JPH07336993A - リニアパルスモータ - Google Patents
リニアパルスモータInfo
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- JPH07336993A JPH07336993A JP12593794A JP12593794A JPH07336993A JP H07336993 A JPH07336993 A JP H07336993A JP 12593794 A JP12593794 A JP 12593794A JP 12593794 A JP12593794 A JP 12593794A JP H07336993 A JPH07336993 A JP H07336993A
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- Japan
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- stator
- pulse motor
- linear pulse
- axial direction
- salient poles
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軸受に回動方向に回り止め機構を有し、軸方
向のみ移動自在なリニアパルスモータを得る。 【構成】 内側に向って放射状に配設された突極11,
12,13……を有し、該突極の内周面に固定子小歯1
6が形成された固定子コア10と固定子卷線とを有する
固定子2と、固定子2内に、軸受7a,7bを介して、
軸方向に移動自在に支持され、外周面に移動子小歯18
が形成された移動子コア3a,3bを有する移動子3
と、固定子コア10または移動子コア3a,3bの中間
に挟持された永久磁石とからなるリニアパルスモータ1
であって、軸受7a,7bは、ボールスプライン軸受で
あるとともに、移動子軸6は、その外周面に軸方向に平
行に、軸受7a,7bの転動ボール7dを転動させるた
めの複数の溝6aを設け、該溝6aに転動ボール7dを
転動させるように、軸受7a,7bに支持される。
向のみ移動自在なリニアパルスモータを得る。 【構成】 内側に向って放射状に配設された突極11,
12,13……を有し、該突極の内周面に固定子小歯1
6が形成された固定子コア10と固定子卷線とを有する
固定子2と、固定子2内に、軸受7a,7bを介して、
軸方向に移動自在に支持され、外周面に移動子小歯18
が形成された移動子コア3a,3bを有する移動子3
と、固定子コア10または移動子コア3a,3bの中間
に挟持された永久磁石とからなるリニアパルスモータ1
であって、軸受7a,7bは、ボールスプライン軸受で
あるとともに、移動子軸6は、その外周面に軸方向に平
行に、軸受7a,7bの転動ボール7dを転動させるた
めの複数の溝6aを設け、該溝6aに転動ボール7dを
転動させるように、軸受7a,7bに支持される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニアパルスモータに
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】図11に、従来のよく知られているシリ
ンダ形リニアパルスモータの縦断面図を示す。
ンダ形リニアパルスモータの縦断面図を示す。
【0003】図11において、前記シリンダ形リニアパ
ルスモータの固定子100の固定子コア101,10
2,103および104は、その外周縁部が厚さ方向に
厚くなった段付きのリング形状をしており、その内周面
には軸方向に等ピッチで複数個の固定子小歯105が配
設されている。そして、これら固定子コア101,10
2,103および104は、フレーム116により支持
され、またケーシングされる。
ルスモータの固定子100の固定子コア101,10
2,103および104は、その外周縁部が厚さ方向に
厚くなった段付きのリング形状をしており、その内周面
には軸方向に等ピッチで複数個の固定子小歯105が配
設されている。そして、これら固定子コア101,10
2,103および104は、フレーム116により支持
され、またケーシングされる。
【0004】該固定子コア101と102を前記外周縁
部をつき合わせる形で組み合わせることにより形成され
るリング状の溝部には、リング状巻線106が挟持され
ている。また、これと同様に、該固定子コア103と1
04の間に形成されるリング状の溝部には、リング状巻
線107が挟持されている。
部をつき合わせる形で組み合わせることにより形成され
るリング状の溝部には、リング状巻線106が挟持され
ている。また、これと同様に、該固定子コア103と1
04の間に形成されるリング状の溝部には、リング状巻
線107が挟持されている。
【0005】該シリンダ形リニアパルスモータは、これ
ら固定子コア101と102、およびリング状巻線10
6により1つの相を形成し、また固定子コア103と1
04、およびリング状巻線107により他の1つの相を
形成し、全体で2相を構成している。リング状の永久磁
石108は、前記2つの相を形成している固定子コア1
01,102と固定子コア103,104との間に挟持
され、移動子109の軸方向に着磁されている。
ら固定子コア101と102、およびリング状巻線10
6により1つの相を形成し、また固定子コア103と1
04、およびリング状巻線107により他の1つの相を
形成し、全体で2相を構成している。リング状の永久磁
石108は、前記2つの相を形成している固定子コア1
01,102と固定子コア103,104との間に挟持
され、移動子109の軸方向に着磁されている。
【0006】移動子109の移動子コア110は、円筒
形状を有し、その外周面には複数個の移動子小歯111
が軸方向に等ピッチで配設されている。そして、該移動
子109は、ブラケット112と113により、軸受1
14と115を介して軸方向に支持される。
形状を有し、その外周面には複数個の移動子小歯111
が軸方向に等ピッチで配設されている。そして、該移動
子109は、ブラケット112と113により、軸受1
14と115を介して軸方向に支持される。
【0007】前記固定子小歯105と移動子小歯111
とは、以下の位置関係にある。すなわち、固定子コア1
01に配設された固定子小歯105が移動子小歯111
と丁度向き合っている場合において、固定子コア102
