JP2008253117A - リニアアクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトで組み付け性が良く、製造コストや機能の面からもアクチュエータとしての実用に耐え得る新たなリニアアクチュエータを提供する。
【解決手段】リニアアクチュエータ5は、マグネットロッド10と、マグネットロッド10に遊嵌されるコイル23を内包するように射出成形されるフォーサハウジング22と、射出成形の際にフォーサハウジング22と一体とされるフォーサエンド25と、を備える。マグネットロッド10には、外周面に対して軸線方向に延びるスプライン溝16が形成されたスプライン軸が連設され、フォーサエンド25のスプライン軸と対向する面には、スプライン溝16と対向形成されることによって転動体の負荷通路を形成する負荷転動体転走溝が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、リニアアクチュエータに係り、特に、永久磁石等の磁極の磁界と、コイルに印加される電気信号とに応じて、フォーサに対するマグネットロッドの相対的な進退運動が自在とされる形式のリニアアクチュエータに関するものである。
従来から、マグネットロッドがフォーサに対して軸線方向で移動することのできる一軸のアクチュエータが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。この種のアクチュエータは、例えば、チップ状の電子部品を所定の位置にマウントするチップマウンタのヘッド軸として用いることが可能であり、1個のリニアモータの一軸のみを利用する場合もあれば、作業効率向上のために複数のリニアモータが並列に組み合わされた多軸のアクチュエータとして利用される場合もある。
上記した従来のリニアアクチュエータは、例えば、図20で示すような構成を有している。ここで、図20は、従来技術に係るリニアアクチュエータの構成を説明するための部分縦断面斜視図である。図20に示す従来のリニアアクチュエータ150は、フォーサ105aを各種機械装置に固定し、このフォーサ105aを貫通するマグネットロッド150bを進退させて使用する場合を想定している。
前記マグネットロッド105bは、ステンレス製パイプ151と、このパイプ151の中空部内に配列された多数の永久磁石152と、かかるパイプ151の両端を塞ぐ一対のエンドプラグ153とから構成されており、前記パイプ151内で互いに隣接する永久磁石152は、N極同士又はS極同士を対向させている。これにより、マグネットロッド105bには、その長手方向に沿ってN極の磁極とS極の磁極が交互に並んだ駆動用の着磁部が形成され、これが界磁マグネットとなっている。
一方、前記フォーサ150aは、マグネットロッド105bの軸方向に垂直な断面が長方形をなす四角柱状に形成されており、その中心にはマグネットロッド105bが貫通する貫通孔が形成されている。このフォーサ150aは、コイル部材154を収納したフォーサハウジング155と、このフォーサハウジング155の長手方向の前後両端部に固定された軸受支持部材としての一対のフォーサエンド156と、このフォーサエンド156に嵌合するとともにマグネットロッド105bの進退を支承する一対の軸受ブッシュ157とから構成されている。また、コイル部材154は、フォーサハウジング155に形成された貫通孔の内周面に配列されている。
以上のような従来のリニアアクチュエータ150において、フォーサハウジング155は、絶縁性を具備した非金属無機材料によって構成されている。そして、フォーサハウジング155の製作は、水硬性組成物をモールドに流し込み、所定形状に成形して未硬化成形体を得た後、これを脱型してから水分を供給して水和反応を開始させ、養生を行うことでフォーサハウジング155を製作している。
国際公開第2006/035946号パンフレット
ところで、上記リニアアクチュエータ150を実際に利用しようとする場合には、コイル部材154に対するマグネットロッド105bの回転を防止し、コイル部材154に対するマグネットロッド105bの直線的な進退運動を適切に案内することのできる案内機構を付加することが不可欠となる。そして、直線的な進退運動を案内する機構として従来から知られているものには、例えば、スプライン機構等が存在している。
しかしながら、上述したリニアアクチュエータ150に対して単に従来のスプライン機構を組み合わせただけでは、実用的なリニアアクチュエータを得ることはできない。すなわち、単にフォーサ150aに対してスプライン外筒を接続し、マグネットロッド105bに対してスプライン軸を接続しただけでは、リニアモータとリニアアクチュエータという異なる機構を適切に融合しなければならない関係から、種々の問題が発生することになる。
例えば、リニアモータとしての機能を極力コンパクト化したいという要請がある場合、コイル部材154と磁極である永久磁石152等はある程度小さくすることはできるが、このリニアモータに対応させてスプライン機構側を単純に小型化することには生産技術上の困難性があり、たとえ従来のスプライン機構の構成のままで小型化が実現できたとしても、今度は十分な剛性を確保できないという課題が発生することになってしまう。
