JPH0734661Y2 - フィルム不良検出装置 - Google Patents

フィルム不良検出装置

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JPH0734661Y2
JPH0734661Y2 JP1990036580U JP3658090U JPH0734661Y2 JP H0734661 Y2 JPH0734661 Y2 JP H0734661Y2 JP 1990036580 U JP1990036580 U JP 1990036580U JP 3658090 U JP3658090 U JP 3658090U JP H0734661 Y2 JPH0734661 Y2 JP H0734661Y2
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治英 鈴木
勝 西村
眞二 坂上
宜彦 向後
雅有 井上
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はプラスチックフィルムの製造装置において、フ
ィルムを横延伸する時のフィルムの不良を検出する装置
に関するものである。
(従来の技術) 一般的には、二軸延伸フィルム製造装置にあっては、フ
ィルムの走行方向に直角な方向にフィルムを延伸する
(これを横延伸という)ことにより、フィルムの材質を
改良することが行なわれている。この横延伸によるフィ
ルム製造装置の従来例を説明すると、第5図は従来のプ
ラスチックフィルム製造装置であり、フィルムを横延伸
する時の状況を示している。
同図において、1はフィルムを加熱するための炉、2は
プラスチックフィルム、7はプラスチックフィルムの端
部で別名耳部ともいわれ、フィルムの厚さがやや厚くな
っている部分、3はフィルムの端部7を把持してプラス
チックフィルムを走行方向4とは直角に延伸させるため
のクリップ、5はクリップ3の進行方向を示す矢印で、
クリップ3の列はエンドレスに回転するようになってい
る。またl及びl′はプラスチックフィルムの巾を示し
ている。
さて図示されていない炉の左側より炉内に入ったフィル
ム2は、炉1の内部で加熱されると共に、クリップ3に
より横延伸されて徐々にフィルムの巾lを大きくして行
き、炉1の出口付近で最大の巾l′となり炉の外部に出
される。
(考案が解決しようとする課題) ところが、これらの延伸中に、炉1の加熱が不均一でフ
ィルムの温度分布が不均一であったり、クリップ3でフ
ィルムの耳7を掴む時に掴み方が適切でない時には、フ
ィルムの延伸中にフィルムが不均一に延伸されたり、更
に最悪の時は、炉1の中で破断するなどの不良や破損が
生じることがある。そこでフィルムの製造を中断して不
良や破損の原因を調査する必要があり、再稼動させるた
めには多大の時間と人手を要する欠点があった。
本考案はこのような欠点を除くためになされたもので、
フィルムの延伸状態を検知しながら、フィルムの不良や
破断を予知し、フィルム製品の品質の向上を図ることが
できるフィルム不良検出装置を提供せんとするものであ
る。
(課題を解決するための手段) このため本考案は、フィルム製造装置において、フィル
ムの両端部付近の温度分布を非接触で検出する赤外線温
度検出器と、この検出器の出力信号を増巾する増巾器
と、同増巾器からの出力と基準値とを比較演算する比較
判定器とを設け、この判定結果により偏差がやや大きい
時はフィルムの不良を警報したり、偏差が大きい時は装
置の駆動停止を制御したり、偏差が小さい時は炉温を制
御したりできるようにしたもので、これを課題を解決す
るための手段とするものである。
(作用) 本考案はフィルムを延伸した時の、フィルム端部の温度
分布を測定し、この結果に基づいて警報を出したり、装
置の稼動を停止したり、炉内温度を制御したりするた
め、延伸フィルムが不良品となるのを事前に防止するこ
とができる。
(実施例) 以下本考案の実施例を図面について説明すると、第1図
〜第4図は本考案の実施例を示す。先ず第1図は本考案
の特長である赤外線温度計の検出装置を組込んだフィル
ム製造装置の平面図で、図中6は赤外線温度検出器であ
る。なお、符号1〜5及び7で示されるものは第5図と
全く同じものであるため説明は省略する。
一般的にはフィルムを横延伸時、クリップでフィルムを
掴んでフィルムの走行方向4と直角の方向に延伸する
が、炉1の内部の温度が不均一であったり、クリップ3
に異常があると、延伸してクリップより外れた直後のフ
ィルムの耳部の温度は異常な値を示す。
そこでフィルムの耳部7を赤外線温度検出器6で非接触
で測定すれば、柔かいフィルムを傷つけることなく、フ
ィルムの不良の予知が可能となる。
第2図はフィルムの耳部の温度を測定する部分の正面図
である。2はフィルム、7はこのフィルムの耳部、6は