に配設された固定子小歯105は、固定子コア101に
比較して、歯ピッチの2/4だけ軸方向にずれた位置に
ある。また、固定子コア103に配設された固定子小歯
105は、固定子コア101に比較して、歯ピッチの1
/4だけ軸方向にずれた位置にある。さらに、固定子コ
ア104に配設された固定子小歯105は、固定子コア
101に比較して、歯ピッチの3/4だけ軸方向にずれ
た位置にある。
とは、以下の位置関係にある。すなわち、固定子コア1
01に配設された固定子小歯105が移動子小歯111
と丁度向き合っている場合において、固定子コア102
に配設された固定子小歯105は、固定子コア101に
比較して、歯ピッチの2/4だけ軸方向にずれた位置に
ある。また、固定子コア103に配設された固定子小歯
105は、固定子コア101に比較して、歯ピッチの1
/4だけ軸方向にずれた位置にある。さらに、固定子コ
ア104に配設された固定子小歯105は、固定子コア
101に比較して、歯ピッチの3/4だけ軸方向にずれ
た位置にある。
【0008】このような構成にすることにより、該シリ
ンダ形リニアパルスモータは、2相のハイブリッド型リ
ニアパルスモータを構成している。
ンダ形リニアパルスモータは、2相のハイブリッド型リ
ニアパルスモータを構成している。
【0009】しかし、前記構成のシリンダ形リニアパル
スモータは、巻線収納部を大きく取ることができず、相
あたりのアンペア導体数が大きく取れないため、推力が
低いという欠点があった。また、固定子コア101,1
04は、固定子コア102,103よりも永久磁石10
8から遠い位置にあるため、磁気回路が不均一であり、
励磁する相によって推力に違いがあるという欠点もあっ
た。さらに、原理的に、各相が軸方向に配置される構成
となるため、モータの軸方向の長さが長くなり、さらに
また、永久磁石108が固定子100側にあるために、
モータケーシングを必要とすると同時に、移動子109
の軸方向の長さを固定子100の軸方向の長さよりも長
くする必要があるために、移動子109の慣性が大きく
なるという欠点もあった。
スモータは、巻線収納部を大きく取ることができず、相
あたりのアンペア導体数が大きく取れないため、推力が
低いという欠点があった。また、固定子コア101,1
04は、固定子コア102,103よりも永久磁石10
8から遠い位置にあるため、磁気回路が不均一であり、
励磁する相によって推力に違いがあるという欠点もあっ
た。さらに、原理的に、各相が軸方向に配置される構成
となるため、モータの軸方向の長さが長くなり、さらに
また、永久磁石108が固定子100側にあるために、
モータケーシングを必要とすると同時に、移動子109
の軸方向の長さを固定子100の軸方向の長さよりも長
くする必要があるために、移動子109の慣性が大きく
なるという欠点もあった。
【0010】このため、これらの欠点を解消するリニア
パルスモータが、本出願人によって、既に提案されてお
り、固定子コアを形成する固定子鉄板の形状について、
次のように開示している。すなわち、kを正の整数、m
を相数とすると、前記固定子コアを形成する固定子鉄板
は、2km個の突極を有し、該突極は、前記固定子鉄板
の内周方向に、固定子小歯の歯先部を形成する突極がm
個、その歯底部を形成する突極がm個の順に並んで1組
を形成し、その組がk組存在するように構成されたもの
である。(特願平4−332761号、特願平4−34
0280号)
パルスモータが、本出願人によって、既に提案されてお
り、固定子コアを形成する固定子鉄板の形状について、
次のように開示している。すなわち、kを正の整数、m
を相数とすると、前記固定子コアを形成する固定子鉄板
は、2km個の突極を有し、該突極は、前記固定子鉄板
の内周方向に、固定子小歯の歯先部を形成する突極がm
個、その歯底部を形成する突極がm個の順に並んで1組
を形成し、その組がk組存在するように構成されたもの
である。(特願平4−332761号、特願平4−34
0280号)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成のリニアパルスモータの場合、次のような問題点があ
った。 (1) 軸受にリニアブッシュやスライドベアリングを
使用した場合には、回動方向に回り止め機構がないた
め、移動子軸に僅かな外力が加わっても、該移動子軸は
回動してしまう。 (2) 例えば、k=1、相数m=5の場合には、突極
数は10個であり、各突極の移動子と対向して形成され
る固定子小歯のピッチは2kmt0 (ここで、t0 は固
定子鉄板の厚さ)、すなわち10t0 ,歯厚はmt0 ,
すなわち5t0,ステップごとの基本移動量は歯ピッチ
の1/(2m),すなわちt0 である。従って、前記歯
厚に見合う歯丈(全歯丈)を確保しようとすると、歯底
部を形成する固定子鉄板における突極の内半径を大きく
する必要があり、その結果、巻線収納部のスペースが狭
くなり、相あたりのアンペア導体数が小さくなる。ま
た、逆に前記歯丈を低く形成すると磁束の漏れが多くな
り、出力が低下する。 (3) 固定子は、3相以上の多相で運転される卷線構
成で、2相による運転ができなかった。
成のリニアパルスモータの場合、次のような問題点があ
った。 (1) 軸受にリニアブッシュやスライドベアリングを
使用した場合には、回動方向に回り止め機構がないた
め、移動子軸に僅かな外力が加わっても、該移動子軸は
回動してしまう。 (2) 例えば、k=1、相数m=5の場合には、突極
数は10個であり、各突極の移動子と対向して形成され
る固定子小歯のピッチは2kmt0 (ここで、t0 は固
定子鉄板の厚さ)、すなわち10t0 ,歯厚はmt0 ,
すなわち5t0,ステップごとの基本移動量は歯ピッチ
の1/(2m),すなわちt0 である。従って、前記歯
厚に見合う歯丈(全歯丈)を確保しようとすると、歯底
部を形成する固定子鉄板における突極の内半径を大きく
する必要があり、その結果、巻線収納部のスペースが狭
くなり、相あたりのアンペア導体数が小さくなる。ま
た、逆に前記歯丈を低く形成すると磁束の漏れが多くな
り、出力が低下する。 (3) 固定子は、3相以上の多相で運転される卷線構
成で、2相による運転ができなかった。
【0012】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的は前記問題点を解消し、軸受に回動方向に回り