また、従来のスプライン機構の構成のままでリニアモータとの融合を図ろうとする場合には、組み付け性の向上や、リニアモータとリニアアクチュエータとの大きさのアンバランスの解消、部品の共有化による製造コストの削減などといった、解決しなければならない種々の問題が存在している。
さらに、図20に示した従来のリニアアクチュエータ150の場合は、複数を並列的に組み合わせて多軸のアクチュエータとして用いることが求められる関係から、付加される案内機構がフォーサハウジング155やフォーサエンド156等の縦断面からはみ出すような大きさであってはならないという要求も存在する。
本発明は、上述した種々の課題の存在に鑑みて成されたものであって、その目的は、コンパクトで組み付け性が良く、しかも製造コストや機能の面からもアクチュエータとしての実用に耐え得る新たなリニアアクチュエータを提供することにある。
本発明に係るリニアアクチュエータは、マグネットロッドと、前記マグネットロッドに遊嵌されるコイルを内包するように射出成形されるフォーサハウジングと、前記射出成形の際に前記フォーサハウジングと一体とされるフォーサエンドと、を備えるリニアアクチュエータであって、前記マグネットロッドには、外周面に対して軸線方向に延びるスプライン溝が形成されたスプライン軸が連設され、前記フォーサエンドの前記スプライン軸と対向する面には、前記スプライン溝と対向形成されることによって転動体の負荷通路を形成する負荷転動体転走溝が形成されていることを特徴とする。
本発明に係るリニアアクチュエータにおいて、前記フォーサエンドは、前記スプライン溝と対向形成されることによって前記転動体の負荷通路を形成する負荷転動体転走溝としての負荷直線溝と、前記負荷直線溝と平行に設けられる無負荷直線溝と、前記負荷直線溝及び前記無負荷直線溝とを連通連結し、これらの間で前記転動体を往来させる一対の転動体偏向溝と、を備えることとすることができる。
また、本発明に係るリニアアクチュエータにおいて、前記フォーサエンドの前記スプライン軸と対向する面には、前記スプライン溝と対向形成されることによって前記転動体の負荷通路を形成する負荷転動体転走溝としての負荷直線溝と、前記負荷直線溝と平行に設けられるとともに前記スプライン軸の外周面に向けて開放された無負荷直線溝と、前記負荷直線溝及び前記無負荷直線溝とを連通連結し、これらの間で前記転動体を往来させるとともに前記スプライン軸の外周面に開放された一対の転動体偏向溝と、が形成されていることとすることができる。
さらに、本発明に係るリニアアクチュエータにおいて、前記転動体偏向溝は、前記スプライン溝を転走する転動体の進行方向を強制的に変化させ、前記スプライン軸のプロファイルを利用して転動体を前記スプライン溝から離脱させる一方、離脱した転動体を前記スプライン軸の外周面と協働して前記無負荷直線溝に誘導することができる。
また、本発明に係るリニアアクチュエータにおいて、前記フォーサエンドはエンドキャップを挿入可能な凹部を有し、前記フォーサエンドと前記エンドキャップとが協働して、前記負荷直線溝、前記無負荷直線溝及び前記一対の転動体偏向溝を形成するように構成することができる。
さらに、本発明に係るリニアアクチュエータにおいて、前記エンドキャップは、前記凹部に挿入されたときに前記エンドキャップの端面と前記フォーサエンドの端面とが面一となるように構成することができる。
また、本発明に係るリニアアクチュエータにおいて、前記フォーサエンドには前記負荷直線溝及び前記無負荷直線溝が形成され、前記エンドキャップには前記転動体偏向溝が形成されていることとすることができる。
さらに、本発明に係るリニアアクチュエータにおいて、前記フォーサエンドは、軸方向に垂直な方向の断面が矩形状に形成されていることが好適である。
またさらに、本発明に係るリニアアクチュエータを複数近接配置することによって、多軸のアクチュエータとして構成されるリニアアクチュエータにおいては、前記フォーサエンドを単一の部材で構成し、該フォーサエンドが近接配置された個々のリニアアクチュエータそれぞれに対応した負荷転動体転走溝を備えるようにすることができる。
本発明によれば、コンパクトで組み付け性が良く、しかも製造コストや機能の面からもアクチュエータとしての実用に耐え得る新たなリニアアクチュエータを提供することができる。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係るリニアアクチュエータ5の外観斜視図である。本実施形態に係るリニアアクチュエータ5は、マグネットロッド10の軸方向における両端側が作用部となっており、マグネットロッド10の両端側で外部に対する仕事ができるように構成されている。リニアアクチュエータ5の中央部には、マグネットロッド10が遊嵌する貫通孔21を有するフォーサ20が設置されており、フォーサ20に対するマグネットロッド10の軸方向での直線的な進退運動が可能となっている。
