JPH07336744A - 受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 文字数字のみでなく、似顔絵も表示し、受信
したメッセージの表現力を豊かにする表示処理機能を備
えた受信装置を提供する。 【構成】 基地局より送信されたメッセージデータに、
定型文表示を指定するフォーマットデータと、似顔絵パ
ターンの表示を指定する感情ナンバーとが含まれている
と、フォーマットデータに従って定型文表示を行うとと
もに、感情ナンバーに従って、受信装置のＲＯＭ８より
対応する似顔絵パターンを読み出し、対応する似顔絵を
表示部７に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はページング受信機に代表
される受信装置に関し、特にその表示部の表示処理に関
する。

【０００２】

【従来の技術】近時、ページャーは、自動車電話や携帯
電話に比べて使用料金が安いため、企業が営業マンの外
出先からの電話連絡用として持たせるだけでなく、個人
が外出中の友人との手軽なコミュニケーショツールとし
て利用するケースが急増している。従来のページャーへ
のアクセス手段としては、個人の場合には電話があり、
企業、個別情報提供者の場合にはオペレーションサービ
ス会社、パソコン入力、情報加工会社等がある。

【０００３】これらのアクセス手段で作成された情報
は、公衆回線網を介してページャーサービス会社に送信
され、ページャーサービス会社から個人所有あるいは企
業所有のページャーの呼出番号列に送信情報が作成され
て送信される。ページャーとしは数字情報の受信が可能
なＮＰ（ニューメリック・ページャー）型、文字情報の
受信可能なＩＰ（インフォメーション・ページャー）型
等があり、発呼者への連絡先や、定型文によるメッセー
ジ等を受信することにより、ページャーの所有者に対
し、発呼者からの簡単なメッセージを表示することが可
能となっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな表示処理機能を備えたページャーにおいては、受信
に際して表示されるメッセージの重要度や緩急度等を受
信者に的確に伝えるには、受信報知内容を設定して呼出
音の変化で受信者に伝える他には方法がなく、又、表示
処理されたメッセージに関しても、定型文によるパター
ン化されたメッセージであるため表現力に乏しく、発呼
者が誰であるか、又、発呼者の意思や感情といったもの
が正確に、又明確に伝わりにくいという欠点があった。

【０００５】又、ぺージャーの個人利用者の中には、友
人との手軽なコミュニケーショツールとして、このよう
な実用性を優先し、文字数字のみを表示するページャー
の表示処理機能はメッセージの受信者に対して逆に味気
無く、使い勝手に適さないという評判もあった。

【０００６】本発明の課題は、文字数字のみのメッセー
ジでなく、発呼者の意思や感情といったものも表示し、
受信したメッセージの表現力を更に豊かにする表示処理
機能を備えた受信装置を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
似顔絵指定コードを受信する受信手段と、表示手段と、
複数の似顔絵パターンを記憶する記憶手段と、前記受信
手段で受信された似顔絵指定コードに基づいて、前記記
憶手段に記憶されている複数の似顔絵パターンの中から
対応する似顔絵パターンを選択し、対応する似顔絵を前
記表示手段に表示するよう制御する表示制御手段とを備
えたことを特徴とする受信装置である。

【０００８】一構成例としては、表示手段に表示される
似顔絵は、複数の表示セグメントの組み合わせでセグメ
ント表現されるようになっており、前記表示制御手段は
前記受信手段で受信した似顔絵指定コードに基づいて似
顔絵を、前記表示手段にセグメント表示するよう表示制
御する。

【０００９】この場合、前記記憶手段は、複数の表示セ
グメントの組合わせによって夫々の似顔絵を決定する複
数の似顔絵パターンを記憶するようになっており、前記
表示手段は、複数の表示セグメントを含んでなる。

【００１０】又、別の一構成例としては、表示手段に表
示される似顔絵は、ドットマトリクス表現されるように
なっており、前記表示制御手段は前記受信手段で受信し
た似顔絵指定コードに基づいて似顔絵を、前記表示手段
にドットマトリクス表示するよう表示制御する。

【００１１】この場合、前記記憶手段は、夫々の似顔絵
を決定するドットによる複数の似顔絵パターンを記憶す
るようになっており、前記表示手段はドットマトリクス
表示部を含んでなる。

【００１２】

【作用】従って、本発明によれば受信したメッセージデ
ータに対応して発呼者の意思または感情が似顔絵にて表
示されるので、メッセージに対し表現力を持たせること
ができる。

【００１３】更に、異なる顔による似顔絵を表示するた
めの似顔絵パターンを複数もち、その選択的表示で発呼
者自身を表現することもでき、そのときは、発呼者の意
思や感情のみならず、発呼者の区別もできることにな
る。