止め機構を有し、軸方向のみ移動自在なリニアパルスモ
ータを提供することにある。
その目的は前記問題点を解消し、軸受に回動方向に回り
止め機構を有し、軸方向のみ移動自在なリニアパルスモ
ータを提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、相あたりのアンペア
導体数を大きく取ることができ、高推力のリニアパルス
モータを提供することにある。
導体数を大きく取ることができ、高推力のリニアパルス
モータを提供することにある。
【0014】本発明のさらに他の目的は、固定子が2相
以上の多相卷線により構成されるリニアパルスモータを
提供することにある。
以上の多相卷線により構成されるリニアパルスモータを
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成は、内側に向って放射状に等ピッチ角度
で配設された複数個の突極を有するとともに、該各突極
の内周面に軸方向に等ピッチで複数個の固定子小歯が形
成された固定子コアと前記各突極にそれぞれ巻回された
卷線とを有する固定子と、該固定子内に、軸受を介し
て、軸方向に移動自在に支持されるとともに、外周面に
前記固定子小歯に対向して、等ピッチで複数個の移動子
小歯が形成された移動子コアを有する移動子と、前記固
定子コアの中間、または前記移動子コアの中間に挟持さ
れ、軸方向に着磁された永久磁石とを備えてなるリニア
パルスモータにおいて、次のとおりである。
の本発明の構成は、内側に向って放射状に等ピッチ角度
で配設された複数個の突極を有するとともに、該各突極
の内周面に軸方向に等ピッチで複数個の固定子小歯が形
成された固定子コアと前記各突極にそれぞれ巻回された
卷線とを有する固定子と、該固定子内に、軸受を介し
て、軸方向に移動自在に支持されるとともに、外周面に
前記固定子小歯に対向して、等ピッチで複数個の移動子
小歯が形成された移動子コアを有する移動子と、前記固
定子コアの中間、または前記移動子コアの中間に挟持さ
れ、軸方向に着磁された永久磁石とを備えてなるリニア
パルスモータにおいて、次のとおりである。
【0016】(1) 前記軸受は、ボールスプライン軸
受であるとともに、前記移動子の軸は、その外周面に軸
方向に平行に、前記軸受の転動ボールを転動させるため
の複数の溝を設け、該溝に前記転動ボールを転動させる
ように、前記軸受に支持されることを特徴とする。
受であるとともに、前記移動子の軸は、その外周面に軸
方向に平行に、前記軸受の転動ボールを転動させるため
の複数の溝を設け、該溝に前記転動ボールを転動させる
ように、前記軸受に支持されることを特徴とする。
【0017】(2) 前記固定子コアは、該固定子コア
の固定子鉄板を順次回転積層して形成されるとともに、
kを1以上の整数,mを相数,nをm/2以下であって
m/2に最も近い値の整数とするとき、該固定子鉄板
は、km個の突極を有するとともに、前記移動子と対向
する前記突極の先端部が、前記移動子側からみて、内半
径が小さい突極がn個、内半径の大きい突極が(m−
n)個の順に並んで1組を形成し、その組がk組存在す
るように構成されることを特徴とする。
の固定子鉄板を順次回転積層して形成されるとともに、
kを1以上の整数,mを相数,nをm/2以下であって
m/2に最も近い値の整数とするとき、該固定子鉄板
は、km個の突極を有するとともに、前記移動子と対向
する前記突極の先端部が、前記移動子側からみて、内半
径が小さい突極がn個、内半径の大きい突極が(m−
n)個の順に並んで1組を形成し、その組がk組存在す
るように構成されることを特徴とする。
【0018】(3) 前記固定子は、2相以上の多相卷
線により構成されることを特徴とする。
線により構成されることを特徴とする。
【0019】
【作用】前記のように構成されたリニアパルスモータ
は、その移動子の軸の外周面に該軸に平行に設けられた
複数の溝内に、ボールスプライン軸受の転動ボールが転
動するような機構になっているので、この機構が、前記
移動子の回動方向の回り止めの機能を有する。また、固
定子巻線を、各突極に巻回される形で固定子周方向に巻
装されるため、アンペア導体数を多くとることができ、
小型で高推力が得られる。さらに、固定子コアを、固定
子鉄板を突極のピッチ角度ごと、または所定角度ごとに
順に回転積層することにより形成することができる。
は、その移動子の軸の外周面に該軸に平行に設けられた
複数の溝内に、ボールスプライン軸受の転動ボールが転
動するような機構になっているので、この機構が、前記
移動子の回動方向の回り止めの機能を有する。また、固
定子巻線を、各突極に巻回される形で固定子周方向に巻
装されるため、アンペア導体数を多くとることができ、
小型で高推力が得られる。さらに、固定子コアを、固定
子鉄板を突極のピッチ角度ごと、または所定角度ごとに
順に回転積層することにより形成することができる。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を例示的に詳しく説明する。図1は、本発明のリニアパ
ルスモータの一実施例を示す縦断面図であり、該リニア
パルスモータ1は、固定子2と、移動子3と、該移動子
3の磁極コア3a,3bの中間に挟持された永久磁石4
とからなる。そして、前記リニアパルスモータ1は、ハ
ウジング5aとブラケット5bとからなるハウジング5
内に前記固定子2を配設するとともに、該固定子2内に
配設された移動子3を、その移動子軸6により、前記ハ
ウジング5a、ブラケット5bに設けられた軸受7a,
7bを介して、軸方向に移動自在に支持している。(組
立用ねじについては、図示されていない)
を例示的に詳しく説明する。図1は、本発明のリニアパ
ルスモータの一実施例を示す縦断面図であり、該リニア
パルスモータ1は、固定子2と、移動子3と、該移動子
3の磁極コア3a,3bの中間に挟持された永久磁石4
とからなる。そして、前記リニアパルスモータ1は、ハ
ウジング5aとブラケット5bとからなるハウジング5
内に前記固定子2を配設するとともに、該固定子2内に
配設された移動子3を、その移動子軸6により、前記ハ
ウジング5a、ブラケット5bに設けられた軸受7a,
7bを介して、軸方向に移動自在に支持している。(組
立用ねじについては、図示されていない)
【0021】この軸受7a,7bは、前記移動子軸6を
軸方向に移動自在に支持するボールスプライン軸受で、
