JPH0734844U

JPH0734844U - 健康用具

Info

Publication number: JPH0734844U
Application number: JP7171893U
Authority: JP
Inventors: 原達郎福
Original assignee: 福原達郎
Priority date: 1993-12-10
Filing date: 1993-12-10
Publication date: 1995-06-27

Abstract

(57)【要約】【目的】金属のイオン化傾向を利用した健康用具を提
供する。【構成】不織布などによる基盤１の一方の面に、粘着
材２を塗布し、その粘着材２の上に、その基盤１より外
周が小さく、かつイオン化傾向の強い、たとえばアルミ
とか真鍮などの金属箔３を粘着固定した健康用具であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、健康用具に関し、より詳しくは、異なるイオン化傾向をもつ金属箔を手のツボに貼ることによって体のツボを刺激し、乱れた生体電流を整える、健康用具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、生体内の異常はツボに現れるといわれ、生体内のどこかに異常があると、その部分を流れているエネルギーが乱れ、病気が起こるといわれている。そのような場合、関連するツボに刺激を与えてエネルギーの乱れを正し、流れをよくする、いわゆるツボ健康法がある。このツボは全身表面に２０００箇所以上も散らばっているので、正確な場所が探しにくく、とくに背中にあるツボは、自分自身で押すのは困難である。このツボ療法の難点を解消する療法として、韓国の鍼研究家・柳泰裕氏は、手には全身のツボに対応するツボが集中しており、この手のツボを刺激するだけで全身に散らばっている体のツボを刺激するのと同じ効果が得られ、病気を治すという、高麗手指鍼法を提唱している。また、医学博士・谷津三雄氏は、前記高麗手指鍼法について、サーモグラフィーや脳波計などの最新の機器を使用して、その有効性を確認し、さらに古くからよく知られているツボも総合的に検討した上、アルミの１円玉と真鍮（銅と亜鉛の合金）の５円玉による、「６円手のひら健康法」を提唱している。これは手のひらや、手の甲に、イオン化傾向の異なる硬貨を貼ることによって、生体電流の乱れを整える力を、より強力にしようとするものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、前記流通硬貨を利用した場合、その硬貨は使用前に何人かの不特定の人の手を経ているので、その面は汚染または化学変化（酸化など）しており、その汚染や酸化などの度合いも一定ではないのでイオン化傾向の強さも異なり、したがって生体電流の乱れを整える作用効果も一定ではなくなる、という課題があった。本考案は、このような課題を解決することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案は次のような健康用具を提供する。すなわち本考案は、一方の面に粘着材を塗布されてなる基盤に、その基盤より外周が小さく、かつイオン化傾向の強い金属箔を前記粘着材を介して粘着固定してなる、健康用具。および、前記金属箔はアルミ箔であることを特徴とする、請求項１の健康用具。および、前記金属箔は真鍮であることを特徴とする、請求項１の健康用具。および、前記基盤には、イオン化傾向の異なる複数の金属箔を粘着固定したことを特徴とする、請求項１の健康用具。および、前記基盤には、イオン化傾向の異なる複数の金属箔間に交互に設けられた切り込みにより形成された、伸縮可能な伸縮手段を有することを特徴とする、請求項４の健康用具。および、前記金属箔の略中央には、粘着材による中央粘着部を有することを特徴とする、請求項１の健康用具。および、前記金属箔の表面には、突起物を設けたことを特徴とする、請求項１の健康用具。および、前記金属箔と、前記粘着材を塗布した基盤との間には、突起物を設けたことを特徴とする、請求項１の健康用具、である。