図2において示されるように、マグネットロッド10は、中央部に配置される磁極部11と、この磁極部11の両端側にそれぞれ連設される2つのスプライン軸部15とを備えることによって構成されている。マグネットロッド10の中央部に位置する磁極部11は、磁極となる複数の永久磁石13がその内部に配列された部材であり、磁束源としての機能を発揮するために、複数の永久磁石13がマグネットロッド10の軸方向に所定のピッチで配列されている。
また、磁極部11は、図3に示すように、中空円筒形状のパイプ体12の中空空間に対して円柱形状をした複数の永久磁石13を積層挿入することによって形成されている。複数の永久磁石13は、隣り合う対向面の磁性が互いに同極となるように積層され、さらに、隣り合う永久磁石13の間には、ヨークとして例えば鉄等の磁性体からなるボールシュー14が介装されている。なお、磁極部11の両端部には、パイプ体12からの永久磁石13の脱落を防止するために、例えば接着剤等で固定される図示しない保持板が設置される。
一方、スプライン軸部15は、その外周面に軸線方向に延びるスプライン溝16が形成されており、このスプライン溝16の形成方向に沿ってマグネットロッド10を案内し、スプライン軸としての機能を発揮できるようになっている。つまり、本実施形態に係るマグネットロッド10は、リニアモータ機構の可動子として機能する磁極部11の両端に、スプライン機構の移動部材であるスプライン軸が連設された構成を有している。
次に、本実施形態に係るフォーサ20を説明する。ここで、図4は、本実施形態に係るフォーサ20の外観斜視図である。図4において示すように、本実施形態に係るフォーサ20は、貫通孔21の形成されたフォーサハウジング22と、フォーサハウジング22に形成された貫通孔21の内周面に配列されるコイル部材23と、フォーサハウジング22の軸方向の両端部にそれぞれ設置される一対のフォーサエンド25とから構成されている。なお、本実施形態に係るフォーサハウジング22とフォーサエンド25は、軸方向に垂直な方向の断面が概略長方形状に形成されており、複数のフォーサ20を並列方向で接続することが容易となっている。
コイル部材23は、図5で示すように、銅線を螺旋状に巻いた一つのコイル23aを複数個、例えば数十個積層したものである。コイル23aのリード線23bは、三つおきで配置されるU相同士のコイル、V相同士のコイル、W相同士のコイルで接続される。コイル23a同士は絶縁させておく必要があるので、コイル23aの間には絶縁材として機能する樹脂製のスペーサ24が介装されている。スペーサ24は、コイル23aの正面形状に対応させて円環形状で形成されている。
フォーサエンド25は、フォーサエンド25がフォーサハウジング22に設置されたときに貫通孔21がフォーサ20の軸方向を貫通するように構成されている。すなわち、フォーサエンド25もフォーサハウジング22が有する貫通孔21と略同一形状の貫通孔21を有しており、かかる構成によって、マグネットロッド10は、フォーサ20に形成される貫通孔21を導通し、遊嵌することが可能となる。
また、フォーサエンド25は、フォーサハウジング22内に設置されるコイル部材23の固定状態を保持する機能をも担っている。すなわち、フォーサエンド25は、フォーサハウジング22の軸方向端部に設置された状態で射出成形によりフォーサハウジング22と一体とされるので、フォーサハウジング22内に設置されたコイル部材23の軸方向両端部を保持する機能を発揮する。かかるフォーサエンド25の作用によって、コイル部材23の確実な固定状態が保持される。
なお、マグネットロッド10の磁極部11に設置される複数の永久磁石13は、フォーサハウジング22に設置されるコイル部材23との対向位置に配置されるので、複数の永久磁石13とコイル部材23との作用によってリニアモータ機構が構成されることになる。一方、マグネットロッド10のスプライン軸部15に形成されるスプライン溝16は、フォーサハウジング22を構成するフォーサエンド25との対向位置に配置される。そして、詳細構成は後述するが、フォーサエンド25はスプライン外筒としての機能を発揮することができるので、スプライン溝16とフォーサエンド25との作用によってスプライン機構が構成されることになる。
続いて、磁極部11とフォーサハウジング22とで構成されるリニアモータ機構の作動原理について、図6を用いて説明する。リニアモータ機構は、回転系のモータと同様に、永久磁石の磁界とコイル部材に流れる電流とによって運動するための力を得る。その一方、リニアモータは、直線運動を行うものなので、コイル部材23が直線的に積層され、この積層されたコイル部材23によって形成される中空空間を、複数の永久磁石13を備えた磁極部11が貫通して配置されている。
そして、上述したように、磁極部11には、円柱形状をした複数の永久磁石13が互いに同極同士で対向するように、すなわちN極とN極が、S極とS極が対向するように積層されている。また、磁極部11の周囲には、磁極部11の周りを取り囲むようにコイル部材23が配置されている。コイル部材23は、3つでU・V・W相からなる一組の三相コイルを構成し、一組のコイル部材23を複数組み合わせることによって、コイルユニットが構成されている。