例えば図2の一部破断図に示すものがある。すなわち、
該軸受7a,7bは、通常、所謂リニアベアリングと呼
ばれるもので、円筒状の外筒7cと、転動ボール7d
と、該転動ボール7dを軸方向に1列に連続して配設し
たものの複数列を保持するリテーナ7eとからなる。な
お、前記外筒7cの内周両端面には、シール7fのほ
か、止めリング7gが組み付けられている。そして、移
動子軸6の外周面に、軸方向に平行に複数本(本実施例
では、6本)のボール転動溝6aを設け、前記軸受7
a,7bは、前記移動子軸6を貫通させながら、その転
動ボール7dがボール転動溝6a内に転動するように装
着される。本実施例の場合、前記移動子軸6に設けられ
るボール転動溝6aは、2本隣接した該溝6aを対とし
て、前記軸6の外周面上を等ピッチで3箇所に設けられ
ている。
軸方向に移動自在に支持するボールスプライン軸受で、
例えば図2の一部破断図に示すものがある。すなわち、
該軸受7a,7bは、通常、所謂リニアベアリングと呼
ばれるもので、円筒状の外筒7cと、転動ボール7d
と、該転動ボール7dを軸方向に1列に連続して配設し
たものの複数列を保持するリテーナ7eとからなる。な
お、前記外筒7cの内周両端面には、シール7fのほ
か、止めリング7gが組み付けられている。そして、移
動子軸6の外周面に、軸方向に平行に複数本(本実施例
では、6本)のボール転動溝6aを設け、前記軸受7
a,7bは、前記移動子軸6を貫通させながら、その転
動ボール7dがボール転動溝6a内に転動するように装
着される。本実施例の場合、前記移動子軸6に設けられ
るボール転動溝6aは、2本隣接した該溝6aを対とし
て、前記軸6の外周面上を等ピッチで3箇所に設けられ
ている。
【0022】前記複数個の転動ボール7dは、前記外筒
7cと前記移動子軸6のボール転動溝6a面との間に組
み付けられ、該溝6a内を前記軸方向に直接、転動しな
がら前記移動子3を支持する。前記リテーナ7eは、前
記複数個の転動ボール7dを前記外筒7cとともに保持
する合成樹脂製のもので、該転動ボール7dを軸方向に
1列に連続して配設し、前記ボール転動溝6a内に転動
させるための案内溝7hと、該転動ボール7dを循環す
るように返送させるための返送溝7iとからなる循環溝
7jが、複数列形成されている。そして、該複数列の循
環溝7jは、通常、内周面の円周方向に3箇所以上、等
ピッチで配設されている。従って、前記軸受7a,7b
は、このような構造により、前記移動子軸6を小さい摩
擦で軸方向の移動自在にさせている。
7cと前記移動子軸6のボール転動溝6a面との間に組
み付けられ、該溝6a内を前記軸方向に直接、転動しな
がら前記移動子3を支持する。前記リテーナ7eは、前
記複数個の転動ボール7dを前記外筒7cとともに保持
する合成樹脂製のもので、該転動ボール7dを軸方向に
1列に連続して配設し、前記ボール転動溝6a内に転動
させるための案内溝7hと、該転動ボール7dを循環す
るように返送させるための返送溝7iとからなる循環溝
7jが、複数列形成されている。そして、該複数列の循
環溝7jは、通常、内周面の円周方向に3箇所以上、等
ピッチで配設されている。従って、前記軸受7a,7b
は、このような構造により、前記移動子軸6を小さい摩
擦で軸方向の移動自在にさせている。
【0023】図3は、図1のIII −III 線による多相、
例えば5相ハイブリッド型リニアパルスモータの横断面
図である。本実施例は、整数k,nおよび相数mの各数
値が、k=1,n=2,m=5とした場合を示し、固定
子突極の数はk・m=5となる。
例えば5相ハイブリッド型リニアパルスモータの横断面
図である。本実施例は、整数k,nおよび相数mの各数
値が、k=1,n=2,m=5とした場合を示し、固定
子突極の数はk・m=5となる。
【0024】図1および図3において、前記固定子2の
固定子コア10には、内側に向って放射状に等ピッチ角
度で、複数個、本実施例では5個の突極が配設されでお
り、この5個の突極11,12,13,14および15
には、その内周面に軸方向に複数個の固定子小歯16
(歯先部16aと歯底部16b)が等ピッチで配設され
ている。また、これら5個の突極11,12,……15
のそれぞれに、固定子巻線W1,W2,W3,W4およ
びW5が各別に巻回されている。
固定子コア10には、内側に向って放射状に等ピッチ角
度で、複数個、本実施例では5個の突極が配設されでお
り、この5個の突極11,12,13,14および15
には、その内周面に軸方向に複数個の固定子小歯16
(歯先部16aと歯底部16b)が等ピッチで配設され
ている。また、これら5個の突極11,12,……15
のそれぞれに、固定子巻線W1,W2,W3,W4およ
びW5が各別に巻回されている。
【0025】一方、固定子2内にある移動子3には、そ
の軸6上に磁極コア3aと3b、および該磁極コア3
a,3bの間に挟持され、かつ軸方向に磁化されたリン
グ状の永久磁石4が配設されている。また、前記移動子
3に配設された前記永久磁石4の軸方向の長さは、図1
から分かるように、前記磁極コア3aに配設された移動
子小歯18と磁極コア3bに配設された移動子小歯18
とが互いに軸方向に歯ピッチτ0 の1/2ずれるように
設定されている。すなわち、磁極コア3aに配設された
移動子小歯18の歯先部18aが固定子小歯16の歯先
部16aと対向しているとき、磁極コア3bに配設され
た移動子小歯18の歯先部18aは固定子小歯16の歯
底部16bと対向している。ここで、前記固定子小歯1
6の歯ピッチと前記移動子小歯18の歯ピッチとは同一
である。
の軸6上に磁極コア3aと3b、および該磁極コア3
a,3bの間に挟持され、かつ軸方向に磁化されたリン
グ状の永久磁石4が配設されている。また、前記移動子
3に配設された前記永久磁石4の軸方向の長さは、図1
から分かるように、前記磁極コア3aに配設された移動
子小歯18と磁極コア3bに配設された移動子小歯18
とが互いに軸方向に歯ピッチτ0 の1/2ずれるように
設定されている。すなわち、磁極コア3aに配設された
移動子小歯18の歯先部18aが固定子小歯16の歯先
部16aと対向しているとき、磁極コア3bに配設され
た移動子小歯18の歯先部18aは固定子小歯16の歯
底部16bと対向している。ここで、前記固定子小歯1
6の歯ピッチと前記移動子小歯18の歯ピッチとは同一
である。
【0026】前記磁極コア3a,3bの外周面には、前
