JPH08275484A - リニア・ロータリ複合型ステッピングモータ - Google Patents

リニア・ロータリ複合型ステッピングモータ

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JPH08275484A
JPH08275484A JP6903395A JP6903395A JPH08275484A JP H08275484 A JPH08275484 A JP H08275484A JP 6903395 A JP6903395 A JP 6903395A JP 6903395 A JP6903395 A JP 6903395A JP H08275484 A JPH08275484 A JP H08275484A
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salient poles
magnetic circuit
primary side
salient
circuit section
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Hirobumi Satomi
博文 里見
Takao Iwasa
孝夫 岩佐
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Oriental Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リニアモータ部とロータリモータ部との磁気
的な干渉をなくし、高出力化を図る。 【構成】 一次側磁気回路部1と二次側磁気回路部2と
が、空隙を介して配設されるとともに、相対的に、軸方
向に移動自在に、かつ円周方向に回動自在に支持されて
おり、一次側磁気回路部1の一次側鉄心10には、リニ
アモータ部として、円周方向に連続して配設された前記
第1の突極11,12;15,16;……よりなる少な
くとも2個以上の第1の突極群と、ロータリモータ部と
して、同じく円周方向に連続して配設された前記第2の
突極13,14;17,18;……よりなる少なくとも
2個以上の第2の突極群とを有するとともに、第1の突
極12,15,…と第2の突極13,14,…間の磁気
抵抗を、高磁気抵抗部40により、連続して配設された
前記同種類の突極間の磁気抵抗より高く形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニア・ロータリ複合
型ステッピングモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のモータとしては、米国特
許第5,093,596号公報(発明の名称:結合型リ
ニア・ロータリ直接駆動ステップモータ)に円筒状の3
相VR型リニアパルスモータ部分と、ハイブリッド型3
相ロータリステップモータ部分またはVR型3相ロータ
リステップモータ部分とを軸方向に並べて配置し、それ
ぞれ出力軸を共通にしてひとつのハウジング内に収容し
たものが開示されている。
【0003】しかしながら、これらは次のような欠点が
あった。
【0004】(1) 前記リニアモータ部とロータリモ
ータ部を軸方向にならべて配置するため、軸方向の長さ
が長くなる。
【0005】(2) 前記リニアモータ部の固定子は、
固定子鉄板とスペーサ鉄板とを交互に積層した構成とな
っており、固定子鉄心の製作にあたっては、2種類の鉄
板を交互に積層しなければならず、また、前記固定子鉄
板は各突極の先端部をひとつおきに曲げ加工しなければ
ならず、容易に固定子鉄心を製作することができない。
【0006】(3) 鉄板の種類として、前記ロータリ
モータ部の固定子鉄板と、リニアモータ部の固定子鉄板
およびスペーサ鉄板の3種類が必要になる。
【0007】(4) リニアモータ部の固定子と前記ロ
ータリモータ部の固定子の2個が必要であり、巻線・結
線作業を別々に行った後、前記2つの固定子を軸方向に
組み合わせる必要があるためモータ全体の組立作業性が
悪い。
【0008】このため、これらの欠点を解消するリニア
・ロータリ複合型ステッピングモータが、本発明者によ
ってすでに提案されており、次のように開示されてい
る。
【0009】すなわち、内側に向かって放射状に配設さ
れた複数個の突極であって、該突極は、その内周面に、
軸方向に複数個の第1の固定子小歯が形成された突極
と、円周方向に複数個の第2の固定子小歯が形成された
突極との2種類を備えた固定子鉄心を有する固定子と、
該固定子内に軸方向に移動自在で、しかも回転方向にも
回動自在に支持されるとともに、その外周面に前記第
1,第2の固定子小歯に対向して軸方向および円周方向