【０００５】

【作用】

上記構成において、金属箔は粘着材により基盤に粘着固定される。金属箔は、外周が基盤より小さいから、金属箔の外周は、基盤に塗布された粘着材が露出状態になる。この健康用具の金属箔側を手のひら側に向けて貼ると、前記金属箔の外周の露出した粘着材は、手のひらに前記健康用具を粘着固定する。イオン化傾向の強い金属箔は、手のひらなどに当接すると生体電流の流れを整える作用が強い。アルミ箔はイオン化傾向が強いので、手のひらに貼ると、生体電流の乱れを整える作用が強い。真鍮箔は亜鉛と銅との合金で、二つの異なるイオン化傾向を持ち、生体電流の乱れを整える作用が強い。イオン化傾向の異なる複数の金属箔を皮膚の表面におくと、そこに電位差が発生し、乱れた生体電流を整える作用が強い。複数の金属箔間に設けられた伸縮手段は、その金属箔間を伸ばしたり縮めたりする、などの作用がある。金属箔の略中央の中央粘着部は前記外周の粘着部とともに金属箔を確実に手のひらに当接させる作用がある。金属箔表面の突起物は、ツボ刺激の作用がある。金属箔と基盤との間の突起物は、その金属箔を介してツボ刺激の作用がある。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例について、以下、図面にしたがって本考案の構成が実際上どのように具体化されるかを、その作用とともに説明する。図１は本考案の一実施例の斜視説明図であり、１は不織布などによるフレキシブルな基盤である。この基盤１には、一方の面に粘着材２が塗布されており、その粘着材２の塗布されている面の真ん中に、外周の小さい、かつイオン化傾向の強い金属箔３が配設され、その金属箔３は前記基盤１に粘着固定されている。そのため、金属箔３の外周は粘着材２が基盤１上に露出している。前記金属箔３はアルミニュウム、または銅、亜鉛、真鍮（銅と亜鉛の合金）などのイオン化傾向の強いものが用いられる。使用するときは、裏返して金属箔３が手のひらに当接するようにして貼る。このとき、粘着材２が手のひらに基盤１を粘着保持し、したがって金属箔３の前記手のひらへの当接状態を安定させる。なお、図では基盤１および金属箔３は円形のものをあらわしているが、本考案はこの円形に限るものではなく、非円形であってもよい。

【０００７】図２は、同実施例の側面図で、基盤１の上面に塗布された粘着材２に金属箔３が粘着されている状態を現したものである。前記粘着材２は、基盤１と金属箔３との間にサンドイッチ状に挟まれ、その金属箔３と基盤１とを粘着一体化させているほか、金属箔３の外周の露出部分の粘着材２は、この健康用具を裏返して手のひらに貼るとき、その手のひらに粘着固定する役割をはたす。そのため、通常はその粘着材は粘着機能を保持するため、図示しない離型紙でその面を覆って保護しておく。

【０００８】図３は、本考案の他の実施例を示す斜視説明図であり、細長い形状の基盤１上に細長い形状の金属箔３を粘着材２で粘着固定したものである。このような細長い形状のものは、たとえば指などに巻つけて指輪のように使用するときに便利である。図４は、本考案のさらに他の実施例を示す斜視説明図であり、複数の金属箔３・３・３を間隔をおいて一つの基盤１に粘着固定している。この場合、具体的にはイオン化傾向の強いアルミニュウムの金属箔３ａ・３ａを両端に、真鍮の金属箔３ｂを真ん中に配設し、異種の金属箔（３ａ・３ｂ・３ａ）を同一基盤１に設けている。

【０００９】図５は本考案のさらに他の実施例を示す平面説明図であり、図中、４は切り込み、５は切り込みによる伸縮手段である。基盤１上に粘着材２が塗布され、二つの金属箔３・３が間隔をおいて粘着固定され、その二つの金属箔３・３の間に切り込み４が施され、その切り込み４によって、蛇行状の伸縮手段５が形成される。この場合、二つの金属箔は、互いに同種の場合もあり、異種の場合も考えられる。この健康用具は、通常は、表面全体が図示しない離型紙で覆われているので、金属箔３・３の表面は、空気その他に触れることがなく、清潔を保つことができるので、イオン化傾向の劣化が防止され、粘着材２も粘着機能が保持される。なお、図示しない離型紙は、切り込みは設けてないから、健康用具は、使用前に伸縮手段５が不用意に伸びるおそれはない。