記のとおり、軸方向に複数個の移動子小歯18(歯先部
18aと歯底部18b)が等ピッチで配設されており、
該磁極コア3a,3bは、該歯先部18aを形成する外
径の大きい移動子鉄板19aがn=2枚,歯底部18b
を形成する外径の小さい移動子鉄板19bがm−n=3
枚の順で、積層されて形成されている。なお、該磁極コ
ア3a,3bは前記移動子鉄板19a,19bの積層の
代わりに、鉄系材から切削加工等によっても、勿論製作
可能である。
記のとおり、軸方向に複数個の移動子小歯18(歯先部
18aと歯底部18b)が等ピッチで配設されており、
該磁極コア3a,3bは、該歯先部18aを形成する外
径の大きい移動子鉄板19aがn=2枚,歯底部18b
を形成する外径の小さい移動子鉄板19bがm−n=3
枚の順で、積層されて形成されている。なお、該磁極コ
ア3a,3bは前記移動子鉄板19a,19bの積層の
代わりに、鉄系材から切削加工等によっても、勿論製作
可能である。
【0027】図4は、前記移動子小歯18に対向して、
固定子コア10を形成している固定子鉄板20の一例を
示したものである。図4において、固定子鉄板20の突
極P1とP2とは、半径寸法の小さい突極(本実施例で
はn=2個)であり、固定子小歯16の歯先部16aを
形成する突極である。また、突極P3とP4とP5と
は、半径寸法の大きい突極(本実施例ではm−n=3
個)であり、固定子小歯16の歯底部16bを形成する
突極である。そして、これらの突極P1,P2と突極P
3,P4,P5の順に並んだ組が、1組(k=1組)存
在する。また、kの値がk=2の場合は、前記突極の数
が10個になり、前記突極P1,P2と突極P3,P
4,P5の順に並んだ組が2組存在することになる。
固定子コア10を形成している固定子鉄板20の一例を
示したものである。図4において、固定子鉄板20の突
極P1とP2とは、半径寸法の小さい突極(本実施例で
はn=2個)であり、固定子小歯16の歯先部16aを
形成する突極である。また、突極P3とP4とP5と
は、半径寸法の大きい突極(本実施例ではm−n=3
個)であり、固定子小歯16の歯底部16bを形成する
突極である。そして、これらの突極P1,P2と突極P
3,P4,P5の順に並んだ組が、1組(k=1組)存
在する。また、kの値がk=2の場合は、前記突極の数
が10個になり、前記突極P1,P2と突極P3,P
4,P5の順に並んだ組が2組存在することになる。
【0028】図5は、該固定子鉄板20を角度θ=72
度ずつ回転しながら積層したときに形成される突極1
1,12,13,14および15の固定子小歯16の様
子を移動子3側からみたものである。ハッチングのある
部分が歯先部16aを示し、ハッチングのない部分が歯
底部16bを示す。固定子鉄板20の厚さをt0 とする
と、回転積層することにより、各突極11,12,…1
5には歯ピッチがm・t 0 ,すなわち5・t0 (k=
1,m=5),歯厚がn・t0 ,すなわち2・t0の小
歯16が形成される。しかも突極11を基準にしたと
き、突極12の小歯16のずれは歯ピッチの1/m,す
なわち1/5,突極13の小歯16のずれは歯ピッチ2
/m,すなわち2/5,突極14の小歯16のずれは歯
ピッチの3/m,すなわち3/5,突極15の小歯16
のずれは歯ピッチの4/m,すなわち4/5である。
度ずつ回転しながら積層したときに形成される突極1
1,12,13,14および15の固定子小歯16の様
子を移動子3側からみたものである。ハッチングのある
部分が歯先部16aを示し、ハッチングのない部分が歯
底部16bを示す。固定子鉄板20の厚さをt0 とする
と、回転積層することにより、各突極11,12,…1
5には歯ピッチがm・t 0 ,すなわち5・t0 (k=
1,m=5),歯厚がn・t0 ,すなわち2・t0の小
歯16が形成される。しかも突極11を基準にしたと
き、突極12の小歯16のずれは歯ピッチの1/m,す
なわち1/5,突極13の小歯16のずれは歯ピッチ2
/m,すなわち2/5,突極14の小歯16のずれは歯
ピッチの3/m,すなわち3/5,突極15の小歯16
のずれは歯ピッチの4/m,すなわち4/5である。
【0029】また、前記移動子3に配設された前記永久
磁石4の軸方向の長さは、前記磁極コア3aに配設され
た小歯18と磁極コア3bに配設された小歯18とが互
いに歯ピッチの1/2ずれるように設定される。そし
て、図6に示される結線図のとおり、巻線W1が巻回さ
れる相をA相,巻線W2が巻回される相をB相,以下巻
線W3がC相,巻線W4がD相,巻線W5がE相となる
ように結線することにより、5相のハイブリッド型リニ
アパルスモータを構成することができる。このときのス
テップごとの基本移動量は、歯ピッチの1/(2・
m),すなわち(5・t0 )/10となり前記固定子鉄
板20の厚さt0 の1/2となる。
磁石4の軸方向の長さは、前記磁極コア3aに配設され
た小歯18と磁極コア3bに配設された小歯18とが互
いに歯ピッチの1/2ずれるように設定される。そし
て、図6に示される結線図のとおり、巻線W1が巻回さ
れる相をA相,巻線W2が巻回される相をB相,以下巻
線W3がC相,巻線W4がD相,巻線W5がE相となる
ように結線することにより、5相のハイブリッド型リニ
アパルスモータを構成することができる。このときのス
テップごとの基本移動量は、歯ピッチの1/(2・
m),すなわち(5・t0 )/10となり前記固定子鉄
板20の厚さt0 の1/2となる。
【0030】なお、前記整数kおよび相数mの数値が、
k=2,m=5の場合(突極数は10)でも、各突極に
形成される固定子小歯のピッチはmt0 ,すなわち5t
0 ,歯厚は2t0 と、すでに提案されている特願平4−
332761号、特願平4−340280号の技術に比
べ、半減できるとともに、ステップごとの基本移動量も
歯ピッチ1/(2m),すなわちt0 /2と高分解能化
することができる。
k=2,m=5の場合(突極数は10)でも、各突極に
形成される固定子小歯のピッチはmt0 ,すなわち5t
0 ,歯厚は2t0 と、すでに提案されている特願平4−
332761号、特願平4−340280号の技術に比
べ、半減できるとともに、ステップごとの基本移動量も
歯ピッチ1/(2m),すなわちt0 /2と高分解能化
することができる。
【0031】次に、図7は、前記kの値がk=2とした
ときの固定子鉄板30の他の例を示したものであり、m