このようにU・V・W相の三相に分けた複数のコイル部材23に対して、120°ずつ位相が異なる三相電流を流すと、コイル部材23の軸線方向に移動する移動磁界が発生するので、磁極部11は移動磁界により推力を得て、移動磁界の速さに同期したマグネットロッド10の直線運動が実現する。以上により、コイル部材23に印加される電気信号に応じたフォーサ20に対するマグネットロッド10の相対的な進退運動が実現される。
次に、スプライン溝16とフォーサエンド25との作用によって構成されるスプライン機構について、図7乃至図10を用いて説明を行う。ここで、図7は、本実施形態に係るフォーサエンド25とスプライン溝16が形成されたマグネットロッド10のスプライン軸部15とが対向する箇所、すなわち、本実施形態に係るスプライン機構の縦断面側面を示す図である。また、図8は、フォーサエンド25に形成されたトラック溝30を平面上に展開した様子を示す図である。また、図9は、フォーサエンド25の軸方向に垂直な方向の縦断面を示す図である。さらに、図10は、フォーサエンド25の端部近傍を軸方向に垂直な方向で切った場合の縦断面の様子を示す図である。
本実施形態に係るスプライン機構は、断面略円柱形状に形成されたマグネットロッド10のスプライン軸部15と、断面略長方形状に形成されるとともに多数の転動体であるボール40を介して前記マグネットロッド10のスプライン軸部15に組み付けられるフォーサエンド25とから構成されており、スプライン軸部15がフォーサエンド25の軸方向で直線的な進退運動をするように構成されている。
スプライン軸部15の外周面には軸方向に沿って4条のスプライン溝16が形成されており、ボール40はこれらスプライン溝16を転走しながらスプライン軸部15とフォーサエンド25との間で荷重を負荷する。各スプライン軸16の長手方向と垂直な断面における形状はサーキュラアーク形状、すなわちボール球面の曲率よりも僅かに大きな曲率の単一円弧からなる形状で形成されている。これらのスプライン溝16は、フォーサエンド25がスプライン軸部15の周囲を図7で見て時計回りで回転する場合に荷重を負荷するスプライン溝16aと、フォーサエンド25がスプライン軸部15の周囲を図7で見て反時計回りで回転する場合に荷重を負荷するスプライン溝16bとから構成されており、互いに隣接するスプライン溝16aとスプライン溝16bとがグループとなって、マグネットロッド10の外周面に複数のグループが等間隔で形成されている。これにより、フォーサエンド25とスプライン軸部15との間で回転トルクの伝達が可能となっている。なお、図7で示した本実施形態のスプライン機構では、2グループ4条のスプライン溝16がスプライン軸部15の外周面に形成されているが、3グループ6条あるいは4グループ8条等といったあらゆるグループ数のスプライン溝を形成することができる。
一方、フォーサエンド25は、単一部材として構成される部材であり、その軸方向に対して垂直な方向の縦断面形状は、外周面がフォーサハウジング22と略同一な断面長方形状で構成されており、内周面はフォーサハウジング22が有する貫通孔21と略同一形状の貫通孔21を有して形成されている。
そして、単一部材として形成されるフォーサエンド25の内周面には、ボールエンドミルを用いた切削加工や金属射出成形といった手法を用いることによって、ボール40を無限循環させるためのトラック溝30が形成されている。このトラック溝30は、スプライン軸部15のスプライン溝16と対向してフォーサエンド25の内周面に形成された負荷転動体転走溝として機能する負荷直線溝31と、フォーサエンド25の内周面に対して前記負荷直線溝31と僅かに間隔をおいて平行に形成された無負荷直線溝32と、これら負荷直線溝31と無負荷直線溝32との間でボール40の転走方向を180度転換させるとともにこれらの溝の間でボール40を往来させるボール偏向溝33とから構成されている。このトラック溝30は、その全域においてスプライン軸部15に向けて開放されており、トラック溝30に配列されたボール40は、スプライン軸部15と面した状態でこのトラック溝30内を循環する。
ここで、図8を参照すると、トラック溝30の一部を構成する負荷直線溝31は、その長手方向に垂直な方向の断面がスプライン軸部15に形成されたスプライン溝16と同様にサーキュラアーク状に形成されている。スプライン軸部15には、4条のスプライン溝16が形成されているので、ボール40とスプライン軸部15の各スプライン溝16又はフォーサエンド25の各負荷直線溝31が接触する方向は、スプライン軸部15の周方向に関して90度ずつ異なっている。これにより、フォーサエンド25はスプライン軸部15の軸方向以外に作用するあらゆる荷重を負荷しながら当該スプライン軸部15に沿って進退運動することが可能となっている。
一方、トラック溝30の一部を構成する無負荷直線溝32は、ボール40の直径よりも僅かに大きな通路として形成されており、スプライン軸部15の外周面に向けて開放した状態でフォーサエンド25の内周面に形成されている。したがって、ボール40は無負荷状態、すなわち自由に回転し得る状態のまま無負荷直線溝32内に収容されている。また、無負荷直線溝32がスプライン軸部15に向けて開放されていることから、ボール40はスプライン軸部15と接触しながら無負荷直線溝32の内部を転走するようになっている。