【００１４】又、受信したメッセージデータに対応して
発呼者の少なくとも意思または感情を、表示セグメント
の組み合わせによって似顔絵にて表示することができ
る。従って、この場合、簡単な構成でありながら比較的
多種類の表示形態をセグメントの点灯（あるいはＯＮ動
作）、消灯（あるいはＯＦＦ動作）の選択的制御のみで
取り得ることになり、豊かな表現力を持つことになる。

【００１５】更に、受信したメッセージデータに対応し
て発呼者の少なくとも意思または感情を、ドットマトリ
クス表現による似顔絵にて表示することが出来る。この
場合、多種多様の表示形態をドットの組合せにて取り得
ることになり、一層豊かな表現力を持つことになる。

【００１６】

【実施例】以下、本発明を適用したぺージャーの一実施
例を図面に従って詳述する。図１は本発明を利用したぺ
ージャー本体内部の回路構成を示す。ＲＦ受信部２はア
ンテナ１で受信された電波を復調する回路部である。

【００１７】ＩＤ−ＲＯＭ４は、当該ぺージャーに個別
的に割り当てられるデータ、詳細にはフレームデータや
アドレスデータ等を格納する記憶部である。

【００１８】デコーダー部３は、受信部２で復調された
受信信号の個別呼出信号と上記ＩＤ−ＲＯＭ４に格納さ
れたデータとを照合し、一致した場合は個別呼出信号受
信に伴う呼出信号検出信号をＣＰＵ５に出力すると共
に、この個別呼出信号の後にメッセージデ−タ等が続く
場合は、このメッセージデ−タ等もＣＰＵ５に出力する
回路部である。ＣＰＵ５は各回路部の中枢に位置し、各
回路部を制御する。

【００１９】入力部６は表示部７に表示される表示内容
の出力制御を行う操作キー部分と、電源スイッチとで構
成されており、操作キー部分では、ある入力操作がなさ
れるとＣＰＵ５で処理され表示部７を駆動させる。

【００２０】表示部７は液晶パネル駆動回路、表示バッ
ファを備え、液晶パネル等を備えている。表示手段とし
ては勿論別の表示素子を用いることができ、例えばＥＬ
ディスプレイ、プラズマディスプレイ等を用いることも
可能である。

【００２１】ＲＯＭ８はＣＰＵ５を制御するプログラム
等を格納する格納部と、図２に示す固定定型文データ
と、感情ナンバー（似顔絵指定コード）を受信した時、
この感情ナンバーに基づいて表示される図３に示される
感情ナンバーについての感情メッセージデータ（似顔絵
パターン）とを格納している。つまり、図３にあるとお
り、女性の似顔絵の場合、感情ナンバーが“４１”から
“４６”までで図示の夫々の似顔絵が指定され、男性の
場合、感情ナンバーが“５１”から“５６”までで図示
の夫々の似顔絵が指定される。

【００２２】また、この場合、感情メッセージデータ
（似顔絵パターン）は、複数の表示セグメントの点灯
（あるいはＯＮ動作）、消灯（あるいはＯＦＦ動作）の
選択的駆動動作を規定する制御データである。

【００２３】ＲＡＭ９は当該ぺージャーが受信したメッ
セージデ−タ等を格納する格納部である。

【００２４】スピーカ−１０は駆動回路、バッファを備
え、呼出し信号受信時には鳴音動作でこの信号の受信を
報知する回路であり、バイブレーター１１、ＬＥＤ１２
も同様に、呼出し信号受信にあたって、夫々振動、点滅
あるいは点灯して受信を報知する。

【００２５】図４は本実施例のページャー外観図であ
る。表示部７として図示されている液晶パネル部分は主
に、文字による伝言メッセージを表示する部分と、感情
メッセージを表示する人間の顔を模写したセグメント部
分（似顔絵部分）とで構成され、このセグメント部分は
上述したようにＲＯＭ８に記憶されている感情メッセー
ジデータ（似顔絵パターン）に応じて様々な表情を表示
することができる。

【００２６】このほか、感情メッセージを表示する似顔
絵は、ドットマトリクス表示部で表示することも出来、
その場合は、感情メッセージデータ（似顔絵パターン）
は、ドットパターンで表現され、それをＲＯＭ８から読
み出すようになる。

【００２７】操作キーは、主にセットキー１３、セレク
トキー１４、モードキー１５で構成されており、セット
キ−１３は各モード毎に設定操作を行う場合、決定を指
示するためのキーであり、セレクトキー１４は各モード
において選択操作を行うためのキーである。又モードキ
ー１５は着信モード、時刻設定モード、鳴音切り替えモ
ードの夫々のモード選択を行うためのキーである。又１
６は本実施例におけるページャーの電源スイッチであ
る。