にそれぞれ等ピッチで複数個の移動子小歯が形成された
移動子鉄心を有する移動子とを備えてなるリニア・ロー
タリ複合型ステッピングモータであり、更に次のとおり
である。
【0010】前記固定子鉄心は、前記突極の内周面に軸
方向に前記第1の固定子小歯を形成させるために、該小
歯の歯先部を形成する突極部と歯底部を形成する突極部
とが所定配置された固定子鉄板を、相数、突極数および
前記所定配置で決まる所定角度で回転積層することによ
り形成されるようにしている。(特願平5ー290176号)
【0011】次いで、内側に向かって放射状に配設され
た複数個の突極であって、該突極は、その内周面に、軸
方向に複数個の第1の固定子小歯が形成された突極と、
円周方向に複数個の第2の固定子小歯が形成された突極
との2種類を備えた固定子鉄心を有する固定子と、該固
定子内に軸により、軸方向に移動自在で、しかも回転方
向にも回動自在に支持されるとともに、軸方向に配設さ
れた複数個の移動子鉄心であって、その外周面に、前記
第1の固定子小歯に対向して軸方向に等ピッチで複数個
の第1の移動子小歯が形成された第1の移動子鉄心と、
前記第2の固定子小歯に対向して円周方向に等ピッチで
複数個の第2の移動子小歯が形成された第2の移動子鉄
心との2種類を有する移動子とを備えてなるリニア・ロ
ータリ複合型ステッピングモータであり、更に次のとお
りである。
【0012】前記固定子鉄心は、前記突極の内周面に軸
方向に前記第1の固定子小歯が形成されるように、該小
歯の歯先部を形成する突極部と歯底部を形成する突極部
とが所定配置された固定子鉄板を、相数、突極数および
前記所定配置で決まる所定角度で回転積層することによ
り形成されるとともに、同時に前記第2の固定子小歯も
前記所定角度で回転積層することにより、その歯先部と
歯底部がそれぞれ整列積層されるようにしている。(特
願平6ー198082号)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成のリニア・ロータリ複合型ステッピングモータの場
合、次のような問題点があった。
【0014】(1) リニアモータ部とロータリモータ
部との間で、相互に磁気的な影響を受け、それぞれのモ
ータ部の高出力化が難しい。 (2) リニアモータ部の相数をm、ロータリモータ部
の相数をnとし、突極の数を2(m+n)個とすると、半径方
向の吸引力にアンバランスを生ずる。
【0015】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的は前記問題点を解消し、リニアモータ部とロー
タリモータ部との相互間の磁気的な干渉をなくし、高出
力化が可能なリニア・ロータリ複合型ステッピングモー
タを提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は前記問題点を解消し、
半径方向の吸引力にアンバランスが発生しないようなリ
ニア・ロータリ複合型ステッピングモータを提供するこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を解決するため
の本発明の構成は、次のとおりである。
【0018】(1) 一次側磁気回路部と二次側磁気回
路部とが、所定間隔の空隙を保ちながら同心的に配設さ
れるとともに、相対的に、軸方向に移動自在に、かつ円
周方向に回動自在に支持されており、前記一次側磁気回
路部は、放射状に配設された複数個の突極であって、該
突極は前記空隙を介して前記二次側磁気回路部と対向す
る面に、軸方向に複数個の第1の一次側小歯が形成され
た第1の突極と、円周方向に複数個の第2の一次側小歯
が形成された第2の突極との2種類の突極が、所定の順
番で円周方向に配設された一次側鉄心を備え、前記二次
側磁気回路部は、前記一次側磁気回路部と対向する面
に、前記第1の一次側小歯に対向して軸方向に等ピッチ
で複数個の第1の二次側小歯が形成された第1の二次側
鉄心と、前記第2の一次側小歯に対向して円周方向に等
ピッチで複数個の第2の二次側小歯が形成された第2の
二次側鉄心との2種類の鉄心が、所定の順番で軸方向に
配設されたリニア・ロータリ複合型ステッピングモータ
であり、更に次のとおりである。
【0019】前記一次側鉄心は、リニアモータ部の相数
をm、ロータリモータ部の相数をn、aおよびbを1以
上の整数とするとき、2am個の前記第1の突極と、2
bn個の前記第2の突極と有するとともに、円周方向に
連続して配設された前記第1の突極よりなる少なくとも
2個以上の第1の突極群と、同じく円周方向に連続して
配設された前記第2の突極よりなる少なくとも2個以上
の第2の突極群とを有するとともに、前記一次側磁気回