=5相の場合、固定子突極の数はk・m=10となる。
図7において、固定子鉄板30の突極P31,P33,
P36,P38は半径寸法の小さい突極であり、突極P
32,P34,P35,P37,P39,P40は半径
寸法の大きい突極である。また前記突極P31,P3
2,……P35および突極P36,P37,……P40
は、それぞれ1組の突極群を構成しており、半径寸法の
小さい突極2個と、半径寸法の大きい突極3個からなっ
ている。そして、各突極群のうちの半径寸法の小さい突
極P31とP33、およびP36とP38は、それぞれ
互いに144/k、すなわち72度の角度をなしてい
る。
ときの固定子鉄板30の他の例を示したものであり、m
=5相の場合、固定子突極の数はk・m=10となる。
図7において、固定子鉄板30の突極P31,P33,
P36,P38は半径寸法の小さい突極であり、突極P
32,P34,P35,P37,P39,P40は半径
寸法の大きい突極である。また前記突極P31,P3
2,……P35および突極P36,P37,……P40
は、それぞれ1組の突極群を構成しており、半径寸法の
小さい突極2個と、半径寸法の大きい突極3個からなっ
ている。そして、各突極群のうちの半径寸法の小さい突
極P31とP33、およびP36とP38は、それぞれ
互いに144/k、すなわち72度の角度をなしてい
る。
【0032】図8は、前記固定子鉄板30を角度72度
ずつ回転しながら積層したときに形成される固定子小歯
16の様子を、図5と同様に示したものである。このよ
うに回転積層することにより、各突極31,32,……
40には歯ピッチが5t0 ,歯厚が2t0 の小歯16が
形成される。しかも隣接する突極に形成される前記小歯
16は互いに歯ピッチの2/5、または3/5ずれてい
る。
ずつ回転しながら積層したときに形成される固定子小歯
16の様子を、図5と同様に示したものである。このよ
うに回転積層することにより、各突極31,32,……
40には歯ピッチが5t0 ,歯厚が2t0 の小歯16が
形成される。しかも隣接する突極に形成される前記小歯
16は互いに歯ピッチの2/5、または3/5ずれてい
る。
【0033】従って、それぞれ対向している固定子の突
極31,36;32,37;……;35、40に巻回さ
れた巻線を結線して1つの相とすることにより、5相の
ハイブリッド型リニアパルスモータを構成することがで
きる。この場合、ステップごとの基本移動量も図5の場
合と同様で、歯ピッチの1/(2・m)、すなわちt 0
/2となる。
極31,36;32,37;……;35、40に巻回さ
れた巻線を結線して1つの相とすることにより、5相の
ハイブリッド型リニアパルスモータを構成することがで
きる。この場合、ステップごとの基本移動量も図5の場
合と同様で、歯ピッチの1/(2・m)、すなわちt 0
/2となる。
【0034】以上は、5相のハイブリッド型リニアパル
スモータの場合を説明したが、3相以上の場合も同様で
ある。
スモータの場合を説明したが、3相以上の場合も同様で
ある。
【0035】以上の説明から明らかなように、本実施例
のリニアパルスモータによれば、前記固定子コアは、該
固定子コアの固定子鉄板を前記突極の等ピッチ角度また
は所定角度だけ順次回転積層して形成されるとともに、
kを1以上の整数,mを相数,nをm/2以下であって
m/2に最も近い値の整数とするとき、該固定子鉄板
は、km個の突極を有するとともに、前記移動子と対向
する前記突極の先端部が、前記移動子側からみて、内半
径が小さい突極がn個、内半径の大きい突極が(m−
n)個の順に並んで1組を形成し、その組がk組存在す
るように構成されるので、前記固定子コアの突極数が奇
数の場合でも適用することができる。
のリニアパルスモータによれば、前記固定子コアは、該
固定子コアの固定子鉄板を前記突極の等ピッチ角度また
は所定角度だけ順次回転積層して形成されるとともに、
kを1以上の整数,mを相数,nをm/2以下であって
m/2に最も近い値の整数とするとき、該固定子鉄板
は、km個の突極を有するとともに、前記移動子と対向
する前記突極の先端部が、前記移動子側からみて、内半
径が小さい突極がn個、内半径の大きい突極が(m−
n)個の順に並んで1組を形成し、その組がk組存在す
るように構成されるので、前記固定子コアの突極数が奇
数の場合でも適用することができる。
【0036】また、固定子卷線が、各突極に巻回される
形で固定子周方向に巻装されるため、相あたりのアンペ
ア導体数を大きくすることができ、かつ、高推力で、高
分解能を有するリニアパルスモータを得ることができ
る。さらに、固定子コアを、固定子鉄板を突極のピッチ
角度または所定角度だけ順次回転積層することにより形
成できるので、従来の回転型ステッピングモータの積層
コア技術が適用でき、生産性も優れている。
形で固定子周方向に巻装されるため、相あたりのアンペ
ア導体数を大きくすることができ、かつ、高推力で、高
分解能を有するリニアパルスモータを得ることができ
る。さらに、固定子コアを、固定子鉄板を突極のピッチ
角度または所定角度だけ順次回転積層することにより形
成できるので、従来の回転型ステッピングモータの積層
コア技術が適用でき、生産性も優れている。
【0037】次いで、図9は、図1のリニアパルスモー
タの他の実施例を示す横断面図である。本実施例は、整
数k,nおよび相数mの各数値が、k=4,n=1,m
=2とした場合を示し、固定子突極の数はk・m=8
で、図3に対応する2相ハイブリッド型リニアパルスモ
ータであり、図3と同一部材には同一符号を付して、そ
の説明を省略する。
タの他の実施例を示す横断面図である。本実施例は、整
数k,nおよび相数mの各数値が、k=4,n=1,m
=2とした場合を示し、固定子突極の数はk・m=8
で、図3に対応する2相ハイブリッド型リニアパルスモ
ータであり、図3と同一部材には同一符号を付して、そ
の説明を省略する。
【0038】図9において、固定子2の固定子コア10
には、内側に向って放射状に等ピッチ角度で、8個の突
極41,42,43,……48が配設されており、その
内周面に軸方向に複数個の固定子小歯16が等ピッチで
形成されている。また、前記突極41,42,……48
のそれぞれに、固定子巻線W41,W42,W43,…
…W48が各別に巻回されている。
には、内側に向って放射状に等ピッチ角度で、8個の突
極41,42,43,……48が配設されており、その