【００２８】次に本発明を利用したペ−ジャーが呼出信
号を受信した場合について図５のフローチャートを用い
て詳述する。

【００２９】先ずステップＳ１において、基地局より送
信された呼出信号をアンテナ１で受信し、ＲＦ受信部２
でこの呼出信号を復調し、デコーダー部３においてＩＤ
−ＲＯＭ４に格納されたアドレスデータ、フレームデー
タと照合し、一致した場合のみこの呼出信号受信に伴う
呼出信号検出信号をＣＰＵ５に送出する。

【００３０】ステップＳ２においてこの呼出信号の後に
メッセージデータが続いているか否かを検出し、メッセ
ージデータが続かない場合は、ステップＳ３においてこ
の呼出信号にともなう呼出し報知のみを行う。

【００３１】この呼出信号の後にメッセージデータが続
く場合、ステップＳ４においてＣＰＵ５は継続して受信
するようデコーダー部３を制御し、このメッセージデー
タを取り込んだ後、先頭部に定型文フォーマットを示す
データが存在するか否かを判断し、このデータが無い場
合はステップＳ５で受信したメッセージデータに従い表
示部７の制御操作を行い、受信報知をした後、ＲＡＭ９
に格納し本処理を終了する。

【００３２】ステップＳ４において先頭部に定型文フォ
ーマットを示すデータが存在した場合、ステップＳ６に
おいてこのデータの直後のメッセージデータが、感情メ
ッセージを指定する感情ナンバーであるか否かを判断
し、感情ナンバーでない場合はステップＳ１０へ、感情
ナンバーである場合は、更にステップＳ７でこの感情ナ
ンバーに後続するメッセージデータが存在するか否かを
判断する。

【００３３】ステップＳ７でこの感情ナンバーに、更に
後続してメッセージデータが存在すると判断された場
合、ステップＳ８でこの感情ナンバーとメッセージデー
タに従い、このメッセージデータが共に定型文フォーマ
ットによって指定されているものならば、感情メッセー
ジとともに定型文を、感情ナンバーに続くこのメッセー
ジデータが通常のメッセージデータならば感情メッセー
ジとともにこのメッセージデータに基づいた伝言メッセ
ージを表示する。

【００３４】図６はこの場合のメッセージデータ“＊４
＊４４５＊４＊４２０”に基づいた表示例を示し、定型
文フォーマットを指定するデータ“＊４＊４”の後に、
感情ナンバー“４５”が続き、更にメッセージデータと
して“＊４＊４２０”が続いている。よって、図３の感
情ナンバー“４５”に格納されている感情メッセージデ
ータつまり“４５”の似顔絵と、メッセージデータ“＊
４＊４２０”に基づいて、ＲＯＭ８の固定定型文データ
より、定型文“リョウカイ”が読み出され表示部７に表
示される。

【００３５】ステップＳ７でこの感情ナンバーに、後続
してメッセージデータが存在しないと判断された場合、
ステップＳ９でこの感情ナンバーに従い、感情メッセー
ジデータに対応する似顔絵のみを表示部７に表示し、受
信報知をした後、ＲＡＭ９に格納し本処理を終了する。

【００３６】図７はこの場合のメッセージデータ“＊４
＊４４５”に基づいた表示例を示し、定型文フォーマッ
トを指定するデータ“＊４＊４”の後には、感情ナンバ
ー“４５”のみが存在している。よって、図３の感情ナ
ンバー“４５”に格納されている感情メッセージデータ
が読み出され表示部７に表示される。

【００３７】ステップＳ４において定型文フォーマット
を示すデータの次に感情ナンバーが存在しなかった場
合、ステップＳ１０で固定定型文データも存在するか否
かを判断する。このステップＳ１０の判断において固定
定型文データが存在した場合、ステップＳ１２でこの定
型文データに基づく定型文表示処理と、受信報知を行い
本処理を終了する。

【００３８】図８はこの場合のメッセージデータ“＊４
＊４２０”に基づいた表示例を示し、定型文フォーマッ
トを指定するデータ“＊４＊４”の後には固定定型文デ
ータ“２０”のみが存在している。よって、ＲＯＭ８に
格納されている固定定型文“キンキュウ”が読み出され
表示部７に表示される。

【００３９】ステップＳ１０で固定定型文データが存在
するか否かを判断し固定定型文データが存在しなかった
場合、ステップＳ１１で受信報知のみを行い本処理を終
了する。

【００４０】図９はこの場合のメッセージデータ“＊４
＊４”に基づいた表示例を示し、定型文フォーマットを
指定するデータ“＊４＊４”の後には固定定型文データ
は存在しない。よって、その旨が表示部７に表示され
る。