路部の、前記第1の突極と前記第2の突極間の磁気抵抗
を、連続して配設された前記同種類の突極間の磁気抵抗
より高く形成したことを特徴とする。
【0020】(2) (1)において、前記一次側磁気
回路部の、前記第1の突極と前記第2の突極間の継鉄部
に、該継鉄部の軸方向の厚さ部分で半径方向の厚さ部分
を、全部または部分的に除去して、該継鉄部に高磁気抵
抗部を形成したことを特徴とする。
【0021】(3) 一次側磁気回路部と二次側磁気回
路部とが、所定間隔の空隙を保ちながら同心的に配設さ
れるとともに、相対的に、軸方向に移動自在に、かつ円
周方向に回動自在に支持されており、前記一次側磁気回
路部は、放射状に配設された複数個の突極であって、該
突極は前記空隙を介して前記二次側磁気回路部と対向す
る面に、軸方向に複数個の第1の一次側小歯が形成され
た第1の突極と、円周方向に複数個の第2の一次側小歯
が形成された第2の突極との2種類の突極が、所定の順
番で円周方向に配設された一次側鉄心を備え、前記二次
側磁気回路部は、前記一次側磁気回路部と対向する面
に、前記第1、第2の一次側小歯に対向して軸方向およ
び円周方向にそれぞれ等ピッチで複数個の二次側小歯が
形成された二次側鉄心を有するリニア・ロータリ複合型
ステッピングモータであり、更に次のとおりである。
【0022】前記一次側鉄心は、リニアモータ部の相数
をm、ロータリモータ部の相数をn、aおよびbを1以
上の整数とするとき、2am個の前記第1の突極と、2
bn個の前記第2の突極と有するとともに、円周方向に
連続して配設された前記第1の突極よりなる少なくとも
2個以上の第1の突極群と、同じく円周方向に連続して
配設された前記第2の突極よりなる少なくとも2個以上
の第2の突極群とを有するとともに、前記一次側磁気回
路部の、前記第1の突極と前記第2の突極間の磁気抵抗
を、連続して配設された前記同種類の突極間の磁気抵抗
より高く形成したことを特徴とする。
【0023】(4) (1)または(3)において、前
記二次側磁気回路部には、少なくとも1個以上の軸方向
に磁化された永久磁石を配設してなることを特徴とす
る。
【0024】
【作用】前記のように構成されたリニア・ロータリ複合
型ステッピングモータは、リニアモータ部の一次側磁気
回路部とロータリモータ部の一次側磁気回路部とが、該
一次側磁気回路部の継鉄部に形成された高磁気抵抗部に
より磁気的に遮断され、前記各一次側磁気回路部の発生
する磁束が、相互に干渉せずに、それぞれ有効に作用す
るため、高出力化を図ることができる。また、二次側磁
気回路部を一次側磁気回路部の外側に配設することによ
り、前記一次側磁気回路部と二次側磁気回路部との対向
面積を大きくすることが可能となり、高出力化を図るこ
とができる。前記aおよびbを2以上の整数とすること
により、1相あたりの突極群の数を少なくとも2以上に
することができ、半径方向の偏心力を相殺することがで
きる。そのため、半径方向の吸引力にアンバランスが発
生しない。
【0025】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を例示的に詳しく説明する。図1は、本発明のリニア・
ロータリ複合型ステッピングモータの一実施例を示す縦
断面図、図2は、図1のII−II線による横断面図、図3
は、一次側磁気回路部の継鉄部に形成された高磁気抵抗
部を示す斜視図である。
【0026】本実施例のステッピングモータは、リニア
モータ部の相数m、ロータリモータ部の相数n、aおよ
びbの各数値が、m=2、n=2、a=2、b=2、し
たがって、リニアモータ部の第1の突極の数は、2am
=8個、ロータリモータ部の第2の突極の数は、2bm
=8個である。
【0027】図1ないし図3において、一次側磁気回路
部1の一次側鉄心10に内側に向かって放射状に配設さ
れた16個の突極11,12,13,……24,25,
26のうち、突極11,12,15,16,19,2
0,23,24の内周面には軸方向に複数個の第1の一
次側小歯27(歯先部27a,歯底部27b)が等ピッ
チで形成されており、突極13,14,17,18,2
1,22,25,26の内周面には円周方向に複数個の
第2の一次側小歯28(歯先部28a、歯底部28b)
が等ピッチで形成されている。また、前記突極11,1
2,13,……24,25,26にはそれぞれ一次側磁
気回路部巻線W1,W2,W3,……W14,W15,
W16が各別に巻回されている。
【0028】前記一次側鉄心10は、エンドブラケット
3,4と、図示しないねじ等でにより、ハウジング5内
に収容、かつねじ止め、固定されている。他方、前記一
次側磁気回路部1の内側にある二次側磁気回路部2は、
軸31および前記エンドブラケット3,4により、軸受