【００１０】図６は、前記図５の作用説明図であり、健康用具を矢印のように引っ張って、伸縮手段５を伸ばした状態を示している。すなわち、切り込み４は隙間が開き、伸縮手段５は伸びて蛇行している。この伸縮手段５が伸縮可能なため、二つの金属箔３・３間が伸縮調節でき、したがってこの健康用具は、手のひらの大きさに順応して適応できるものである。

【００１１】図７は、本考案のさらに他の実施例を示す斜視説明図であり、この図は、前記図１の金属箔３の略中央に、粘着材２による中央粘着部６を設けたところに特徴を有する。このような構成としたため、金属箔３の外周の粘着材２と、前記金属箔３の略中央の中央粘着部６の粘着材２とがそれぞれ粘着作用を有して、手のひらなど皮膚面に金属箔３をより確実に密着させ、イオン化効果を一層高める効果があるものである。

【００１２】図８は、本考案のさらに他の実施例を示す斜視図であり、これは前記図７が金属箔３の中央に、粘着材２による中央粘着部６を設けたのに対して、この図８では金属箔３表面に突起物７を取り付けたことを特徴とするものである。そして、この突起物７は、図では星形をした突起状のものであるが、これは星形に限るものではなく、たとえば半球状であってもよい。また、図では突起物７は金属箔３の略中央にあるが、これは必ずしも中央に限定されるものではない。また、図では突起物７の表面に粘着材２が塗布してあるが、かならずしも粘着材２を塗布しなくてもよい。したがってこの図８によれば、突起物７によってツボを刺激する効果があり、そのツボ刺激効果と金属箔３の電気的なイオン化効果との相乗効果によって、自律神経失調症状などに最適な、健康器具を提供することができるものである。図９は、本考案のさらに他の実施例を示す断面説明図であり、金属箔３と、粘着材２を塗布した基盤１との間に突起物７が配設されている。したがってこの健康用具を裏返して手のひらなどに張り付けると、粘着材２の粘着力により金属箔３が皮膚面に当接してイオン化傾向の作用があるだけでなく、突起物７が金属箔３を介して皮膚面のツボを刺激するので、イオン化傾向とツボを刺激する効果との相乗作用で一層の健康を促進するものである。

【００１３】図１０は本考案の実施例の使用状態を示す図であり、細長い健康用具は、指に基盤１を巻き付けることによって、金属箔３の皮膚に対する密着性の向上と保持状態の安定をはかることができる。また、円形の健康用具は手のひらのどこへでも貼ることができる。さらに、異種の金属箔３のものと適宜組み合わせて使用することができる。なお、本考案は、手のひらだけでなく、手の甲や、指や、その他、体の皮膚のあらゆるツボに貼ることができるものである。以上、実施例について説明したように、本考案は基盤１に粘着材２を塗布し、その基盤１より外周の小さい金属箔３を粘着したものであり、金属箔３はイオン化傾向の強いもの、たとえばアルミニュウムまたは真鍮などであり、イオン化傾向の異なる金属のものを複数個用いて生体電流を効果的に整えるものである。また、複数の金属箔３間に切り込みによる伸縮手段５を持たせたものは、手のサイズの大きさに順応させることができる。さらに、金属箔３の略中央に粘着材２による中央粘着部６を設けたものは、金属箔３の外周部と中央部とから手のひらなどに粘着できるので、金属箔をより確実に貼ることができる。また、金属箔３の表面にとりつけた突起物７によって、手のひらなどのツボを刺激し、金属箔３のイオン化傾向の効果との相乗効果により、自律神経失調症状を整える健康用具となるものである。また、金属箔３と基盤１との間にとりつけた突起物７も、金属箔３を介してツボを刺激し、前記同様に金属箔３のイオン化傾向との相乗作用で自律神経失調症状を整える健康用具となるものである。