【００４１】又、本実施例においては、文字表示の可能
なインフォメーションページャーについて述べたが、イ
ンフォメーションページャーに限らず、数字表示のみ可
能なニューメリックページャーについても同様の受信処
理が可能である。この場合定型文フォーマットデータは
感情ナンバーのみを指定する場合に使用でき、具体的な
例としてメッセージデータ“＊４＊４４５０１２３＃２
４５＃２６７８９”を受信した場合は、図１０の表示例
に示すような表示処理となる。

【００４２】以上説明したとおり、本実施例のページャ
ーによれば、定型文フォーマットを指定するデータの後
に、表示したい感情メッセージを指定するナンバーデー
タ、即ち感情ナンバーを受信すると、表示部７にこの感
情ナンバーに対応した表情が似顔絵にて表示される。よ
って文字数字のみを表示していたページャーに対し発呼
者の意思や感情が表示でき、受信時に於けるメッセージ
の表示内容に表現力を持たせることができる。

【００４３】尚、本発明は公衆回線を利用したページャ
ーに限らず無線通信機能を有する各種タイプの受信装置
に適用される。つまり、公衆回線を利用しない構内ペー
ジャーや、赤外線等で通信する通信機能付の玩具、又通
信機能を有するパーソナルコンピューター、電子手帳そ
の他の電子計算処理装置にも本発明は適用できる。

【００４４】また、前記実施例では表示例として、男女
２パターンの顔を用意したが、複数の顔パターンを用意
しておき、その選択で発呼者の似顔絵を選択表示するよ
うにし、更にその選択した顔パターンを前記実施例同様
種々変形してもよい。このようにした場合、発呼者の意
思や感情のみならず発呼者自身の区別も出来ることにな
る。

【００４５】

【発明の効果】本発明によれば受信した似顔絵指定コー
ドに対応して発呼者の少なくとも意思または感情が似顔
絵にて表示されるので、メッセージについて表現力を持
たせることができる。

【００４６】又、受信した似顔絵指定コードに対応して
表示される発呼者の少なくとも意思または感情を、似顔
絵表示するとき、表示セグメントの組み合わせによって
表示制御すると、簡単な構成でありながら比較的多種類
の表示形態をセグメントの選択的駆動のみで取り得るこ
とになり、豊かな表現力を持つことになる。

【００４７】更に、受信した似顔絵指定コードに対応し
て表示される少なくとも発呼者の意思または感情を、似
顔絵表示するとき、ドットマトリクスによって表示制御
すると、多種多様の表示形態を似顔絵パターン（ドット
パターン）によって取り得ることになり、一層豊かな表
現力を持つことになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を利用したページャーの一実施例におけ
る回路構成図

【図２】ＲＯＭ８に格納されている固定定型文データ

【図３】ＲＯＭ８に格納されている感情メッセージデー
タ

【図４】実施例のページャーの外観図

【図５】実施例における受信フローチャート

【図６】受信時の表示例（１）

【図７】受信時の表示例（２）

【図８】受信時の表示例（３）

【図９】受信時の表示例（４）

【図１０】ニューメリック・ページャーにおける表示例

【符号の説明】

１ アンテナ ２ ＲＦ受信部 ３ デコーダ部 ４ ＩＤ−ＲＯＭ ５ ＣＰＵ ６ 入力部 ７ 表示部 ８ ＲＯＭ ９ ＲＡＭ １０ スピーカー １１ バイブレーター １２ ＬＥＤ １３ セットキー １４ セレクトキー １５ モードキー １６ 電源スイッチ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 似顔絵指定コードを受信する受信手段
   と、 表示手段と、 複数の似顔絵パターンを記憶する記憶手段と、 前記受信手段で受信された似顔絵指定コードに基づい
   て、前記記憶手段に記憶されている複数の似顔絵パター
   ンの中から対応する似顔絵パターンを選択し、対応する
   似顔絵を前記表示手段に表示するよう制御する表示制御
   手段とを備えたことを特徴とする受信装置。
2. 【請求項２】 前記表示手段は、前記似顔絵を表示する
   ための複数の表示セグメントを含み、前記記憶手段は、
   前記複数の表示セグメントの組み合わせによって夫々の
   似顔絵を決定する複数の似顔絵パターンを記憶するよう
   になっており、前記表示制御手段は、前記受信手段で受
   信した似顔絵指定コードに基づいて、前記表示手段に指
   定される似顔絵を複数の表示セグメントの選択的駆動に
   よりセグメント表示するよう表示制御することを特徴と
   する請求項１記載の受信装置。
3. 【請求項３】 前記表示手段は、ドットマトリクス表示
   部を含み、前記記憶手段は、夫々の似顔絵を決定するド
   ットによる複数の似顔絵パターンを記憶するようになっ
   ており、前記表示制御手段は、前記受信手段で受信した
   似顔絵指定コードに基づいて、前記表示手段に指定され
   る似顔絵をドットマトリクス表示するよう表示制御する
   ことを特徴とする請求項１記載の受信装置。