内周面に軸方向に複数個の固定子小歯16が等ピッチで
形成されている。また、前記突極41,42,……48
のそれぞれに、固定子巻線W41,W42,W43,…
…W48が各別に巻回されている。
【0039】この場合、前記磁極コア3a,3bは、前
記移動子小歯18の歯先部18aを形成する外径の大き
い移動子鉄板19aが2枚、歯底部18bを形成する外
径の小さい移動子鉄板19bが2枚の順で、積層されて
形成されるとともに、前記固定子コア10の固定子小歯
16も前記移動子小歯18と同様の等ピッチで、歯先部
16aおよび歯底部16bが形成される。
記移動子小歯18の歯先部18aを形成する外径の大き
い移動子鉄板19aが2枚、歯底部18bを形成する外
径の小さい移動子鉄板19bが2枚の順で、積層されて
形成されるとともに、前記固定子コア10の固定子小歯
16も前記移動子小歯18と同様の等ピッチで、歯先部
16aおよび歯底部16bが形成される。
【0040】前記固定子突極41,42,43,……4
8のそれぞれに配設された固定子小歯16は、突極4
1,45を基準にしたとき、突極42,46の小歯16
は歯ピッチの1/4が、突極43,47の小歯16は歯
ピッチ2/4が、突極44,48の小歯16は歯ピッチ
の3/4が、それぞれずれている。従って、図10の結
線図のように、相対向する卷線W41,W45を互いに
接続してA相、卷線W43,W47を互いに接続してイ
ンバースA相(Aの逆相)となるように接続して1つの
相とし、卷線W42,W46を互いに接続してB相、卷
線W44,W48を互いに接続してインバースB相(B
の逆相)となるように接続して他の1つの相とすること
により、2相のハイブリッド型リニアパルスモータを構
成することができる。このときのステップごとの基本移
動量は、歯ピッチの1/4となる。
8のそれぞれに配設された固定子小歯16は、突極4
1,45を基準にしたとき、突極42,46の小歯16
は歯ピッチの1/4が、突極43,47の小歯16は歯
ピッチ2/4が、突極44,48の小歯16は歯ピッチ
の3/4が、それぞれずれている。従って、図10の結
線図のように、相対向する卷線W41,W45を互いに
接続してA相、卷線W43,W47を互いに接続してイ
ンバースA相(Aの逆相)となるように接続して1つの
相とし、卷線W42,W46を互いに接続してB相、卷
線W44,W48を互いに接続してインバースB相(B
の逆相)となるように接続して他の1つの相とすること
により、2相のハイブリッド型リニアパルスモータを構
成することができる。このときのステップごとの基本移
動量は、歯ピッチの1/4となる。
【0041】前述のように、前記リニアパルスモータ1
は2相以上の多相卷線に構成することができる。また、
2相卷線に構成した場合、前記リニアパルスモータ1の
駆動回路は簡単になるとともに、経済的に安価になる。
は2相以上の多相卷線に構成することができる。また、
2相卷線に構成した場合、前記リニアパルスモータ1の
駆動回路は簡単になるとともに、経済的に安価になる。
【0042】なお、本発明の技術は前記実施例における
技術に限定されるものではなく、同様な機能を果す他の
態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前記構
成の範囲内において種々の変更,付加が可能である。
技術に限定されるものではなく、同様な機能を果す他の
態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前記構
成の範囲内において種々の変更,付加が可能である。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のリニアパルスモータによれば、請求項1については、
前記軸受は、ボールスプライン軸受であるとともに、前
記移動子の軸は、その外周面に軸方向に平行に、前記軸
受の転動ボールを転動させるための複数の溝を、等分に
設け、該溝に前記転動ボールを転動させるように、前記
軸受に支持されるので、該軸受の回動方向の回り止め機
構により、前記リニアパルスモータは軸方向のみに移動
自在に動作させることができる。
のリニアパルスモータによれば、請求項1については、
前記軸受は、ボールスプライン軸受であるとともに、前
記移動子の軸は、その外周面に軸方向に平行に、前記軸
受の転動ボールを転動させるための複数の溝を、等分に
設け、該溝に前記転動ボールを転動させるように、前記
軸受に支持されるので、該軸受の回動方向の回り止め機
構により、前記リニアパルスモータは軸方向のみに移動
自在に動作させることができる。
【0044】請求項2については、固定子巻線が、各突
極に巻回される形で固定子周方向に巻装されるため、相
あたりのアンペア導体数を大きくすることができ、か
つ、高推力で、高分解能を有するリニアパルスモータを
得ることができる。さらに、固定子コアを、固定子鉄板
を突極のピッチ角度または所定角度だけ順次回転積層す
ることにより形成できるので、従来の回転型ステッピン
グモータの積層コア技術が適用でき、生産性も優れてい
る。
極に巻回される形で固定子周方向に巻装されるため、相
あたりのアンペア導体数を大きくすることができ、か
つ、高推力で、高分解能を有するリニアパルスモータを
得ることができる。さらに、固定子コアを、固定子鉄板
を突極のピッチ角度または所定角度だけ順次回転積層す
ることにより形成できるので、従来の回転型ステッピン
グモータの積層コア技術が適用でき、生産性も優れてい
る。
【0045】請求項3については、前記リニアパルスモ
ータの固定子は2相以上の多相卷線から構成することが
できる。
ータの固定子は2相以上の多相卷線から構成することが
できる。
【図1】本発明のリニアパルスモータの一実施例を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】本実施例に使用される軸受の構造えお示す一部
破断図である。
破断図である。
【図3】図1のIII −III 線によるリニアパルスモータ
の横断面図である。
の横断面図である。
【図4】固定子の固定子コアを形成する固定子鉄板の平
面図である。
面図である。
【図5】図4の固定子鉄板を所定角回転積層したときに
形成される固定子小歯部を移動子側から見た展開図であ
る。
形成される固定子小歯部を移動子側から見た展開図であ
る。
【図6】リニアパルスモータ(5相)の固定子卷線の結