ボール偏向溝33は、負荷直線溝31と無負荷直線溝32とを連結する略U字状の軌道を有しており、荷重を負荷しながら負荷直線溝31を転走してきたボール40を荷重から開放するとともに、かかるボール40の転走方向を徐々に変化させ、180度方向転換させて無負荷直線溝32に送り込むように構成されている。このボール偏向溝33は、負荷直線溝31との連結部位において最も浅く、無負荷直線溝32との連結部位において最も深くなるように形成されている。ボール偏向溝33が徐々に深くなることにより、負荷直線溝31を転走してきたボール40がボール偏向溝33に進入すると、ボール40は荷重から解放され、無負荷状態となってボール偏向溝33内を無負荷直線溝32へ向けて進行し、そのままの状態で無負荷直線溝32に進入するようになっている。
フォーサ20に対してマグネットロッド10を進退移動させると、スプライン軸部15のスプライン溝16とフォーサエンド25の負荷直線溝31との間に挟まれているボール40は、フォーサ20に対するマグネットロッド10の移動速度Vの半分の速度0.5Vで負荷直線溝31内を移動する。負荷直線溝31内を転走するボール40は、ボール偏向溝33に到達すると、前述の如くボール偏向溝33の深さが徐々に深くなることから、次第に荷重から解放される。荷重から解放されたボール40は、後続のボール40に押されるようにしてそのままスプライン軸部15のスプライン溝16内を進行するが、ボール偏向溝33はスプライン溝16におけるボール40の転走を遮り、ボール40の進行方向を強制的に変化させるので、ボール40はボール偏向溝33によってスプライン溝16の片側へ寄せられ、スプライン軸部15のプロファイル(外形)に沿うようにして当該スプライン軸部15の外周面にまで這い上がる。これにより、ボール40は、スプライン軸部15のスプライン溝16から完全に離脱し、フォーサエンド25のボール偏向溝33に完全に収容される。
平面上に展開したボール偏向溝33は、略U字状の軌道を有していることから、かかるボール偏向溝33内に収容されたボール40はその転走方向を逆転させ、スプライン軸部15の外周面と対向するフォーサエンド25の無負荷直線溝32内に進入する。また、無負荷直線溝32内を進行したボール40は、反対側のボール偏向溝33に進入し、再び転走方向を逆転させた後、スプライン軸部15のスプライン溝16とフォーサエンド25の負荷直線溝31との間に進入する。この際、ボール40はスプライン軸部15のプロファイル(外形)に沿うようにしてスプライン溝16に進入し、ボール偏向溝33が徐々に浅くなるにつれ、無負荷状態から荷重の負荷状態へと移行する。
以上のようにして、ボール40はフォーサエンド25のトラック溝30内を循環し、これに伴ってマグネットロッド10がフォーサ20の貫通孔21内を間断なく連続的に進退移動することが可能となる。
本実施形態に係るリニアアクチュエータ5は、上述した構成を備えているので、コンパクトで組み付け性が良く、しかも製造コストや機能の面からもアクチュエータとしての実用に耐え得るという、従来のリニアアクチュエータでは実現できなかった新たな効果を発揮することができる。特に、本実施形態に係るリニアアクチュエータ5では、フォーサエンド25という単一の部材が、フォーサハウジング22内でのコイル部材23の固定保持機能と、スプライン機構におけるスプライン外筒としての機能とを、同時に発揮することができるので、非常にコンパクトで組み付け性の良いリニアアクチュエータを実現することができている。また、フォーサエンド25が、コイル部材23の固定保持機能とスプライン外筒としての機能とを兼備しているので、部品点数が削減され、製造コストの低減が図られている。さらに、本実施形態に係るスプライン機構は、従来のスプライン装置と比べて非常に簡易な構成で実現することができる一方、確実な荷重の負荷と案内運動が可能なので、コンパクト化と高剛性化、リニアモータとリニアアクチュエータの融合といった、従来技術では両立させることができなかった構成を実現することができている。
またさらに、本実施形態に係るフォーサエンド25は、長方形状で形成される断面の面積がフォーサハウジング22の断面積と略同じ広さを維持したままで、スプライン外筒としての機能を発揮できる。つまり、本実施形態に係るリニアアクチュエータ5によれば、複数のリニアアクチュエータ5を並列的に連続して組み合わせて用いることができるので、上述した作用効果を発揮することのできる多軸駆動のリニアアクチュエータを実現することが可能である。
次に、図11乃至図15を用いて、フォーサハウジング22及びフォーサエンド25を有するフォーサ20の製造過程を説明する。まず、図11は、基準軸50を用いたコイル部材23の組立工程を示す図である。ここで使用する基準軸50は、マグネットロッド10の直径よりも僅かに大きな直径を有している。コイル部材23は、U,V及びW相の3つのコイルを1組とするコイル群を有しており、基準軸50の周囲に巻き回すようにして組み立てられている。いずれの相のコイル部材23もリング状であり、各相のコイル部材23の配列ピッチは、マグネットロッド10における永久磁石13の配列ピッチよりも短く設定されている。