6,7を介して軸方向に移動自在に、かつ回転方向にも
回動自在に支持される。
【0029】そして、該二次側磁気回路部2には、前記
軸31上に、前記第1の一次側小歯27に対向して、軸
方向に等ピッチで複数個の第1の二次側小歯37(歯先
部37a,歯底部37b)が形成された第1の二次側鉄
心32a,32bと、該第1の二次側鉄心32aと32
bとの間に挟持され、軸方向に磁化されたリング状の永
久磁石33aと、前記第2の一次側小歯28に対向し
て、円周方向に等ピッチで複数個の第2の二次側小歯3
8(歯先部38a,歯底部38b)が形成された第2の
二次側鉄心32c,33dと、該第2の二次側鉄心32
cと32dとの間に挟持され、軸方向に磁化されたリン
グ状の永久磁石33bと、前記第1の二次側鉄心32b
と前記第2の二次側鉄心32cとの間に挟持された非磁
性材よりなるリング状のスペーサ34とが配設,固着さ
れている。
【0030】図2において、突極11と12、突極15
と16、突極19と20、突極23と24は、それぞれ
円周方向に2個連続、すなわち互いに隣接して配設され
た第1の突極よりなる4組の第1の突極群LMであり、
突極13と14、突極17と18、突極21と22、突
極25と26は、それぞれ円周方向に2個連続して配設
された第2の突極よりなる4組の第2の突極群RMであ
る。
【0031】そして、前記第1の突極群LMと前記第2
の突極群RMとを継ぐ一次側鉄心10の継鉄部10aに
は、図3に示すように、該継鉄部10aの軸方向の厚さ
部分全域で半径方向の厚さを薄く形成するための溝40
aを設けることにより、高磁気抵抗部40が形成されて
いる。
【0032】図4は、図3の他の例を示す斜視図で、前
記溝40aの代わりに、前記継鉄部10aの軸方向の厚
さ部分の一部分域で、半径方向の厚さを薄く形成するた
めの凹部41aを設けることにより、前記一次側鉄心1
0の継鉄部10aに高磁気抵抗部41が形成されてい
る。なお、10bは前記一次側鉄心10の軸方向両端部
に形成された前記突極群LM、RMを継ぐ橋絡部であ
る。
【0033】図5は、前記一次側磁気回路部1の一次側
鉄心10に配設された16個の突極11,12,13,
……24,25,26の内周面に形成された前記第1の
一次側小歯27および前記第2の一次側小歯28の様子
(形状)を前記二次側磁気回路部2の側からみた展開図
であり、ハッチングのある部分が歯先部27aと28
a、ハッチングのない部分が歯底部27bと28bを示
す。
【0034】また、前記第1の突極の前記第1の一次側
小歯27は、4種類の一次側磁気回路部鉄板51,5
2,53,54を、順番に繰り返しながら、積層するこ
とにより形成される。すなわち、該鉄板51,52,5
3,54の板厚をt0 とすると、前記第1の突極の内周
面には、歯ピッチ4t0 、歯厚2t0 の第1の一次側小
歯27が形成される。
【0035】図6は、前記一次側鉄心10を構成する前
記一次側磁気回路部鉄板51の平面図である。前記4種
類の一次側磁気回路部鉄板51,52,53,54は、
突極部P1,P2,P5,P6,P9,P10,P1
3,P14の先端部に、図7に示す表のように、第1の
一次側小歯27の歯先部27aまたは歯底部27bが形
成されており、他の突極部P3,P4,P7,P8,P
11,P12,P15,P16の先端部には、図6に示
すような第2の一次側小歯28の歯先部28aおよび歯
底部28bが形成されている。
【0036】図7は、前記一次側磁気回路部鉄板51を
例にとると、突極部P1の先端部は、第1の一次側小歯
27の歯底部27bを形成し、突極部P2の先端部は、
第1の一次側小歯27の歯先部27aを形成することを
示している。
【0037】前記二次側磁気回路部2の前記第1の二次
側鉄心32aと32bとの間に挟持された前記永久磁石
33aの軸方向の長さは、図1から分かるように、前記
一次側鉄心10の突極11の第1の一次側小歯27と、
前記二次側鉄心32aの第1の二次側小歯37のそれぞ
れの歯先部27aと37aとが、丁度対向しているとす
ると、前記二次側鉄心32bの二次側小歯37は軸方向
に歯ピッチの1/2ずれており、歯先部27aは歯底部
37bと対向するように設定されている。
【0038】また、図5から、前記一次側鉄心10の突
極11の第1の一次側小歯27を基準にとると、突極1
2の一次側小歯27は、図において下方に歯ピッチの2
/4ずれており、突極15の一次側小歯27は歯ピッチ
の1/4、突極16の一次側小歯27は歯ピッチの3/
4下方にずれている。そして、突極11と19、突極1
2と20、突極15と23、突極16と24の一次側小
歯27は、それぞれ同一位置にある。従って、図8のよ