従来から良く知られている赤外線温度検出器、8は赤外
線温度検出器の視野角で、フィルムの耳部7を観察する
範囲を示している。なお、通常は耳部がフィルムの両端
にあるため、赤外線温度検出器6は2台使用する。ま
た、赤外線温度検出器6によってフィルム2の耳部7の
温度を測定する時には、赤外線温度検出器中の赤外線温
度計は、第3図に示されるようにフィルムの巾方向の温
度分布を測定できるものでなければならない。このた
め、スポット式の温度計を使用する時には、視野角8の
角度内でカメラ内のミラー6aを公知の手段によって高速
に振るか、又は多素子の赤外線検出素子6bを使用する必
要がある。
第3図はフィルムの耳部7の温度測定グラフを示す。こ
のグラフの縦軸は測定温度を示し、横軸はフィルムの端
部よりフィルムの中心部方向への距離を示す。
同図中にはフィルムの端部からフィルム中心方向へ向っ
てのフィルム温度分布が示されており、この図の中で、
Lはフィルムの耳部のうち、フィルムの中心部に近い方
の温度が規定温度t1以上となっている範囲(フィルム端
部からの距離)を示しており、また、t2,t3は耳部の温
度を所定値内に収めるための最大温度t2と、最低温度t3
の基準値を示している。従って、このグラフより明らか
なように、L,t2,t3が基準値内にあるか否か、あるい
は、L区間内の温度波形をチェックすることにより、フ
ィルムの良否を検知することができる。
第4図は本装置のフローチャートを示している。温度検
出器6から出た温度信号は増巾器9で所定の大きさに増
巾され、比較判定器10で基準値に対してどのような値に
なっているかの判定が行なわれる。そしてこの判定の結
果に従って、比較的偏差が少い時は11の炉温制御器によ
り炉温を調整する。偏差がやや大きくフィルムに不良が
生じると懸念される時には、不良警報器12より不良の表
示を行う。また偏差が大きくフィルムの破断が心配され
る時には、クリップ駆動装置13により稼動を停止するな
どの制御を行なう。
なお前記実施例では、赤外線温度検出器を、クリップ3
がフィルムを離した直後に配置したものについて説明し
たが、フィルムの延伸状態によっては、赤外線温度検出
器を別の位置に取付けることもでき、こうした場合にも
前記実施例と同様の作用効率が得られることは明らかで
ある。
(考案の効果) 以上詳述した如く本考案は、延伸したフィルム端部の温
度分布を測定し、この結果に基づいてフィルムの不良や
破損を予知するようにしたため、フィルム製造時のフィ
ルムの破損やフィルムの不均一の延伸等のトラブルを防
止することができ、製品の品質向上に役立つことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係るフィルム製造装置の平面
図、第2図は赤外線温度検出器によるフィルムの温度測
定部の正面図、第3図はフィルム端部の温度分布測定グ
ラフ、第4図は温度検出より処理までのフローチャー
ト、第5図は従来のフィルム製造装置を示す平面図であ
る。 図の主要部分の説明 2……フィルム 6……赤外線温度検出器 9……増巾器 10……比較判定器 11……炉温制御器 12……不良警報器 13……クリップ駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 向後 宜彦 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋機器製作所内 (72)考案者 井上 雅有 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋機器製作所内 (56)参考文献 特開 昭61−76337(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム製造装置において、フィルムの両
    端部付近の温度分布を非接触で検出する赤外線温度検出
    器と、この検出器の出力信号を増巾する増巾器と、同増
    巾器からの出力と基準値とを比較演算する比較判定器と
    を設け、この判定結果により偏差がやや大きい時はフィ
    ルムの不良を警報したり、偏差が大きい時は装置の駆動
    停止を制御したり、偏差が小さい時は炉温を制御したり
    できるようにしたことを特徴とするフィルム不良検出装
    置。
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JPS6176337A (ja) * 1984-09-25 1986-04-18 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 溶融樹脂押出機

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