次に、図12に示すように、基準軸50の周囲にコイル部材23が組み立てられた後、かかる基準軸50の両端からは、一対のフォーサエンド25が介装される。各フォーサエンド25には、基準軸50の直径に合致した内径の開口孔25aが形成されており、基準軸50は隙間なくフォーサエンド25の開口孔25aに嵌合する。すなわち、フォーサエンド25は、基準軸50の周囲に組み立てられたコイル部材23と、該基準軸50を介して位置決めされている。また、フォーサエンド25には、後述する射出成形の際に水硬性組成物が充填される空所25bが形成されている。
以上のようにして基準軸50の周囲にコイル部材23が組み立てられ、このコイル部材23をフォーサエンド25によって挟み込んだ後、これらを基準軸50と共にインサータとしてモールド内にセットし、かかるモールド内に水硬性組成物を射出し、コイル部材23の周囲にフォーサハウジング22となる未硬化成形体を射出形成する。図13及び図14に示すように、成形された水硬性組成物は、コイル部材23を覆うとともにフォーサエンド25の空所25bにも充填されており、かかる空所25b内には段差が形成されていることから、未硬化成形体の形成後は、フォーサエンド25とコイル部材23が未硬化成形体によって一体化されている。そして、モールドから脱型した未硬化成形体を養生することによって、コイル部材23及びフォーサエンド25と一体化し、且つ、硬化したフォーサハウジング22を得ることができる。
このようにしてフォーサハウジング22の硬化が完了したならば、基準軸50をフォーサハウジング22から抜き出した後、図15に示すフォーサエンド25の開口孔25aの壁面に対してトラック溝30を形成することにより、マグネットロッド10を遊嵌する貫通孔21が開通し、本実施形態に係るフォーサ20が完成する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、フォーサエンド25の内周面に形成されるトラック溝30と、スプライン軸部15の外周面に形成されるスプライン溝16とによって、ボール40を無限循環させた場合を例示して説明を行った。しかしながら、本発明に係るリニアアクチュエータは、ボール40が無限循環するものに限られず、有限ストロークのスプライン機構を備えるリニアアクチュエータとして構成することもできる。この場合は、フォーサエンド25の内周面に形成する負荷転動体転走溝として、スプライン溝16と対向する前記負荷直線溝31の部分のみを設ければ良いので、リニアアクチュエータのストローク範囲が短くて良い場合には、製作コストの削減効果を発揮することができる。
また、上述した実施形態では、フォーサエンド25という単一の部材のみに対してトラック溝30を形成した場合を例示して説明を行った。しかしながら、本発明のトラック溝は、組み付け性の向上や加工の容易性等を考慮して、複数の部材で構成するようにしても良い。
この場合の実施例を、図16及び図17を用いて説明すると、図16及び図17で例示するフォーサエンド25は、軸方向の外側にエンドキャップ55を挿入するための凹部25cを備えて構成されている。このエンドキャップ55は、内周面でマグネットロッド10と摺接し、マグネットロッド10の進退運動を案内することのできる部材である。そして、エンドキャップ55は、フォーサハウジング22と一体に射出成形された凹部25c付のフォーサエンド25に対して、ボルト55aを用いて螺合される。このとき、フォーサエンド25は正確な位置決め状態でフォーサハウジング22と一体となっており、また、エンドキャップ55の形状やボルト55aをねじ込むためのボルト孔(不図示)も正確に位置決めされているので、マグネットロッド10の確実な遊嵌が実現する。つまり、エンドキャップ55は、フォーサエンド25の端部に正確に設置されることによってマグネットロッド10を支承する機能を発揮し、マグネットロッド10の軸中心がコイル部材23の中心に対して正確に位置決めされるように作用する。かかる構成によって、マグネットロッド10の外周面とコイル部材23の内周面との間の隙間は均一に保たれるので、本発明に係るリニアアクチュエータは、リニアモータとしての機能を安定的且つ効率的に発揮することができる。
また、エンドキャップ55の内周面には、ボール40を循環させるためのトラック溝30の一部を形成することができる。例えば、フォーサエンド25の側に負荷直線溝31と無負荷直線溝32とを形成し、エンドキャップ55の側にボール偏向溝33を形成することができる。特に、ボール偏向溝33は、略U字状の軌道を有しているために加工費用が嵩むため、フォーサエンド25とは別体の部材であるエンドキャップ55に予め形成することによって、加工精度の向上や加工費用の削減を図ることができる。もちろん、エンドキャップ55に形成可能な転動体転走溝はボール偏向溝33に限られず、その他の負荷直線溝31や無負荷直線溝32を形成しても良い。つまり、フォーサエンド25とエンドキャップ55とが協働してトラック溝30を構成することによって、好適なリニアアクチュエータを得ることができる。