線図である。
線図である。
【図7】固定子の固定子コアを形成する固定子鉄板の他
の例を示す平面図である。
の例を示す平面図である。
【図8】図7の固定子鉄板を所定角回転積層したときに
形成される固定子小歯部を移動子側から見た展開図であ
る。
形成される固定子小歯部を移動子側から見た展開図であ
る。
【図9】本発明のリニアパルスモータの他の実施例を示
す横断面図で、図3に対応する図である。
す横断面図で、図3に対応する図である。
【図10】リニアパルスモータ(2相)の固定子卷線の
結線図である。
結線図である。
【図11】従来のシリンダ形リニアパルスモータの縦断
面図である。
面図である。
1 リニアパルスモータ 2 固定子 3 移動子 3a,3b 磁極コア 4 永久磁石 6 移動子軸 6a ボール転動溝 7a,7b 軸受 7d 転動ボール 10 固定子コア 11,12,……15、41,42,……48 突極 16 固定子小歯 18 移動子小歯 20,30 固定子鉄板 k,n 整数 m 相数 P1,P2,……P5、P31,P32,……P40
突極
突極
Claims (3)
- 【請求項1】 内側に向って放射状に等ピッチ角度で配
設された複数個の突極を有するとともに、該各突極の内
周面に軸方向に等ピッチで複数個の固定子小歯が形成さ
れた固定子コアと前記各突極にそれぞれ巻回された卷線
とを有する固定子と、該固定子内に、軸受を介して、軸
方向に移動自在に支持されるとともに、外周面に前記固
定子小歯に対向して、等ピッチで複数個の移動子小歯が
形成された移動子コアを有する移動子と、前記固定子コ
アの中間、または前記移動子コアの中間に挟持され、軸
方向に着磁された永久磁石とを備えてなるリニアパルス
モータにおいて、 前記軸受は、ボールスプライン軸受であるとともに、前
記移動子の軸は、その外周面に軸方向に平行に、前記軸
受の転動ボールを転動させるための複数の溝を設け、該
溝に前記転動ボールを転動させるように、前記軸受に支
持されることを特徴とするリニアパルスモータ。 - 【請求項2】 前記固定子コアは、該固定子コアの固定
子鉄板を順次回転積層して形成されるとともに、kを1
以上の整数,mを相数,nをm/2以下であってm/2
に最も近い値の整数とするとき、該固定子鉄板は、km
個の突極を有するとともに、前記移動子と対向する前記
突極の先端部が、前記移動子側からみて、内半径が小さ
い突極がn個、内半径の大きい突極が(m−n)個の順
に並んで1組を形成し、その組がk組存在するように構
成されることを特徴とする請求項1に記載のリニアパル
スモータ。 - 【請求項3】 前記固定子は、2相以上の多相卷線によ
り構成されることを特徴とする請求項1または2に記載
のリニアパルスモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12593794A JPH07336993A (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | リニアパルスモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12593794A JPH07336993A (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | リニアパルスモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07336993A true JPH07336993A (ja) | 1995-12-22 |
Family
ID=14922664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12593794A Pending JPH07336993A (ja) | 1994-06-08 | 1994-06-08 | リニアパルスモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07336993A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008253117A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Thk Co Ltd | リニアアクチュエータ |
US8143750B2 (en) * | 2005-08-31 | 2012-03-27 | Thk Co., Ltd. | Linear motor having coils surrounding an axially moving magnetic rod |
JP5042397B1 (ja) * | 2011-11-04 | 2012-10-03 | 三菱電機株式会社 | 筒型リニアモータ |
KR101497660B1 (ko) * | 2012-01-10 | 2015-03-03 | 삼성중공업 주식회사 | 와이어 윈치 및 이를 포함하는 자율이동장치 |
-
1994
- 1994-06-08 JP JP12593794A patent/JPH07336993A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8143750B2 (en) * | 2005-08-31 | 2012-03-27 | Thk Co., Ltd. | Linear motor having coils surrounding an axially moving magnetic rod |
JP2008253117A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Thk Co Ltd | リニアアクチュエータ |
JP5042397B1 (ja) * | 2011-11-04 | 2012-10-03 | 三菱電機株式会社 | 筒型リニアモータ |
WO2013065180A1 (ja) * | 2011-11-04 | 2013-05-10 | 三菱電機株式会社 | 筒型リニアモータ |
KR101497660B1 (ko) * | 2012-01-10 | 2015-03-03 | 삼성중공업 주식회사 | 와이어 윈치 및 이를 포함하는 자율이동장치 |
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