JPH0733588B2 - ホーロー製品の表面に石目調の斑点模様を形成するための釉薬及びこの釉薬を用いたホーロー製品の表面に石目調の斑点模様を形成する方法 - Google Patents

ホーロー製品の表面に石目調の斑点模様を形成するための釉薬及びこの釉薬を用いたホーロー製品の表面に石目調の斑点模様を形成する方法

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JPH0733588B2
JPH0733588B2 JP1160525A JP16052589A JPH0733588B2 JP H0733588 B2 JPH0733588 B2 JP H0733588B2 JP 1160525 A JP1160525 A JP 1160525A JP 16052589 A JP16052589 A JP 16052589A JP H0733588 B2 JPH0733588 B2 JP H0733588B2
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forming
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dough
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吉久 杉崎
修治 挾間
弘 弥永
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東陶機器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、浴槽等の鋳物ホーロー製品の表面に模様づけ
を施すための釉薬及びこの釉薬を用いたホーロ製品の表
面に石目調の斑点模様を形成する方法に関する。
〔従来の技術〕
従来の鋳物ホーロー製品は、その基本模様は単色であ
り、その表面に模様が施される場合でもせいぜい単純で
単調な模様であった。
近年、家庭用の厨房、衛生器具の高級化が進み鋳物ホー
ロー製品に高級なイメージを得るように石目模様を形成
したものが要求されるようになった。
このニーズに対応するための試みが種々開示されるよう
になり、例えば特開昭51−144412号公報には、鋳物下地
にマンセル明度IV−6以上の釉薬を釉付けした後、マン
セル明度IV−6以下の釉薬を釉付けすることが開示さ
れ、また、特開昭58−123874号公報には、このようなホ
ーローの着色に際して釉付けを強固に行うための下地の
形成手段が開示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、このような従来提案されている方法では工程
が複雑で、また、発現した石目模様も斑点部分が生地に
滲んでおり、さらに模様の発現も制御が難しいという欠
点があった。
本発明において解決すべき課題は、工業的に制御影石や
大理石等のよう高級で且つ落ち着きのある石目調の表面
模様を簡単に表現する手段を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の釉薬は、生地形成用釉薬に、同生地形成用釉薬
よりも耐火度が高く且つ高温粘性の高い斑点形成用釉薬
を混合してなることを特徴とする。
生地形成用釉薬の軟化温度を520℃以下とし、高温粘性
を150〜250ポアズ/950℃とし、斑点形成用釉薬の軟化温
度を530℃以上とし、高温粘性を350〜450ポアス/950℃
とすることができる。
更に、生地形成用釉薬の粒度構成を2μm径以上〜149
μm径以下、平均粒度15μmとし、また斑点形成用釉薬
を300μm径以上〜840μm径以下、平均粒度500μm径
としてもよい。
また、ホーロー製品の表面に石目調の斑点模様を形成す
る方法は、素地に下釉を施釉・焼成し,生地形成用釉薬
を施釉・焼成し、生地形成用釉薬に、同生地形成用釉薬
よりも耐火度が高く且つ高温粘性の高い斑点形成用釉薬
を混合した釉薬を施釉・焼成することを特徴とする。
〔作用〕
施工釉薬を生地形成用として通常の釉薬と、石目模様を
現出させるための釉薬として生地釉薬よりも耐火度が高
く且つ高温粘性の高い釉薬とを混合して施釉焼付するこ
とによって、生地中に石目模様の現出用の釉薬が溶融混
合されることなく、シャープな形状の斑点模様が現出さ
れる。
この作用は、生地形成用釉を2μm径以上〜149μm径
以下で、平均粒度を15μmとし、また、斑点形成用釉薬
を300μm径以上〜840μm径以下、平均粒度を500μm
と、それぞれの粒度構成にすることによってさらに顕著
となる。
上記斑点形成用の釉薬の粒度を840μmより更に粗く形
成した場合には、振掛け時に使用する篩の網目を大きく
しなければならず、このため篩からの均一落下の分布状
態が悪化し、不均一な模様や他の欠陥(凹凸)等が誘発
されやすくなる。
しかしながら、その粒度が300μmより更に細かくなっ
た場合には、生地の釉薬の粒度に近くなるため石目模様
