JPH073407Y2 - コロナ放電器 - Google Patents

コロナ放電器

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JPH073407Y2
JPH073407Y2 JP1987177622U JP17762287U JPH073407Y2 JP H073407 Y2 JPH073407 Y2 JP H073407Y2 JP 1987177622 U JP1987177622 U JP 1987177622U JP 17762287 U JP17762287 U JP 17762287U JP H073407 Y2 JPH073407 Y2 JP H073407Y2
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JP
Japan
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tension applying
corona discharger
wire
tension
casing
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JP1987177622U
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JPH0181660U (ja
Inventor
一弘 水出
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三田工業株式会社
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は、コロナ放電器、更に詳しくは、静電複写機に
おける充電用コロナ放電器等に好都合に用いることがで
きるコロナ放電器に関する。
〈従来技術〉 例えば静電複写機においては、感光体表面に特定極性の
電荷を付与する、感光体表面に形成されたトナー像を複
写機に転写する、又は感光体表面から複写紙を剥離する
等のために、コロナ放電器が用いられている。この種の
コロナ放電器は、一般に、金属製のケーシングと、ケー
シングの両端部に装着された絶縁性の支持部材と、これ
ら支持部材間に張設されたワイヤを備えている。
かようなコロナ放電器においては、所望通りのコロナ放
電を施すために、ワイヤを所定の張力で引張ることが重
要である。
しかして、従来では、ワイヤの一端を直接或いはコイル
ばねを介して片方の支持部材に固定し、しかる後その他
端を取付ねじによって他方の支持部材に固定し、ワイヤ
の張力の調整はワイヤの他端を固定する際に手で引張っ
て行っていた。それ故に、ワイヤを所定の張力で引張る
ことが困難であり、ワイヤの張設作業に時間を要し、こ
の張設作業中にワイヤを破断することが少なくなかっ
た。
〈考案の目的〉 本考案は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主
目的は、比較的容易に且つ簡単にワイヤを所望張力で張
ることができる、優れたコロナ放電器を提供することで
ある。
〈考案の要約〉 本考案によれば、金属材料から形成されたケーシング
と、 該ケーシングの両端部に設けられ、少なくとも一方は他
方に対して近接及び離隔する方向に移動自在である絶縁
性支持部材と、 該支持部材間に張設されたワイヤと、 該ワイヤを張設する際に該一方の支持部材をワイヤ取付
位置に位置付けるための位置付け手段と、 該一方の支持部材に一端を係止して配設された弾性偏倚
手段と、 該弾性偏倚手段の他端を係止し、張力解放位置と張力付
与位置とに作動せしめられ、該張力付与位置への作動に
より該弾性偏倚手段を介して該一方の支持部材を該他方
の支持部材から離隔する方向に移動せしめる張力付与手
段と、 該張力付与手段を張力付与位置に解除自在にロックする
ロック手段と、 を具備するコロナ放電器が提供される。
〈考案の好適具体例〉 以下、添付図面を参照して、本考案に従って構成された
コロナ放電器の一具体例について説明する。
第1図において、図示のコロナ放電器は、導電性の金属
材料から形成されたケーシング2を具備している。ケー
シング2は底壁4と底壁4の両側端から延びる一対の側
壁6及び8(第3−A図乃至第3−C図参照)を有し、