うに結線することにより、2相のリニアステッピングモ
ータを構成することができる。
【0039】さらに、図1に示すように、前記第2の二
次側鉄心32c,32dの外周面には、それぞれ100
個の第2の二次側小歯38が歯ピッチ3. 6 度で配設さ
れるとともに、前記永久磁石33bを挟んで対向してい
る2個の前記二次側鉄心32cと32dとの間では、円
周方向に互いに歯ピッチの1/2、すなわち1.8 度の
ずれをもって組み合わされている。
【0040】突極13,14,17,18,21,2
2,25,26には、前記二次側鉄心32c,32dの
第2の二次側小歯38に対向する前記第2の一次側小歯
28が、図6に示す角度の関係をもって配設されてい
る。従って、突極26(図6では突極部P16)の第2
の一次側小歯28を基準にすると、突極25(突極部P
15)の一次側小歯28は歯ピッチ3.6 度の2/4ず
れており、突極13(突極部P3)の一次側小歯28は
歯ピッチの3/4、突極14(突極部P4)の一次側小
歯28は歯ピッチの1/4ずれている。また、突極25
と17、突極26と18、突極13と21、突極14と
22の一次側小歯28はそれぞれ同じずれをもって配設
されている。従って、図8のように結線することによ
り、基本ステップ角0.9 度の2相のロータリステッピ
ングモータを構成することができる。
【0041】図9および図10は、図1の二次側磁気回
路部2の他の例の同磁気回路部51、およびさらに他の
例の同磁気回路部52を示す斜視図である。図9および
図10において、図1と同一部材には同一符号を付し
て、その説明を省略する。33は永久磁石、39は、二
次側鉄心35a,35bの外周面に形成された二次側小
歯であり、前記第1の二次側小歯37と前記第2の二次
側小歯38とを組み合わせた二次側小歯である。
【0042】なお、本発明の技術は前記実施例における
技術に限定されるものではなく、同様な機能を果す他の
態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前記構
成の範囲内において種々の変更,付加が可能である。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のリニア・ロータリ複合型ステッピングモータによれ
ば、前記一次側磁気回路部の一次側鉄心には、リニアモ
ータ部として、円周方向に連続して配設された前記第1
の突極よりなる少なくとも2個以上の第1の突極群と、
ロータリモータ部として、同じく円周方向に連続して配
設された前記第2の突極よりなる少なくとも2個以上の
第2の突極群とを有するとともに、前記第1の突極と前
記第2の突極間の磁気抵抗を、連続して配設された前記
同種類の突極間の磁気抵抗より高く形成したので、リニ
アモータ部とロータリモータ部との相互間の磁気的な干
渉をなくし、高出力化を図ることができる。
【0044】また、リニアモータ部の相数をm、ロータ
リモータ部の相数をnとし、突極の数を 2am+2bn 個と
するとき a, b の各値を偶数とすることにより、半径方
向の吸引力にアンバランスが発生しないという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニア・ロータリ複合型ステッピング
モータの一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のII−II線による横断面図である。
【図3】一次側磁気回路部の継鉄部に形成された高磁気
抵抗部を示す斜視図である。
【図4】図3の他の例を示す図で、一次側磁気回路部の
継鉄部に形成された高磁気抵抗部を示す斜視図である。
【図5】一次側鉄心の突極の内周面に形成された第1の
一次側小歯および第2の一次側小歯の様子(形状)を二
次側磁気回路部側からみた展開図である。
【図6】一次側鉄心を構成する一次側磁気回路部鉄板の
一例を示す平面図である。
【図7】図6のそれぞれの突極部の先端部に、第1の一
次側小歯の歯先部または歯底部が形成される各種一次側
磁気回路部鉄板51,52,53,54の例を示す表で
ある。
【図8】2相リニア・ロータリ複合型ステッピングモー
タの一次側磁気回路部巻線の結線図である。
【図9】図1の二次側磁気回路部2の他の例を示す同磁
気回路部の斜視図である。
【図10】図1の二次側磁気回路部2のさらに他の例を
示す同磁気回路部の斜視図である
【符号の説明】
1 一次側磁気回路部 2 二次側磁気回路部 10 一次側鉄心 10a 継鉄部 10b 橋絡部 11,12,13,……24,25,26 突極 27 第1の一次側小歯 28 第2の一次側小歯 31 軸 32a,32b 第1の二次側鉄心 32c,32d 第2の二次側鉄心 33a,33b 永久磁石 37 第1の二次側小歯 38 第2の二次側小歯 40,41 高磁気抵抗部 40a 溝部 41a 凹部 P1,P2,P3,……P4,P5,P6 突極部 W1,W2,W3,……W14,W15,W16 一次