さらに、エンドキャップ55については、図16に示すように、凹部25cに挿入設置されたときに、エンドキャップ55の端面とフォーサエンド25の端面とが面一となるように構成されていることが好適である。エンドキャップ55をフォーサエンド25の端面から飛び出さないように構成することによって、コンパクトなリニアアクチュエータを実現することができる。
またさらに、上述した本実施形態では、フォーサ20の外郭形状を構成するフォーサハウジング22とフォーサエンド25とが、軸方向に垂直な方向の断面で概略長方形状に形成されている場合を例示して説明を行った。しかしながら、本発明が取り得る形態は、断面が長方形状のもののみには限られない。例えば、断面が正方形のもの等、複数のフォーサ20を並列方向で容易に接続することが可能な矩形状の形態であれば、どのような形状を採用しても良い。なお、本発明のフォーサハウジングは、上記実施形態で例示したフォーサハウジング22のように、その外周面に放熱用のフィン形状を形成することが許容される。
さらにまた、上述した本実施形態では、ボール40が転走するスプライン溝16やトラック溝30にサーキュラアーク形状を採用した場合を例示して説明を行った。しかしながら、本発明のリニアアクチュエータに適用可能な溝形状は、サーキュラアーク形状には限られず、転動体の半径よりも僅かに大きい曲率半径を持つ2つの円弧を組み合わせたゴシックアーチ形状を採用することもできる。
溝形状にゴシックアーチ形状を採用した場合には、図18に示すように、ボール40は負荷を受ける際に4点接触となるので、ボール40はスプライン軸部15のスプライン溝66に対して2点で接触し、フォーサエンド25の負荷直線溝67に対して2点で接触する。したがって、図18に示すように、トラック溝70を2条設け、これら2条のトラック溝70の循環経路が軸方向で垂直な方向の縦断面で見たときに対象方向で循環するように構成することができる(図18参照)。このようにトラック溝70をゴシックアーチ形状で形成すれば、2条の循環路によって転がり荷重を負荷することができるので、フォーサエンド25の形状を有効に利用したよりコンパクトなリニアアクチュエータを実現することができる。特に、本実施形態のフォーサエンド25は、縦方向に長い断面長方形状をしているので、2条のトラック溝70を上下方向で設けることにより、フォーサエンド25の形状を有効に活用することができる。
またさらに、本発明のリニアアクチュエータは、複数個のリニアアクチュエータを並列に組み合わせ、多軸のアクチュエータとして利用することができる。このとき、個々のリニアアクチュエータに対してそれぞれ別個にフォーサエンド25を設置しても良いが、図19で例示するような、複数のリニアアクチュエータに対応した1個のフォーサエンド75を設置しても良い。図19で例示されるフォーサエンド75は、複数のリニアアクチュエータそれぞれに対応した負荷転動体転走溝を備えており、複数のスプライン機構を形成できるようになっている。単一の部材で構成したフォーサエンド75に対して複数のフォーサハウジング22を一体構成することによって、組み付け性が向上し、部品の共有化や組立工程の削減による製造コストの削減効果を得ることができる。
また、上述した実施形態では、転動体にボール40を採用した場合を例示して説明したが、本発明のリニアアクチュエータは、ローラやコロ等といったあらゆる形状の転動体を採用することが可能である。
以上の様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
本実施形態に係るリニアアクチュエータの外観斜視図である。 本実施形態に係るマグネットロッドの構成を示す図である。 図2で示したマグネットロッドの磁極部の構成を説明するための図である。 本実施形態に係るフォーサの外観斜視図である。 図4で示したフォーサに設置されるコイル部材を説明するための図である。 本実施形態に係るリニアモータ機構の作動原理を説明するための図である。 本実施形態に係るスプライン機構の縦断面側面を示す図である。 フォーサエンドに形成されたトラック溝を平面上に展開した様子を示す図である。 フォーサエンドの軸方向に垂直な方向の縦断面を示す図である。 フォーサエンドの端部近傍を軸方向に垂直な方向で切った場合の縦断面の様子を示す図である。 基準軸を用いたコイル部材の組立工程を示す図である。 本実施形態に係るリニアモータのフォーサエンドの組み立てを示す縦断面側面図である。 本実施形態に係るリニアモータのフォーサハウジングの成形後を示す縦断面側面図である。 図13のA線矢視図である。 本実施形態に係るリニアモータのフォーサの組み立て完了後の状態を示す縦断面側面図である。 本発明に係るフォーサエンドが取り得る多様な変形形態を例示する縦断面側面図である。 図17のB線矢視図である。 本発明に係るリニアアクチュエータの溝形状にゴシックアーチ形状を採用した場合の形態を例示する縦断面図である。 本発明に係るフォーサエンドが取り得る多様な変形形態を例示する外観斜視図である。 従来技術に係るリニアアクチュエータの構成を説明するための部分縦断面斜視図である。
符号の説明