【００１４】

【考案の効果】

以上本考案によれば、請求項１の考案は、一方の面に粘着材を塗布されてなる基盤に、イオン化傾向の大きい金属箔を前記粘着材を介して粘着固定して構成したので、構造が簡単で大量生産に適し、生産コストを安くすることができる。また、大量生産によりコストが安くできるので使い捨てができ、常に清潔で衛生的である。さらに、イオン化傾向が強い金属箔を用いたので生体電流の乱れを整え、健康を保持することができる。さらに、使い捨てができるから、金属箔の面が汚染されず、常に均質に新鮮さを保っているから、金属箔はイオン化傾向が一定で、しかも最高の状態で使用することができる。その上、金属箔の外周が基盤より小さいので、その外周の粘着材が手のひらなどに粘着し、その金属箔を手のひらに押圧保持することができる。請求項２の考案は、前記請求項１の効果を有するほか、金属箔をアルミ箔としたので、軽く、美しく、耐食性がある。請求項３の考案は、前記請求項１の効果を有するほか、金属箔を真鍮箔としたので、黄色で美しく、耐食性があり廉価である。請求項４の考案は、前記請求項１の効果を有するほか、イオン化傾向の異なる複数の金属箔を粘着固定したので、生体電流の乱れを効果的に整えることができる。請求項５の考案は、前記請求項４の効果を有するほか、複数の金属箔間に伸縮手段を設けたので、手のひらなどのサイズの大小に合わせ伸縮適応させて使用することができる。請求項６の考案は、前記請求項１の効果を有するほか、金属箔に中央粘着部を設けたので、その金属箔は略中央と外周の粘着により、手のひらなどに一層強く当接し、イオン化傾向の効果を安定持続させることができる。請求項７の考案は、前記請求項１の効果を有することができるほか、金属箔の表面に突起部を設けたので、その突起によりツボを刺激し、金属箔のイオン化傾向との相乗効果により自律神経失調症状を整えることができる。請求項８の考案は、前記請求項１の効果を有するほか、金属箔と基盤との間に突起物を配設したので、金属箔によるイオン化傾向と、その金属箔を介して突起物のツボを刺激する効果との相乗効果により、自律神経失調症状を整えることができる、などの効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の斜視説明図である。

【図２】同実施例の側面説明図である。

【図３】本考案の他の実施例の斜視説明図である。

【図４】本考案のさらに他の実施例の斜視説明図であ
る。

【図５】本考案のさらに他の実施例の平面説明図であ
る。

【図６】前記図５の作用を示す斜視説明図である。

【図７】本考案のさらに他の実施例を示す斜視説明図で
ある。

【図８】本考案のさらに他の実施例を示す斜視説明図で
ある。

【図９】本考案のさらに他の実施例を示す断面説明図で
ある。

【図１０】本考案の実施例の使用状態を示す図である。

【符号の説明】

１基盤２粘着材３金属箔４切り込み５伸縮手段６中央粘着部７突起物

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】一方の面に粘着材を塗布されてなる基盤
に、その基盤より外周が小さく、かつイオン化傾向の強
い金属箔を前記粘着材を介して粘着固定してなる、健康
用具。
【請求項２】前記金属箔はアルミ箔であることを特徴
とする、請求項１の健康用具。
【請求項３】前記金属箔は真鍮であることを特徴とす
る、請求項１の健康用具。
【請求項４】前記基盤には、イオン化傾向の異なる複
数の金属箔を粘着固定したことを特徴とする、請求項１
の健康用具。
【請求項５】前記基盤には、イオン化傾向の異なる複
数の金属箔間に交互に設けられた切り込みにより形成さ
れた、伸縮可能な伸縮手段を有することを特徴とする、
請求項４の健康用具。
【請求項６】前記金属箔の略中央には、粘着材による
中央粘着部を有することを特徴とする、請求項１の健康
用具。
【請求項７】前記金属箔の表面には、突起部を設けた
ことを特徴とする、請求項１の健康用具。
【請求項８】前記金属箔と、前記粘着材を塗布した基
盤との間には、突起物を設けたことを特徴とする、請求
項１の健康用具。