JPH0734102A - 金属粉末の製造法 - Google Patents
金属粉末の製造法Info
- Publication number
- JPH0734102A JPH0734102A JP18145793A JP18145793A JPH0734102A JP H0734102 A JPH0734102 A JP H0734102A JP 18145793 A JP18145793 A JP 18145793A JP 18145793 A JP18145793 A JP 18145793A JP H0734102 A JPH0734102 A JP H0734102A
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- Japan
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- molten metal
- rotating plate
- metal
- ceramic layer
- molten
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- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 金属材料溶湯を高速回転板上に供給して遠心
力により溶湯を噴霧粉末化する方法において、溶湯接触
面に溶湯に不活性なセラミックス層を配設した高融点で
低比重の金属材料からなる高速回転板上に溶湯を供給す
る。 【効果】 真球状の均一微細な金属粉末が安定に生産性
よく製造される。
力により溶湯を噴霧粉末化する方法において、溶湯接触
面に溶湯に不活性なセラミックス層を配設した高融点で
低比重の金属材料からなる高速回転板上に溶湯を供給す
る。 【効果】 真球状の均一微細な金属粉末が安定に生産性
よく製造される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、金属粉末の製造法に
関するものである。さらに詳しくは、この発明は、均一
球状の金属粉末を安定に、かつ高生産性で製造すること
のできる遠心噴霧法による金属粉末の製造法に関するも
のである。
関するものである。さらに詳しくは、この発明は、均一
球状の金属粉末を安定に、かつ高生産性で製造すること
のできる遠心噴霧法による金属粉末の製造法に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術とその課題】従来より、粉末冶金のための
金属材料粉末が各種の方法によって製造されている。こ
の方法としては、いわゆる噴霧法が知られており、その
代表的なものとしてガスや水を用いる流体噴霧法と、遠
心力を利用する遠心噴霧法がある。このうちのガスもし
くは水等の流体噴霧法の場合には、微細な金属材料粉末
が得られるという特徴を有しているものの、粉末の球状
度が低く、均一な球状粒子が得られにくいという欠点が
ある。一方、遠心噴霧法による場合には、真球度の高い
粉末が比較的容易に得られるものの、溶湯と接触してこ
れを粉末状に噴霧させるための高速回転板が溶湯と反応
して不定形状になるため、不純物の混入が避けられず、
しかも粒径が粗大化するという欠点がある。
金属材料粉末が各種の方法によって製造されている。こ
の方法としては、いわゆる噴霧法が知られており、その
代表的なものとしてガスや水を用いる流体噴霧法と、遠
心力を利用する遠心噴霧法がある。このうちのガスもし
くは水等の流体噴霧法の場合には、微細な金属材料粉末
が得られるという特徴を有しているものの、粉末の球状
度が低く、均一な球状粒子が得られにくいという欠点が
ある。一方、遠心噴霧法による場合には、真球度の高い
粉末が比較的容易に得られるものの、溶湯と接触してこ
れを粉末状に噴霧させるための高速回転板が溶湯と反応
して不定形状になるため、不純物の混入が避けられず、
しかも粒径が粗大化するという欠点がある。
【０００３】金属材料粉末において真球度が高いことが
望ましい場合、後者の遠心噴霧法が注目されるところで
あるが、以上のような問題点の存在によって、必ずしも
有効に活用されていないのが実情である。そこで、この
遠心噴霧法の欠点としての回転板ディスクと溶湯との反
応を防ぐために、回転板ディスク材質を、融点が高く、
しかも反応性の低いものにすることが検討されている。
しかしながら、材質として融点の高いＭｏ、Ｗ、Ｔａ等
の金属を選択する場合には、これらはいずれも比重が大
きく、高速回転を必要とする遠心噴霧用回転板として
は、スピンドルの安定運転に対して問題があると言わね
ばならない。
望ましい場合、後者の遠心噴霧法が注目されるところで
あるが、以上のような問題点の存在によって、必ずしも
有効に活用されていないのが実情である。そこで、この
遠心噴霧法の欠点としての回転板ディスクと溶湯との反
応を防ぐために、回転板ディスク材質を、融点が高く、
しかも反応性の低いものにすることが検討されている。
しかしながら、材質として融点の高いＭｏ、Ｗ、Ｔａ等
の金属を選択する場合には、これらはいずれも比重が大
きく、高速回転を必要とする遠心噴霧用回転板として
は、スピンドルの安定運転に対して問題があると言わね
ばならない。
【０００４】また、回転板の材質として融点が高く、比
重の小さいセラミックス材料を用いる場合には、靱性が
低く、高速回転での安定運転が保証できないという問題
が避けられない。これらの欠点は、溶湯との濡れ性が良
く、かつ化学的に反応しない皮膜層を有する回転体とし
てＳＵＳ３０４ステンレス鋼や、黒鉛板にアルミナ溶射