側磁気回路部巻線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次側磁気回路部と二次側磁気回路部と
    が、所定間隔の空隙を保ちながら同心的に配設されると
    ともに、相対的に、軸方向に移動自在に、かつ円周方向
    に回動自在に支持されており、前記一次側磁気回路部
    は、放射状に配設された複数個の突極であって、該突極
    は前記空隙を介して前記二次側磁気回路部と対向する面
    に、軸方向に複数個の第1の一次側小歯が形成された第
    1の突極と、円周方向に複数個の第2の一次側小歯が形
    成された第2の突極との2種類の突極が、所定の順番で
    円周方向に配設された一次側鉄心を備え、前記二次側磁
    気回路部は、前記一次側磁気回路部と対向する面に、前
    記第1の一次側小歯に対向して軸方向に等ピッチで複数
    個の第1の二次側小歯が形成された第1の二次側鉄心
    と、前記第2の一次側小歯に対向して円周方向に等ピッ
    チで複数個の第2の二次側小歯が形成された第2の二次
    側鉄心との2種類の鉄心が、所定の順番で軸方向に配設
    されており、 前記一次側鉄心は、リニアモータ部の相数をm、ロータ
    リモータ部の相数をn、aおよびbを1以上の整数とす
    るとき、2am個の前記第1の突極と、2bn個の前記
    第2の突極と有するとともに、円周方向に連続して配設
    された前記第1の突極よりなる少なくとも2個以上の第
    1の突極群と、同じく円周方向に連続して配設された前
    記第2の突極よりなる少なくとも2個以上の第2の突極
    群とを有するとともに、前記一次側磁気回路部の、前記
    第1の突極と前記第2の突極間の磁気抵抗を、連続して
    配設された前記同種類の突極間の磁気抵抗より高く形成
    したことを特徴とするリニア・ロータリ複合型ステッピ
    ングモータ。
  2. 【請求項2】 前記一次側磁気回路部の、前記第1の突
    極と前記第2の突極間の継鉄部に、該継鉄部の軸方向の
    厚さ部分で半径方向の厚さ部分を、全部または部分的に
    除去して、該継鉄部に高磁気抵抗部を形成したことを特
    徴とする請求項1に記載のリニア・ロータリ複合型ステ
    ッピングモータ。
  3. 【請求項3】 一次側磁気回路部と二次側磁気回路部と
    が、所定間隔の空隙を保ちながら同心的に配設されると
    ともに、相対的に、軸方向に移動自在に、かつ円周方向
    に回動自在に支持されており、前記一次側磁気回路部
    は、放射状に配設された複数個の突極であって、該突極
    は前記空隙を介して前記二次側磁気回路部と対向する面
    に、軸方向に複数個の第1の一次側小歯が形成された第
    1の突極と、円周方向に複数個の第2の一次側小歯が形
    成された第2の突極との2種類の突極が、所定の順番で
    円周方向に配設された一次側鉄心を備え、前記二次側磁
    気回路部は、前記一次側磁気回路部と対向する面に、前
    記第1、第2の一次側小歯に対向して軸方向および円周
    方向にそれぞれ等ピッチで複数個の二次側小歯が形成さ
    れた二次側鉄心を有し、 前記一次側鉄心は、リニアモータ部の相数をm、ロータ
    リモータ部の相数をn、aおよびbを1以上の整数とす
    るとき、2am個の前記第1の突極と、2bn個の前記
    第2の突極と有するとともに、円周方向に連続して配設
    された前記第1の突極よりなる少なくとも2個以上の第
    1の突極群と、同じく円周方向に連続して配設された前
    記第2の突極よりなる少なくとも2個以上の第2の突極
    群とを有するとともに、前記一次側磁気回路部の、前記
    第1の突極と前記第2の突極間の磁気抵抗を、連続して
    配設された前記同種類の突極間の磁気抵抗より高く形成
    したことを特徴とするリニア・ロータリ複合型ステッピ
    ングモータ。
  4. 【請求項4】 前記二次側磁気回路部には、少なくとも
    1個以上の軸方向に磁化された永久磁石を配設してなる
    ことを特徴とする請求項1または請求項3に記載のリニ
    ア・ロータリ複合型ステッピングモータ。
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