5 リニアアクチュエータ、10 マグネットロッド、11 磁極部、12 パイプ体、13 永久磁石、14 ボールシュー、15 スプライン軸部、16,16a,16b スプライン溝、20 フォーサ、21 貫通孔、22 フォーサハウジング、23 コイル部材、23a コイル、23b リード線、24 スペーサ、25 フォーサエンド、25a 開口孔、25b 空所、25c 凹部、30 トラック溝、31 負荷直線溝、32 無負荷直線溝、33 ボール偏向溝、40 ボール、50 基準軸、55 エンドキャップ、55a ボルト、66 スプライン溝、67 負荷直線溝、70 トラック溝、75 フォーサエンド、150 (従来の)リニアアクチュエータ、150a フォーサ、150b マグネットロッド、151 パイプ、152 永久磁石、153 エンドプラグ、154 コイル部材、155 フォーサハウジング、156 フォーサエンド、157 軸受ブッシュ。

Claims (9)

  1. マグネットロッドと、
    前記マグネットロッドに遊嵌されるコイルを内包するように射出成形されるフォーサハウジングと、
    前記射出成形の際に前記フォーサハウジングと一体とされるフォーサエンドと、
    を備えるリニアアクチュエータであって、
    前記マグネットロッドには、外周面に対して軸線方向に延びるスプライン溝が形成されたスプライン軸が連設され、
    前記フォーサエンドの前記スプライン軸と対向する面には、前記スプライン溝と対向形成されることによって転動体の負荷通路を形成する負荷転動体転走溝が形成されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 請求項1に記載のリニアアクチュエータにおいて、
    前記フォーサエンドは、
    前記スプライン溝と対向形成されることによって前記転動体の負荷通路を形成する負荷転動体転走溝としての負荷直線溝と、
    前記負荷直線溝と平行に設けられる無負荷直線溝と、
    前記負荷直線溝及び前記無負荷直線溝とを連通連結し、これらの間で前記転動体を往来させる一対の転動体偏向溝と、
    を備えることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  3. 請求項1に記載のリニアアクチュエータにおいて、
    前記フォーサエンドの前記スプライン軸と対向する面には、
    前記スプライン溝と対向形成されることによって前記転動体の負荷通路を形成する負荷転動体転走溝としての負荷直線溝と、
    前記負荷直線溝と平行に設けられるとともに前記スプライン軸の外周面に向けて開放された無負荷直線溝と、
    前記負荷直線溝及び前記無負荷直線溝とを連通連結し、これらの間で前記転動体を往来させるとともに前記スプライン軸の外周面に開放された一対の転動体偏向溝と、
    が形成されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  4. 請求項3に記載のリニアアクチュエータにおいて、
    前記転動体偏向溝は、前記スプライン溝を転走する転動体の進行方向を強制的に変化させ、前記スプライン軸のプロファイルを利用して転動体を前記スプライン溝から離脱させる一方、離脱した転動体を前記スプライン軸の外周面と協働して前記無負荷直線溝に誘導することを特徴とするリニアアクチュエータ。
  5. 請求項3又は4に記載のリニアアクチュエータにおいて、
    前記フォーサエンドはエンドキャップを挿入可能な凹部を有し、
    前記フォーサエンドと前記エンドキャップとが協働して、前記負荷直線溝、前記無負荷直線溝及び前記一対の転動体偏向溝を形成することを特徴とするリニアアクチュエータ。
  6. 請求項5に記載のリニアアクチュエータにおいて、
    前記エンドキャップは、前記凹部に挿入されたときに前記エンドキャップの端面と前記フォーサエンドの端面とが面一となるように構成されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  7. 請求項5に記載のリニアアクチュエータにおいて、
    前記フォーサエンドには前記負荷直線溝及び前記無負荷直線溝が形成され、
    前記エンドキャップには前記転動体偏向溝が形成されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のリニアアクチュエータにおいて、
    前記フォーサエンドは、軸方向に垂直な方向の断面が矩形状に形成されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のリニアアクチュエータを複数近接配置することによって、多軸のアクチュエータとして構成されるリニアアクチュエータにおいて、
    前記フォーサエンドを単一の部材で構成し、該フォーサエンドが近接配置された個々のリニアアクチュエータそれぞれに対応した負荷転動体転走溝を備えることを特徴とするリニアアクチュエータ。
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