が小さくなり、シャープ性に欠けることになる。
第1図はこの混合釉薬を使用しての石目調ホーロー模様
の現出工程を示す。
同図を参照して、各工程は以下の要領で行う。
下釉施釉: 下釉スリップをスプレーガンで、厚み0.05〜0.20mmに施
釉し、常温から80℃の温度で20〜60分間乾燥させる。
下釉焼成 950〜1050℃に9〜12分間下釉を焼成する。
上1振り掛け: 35メッシュ篩を用いて石目調生地釉薬を2〜3分間均一
に振り掛ける。
上1焼成: 振り掛けられた生地釉薬を融着させるために、950〜105
0℃の温度で1〜3分間焼成する。
上2振り掛け、 上2焼成: ホーロー釉薬の厚みを付けるため、また、表面の平滑度
を増すためにとの工程を繰り返す。
上3振り掛け: 石目斑点を形成するため本発明の混合釉薬を20メッシュ
の篩で均一に振り掛ける。このとき、模様の均一化のた
めに篩面を水平にし釉薬を振り掛ける。
上3焼成: 振り掛けられた生地釉薬を融着させるために、950〜105
0℃の温度で1〜3分間焼成する。
〔実施例〕
第1図に示す工程に基づいて、長さ1400mm×幅800mm×
高さ590mmサイズの鋳物浴槽に天然石調の石目模様を作
り出した。
釉薬(フリット)は、生地用としてSiO2 45,B2O3 10,Na
2O 10,Li2O 10を主成分とした透明系釉薬100部に対して
黒系着色顔料(♯2030)を3部添加し、斑点用としてSi
O2 50,B2O3 8,Na2O 15,Li2O 5,Sb2O5 7を主成分とした
アンチモン系釉薬を使用した。
この中、石目模様形成用の混合釉薬の調整条件を第1
表、第2表、第3表に示す。
これによって、第2図に示す断面構造を有する石目模様
を得た。同図において、1は鋳物素地を示し、2は下釉
層である。石目の下地はこの下釉層2の上に形成された
上1層3と上2層4とからなり、さらにその上に生地5
と斑点6とからなる石目模様が形成される。同斑点6は
生地5よりも耐火度が高く、また粘性の高い釉薬で形成
されているために、斑点6は溶融し難く、丸くならずに
角ばった灰色の粒子形状が現出した。
〔発明の効果〕
本発明の釉薬及びこれを用いた斑点模様の形成方法で
は、特別の工程や設備を使用することなく、斑点模様の
現出を任意に制御した状態で得ることができるほか、斑
点形成用釉薬は耐火度が高く且つ高温粘性も高いので、
斑点は溶融しにくくなり、シャープな形状の斑点模様の
表現が可能となる。
また、生地形成用釉薬と斑点形成用釉薬の軟化温度と高
温粘性との間の関係を適正にすることで、斑点形成用釉
薬の生地への流れ染みを効果的に抑制でき、より一層シ
ャープな斑点模様を得ることができる。
更に、生地形成用釉薬と斑点形成用釉薬との間の粒度構
成を適正にすることで、石目調模様に好適なより一層均
一でシャープな斑点模様が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の釉薬を使用する石目模様の形成工程を
示し、第2図はこの工程によって得た石目模様の断面構
造を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−20274(JP,A) 特開 昭54−81325(JP,A)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生地形成用釉薬に、同生地形成用釉薬より
    も耐火度が高く且つ高温粘性の高い斑点形成用釉薬を混
    合してなるホーロー製品の表面に石目調の斑点模様を形
    成するための釉薬。
  2. 【請求項2】生地形成用釉薬の軟化温度を520℃以下と
    し、高温粘性を150〜250ポアズ/950℃とし、斑点形成用
    釉薬の軟化温度を530℃以上とし、高温粘性を350〜450
    ポアス/950℃としてなる請求項1記載のホーロー製品の
    表面に石目調の斑点模様を形成するための釉薬。
  3. 【請求項3】生地形成用釉薬の粒度構成を2μm径以上
    〜149μm径以下、平均粒度15μmとし、また、斑点形
    成用釉薬を300μm径以上〜840μm径以下、平均粒度50
    0μm径としてなる請求項1または2に記載のホーロー
    成品の表面に石目調の斑点模様を形成するための釉薬。
  4. 【請求項4】素地に下釉を施釉・焼成し,生地形成用釉
    薬を施釉・焼成し、更に請求項1に記載の釉薬を施釉・
    焼成するホーロー製品の表面に石目調の斑点模様を形成
    する方法。
JP1160525A 1989-06-21 1989-06-21 ホーロー製品の表面に石目調の斑点模様を形成するための釉薬及びこの釉薬を用いたホーロー製品の表面に石目調の斑点模様を形成する方法 Expired - Fee Related JPH0733588B2 (ja)

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