したものを用いる方法（特開平２−１４５７１０号公
報）においても解消され得ないでいる。
重の小さいセラミックス材料を用いる場合には、靱性が
低く、高速回転での安定運転が保証できないという問題
が避けられない。これらの欠点は、溶湯との濡れ性が良
く、かつ化学的に反応しない皮膜層を有する回転体とし
てＳＵＳ３０４ステンレス鋼や、黒鉛板にアルミナ溶射
したものを用いる方法（特開平２−１４５７１０号公
報）においても解消され得ないでいる。
【０００５】この発明は、以上の通りの従来技術の欠点
を解消し、真球度に優れた均一微細な金属粉末を安定
に、かつ高い生産性で製造することのできる新しい遠心
噴霧法による金属粉末の製造法を提供することを目的と
している。
を解消し、真球度に優れた均一微細な金属粉末を安定
に、かつ高い生産性で製造することのできる新しい遠心
噴霧法による金属粉末の製造法を提供することを目的と
している。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、金属材料溶湯を高速回転板上に
供給して遠心力により溶湯を噴霧粉末化する方法におい
て、溶湯接触面に溶湯に不活性なセラミックス層を配設
した高融点で低比重の金属材料からなる高速回転板上に
溶湯を供給することを特徴とする金属粉末の製造法を提
供する。
を解決するものとして、金属材料溶湯を高速回転板上に
供給して遠心力により溶湯を噴霧粉末化する方法におい
て、溶湯接触面に溶湯に不活性なセラミックス層を配設
した高融点で低比重の金属材料からなる高速回転板上に
溶湯を供給することを特徴とする金属粉末の製造法を提
供する。
【０００７】
【作用】この発明においては、上記の通り、遠心噴霧法
のための高速回転板として、金属材料からなる基体の表
面、すなわち、溶湯との接触面に溶湯に対して化学的に
不活性なセラミックス層を配設したものを用いる。この
場合の金属材料は、溶湯よりも高融点であって、しかも
より低い比重のものを用いる。
のための高速回転板として、金属材料からなる基体の表
面、すなわち、溶湯との接触面に溶湯に対して化学的に
不活性なセラミックス層を配設したものを用いる。この
場合の金属材料は、溶湯よりも高融点であって、しかも
より低い比重のものを用いる。
【０００８】このことによって、従来法に比べて、真球
度の高い、均一微細な金属粉末を、安定した運転で生産
性よく製造することが可能となる。回転板の金属材料と
しては、この発明においては、純Ｔｉ、またはＴｉ−６
Ａｌ−４Ｖ等のＴｉ合金からなるものが好適に使用され
る。高融点で、低比重、かつ靱性の高い回転板となる。
アルミニウム合金等も良好に使用されることになる。
度の高い、均一微細な金属粉末を、安定した運転で生産
性よく製造することが可能となる。回転板の金属材料と
しては、この発明においては、純Ｔｉ、またはＴｉ−６
Ａｌ−４Ｖ等のＴｉ合金からなるものが好適に使用され
る。高融点で、低比重、かつ靱性の高い回転板となる。
アルミニウム合金等も良好に使用されることになる。
【０００９】表面層としてのセラミックス層は、金属材
料溶湯との反応性の低いものを用いることとし、特に、
炭化物、ほう化物、あるいは窒化物が好ましいものとし
て使用される。具体的に、ＴｉＣ、ＴｉＢ2 、Ｍｏ
Ｂ2 、ＡｌＮ、ＴａＣ等が例示される。その厚みにも特
に限定はなく、好ましくは数ｍｍ以下とする。この場合
のセラミックス層については、ＣＶＤ、溶射、塗布・焼
結、その他方法によって容易に形成することができる。
料溶湯との反応性の低いものを用いることとし、特に、
炭化物、ほう化物、あるいは窒化物が好ましいものとし
て使用される。具体的に、ＴｉＣ、ＴｉＢ2 、Ｍｏ
Ｂ2 、ＡｌＮ、ＴａＣ等が例示される。その厚みにも特
に限定はなく、好ましくは数ｍｍ以下とする。この場合
のセラミックス層については、ＣＶＤ、溶射、塗布・焼
結、その他方法によって容易に形成することができる。
【００１０】もちろん、溶湯についてもその種類に限定
はない。たとえば、溶湯としてＴｉ、Ｔｉ−６Ａｌ−４
ＶなどのＴｉ合金を使用し、粉末冶金による成形材とし
て注目されているＴｉ材、Ｔｉ合金材等の粉末を良好に
製造することができる。以下、実施例を示し、さらに詳
しくこの発明について説明する。
はない。たとえば、溶湯としてＴｉ、Ｔｉ−６Ａｌ−４
ＶなどのＴｉ合金を使用し、粉末冶金による成形材とし
て注目されているＴｉ材、Ｔｉ合金材等の粉末を良好に
製造することができる。以下、実施例を示し、さらに詳
しくこの発明について説明する。
【００１１】
【実施例】この発明の高速回転板の金属材料と表面セラ
ミックス層を表１に示した通りのものとし、各種溶湯材
質を用いて金属粉末を遠心噴霧法により製造した。セラ
ミックス層の厚みは約１０〜１００μｍ程度とした。そ
の際の運転条件は以下の通りとした。
ミックス層を表１に示した通りのものとし、各種溶湯材
質を用いて金属粉末を遠心噴霧法により製造した。セラ
ミックス層の厚みは約１０〜１００μｍ程度とした。そ
の際の運転条件は以下の通りとした。
【００１２】・溶湯温度：融点＋１００℃ ・注湯ノズル孔径：７ｍｍ ・回転板径：１００ｍｍ ・回転数：１０，０００ｒｐｍ ・注湯量：約３ｋｇ また、比較のために、回転板として、セラミック表面層
を有しないＴｉ、および黒鉛、さらにはステンレス鋼を
用いた場合、そしてセラミックス層を有する無機質材か
らなるものを用いた場合についても同様の条件において
粉末の製造を行った。
を有しないＴｉ、および黒鉛、さらにはステンレス鋼を
用いた場合、そしてセラミックス層を有する無機質材か
らなるものを用いた場合についても同様の条件において