上面が開放されている。
このケーシング2の両端部には、合成樹脂材料から形成
された絶縁性の支持部材10及び12が配設されている。ケ
ーシング2の一端部(第1図において、右端部)に設け
られた支持部材10は略直方体形状であり、取付ねじ14に
よって底壁4の一端部に固定されている。この支持部材
10の外端部には電気的接続端子16が設けられている。接
続端子16は、図示していないが、コロナ放電器を所要の
通り装着することによって本体側の接続端子に電気的に
接続される。また、ケーシング2の他端部に配設された
支持部材12は、略直方体形状であり、上記支持部材10よ
りも幾分小さく、支持部材10に近接及び離隔する方向に
移動自在に装着されている。具体例においては、第2図
及び第3−C図に拡大して示す如く、ケーシング2の側
壁6及び8の基部の一部を切断して内側に折曲せしめる
ことによって、係止案内突条18及び20が形成されてい
る。係止案内突条18及び20は、第1図に示す如く、ケー
シング2の他端から支持部材10に向けて第1図において
右方に延びている。また、支持部材12の両側面には、係
止案内突条18及び20に対応して略三角形状の被案内凹部
22及び24が規定されており、被案内凹部22及び24に係止
案内突条18及び20が位置付けられている。従って、支持
部材12は、係止案内突条18及び20の作用によって第1図
及び第2図において上方への移動が阻止され、これによ
ってケーシング2からの離脱が確実に阻止されるが、こ
れら係止案内突条18及び20に沿って矢印26で示す支持部
材10に近接する方向及び矢印28で示す支持部材10から離
隔する方向に移動自在である(第2図)。
ケーシング2の他端、即ち支持部材12の配設部位より第
1図及び第2図において左方には、支持部材12を他方の
支持部材10に対して矢印28で示す方向に移動せしめる張
力付与手段30が配設されている。図示の張力付与手段30
は、移動部材32とこの移動部材32を移動せしめる操作部
材34を備えている。移動部材32の両側面には、支持部材
12と同様に、略三角形状の被案内凹部36及び38が規定さ
れており、これら被案内凹部36及び38にも上記係止案内
突条18及び20が位置付けられている(第3−A図及び第
3−B図参照)。従って、この移動部材32は、係止案内
突条18及び20の作用によって第1図及び第2図において
上方への移動が阻止され、これによってケーシング2か
らの離隔が確実に阻止されるが、係止案内突条18及び20
に沿って支持部材12に近接及び離隔する方向に移動自在
である。移動部材32の一端部には取付突部40が設けら
れ、その他端部には被作用突部42が設けられている。操
作部材34は操作部44と作用部46を有する略L字状の部材
から構成され、その略中央部がケーシング2の側壁6及
び8間に装着された細いピン部材48に回転自在に装着さ
れている。この操作部材34は、後述する如く、第1図に
示す張力解放位置と第2図に示す張力付与位置の間を旋
回自在であり、上記張力付与位置にせしめると移動部材
32の取付突部40と被作用突部42の間に位置する作用部46
が上記被作用突部42に作用して移動部材32を支持部材12
から離隔する方向に移動せしめる。
具体例では、操作部材34を上記張力付与位置に解除自在
にロックするロック手段及び操作部材34の上記張力解除
位置を越えると旋回動を阻止する旋回阻止手段が設けら
れている。図示のロック手段は、第3−C図に示す如
く、ケーシング2の側壁6及び8の所要部位に設けられ
た開口50a及び50bと操作部材34の操作部44に設けられた
突起52a及び52bから構成され、該操作部材34を上記張力
付与位置にせしめると、上記突起52a及び52bが開口50a
及び50bに係合し、かくして操作部材34が上記張力付与
位置に解除自在にロックされる。また、旋回阻止手段
は、第3−B図に示す如く、ケーシング2に設けられた
一対の阻止突片54a及び54bから構成され、これら阻止突
片54a及び54bは側壁6及び8の一部を切断して内側に折
曲せしめることによって形成されている。従って、操作
部材34を第2図において反時計方向に旋回せしめて第1
図に示す張力解放位置にせしめると、その作用部46が阻
止突片54a及び54bに当接し、かくして操作部材34の上記
