
【0031】上記第4の実施例において、ロード部11
にて被処理物100を懸吊したキャリアバーKは、搬送
台車16の搬送クレーンHに懸吊され、搬送路15に沿
って往路処理ライン12上に搬送される。そして、被処
理物100は、浸漬処理液槽21、22、23、24に
順次搬送される。
にて被処理物100を懸吊したキャリアバーKは、搬送
台車16の搬送クレーンHに懸吊され、搬送路15に沿
って往路処理ライン12上に搬送される。そして、被処
理物100は、浸漬処理液槽21、22、23、24に
順次搬送される。
【0032】次に、搬送台車16は搬送路15の終端部
の転換装置51により2階に移送され、復路処理ライン
13に進入する。そして、被処理物100は、復路処理
ライン13の浸漬処理液槽31、32、33に順次搬送
され、アンロード部14に到達する。そして、搬送台車
16は、このアンロード部14でキャリアバーKを離脱
させた後、搬転換装置52によって1階に移送され、再
びロード部11に復帰する。
の転換装置51により2階に移送され、復路処理ライン
13に進入する。そして、被処理物100は、復路処理
ライン13の浸漬処理液槽31、32、33に順次搬送
され、アンロード部14に到達する。そして、搬送台車
16は、このアンロード部14でキャリアバーKを離脱
させた後、搬転換装置52によって1階に移送され、再
びロード部11に復帰する。
【0033】しかして、搬送台車16は、2つの処理ラ
イン12、13に被処理物100を転換搬送することが
できる。このため、浸漬処理の内容に応じて、処理ライ
ン12、13のうちの一方に搬送台車をより多く集中さ
せたりすることができ、多品種少量生産に好適な浸漬処
理システムを構築することができる。
イン12、13に被処理物100を転換搬送することが
できる。このため、浸漬処理の内容に応じて、処理ライ
ン12、13のうちの一方に搬送台車をより多く集中さ
せたりすることができ、多品種少量生産に好適な浸漬処
理システムを構築することができる。
【0034】
【発明の効果】上記のように第1の発明は、複数の浸漬
処理液槽を直列してなる2本の処理ラインを、同一の床
面上に並列設置し、かつ各処理ラインの両端部に、一方
の処理ラインの被処理物を他方の処理ラインへ受渡し可
能な転換手段を設けているので、搬送台車の往路と復路
の両方に処理ラインを配設し、搬送台車の稼働効率が1
00%とすることができる。
処理液槽を直列してなる2本の処理ラインを、同一の床
面上に並列設置し、かつ各処理ラインの両端部に、一方
の処理ラインの被処理物を他方の処理ラインへ受渡し可
能な転換手段を設けているので、搬送台車の往路と復路
の両方に処理ラインを配設し、搬送台車の稼働効率が1
00%とすることができる。
【0035】また、第2の発明は、複数の浸漬処理液槽
を直列してなる2本の処理ラインを、一方は1階の床面
上に、他方は2階の床面上にそれぞれ設置し、かつ各処
理ラインの両端部に、一方の処理ラインの被処理物を他
方の処理ラインへ受渡し可能な転換手段を設けているの
で、1階の往路と2階の復路の両方に処理ラインを配設
し、搬送台車の稼働効率が100%とすることができ
る。
を直列してなる2本の処理ラインを、一方は1階の床面
上に、他方は2階の床面上にそれぞれ設置し、かつ各処
理ラインの両端部に、一方の処理ラインの被処理物を他
方の処理ラインへ受渡し可能な転換手段を設けているの
で、1階の往路と2階の復路の両方に処理ラインを配設
し、搬送台車の稼働効率が100%とすることができ
る。
【0036】また、第1と第2の発明において、前記転
換手段に、前記被処理物を、前記2本の処理ライン以外
へ搬出する搬出手段を設けているので、処理ライン内の
効率化と、周辺システムとの連係動作を実現することが
できる。この結果、浸漬処理に必要なシステムが所定の
空間内に効率良く集約され、多品種少量生産に好適な浸
漬処理装置を提供できるという優れた効果を奏するもの
である。
換手段に、前記被処理物を、前記2本の処理ライン以外
へ搬出する搬出手段を設けているので、処理ライン内の
効率化と、周辺システムとの連係動作を実現することが
できる。この結果、浸漬処理に必要なシステムが所定の
空間内に効率良く集約され、多品種少量生産に好適な浸
漬処理装置を提供できるという優れた効果を奏するもの
である。
【図1】(a)第1の発明に関わる第1実施例の上面図
である。 (b)第1の発明に関わる第1実施例の正面図である。
である。 (b)第1の発明に関わる第1実施例の正面図である。
【図2】搬送台車とクレーンの構成を示す側面図であ
る。
る。
【図3】(a)第1の発明に関わる第2実施例の上面図
である。 (b)第1の発明に関わる第2実施例の正面図である。
である。 (b)第1の発明に関わる第2実施例の正面図である。
【図4】(a)第1の発明に関わる第3実施例の上面図
である。 (b)第1の発明に関わる第3実施例の正面図である。
である。 (b)第1の発明に関わる第3実施例の正面図である。
【図5】(a)第2の発明に関わる第4実施例の上面図
である。 (b)第2の発明に関わる第4実施例の正面図である。
である。 (b)第2の発明に関わる第4実施例の正面図である。
【図6】直線状ラインと搬送路からなる従来の浸漬処理
装置の原理構成を示す上面図である。
装置の原理構成を示す上面図である。
【図7】直線状ラインとループ状搬送路とからなる従来
の浸漬処理装置の原理構成を示す上面図である。
の浸漬処理装置の原理構成を示す上面図である。
1、11 ロード部 2、12 往路処理ライン 3、13 復路処理ライン 4、14 アンロード部 5 搬送路 6 搬送台車 21、22、23、24 浸漬処理液槽 40、50、51、52、60、70 転換装置 90 搬出手段 100 被処理物 K キャリアバー H 搬送クレーン R レール
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の浸漬処理液槽を直列してなる2本
の処理ラインを、同一の床面上に並列設置し、かつ各処
理ラインの両端部に、一方の処理ラインの被処理物を他
方の処理ラインへ受渡し可能な転換手段を設けたことを
特徴とする浸漬処理装置。 - 【請求項2】 複数の浸漬処理液槽を直列してなる2本
の処理ラインを、一方は1階の床面上に、他方は2階の
床面上にそれぞれ設置し、かつ各処理ラインの両端部
に、一方の処理ラインの被処理物を他方の処理ラインへ
受渡し可能な転換手段を設けたことを特徴とする浸漬処
理装置。 - 【請求項3】 前記転換手段に、前記被処理物を、前記
2本の処理ライン以外へ搬出する搬出手段を設けたこと
を特徴とする請求項1または2に記載の浸漬処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16867193A JPH073498A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 浸漬処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16867193A JPH073498A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 浸漬処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073498A true JPH073498A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15872339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16867193A Pending JPH073498A (ja) | 1993-06-15 | 1993-06-15 | 浸漬処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH073498A (ja) |
-
1993
- 1993-06-15 JP JP16867193A patent/JPH073498A/ja active Pending
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