粉末の製造を行った。
【００１３】表１は、これらの結果得られた粉末の粒径
や溶湯と回転板との反応性等について示している。この
表１の結果より、この発明の場合には、より粒径の小さ
い均一微細な粉末が得られ、かつ溶湯と回転板との反応
性も低く、回転板の安定運転性に優れていることがわか
る。
や溶湯と回転板との反応性等について示している。この
表１の結果より、この発明の場合には、より粒径の小さ
い均一微細な粉末が得られ、かつ溶湯と回転板との反応
性も低く、回転板の安定運転性に優れていることがわか
る。
【００１４】
【表１】
【００１５】
【発明の効果】この発明により、以上詳しく説明した通
り、真球状の均一微細な金属粉末が安定に生産性よく製
造される。
り、真球状の均一微細な金属粉末が安定に生産性よく製
造される。
Claims (4)
- 【請求項１】 金属材料溶湯を高速回転板上に供給して
遠心力により溶湯を噴霧粉末化する方法において、溶湯
接触面に溶湯に不活性なセラミックス層を配設した高融
点で低比重の金属材料からなる高速回転板上に溶湯を供
給することを特徴とする金属粉末の製造法。 - 【請求項２】 高速回転板の金属材料がＴｉまたはＴｉ
合金からなる請求項１の製造法。 - 【請求項３】 セラミックス層が炭化物、ほう化物また
は窒化物からなる請求項１の製造法。 - 【請求項４】 ＴｉまたはＴｉ合金を金属材料溶湯とす
る請求項１の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18145793A JPH0734102A (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 金属粉末の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18145793A JPH0734102A (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 金属粉末の製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0734102A true JPH0734102A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16101098
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18145793A Pending JPH0734102A (ja) | 1993-07-22 | 1993-07-22 | 金属粉末の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0734102A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1330012C (zh) * | 2000-08-31 | 2007-08-01 | 株式会社小松制作所 | 粉末热电材料制造装置及用于该装置的回转圆盘 |
| CN104668570A (zh) * | 2013-11-28 | 2015-06-03 | 松下知识产权经营株式会社 | 无铅焊料合金粉的制造方法 |
| CN105642879A (zh) * | 2016-01-14 | 2016-06-08 | 鞍山东大激光科技有限公司 | 用于激光3d打印的球形tc4钛合金粉末及其制备方法 |
| CN109047787A (zh) * | 2018-10-24 | 2018-12-21 | 成都先进金属材料产业技术研究院有限公司 | 低氧低成本球形钛及钛合金粉的制备方法 |
| JP2020045556A (ja) * | 2018-09-20 | 2020-03-26 | 烟台奥泰新材料有限公司 | 特別な遠心霧化ディスクに基づく球状チタン合金微粉の製造方法及びその装置 |
-
1993
- 1993-07-22 JP JP18145793A patent/JPH0734102A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1330012C (zh) * | 2000-08-31 | 2007-08-01 | 株式会社小松制作所 | 粉末热电材料制造装置及用于该装置的回转圆盘 |
| CN104668570A (zh) * | 2013-11-28 | 2015-06-03 | 松下知识产权经营株式会社 | 无铅焊料合金粉的制造方法 |
| JP2015105391A (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-08 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 鉛フリーはんだ合金粉の製造方法 |
| CN105642879A (zh) * | 2016-01-14 | 2016-06-08 | 鞍山东大激光科技有限公司 | 用于激光3d打印的球形tc4钛合金粉末及其制备方法 |
| JP2020045556A (ja) * | 2018-09-20 | 2020-03-26 | 烟台奥泰新材料有限公司 | 特別な遠心霧化ディスクに基づく球状チタン合金微粉の製造方法及びその装置 |
| CN109047787A (zh) * | 2018-10-24 | 2018-12-21 | 成都先进金属材料产业技术研究院有限公司 | 低氧低成本球形钛及钛合金粉的制备方法 |
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