張力開放位置を越える旋回動が確実に阻止される。
支持部材12の配設部位より第1図及び第2図において右
方には位置付け手段が設けられている。図示の位置付け
手段は阻止ブロック片56から構成され、阻止ブロック片
56が取付ねじ58によってケーシング2の底壁4に固定さ
れている。従って、支持部材12を矢印26(第2図)で示
す方向に第1図に示す位置、即ちワイヤ取付位置まで移
動せしめるとこの阻止ブロック片56に当接し、かくして
支持部材12の上記ワイヤ取付位置を越える矢印26で示す
方向の移動が確実に阻止される。
支持部材12と張力付与手段30における移動部材32の間に
は、弾性偏倚手段を構成する偏倚コイルばね60が介在さ
れている。具体例では、支持部材12の第2図における左
端部には凹部62が形成され、かかる凹部62を上下方向に
貫通して係止ピン64が圧入され、この係止ピン64に偏倚
コイルばね60の一端が係止されている。また、移動部材
32の第2図における右端部にも凹部66が形成され、この
凹部66を上下方向に貫通して係止ピン68が圧入され、係
止ピン68に偏倚コイルばね60の他端が係止されている。
ケーシング2に上述した如く装着された支持部材10及び
12間には、ワイヤ70が張設されている。タングステン
線、或いは白金線等から形成することができるワイヤ70
は、例えば合成樹脂材料から形成することができるピン
の如き嵌入部材72及び74を支持部材10及び12に形成され
た取付凹部に圧力することによって所要の通り取付けら
れる。尚、ワイヤ70の固定様式の詳細については、例え
ば実開昭59−82260号公報を参照されたい。
上記コロナ放電器におけるワイヤの張設は、例えば次の
通りに遂行することができる。
(1)まず、操作部材34を第1図に示す張力解除位置に
せしめると共に、支持部材12を阻止ブロック片56に当接
せしめてワイヤ取付位置に位置付ける。かくすると、偏
倚コイルばね60による偏倚作用が実質上解除され、操作
部材34及び支持部材12が上記位置に保持される。
(2)次いで、所定長さのワイヤ70の一端(第1図にお
いて右端)を、嵌入部材72を支持部材10に圧入すること
によって支持部材10に固定し、その後上記ワイヤ70の他
端(第1図において左端)を、嵌入部材74を支持部材12
に圧入することによって支持部材12に固定する。嵌入部
材74を圧入する際には、ワイヤ70を実質上張力を付与し
ない状態に張って圧入する。かくすると、ワイヤ70が支
持部材10及び12間に張設される。
(3)しかる後、操作部材34を旋回して第2図に示す張
力付与位置にせしめる。かくすると、操作部材34の作用
部46が移動部材32の被作用突部42に作用してこれを支持
部材12から離隔する方向に移動せしめ、これによって偏
倚コイルばね60を介して支持部材12が他方の支持部材10
から離隔する矢印28(第2図)で示す方向に幾分移動さ
れる。かくして、偏倚コイルばね60は幾分伸張した状態
に保持され、かかる偏倚コイルばね60の弾性偏倚作用に
よってワイヤ70に所望の張力が付与される。また、かか
る張力付与位置においては、操作部材34の操作部44がケ
ーシング2の上面に規定された開口の左端部、即ち偏倚
コイルばね60及び支持部材12等の上方を覆い、これらの
構成要素の保護カバーとして作用する。
以上の通りにしてワイヤ70を所望の通り張設することが
できるが、かかる張設状態において操作部材34を上記張
設解除位置にせしめると、ワイヤ70及び偏倚コイルばね
60の復元作用によって支持部材12が上記ワイヤ取付位置
に位置付けられると共に移動部材32が第1図に実線で示
す位置に位置付けられ、かくしてワイヤ70の張力は実質
上解除される。
かかる構成のコロナ放電器は、静電複写機における充電
用コロナ放電器、転写用コロナ放電器、剥離用コロナ放
電器又はクリーニング用コロナ放電器等に好都合に用い
ることができる。
以上、本考案に従って構成されたコロナ放電器の一具体
例について説明したが、本考案はかかる具体例に限定さ
れるものではなく、本考案の範囲を逸脱することなく種
々の変形乃至修正が可能である。
例えば、図示の具体例では操作部材34の旋回動を移動部
材32及び偏倚コイルばね60を介して支持部材12に伝達す
る構成であるが、上記移動部材を省略し、操作部材34の
旋回動を直接偏倚コイルばね60を介して支持部材12に伝
達するように構成することもできる。
〈考案の効果〉 本考案によるコロナ放電器は以上のように構成したの
で、ワイヤの張設にに際しては、張力付与手段を張力開
放位置に位置付けることにより、張力付与手段と一方の
支持部材との間に介在された弾性偏倚手段の弾性偏倚作
用が実質上解除されるため、一方の支持部材をワイヤ取
付位置に容易に位置付けることができる。従って、両支
持部材間にワイヤを固定する作業が極めて容易となる。
また、両支持部材間にワイヤを固定した後、張力付与手
段を張力付与位置へ作動して該張力付与位置にロック手
段によってロックすることにより、弾性偏倚手段を介し
て一方の支持部材を他方の支持部材から離隔する方向に
移動し、弾性偏倚手段の弾性偏倚作用によってワイヤに
所望の張力を付与すると共に、この張力付与状態を保持
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従うコロナ放電器の一具体例を一部
省略して示す断面図。 第2図は、第1図のコロナ放電器の他端部を拡大して示
す部分拡大断面図。 第3−A図乃至第3−C図は、夫々、第2図におけるA
−A線、B−B線及びC−C線による断面図。 2……ケーシング 10及び12……支持部材 30……張力付与手段 32……移動部材 34……操作部材 56……阻止ブロック片 60……偏倚コイルばね 70……ワイヤ 72及び74……嵌入部材

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属材料から形成されたケーシングと、 該ケーシングの両端部に設けられ、少なくとも一方は他
    方に対して近接及び離隔する方向に移動自在である絶縁
    性支持部材と、 該支持部材間に張設されたワイヤと、 該ワイヤを張設する際に該一方の支持部材をワイヤ取付
    位置に位置付けるための位置付け手段と、 該一方の支持部材に一端を係止して配設された弾性偏倚
    手段と、 該弾性偏倚手段の他端を係止し、張力解放位置と張力付
    与位置とに作動せしめられ、該張力付与位置への作動に
    より該弾性偏倚手段を介して該一方の支持部材を該他方
    の支持部材から離隔する方向に移動せしめる張力付与手
    段と、 該張力付与手段を張力付与位置に解除自在にロックする
    ロック手段と、 を具備するコロナ放電器。
  2. 【請求項2】該張力付与手段は、該一方の支持部材に近
    接及び離隔する方向に移動自在に装着された移動部材
    と、該移動部材を該一方の支持部材から離隔する方向に
    移動せしめる操作部材を備えており、該移動部材に該弾
    性偏倚手段の他端が係止されている実用新案登録請求の
    範囲第1項記載のコロナ放電器。
  3. 【請求項3】該操作部材は該張力付与位置と該張力解放
    位置の間を旋回自在に該ケーシングに装着されており、
    該操作部材を該張力付与位置にせしめると、該移動部材
    が該一方の支持部材から離隔する方向に移動される実用
    新案登録請求の範囲第2項記載のコロナ放電器。
  4. 【請求項4】該ロック手段は、該操作部材を該張力付与
    位置に解除自在にロックする実用新案登録請求の範囲第
    3項記載のコロナ放電器。
  5. 【請求項5】該操作部材は、該張力付与位置にあるとき
    には該一方の支持部材の上方を覆っている実用新案登録
    請求の範囲第3項又は第4項記載のコロナ放電器。
  6. 【請求項6】該ケーシングには、該操作部材の該張力解
    放位置を越える旋回動を阻止する旋回阻止手段が設けら
    れている実用新案登録請求の範囲第3項から第5項まで
    のいずれかに記載のコロナ放電器。
JP1987177622U 1987-11-24 1987-11-24 コロナ放電器 Expired - Lifetime JPH073407Y2 (ja)

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JPH0181660U JPH0181660U (ja) 1989-05-31
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